JP3506299B2 - 感熱磁気記録媒体 - Google Patents

感熱磁気記録媒体

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JP3506299B2
JP3506299B2 JP04557096A JP4557096A JP3506299B2 JP 3506299 B2 JP3506299 B2 JP 3506299B2 JP 04557096 A JP04557096 A JP 04557096A JP 4557096 A JP4557096 A JP 4557096A JP 3506299 B2 JP3506299 B2 JP 3506299B2
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幸博 湯山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乗車券、回数券、定
期券等に有効な感熱記録型磁気媒体に関しさらに詳しく
は、高い圧力下特に高温高湿の条件下でも耐ブロッキン
グ性が良好な感熱記録型磁気媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、乗車券、回数券、定期券等の
チケット類の自動販売化が進められている。その際に用
いられるチケット類は支持体の片面に磁気記録層、もう
一方の面に電子写真方式、静電記録方式、ジアゾ複写方
式、キレート方式等のための記録層が設けられている。
しかしこれらの方式では装置が複雑で大型になりコスト
も高くなる。これらの欠点を改良するために染料前駆体
と酸性物質等を発色成分とした感熱記録方式が用いられ
ている。
【0003】感熱層磁気層は水系で塗布される場合が多
く、これに伴って感熱磁気記録媒体がロール状に巻かれ
た場合或いはシート状媒体として積み重ねられた場合感
熱層と磁気層とがくっつく、いわゆるブロッキングの問
題が発生しやすい欠点がある。感熱磁気券は発券される
まではロール状で取り扱われるため、製造過程において
原反自重による高い圧力が掛かるので、運搬時、保管時
でのブロッキングの発生、また高温高湿下でのブロッキ
ングの発生が起こりやすく、他の特性が良好でも感熱磁
気記録媒体としては用いられなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高圧
力下における優れたブロッキング防止能を有する感熱記
録型磁気媒体を提供することにあり、また、圧力下での
高温高湿下における優れたブロッキング防止能を有する
感熱記録型磁気媒体を提供することにあり、さらには感
熱性磁気特性を損なわずに前記課題を達成する感熱記録
型磁気媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような本発明の目的
は、(1)「支持体上に感熱記録層を設け、裏面に、ワ
ックス状物質として、少なくともパラフィンワックスと
ステアリン酸エチレンビスアミド、および該ワックス状
物質の分散剤としてポリカルボン酸系分散剤を含有する
磁気記録層を設けたことを特徴とする感熱磁気記録媒
体」、(2)「前記ワックス状物質が0.2μm〜5μ
mの体積平均粒径の粒子であることを特徴とする前記第
(1)項に記載の感熱磁気記録媒体」、(3)「前記
ックス状物質の添加量が磁性体粉末に対して0.5〜1
0重量%であることを特徴とする前記第(1)項に記載
の感熱磁気記録媒体」によって達成される。
【0006】我々は上記従来技術における問題点を解決
し、他の性質を損なうことなくブロッキングを防止しう
る感熱磁気記録媒体について鋭意検討した結果、磁気記
録層中に脂肪酸アミド、パラフィンワックスのうちの少
なくとも一種のワックスを添加することにより、高圧力
下でのブロッキングが解決できることを見い出し、ま
た、ステアリン酸金属塩、ステアリン酸エチレンビスア
ミドのうちの少なくとも一種のワックスをさらに添加す
ることにより高温多湿下におけるブロッキングを解決で
きることを見い出し、本発明を完成した。
【0007】前記脂肪酸アミドとしてはステアリン酸ア
ミドが好ましく、また、前記ステアリン酸金属塩として
はステアリン酸亜鉛が好ましい。各ワックスの添加量
は、好ましくは磁性体粉末に対し0.5〜10重量%
で、これより少ないと効果が低く、これより多いと磁気
特性が劣る欠点となる。
【0008】また、各ワックスの分散剤としてはポリカ
ルボン酸系の分散剤(例えばポリカルボン酸ソーダ、ポ
リカルボン酸アンモニウム)が特に良好で、さらには各
ワックスの粒子としては、平均粒径0.2μm〜5μm
の粒子径のものが良好である。(ホリバ型レーザー粒径
測定器LA−700による)好ましい粒子径にする分散
材としてはボールミル、サンドミル、アトライター等が
利用できる。
【0009】本発明の感熱磁気記録媒体における磁気記
録層は例えばバリウムフェライト、ストロンチウムフェ
ライト、Co−γ−Fe22、γ−Fe22等の強磁性
体粉を水性エマルジョン樹脂等の水性バインダー中に均
一に分散した塗料を支持体上に塗布、乾燥して磁気記録
層を形成する。この時、前述以外のワックス、各種添加
剤等を添加してもよい。
【0010】本発明において用いられるロイコ染料、顕
色剤、結合剤、必要に応じて使用される補助添加成分及
び、本発明に用いられる磁気記録層が設けられる支持体
としては、特開平6−143811号公報に具体的に記
載されているものを挙げることができる。
【0011】すなわち、本発明において用いられる感熱
記録層のロイコ染料は、単独又は二種以上混合して適用
されるが、このようなロイコ染料としては、この種の感
熱記録材料に適用されているものが任意に適用され、例
えば、トリフェニルメタン系、フルオラン系、フェノチ
アジン系、オーラミン系、スピロピラン系、インドリノ
フタリド系等の染料のロイコ化合物が好ましく用いられ
る。このようなロイコ染料の具体例としては、例えば、
以下に示すようなものが挙げられる。
【0012】3,3−ビス(pージメチルアミノフェニ
ル)−フタリド、3,3−ビス(pージメチルアミノフ
ェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタ
ルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(pージメチ
ルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、
3,3−ビス(pージメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、3,3−ビス(pージブチルアミノフェ
ニル)フタリド、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロ
ルフルオラン、3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチル
フルオラン、3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メ
チル−7−(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、
ベンゾイルロイコメチレンブルー、6’−クロロ−8’
−メトキシ−ベンゾインドリノ−ピリロスピラン、6’
−ブロモ−3’−メトキシ−ベンゾインドリノ−ピリロ
スピラン、3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジメチルア
ミノフェニル)−3−(2’−メトキシ−5’−クロル
フェニル)フタリド、3−(2’−ヒドロキシ−4’−
ジメチルアミノフェニル)−3−(2’−メトキシ−
5’−ニトロフェニル)フタリド、3−(2’−ヒドロ
キシ−4’−ジエチルアミノフェニル)−3−(2’−
メトキシ−5’−メチルフェニル)フタリド、
【0013】3−(2’−メトキシ−4’−ジメチルア
ミノフェニル)−3−(2’−ヒドロキシ−4’−クロ
ル−5’−メチルフェニル)フタリド、3−モルホリノ
−7−(N−プロピル−トリフルオロメチルアニリノ)
フルオラン、3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチル
アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−クロロ
−7−(N−ベンジル−トリフルオロメチルアニリノ)
フルオラン、3−ピロリジノ−7−(ジ−pークロルフ
ェニル)メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−5−クロル−(αーフェニルエチルアミノ)フルオラ
ン、3−(N−エチル−pートルイジノ)−7−(αー
フェニルエチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(oーメトキシカルボニルフェニルアミノ)フ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α
ーフェニルエチルアミノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−ピペリジノフルオラン、2−クロロ−3−
(N−メチルトルイジノ)−7−(pーn−ブチルアニ
リノ)フルオラン、3−(N−メチル−N−イソプロピ
ルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、
【0014】3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレ
ンスピロ(9,3’)−6’−ジメチルアミノフタリ
ド、3−(N−メチル−N−イソブチルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−
N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオラン、3−
(N−pートリル−N−エチルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、2−{N’−(3’−トリ
フルオルメチルフェニル)アミノ}−6−ジエチルアミ
ノフルオラン、2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)
−9−(oークロルアニリノ)キサンチル}安息香酸ラ
クタム、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(mー
トリクロロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−(oークロルアニリノ)フルオラン、
【0015】3−ジブチルアミノ−7−(oークロルア
ニリノ)フルオラン、3−N−メチル−N−アミルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メ
チル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−(2’,4’−ジメチルアニリノ)フルオラ
ン、3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7
−(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、ベンゾイ
ルロイコメチレンブルー 6’−クロロ−8’−メトキシ−ベンゾインドリノ−ピ
リロスピラン、6’−ブロモ−3’−メトキシ−ベンゾ
インドリノ−ピリロスピラン、3−(2’−ヒドロキシ
−4’−ジメチルアミノフェニル)−3−(2’−メト
キシ−5’−クロルフェニル)フタリド、3−(2’−
ヒドロキシ−4’−ジメチルアミノフェニル)−3−
(2’−メトキシ−5’−ニトロフェニル)フタリド、
3−(2’−ヒドロキシ−4’−ジエチルアミノフェニ
ル)−3−(2’−メトキシ−5’−メチルフェニル)
フタリド、
【0016】3−(2’−メトキシ−4’−ジメチルア
ミノフェニル)−3−(2’−ヒドロキシ−4’−クロ
ル−5’−メチルフェニル)フタリド、3−モルホリノ
−7−(N−プロピル−トリフルオロメチルアニリノ)
フルオラン、3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチル
アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−5−クロロ
−7−(N−ベンジル−トリフルオロメチルアニリノ)
フルオラン、3−ピロリジノ−7−(ジ−pークロルフ
ェニル)メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−5−クロル−7−(αーフェニルエチルアミノ)フル
オラン、3−(N−エチル−pートルイジノ)−7−
(αーフェニルエチルアミノ)フルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−(oーメトキシカルボニルフェニルアミ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−5−メチル−7
−(αーフェニルエチルアミノ)フルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、3−クロロ−
3−(N−メチルトルイジノ)−7−(pーoーブチル
アニリノ)フルオラン、
【0017】3−(N−メチル−N−イソプロピルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジブ
チルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ
(9,3’)−6’−ジメチルアミノフタリド、3−
(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−5,6
−ベンゾ−7−αーナフチルアミノ−4’−ブロモフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−クロル−7−アニリ
ノフルオラン、3−N−エチル−N−(2−エトキシプ
ロピル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−4’,5’−
ベンゾフルオラン、3−(pージメチルアミノフェニ
ル)−3−{1,1−ビス(pージメチルアミノフェニ
ル)エチレン−2−イル}フタリド、3−(pージメチ
ルアミノフェニル)−3−{1,1−ビス(pージメチ
ルアミノフェニル)エチレン−2−イル}−6−ジメチ
ルアミノフタリド、3−(pージメチルアミノフェニ
ル)−3−(1−pージメチルアミノフェニルエチレン
−2−イル)フタリド、
【0018】3−(pージメチルアミノフェニル)−3
−(1−pージメチルアミノフェニル−1−pークロロ
フェニルエチレン−2−イル)−6−ジメチルアミノフ
タリド、3−(4’−ジメチルアミノ−2’−メトキ
シ)−3−(1”−pージメチルアミノフェニル−1”
−pークロロフェニル−1”,3”−ブタジエン−4”
−イル)ベンゾフタリド、3−(4’−ジメチルアミノ
フェニル−1”−フェニル−1”,3”−ブタジエン−
4”−イル)ベンゾフタリド、3−ジメチルアミノ−6
−ジメチルアミノ−フルオレンス−9−スピロ−3’−
(6’−ジメチルアミノ)フタリド、3,3−ビス{2
−(pージメチルアミノフェニル)−2−(pーメトキ
シフェニル)エテニル}−4,5,6,7−テトラクロ
ロフタリド、3−ビス{1,1−ビス(4−ピロリジノ
フェニル)エチレン−2−イル}−5,6−ジクロロ−
4,7−ジブロモフタリド、ビス(pージメチルアミノ
スチリル)−1−ナフタレンスルホニルメタン等。
【0019】また、本発明において用いられる顕色剤と
して、電子受容性の種々の化合物、例えばフェノール性
化合物、チオフェノール性化合物、チオ尿素誘導体、有
機酸及びその金属塩等を使用することができ、その具体
例としては以下に示すようなものが挙げられる。
【0020】4,4’−イソプロピリデンビスフェノー
ル、4,4’−イソプロピリデンビス(oーメチルフェ
ノール)、4,4’−セカンダリーブチリデンビスフェ
ノール、4,4’−イソプロピリデンビス(2−ターシ
ャリーブチルフェノール)、4,4’シクロヘキシリデ
ンジフェノール、4,4’−イソプロピリデンビス(2
−クロロフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−
メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、2,2
−メチレンビス(4−エチル−6−ターシャリーブチル
フェノール)、4,4’−ブチリデンビス(6−ターシ
ャリーブチル−2−メチルフェノール)、1,1,3−
トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−ターシャリ
ーブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−
メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニ
ル)ブタン、4,4’−チオビス(6−ターシャリーブ
チル−2−メチルフェノール)、4,4’−ジフェノー
ルスルホン、4−イソプロポキシ−4’−ヒドロキシジ
フェニルスルホン、4−ベンジロキシ−4’−ヒドロキ
シジフェニルスルホン、
【0021】4,4’−ジフェノールスルホキシド、p
ーヒドロキシ安息香酸イソプロピル、pーヒドロキシ安
息香酸ベンジル、プロトカテキュ酸ベンジル、没食子酸
ステアリル、没食子酸ラウリル、没食子酸オクチル、
1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパ
ン、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−2
−ヒドロキシプロパン、N,N’−ジフェニルチオ尿
素、N,N’−ジ(mークロロフェニル)チオ尿素、サ
リチルアニリド、5−クロロ−サリチルアニリド、ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステル、ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエステ
ル、1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、
1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、2,
4’−ジフェノールスルホン、3,3’−ジアリル−
4,4’−ジフェノールスルホン、3,4−ジヒドロキ
シ−4’−メチルジフェニルスルホン、
【0022】1−アセチルオキシ−2−ナフトエ酸亜
鉛、2−アセチルオキシ−1−ナフトエ酸亜鉛、2−ア
セチルオキシ−3−ナフトエ酸亜鉛、α、αービス(4
−ヒドロキシフェニル)−αーメチルトルエン、チオシ
アン酸亜鉛のアンチピリン錯体、テトラブロモビスフェ
ノールA、テトラブロモビスフェノールS、
【0023】本発明において、ロイコ染料、顕色剤及び
補助成分を支持体上に結合支持させるための結合剤とし
ては慣用の種々の結合剤を適宜用いることができ、その
具体例としては、例えば、以下のものが挙げられる。
【0024】ポリビニルアルコール、澱粉及びその誘導
体、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル
酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド/ア
クリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アクリル
酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無
水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水
マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、
アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分
子の他、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル
酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、塩化ビニル/
酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等
のエマルジョンやスチレン/ブタジエン共重合体、スチ
レン/ブタジエン/アクリル系共重合体等のラテックス
等。
【0025】また、本発明においては、前記ロイコ染
料、顕色剤及び補助成分と共に、必要に応じ、さらに、
この種の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例え
ば、填料、界面活性剤、熱可融性物質(又は滑剤)等を
使用することができる。この場合、填料としては、例え
ば、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、
水酸化アルミニウム、水、酸化亜鉛、硫酸バリウム、ク
レー、タルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の
無機系微粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/
メタクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の
微粉末を挙げることができる。また熱可融性物質として
は、例えば、高級脂肪酸又はそのエステル、アミド若し
くは金属塩の他、各種ワックス類、芳香族カルボン酸と
アミンとの縮合物、安息香酸フェニルエステル、高級直
鎖グリコール、3,4−エポキシ−ヘキサヒドロフタル
酸ジアルキル、高級ケトン、その他の熱可融性有機化合
物等の50〜200℃程度の融点を持つものが挙げられ
る。
【0026】さらに、本発明においては、必要に応じて
感熱記録層上に水溶性高分子を主成分とする保護層を設
けることができる。この場合の水溶性高分子の具体例と
しては、前記感熱発色層に関連して例示した水溶性高分
子結着剤が挙げられる。また水溶性高分子は、これを耐
水化する慣用の耐水化剤と共に用いることができ、この
耐水化剤の具体例としては、例えばホルムアルデヒド、
グリオキザール、クロム明ばん、メラミン、メラミン−
ホルムアルデヒド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド−
エピクロルヒドリン樹脂等が挙げられる。更にオーバー
コート層には、必要に応じ慣用の補助添加成分、例えば
フィラー、熱可融性物質(滑剤)、界面活性剤等を含有
させることもでき、フィラー及び熱可融性物質の具体例
としては、前記感熱記録層に関連して例示されたものを
挙げることができる。
【0027】本発明に用いられる磁気記録層等が設けら
れる支持体としては紙を挙げることができるが、合成
紙、金属箔、ポリエチレン等によるラミネート紙、ポリ
エチレンテレフタレート等のフィルム、等を単独、ある
いは組み合わせたシートを用いることもできる。磁気記
録層、感熱記録層、保護層の塗工のための装置として
は、エアーナイフコーター、グラビアコーター、ロール
コーター、ロッドコーター、カーテンコーター、ダイコ
ーター、リップコーター、ブレードコーター、等を用い
ることができる。特に磁気記録層、感熱記録層にアンダ
ーコートを設ける場合は紙の抄紙工程で使用されるサイ
ズプレス装置、ゲートロール装置等も用いることができ
る。また、オフセット、シルクスクリーン等の印刷法も
用い得る。さらに塗工された材料の表面平滑性を改良す
るためにマシンカレンダー、スーパーカレンダー、グロ
スカレンダー、ブラッシング等を利用することができ
る。
【0028】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳しく説
明する。なお、実施例中の「部」及び「%」はいずれも
重量を基準とするものである。参考例 1 以下の配合をボールミルで10時間分散し、磁気記録層
塗液を調整した。 バリウムフェライト (保磁力2700 平均粒径0.6μm) 100.0部 ポリアクリル酸ソーダ(20%水溶液) 25.0部 ポリ塩化ビニリデン(49%分散液) 100.0部 カーボンブラック(36%分散液) 15.0部 パラフィンWAX 10.0部 (メチルセルロース分散、平均粒径1.0μm、20%分散液) 水 100.0部
【0029】この液を坪量150g/m2の上質紙面上
に乾燥重量で30g/m2となるよう塗布乾燥して磁気
記録層を得た。次に [A液] 3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)アミノ 25.0部 −6−メチルアニリノフルオラン ポリビニルアルコール10%水溶液 25.0部 水 50.0部 [B液]
【0030】
【化1】
【0031】 3,3’−5,5’−テトラブロモビスフェノールS 25.0部 炭酸カルシウム 100.0部 ポリビニルアルコール10%水溶液 200.0部 水 400.0部 上記の[A液]40部、[B液]320部、水60部を
混合して感熱記録層塗液を調整し、該塗液を前記磁気記
録層を有する支持体のもう一方の面に乾燥時重量が6g
/m2となるように塗布乾燥して感熱記録層を得た。
【0032】次に下記の処方からなる混合物をサンドグ
ラインダーで2〜3時間分散し[C液]及び[D液]を
調整した。 [C液] ステアリン酸亜鉛 20.0部 メチルセルロース5%水溶液 20.0部 水 60.0部
【0033】 [D液] カルボキシ変成ポリビニルアルコール10%水溶液 20.0部 シリカ 1.5部 ポリアミドエピクロルヒドリン12.5%水溶液 6.5部 水 15.0部 上記の[C液]0.7部、[D液]45.0部、水1
1.3部を混合して感熱記録層側の保護層の塗液を調整
し、該塗液を前記感熱記録層上に乾燥時重量が3g/m
となるように塗布乾燥して保護層を設け参考例1の感
熱磁気記録媒体を得た。
【0034】実施例 参考例 1の磁気記録層塗液中にさらに下記WAX状物質
を添加した以外は参考例1と同様にして実施例の感熱
磁気記録媒体を得た。 ステアリン酸エチレンビスアミド 10部 (メチルセルロース分散、平均粒径1.0μm、20%分散液)
【0035】参考例2 参考例 1のパラフィンWAXをステアリン酸アマイドに
置換した以外は実施例と同様にして参考例2の感熱磁
気記録媒体を得た。
【0036】参考例3 実施例のステアリン酸エチレンビスアミドをステアリ
ン酸亜鉛に置換した以外は実施例と同様にして参考例
の感熱磁気記録媒体を得た。
【0037】実施例 実施例の各ワックスの分散剤をポリカルボン酸ソーダ
ーに置換した以外は実施例と同様にして実施例の感
熱磁気記録媒体を得た。
【0038】実施例3〜6 実施例の各ワックスの平均粒径を0.1μm、2μ
m、4μm、10μmに置換した以外は実施例と同様
にしてそれぞれ実施例3〜6の感熱磁気記録媒体を得
た。
【0039】参考例4、5 参考例 1のワックス添加量を1.5部、75部に置換し
た以外は参考例1と同様にしてそれぞれ参考例4、5
感熱磁気記録媒体を得た。
【0040】比較例1参考例 1からパラフィンワックスを抜いた以外は参考例
1と同様にして比較例1を得た。以上、実施例1〜6及
び参考例1〜5で得られた感熱磁気記録媒体、比較例1
で得られた感熱磁気記録媒体についてブロッキング性、
磁気再生出力を評価した結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】ブロッキング性 高温多湿下:試料を10枚重ね、40℃90%RHの条
件にて1kg/cm2の加重をかけ2日間放置後、磁気
面、感熱面のブロッキング性を評価する。 高圧力下:試料を10枚重ね、20℃60%RHの条件
にて100kg/cm2の加重をかけ2日間放置後、同
様に評価する。 磁気再生出力:磁気面に一定の書き込み電流で記録し、
次に再生してその時の出力電圧を測定した。 発色性:高温多湿下のブロッキングテスト前後に130
℃の熱ブロックで圧力1kg/cm2接触時間1sec
で熱印字し、マクベス濃度計(RD−914型)にて濃
度測定し、濃度差を評価した。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細且つ具体的に説明したよう
に、本発明の感熱磁気記録媒体は磁気特性、感熱特性を
損ねることなく高圧下におけるブロッキング性、高温多
湿下におけるブロッキング性の良好が達成されるという
優れた効果を奏す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−52540(JP,A) 特開 平6−171278(JP,A) 特開 平5−24388(JP,A) 特開 平4−241985(JP,A) 特開 昭60−160025(JP,A) 特開 昭61−156523(JP,A) 特開 昭61−29586(JP,A) 特開 平6−180835(JP,A) 特開 平3−35417(JP,A) 特開 平5−73887(JP,A) 特開 平6−176349(JP,A) 特開 平5−258285(JP,A) 特開 平8−244348(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/26 B42D 15/10 501 G11B 5/70

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に感熱記録層を設け、裏面に
    ワックス状物質として、少なくともパラフィンワックス
    とステアリン酸エチレンビスアミド、および該ワックス
    状物質の分散剤としてポリカルボン酸系分散剤を含有す
    る磁気記録層を設けたことを特徴とする感熱磁気記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 前記ワックス状物質が0.2μm〜5μ
    mの体積平均粒径の粒子であることを特徴とする請求項
    1に記載の感熱磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記ワックス状物質の添加量が磁性体粉
    末に対して0.5〜10重量%であることを特徴とする
    請求項1に記載の感熱磁気記録媒体。
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