JP5060362B2 - 配線・配管材引出具 - Google Patents

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本発明は、壁(床や天井等の平面部分を含む。)に開けられた壁孔から配線・配管材を引き出す際に用いられ、この壁に固定される基台と、当該基台に組み付けられ、内部に壁孔から引き出され壁に沿って配置されるべく屈曲される配線・配管材の当該屈曲部分を収容する収容空間を形成する蓋体とからなる配線・配管材引出具に関する。
配線・配管材引出具は、壁孔から配線・配管材を引き出し、その壁面に沿って配線・配管材を配置する場合に用いられるが、その場合に、引き出された配線・配管材を保護するためにサヤ管が用いられることがあり、この際、そのサヤ管を引出具と連結するようにして長手方向の隙間なく配線・配管材を保護するようにするのがよい。
このようにサヤ管を連結できるようにした配線・配管材引出具としては、特許文献1に記載された管端部保護カバーがある。この保護カバーは、基台側に壁面と合わせて合計3点で連結するサヤ管の外面に接触する一対の突片を備えることで、サヤ管を壁面に安定して取り付けることができる。
しかしながら、このような一対の突片を備えた保護カバーでは、同一外径のサヤ管にしか対応することができず、異なる外径のサヤ管には対応できなかった。また、この保護カバーの一対の突片は、外面平滑な平滑サヤ管用であり、外面凹凸の波付きサヤ管の凹部を規制するようなものがなかったので、波付きサヤ管の長手方向の抜け出しを確実に防止できるものでは無かった。
サヤ管を連結する配線・配管材引出具としては、特許文献2に記載された配線・配管材の引込・引出構造もある。この引込・引出構造は、第1部材(特許文献2の符号15)を用いる場合には、配線・配管材を壁に密着させてサヤ管なしで配置可能としながら、この第1部材を用いない場合には、波付きサヤ管を長手方向の抜け出しを防止しながら連結することができるものである。
しかしながら、この引込・引出構造は、サヤ管を用いる場合と、用いない場合とには対応ができるが、異なる外径のサヤ管に対応できるものではなかった。また、平滑サヤ管にも対応することができないものであった。
特開2002−58138号公報(図1の符号5、7) 特開2005−237120号公報(図1の符号4、5、15、16)
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、一組の配線・配管材引出具でありながら、外径や外面形状の異なるサヤ管を連結して、壁面に沿って配置される配線・配管材を長手方向の隙間無く保護することができる配線・配管材引出具を提供することを目的とする。
請求項1記載の配線・配管材引出具は、壁に固定される基台と、当該基台に組み付けられ、内部に壁孔から引き出され壁に沿って配置されるべく屈曲される配線・配管材の当該屈曲部分を収容する収容空間を形成する蓋体とからなる配線・配管材引出具であって、
前記引出具は、壁孔から引き出された配線・配管材を内部に配設する導入口と、屈曲された配線・配管材が壁に沿った方向へと導出される導出口とを備え、前記導出口には、前記配線・配管材を保護するサヤ管を接続するサヤ管接続具が着脱可能に設けられ、
前記サヤ管接続具は、一端側と他端側とに異なるサヤ管を前記導出口に接続可能とする一端側接続部と他端側接続部とをそれぞれ備え、選択した一端側接続部または他端側接続部を前記導出口の外方へ向けて、前記基台または前記蓋体に取り付け得る取付部を備えることを特徴とする。
請求項2記載の配線・配管材引出具は、請求項1に従属し、サヤ管接続具の取付部は、接続すべきサヤ管の径方向への移動により基台または蓋体に取付られることを特徴とする。
請求項3記載の配線・配管材引出具は、請求項1または2に従属し、サヤ管接続具は、サヤ管を覆うように基台に取り付けられるU字形状で、取付部は該U字形状の両端に設けられた突起部分であることを特徴とする。
請求項4記載の配線・配管材引出具は、請求項1から3のいずれかに従属し、一端側接続部と他端側接続部とは、互いに径の異なるサヤ管が接続可能であることを特徴とする。
請求項5記載の配線・配管材引出具は、請求項1から4のいずれかに従属し、一端側接続部と他端側接続部とは、一方が外面平滑な平滑サヤ管が接着により接続される接着部を備え、他方が外面凹凸の波付きサヤ管がその凹部に係止して接続される係止部を備えることを特徴とする。
請求項6記載の配線・配管材引出具は、請求項1から5のいずれかに従属し、基台は導出口に接続すべきサヤ管の壁側に着脱可能に配置される下側接続具を備え、あるいは、蓋体は導出口に接続すべきサヤ管の蓋体側に着脱可能に配置される上側接続具を備え、下側接続具あるいは上側接続具のいずれかを取付た場合と取付ない場合とで異なるサヤ管を接続可能とされていることを特徴とする。
請求項7記載の配線・配管材引出具は、請求項1から6のいずれかに従属し、導出口は、端末ブッシングを着脱可能とする取着部を備えていることを特徴とする。
請求項8記載の配線・配管材引出具は、請求項1から7のいずれかに従属し、導入口には壁孔へ挿入されるスリーブが備えられていることを特徴とする。
請求項1記載の配線・配管材引出具によれば、壁に固定される基台と、当該基台に組み付けられ、内部に壁孔から引き出され壁に沿って配置されるべく屈曲される配線・配管材の当該屈曲部分を収容する収容空間を形成する蓋体とからなる配線・配管材引出具であって、
前記引出具は、壁孔から引き出された配線・配管材を内部に配設する導入口と、屈曲された配線・配管材が壁に沿った方向へと導出される導出口とを備え、前記導出口には、前記配線・配管材を保護するサヤ管を接続するサヤ管接続具が着脱可能に設けられ、
前記サヤ管接続具は、一端側と他端側とに異なるサヤ管を前記導出口に接続可能とする一端側接続部と他端側接続部とをそれぞれ備え、選択した一端側接続部または他端側接続部を前記導出口の外方へ向けて、前記基台または前記蓋体に取り付け得る取付部を備えるので、一組の配線・配管材引出具でありながら、外径や外面形状の異なるサヤ管を連結して、壁面に沿って配置される配線・配管材を長手方向の隙間無く保護することができる。
請求項2記載の配線・配管材引出具によれば、請求項1の効果に加え、サヤ管接続具の取付部は、接続すべきサヤ管の径方向への移動により基台または蓋体に取付られるので、サヤ管の径の変更に対して、サヤ管の長さを変更する必要がなく、現場での取り扱いが容易となる。
請求項3記載の配線・配管材引出具によれば、請求項1または2の効果に加え、サヤ管接続具は、サヤ管を覆うように基台に取り付けられるU字形状で、取付部は該U字形状の両端に設けられた突起部分であるので、上記効果を発揮するサヤ管接続具の具現化が容易となる
請求項4記載の配線・配管材引出具によれば、請求項1から3のいずれかの効果に加え、一端側接続部と他端側接続部とは、互いに径の異なるサヤ管が接続可能であるので、異なる径のサヤ管を接続することができる。
請求項5記載の配線・配管材引出具によれば、請求項1から4のいずれかの効果に加え、一端側接続部と他端側接続部とは、一方が外面平滑な平滑サヤ管が接着により接続される接着部を備え、他方が外面凹凸の波付きサヤ管がその凹部に係止して接続される係止部を備えるので、外形形状の異なるサヤ管を長手方向の抜き出しを防止しながら、接続することができる。
請求項6記載の配線・配管材引出具によれば、請求項1から5のいずれかの効果に加え、基台は導出口に接続すべきサヤ管の壁側に着脱可能に配置される下側接続具を備え、あるいは、蓋体は導出口に接続すべきサヤ管の蓋体側に着脱可能に配置される上側接続具を備え、下側接続具あるいは上側接続具のいずれかを取付た場合と取付ない場合とで異なるサヤ管を接続可能とされているので、同じ配線・配管引出具で接続できるサヤ管の種類が更に増える。
請求項7記載の配線・配管材引出具によれば、請求項1から6のいずれかの効果に加え、導出口は、端末ブッシングを着脱可能とする取着部を備えているので、同じ配線・配管引出具で端末ブッシングも接続することができる。
請求項8記載の配線・配管材引出具によれば、請求項1から7のいずれかの効果に加え、導入口には壁孔へ挿入されるスリーブが備えられているので、壁孔表面からの粉塵を防ぐと共に、壁に固定する方法の選択枝が増える。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
<実施の形態1>
図1は、本発明の配線・配管材引出具の一例の全体構成を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその下面図、(c)はその側面図、(d)はその縦断面図、(e)はその底面図、(f)は(d)のAA断面図、(g)は(d)のBB断面図である。
この配線・配管材引出具10は、壁(床や天井等の平面部分を含む。)に開けられた壁孔から配線・配管材を引き出す際に用いられ、この壁に固定される基台1と、この基台1に組み付けられ、内部に壁孔から引き出され壁に沿って配置されるべく屈曲される配線・配管材の当該屈曲部分を収容する収容空間SSを形成する蓋体2とからなる基本構成を備えている。
この引出具10は、壁孔から引き出された配線・配管材を内部に配設する導入口INと、屈曲された配線・配管材が壁に沿った方向へと導出される導出口OUTとを備え、この導出口OUTには、配線・配管材を保護するサヤ管を接続するサヤ管接続具5が着脱可能に設けられている。
そして、サヤ管接続具5が、一端側と他端側とに異なるサヤ管を導出口OUTに接続可能とする一端側接続部5bと他端側接続部5cとをそれぞれ備え、選択した一端側接続部5bまたは他端側接続部5cを導出口OUTの外方へ向けて、基台1に取り付け得る取付部5dを備えることを特徴とする。
詳しくは後述するが、この配線・配管材引出具10は、基台1に対して、図1(d)に示すように、他端側接続部5cが導出口OUTの外方(同図の下方向)へ向くように設置し得、また、図1(d)とは上下逆に一方側接続部5bが導出口OUTの外方(同図の下方向)へ向くように設置し得、図から解るように、双方の内径が異なるので、異なる外径のサヤ管をサヤ管接続具5の向きを変えるだけで接続することができる。
なお、符号6は、基台1と壁面との間に挟んで主に雨水が壁孔方向に侵入するのを防止するパッキンである。なお、図面を見やすくするため、パッキン6は、図1(c)と(d)のみにおいて示すようにしている。
以下、まず、この配線・配管材引出具10を構成する各部品について詳しく説明する。なお、この配線・配管材引出具10は、図1(a)、(c)の状態で壁面に取り付けられて使用されるのが常であるので、図1(a)における上下を本発明における上下方向、左右をを本発明における左右方向、図1(c)における右側を底面側(壁面側)とする。
図2は、図1の配線・配管材引出具を構成する基台を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその下面図、(c)はその側面図、(d)はその縦断面図、(e)は(a)のCC断面図、(f)は(a)のDD断面図、(g)は(a)のEE断面図、(h)はその底面図である。これより、すでに説明した部分については同じ符号を付して重複説明を省略する。
基台1は、基台本体1a、受け部1b、上側蓋体リブ1c、導入口縁1d、下側蓋体リブ1e、蓋体止め突起1f、補助板上受け部1g、補助板下受け部1h、接続具受け部1i、基台側取着部1j、補助板縁1k、パッキン突起1m、及び、取付長孔1nを備えている。
基台本体1aは、壁面に対面し、全体に下に開口したU字形平板状で、この基台1の構造的な基本部分となり、その開口側脚部分の内側は、後述する基台補助板3(図4参照)を嵌め込む補助板縁1kとなり、また、この開口側脚部分に前記基台補助板3をガイドし、後述するサヤ管接続具を受ける受け部1bが設けられている。
上側蓋体リブ1cは、基台本体1aの上方半円弧部分に蓋体2の上部を受けるように突出したリブである。導入口縁1dは、導入口INを形成するように円形に開口した基台本体1aの縁部分である。
下側蓋体リブ1eは、蓋体2の下部をスライド可能に受けるリブであり、蓋体止め突起1fは、そのスライドの最終過程で蓋体2のスライドを止め、蓋体2が基台1を全面的に覆った状態を維持するものである。
補助板上受け部1gと補助板下受け部1hとは、それぞれ左右一対で設けられ、前記基台補助板3の突起部分を受け入れて収容する部分である。
接続具受け部1iは、サヤ管接続具5の左右一対の取付部5dを接続具5の素材の弾性力の範囲で抜け止め可能に受け入れるものである。
基台側取着部1jは、後述するように、端末ブッシングTBの最大径部分を収容可能とする、つまり、導出口OUTにサヤ管接続具5を取付しない場合には、端末ブッシングTBを着脱可能とするものである。
パッキン突起1mは、基台1に対して、パッキン6の位置と方向合わせをするための突起である。
取付長孔1nは、基台1を壁面に取り付けるための、皿木ネジ用長孔である。
この基台1の素材は、パッキン6を除く他の部品2〜5と同様に、成形性の良い対候性のある合成樹脂、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)とするのが良いが、これに限定されず、同様の性質を持つものであれば良い。
図3は、図1の配線・配管材引出具を構成する蓋体を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその下面図、(c)はその側面図、(d)はその底面図、(e)はその縦断面図である。
この蓋体2は、蓋本体2a、底面2b、上基台リブ2c、基台嵌合部2d、下基台リブ2e、基台止め凹部2f、及び、蓋側取着部2jを備えている。
蓋本体2aは、全体的に一般の引出具の蓋体と同様の形状で、基台1の下向きU字形状に対応した形状で、導出口OUTにサヤ管等を接続可能としながら導入口INと同等の開口を確保し、両者を接続して、内部に収容空間SSを形成しつつ、この収容空間SSを覆うものである。
底面2bは、設置状態では、基台1の基台本体1aの壁面側と同一平面を形成しながら、基台本体1aの外周を覆うものである。
上基台リブ2cは、基台1の上側蓋体リブ1cが基台嵌合部2dに填まり込んだ際に、その上部分を挟み込む蓋体2の上部壁面側に形成された短寸のリブである。
下基台リブ2eは、基台1の下側蓋体リブ1eに対して、接触しながらスライドし、蓋体2を基台1に対して移動させ、基台止め凹部2fは、その移動の最終工程で、蓋体止め突起1fに填まり込んで、素材の弾性範囲内で、蓋体2の基台1への設置状態を維持するものである。
蓋体2の基台1への取付は、蓋体2の下基台リブ2eの下側が基台1の下蓋体リブ1eの上位置となるように蓋体2を基台1に被せた後、下基台リブ2eと下蓋体リブ1eとを接触させながら下にスライドさせて、基台止め凹部2fに蓋体止め突起1fを填まり込ませると達成される。
この際、蓋体2の上基台リブ2cは、基台1の上側蓋体リブ1cの上部を挟み込み、基台嵌合部2dの底面側には、上側蓋体リブ1cの蓋体2側全体が接触し、蓋体2と基台1への取付が達成される。
蓋側取着部2jは、基台1の基台取着部1jと共同して、端末ブッシングTBの最大径部分を収容可能とする、つまり、導出口OUTにサヤ管接続具5を取付しない場合には、端末ブッシングTBを着脱可能とするものである。
図4(a1)〜(a8)は、図1の基台に着脱可能に一体化されて用いられる基台補助板を示すもので、(a1)はその正面図、(a2)はその下面図、(a3)はその側面図、(a4)はその縦断面図、(a5)はその底面図、(a6)は(a1)のFF断面図、(a7)は(a1)のGG断面図、(a8)はその外観斜視図である。
この基台補助板3は、基台1の補助板縁1kで形成されるスペースに壁面方向に移動されて着脱されるものであり、補助板本体3a、受け部3b、底面3c、部分導入口縁3d、サヤ管受け部3e、補助板係止部3f、上取付突起3g、下取付突起3h、接続具受け凹部3i、補助取着部3j、基台縁3k、下側接続具受け部3m、及び、取付孔部3nを備えている。
補助板本体3aは、基台補助板3の構造的な基本部分となる平板部分であり、その壁面側が底面3cとして、該壁面に対面する。受け部3bは、この補助板本体3aの下方側の隆起部分として形成され、その反底面3c側は、一種類のサヤ管を受けるのに適した円弧面状のサヤ管受け部3eとなっている。
補助板係止部3fは、サヤ管受け部3eで波付きサヤ管を受けた場合に、その凹部に係止する線条突起である。
部分導入口縁3dは、補助板本体3aの上縁の円弧縁として形成され、基台1の導入口縁1dと共同して、配線・配管材を導入する導入口INを形成する。
上取付突起3gと下取付突起3hとは、受け部3bの両側に左右一対で設けられた突起であり、それぞれ基台1側の補助板上受け部1gと補助板下受け部1hとに填まり込んで、基台補助板3を基台1に対して、位置決めしながら、壁面に離接するようにスライドさせる。
接続具受け凹部3iは、基台1側の接続具受け部1iに対向する位置に設けられた凹部であって、両者が共同して、サヤ管接続具5の取付部5dを受け入れ、取付固定する。
補助取着部3jは、基台1の基台取着部1j、蓋体2の蓋側取着部2jと共同して、端末ブッシングTBの最大径部分を収容可能とする、つまり、導出口OUTにサヤ管接続具5を取付しない場合に、端末ブッシングTBを着脱可能とするものである。
基台縁3kは、補助板本体3aと受け部3bの両側部分であり、基台1の補助板縁1kに対面、接触する部分である。
下側接続具受け部3mは、受け部3bの下方に設けられた孔であり、後述する下側接続具4の接続突起4mを受け入れるものである。
取付孔部3nは、基台補助板3を壁面に取付固定するためのものである。ここに取付ネジを入れて固定すると、基台補助板3は、その上取付突起3gと下取付突起3hとが、基台1の補助板上受け部1gと補助板下受け部1hとを押さえて、基台1の下方部分が壁面から離れないように固定することができる。
図4(b1)〜(b5)は、上記基台補助板に着脱可能に一体化されて用いられる下側接続具を示すもので、(b1)はその正面図、(b2)はその下面図、(b3)はその側面図、(b4)はその底面図、(b5)はその外観斜視図である。
この下側接続具4は、本体部4a、サヤ管受け部4b、補助板接合部4c、補助板係止部用溝部4d、係止部4f、接続具貫通凹部4i、取付突起4m、及び、取付窓4nを備えている。
本体部4aは、基台補助板3のサヤ管受け部3eに対応した外側円弧部分を補助板接合部4cとし、この補助板接合部4cより小さい半径の異なる円弧を内側円弧部分をサヤ管受け部4bとした半月筒状体である。このような本体部4aを基台補助板3のサヤ管受け部3eに載せることで、より小さいサヤ管に対応することができる。
係止部4fは、この下側接続具4のサヤ管受け部4bで波付きサヤ管を受けた場合に、その凹所に係止すべく、サヤ管受け部4bの軸方向端部に設けられた線条突起である。
接続具貫通凹部4iは、後述するサヤ管接続具5の取付部5dを基台1の接続具受け部1iに到達させるために、本体部4aの軸方向に対する側部に設けられた貫通凹部である。
取付突起4mは、補助板接合部4cから基台補助板3側に突出した一対の突起であり、基台補助板3の下側接続具受け部3mに填まり込んで、この下側接続具4を基台補助板3に対して位置決め取付するものである。
取付窓4nは、本体部4aのほぼ中央部分を貫通する孔であり、この下側接続具4を基台補助板3に位置決め取付した後も、基台補助板3を壁面に対して取付する取付部3nの取付ネジの締め緩めを可能とするための窓である。
図5は、図1の配線・配管材引出具を構成するサヤ管接続具を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその下面図、(c)はその側面図、(d)はその横断面図、(e)はその縦断面図、(f)はその外観斜視図である。
このサヤ管接続具5は、筒体部5a、一端側接続部5b、他端側接続部5c、取付部5d、当接部5e、係止部5f、及び、補強リブ5gを備えている。
筒体部5aは、サヤ管を覆うように基台1に取り付けられるU字形状で、該U字形状の両端に設けられた突起部分として取付部5dを備えている。筒体部5aの内周側、つまり、サヤ管に対面する側の軸方向の一端側は一端側接続部5bとなり、他端側は他端側接続部5cとなっている。
一端側接続部5bは、波付きサヤ管の突部分の外周に当接する当接部5eと、凹部分の一箇所に填まり込んで、波付けサヤ管の軸方向の抜け出しを防止(係止)する係止部5fを備えている。一端側接続部5bの内径は、他端接続部5cの内径より小さくなっており、他端接続部5cより小さな外径の波付きサヤ管の接続用に用いられる。
他端側接続部5cも、波付きサヤ管用であり、一端側接続部5bと同様の当接部5e′と係止部5f′とを備え、一端側接続部5bに比べ、より大きい外径の波付きサヤ管の接続用に用いられる。
ここで、一端側接続部5bの当接部5eの軸方向長さと、他端側接続部5cの当接部5e′の軸方向長さとを比べると、より大きい内径の他端側接続部5cの当接部5e′の長さがより長くなっている。これは、一端側接続部5bに接続した波付きサヤ管がはみ出しても、他端側接続部5cが大きい内径なので、障害とならないが、逆の場合には障害となるからである。
したがって、双方の当接部5e、当接部5e′の長さを同じものとしてもよいが、逆に、より小さい内径の一端側接続部5bの当接部5eの軸方向長さを、他端側接続部5cの当接部5e′の軸方向長さより長くすると、同じ接続箇所に用いるサヤ管の太さにより、接続長さを変える必要が生じ、現場での施工性が低下する。この点については、図7〜図10の使用方法について再度説明する。
なお本体部5aの外周側は、平滑な筒状ではなく、軸方向の両側のみに蓋体1の導出口OUTの内径に対応した円弧状突出部5aaを設け、それ以外の部分は、より外径の小さいものとなっている。このようにすることで、サヤ管接続具5の機能は達成しながら、成形に必要な素材の量を減らすことができ、省資源である。
取付部5dの先端には、基台1の接続具受け部1iに填まり込んだ際には、その突出分だけ外側に広がって、図1(f)に示すように、基台1への取付状態を素材の弾性力により維持する係合突起5daが設けられている。
補強リブ5gは、U字形状の筒体部5aの脚端部分に設けられた左右一対の取付部5dの両側に、この脚端部分の肉厚を部分的に増やすように設けられたもので、取付部5dの弾性的強度を補強するものである。
次に、上述のような構成の配線・配管材引出具10の組み付け方法について説明する。図6は、図1の配線・配管材引出具を用いて波付きサヤ管の一例を壁面の壁孔部分に接続する場合の組み付け方法を示す外観斜視図である。
壁Wに壁孔WHが開けられ、その壁孔WHから配線・配管材(この場合、配線材)Kが引き出され、壁面に沿って垂れ下がっている。
まず、壁孔WHの孔縁に沿うように基台1の導入口縁1dを位置決めし、取付長孔1nを用いて皿木ネジSD(図7参照)により基台1を壁Wに固定取付する。
この際、基台1には、まだ、基台補助板3が取り付けられていない状態なので導入口INは下方に開口しており、基台1を壁孔WHに位置決めする際に、例え、配線・配管材Kが長く伸び出していても、その末端まで導入口INを移動させたりして、わざわざ配線・配管材Kが導入口INを通るようにしたりする必要なく、壁孔WHの直近から、基台1を取り付けることができる。
ついで、基台1を取付た壁Wの壁面に垂直な方向V(これを「接続すべきサヤ管の径方向V」とも言う。)に、基台1の補助板上受け部1gと補助板下受け部1hとに、基台補助板3の上取付突起3gと下取付突起3hとが填まり込むように基台補助板3を壁Wに近づくように移動させると、基台1への基台補助板3の取付が完了する。
この際、配線・配管材Kは、一時的に横などへずらしておくと良い。基台補助板3の基台1への取付(嵌め込み)が済んだら、取付孔部3nを用いて、取付木ネジで基台補助板3を壁Wに取付固定すると、基台1の下方部分もしっかりと取付固定される。
ついで、方向Vに、下側接続具4の取付突起4mが、基台補助板3の下側接続具受け部3mに填まり込むように位置決めしながら、下側接続具4を壁Wに近づくように移動させると、基台補助板3への下側接続具4の嵌め込み、取付が完了する。
この際、下側接続具4の取付突起4mと基台補助板3の下側接続具受け部3mとは締まり嵌めの嵌合となっているので、下側接続具4を単に基台補助板3に嵌め込んだ状態でも、下側接続具4が基台補助板3から脱落することがない。
また、下側接続具4には取付窓4nがあるので、この状態のままで、取付孔部3nの取付木ネジを緩めたり、基台補助板3の位置変えや、取り外しをすることができる。その際、下側接続具4と基台補助板3とは両者が相互に離脱しない状態で一体化されているので、取り扱いが便利である。
つぎに、波付きサヤ管SW(2)をその凹部の一箇所が下側接続具4の係止部4fに填まり込み、サヤ管SW(2)の凸部がサヤ管受け部4bに当接するように、方向Vに壁Wに近付くように移動させると、波付きサヤ管SW(2)は、その長手方向の移動は係止部4fにより拘束された状態で、下側接続具4に取り付けられる。
なお、この波付きサヤ管SW(2)に付した末尾の符号「(2)」は、この配線・配管材引出具10の導出口OUTに接続可能な波付きサヤ管の種類を、その外径の小さいものから大きいものの順に番号で示すものである。よって、波付きサヤ管SW(2)は、配線・配管材引出具10の導出口OUTに接続可能な、最小径から次に大きい2番目の波付きサヤ管を示す。
つぎに、サヤ管接続具5の他方側接続部1a(本図では見えていない。)が波付きサヤ管SW(2)を、接続すべきサヤ管の径方向Vに壁Wに近づくように移動させ、波付きサヤ管SW(2)を覆い、他方側接続部1aの係止部5f′が波付きサヤ管SW(2)の下側接続具4の係止部4fに嵌め込まれた凹部と同じ凹部に填まり込み、同凸部が当接部5e′に当接するようにして、かつ、取付部5dが、基台1の接続具受け部1iに填まり込むようにすると、サヤ管接続具5の取付が終了する。
この際、取付部5dは、下側接続具4の接続具貫通凹部4iと基台補助板3の接続具受け凹部3iとを通過して、基台1の接続具受け部1iに到達し、その係合突起5daが接続具受け部1iの段部分に素材の弾性力に抗して引っ掛かり、サヤ管接続具5は、波付きサヤ管SW(2)の接続状態を維持したまま容易には外れないように基台1に取り付けられる。
ついで、この状態で、図示するように、蓋体2をまず、上基台リブ2cが基台1の上側蓋体リブ1cの径方向Vの上方に位置せず、下基台リブ2eが基台1の下側蓋体リブ1eの径方向Vの上方に位置しない状態で、サヤ管の径方向Vに壁Wに近づくように移動させて基台1に当接させる。
そして、蓋体2を、図示した壁Wの表面下方向VLに移動させると、蓋体2の下基台リブ2eが基台1の下側蓋体リブ1eにガイドされながらスライドし、蓋体2の基台嵌合部2dに基台1の上側蓋体リブ1cが填まり込み、最後には、蓋体2の基台止め凹部2fに基台1の蓋体止め突起1fが填まり込んで、両者の上下方向の位置が保持され、この状態で、蓋体2は、基台1からは容易には脱落しないように取付固定される。
このようにして、原則として、サヤ管の径方向Vの移動により、この配線・配管材引出具10で接続可能なサヤ管の例について以下に説明する。
図7は、図1の配線・配管材引出具でサヤ管を接続した状態を例示するもので、(a)はその正面図、(b)はその下面図、(c)はその縦断面図である。
この図7は、サヤ管接続具5の一端側接続部5bを外向けに基台1に取り付けて、この一端側接続部5bを用いて、この配線・配管材引出具10で接続可能な最小外径の波付きサヤ管SW(1)を接続した状態を示している。
この場合、一端側接続部5bの係止部5fと、下側接続具4の係止部4fとが共同して波付きサヤ管SW(1)の同じ凹部に填まり込んで、波付きサヤ管SW(1)の長手方向の抜け出しを防止している。
図8(a)は、図1の配線・配管材引出具で他のサヤ管を接続した状態を示す正面図、(b)は(a)の縦断面図、(c)は(a)の下面図である。
この図8(a)〜(c)は、サヤ管接続具5の他端側接続部5cを外向けに基台1に取り付けて、この他端側接続部5cを用いて、この配線・配管材引出具10で接続可能な最小外径より次に大きい外径の波付きサヤ管SW(2)を接続した状態を示している。この例は、図6で説明したものである。
なお、図7と図8(a)〜(c)との場合を比較すると解るように、サヤ管接続具5の一方側接続部5bと他方側接続部5cとの内径は、接続すべき波付きサヤ管SW(1)、波付きサヤ管SW(2)に合わせたものなっているので、これらのサヤ管SW(1)、(2)を径方向への隙間なく接続することができる。
図8(d)は図1の配線・配管材引出具において、異なるサヤ管接続具を用いて、平滑サヤ管を接続した状態を示す正面図、(e)は(d)の縦断面図、(f)は(d)の下面図である。
この図8(d)〜(f)に示す配線・配管材引出具10Aは、図1の配線・配管材引出具1と比べて、サヤ管接続具5Aの他端側接続部5hが、波付きサヤ管の凹部用の係止部を有さず、平滑サヤ管SPの外周が当接し、該サヤ管SPが接着により接続される接着部5hとなっている点が異なっている。
この接着部(他端側接続部)5hの内面は、接着すべき平滑サヤ管SPの外周に対応した内径で、平滑な内周面となっており、接着部5hと接続された平滑サヤ管SPとの間に接着剤を塗布して接着することで、平滑サヤ管SPの長手方向の抜け出しを防止することができる。
もっとも、平滑サヤ管SPは、波付きサヤ管SW比べると可撓性が低く、その両端を本発明のサヤ管の径方向Vに設置可能なサヤ管接続具5Aを用いて接続する場合には、平滑サヤ管SPの両端が位置決め保持されるので、接着剤を用いなくとも、長手方向の抜け出しを防止することができる場合が多い。
図9(a)は、図1の配線・配管材引出具で下側接続具を用いないで他のサヤ管を接続した状態を示す正面図、(b)は(a)の縦断面図、(c)は(a)の下面図、(d)は同様に下側接続具を用いないで他のサヤ管を接続した状態を示す正面図、(e)は(d)の縦断面図、(f)は(d)の下面図である。
図9(a)〜(c)は、配線・配管材引出具10において、下側接続具4を用いないで、サヤ管接続具5の一端側接続部5bと基台補助板3のサヤ管受け部3eとで、より外径の大きい波付きサヤ管SW(3)を接続した状態を示している。
この場合、下側接続具4がない分だけ、図7の波付きサヤ管SW(1)に比べ、また、図8(a)〜(c)の波付きサヤ管SW(2)に比べ、より外径の大きい波付きサヤ管SW(3)を接続することができる。
また、この場合も、一端側接続部5bの係止部5fと基台補助板3の補助板係止部3fとが、波付きサヤ管SW(3)の長手方向の抜け出しを防止している。
図9(d)〜(f)は、図9(a)〜(c)に比べ、配線・配管材引出具10において、下側接続具4を用いない点では共通するが、サヤ管接続具5の他端側接続部5cと基台補助板3のサヤ管受け部3eとで、より外径の大きい波付きサヤ管SW(4)を接続した状態を示している。
この場合、更に大径の波付きサヤ管SW(4)を接続でき、他端側接続部5cの係止部5f′と基台補助板3の補助板係止部3fとが、波付きサヤ管SW(4)の長手方向の抜け出しを防止している。
図10は、図1の配線・配管材引出具でサヤ管接続具を用いないで他のサヤ管を接続した状態を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその下面図、(c)はその縦断面図である。
この図10は、配線・配管材引出具10において、下側接続具4は用いるが、上側のサヤ管接続具5を用いないで、更に大径の波付きサヤ管SW(5)を接続した場合を示しており、この場合、下側接続具4の係止部4fが波付きサヤ管SW(5)の長手方向の抜け出しを防止している。
また、この場合も、波付きサヤ管SW(5)は、接続すべきサヤ管の径方向Vに配線・配管材引出具10に取付、接続できるものである。
図11(a)は、図1の配線・配管材引出具で下側接続具もサヤ管接続具も用いないで他のサヤ管を接続した状態を示す正面図、(b)は(a)の縦断面図、(c)は(a)の下面図、(d)は同様に下側接続具もサヤ管接続具も用いないで端末ブッシングを接続した状態を示す正面図、(e)は(d)の縦断面図、(f)は(d)の下面図である。
図11(a)〜(c)は、配線・配管材引出具10において、下側接続具4もサヤ管接続具5も用いないで、更に大径の波付きサヤ管SW(6)を接続した場合を示している。
この場合、基台補助板3の係止部3fが波付きサヤ管SW(6)の長手方向の抜け出しを防止しており、波付きサヤ管SW(6)は、接続すべきサヤ管の径方向Vに配線・配管材引出具10に取付、接続できる点も上記と同様である。
図11(d)〜(f)は、下側接続具4もサヤ管接続具5も用いないで、基台1の基台側取着部1j、蓋体2の蓋側取着部2j及び基台補助板3の補助取着部3jを用いて、可撓性が大きく変形性のある端末ブッシングTBの大径開口端部分を嵌め込み接続した場合を示している。
この端末ブッシングTBの大径開口端部分の反対側は、徐々に小さな外径となる傾斜凸状となっており、適宜外径の部分で先端側を切除することにより、この配線・配管材引出具10で引き出すべき配線・配管材に適合した導出口を形成し、配線・配管材をそのまま導出させることができるものである。
なお、上記いずれの場合も、外径や外面形状の異なるサヤ管を引出具に取り付けるのにサヤ管が一定の長さで引出具の中に挿入されており、サヤ管が引出具に被覆されている状態となるので、サヤ管と引出具との間には配線・配管材の長手方向の隙間はない。また、接続長さにゆとりがあるのでサヤ管の長さの長短を吸収でき、サヤ管の切断を正確にする必要がなく、その点でも現場での作業性がよい。上記の説明から明確なように、この配線・配管材引出具10、10Aによれば、一組の配線・配管材引出具でありながら、外径や外面形状の異なるサヤ管を連結して、壁面に沿って配置される配線・配管材を長手方向の隙間無く保護することができる。
また、図7から図11で接続される波付きサヤ管(1)〜(6)を見れば解るように、いずれも接続のために配線・配管材引出具10に収容される部分の長さは同一である。よって、波付きサヤ管の外径が異なっても用いる長さを同じとすることができ、より太い波付きサヤ管に交換する場合でも、元の波付きサヤ管と同じ長さに切断すればよいので、現場での取り扱いが容易であり、このような作用効果は、もちろん、平滑サヤ管についても発揮されるものである。
この点は、奥へいけばいくほど、内径を小さくして多種類の外径のサヤ管を接続できるようにする場合に比べて、径を変えることに因るサヤ管の長さの変更がないので便利である。
<実施の形態2>
図12は、本発明の配線・配管材引出具の他例の全体構成を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその下面図、(c)はその側面図、(d)はその底面図である。
この配線・配管材引出具10Bは、図1の配線・配管材引出具10に比べ、基台1Aの導入口INに壁孔へ挿入されるスリーブ7が備えられている点が異なっている。
このスリーブ7は、壁孔を貫通して、壁孔表面からの粉塵を防ぐと共に、そのスリーブ7の外周には雄ネジが形成されており、この雄ネジにネジリング7aをネジ嵌めして、壁厚に合わせて締め込むことで、基台1Aを壁に固定することもできる。
よって、この配線・配管材引出具10Bによれば、配線・配管材引出具10、10Aの効果に加え、上記粉塵防止と、固定の効果を発揮することができる。
なお、本発明の配線・配管材引出具は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施の形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能である。
例えば、上記では、サヤ管接続具がサヤ管を上から覆うようなものを例示したが、下側接続具のようにサヤ管を下から受けるようなもので一方側接続部と他方側接続部を備えたものとし、代わりに、下側接続具をサヤ管の大きさに合わせて着脱して用いるものとしてもよい。
また、例えば、サヤ管接続具を半円形状の上側サヤ管接続具、下側サヤ管接続具を組み合わせたものとして、それぞれに一方側接続部と他方側接続部を備えたものとし、上側サヤ管接続具を下側サヤ管接続具に、あるいは、基台に着脱可能ととしたものであっても良い。
また、サヤ管接続具は蓋体に着脱可能(つまり、取付部は蓋体に取り付く)としても良いが、その場合には、蓋体はサヤ管接続具と共に、接続すべきサヤ管の径方向への移動のみで、基台に取付られるようにするのが良い。
また、サヤ管接続具を除いて他の部品、基台補助板や、下側接続具、上側接続具は接続すべきサヤ管の径方向への移動により、つまり、配線・配管材の導入口の軸方向に直交する方向から配線・配管材の基台や蓋体に取り付けるものに限定されず、他の方向から取り付けるものであっても良い。
また、上記では、平滑サヤ管を接続可能なサヤ管接続具については、一種類の外径の平滑サヤ管の場合のみを例示したが、一端接続部と他端接続部の接着部を異なる内径とすることで、また、下側接続具、基台補助板にも接着部を設けることで多種類の外径の平滑サヤ管にも対応可能である。
本発明の配線・配管材引出具は、一組の配線・配管材引出具でありながら、外径や外面形状の異なるサヤ管を連結して、壁面に沿って配置される配線・配管材を長手方向の隙間無く保護することができることが要請される産業上の分野に用いることができる。
本発明の配線・配管材引出具の一例の全体構成を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその下面図、(c)はその側面図、(d)はその縦断面図、(e)はその底面図、(f)は(d)のAA断面図、(g)は(d)のBB断面図 図1の配線・配管材引出具を構成する基台を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその下面図、(c)はその側面図、(d)はその縦断面図、(e)は(a)のCC断面図、(f)は(a)のDD断面図、(g)は(a)のEE断面図、(h)はその底面図 図1の配線・配管材引出具を構成する蓋体を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその下面図、(c)はその側面図、(d)はその底面図、(e)はその縦断面図 (a1)〜(a8)は、図1の基台に着脱可能に一体化されて用いられる基台補助板を示すもので、(a1)はその正面図、(a2)はその下面図、(a3)はその側面図、(a4)はその縦断面図、(a5)はその底面図、(a6)は(a1)のFF断面図、(a7)は(a1)のGG断面図、(a8)はその外観斜視図、(b1)〜(b5)は、上記基台補助板に着脱可能に一体化されて用いられる下側接続具を示すもので、(b1)はその正面図、(b2)はその下面図、(b3)はその側面図、(b4)はその底面図、(b5)はその外観斜視図 図1の配線・配管材引出具を構成するサヤ管接続具を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその下面図、(c)はその側面図、(d)はその横断面図、(e)はその縦断面図、(f)はその外観斜視図 図1の配線・配管材引出具を用いて波付きサヤ管の一例を壁面の壁孔部分に接続する場合の組み付け方法を示す外観斜視図 図1の配線・配管材引出具でサヤ管を接続した状態を例示するもので、(a)はその正面図、(b)はその下面図、(c)はその縦断面図 (a)は、図1の配線・配管材引出具で他のサヤ管を接続した状態を示す正面図、(b)は(a)の縦断面図、(c)は(a)の下面図、(d)は図1の配線・配管材引出具において、異なるサヤ管接続具を用いて、平滑サヤ管を接続した状態を示す正面図、(e)は(d)の縦断面図、(f)は(d)の下面図 (a)は、図1の配線・配管材引出具で下側接続具を用いないで他のサヤ管を接続した状態を示す正面図、(b)は(a)の縦断面図、(c)は(a)の下面図、(d)は同様に下側接続具を用いないで他のサヤ管を接続した状態を示す正面図、(e)は(d)の縦断面図、(f)は(d)の下面図 図1の配線・配管材引出具でサヤ管接続具を用いないで他のサヤ管を接続した状態を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその下面図、(c)はその縦断面図 (a)は、図1の配線・配管材引出具で下側接続具もサヤ管接続具も用いないで他のサヤ管を接続した状態を示す正面図、(b)は(a)の縦断面図、(c)は(a)の下面図、(d)は同様に下側接続具もサヤ管接続具も用いないで端末ブッシングを接続した状態を示す正面図、(e)は(d)の縦断面図、(f)は(d)の下面図 本発明の配線・配管材引出具の他例の全体構成を示すもので、(a)はその正面図、(b)はその下面図、(c)はその側面図、(d)はその底面図
符号の説明
1、1A 基台
2 蓋体
3 基台補助板
4 下側接続具
5、5A サヤ管接続具
5a 筒体部
5b 一端側接続部
5c 他端側接続部
5d 取付部
5e 当接部
5h 接着部
5f 係止部
6 取着部
7 スリーブ
10〜10B 配線・配管材引出具
IN 導入口
K 配線・配管材
OUT 導出口
SP 平滑サヤ管
SS 収容空間
SW 波付きサヤ管
TB 端末ブッシング
V サヤ管の径方向
W 壁
WH 壁孔

Claims (8)

  1. 壁に固定される基台と、当該基台に組み付けられ、内部に壁孔から引き出され壁に沿って配置されるべく屈曲される配線・配管材の当該屈曲部分を収容する収容空間を形成する蓋体とからなる配線・配管材引出具であって、
    前記引出具は、壁孔から引き出された配線・配管材を内部に配設する導入口と、屈曲された配線・配管材が壁に沿った方向へと導出される導出口とを備え、
    前記導出口には、前記配線・配管材を保護するサヤ管を接続するサヤ管接続具が着脱可能に設けられ、
    前記サヤ管接続具は、一端側と他端側とに異なるサヤ管を前記導出口に接続可能とする一端側接続部と他端側接続部とをそれぞれ備え、
    選択した一端側接続部または他端側接続部を前記導出口の外方へ向けて、前記基台または前記蓋体に取り付け得る取付部を備えることを特徴とする配線・配管材引出具。
  2. サヤ管接続具の取付部は、接続すべきサヤ管の径方向への移動により基台または蓋体に取付られることを特徴とする請求項1記載の配線・配管材引出具。
  3. サヤ管接続具は、サヤ管を覆うように基台に取り付けられるU字形状で、取付部は該U字形状の両端に設けられた突起部分であることを特徴とする請求項1または2記載の配線・配管材引出具。
  4. 一端側接続部と他端側接続部とは、互いに径の異なるサヤ管が接続可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の配線・配管材引出具。
  5. 一端側接続部と他端側接続部とは、一方が外面平滑な平滑サヤ管が接着により接続される接着部を備え、他方が外面凹凸の波付きサヤ管がその凹部に係止して接続される係止部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか記載の配線・配管材引出具。
  6. 基台は導出口に接続すべきサヤ管の壁側に着脱可能に配置される下側接続具を備え、あるいは、蓋体は導出口に接続すべきサヤ管の蓋体側に着脱可能に配置される上側接続具を備え、下側接続具あるいは上側接続具のいずれかを取付た場合と取付ない場合とで異なるサヤ管を接続可能とされていることを特徴とする請求項1から5のいずれか記載の配線・配管材引出具。
  7. 導出口は、端末ブッシングを着脱可能とする取着部を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれか記載の配線・配管材引出具。
  8. 導入口には壁孔へ挿入されるスリーブが備えられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか記載の配線・配管材引出具。
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