JP2017158352A - 電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネス - Google Patents

電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネス Download PDF

Info

Publication number
JP2017158352A
JP2017158352A JP2016040859A JP2016040859A JP2017158352A JP 2017158352 A JP2017158352 A JP 2017158352A JP 2016040859 A JP2016040859 A JP 2016040859A JP 2016040859 A JP2016040859 A JP 2016040859A JP 2017158352 A JP2017158352 A JP 2017158352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire bundle
vehicle body
body panel
electric wire
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016040859A
Other languages
English (en)
Inventor
涼 松井
Ryo Matsui
涼 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2016040859A priority Critical patent/JP2017158352A/ja
Publication of JP2017158352A publication Critical patent/JP2017158352A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】車体パネルから電線束までの離間距離が大きい箇所で、電線束を車体パネルの取付部に容易に、かつ確実に装着することができる電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】車体パネル17に沿って配索される電線束2を支持する電線束側支持体11と、車体パネル17の取付部に装着される車体パネル側支持体13と、電線束側支持体11と車体パネル側支持体13とを連結している連結部15と、を備え、連結部15は、電線束側支持体11に設けられた電線束側係合部21と、車体パネル側支持体13に設けられた車体パネル側係合部22と、を有し、電線束側係合部21と車体パネル側係合部22とに、相対的にスライドすることにより係合する凸条部22aと凹条部21aとを、分配して有し、さらに、スライド面部に、互いにロックする第1の凹凸状係合部24と第2の凹凸状係合部25とを分配されて有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネスに関する。
従来の一般的な電線束支持クリップは、バンド本体とクリップ体とを有する。バンド本体は、バンド部と、バンド部の基端を固定しかつ先端部側をロックするバンド部固定部(ヘッド)と、を有する。クリップ体は、バンド部固定部と一体の皿部と、皿部に一体のコラム部と、コラム部に一体のアンカー部とを有する。
上記構成の電線束支持クリップは、車体パネルの取付孔から電線束までの離間距離が大きい箇所では、アンカー部が取付孔に届かず適用することができない。
具体的に説明すると、電線束の配索経路には、車体パネルにおいて取付孔を有する部位の高さレベルが、配索方向にオフセットした他の部位の高さレベルよりも大きく落ち窪んでいる箇所が存在する。すなわち、車体パネルにおいて取付孔が設けられている位置では、車体パネルの取付孔から電線束までの離間距離が大きく、車体パネルにおいて取付孔からオフセットした位置では、車体パネルから電線束までの離間距離が小さいという状況にある。
このような位置にある取付孔に、従来の一般的な電線束支持クリップを適用したとすると、アンカー部を取付孔に接近させていく途中で、電線束においてバンド本体により抱持されている部位からオフセットしている部位が、車体パネルにおいて取付孔からオフセットした部位に先に当接してしまってアンカー部が取付孔に届かないことになる。
上記のような場合、例えば、特許文献1に示す電線束支持クリップを適用することができる。図5に示す電線束支持クリップ31は、特許文献1に示すものと実質的に同一の構成であり、バンド本体32とクリップ体33とが、水平方向にオフセットしていて、かつ上下方向に相対的にスライド可能に連結されている。
この電線束支持クリップ31は、幹線34が大径部分34aと小径部分34bとに径サイズを大きく変化し、かつ枝線35が幹線34から上方に延びる電線束36を、車体パネル37から電線束36までの離間距離が小さくなるように配索する必要があるときに適用される。
すなわち、電線束支持クリップ31は、大径部分34aに対応する位置でバンド本体32により電線束36を抱持し、小径部分34bに対応するように車体パネル37に設けられた取付孔38に対してクリップ体33が装着され、バンド本体32をクリップ体33に対して相対的に押し下げるように装着されている。
また、電線束支持クリップ31は、クリップ体33をバンド本体32に対して相対的に押し下げるという、上記とは異なる使い方ができる。すなわち、取付孔が車体パネルの落ち窪んでいる箇所に設けられており、かつ、車体パネルの取付孔からオフセットした位置が高いレベルにあり、この高いレベルより下方へ電線束の下面を下げられない場合にも使用できる。
まず、電線束の下面を車体パネルのレベルが高い位置に合わせ、バンド本体32とクリップ体33との上下方向に相対的にスライドさせない状態で、取付孔にクリップ体33を相対させ、次いで、バンド本体32により電線束を抱持し、次いで、クリップ体33をバンド本体32に対して相対的に押し下げて取付孔に対して装着する。
特開2015−53783号公報
しかしながら、図5に示す電線束支持クリップ31を上記の異なる使い方に用いた場合、クリップ体33をバンド本体32に対して相対的に引き下げるときに、両者のスライド部分のストロークが大きくなるに連れてクリップ体33とバンド本体32との連結が不確実な状態になり、円滑なスライドが行えなくなり、取付孔に対するクリップ体33装着が難しくなり、ストローク限界を越えたときに、両者が分離してしまう可能性がある、という問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、車体パネルの落ち窪んでいる箇所に取付部が設けられ、取付部から電線束までの離間距離が大きい箇所での電線束の配索に適用され、車体パネルに電線束を容易に、かつ確実に装着することができる電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネスを提供することを目的とする。
本発明に係る電線束支持クリップは、上記目的達成のため、車体パネルに沿って配索される電線束を支持する電線束側支持体と、前記車体パネルの取付部に装着される車体パネル側支持体と、前記電線束側支持体と前記車体パネル側支持体とを連結している連結部と、を備え、前記連結部は、前記電線束側支持体に設けられた電線束側係合部と、前記車体パネル側支持体に設けられた車体パネル側係合部と、を有し、前記電線束側係合部と前記車体パネル側係合部とに、互いに対向する位置から横方向にずれた状態から対向する位置まで相対的にスライドすることにより係合する、断面T字に形成された凸条部と、前記凸条部の前記断面T字部を抱え込むチャンネル溝を有して形成された凹条部とを、分配して有し、さらに、前記凸条部と前記凹条部とのスライド面部に、互いにロックするロック機構が設けられている構成である。
この構成により、本発明に係る電線束支持クリップは、電線束側支持体に設けられた電線束側係合部と車体パネル側支持体に設けられた車体パネル側係合部とが、車体パネルに沿う方向に嵌合状態で相対的にスライドしてロックされる。
これにより、本発明に係る電線束支持クリップは、車体パネルの取付部から電線束までの離間距離が大きい箇所でも車体パネルに電線束を容易に、かつ確実に装着することができる。
本発明に係る電線束支持クリップは、前記電線束側支持体と前記車体パネル側支持体との間に少なくとも1つの中間部材を備え、前記中間部材は、一方の面部に前記車体パネル側係合部と同一構造の第1の中間係合部を有し、かつ他方の面部に前記電線束側係合部と同一構造の第2の中間係合部を有してなる構成とするのがよい。
この構成により、本発明に係る電線束支持クリップは、電線束側支持体の電線束側係合部と中間部材の第1の中間係合部とが、車体パネルに沿う方向に嵌合状態で相対的にスライドしてロックされ、車体パネル側支持体に設けられた車体パネル側係合部と中間部材の第2の中間係合部とが、車体パネルに沿う方向に嵌合状態で相対的にスライドしてロックされる。
また、中間部材が複数ある場合には、互いに隣接する一方の中間部材の第1の中間係合部と他方の中間部材の第2の中間係合部とが、車体パネルに沿う方向に嵌合状態で相対的にスライドしてロックされる。
これにより、本発明に係る電線束支持クリップは、車体パネルの取付部から電線束までの離間距離が大きい箇所でも車体パネルに電線束を容易に、かつ確実に装着することができる。
本発明に係るワイヤハーネスは、上記目的達成のため、車体パネルに沿って配索される電線束と、請求項1または請求項2に記載の電線束支持クリップと、を備え、前記電線束支持体に前記電線束が支持されている構成である。
本発明によれば、車体パネルの落ち窪んでいる箇所に取付部が設けられ、取付部から電線束までの離間距離が大きい箇所での電線束の配索に適用され、車体パネルに電線束を容易に、かつ確実に装着することができる電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネスを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネスの車体パネルへの取付状態を示す横断面図である。 第1図のX−X断面図であり、電線束支持クリップの電線束側係合部と車体パネル側係合部とのロック構造を示している。 本発明の第2の実施の形態に係る電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネスの車体パネルへの取付状態を示す横断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネスの車体パネルへの取付状態を示す側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネスの車体パネルへの取付状態を示す横断面図である。 従来の電線束支持クリップを示す側面図である。
以下、本発明の電線束支持クリップおよびワイヤハーネスの実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1、図2に示すように、第1の実施の形態に係るワイヤハーネス1は、電線束2と、電線束支持クリップ10とを備えている。
この実施の形態における電線束2は、複数の被覆電線束を粘着テープによってオーバラップ巻きまたは粗巻きとなるよう螺旋巻きするか、あるいは固定巻きしてさらにコルゲートチューブ3を被せた構成である。なお、電線束2は、コルゲートチューブ3を被せない場合も含む。
本実施の形態に係る電線束支持クリップ10は、バンド部12を有する電線束側支持体(バンドクリップ本体)11と、クリップ体14を有する車体パネル側支持体(クリップ本体)13と、連結部15と、を備えている。
電線束側支持体11は、上面部に電線束2の外周部が当接され、バンド部12により電線束2が支持される。バンド部12は、基端部が電線束側支持体11の一側部に連結されており、電線束側支持体11に当接された電線束2に一巻きされ、他端部が電線束側支持体11に設けられたロック部16にロックされて電線束2を抱持する長さを有している。
ロック部16は、バンド挿通孔16aと、バンド部用ロック爪16bと、を有している。バンド挿通孔16aは、バンド部12の先端部を通すように設けられている。バンド部用ロック爪16bは、バンド部12の一方の面に設けられた複数の係止突条部12aに係合し、バンド部12を抜け止めロックするようになっている。
車体パネル側支持体13は、電線束側支持体11の下側に位置し、クリップ体14により車体パネル17に取り付けられる。クリップ体14は、車体パネル側支持体13の下面部に設けられており、フランジ部18と、コラム部19と、アンカー部20と、を一体に有している。
クリップ体14は、フランジ部18およびアンカー部20により車体パネル17を厚み方向に挟持する状態で車体パネル17の取付孔17aに固定される。この取付孔17aは、本発明における取付部に相当する。フランジ部18は、車体パネル17の手前側からの取付孔17aの周囲部に当接される。また、アンカー部20は、フランジ部18の中央より延在するコラム部19を介してフランジ部18と連結され、車体パネル17の取付孔17aに挿入されて、車体パネル17の向こう側で取付孔17aの周縁部に係止される。なお、フランジ部18、コラム部19およびアンカー部20は、一体形状と車体パネル17の取付孔17aに対する固定機能を有していればよい。
連結部15は、電線束側支持体11に設けられた電線束側係合部21と、車体パネル側支持体13に設けられた車体パネル側係合部22と、を有している。
電線束側支持体11、バンド部12および電線束側係合部21は、例えばポリプロピレン等の樹脂材料によって一体に成形されている。また、車体パネル側支持体13、クリップ体14および車体パネル側係合部22も、例えばポリプロピレン等の樹脂材料によって一体に成形されている。
電線束側係合部21と車体パネル側係合部22とは、互いに対向する位置から横方向にずれた状態から対向する位置まで相対的にスライドすることにより係合ロックするように構成されている。すなわち、電線束側係合部21と車体パネル側係合部22には、幅寸法が小さい立ち上り部22bと幅寸法が大きいレール部22cとで構成される断面T字に形成された凸条部22aと、凸条部22aのレール部22cを抱え込む下側空隙部21bと上側空隙部21cとで構成されるチャンネル溝21aを有して形成された凹条部21aと、が分配して備えられている。
さらに、詳述すると、電線束側係合部21は凹条部21aを有している。凹条部21aは、下方に向けて開口し、かつ電線束配索方向に延びるように電線束側支持体11に形成された下側空隙部21bと、下側空隙部21bの上部に連通し、かつ電線束配索方向に延びるように電線束側支持体11に形成された上側空隙部21cと、で構成されている。また、上側空隙部21cは、下側空隙部21bよりも幅が広くなっている。これにより、電線束側係合部21は、電線束配索方向視においてT字状をなす空隙部を形成している。
車体パネル側係合部22は凸条部22aを有している。凸条部22aは、車体パネル側支持体13の上面部から突出し、かつ電線束配索方向に延びるように形成された立ち上り部22bと、立ち上り部22bの上部に連なり、かつ電線束配索方向に延びるように形成されたレール部22cと、で構成されている。また、レール部22cは、立ち上り部22bよりも幅が広くなっている。これにより、車体パネル側係合部22は、電線束配索方向視においてT字状をなす突条部を形成している。
さらに、電線束側係合部21と車体パネル側係合部22とを相対移動不能にロックするロック機構として、電線束側係合部21は、第1の凹凸状係合部24を、また、車体パネル側係合部22は、第2の凹凸状係合部25をそれぞれ有している。
図2に示すように、第1の凹凸状係合部24は、電線束側溝部24aと電線束側凸部24bと電線束側凹部24cと電線束側凸条部24dとを有している。第2の凹凸状係合部25は、車体パネル側凸条部25aと車体パネル側凹部25bと車体パネル側凸部25cと、車体パネル側溝部25dとを有している。これらに設けられた傾斜面は、左上がりに傾斜しており、電線束側凸部24bの段差面と車体パネル側凸部25cの段差面とが当接するようになっている。
図2は、電線束側係合部21が、車体パネル側係合部22の右側にずれた位置で凸条部22aと凹条部21aとが嵌合され、さらに、図2で矢印方向へスライドされて、図2に示す車体パネル側係合部22に対し横ずれが無い位置までスライドされた状態を示している。この状態では、電線束側溝部24aと車体パネル側凸条部25aとが係合し、電線束側凸部24bと車体パネル側凹部25bとが係合し、電線束側凹部24cと車体パネル側凸部25cとが係合し、並びに電線束側凸条部24dと車体パネル側溝部25dとが係合するようになっている。
なお、第1の凹凸状係合部24と第2の凹凸状係合部25は、ロック機構の一例である。ロック機構は、スライドが終わって時点で、電線束側係合部21と車体パネル側係合部22とを相対移動不能にロックするように構成されていればよい。
本実施の形態に係る電線束支持クリップ10は、電線束側支持体11に設けられた電線束側係合部21と車体パネル側支持体13に設けられた車体パネル側係合部22とが、車体パネル17に沿う方向に嵌合状態で相対的にスライドしてロックされ、車体パネル17の落ち窪んでいる箇所に設けられた取付孔17aの上方において、電線束側支持体11およびバンド部12により電線束2を抱持し、クリップ体14のアンカー部20が取付孔17aに係合される。
よって、本実施の形態に係る電線束支持クリップ10は、車体パネル17の取付孔17aから電線束2までの離間距離が大きい箇所でも車体パネル17に電線束2を容易に、かつ確実に装着することができる。
[第2の実施の形態]
図3に示すように、第2の実施の形態に係るワイヤハーネス1Aは、電線束2と、電線束支持クリップ10Aとを備えている。
本実施の形態に駆る電線束支持クリップ10Aは、バンド部12を有する電線束側支持体11と、クリップ体14を有する車体パネル側支持体13と、連結部15と、中間部材27と、を備えている。ここで、電線束側支持体11、バンド部12、車体パネル側支持体13、クリップ体14および連結部15は、図1、図2に示すものと同一構造であるので、詳細な説明は省略する。
本実施の形態に係る電線束支持クリップ10Aは、電線束側支持体11と車体パネル側支持体13との間に、2つの中間部材27を縦方向に直列に介在させている。
中間部材27は、上面部に前述した車体パネル側係合部22と同一構造の第1の中間係合部28を有し、かつ下面部に前述した電線束側係合部21と同一構造の第2の中間係合部29を有しており、例えばポリプロピレン等の樹脂材料によって一体に成形されている。
本実施の形態に係る電線束支持クリップ10Aは、上側の中間部材27の第1の中間係合部28と電線束側支持体11に設けられた電線束側係合部21とが、車体パネル17に沿う方向に嵌合状態で相対的にスライドしてロックされ、下側の中間部材27の第2の中間係合部29と車体パネル側支持体13に設けられた車体パネル側係合部22とが車体パネル17に沿う方向に嵌合状態で相対的にスライドしてロックされ、上側の中間部材27の第2の中間係合部29と下側の中間部材27の第1の中間係合部28とが、車体パネル17に沿う方向に嵌合状態で相対的にスライドしてロックされる。
さらに、本実施の形態に係る電線束支持クリップ10Aは、車体パネル17の落ち窪んでいる箇所に設けられた取付孔17aの上方において、電線束側支持体11およびバンド部12により電線束2を抱持し、クリップ体14のアンカー部20が取付孔17aに係合される。
よって、本実施の形態に係る電線束支持クリップ10Aは、車体パネル17の取付孔17aから電線束2までの離間距離が大小相違していても中間部材27の数を増減することにより、車体パネル17に電線束2を容易に、かつ確実に装着することができる。
[第3の実施の形態]
図4に示すように、第3の実施の形態に係るワイヤハーネス1Bは、電線束2と、電線束支持クリップ10Bとを備えている。
本実施の形態に係る電線束支持クリップ10Bは、棒状の電線束支持部40およびテープ固定部41を有する電線束側支持体11と、クリップ体14を有する車体パネル側支持体13と、連結部15と、を備えている。ここで、電線束側支持体11、車体パネル側支持体13、クリップ体14および連結部15は、図1、図2に示すものと同一構造であるので、詳細な説明は省略する。
電線束支持部40は、電線束側支持体11の上面部に一体とされ、電線束配索方向に延びている。テープ固定部41は、電線束2および電線束支持部40に巻き付けられた粘着テープにより構成され、電線束2を電線束支持部40に固定させている。
本実施の形態に係る電線束支持クリップ10Bは、電線束側支持体11に設けられた電線束側係合部21と車体パネル側支持体13に設けられた車体パネル側係合部22とが、車体パネル17に沿う方向に嵌合状態で相対的にスライドしてロックされ、車体パネル17の落ち窪んでいる箇所に設けられた取付孔17aの上方において、電線束2をテープ固定部41により電線束支持部40に固定させ、クリップ体14のアンカー部20が取付孔17aに係合される。
よって、本実施の形態に係る電線束支持クリップ10Bは、車体パネル17の取付孔17aから電線束2までの離間距離が大きい箇所でも車体パネル17に電線束2を容易に、かつ確実に装着することができる。
[第4の実施の形態]
図5に示すように、第4の実施の形態に係るワイヤハーネス1Cは、電線束2と、電線束支持クリップ10Cとを備えている。
本実施の形態に係る電線束支持クリップ10Cは、バンド部12を有する電線束側支持体11と、筒状アンカー部42を有する車体パネル側支持体13と、連結部15と、を備えている。ここで、電線束側支持体11、バンド部12、車体パネル側支持体13および連結部15は、図1、図2に示すものと同一構造であるので、詳細な説明は省略する。
筒状アンカー部42は、車体パネル側支持体13の下面部に一体とされ、車体パネル17に設けられたスタッドボルト43に被さって係合されるようになっている。車体パネル17においてスタッドボルト43が取り付けられている箇所は、本発明における取付部に相当する。
本実施の形態に係る電線束支持クリップ10Cは、電線束側支持体11に設けられた電線束側係合部21と車体パネル側支持体13に設けられた車体パネル側係合部22とが、車体パネル17に沿う方向に嵌合状態で相対的にスライドしてロックされ、車体パネル17の落ち窪んでいる箇所に設けられたスタッドボルト43に筒状アンカー部42を係合させ、筒状アンカー部42の上方において、電線束側支持体11およびバンド部12により電線束2を抱持させる。
よって、本実施の形態に係る電線束支持クリップ10Cは、車体パネル17の取付位置から電線束2までの離間距離が大きい箇所でも車体パネル17に電線束2を容易に、かつ確実に装着することができる。
以上説明したように、本発明の電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネスは、車体パネルの落ち窪んでいる箇所に取付部が設けられ、取付部から電線束までの離間距離が大きい箇所での電線束の配索に適用され、車体パネルに電線束を容易に、かつ確実に装着することができる、という効果を有し、電線束支持クリップおよびワイヤハーネスの全般に有用である。
1,1A,1B,1C ワイヤハーネス
2 電線束
10、10A、10B、10C 電線束支持クリップ
11 電線束側支持体
13 車体パネル側支持体
15 連結部
17 車体パネル
17a 取付孔(取付部)
21 電線束側係合部
21a チャンネル溝
21a 凹条部
22 車体パネル側係合部
22a 凸条部
24 第1の凹凸状係合部(ロック機構)
25 第2の凹凸状係合部(ロック機構)
27 中間部材
28 第1の中間係合部
29 第2の中間係合部

Claims (3)

  1. 車体パネルに沿って配索される電線束を支持する電線束側支持体と、
    前記車体パネルの取付部に装着される車体パネル側支持体と、
    前記電線束側支持体と前記車体パネル側支持体とを連結している連結部と、を備え、
    前記連結部は、前記電線束側支持体に設けられた電線束側係合部と、前記車体パネル側支持体に設けられた車体パネル側係合部と、を有し、
    前記電線束側係合部と前記車体パネル側係合部とに、互いに対向する位置から横方向にずれた状態から対向する位置まで相対的にスライドすることにより係合する、断面T字に形成された凸条部と、前記凸条部の前記断面T字部を抱え込むチャンネル溝を有して形成された凹条部とを、分配して有し、さらに、前記凸条部と前記凹条部とのスライド面部に、互いにロックするロック機構が設けられていることを特徴とする電線束支持クリップ。
  2. 前記電線束側支持体と前記車体パネル側支持体との間に少なくとも1つの中間部材を備え、
    前記中間部材は、一方の面部に前記車体パネル側係合部と同一構造の第1の中間係合部を有し、かつ他方の面部に前記電線束側係合部と同一構造の第2の中間係合部を有してなることを特徴とする請求項1に記載の電線束支持クリップ。
  3. 車体パネルに沿って配索される電線束と、請求項1または請求項2に記載の電線束支持クリップと、を備え、前記電線支持体に前記電線束が支持されていることを特徴とするワイヤハーネス。
JP2016040859A 2016-03-03 2016-03-03 電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネス Pending JP2017158352A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016040859A JP2017158352A (ja) 2016-03-03 2016-03-03 電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016040859A JP2017158352A (ja) 2016-03-03 2016-03-03 電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017158352A true JP2017158352A (ja) 2017-09-07

Family

ID=59810504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016040859A Pending JP2017158352A (ja) 2016-03-03 2016-03-03 電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017158352A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019216572A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 未来工業株式会社 配線・配管材の支持具
CN111697499A (zh) * 2019-03-13 2020-09-22 大和化成工业株式会社 布线材料的捆扎结构以及卡合构件

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019216572A (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 未来工業株式会社 配線・配管材の支持具
JP7075825B2 (ja) 2018-06-14 2022-05-26 未来工業株式会社 配線・配管材の支持具
CN111697499A (zh) * 2019-03-13 2020-09-22 大和化成工业株式会社 布线材料的捆扎结构以及卡合构件

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101335197B1 (ko) 와이어 하네스용 그로밋
WO2012056747A1 (ja) バンドクリップ
JP2013055760A (ja) 経路維持部材付コルゲートチューブ及びワイヤーハーネス
US20200290531A1 (en) Binding structure of wire routing material, and engaging member
JP2010159843A (ja) ボルト用クリップ
JP2013099011A (ja) 経路維持部材付コルゲートチューブ、ワイヤーハーネス及び経路維持部材
JP2017158352A (ja) 電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネス
JP6347219B2 (ja) バンドクリップ
JP5075547B2 (ja) 車載用のプロテクタ
JP2017198320A (ja) バンドクリップおよびこれを備えたワイヤハーネス
WO2013001665A1 (ja) 配線具及びワイヤハーネス
JP5764360B2 (ja) インナー付きグロメット
JP5919661B2 (ja) 配線具、ワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法
JP5453166B2 (ja) グロメット
JP2015033314A (ja) 結束バンドの取付構造
JP2017153186A (ja) バンドクリップおよびこれを備えたワイヤハーネス
JP5239055B2 (ja) 保持具
JP5190704B2 (ja) 保持具
JP5385678B2 (ja) グロメット
JP2020063771A (ja) 係合部材
JP2007110806A (ja) 取付具
JP6135461B2 (ja) グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス
JP2017112717A (ja) ワイヤハーネス用クランプ
JP2017163685A (ja) 電線束支持クリップおよびこれを備えたワイヤハーネス
JP2017118743A (ja) グロメットおよび配線モジュール