JP6045931B2 - ケーブル引き込み支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバ等の引き込み対象のケーブルを屋外から屋内等に引き込むことを支援するケーブル引き込み支援装置に関する。
近年では、光ファイバを用いた電話やインターネット等の通信が広く普及し、光ファイバ等のケーブルを引き込んだ戸建住宅や集合住宅が増加している。
既存の戸建住宅や集合住宅等に光ファイバ等のケーブルを引き込む場合、専門の業者によって引き込み工事が行われ、引き込み対象のケーブルが屋外から屋内に引き込まれる。
引き込み工事では、通常、戸建住宅や集合住宅の壁面に貫通孔を新たに設けてケーブルを引き込んだり、予め壁面に設けられているエアコン等のダクトを利用してケーブルを引き込んだりしている。
しかし、新たに貫通孔を設ける場合は、貫通孔を設ける場所の決定や、貫通孔を形成する作業に時間がかかり、ダクトを利用する場合は、ダクト内の配管の隙間を利用するので、当該隙間に細いケーブルを挿通する作業に手間取り、引き込み工事の作業効率がよくない。
そこで、例えば特許文献1に記載された従来技術には、エアコンダクトとエアコン配管との隙間をパテ等で密封する際、当該隙間に、ダクト内を貫通する複数の通線配管を予め配置してパテ等で密封し、通線配管の端面(開口部)をフェースプレートで蓋をした、通線配管付貫通口装置が記載されている。そして、フェースプレートにおける各通線配管の開口部に対応する位置には、必要に応じて後から開口できる切欠加工部が設けられている。ケーブルの引き込みが必要となった際には、工事の作業者等が、切欠加工部を開口して通線配管内にケーブルを挿通することで、エアコンダクトを貫通するようにケーブルを引き込むことができる。
特開2006−333633号公報
既存の戸建住宅や既存の集合住宅のエアコン等のダクトを利用して光ファイバ等のケーブルの引き込み工事を行う際に、特許文献1に記載された従来技術を利用しようとしても、エアコンダクトにエアコン配管を工事する際に通線配管を埋め込んでおく必要があり、すでにエアコンダクトとエアコン配管との隙間がパテ等のみにて密封されてしまっている既存の戸建住宅や既存の集合住宅では利用することができない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、壁部に予め設けられているダクト(貫通孔)を利用して、引き込み対象のケーブルの引き込み工事を、より効率よく行うことを支援する、ケーブル引き込み支援装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るケーブル引き込み支援装置は次の手段をとる。
まず、本発明の第1の発明は、直線状に延びるように形成されて壁部の表側から裏側に貫通するように形成されたダクト内に挿通されるレール部と、前記レール部の長手方向の一方の側の端部に設けられて前記ダクトの前記表側または前記裏側の一方の側の縁部に配置される挿通規制部と、にて構成されるモール部材と、第1貫通孔を有して前記レール部の長手方向の他方の側の端部が前記第1貫通孔に挿通されて前記レール部に沿って移動させることが可能であり前記ダクトの前記表側または前記裏側の他方の側の縁部に配置されるスライド部材と、を備え、前記スライド部材は、前記レール部と前記スライド部材に設けられた係止手段によって前記レール部に対する位置が固定され、前記レール部には、引き込み対象のケーブルを挿通可能な案内溝が前記長手方向に沿って形成されている。
この第1の発明によれば、引き込み対象のケーブルを挿通可能な案内溝が形成されたレール部をダクトに挿通し、挿通規制部とスライド部材にてダクトの表側と裏側から挟み込んでレール部をダクト内に容易に、かつ短時間で固定することができる。
これにより、壁部に予め設けられているダクトを利用して、引き込み対象のケーブルを挿通する通路をレール部にて確保し、引き込み対象のケーブルの引き込み工事を、より効率よく行うことができる。
また、レール部の両端に挿通規制部とスライド部材があるだけ、という非常にシンプルな構造で、ケーブル引き込み支援装置を実現することができる。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係るケーブル引き込み支援装置であって、前記挿通規制部における前記レール部の前記案内溝に対応する位置には第2貫通孔が形成されており、前記スライド部材の前記第1貫通孔と、前記レール部の前記案内溝と、前記挿通規制部の前記第2貫通孔とによって、引き込み対象のケーブルを前記壁部の前記表側と前記裏側とを貫通するように挿通可能とする貫通路が形成されている。
この第2の発明によれば、スライド部材の第1貫通孔と、レール部の案内溝と、挿通規制部の第2貫通孔とによって、引き込み対象のケーブルを壁部の表側と裏側とを貫通するように挿通可能とする貫通路を形成している。
これにより、非常にシンプルな構造で、ダクト内に貫通路を形成することが可能であり、引き込み対象のケーブルの引き込み工事を、より効率よく行うことができる。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1または第2の発明に係るケーブル引き込み支援装置であって、前記係止手段は、前記長手方向に沿って前記レール部に形成された鋸歯状の歯部と、前記スライド部材の前記第1貫通孔に設けられて前記歯部と噛み合う爪部と、を有するラチェット機構にて構成されている。
この第3の発明によれば、レール部に対するスライド部材の位置を固定する係止手段は、歯部と爪部によるラチェット機構にて構成されている。
これにより、非常にシンプルな構造にて係止手段を実現することができる。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明に係るケーブル引き込み支援装置であって、前記挿通規制部または前記スライド部材の少なくとも一方には、引き込み対象のケーブルの端部を接続するケーブルコンセントを取り付け可能な取り付け手段が設けられている。
この第4の発明では、挿通規制部またはスライド部材の少なくとも一方には、ケーブルコンセントを取り付け可能な取り付け手段が設けられている。
これにより、ケーブル引き込み支援装置を用いて挿通した引き込み対象のケーブルの先端を接続するべきケーブルコンセントを、ケーブル引き込み支援装置に取り付けることができるので、ケーブルをケーブルコンセントに向けて引き回す距離を短くすることが可能であり、便利であるとともに見栄えもよい。
(A)はダクトに取り付けたケーブル引き込み支援装置の全体の概略斜視図を示しており、(B)はケーブル引き込み支援装置の側面図を示しており、(C)は(B)におけるA1方向から見た挿通規制部の第2貫通孔の周囲の拡大図と、(B)におけるA2方向から見たスライド部材の第1貫通孔の周囲の拡大図を示している。 (A)はケーブル引き込み支援装置の平面図を示しており、(B)は(A)におけるB−B断面の拡大図を示しており、(C)は(B)におけるC−C断面の拡大図を示している。 ケーブル引き込み支援装置を用いて、引き込み対象のケーブルを、ダクトの表側(または裏側)から裏側(または表側)に引き込む、ケーブル引き込み工事の手順を説明する断面図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明する。
●[ケーブル引き込み支援装置1の全体構成(図1)]
図1(A)に示すように、ケーブル引き込み支援装置1は、L字状に形成されたモール部材10と、棒状のスライド部材20とにて構成されており、L字状のモール部材10は、直線状のレール部11と、レール部11に直交するように設けられた挿通規制部12と、にて構成されている。なお図1(A)の例では、ダクト内に取り付けられるダクトカバー80にてダクトDを表現している。
なお、モール部材10、スライド部材20は、例えば樹脂等、弾性力を有する材質であってニッパ等の工具にてカット可能な材質にて形成されている。
図1(A)に示すように、レール部11は、直線状に延びるように形成されており、壁部の表側から裏側に貫通するように形成されたダクトD内に挿通される。
図1(A)に示すように、挿通規制部12は、レール部11の長手方向の一方の側の端部に設けられ、ダクトDの表側または裏側の一方の側の縁部に配置され、レール部11をダクトD内に挿通した際における、挿通方向のストッパの役目を果たす。
なお、本実施の形態では、挿通規制部12の形状を棒状の形状としているが、挿通規制部12の形状は棒状に限定されるものではない。
また図1(C)及び図2(B)に示すように、挿通規制部12におけるレール部11の案内溝11Aに対応する位置には、第2貫通孔12Aが形成されており、この第2貫通孔12Aは案内溝11Aと接続されている。
またレール部11は、図2(C)に示すように、長手方向に直交する断面が凹状(コの字状)となるように、長手方向に沿って案内溝11Aが形成されている。この案内溝11Aに、引き込み対象のケーブルが挿通される。
図1(C)及び図2(B)に示すように、スライド部材20には、レール部11の長手方向の他方の側の端部を挿通可能な第1貫通孔20Aが形成されている。
また図1(B)に示すように、スライド部材20は、第1貫通孔20Aにレール部11の長手方向の他方の側の端部が挿通されると、レール部11に沿って移動が可能である。
そして図1(A)に示すように、スライド部材20は、ダクトDの表側または裏側の他方の側の縁部に配置される。
なお、本実施の形態では、スライド部材20の形状を棒状の形状としているが、スライド部材20の形状は棒状に限定されるものではない。
またレール部とスライド部材には係止手段(後述するラチェット機構)が設けられており、当該係止手段によって、レール部11に対するスライド部材20の位置を固定することが可能である。
以上の構成により、ケーブル引き込み支援装置1は、壁部の表面から裏面に貫通するようにダクトD内にレール部11が挿通され、当該レール部11を、挿通規制部12とスライド部材20にて、表側と裏側から挟み込んでダクト内に固定する構造を有している。
そして図1(C)に示すように、図1(B)におけるA1方向またはA2方向から見た場合、スライド部材20の第1貫通孔20Aと、レール部11の案内溝11A(図2(B)、(C)参照)と、挿通規制部12の第2貫通孔12Aとが連続して形成された貫通路が形成される。作業者は、この貫通路に引き込み対象のケーブルを挿通する。
また、挿通規制部12には、ネジ等にて壁面に挿通規制部12を固定するためのネジ孔12Bが設けられている(特に固定しなくてもよい)。なお、ネジ孔12Bは、挿通規制部12にケーブルコンセント30(図3(D)参照)を取り付けるためのネジ孔(取り付け手段に相当)として用いることも可能である。
また挿通規制部12には、不要な部分を切り取るための目印溝12Cが形成されている。作業者は、ニッパ等の工具の刃を目印溝12Cに当接させ、目印溝12Cから先の部分を切り取る(折り取る)ことができる(樹脂等で形成されているので容易にカット可能である)。
同様に、スライド部材20には、ネジ等にて壁面にスライド部材20固定するためのネジ孔20Bが設けられている(特に固定しなくてもよい)。なお、ネジ孔20Bは、スライド部材20にケーブルコンセント30(図3(D)参照)を取り付けるためのネジ孔(取り付け手段に相当)として用いることも可能である。
またスライド部材20には、不要な部分を切り取るための目印溝20Cが形成されている。作業者は、ニッパ等の工具の刃を目印溝20Cに当接させ、目印溝20Cから先の部分を切り取る(折り取る)ことができる(樹脂等で形成されているので容易にカット可能である)。
●[モール部材10(レール部11と挿通規制部12)とスライド部材20の詳細構造(図2)]
図2(A)はケーブル引き込み支援装置1の平面図を示しており、図2(B)は図2(A)におけるB−B断面の拡大図を示しており、図2(C)は図2(B)におけるC−C断面の拡大図を示している。
図2(A)及び(B)に示すように、レール部11には、長手方向に沿って鋸歯状の歯部11Hが形成されている。
また図2(B)に示すように、スライド部材20の第1貫通孔20Aにおける歯部11Hに対向する位置には、歯部11Hと噛み合う爪部20Tが形成されている。
そして上記の歯部11Hと爪部20Tにてラチェット機構が形成され、このラチェット機構は、スライド部材20を、レール部11に沿って挿通規制部12に近づける方向に移動させることを許容しているが、挿通規制部12から遠ざける方向に移動させることを禁止している。
また図2(B)に示すように、挿通規制部12におけるレール部11が設けられている側とは反対の側には、第2貫通孔12Aの開口部を、レール部11の案内溝11Aに向けて徐々に小さくする傾斜面12Mが設けられている。
同様にスライド部材20における挿通規制部12と対向する側とは反対の側には、第1貫通孔20Aの開口部を、レール部11の案内溝11Aに向けて徐々に小さくする傾斜面20Mが設けられている。
また図2(B)及び(C)に示すように、レール部11には、長手方向(X軸方向)に沿って案内溝11Aが形成されており、案内溝11Aにおける長手方向に直交する断面の形状はコの字状であり、コの字の開口方向は、図2(B)及び(C)において紙面の下方に向かう方向である。なお、レール部11の断面形状はコの字状に限定されるものではなく、凹状に溝が形成されていればよい。また、コの字の開口方向は、図2(B)に示すように、挿通規制部12及びスライド部材20の延びる方向(Z軸方向とは反対の方向)である。
●[ケーブル引き込み支援装置1を用いた、ケーブル引き込み工事の手順(図3)]
次に図3(A)〜(D)を用いて、ケーブル引き込み支援装置1を用いたケーブル引き込み工事の手順の例を説明する。
なお、図3(A)〜(D)の例は、壁部Kの左側が屋内を示し、壁部Kの右側が屋外を示している。
そして、壁部Kの表側から裏側(例えば屋外側から屋内側)に貫通するように形成されたダクトD内には、ダクトカバー80が設けられ、配管H(例えばエアコン用の配管)が挿通されている。
ダクトDの径に対して配管Hの径のほうが小さいので、ダクトD内では配管Hとの間に隙間が形成されている。以降では、この隙間がパテ等にて密封されていない場合の例を説明するが、パテ等にて密封されている場合は、ダクトDの内壁に沿ってパテ等を貫通する孔を設ければよい。通常、パテ等はダクトDの表面部分のみに設けられており、比較的柔らかいので、レール部11を挿通可能な程度の小さな径の貫通孔を設けることは容易である。
ケーブル引き込み工事における最初のステップでは、作業者は、図3(A)に示すように、ダクトD内における配管Hとの隙間の部分に、屋内側からレール部11の先端を屋外側に向けて挿通する。例えばレール部11におけるダクト径方向の高さ(図2(C)における高さ11T)は約2mm前後であり、ダクト径方向に直交する幅(図2(C)における幅11W)は約8mm前後であり、光ファイバを挿通することが可能な程度の小さなサイズである。従って、わずかな隙間であっても、容易にレール部11を挿通することができる。
またレール部11は、案内溝の両壁が補強リブを兼ねており、材質が樹脂等であるので、適度な強度と弾性力を有し、狭い隙間であっても容易に挿通することができる。
またレール部11における挿通方向の先端は、図2(B)に示すように先細りとなるテーパ状に形成されており、さらに挿通を容易としている。
なお、レール部11をダクトD内に挿通する際、レール部11の案内溝11Aの開口方向(図2(C)参照)がダクトDの内壁と対向するように挿通する。これにより、レール部11の案内溝11AとダクトDの内壁とで周囲を囲まれた貫通路1Aを形成することができる(図3(D)のE−E拡大図を参照)。
次のステップでは、作業者は、図3(B)に示すように、ダクトDに挿通したレール部11の先端をスライド部材20の第1貫通孔に挿通してレール部11に沿ってスライド部材20を挿通規制部12の側に移動させ、スライド部材20と挿通規制部12にて壁部Kを挟み込んでレール部11をダクトDの内壁に固定する。なお、スライド部材20のネジ孔を用いて、スライド部材20を壁部Kに固定してもよい。
また、スライド部材20から突出したレール部11の先端部は、不要ならばニッパ等の工具にてカットしてもよい。図3(B)〜図3(D)の例では、位置CTにてレール部11の不要部をカットしている(特にカットしなくてもよい)。レール部11は、四方が囲まれた筒状ではなく、三方が囲まれた溝であり一方が開口しているので、製造が容易であるとともに、カットも容易である。
また、開口している一方の側は、図3(D)に示すように、ダクトDの内壁を利用して壁面を構成する。
この状態にて、ダクトD内において、ケーブル引き込み支援装置1によって、壁部Kの屋外側から屋内側に向かって、スライド部材20の第1貫通孔、レール部11の案内溝、挿通規制部12の第2貫通孔、が連続して貫通路1Aが形成されている。
なお、見栄えをよくするために、挿通規制部12を目印溝12Cにて不要部をカットして短くしてもよく、スライド部材20を目印溝20Cにて不要部をカットして短くしてもよい。
次のステップでは、作業者は、図3(C)に示すように、引き込み対象のケーブルCAを、スライド部材20の側から貫通路1Aに挿通する。スライド部材20の第1貫通孔には、図2(B)に示すように傾斜面20Mが形成されているので、作業者は、ケーブルCAを第1貫通孔から案内溝へと容易に挿通することができる。
なお、ケーブルCAを挿通規制部12の側から挿通する場合では、図2(B)に示すように挿通規制部12の第2貫通孔には傾斜面12Mが形成されているので、作業者は、ケーブルCAを第2貫通孔から案内溝へと容易に挿通することができる。
次のステップでは、作業者は、図3(D)に示すように、スライド部材20の側から挿通規制部12の側へと貫通孔1A内に挿通したケーブルCAの先端を、挿通規制部12のネジ孔に取り付けたケーブルコンセント30に接続する。挿通規制部12の第2貫通孔には傾斜面12Mが形成されているので、ケーブルコンセント30に向けて湾曲させたケーブルCAの曲率を適切な曲率とすることが可能であり、ケーブルCAの破損(折れ曲がり)を防止することができる。
なお、ケーブルCAの先端をスライド部材20の側から取り出した場合も同様に、スライド部材20の第1貫通孔には傾斜面20Mが形成されているので、ケーブルコンセント30に向けて湾曲させたケーブルCAの曲率を適切な曲率にして、ケーブルCAの破損(折れ曲がり)を防止することができる。
このケーブルコンセント30の接続端子に、屋内の機器(通信用のルータやモデム等)が接続される。
本実施の形態にて説明したケーブル引き込み支援装置1は、壁部を貫通するように形成されたダクトを利用してケーブルを引き込むことを支援するが、ダクト内においてレール部にてケーブルを保護するように覆っているので、例えばエアコンの設置やエアコンの交換等の配管工事時に、光ファイバ等のケーブルを傷つけることなく適切に保護することができる。
また本実施の形態の説明では、モール部材10について、レール部11と挿通規制部12とをL字状となるように一体成形した構成の例を説明した。しかし、レール部11と挿通規制部12とを別々の部品で形成し、別々の部品のレール部11と挿通規制部12とを組み合わせてモール部材10を構成するようにしてもよい。
本発明のケーブル引き込み支援装置1は、本実施の形態で説明した外観、構成、構造、形状、使用方法等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
また本実施の形態の説明では、レール部11を屋内側から屋外側に挿通する例を説明したが、レール部11を屋外側から屋内側に挿通するようにしてもよい。なおレール部11を屋外側から屋内側に挿通した場合、ケーブルコンセントをスライド部材20のネジ孔(取り付け手段に相当)に取り付ければよい。
また図3(A)〜(D)を用いた説明では、壁部の表側を屋外側、壁部の裏側を屋内側として説明したが、壁部の屋外側と屋内側のどちらを表側としてもよい。
また本発明のケーブル引き込み支援装置1は、屋内、屋外にかかわらず、例えば屋内の部屋Aから部屋Bへと壁部の表側と裏側を貫通するようにケーブルを挿通する工事に利用することも可能である。またダクトは、エアコンの配管用のダクトに限定されず、壁部の表側から裏側に貫通している貫通孔であればよい。
また、本発明のケーブル引き込み支援装置1は、光ファイバの引き込み工事に限定されず、種々のケーブルの引き込み工事に利用することができる。
また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
1 ケーブル引き込み支援装置
1A 貫通路
10 モール部材
11 レール部
11A 案内溝
11H 歯部
12 挿通規制部
12A 第2貫通孔
12B ネジ孔(取り付け手段)
12M 傾斜面
20 スライド部材
20A 第1貫通孔
20B ネジ孔(取り付け手段)
20M 傾斜面
20T 爪部
30 ケーブルコンセント
80 ダクトカバー
CA ケーブル
D ダクト
H 配管
K 壁部

Claims (4)

  1. 直線状に延びるように形成されて壁部の表側から裏側に貫通するように形成されたダクト内に挿通されるレール部と、前記レール部の長手方向の一方の側の端部に設けられて前記ダクトの前記表側または前記裏側の一方の側の縁部に配置される挿通規制部と、にて構成されるモール部材と、
    第1貫通孔を有して前記レール部の長手方向の他方の側の端部が前記第1貫通孔に挿通されて前記レール部に沿って移動させることが可能であり前記ダクトの前記表側または前記裏側の他方の側の縁部に配置されるスライド部材と、を備え、
    前記スライド部材は、前記レール部と前記スライド部材に設けられた係止手段によって前記レール部に対する位置が固定され、
    前記レール部には、引き込み対象のケーブルを挿通可能な案内溝が前記長手方向に沿って形成されている、
    ケーブル引き込み支援装置。
  2. 請求項1に記載のケーブル引き込み支援装置であって、
    前記挿通規制部における前記レール部の前記案内溝に対応する位置には第2貫通孔が形成されており、
    前記スライド部材の前記第1貫通孔と、前記レール部の前記案内溝と、前記挿通規制部の前記第2貫通孔とによって、引き込み対象のケーブルを前記壁部の前記表側と前記裏側とを貫通するように挿通可能とする貫通路が形成されている、
    ケーブル引き込み支援装置。
  3. 請求項1または2に記載のケーブル引き込み支援装置であって、
    前記係止手段は、前記長手方向に沿って前記レール部に形成された鋸歯状の歯部と、前記スライド部材の前記第1貫通孔に設けられて前記歯部と噛み合う爪部と、を有するラチェット機構にて構成されている、
    ケーブル引き込み支援装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のケーブル引き込み支援装置であって、
    前記挿通規制部または前記スライド部材の少なくとも一方には、引き込み対象のケーブルの端部を接続するケーブルコンセントを取り付け可能な取り付け手段が設けられている、
    ケーブル引き込み支援装置。

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