JP2011059607A - 光配線方法および光配線システム - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを抑え、かつ加入者数の増加に有効に対応でき、しかも作業が容易となる光配線方法の提供。
【解決手段】光配線網1から利用者宅2に光ファイバを配線する光配線方法であって、利用者宅2への引き落とし位置3から光配線網1に至る配線管4を架空設置し、この配線管4内に、光ファイバケーブル10を引き落とし位置3から前記光配線網1まで配線する第1工程と、引き落とし位置3の光ファイバケーブル10から利用者宅2に至る光配線を構築する第2工程とを含む光配線方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、光配線網における利用者(加入者)宅への光回線の引き落としを行う光配線方法および光配線システムに関する。
光配線網における利用者宅への光回線の引き落としに関する技術としては、例えば特許文献1〜5に示すものがある。
特許文献1には、単心の要素ケーブルを複数集合させた集合ケーブルを用い、引き落とし箇所で要素ケーブルをドロップケーブルに分岐接続する配線システムが開示されている。
特許文献2には、光ケーブルの分岐・接続部に使用される光ケーブル接続管が開示されている。
特許文献3には、架空配線網の引き落とし箇所付近に一端を固定した線条体の他端側に、輪状に束ねたドロップケーブルをくぐらせ、このドロップケーブルを引き落とし箇所に向けて繰り出すことによってこのドロップケーブルの配線を行う方法が開示されている。
特許文献4には、引き落とし用のモールド部を有する光ファイバケーブルが開示されている。外部のドロップケーブルは前記モールド部において前記光ファイバケーブルに分岐接続される。
特許文献5には、予めコネクタが取り付けられたドロップケーブルを中心の支持線の周囲に集合して構成した光ケーブルからドロップケーブルを引き出すことで分岐を行う技術が開示されている。
特開2008−224990号公報 特許第3564702号公報 特開2002−142319号公報 特開2008−129169号公報 特開2001−215375号公報
特許文献1に記載の技術では、加入者数の増加を予測してそれに応じた数の要素ケーブルを用意しておく必要があるが、加入者数が予測を外れた場合には一部の要素ケーブルが使われないままとなり、コスト抑制の観点で問題があった。また、引き落とし箇所より先の部分の要素ケーブルは使用されず、この点でもコスト面の不利が生じていた。
特許文献2に記載の技術においても、コストを抑えつつ加入者数の増加に対応するのは難しかった。
特許文献3に記載の技術では、ドロップケーブルがスパイラル状に布設されるため、直線的な配線に比べて長さが必要となり、コストの点で改善が必要であった。また、線条体を引き落とし箇所付近に固定した後、これにドロップケーブルをくぐらせ、引き落とし箇所まで延ばすことが必要となるため、少なくとも2回は高所作業が必要となり、布設作業は容易とはいえなかった。
特許文献4に記載の技術においても、コストを抑えつつ加入者数の増加に対応するのは難しかった。
特許文献5に記載の技術においても、特許文献1に記載の技術と同様に、コスト抑制の観点で問題があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、コストを抑え、かつ加入者数の増加に有効に対応でき、しかも作業が容易となる光配線方法および光配線システムの提供を目的としている。
本発明の請求項1に係る発明は、光配線網から利用者宅に光ファイバを配線する光配線方法であって、前記利用者宅への引き落とし位置から前記光配線網に至る配線管を架空設置し、この配線管内に、光ファイバケーブルを前記引き落とし位置から前記光配線網まで配線する第1工程と、前記引き落とし位置の光ファイバケーブルから前記利用者宅に至る光配線を構築する第2工程と、を含む光配線方法である。
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1において、前記第2工程において、一端が前記利用者宅に至るドロップケーブルの他端を、前記引き落とし位置において前記光ファイバケーブルに接続することによって、前記引き落とし位置から前記利用者宅までの光配線を構築する光配線方法である。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1または2において、前記配線管は、内部に前記光ファイバケーブルを配線できる内部管体の外周に、前記内部管体の全周を覆う外部被覆が形成され、前記内部管体に、前記光ファイバケーブルを引き出し可能なスリットが長手方向に沿って形成されている光配線方法である。
本発明の請求項4に係る発明は、請求項1〜3のうちいずれか1項において、前記配線管に、前記引き落とし位置において光配線が引き落とされる部分を覆う収容ケースを設置する光配線方法である。
本発明の請求項5に係る発明は、請求項2において、前記ドロップケーブルの、前記光ファイバケーブルへの接続はコネクタ接続である光配線方法である。
本発明の請求項6に係る発明は、請求項1において、前記第2工程において、前記配線管から前記引き落とし位置にて引き出した光ファイバケーブルを前記利用者宅に配線することによって、前記引き落とし位置から前記利用者宅までの光配線を構築する光配線方法である。
本発明の請求項7に係る光配線システムは、光配線網から利用者宅に光ファイバを配線する光配線システムであって、前記利用者宅への引き落とし位置から前記光配線網に至る配線管が架空設置され、この配線管内に、光ファイバケーブルが前記引き落とし位置から前記光配線網まで配線され、前記引き落とし位置の光ファイバケーブルから前記利用者宅に至る光配線が構築されている光配線システムである。
本発明によれば、第1工程(事前工事)によって引き落とし位置から光配線網までの光配線を構築するため、最終段階である第2工程(開通工事)では引き落とし位置から利用者宅までの短い距離の光配線のみを構築すればよい。
第2工程(開通工事)では利用者の承諾が必要となるため制約が多いが、本発明では、光配線網から利用者宅までの全範囲に一度に光配線を構築する場合に比べて配線が必要な距離が短いため、作業は容易となる。
また、加入者(利用者)の増加に対応して、光ファイバケーブルを、当該利用者宅に近い引き落とし位置から光配線網までの範囲、すなわち利用者宅への光配線の構築に必要な範囲にのみ設けることができるため、無駄が生じず、コストの点で有利となる。
従って、コストを抑え、かつ加入者数の増加に有効に対応することができる。
本発明の光配線システムの第1の例を示す模式図である。 光配線システムの要部を拡大した模式図である。 光配線システムの配線管を示す正面図である。 収容ケースの内部構造を示す斜視図である。 光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 光ファイバケーブルの他の例を示す断面図である。 光コネクタの一例を示す正面図である。 本発明の光配線システムの第2の例を示す模式図である。 本発明の光配線システムの第3の例を示す模式図である。 本発明の光配線システムの第4の例を示す模式図である。
以下、本発明の光配線システムの第1の例について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の光配線システムの第1の例を示す模式図である。図2は光配線システムの要部を拡大した図である。図3は光配線システムの配線管を示す正面図である。図4は収容ケースの内部構造を示す斜視図である。図5は、光ファイバケーブル10の一例を示す断面図である。図6は、光ファイバケーブル10の他の例を示す断面図である。図7は、光ファイバケーブル10およびドロップケーブル16に採用できる光コネクタの一例を示す正面図である。
図1に示す光配線システムは、光配線網1(局側光ファイバケーブル)から利用者宅2に光ファイバを配線するシステムである。
この光配線システムでは、利用者宅2への引き落とし位置3から光配線網1に至る配線管4が架空設置されている。
引き落とし位置3は、利用者宅2に近接し、ドロップケーブル16の配線を容易に行うことができる位置とされる。
光配線網1は、架空設置されたクロージャ6において光分岐器7に接続されており、光分岐器7の分岐側光ファイバ8は光コネクタ8aによってコネクタ成端されている。
図1〜図3に示すように、配線管4は、内部管体11の外周に、内部管体11の全周を覆う外部被覆12が形成された構成とすることができる。
図3に示すように、内部管体11は、1または複数の光ファイバケーブル10を配線できる内部空間を有する。
内部管体11には、光ファイバケーブル10を外部に引き出し可能なスリット11aが長さ方向にわたって形成されている。内部管体11は例えば断面C字形であってよい。スリット11aの幅は、光ファイバケーブル10を外部に引き出し可能となるよう定められる。
外部被覆12は、樹脂などからなる被覆であってよい。
図示例の配線管4は、所定長さにわたって外部被覆12が除去され、これによって内部管体11が露出し、露出部分のスリット11aを通して光ファイバケーブル10が引き出されている。
この部分のスリット11aは、光ファイバケーブル10が引き出される引き出し口11bとなっている。引き出し口11bは、光ファイバケーブル10が引き出される箇所であるから、光配線が引き落とされる部分である。
図1に示すように、光ファイバケーブル10は、引き落とし位置3からクロージャ6までの範囲で配線管4内に配線される。
引き落とし位置3が複数ある場合には、光ファイバケーブル10は、少なくともクロージャ6から最も遠い引き落とし位置3まで配線される。
図1および図2に示す例では、クロージャ6からの距離が異なる2つの引き落とし位置3A、3Bがあり、各引き落とし位置3A、3Bに達する2本の光ファイバケーブル10A、10Bが用いられている。
この例では、各引き落とし位置3A、3Bに達する複数本の光ファイバケーブル10を用いているが、多心の光ファイバケーブル10を用いる場合には、この光ファイバケーブル10を第2の引き落とし位置3Bまで配線し、第1の引き落とし位置3Aでは光ファイバケーブル10を分岐し、分岐配線を引き落としてもよい。
光ファイバケーブル10としては、例えば図5または図6に示すものを採用できる。
図5に示す例の光ファイバケーブル10は、支持線部21とケーブル本体部22が首部23を介して連結されている自己支持構造を有する。
ケーブル本体部22は、光ファイバ24とその両側に配置した抗張力体25とを被覆樹脂26で一括被覆したものである。
光ファイバ24は、単心の光ファイバ心線、多心の光ファイバテープ心線などであって良い。光ファイバ24の本数は1本でも複数本でもよい。
抗張力体25は、光ファイバ24に沿って縦添えされた線条体であり、鋼線等の金属線等が使用できる。
支持線部21は、抗張力体28が被覆樹脂29で被覆されたものである。抗張力体28には鋼線などの金属線が好適である。被覆樹脂29は、被覆樹脂26と同じ材料で構成できる。
首部23は、被覆樹脂26、29と同じ樹脂で構成でき、被覆樹脂26、29と一体に形成することができる。
図6に示す例の光ファイバケーブル10は、支持線部21を備えておらず、ケーブル本体部22のみからなること以外は、図5に示す光ファイバケーブル10と同様の構成である。
図5および図6に示す構造の光ファイバケーブル10は、ドロップケーブル16としても使用できる。
図1に示すように、光ファイバケーブル10の一端はクロージャ6に導入されている。光ファイバケーブル10は、一端に設けられた光コネクタ10aを光コネクタ8aに接続することによって、光分岐器7を介して光配線網1に接続される。
図2および図4に示すように、配線管4には、引き落とし位置3において収容ケース13が設置されている。
収容ケース13は、引き出し口11bを含む部分の配線管4を覆うように形成されている。
図4に示すように、図示例の収容ケース13は、一端部および他端部にそれぞれ配線管4を挿通する挿通口13a、13bが形成された略台形状のケース体である。
収容ケース13は、それぞれトレイ状の第1ケース半体14Aと第2ケース半体14Bとからなり、これらを向かい合わせて結合することにより組み立てることができる。
第1ケース半体14Aには、配線管4から引き出された光ファイバケーブル10の他端に設けられた光コネクタ10b(光コネクタプラグ)が挿入される光コネクタ15(光コネクタアダプタ)が設けられている。
光コネクタアダプタ15は、一方の開口に光コネクタプラグ10bが挿入される。光コネクタアダプタ15には、ドロップケーブル16の端部に設けられた光コネクタ16a(光コネクタプラグ)が他方の開口に挿入されることによって、光コネクタプラグ10bと光コネクタプラグ16aが互いに接続される。
図示例では、光コネクタアダプタ15は、光コネクタ10b、16aの光軸方向が光ファイバケーブル10にほぼ平行となるよう設けられており、ドロップケーブル16は、収容ケース13内において、光ファイバケーブル10にほぼ平行に配置されている。
光コネクタ8a、10a、10b、15、16aとしては、例えばSC形光コネクタ(JIS C 5973に制定されるF04形光コネクタ。SC:Single fiber Coupling optical fiber connector)を採用できる。
図7は、光コネクタプラグ10b、16aとして採用できる光コネクタプラグの一例を示すものである。
光ファイバケーブル10の端部に設ける光コネクタプラグ10bを例として、この光コネクタプラグの構成を説明する。
この光コネクタプラグ10bは、現場組立型の光コネクタであり、コネクタ本体30と、光ファイバケーブル10をコネクタ本体30に引き留める引留機構40とを備えている。
コネクタ本体30は、接続機構付きフェルール33と、接続機構付きフェルール33を収容するハウジング34と、ハウジング34内に設けられた付勢手段35と、ハウジング34の外側に装着可能なつまみ37とを備えている。
ハウジング34は、接続機構付きフェルール33を収容するスリーブ状に形成されている。
接続機構付きフェルール33は、光フェルール31(以下、単にフェルール31という)と、フェルール31の後端側に設けられた接続機構32とを備えている。
フェルール31には、光ファイバ導入孔(微細孔)(図示略)が形成され、この光ファイバ導入孔内には、内蔵光ファイバ36(光ファイバ裸線など)が挿入され固定されている。内蔵光ファイバ36の先端は、フェルール1の先端面31aに露出され、後端はフェルール31の後端から突出し、接続機構32内に挿入されている。
接続機構32は、内蔵光ファイバ36の後端部を、光ファイバケーブル10から引き出された光ファイバ17の先端に突き合わせ接続するものである。符号C1は光ファイバ36、17の接続点である。
コネクタ本体30としては、例えばSC形光コネクタが使用できる。
引留機構40は、光ファイバケーブル10の外被10cを把持する把持部材41と、把持部材41を引き留める引留手段42とを備えている。
図1および図2に示す符号18は、架線用ハンガとしてのスパイラルハンガである。
配線管4は、架設支持線19とともにスパイラルハンガ18内に通されることによって、架設支持線19に沿ってスパイラルハンガ18に支持され、これにより架空設置される。
図1および図2に示すように、ドロップケーブル16は、引き落とし位置3から利用者宅2に至る光配線を構成するものである。
ドロップケーブル16は、一端が利用者宅2の屋内配線2aに接続されている。
上述のように、ドロップケーブル16の他端には光コネクタ16aが設けられ、光コネクタ16aは収容ケース13内において光コネクタ10aに接続されている。
なお、図2において符号21はドロップケーブル16の支持線部である。
次に、上記光配線システムを構築する場合を例として、本発明の光配線方法の一例を説明する。
加入者(利用者)の増加によって、新たに光配線網1から利用者宅2に光ファイバを配線することが必要となった場合には、以下に示す手順に従って光回線を利用者宅2に引き落とすことができる。
(1)事前工事
図1および図2に示すように、引き落とし位置3からクロージャ6に至る配線管4を架空設置する。
次いで、光ファイバケーブル10を配線管4内に配線する。光ファイバケーブル10は、引き出し口11bからクロージャ6に向けて挿入するのが好ましい。
光ファイバケーブル10は配線管4に挿通され、配線管4により支持されるため、直接、スパイラルハンガによって支持される場合とは異なり、脱落が起きることはない。
また、光ファイバケーブル10は配線管4によって保護されるため、より太い他の光ファイバケーブル(図示略)を同じ経路で設置する場合でも、この光ファイバケーブルによって光ファイバケーブル10が圧力や損傷を受けることはない。
クロージャ6に達した光ファイバケーブル10の光コネクタ10aを光コネクタ8aに接続することによって、光ファイバケーブル10は光分岐器7を介して光配線網1に接続される。
また、図4に示すように、光ファイバケーブル10の他端側の光コネクタ10bを、収容ケース13内の光コネクタアダプタ15に接続する。
配線管4の設置および配線管4内への光ファイバケーブル10の導入の作業は、利用者の承諾は不要であり、最終段階である開通工事に先だって行うことができるため、事前工事(第1工程)と呼ぶ。
事前工事は、利用者の承諾が不要であるため作業日程や時間帯の調整などが容易となり、効率よく作業を行うことができる。
(2)開通工事
一端が利用者宅2の屋内配線2aに接続されたドロップケーブル16の他端を収容ケース13に導入し、光コネクタ16aを、光コネクタアダプタ15を介して光コネクタ10bに接続する。これによって、引き落とし位置3から利用者宅2までの光配線が構築され、光回線の開通工事(第2工程)が完了する。
この開通工事は、利用者宅2にドロップケーブル16が接続されるため、最終段階の工事として行われる。開通工事は、利用者の承諾が必要となる関係上、時間的な制約が多い。
上記光配線方法によれば、事前工事によって引き落とし位置3からクロージャ6までの光配線を構築するため、最終段階である開通工事では引き落とし位置3から利用者宅2までの短い距離の光配線のみを構築すればよい。
開通工事では利用者の承諾が必要となるため制約が多いが、上記光配線方法では、クロージャ6から利用者宅2までの全範囲に一度に光配線を構築する場合に比べて配線が必要な距離が短いため、作業は容易となる。
また、加入者(利用者)の増加に対応して、光ファイバケーブル10を、当該利用者宅2に近い引き落とし位置3からクロージャ6までの範囲、すなわち利用者宅2への光配線の構築に必要な範囲にのみ設けることができるため、無駄が生じず、コストの点で有利となる。
従って、コストを抑え、かつ加入者数の増加に有効に対応することができる。
図4に示すように、第1の例の光配線システムでは、光ファイバケーブル10とドロップケーブル16との接続にコネクタ接続が採用されているが、ケーブル10、16の接続方式はこれに限らず、メカニカルスプライスによる突き合わせ接続を採用することもできる。
図8は、本発明の光配線システムの第2の例を示すもので、この例では、収容ケース53内に、メカニカルスプライス55が設けられている。
メカニカルスプライス55は、一対の接続素子56、56と、その外側に設けられるクランプバネ(図示略)と、これらを保持するホルダ57とを備えており、接続素子56、56の内面において、光ファイバケーブル10から引き出した光ファイバと、ドロップケーブル16から引き出した光ファイバとを突き合わせ接続できる。
クランプバネの弾性力によって、これら光ファイバが接続素子56、56間に挟み込まれ、その接続状態が維持される。
この例の光配線システムを用いて光回線を利用者宅2に引き落とすには、まず、事前工事において、上述の手順に従って配線管4を架空設置し、配線管4内に光ファイバケーブル10を配線する。
次いで、開通工事において、光ファイバケーブル10から引き出した光ファイバと、ドロップケーブル16から引き出した光ファイバとをメカニカルスプライス55内で突き合わせ接続することによって、引き落とし位置3から利用者宅2までの光配線が構築される。
この方法においても、コストを抑え、かつ加入者数の増加に有効に対応でき、しかも作業が容易となる。
図9は、本発明の光配線システムの第3の例であり、この例では、配線管4から引き出された光ファイバケーブル10がそのまま利用者宅2に配線される。
この例では、光ファイバケーブル10とドロップケーブルとの接続部分がないため、更に作業が容易になる。また、収容ケース63を小型化でき、省スペース化の点で有利である。
図10は、本発明の光配線システムの第4の例であり、この例では、図4に示す例と同様に、光ファイバケーブル10とドロップケーブル16とが光コネクタアダプタ15を介してコネクタ接続されるが、光コネクタアダプタ15は、光コネクタ10b、16aの光軸方向が光ファイバケーブル10に対しほぼ垂直となるよう設けられている。
このため、ドロップケーブル16は、収容ケース73内において、光ファイバケーブル10にほぼ垂直に配置されている。
1・・・光配線網、2・・・利用者宅、3・・・引き落とし位置、4・・・配線管、10・・・光ファイバケーブル、10b・・・光コネクタ(光コネクタプラグ)、11・・・内部管体、11a・・・スリット、11b・・・引き出し口、15・・・光コネクタ(光コネクタアダプタ)、16・・・ドロップケーブル、16a・・・光コネクタ(光コネクタプラグ)。

Claims (7)

  1. 光配線網から利用者宅に光ファイバを配線する光配線方法であって、
    前記利用者宅への引き落とし位置から前記光配線網に至る配線管を架空設置し、この配線管内に、光ファイバケーブルを前記引き落とし位置から前記光配線網まで配線する第1工程と、
    前記引き落とし位置の光ファイバケーブルから前記利用者宅に至る光配線を構築する第2工程と、を含むことを特徴とする光配線方法。
  2. 前記第2工程において、一端が前記利用者宅に至るドロップケーブルの他端を、前記引き落とし位置において前記光ファイバケーブルに接続することによって、前記引き落とし位置から前記利用者宅までの光配線を構築することを特徴とする請求項1に記載の光配線方法。
  3. 前記配線管は、内部に前記光ファイバケーブルを配線できる内部管体の外周に、前記内部管体の全周を覆う外部被覆が形成され、
    前記内部管体に、前記光ファイバケーブルを引き出し可能なスリットが長手方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光配線方法。
  4. 前記配線管に、前記引き落とし位置において光配線が引き落とされる部分を覆う収容ケースを設置することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の光配線方法。
  5. 前記ドロップケーブルの、前記光ファイバケーブルへの接続はコネクタ接続であることを特徴とする請求項2に記載の光配線方法。
  6. 前記第2工程において、前記配線管から前記引き落とし位置にて引き出した光ファイバケーブルを前記利用者宅に配線することによって、前記引き落とし位置から前記利用者宅までの光配線を構築することを特徴とする請求項1に記載の光配線方法。
  7. 光配線網から利用者宅に光ファイバを配線する光配線システムであって、
    前記利用者宅への引き落とし位置から前記光配線網に至る配線管が架空設置され、
    この配線管内に、光ファイバケーブルが前記引き落とし位置から前記光配線網まで配線され、
    前記引き落とし位置の光ファイバケーブルから前記利用者宅に至る光配線が構築されていることを特徴とする光配線システム。
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