JP3507597B2 - 感光性組成物及び感光性着色組成物 - Google Patents

感光性組成物及び感光性着色組成物

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JP3507597B2 JP24733795A JP24733795A JP3507597B2 JP 3507597 B2 JP3507597 B2 JP 3507597B2 JP 24733795 A JP24733795 A JP 24733795A JP 24733795 A JP24733795 A JP 24733795A JP 3507597 B2 JP3507597 B2 JP 3507597B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷工業における各種
の製版材料やUV硬化インキ、電子工業における精密部
品加工のためのフォトレジスト等へ広く利用されている
感光性組成物に関するものであり、更に詳しくは、カラ
ー液晶ディスプレイ、又は、カラービデオカメラ用に使
用されるカラーフィルタを製造する際に用いる感光性組
成物及び感光性着色組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】色素、主に顔料を用いたカラーフィルタ
の製造方法としては、以下の(A)〜(C)の方法が知
られている。
【0003】(A)顔料をアクリル樹脂中に分散剤等に
より分散し(以下、この状態で着色組成物と称する)、
この着色組成物をガラス基板にコートして乾燥後、その
上に、感光性レジスト材料(ヘキスト(株)製:「A
Z」等のポジレジスト)をコートして乾燥し、次いでマ
スクを用いて露光し、その後現像してレジストのパター
ンを形成し、更に、レジストのない部分をエッチングに
より除去して、着色物組成物のパターンを形成する。そ
の後、着色組成物のパターン上の不要となったレジスト
を剥離してカラーフィルタを完成させる方法(特開昭6
0−237403号公報参照)。
【0004】(B)上記(A)と同様の着色組成物中
に、ビスアジド化合物、ジアゾ化合物等の感光剤を添加
して着色組成物に感光性を付与し、これを基板上にコー
トし、乾燥後、露光・現像を行い、着色パターンを得る
形成方法(特開平2−181704号公報参照)。
【0005】(C)上記(A)と同様の着色組成物中
に、感光剤として光重合開始剤と光重合性モノマーを添
加して着色組成物に感光性を付与し、これを基板上にコ
ート、乾燥後、PVA等からなる酸素遮断膜を形成し、
露光・現像を行い着色パターンを得る方法(特開平2−
144502号参照)。この場合、光重合開始剤として
は、アセトフェノン、ベンジルジメチルケタール等が使
用される。
【0006】尚、この(C)の方法において、酸素遮断
膜を形成するのは次のような理由による。すなわち、光
重合開始剤を着色組成物に添加するこの方法では、光重
合反応が連鎖的に進むため、着色組成物を露光する際の
感度が上記(B)のタイプよりも多少高い。しかし、こ
の(C)の方法の着色組成物は酸素によって光重合反応
が阻害されるため、酸素雰囲気下ではパターニングがし
難く、かなり多くの露光量が必要となる。そこで、この
ような影響を着色組成物が受けないようにするためPV
A等の酸素遮断膜を形成する。
【0007】しかしながら、上述したような組成物を用
いる従来のカラーフィルタの製造方法において、(A)
の製造方法では、着色組成物自体に感光性がないため
に、着色組成物とは別個に感光性レジストをコートし、
パターニング、その後エッチングし、最後に不要となっ
たレジストを剥離する必要があり工程が長く、収率が低
下するという製造上の不利益がある。
【0008】(B)の製造方法では、着色組成物自体に
感光性を持たせているので、(A)のような不利益はな
いが、アクリル樹脂中に色素が含まれており感度が低
く、かなりの露光量を必要とするという欠点がある。ま
た、現像液の一部として有機溶媒を用いている為、材料
コスト、廃液処理、取り扱い方法等いくつかの問題があ
る。
【0009】(C)の製造方法では、上記(B)同様ア
クリル樹脂中に色素が含まれており感度が低く多くの露
光量が必要である。また、PVA等の酸素遮断膜の形成
が必要であり工程が長く、収率が低下する等製造上の不
利益がある。
【0010】そこで、上述したような問題点の解決策と
して、重合開始剤にトリアジン系重合開始剤、光重合性
モノマー、有機重合結合体、色素から成る感光性組成物
を用いて製造する方法(特開平06−201913号公
報参照)があるが、用いられている光重合開始剤は経時
とともに感光層表面に移動して析出し、更には凝集し結
晶化する現象が起こり、経時安定性が悪いという問題点
がある。また、溶剤に対する溶解性が低いため、感光性
組成物を調合する際、加熱、又は長時間攪拌しなければ
ならず、作業性が悪い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決するためになされたものであり、その課題と
するところは、高信頼性、高感度であり、経時安定性が
高く、また溶解性が高いため、作業性良く調合できる感
光性組成物及び感光性着色組成物を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に係
る発明は、光重合性モノマー、溶剤、及び
【化2】 [但し、式中、Rは、Cn2n+1(nは0〜8の整
数)、CH2COOCn2n+1(nは0〜8の整数)、C
2COOCn2nOCm2m+1(nは2〜8の整数、m
は1〜8の整数)、CH2COO-cyclo-Cn2n-1(n
は5〜8の整数)、又は、Cn2nOC65(nは1〜
8の整数)を表す。]に示される光重合開始剤を主成分
とすることを特徴とする感光性組成物であり、請求項2
記載の発明に係る感光性組成物は、アクリル系共重合
体、光重合性モノマー、溶剤、及び、請求項1に記載の
化学式(1)に示される光重合開始剤を主成分とするこ
とを特徴とし、また、請求項3記載の発明に係る感光性
組成物は、イソシアネート基を有するスチレン−アクリ
ル系共重合体、光重合性モノマー、溶剤、及び、請求項
1に記載の化学式(1)に示される光重合開始剤を主成
分とすることを特徴とする。
【0013】 次に、請求項4に係る発明は、アクリル
系共重合体、光重合性モノマー、色素、分散剤、溶剤、
及び、請求項1に記載の化学式(1)に示される光重合
開始剤を主成分とすることを特徴とする感光性着色組成
物であり、請求項5記載の発明に係る感光性着色組成物
は、イソシアネート基を有するスチレン−アクリル系共
重合体、光重合性モノマー、色素、分散剤、溶剤、及
び、請求項1に記載の化学式(1)に示される光重合開
始剤を主成分とすることを特徴とし、また、請求項6に
係る発明は、請求項4又は5記載の発明に係る感光性着
色組成物を前提とし、上記分散剤が顔料の誘導体である
ことを特徴とするものである。
【0014】以下、本発明について詳細に説明すると、
まず、本発明において適用される光重合性モノマーとし
ては、2官能、3官能、多官能モノマーがあり、2官能
モノマーとして、1,6−ヘキサンジオールジアクリレ
ート、エチレングリコールジアクリレート、ネオペンチ
ルグリコールジアクリレート、トリエチレングリコール
ジアクリレート等があり、3官能モノマーとして、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリ
トールトリアクリレート等があり、多官能モノマーとし
て、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジ
ペンタエリスリトールペンタアクリレート等があり、こ
れらのモノマーは、昭和高分子(株)、東亜合成化学工
業(株)、日本化薬(株)等の市販品がある。尚、以下
に述べるアクリル系共重合体等と併用される場合、この
光重合性モノマーの添加量は、特に限定されるものでは
ないが、アクリル系共重合体100重量部に対して20
〜150重量部程度である。
【0015】また、上記溶剤としては、メタノール、エ
タノール、エチルセロソルブ、エチルセロソルブアセテ
ート、ジグライム、シクロヘキサノン、エチルベンゼ
ン、キシレン、酢酸イソアミル、酢酸nアミル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール、ジエ
チレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、液体ポリエチレング
リコール、1ーメトキシー2ープロパノール、ジプロピ
レングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノエチルエーテル、乳酸エステル等が用いられ
るが、併用されるアクリル系共重合体のモノマー組成、
光重合開始剤等によって異なるので単一又は複数の溶剤
組成の溶剤を適宜選択される。
【0016】次に、本発明において適用される光重合開
始剤は、
【化3】 [但し、式中、Rは、Cn2n+1(nは0〜8の整
数)、CH2COOCn2n+1(nは0〜8の整数)、C
2COOCn2nOCm2m+1(nは2〜8の整数、m
は1〜8の整数)、CH2COO-cyclo-Cn2n-1(n
は5〜8の整数)、又は、Cn2nOC65(nは1〜
8の整数)を表す。]で示される化合物であり、具体的
には、2−(9−n−ブチル−3−カルバゾリル)−
4,6−ビス−トリクロルメチル−s−トリアジン、2
−(9−エトキシカルボニルメチル−3−カルバゾリ
ル)−4,6−ビス−トリクロルメチル−s−トリアジ
ン、2−(9−n−オクチル−3−カルバゾリル)−
4,6−ビス−トリクロルメチル−s−トリアジン、2
−〔9−(2−フェノキシエチル)−3−カルバゾリ
ル〕−4,6−ビス−トリクロルメチル−s−トリアジ
ン等が例示されると共に、下記化学式(2)で示される
2−(N−イソアミロキシカルボニルメチル−3’−カ
ルバゾリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s
−トリアジン、下記化学式(3)で示される2−〔N−
(2”−メトキシ−1”−メチルエトキシカルボニルメ
チル)−3’−カルバゾリル〕−4,6−ビス(トリク
ロロメチル)−s−トリアジン、下記化学式(4)で示
される2−(N−シクロヘキシロキシカルボニルメチル
−3’−カルバゾリル)−4,6−ビス(トリクロロメ
チル)−s−トリアジン等が挙げられる。
【0017】
【化4】
【化5】
【化6】 また、上記化学式(1)で示される光重合開始剤に、ア
セトフェノン系化合物として、2−メチル−2−モルホ
リノ(4−チオメチルフェニル)プロパン1−オン、ジ
エトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル
−1−フェニル(4−ドデシル)プロパン−1−オン
等、ベンゾフェノン系化合物として、ベンゾフェノン、
3、3−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、o−
ベンゾイル安息香酸メチル等、イミダゾール系化合物と
して、2−(2,3−ジクロロフェニル)−4,5−ジ
フェニル−イミダゾール二量体、2−(2,3−ジクロ
ロフェニル)−4,5−ビス(3−メトキシフェニル)
−イミダゾール二量体、2−(2,3−ジクロロフェニ
ル)−4,5−ビス(4−メトキシフェニル)−イミダ
ゾール二量体、2−(2,3−ジクロロフェニル)−
4,5−ビス(4−クロロフェニル)−イミダゾール二
量体、2−(2,3−ジクロロフェニル)−4,5−ジ
(2−フリル)−イミダゾール、2,2’−ビス(2−
クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラフェニ
ル−1−2’−ビイミダゾール等、チオキサンソン系化
合物として、2,4−ジエチルチオキサンソン、2,4
−ジイソプロピルチオキサンソン、2,4−ジメチルチ
オキサンソン等、ベンゾイン系化合物として、ベンジル
メチルケタール、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベ
ンゾインイソブチルエーテル等、アミン系化合物とし
て、4,4−ジエチルアミノフェノン、4−ジメチルア
ミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソ
アミル、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシ
ル、4,4−ジメチルアミノベンゾフェノン等から1種
又は2種以上の化合物を混合し光重合開始剤として用い
てもよい。
【0018】尚、光重合開始剤の添加量については特に
限定されるものではないが、上記化学式(1)で示され
る化合物は光重合性モノマー100重量部に対して1〜
50重量部、好ましくは5〜30重量部、アセトフェノ
ン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、イミダゾール系
化合物、チオキサンソン系化合物、ベンゾイン系化合
物、アミン系化合物については、光重合性モノマー10
0重量部に対して1〜40重量部、好ましくは5〜20
重量部の割合で添加される。
【0019】次に、請求項2若しくは4に係る発明にお
いて適用されるアクリル系共重合体としては、モノマー
の一般式が
【化7】 からなる(a)(b)(c)を少なくとも1種ずつ含
み、(a)10〜25重量部、(b)10〜30重量部
(c)40〜80重量部の共重合体が耐熱性、現像性等
の点から好ましく使用できる。
【0020】また、請求項3若しくは5に係る発明にお
いて適用されるイソシアネート基を有するスチレン−ア
クリル系共重合体としては、モノマーの一般式が
【化8】 からなる(a)(b)(c)(d)を少なくとも1種ず
つ含み、(a)5〜55重量部、(b)10〜40重量
部、(c)10〜30重量部、(d)0〜75重量部か
らなるビニル系共重合体に、イソシアネートエチルアク
リレート、メタクリロイルイソシアネート等イソシアネ
ート基と少なくとも1個以上のビニル基を有する化合物
を5〜25モル%反応させて得られる酸価50〜150
の感光性共重合体が耐熱性、現像性等の点から好ましく
使用できる。
【0021】次に、請求項4〜6記載の発明に係る感光
性着色組成物に適用される色素としては染料や顔料があ
るが、耐熱性、耐光性の面から顔料が望ましい。
【0022】上記顔料としては、RedとしてはC.
I.No.9、97、122、123、149、168、
177、180、192、215等、Greenとして
はC.I.Pig.7、36、BlueとしてはC.
I.No.15、22、60、64等、Yellowとし
てはC.I.No.20、24、83、86、93、1
09、110、117、139、153等、バイオレッ
トとしては、C.I.No.19、23、29、30、
40、50等、ブラックとしてはC.I.No.7等が
一般的に用いられる。
【0023】また、この感光性着色組成物に適用される
分散剤としては、界面活性剤、顔料の中間体、染料の中
間体、ソルスパース[ゼネカ(株)社製商品名]等の広
範囲のものが使用される。好ましくは、有機色素の誘導
体であり、母体となる有機色素としてはアゾ系、フタロ
シアニン系、キナクリドン系、アントラキノン系、ベリ
レン系、チオインジコ系、ジオキサン系、金属錯塩系で
ある。これらの有機色素に置換基を有し、色素の分散に
有効な誘導体が用いられる。置換基としては、水酸基、
カルボキシル基、スルホン基、カルボンアミド基、スル
ホンアミド基、あるいは、
【化9】 で示されるいずれかの置換基である。これらの置換基か
ら選ばれる少なくとも1種の置換基を有する誘導体が用
いられる。
【0024】尚、本発明に使用する色素と分散剤の母体
有機色素とは、通常相の関係から同一のものが組み合わ
されるが、必ずしも一致している必要はない。
【0025】また、分散の際の組成の割合は、特に限定
されるものではないが、アクリル系共重合体に対する顔
料の添加量はアクリル系共重合体100重量部に対して
50〜150重量部程度であり、分散剤は顔料100重
量部に対して1〜10重量部程度である。また、カラー
フィルタの分光調整の為には任意の顔料を2〜3点混ぜ
合わせて調整する。
【0026】 この様に請求項1〜6に係る発明によれ
ば、請求項1に記載の化学式(1)で示される光重合開
始剤が適用されその感光性が良好なため、この感光性組
成物若しくは感光性着色組成物は、酸素遮断膜なしでも
パターンの形成が可能であり、また、経時による上記光
重合開始剤の感光層表面での析出がないため経時安定性
に優れている。
【0027】 更に、請求項1に記載の化学式(1)で
示される光重合開始剤は溶剤に対する溶解性が高く、感
光性組成物の調合が容易なため、液晶ディスプレイ用の
カラーフィルタやスキャナー等のカラーフィルタを製造
するに際しその作業性の改善が図れる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て具体的実施例を挙げて説明する。
【0029】[実施例1]アクリル系共重合体[(a)
メタクリル酸20重量部、(b)ヒドロキシエチルメタ
クリレート15重量部、(c)メチルメタクリレート1
0重量部、(c)ブチルメタクリレート55重量部をエ
チルセロソルブ300重量部に溶解し、窒素雰囲気下で
アゾビスイソブチルニトリル0.75重量部を加えて7
0℃、5時間反応により得られたアクリル樹脂]を樹脂
濃度10%になるようにエチルセロソルブで希釈した。
この希釈樹脂90.1gに対し、顔料9.0g、分散剤
0.9gを添加して、3本ロールで十分混練して、青
色、赤色、緑色の着色組成物を作成した。
【0030】次に、各着色組成物100gに対し、 トリメチロールプロパンアクリレート 0.4g
【化10】 0.02g 2,2−ビス(2−クロロフェニル)− 4,5,4’,5’−テトラフェニル− 1−2’−ビイミダゾール 0.02g を加えて良く攪拌し感光性着色組成物とした。
【0031】次いで、基板上にr−グリシドキシプロピ
ルメチルエトキシシランをスピンコートして良くスピン
乾燥させ、かつ、各感光性着色組成物をスピンコート
(1000r.p.m、40秒間)し乾燥させた。70℃で
20分間プリベークを行った後、画素サイズ30μm×
100μmのマスクを用いて露光した。次に、2.5%
炭酸ナトリウム溶液で現像後良く水洗し、かつ、柔らか
いスポンジでこすり基板に付着した顔料を除去し、更に
水洗乾燥後、230℃で1時間ベークしてパターンを定
着させた。尚、各色の露光量は共に150mJ/cm2
あった。
【0032】また、各感光性着色組成物をスピンコート
した後、10日以上放置しても光重合開始剤の析出はな
かった。
【0033】[実施例2]スチレン−アクリル系感光性
共重合体[(a)スチレン26.3重量部、(b)2−
ヒドロキシメタクリレート43.8重量部、(c)メタ
クリル酸35重量部、(d)メタクリル酸エチル70重
量部をエチルセロソルブ175重量部に溶解し、窒素雰
囲気下でアゾビスイソブチルニトリル0.75重量部を
加え90℃、5時間反応させた。次いで、イソシアネー
トエチルメタクリレート23.5重量部、オクチル酸錫
0.11重量部をエチルセロソルブ20重量部で溶解し
たものを約10分で滴下し、滴下後2時間反応させ、得
られたスチレン−アクリル系感光性共重合体]を樹脂濃
度10%になるようにエチルセロソルブで希釈した。こ
の感光性共重合体90.1gに対し、顔料9.0g、分
散剤0.9gを添加して、3本ロールで十分混練し青
色、赤色、緑色の着色組成物を作成した。
【0034】次に、各着色組成物100gに対し、 トリメチロールプロパンアクリレート 0.4g
【化11】 0.02g を加えて良く攪拌し、感光性着色組成物とした。
【0035】次いで、基板上にr−グリシドキシプロピ
ルメチルエトキシシランをスピンコートして良くスピン
乾燥させ、かつ、各感光性着色組成物をスピンコート
(1000r.p.m、40秒間)し乾燥させた。70℃で
20分間プリベークを行った後、画素サイズ30μm×
100μmのマスクを用いて露光した。次に、2.5%
炭酸ナトリウム溶液で現像後良く水洗し、かつ、柔らか
いスポンジでこすり基板に付着した顔料を除去し、更に
水洗乾燥後、230℃で1時間ベークしてパターンを定
着させた。尚、各色の露光量は共に150mJ/cm2
あった。
【0036】また、各感光性着色組成物をスピンコート
した後、10日以上放置しても光重合開始剤の析出はな
かった。
【0037】[実施例3]上記化学式(5)で示される
化合物に代えて下記化学式(3)で示される2−〔N−
(2”−メトキシ−1”−メチルエトキシカルボニルメ
チル)−3’−カルバゾリル〕−4,6−ビス(トリク
ロロメチル)−s−トリアジンを適用し、かつ、実施例
1と同一の配合割合並びに製造条件で感光性着色組成物
を得た。
【0038】
【化12】 そして、基板上にr−グリシドキシプロピルメチルエト
キシシランをスピンコートして良くスピン乾燥させ、か
つ、各感光性着色組成物をスピンコート(1000r.p.
m、40秒間)し乾燥させた。70℃で20分間プリベ
ークを行った後、画素サイズ30μm×100μmのマ
スクを用いて露光した。次に、2.5%炭酸ナトリウム
溶液で現像後良く水洗し、かつ、柔らかいスポンジでこ
すり基板に付着した顔料を除去し、更に水洗乾燥後、2
30℃で1時間ベークしてパターンを定着させた。尚、
各色の露光量は共に150mJ/cm2 であった。
【0039】また、各感光性着色組成物をスピンコート
した後、10日以上放置しても光重合開始剤の析出はな
かった。
【0040】[実施例4]上記化学式(5)で示される
化合物に代えて下記化学式(3)で示される2−〔N−
(2”−メトキシ−1”−メチルエトキシカルボニルメ
チル)−3’−カルバゾリル〕−4,6−ビス(トリク
ロロメチル)−s−トリアジンを適用し、かつ、実施例
2と同一の配合割合並びに製造条件で感光性着色組成物
を得た。
【0041】
【化13】 そして、この実施例に係る各色別の感光性着色組成物に
ついて実施例2と同一の条件でその適用を試みたとこ
ろ、実施例2に係る感光性着色組成物と同一の特性を具
備していた。また、各感光性着色組成物をスピンコート
した後、10日以上放置しても実施例2と同様に光重合
開始剤の析出はなかった。
【0042】[比較例1]実施例1と同一の条件で青、
緑、赤の着色組成物を作製した。
【0043】次に、各着色組成物100gに対して、ジ
ペンタエリスリトールペンタ及びヘキサアクリレート
0.4g、「イルガキュア907」[従来例(C)に係
るチバガイギー社製光重合開始剤の商品名]0.02g
を加えて良く攪拌し、感光性着色組成物とした。
【0044】次いで、基板上にr−グリシドキシプロピ
ルメチルエトキシシランをスピンコートして良くスピン
乾燥させ、かつ、各感光性着色組成物をスピンコート
(1300r.p.m、50秒間)し乾燥させた。70℃で
20分間プリベークを行った後、ポリビニルアルコール
5%溶液をコートして酸素遮断膜とした。70℃20分
間の乾燥後、所定のマスクを用いて露光後、2.5%炭
酸ナトリウム溶液で現像後良く水洗した。次に柔らかい
スポンジでこすり基板に付着した顔料を除去し、かつ、
水洗乾燥後、230℃で1時間ベークしてパターンを定
着させた。尚、各色の露光量は、青色;1200mJ/
cm2 、緑色;2300mJ/cm2 、赤色;1000mJ
/cm2 であり、実施例1に較べて感度があまりよくなか
った。
【0045】[比較例2]実施例2と同一の条件で作製
された青、緑、赤の着色組成物が適用されている点を除
き比較例1と同一の条件で感光性着色組成物を得た。
【0046】尚、この感光性着色組成物は比較例1に係
る感光性着色組成物と同一の特性を有しており実施例2
に較べて感度があまりよくなかった。
【0047】[比較例3]実施例1と同一の条件で青、
緑、赤の着色組成物を作製した。
【0048】次に、各着色組成物100gに対して、 トリメチロールプロパンアクリレート 0.4g 2−(p−メトキシスチリル)− 4,6−ビス(トリクロロメチル)− s−トリアジン(従来例に係るトリアジン系重合開始剤) 0.02g 2,2−ビス(2−クロロフェニル)− 4,5,4’,5’−テトラフェニル− 1−2’−ビイミダゾール 0.02g を加えて良く攪拌し感光性着色組成物とした。
【0049】次いで、基板上にr−グリシドキシプロピ
ルメチルエトキシシランをスピンコートして良くスピン
乾燥させ、かつ、各感光性着色組成物をスピンコート
(1000r.p.m、40秒間)し乾燥させた。70℃で
20分間プリベークを行った後、画素サイズ30μm×
100μmのマスクを用いて露光した。次に、2.5%
炭酸ナトリウム溶液で現像後良く水洗し、かつ、柔らか
いスポンジでこすり基板に付着した顔料を除去し、更に
水洗乾燥後、230℃で1時間ベークしてパターンを定
着させた。尚、各色の露光量は、青色;150mJ/cm
2 ,緑色;200mJ/cm2 ,赤色;100mJ/cm2
でありその感度は良好であった。
【0050】しかし、各感光性着色組成物をスピンコー
トした後、2日以上放置すると光重合開始剤の析出が起
こった。
【0051】[比較例4]実施例2と同一の条件で作製
された青、緑、赤の着色組成物が適用されている点を除
き比較例3と同一の条件で感光性着色組成物を得た。
【0052】尚、この感光性着色組成物は比較例3に係
る感光性着色組成物と同一の特性を有しており、各感光
性着色組成物をスピンコートした後、2日以上放置する
と光重合開始剤の析出が確認された。
【0053】
【発明の効果】請求項1〜6に係る発明によれば、請求
項1に記載の化学式(1)で示される光重合開始剤が適
用されているためその感光性が向上し、この感光性組成
物若しくは感光性着色組成物を用いた場合、酸素遮断膜
なしでもパターンの形成が可能となり、かつ、そのパタ
ーン精度の改善も図れる効果を有している。また、上記
光重合開始剤は経時による感光層表面への析出がないた
め、経時安定性に優れた効果を有している。
【0054】 更に、請求項1に記載の化学式(1)で
示される光重合開始剤は溶剤に対する溶解性が高く、感
光性組成物の調合が容易なため作業性が良い。従って、
本発明に係る感光性組成物若しくは感光性着色組成物を
用いたカラーフィルタ等の製造方法では工程が短くな
り、従来に較べて作業性、生産性が向上する効果を有し
ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G02B 5/20 101 G02B 5/20 101 G02F 1/1335 505 G02F 1/1335 505 (72)発明者 冨永 信秀 埼玉県浦和市白幡5丁目2番13号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 岩倉 収二 埼玉県浦和市白幡5丁目2番13号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 川原 真樹 埼玉県浦和市白幡5丁目2番13号 旭電 化工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−201913(JP,A) 特開 平2−4787(JP,A) 特開 平5−165213(JP,A) 特開 昭53−133428(JP,A) 特開 平2−63054(JP,A) 特開 昭63−32540(JP,A) 特開 昭62−212643(JP,A) 特開 平6−167804(JP,A) 特開 平6−230212(JP,A) 特開 昭61−200536(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 - 7/42

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光重合性モノマー、溶剤、及び 【化1】 [但し、式中、Rは、Cn2n+1(nは0〜8の整
    数)、CH2COOCn2n+1(nは0〜8の整数)、C
    2COOCn2nOCm2m+1(nは2〜8の整数、m
    は1〜8の整数)、CH2COO-cyclo-Cn2n-1(n
    は5〜8の整数)、又は、Cn2nOC65(nは1〜
    8の整数)を表す。]に示される光重合開始剤を主成分
    とすることを特徴とする感光性組成物。
  2. 【請求項2】アクリル系共重合体、光重合性モノマー、
    溶剤、及び、請求項1に記載の化学式(1)に示される
    光重合開始剤を主成分とすることを特徴とする感光性組
    成物。
  3. 【請求項3】イソシアネート基を有するスチレン−アク
    リル系共重合体、光重合性モノマー、溶剤、及び、請求
    項1に記載の化学式(1)に示される光重合開始剤を主
    成分とすることを特徴とする感光性組成物。
  4. 【請求項4】アクリル系共重合体、光重合性モノマー、
    色素、分散剤、溶剤、及び、請求項1に記載の化学式
    (1)に示される光重合開始剤を主成分とすることを特
    徴とする感光性着色組成物。
  5. 【請求項5】イソシアネート基を有するスチレン−アク
    リル系共重合体、光重合性モノマー、色素、分散剤、溶
    剤、及び、請求項1に記載の化学式(1)に示される光
    重合開始剤を主成分とすることを特徴とする感光性着色
    組成物。
  6. 【請求項6】上記分散剤が顔料の誘導体であることを特
    徴とする請求項4又は5記載の感光性着色組成物。
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