JP3504221B2 - 保護管の管端部保護カバーおよび配管構造 - Google Patents

保護管の管端部保護カバーおよび配管構造

Info

Publication number
JP3504221B2
JP3504221B2 JP2000244132A JP2000244132A JP3504221B2 JP 3504221 B2 JP3504221 B2 JP 3504221B2 JP 2000244132 A JP2000244132 A JP 2000244132A JP 2000244132 A JP2000244132 A JP 2000244132A JP 3504221 B2 JP3504221 B2 JP 3504221B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
pipe
protection
base
protective
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000244132A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002058138A (ja
Inventor
真也 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mirai Kogyo KK
Original Assignee
Mirai Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mirai Kogyo KK filed Critical Mirai Kogyo KK
Priority to JP2000244132A priority Critical patent/JP3504221B2/ja
Publication of JP2002058138A publication Critical patent/JP2002058138A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3504221B2 publication Critical patent/JP3504221B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建物の壁の壁面
に沿って配管される保護管の管端部保護カバーおよび配
管構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、図13に示されるよう
に、建物の壁孔21から電線22を引き出して、その電
線22を壁面23に沿って配線する際に用いられる保護
カバー24があった。この保護カバー24は、壁面23
に固定される基台25と、その基台25に組み付けられ
る蓋体26とからなっていた。そして、基台25は、上
部部分に、壁孔21に嵌められる電線保護筒部27を備
えていた。また、基台25の下部部分には、保護管とし
ての、可撓性を有しない硬質ビニル電線管等からなる、
電線保護管28の管端部28aが載置され、その管端部
28aを覆うように蓋体26が組み付けられた。こうし
て、電線保護管28は、保護カバー24に接続されると
ともに壁面23に沿って配管され、また、電線22は、
電線保護筒部27を含む保護カバー24内を通って、前
記電線保護管28内に導かれた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
保護カバー24にあっては、この保護カバー24に接続
された電線保護管28が、基台25の厚み分だけ、壁面
23から浮かざるを得ず、この電線保護管28を安定し
て壁面23に取り付けることができなかった。このと
き、管端部28aを、加熱することで変形させて、電線
保護管28の中間部分を壁面23に当接させることは可
能であるが、加熱および変形という余分な作業を必要と
し、また電線保護管28の材質劣化を伴い好ましくなか
った。
【0004】この発明は、上記した従来の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、保護管を壁面に安定して取り付けることができる、
保護管の管端部保護カバーおよび配管構造を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る保護管の
管端部保護カバーおよび配管構造は、前記目的を達成す
るために、次の構成からなる。すなわち、請求項1に記
載の発明に係る保護管の管端部保護カバーは、建物の壁
の壁面に沿って配管される保護管の管端部を収容して保
護する管端部保護カバーであって、前記壁に固定される
とともに前記管端部が配備される基台と、その基台に着
脱可能または開閉可能に組み付けられて前記管端部を覆
う蓋体と、を有する。ここで、前記基台は、基部と、そ
の基部から前記保護管に沿うようにして間隔を空けて突
出し、前記管端部が配置される一対の突片と、を備え
る。そして、前記保護管は、前記一対の突片間の開口部
を通して前記壁面に当接、前記一対の突片の間に位置
決めされる
【0006】これにより、建物の壁の壁面に沿って配管
される保護管の管端部が、基台に備わる一対の突片に配
置されると、保護管は、一対の突片間の開口部を通して
壁面に当接し、また、一対の突片の間に位置決めされ
る。したがって、保護管は、一対の突片によって、壁面
に安定して取り付けられる。
【0007】また、請求項2に記載の発明に係る保護管
の管端部保護カバーのように、請求項1に記載の管端部
保護カバーにおいて、前記蓋体は、前記保護管が前記壁
面に当接するように、前記管端部を押さえるのが望まし
い。これにより、保護管は、蓋体に押さえられること
で、確実に壁面に当接する。
【0008】また、請求項3に記載の発明に係る保護管
の管端部保護カバーのように、請求項1または2に記載
の管端部保護カバーにおいて、前記基台には、前記保護
管をその軸方向に位置決めすべく、前記保護管の端面が
当接する位置決め部が設けられてもよい。これにより、
保護管は、その端面が、基台の位置決め部に当接するこ
とで、軸方向に位置決めされる。
【0009】また、請求項4に記載の発明に係る保護管
の管端部保護カバーのように、請求項1ないし3のいず
れか1項に記載の管端部保護カバーにおいて、前記基部
には、前記壁に形成された壁孔に嵌められる保護筒部が
設けられ、前記基台と前記蓋体との間に、前記保護筒部
と前記保護管とを連通する収容空間が形成されてもよ
い。これにより、基台と蓋体との間の収容空間を介し
て、壁孔に嵌められる保護筒部と、壁面に沿って配管さ
れる保護管とが連通する。したがって、それら保護筒
部、収容空間および保護管内を貫くよう被保護体を配備
することで、被保護体を壁孔から引き出して壁面上に配
置したり、反対に、壁面上に配置された被保護体を、壁
孔に引き込んだりできる。
【0010】また、請求項5に記載の発明に係る保護管
の管端部保護カバーのように、請求項1ないし3のいず
れか1項に記載の管端部保護カバーにおいて、前記保護
管は、複数設けられ、前記基台は、前記複数の保護管の
各管端部が配置される各一対の前記突片を備えてもよ
い。
【0011】これにより、建物の壁の壁面に沿って配管
される複数の保護管の管端部が、基台に備わる各一対の
突片に配置されると、保護管は、それぞれ、一対の突片
間の開口部を通して壁面に当接し、また、一対の突片の
間に位置決めされる。こうして、各保護管は、各一対の
突片によって、壁面に安定して取り付けられる。また、
請求項6に記載の発明に係る保護管の管端部保護カバー
のように、請求項5に記載の管端部保護カバーにおい
て、前記複数の保護管の各管端部を、前記各一対の突片
に配置して、それら複数の保護管の管端部を連結するよ
うに、それら管端部を収容して保護してもよい。こうし
て、複数の保護管は、この管端部保護カバーを介して連
結される。
【0012】また、請求項に記載の発明に係る保護管
の配管構造は、請求項1ないしのいずれか1項に記載
の管端部保護カバーと、その管端部保護カバーに前記管
端部が収容された前記保護管とからなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る保護管の管
端部保護カバーおよび配管構造の実施の形態を図面に基
づいて説明する。
【0014】図1ないし図7は、本発明に係る保護管の
管端部保護カバーおよび配管構造の第一の実施の形態を
示す。図中符号1は、建物の壁である。1aは、壁1の
壁面としての、屋外P1側に面する外壁面である。1b
は、壁1に形成された壁孔である。2は、被保護体とし
ての電線であり、壁孔1bから引き出されて外壁面1a
に沿って配線され、その外壁面1aに固定された防水コ
ンセント3に接続される。4は、外壁面1aに沿って配
管される保護管としての電線保護管であり、その内部に
前記電線2が収容されて保護される。5は、電線保護管
4の管端部4aを収容して保護する管端部保護カバーで
ある。6は、配管構造であり、前記管端部保護カバー5
と、その管端部保護カバー5に管端部4aが収容された
前記電線保護管4とからなる。
【0015】ここで、電線保護管4は、例えば、断面円
形であって、硬質ビニル電線管等の合成樹脂管等からな
り、適宜長さに切断されて使用される。
【0016】管端部保護カバー5は、図1ないし3に示
すように、壁1に固定されるとともに電線保護管4の管
端部4aが配備される基台7と、その基台7に着脱可能
に組み付けられて管端部4aを覆う蓋体8と、を有す
る。そして、基台7は、基部7aと、その基部7aから
電線保護管4に沿うようにして間隔を空けて突出し、電
線保護管4の管端部4aが配置される一対の突片7b、
7bと、を備えている。この一対の突片7b、7bは、
電線保護管4を、一対の突片7b、7b間の開口部7c
を通して外壁面1aに当接させるとともに、一対の突片
7b、7bの互いに向かい合う方向に、つまり一対の突
片7b、7bの間に、位置決めしている。
【0017】具体的には、基台7は、図4に示すよう
に、略長方形板状であって、先端部分は半円状に形成さ
れている。そして、基台7は、周囲に立設するようにし
てリブ7dが設けられており、このリブ7dの外側面に
は、リブ7dに沿って係合片7eが設けられている。ま
た、この基台7は、後端部分が、長方形形状に切り欠か
れており、この切り欠かれた部分が、前記開口部7cと
なり、開口部7cを挟む部分が、前記一対の突片7b、
7bとなり、さらに、基台7の突片7b、7bを除く部
分が、前記基部7aとなっている。そして、一対の突片
7b、7bの対向する面は、電線保護管4がちょうど嵌
まるように円弧状に形成された、配置面M、Mとなって
いる。また、基部7aには、壁1に形成された壁孔1b
に嵌められる、保護筒部としての、例えば円筒状の、電
線保護筒部7fが設けられている。さらに、基台7に
は、電線保護管4をその軸方向に位置決めすべく、電線
保護管4の端面4bが当接する位置決め部7gが設けら
れている。この位置決め部7gとなるのは、基部7の後
端面、つまり開口部7cに臨む面であり、この位置決め
部7gに、電線保護管4の端面4bを当接させること
で、基台7に対する電線保護管4の、軸方向の位置が決
まるようになっている。
【0018】一方、蓋体8は、基台7および管端部4a
を覆うように碗状に形成されるとともに、後端側が開放
している。そして、蓋体8は、内側の側面に、前記基台
7の係合片7eと係合する被係合片8aが設けられてい
る。こうして、基台7に蓋体8を組み付ける際には、基
台7と蓋体8とは、それらの係合片7eと被係合片8a
とが係合し、さらに、先端部分において、ネジ9により
留められる。そして、このように基台7に蓋体8が組み
付けられると、これら基台7と蓋体8との間に、電線保
護筒部7fと電線保護管4とを連通する収容空間として
の電線収容空間5aが形成される。また、蓋体8は、後
端部分の内側にリブ8bが設けられており、このリブ8
bが、電線保護管4が外壁面1aに当接するように、管
端部4aを押さえている。
【0019】なお、図6は、前記管端部保護カバー5
に、図7に示す補助部材10を設けることで、小径の電
線保護管4に対応させた例を示す。この補助部材10
は、蓋体8と電線保護管4の管端部4aとの間に介在す
るよう組み付けられて、蓋体8と一体となって、電線保
護管4が外壁面1aに当接するように、管端部4aを押
さえている。
【0020】次に、上述した第一の実施の形態の管端部
保護カバー5および配管構造6の作用効果を、組み付け
手順とともに説明する。始めに、基台7を、突片7b、
7bが、例えば下側に位置するようにして、電線保護筒
部7fを壁孔1bに挿入し、そして、その基台7を、ネ
ジ11等の固定手段によって壁1に固定する。
【0021】次いで、電線2を、屋内P2側から、前記
電線保護筒部7f内を通して屋外P1側に引き出し、さ
らに、電線保護管4内を通して、下方に位置する防水コ
ンセント3に接続する。そして、電線保護管4を外壁面
1aに沿って配管するにあたって、電線保護管4の端面
4bを、基台7の位置決め部7gに当接させるようにし
て、その電線保護管4の管端部4aを一対の突片7b、
7bに配置する。こうして、電線保護管4は、その端面
4bが、基台7の位置決め部7gに当接することで、軸
方向に位置決めされる。そして、この電線保護管4を、
軸方向の適宜位置で、サドル等の止め具(図示せず)に
より、壁1に固定する。このとき、電線保護管4は、一
対の突片7b、7b間の開口部7cを通して外壁面1a
に当接し、また、一対の突片7b、7bの互いに向かい
合う方向に、つまり一対の突片7b、7bの間に、位置
決めされる。したがって、この電線保護管4を、一対の
突片7b、7bによって、外壁面1aに安定して取り付
けることができる。
【0022】その後、蓋体8を基台7に組み付ける。こ
の際、基台7の係合片7eと、蓋体8の被係合片8aと
が係合し、さらに、蓋体8は、基台7にネジ9により留
められるので、この蓋体8を基台7に確実に固定するこ
とができるとともに、蓋体8は、基台7からの取り外し
が可能となっている。そして、この蓋体8は、リブ8b
が、電線保護管4が外壁面1aに当接するように、管端
部4aを押さえており、これにより、電線保護管4は、
蓋体8に押さえられて、確実に外壁面1aに当接する。
また、基台7と蓋体8との間の電線収容空間5aを介し
て、壁孔1aに嵌められる電線保護筒部7fと、外壁面
1aに沿って配管される電線保護管4とが連通する。し
たがって、それら電線保護筒部7f、電線収容空間5a
および電線保護管4内を貫くよう電線2を配線すること
で、電線2を壁孔1bから引き出して外壁面1a上に配
線することができる。
【0023】ところで、管端部保護カバー5および電線
保護管4を壁1に固定した後に、電線2を、管端部保護
カバー5および電線保護管4に挿通する場合には、呼び
線等を通して挿通するが、長い距離等を配線する際など
に、蓋体8を基台7から外すことで、内部の確認や、電
線2の接続を行うことができる。
【0024】また、図6に示すように、この管端部保護
カバー5に、補助部材10を設けることで、小径の電線
保護管4に対応させることができ、この場合にも、前述
と同様の作用効果を得ることができる。
【0025】図8および図9は、本発明に係る保護管の
管端部保護カバーおよび配管構造の第二の実施の形態を
示す。この第二の実施の形態における管端部保護カバー
12は、第一の実施の形態における管端部保護カバー5
と比較すると、電線保護筒部7fは設けられておらず、
突片14b、14bが二対設けられて、二本の、保護管
としての電線保護管4、4の管端部4a、4aを連結す
るものであるが、他の基本的構造は同様である。すなわ
ち、この管端部保護カバー12は、建物の壁1の壁面と
しての外壁面1aに沿って配管される二本の電線保護管
4、4の管端部4a、4aを連結するように、それら管
端部4a、4aを収容して保護するものである。そし
て、配管構造13は、前記管端部保護カバー12と、そ
の管端部保護カバー12に管端部4a、4aが収容され
た前記電線保護管4、4とからなる。
【0026】ここで、管端部保護カバー12は、壁1に
固定されるとともに電線保護管4、4の管端部4a、4
aが配備される基台14と、その基台14に着脱可能に
組み付けられて管端部4a、4aを覆う蓋体15と、を
有する。そして、基台14は、基部14aと、その基部
14aから各電線保護管4に沿うようにして間隔を空け
て突出し、各電線保護管4の管端部4aが配置される各
一対の突片14b、14bと、を備えている。この一対
の突片14b、14bは、電線保護管4を、一対の突片
14b、14b間の開口部14c、14cを通して外壁
面1aに当接させるとともに、一対の突片14b、14
bの互いに向かい合う方向に、つまり一対の突片14
b、14bの間に、位置決めしている。
【0027】具体的には、基部14aは、横長の略長方
形板状であって、その左右の先端部分から一方向に突出
するようにして一対の突片14b、14bが設けられ、
さらに、左右の先端部分から前記一方向とは反対方向に
突出するようにしてもう一対の突片14b、14bが設
けられている。そして、突片14bには、その外側の側
面に、突片14bに沿って係合片14dが設けられてい
る。また、一対の突片14b、14bの対向する面は、
電線保護管4がちょうど嵌まるように円弧状に形成され
た、配置面N、Nとなっている。そして、基台14に
は、電線保護管4、4をその軸方向に位置決めすべく、
電線保護管4、4の端面4b、4bが当接する位置決め
部14e、14eが設けられている。これら位置決め部
14e、14eとなるのは、基部14aの前後の端面、
つまり開口部14c、14cに臨む面であり、これら位
置決め部14e、14eに、電線保護管4、4の端面4
b、4bを当接させることで、基台14に対する電線保
護管4、4の、軸方向の位置が決まるようになってい
る。
【0028】一方、蓋体15は、基台14および管端部
4a、4aを覆うように湾曲して形成されるとともに、
前後の端側が開放している。そして、蓋体15は、内側
の側面に、前記基台14の係合片14dと係合する被係
合片15aが設けられている。こうして、基台14に蓋
体15を組み付ける際には、基台14と蓋体15とは、
それらの係合片14dと被係合片15aとが係合して留
められる。そして、このように基台14に蓋体15が組
み付けられると、これら基台14と蓋体15との間に、
二本の電線保護管4、4を連通する収容空間としての電
線収容空間12aが形成される。また、蓋体15は、そ
の内面が、電線保護管4、4が外壁面1aに当接するよ
うに、管端部4a、4aを押さえている。
【0029】次に、上述した第二の実施の形態の管端部
保護カバー12および配管構造13の作用効果を、組み
付け手順とともに説明する。始めに、基台14を、ネジ
等の固定手段(図示せず)によって壁1に固定する。
【0030】次いで、被保護体としての電線2を、二本
の電線保護管4、4内に通す。そして、電線保護管4、
4の端面4b、4bを、基台14の位置決め部14e、
14eに当接させるようにして、電線保護管4、4の管
端部4a、4aをそれぞれ一対の突片14b、14bに
配置することで、これら電線保護管4、4を外壁面1a
に沿って配管する。こうして、二本の電線保護管4、4
は、それらの端面4b、4bが、基台14の位置決め部
14e、14eに当接することで、軸方向に位置決めさ
れる。そして、これら電線保護管4、4を、軸方向の適
宜位置で、サドル等の止め具(図示せず)により、壁1
に固定する。このとき、電線保護管4、4は、それぞ
れ、一対の突片14b、14b間の開口部14cを通し
て外壁面1aに当接し、また、一対の突片14b、14
bの互いに向かい合う方向に、つまり一対の突片14
b、14bの間に、位置決めされる。こうして、二本の
電線保護管4、4は、この管端部保護カバー12を介し
て直線状に連結され、そして、各電線保護管4は、各一
対の突片14b、14bによって、外壁面1aに安定し
て取り付けられる。
【0031】その後、蓋体15を基台14に組み付け
る。この際、基台14の係合片14dと、蓋体15の被
係合片15aとが係合することで、蓋体15は、基台1
4に留められ、この蓋体15は、基台14からの取り外
しが可能となっている。そして、この蓋体15は、その
内面が、電線保護管4、4が外壁面1aに当接するよう
に、管端部4a、4aを押さえており、これにより、電
線保護管4、4は、蓋体15に押さえられて、確実に外
壁面1aに当接する。また、基台14と蓋体15との間
の電線収容空間12aを介して、二本の電線保護管4、
4が連通し、それら電線保護管4、4内を貫くよう電線
2を配線することができる。
【0032】ところで、管端部保護カバー12および電
線保護管4、4を壁1に固定した後に、電線2を、管端
部保護カバー12および電線保護管4、4に挿通する場
合には、呼び線等を通して挿通するが、長い距離等を配
線する際などに、蓋体15を基台14から外すことで、
内部の確認や、電線2の接続を行うことができる。
【0033】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるわけではなく、その他種々の変更が可能であ
る。例えば、第一の実施の形態において、外径の異なる
電線保護管4に対応すべく、必要に応じて補助部材10
を使用するが、図10および図11に示すように、基台
7における一対の突片7b、7bの先端側に、大径の電
線保護管4が配置される第1の配置部S1、S1を設
け、一対の突片7b、7bの基端側に、小径の電線保護
管4が配置される第2の配置部S2、S2を設けるとと
もに、蓋体8において、大径の電線保護管4を押さえる
第1の押さえ部T1と、小径の電線保護管4を押さえる
第2の押さえ部T2とを並べて設けてもよい。このと
き、一対の突片7b、7bにおける第1の配置部S1、
S1の対向する面は、大径の電線保護管4がちょうど嵌
まるように円弧状に形成された、配置面としての第1の
配置面M1、M1となっており、同様に、一対の突片7
b、7bにおける第2の配置部S2、S2の対向する面
は、小径の電線保護管4がちょうど嵌まるように円弧状
に形成された、配置面としての第2の配置面M2、M2
となっている。そして、大径の電線保護管4をその軸方
向に位置決めする位置決め部7gとなるのは、第1の配
置面M1から第二の配置面M2に移る段部U1であり、
また、小径の電線保護管4をその軸方向に位置決めする
位置決め部7gとなるのは、基部7aの後端面、つまり
開口部7cに臨む面U2である。
【0034】また、第一の実施の形態ならびに、図10
および図11に示す上記実施の形態において、基台7に
設けられている電線保護筒部7fは、基台7とは、別体
に設けられてもよく、また、電線保護筒部7fを設ける
ことなく、電線2が直接壁孔1bに挿通されてもよい。
また、管端部保護カバー5および電線保護管4によっ
て、電線2を、壁孔1bから引き出して外壁面1a上に
配線することもできるが、反対に、外壁面1a上に配線
された電線2を、壁孔1bに引き込んでもよい。
【0035】また、第二の実施の形態において、管端部
保護カバー12は、二本の電線保護管4、4を直線状に
連結するものでなくとも、折れ曲がって連結するもので
あってもよい。さらには、管端部保護カバー12は、二
本の電線保護管4、4の管端部4a、4aを連結するも
のでなくとも、図12に示すように、三本あるいはそれ
以上の電線保護管4、4の管端部4a、4aを連結する
ものであってもよい。このとき、蓋体15を基台14か
ら外すことで、電線2を確認しながら、その電線2を、
分岐する任意の電線保護管4に挿通することができる。
【0036】また、以上に示す実施の形態において、電
線保護管4は、外壁面1aに沿って配管されなくとも、
屋内P2側に面する内壁面に沿って配管されてもよい。
さらに、壁1は、屋外P1側と屋内P2側とを隔てる壁
でなくとも、例えば、屋内に設けられる間仕切り用の壁
等であってもよい。また、蓋体8、15は、基台7、1
4に着脱可能に組み付けられているが、例えば、ヒンジ
結合等により開閉可能に組み付けられてもよい。また、
保護管は、被保護体としての電線2を収容して保護する
電線保護管4でなくとも、例えば、水道管等の流体管等
からなる被保護体を収容して保護する保護管であっても
よい。
【0037】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係る保護管の管端部保護カバーおよび配
管構造によれば、次の効果がある。
【0038】請求項1に記載された保護管の管端部保護
カバーによれば、保護管は、基台に備わる一対の突片間
の開口部を通して壁面に当接し、また、一対の突片の間
に位置決めされるので、この保護管を壁面に安定して取
り付けることができる。
【0039】また、請求項2に記載された保護管の管端
部保護カバーによれば、加えて蓋体によって、保護管を
壁面に確実に当接させることができる。
【0040】また、請求項3に記載された保護管の管端
部保護カバーによれば、加えて、基台の位置決め部によ
って、保護管を、その軸方向に位置決めすることができ
る。
【0041】また、請求項4に記載された保護管の管端
部保護カバーによれば、加えて、保護筒部、収容空間お
よび保護管内を貫くよう被保護体を配備することで、被
保護体を壁孔から引き出して壁面上に配置したり、反対
に、壁面上に配置された被保護体を、壁孔に引き込んだ
りすることができる。
【0042】また、請求項5および6に記載された保護
管の管端部保護カバーによれば、複数の保護管は、それ
ぞれ、基台に備わる一対の突片間の開口部を通して壁面
に当接し、また、一対の突片の間に位置決めされるの
、これら保護管を壁面に安定して取り付けることがで
きる。
【0043】また、請求項に記載された保護管の配管
構造によれば、対応する請求項1ないしに記載の前記
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る保護管の管端部保護カバーおよ
び配管構造の第一の実施の形態の、縦断面図である。
【図2】同じく、図1における要部拡大図である。
【図3】同じく、図2におけるA−A線による断面図で
ある。
【図4】同じく、基台の斜視図である。
【図5】同じく、蓋体の斜視図である。
【図6】同じく、補助部材を装着した、図3相当図であ
る。
【図7】同じく、補助部材の斜視図である。
【図8】この発明に係る保護管の管端部保護カバーおよ
び配管構造の第二の実施の形態における、配管構造の分
解斜視図である。
【図9】同じく、断面図である。
【図10】他の実施の形態における、管端部保護カバー
の断面図である。
【図11】同じく、基台の斜視図である。
【図12】さらに他の実施の形態における、配管構造の
分解斜視図である。
【図13】従来の、電線保護管の保護カバーを示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1 建物の壁 1a 外壁面(壁面) 1b 壁孔 4 電線保護管(保護
管) 4a 管端部 4b 端面 5 管端部保護カバー 5a 電線収容空間
(収容空間) 6 配管構造 7 基台 7a 基部 7b 突片 7c 開口部 7f 電線保護筒部
(保護筒部) 7g 位置決め部 8 蓋体 12 管端部保護カバー 13 配管構造 14 基台 14a 基部 14b 突片 14c 開口部 14e 位置決め部 15 蓋体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−79596(JP,A) 特開 昭62−165086(JP,A) 特開2001−145235(JP,A) 特開 昭57−201465(JP,A) 特開 平10−311490(JP,A) 特開 平11−8922(JP,A) 特開 平8−189591(JP,A) 実開 平5−14773(JP,U) 実開 昭56−115081(JP,U)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の壁の壁面に沿って配管される保護
    管の管端部を収容して保護する管端部保護カバーであっ
    て、 前記壁に固定されるとともに前記管端部が配備される基
    台と、その基台に着脱可能または開閉可能に組み付けら
    れて前記管端部を覆う蓋体と、を有し、 前記基台は、基部と、その基部から前記保護管に沿うよ
    うにして間隔を空けて突出し、前記管端部が配置される
    一対の突片と、を備え、前記保護管は、 前記一対の突片間の開口部を通して前記
    壁面に当接、前記一対の突片の間に位置決めされる
    とを特徴とする、保護管の管端部保護カバー。
  2. 【請求項2】 前記蓋体は、前記保護管が前記壁面に当
    接するように、前記管端部を押さえることを特徴とす
    る、請求項1に記載の、保護管の管端部保護カバー。
  3. 【請求項3】 前記基台には、前記保護管をその軸方向
    に位置決めすべく、前記保護管の端面が当接する位置決
    め部が設けられていることを特徴とする、請求項1また
    は2に記載の、保護管の管端部保護カバー。
  4. 【請求項4】 前記基部には、前記壁に形成された壁孔
    に嵌められる保護筒部が設けられ、 前記基台と前記蓋体との間に、前記保護筒部と前記保護
    管とを連通する収容空間が形成されていることを特徴と
    する、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の、保護
    管の管端部保護カバー。
  5. 【請求項5】 前記保護管は、複数設けられ、 前記基台は、前記複数の保護管の各管端部が配置される
    各一対の前記突片を備えることを特徴とする、請求項1
    ないし3のいずれか1項に記載の、保護管の管端部保護
    カバー。
  6. 【請求項6】 前記複数の保護管の各管端部を、前記各
    一対の突片に配置して、それら複数の保護管の管端部を
    連結するように、それら管端部を収容して保護すること
    を特徴とする、請求項5に記載の、保護管の管端部保護
    カバー。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    の管端部保護カバーと、その管端部保護カバーに前記管
    端部が収容された前記保護管とからなる、保護管の配管
    構造。
JP2000244132A 2000-08-11 2000-08-11 保護管の管端部保護カバーおよび配管構造 Expired - Fee Related JP3504221B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000244132A JP3504221B2 (ja) 2000-08-11 2000-08-11 保護管の管端部保護カバーおよび配管構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000244132A JP3504221B2 (ja) 2000-08-11 2000-08-11 保護管の管端部保護カバーおよび配管構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002058138A JP2002058138A (ja) 2002-02-22
JP3504221B2 true JP3504221B2 (ja) 2004-03-08

Family

ID=18734864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000244132A Expired - Fee Related JP3504221B2 (ja) 2000-08-11 2000-08-11 保護管の管端部保護カバーおよび配管構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3504221B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5060362B2 (ja) * 2008-03-28 2012-10-31 未来工業株式会社 配線・配管材引出具
JP6045931B2 (ja) * 2013-02-08 2016-12-14 Nds株式会社 ケーブル引き込み支援装置
JP5955892B2 (ja) * 2014-06-17 2016-07-20 中国電力株式会社 ケーブル挿通口保護カバー
JP5955893B2 (ja) * 2014-06-17 2016-07-20 中国電力株式会社 ケーブル挿通口保護カバー
JP6330891B2 (ja) * 2016-11-22 2018-05-30 株式会社オンダ製作所 配管カバー
GB201715101D0 (en) * 2017-09-19 2017-11-01 Advanced Insulation Plc Protection apparatus

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5915811Y2 (ja) * 1980-02-05 1984-05-10 三洋電機株式会社 壁貫通穴用カバ−
JPS57201465A (en) * 1981-06-04 1982-12-09 Tadao Totsuka Mold material for forming pipe end
JPS62165086A (ja) * 1986-08-29 1987-07-21 因幡電工株式会社 配管カバ−
JP3084118B2 (ja) * 1991-03-29 2000-09-04 因幡電機産業株式会社 配管装置
JP2570583Y2 (ja) * 1991-08-12 1998-05-06 東洋化学株式会社 配管用ウオールカバー
JP3620881B2 (ja) * 1995-01-10 2005-02-16 因幡電機産業株式会社 配管用カバー
JP3167960B2 (ja) * 1997-05-12 2001-05-21 未来工業株式会社 エアコン用冷媒管の保護カバー、及びその装置
JP3319576B2 (ja) * 1997-06-17 2002-09-03 矢崎総業株式会社 プロテクタ
JP3501049B2 (ja) * 1999-11-15 2004-02-23 松下電工株式会社 入線プレート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002058138A (ja) 2002-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3504221B2 (ja) 保護管の管端部保護カバーおよび配管構造
JP2008176109A (ja) アウトレット
JP4953676B2 (ja) 火災警報器
JP3652564B2 (ja) 流体管保護装置
JP2008009091A (ja) 光受信機
JP4805727B2 (ja) ヘッダー用保温部材、およびヘッダー用保温部材の取付方法
JP4762858B2 (ja) 固定式直角曲げコネクタ
JP4147716B2 (ja) 配管取付枠用保護カバー
JP3882820B2 (ja) 光ファイバ用配線器具
JP5465481B2 (ja) 鞘管の接続方法、及び管継手
TW200831969A (en) Optical outlet
KR100613165B1 (ko) 케이블 덕트 연결장치 및 이를 구비한 케이블 덕트
JP5654395B2 (ja) 金属製ボックス、金属製配設物、および、金属製ボックスの支持装置
KR200370981Y1 (ko) 케이블 홀더
JPH0736234Y2 (ja) 保護カバー接続具
JPH07324777A (ja) 空気調和機
JP2001090446A (ja) 框の連結構造
JP4344709B2 (ja) パイプ接続用ボックス
JPH1037259A (ja) 水栓用ジョイントエルボの取付構造
JP2003066263A (ja) 光ケーブル接続管
JPS6116566Y2 (ja)
JPS598406Y2 (ja) 埋込型配線器具用ボツクス
JP2869777B2 (ja) エアコン用冷媒管の保護カバ−
JP2005057895A (ja) 配線ボックス及び配線器具取付枠
JP3763671B2 (ja) エアコン用冷媒管の保護カバー装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3504221

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081219

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091219

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091219

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091219

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101219

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101219

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111219

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121219

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131219

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees