JP3991204B2 - 光ファイバコード付き多心光コネクタ - Google Patents

光ファイバコード付き多心光コネクタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバコードの端部に取り付けられる光コネクタに関し、特に、公衆通信回線、DWDMネットワーク、交換機、伝送装置、大型コンピューターなどに利用される光ファイバコード付き多心光コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ファイバによるアクセス網の拡大に伴い、局内、住居やオフィスビルなどへの光配線の導入が進んでいる。
局内や構内での光配線においては、保守や配線切り替えの必要性から光コネクタ接続が多く導入されており、その取り扱いが容易である点から光ファイバコード形態のケーブルが多く使用されている。また、伝送する情報量の増加やアクセス網の需要の増加に対応するため、光ファイバ心線を複数本有する多心の光ファイバコードと多心光コネクタが用いられる傾向がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の光ファイバコードを備えた多心光コネクタ(以下、光ファイバコード付き多心光コネクタともいう。)を用いる局内及び構内光配線においては、スペースや作業性に制約があることが多い。
例えば、光ファイバの配線にかかるコストを抑えるため、既存の配管設備が利用されるが、配管内の空きが少ない場合が多く、光ファイバコードの小径化が要求されている。具体的には、複数のテープ心線を重ね合わせ、かつ、撚らない状態で内包した、いわゆるルース型の構造を有する光ファイバコードを用いる場合、光ファイバコードを曲げた際に、テープ心線線長差による曲げ損失が発生する可能性がある。このため、外装であるシースと光ファイバ心線との間隙を大きくする必要があるため、光ファイバコードの径が大きくなることが避けられなかった。つまり、上述のような構造を有する光ファイバコードを既存の配管設備への利用することが困難であった。
【0004】
さらに、光ファイバコードは、配線される環境や、配線の作業を行う環境に対応するように所望の引っ張り強度を確保するため、コード内に抗張力繊維(抗張力体)を内装している。しかし、この抗張力繊維のコストが高いため、光ファイバコードの低コスト化を図ることは困難であった。
【0005】
一方、従来の多心光コネクタの構造は限られており、多心の光ファイバコードに適合した多心光コネクタを取り付ける構造が非常に複雑であり、多心光コネクタと光ファイバコードとの結合部が大径化することが避けられなかった。
また、光ファイバコードを多心光コネクタに取り付ける場合、光ファイバコードから心線を引き出し、その心線を多心光コネクタ側に固定するといった作業が困難であった。さらに、取り付けた後においても、取り付け作業のときにかかる負荷に起因して光ファイバの伝送損失が劣化することがあった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、多心光コネクタを光ファイバコードに取り付ける作業が容易で、また、取り付けた際に、小径化、低コスト化を図りつつ、信頼性に優れた、光ファイバコード付き多心光コネクタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、光コネクタ本体の一端に光ファイバコードが取り付けられた光ファイバコード付き多心光コネクタであって、前記光ファイバコードは、重ね合わされた複数のテープ状光ファイバ心線と、前記テープ状光ファイバ心線の幅方向両側に配置された長尺状の抗張力体とを、一体的に被覆した状態で有し、前記テープ状光ファイバ心線の光ファイバの数以上形成され、かつ、前記光ファイバに対応するように配列された光ファイバ挿入孔が設けられた光コネクタフェルールを備えていることを特徴とする光ファイバコード付き多心光コネクタによって達成される。
【0008】
上記の構成によれば、光コネクタに備えられた光コネクタフェルールは、取り付けられる光ファイバコードの複数のファイバ素線のそれぞれが、光ファイバ挿入孔に適宜配されるように設定されている。このため、本発明の多心光コネクタは複数のファイバ素線を有する光ファイバコードを取り付けることができる。
また、テープ状光ファイバ心線と抗張力体とが光ファイバコードの断面視において略一直線状に配列されるため、光ファイバコードの小径化することができる。そして、本発明にかかる光ファイバコード付き多心光コネクタは、前述の光ファイバコードを多心光コネクタに取り付けられているため、構内配線における制限された範囲内で効率良く敷設することができる。
さらに、長尺状の抗張力体をテープ状光ファイバ心線の幅方向両側に並列させる構造としたため、テープ状光ファイバ心線の外周全体を抗張力体で覆う構造に比して、配される抗張力体の容量を効果的に減らすことができるため低コスト化を図ることができる。また、光ファイバコードの長手方向に対して平行に抗張力体が配されるので、光ファイバコードの引っ張り強度を確保することができるため、信頼性を維持することができる。
【0009】
また、上記の本発明にかかる光ファイバコード付き多心光コネクタによれば、光コネクタフェルールを一方の端部で支持する光コネクタハウジングと、光コネクタハウジングの他方の端部に接続された補強部とを有し、補強部にファイバコードの外被が固定され、光ファイバコードからテープ状光ファイバ心線が露出され、テープ状光ファイバ心線が光コネクタフェルールに取り付けられていることが望ましい。
【0010】
多心光コネクタは、光コネクタフェルールを光ファイバ心線の軸方向に対して光ファイバ挿入孔側に押圧すると、コイルばねなどの弾性部材の付勢に対抗しつつ光コネクタフェルールを後退させる(フェルールバック)、つまり、光コネクタフェルールをコイルばねが圧縮する方向に動かすことで、光コネクタ間を結合する構成を有している。このフェルールバックの際に、光コネクタフェルールは、例えば、高密度接続が可能な多心一括コネクタ(MPOコネクタなど)の場合、JIS規格によれば光ファイバの接続方向に最大で1.1mm程度移動する。このとき、タイト型の光ファイバコードにおいては心線がその外周側に位置するシースと一体的に固定されているため、ルース型の構造を有する光ファイバコードのように心線が光ファイバコードに入ることがない。
【0011】
上記の構成によれば、ハウジング及び補強部の内部でテープ状の光ファイバ心線が光ファイバコードから露出されているので、フェルールバックの際に、テープ状光ファイバ心線が軸方向の光ファイバコード側に近づくことで発生する撓みの曲率半径を大きくすることができる。このため、タイト型の構造を有する光ファイバコードで懸念される光ファイバコード内に心線が入り込まず、テープ状光ファイバ心線の撓みの発生した箇所に負荷が発生することに起因して光ファイバの伝送損失が劣化することがない。従って、光ファイバコード付き多心光コネクタの信頼性が向上する。
また、光ファイバコードが補強部に固定される構成としたので、光ファイバコード付き多心光コネクタの機械強度を確保することができる。このため、光ファイバコードが多心光コネクタと反対側に引っ張られた場合に、光ファイバに引っ張り負荷がかかり伝送損失が劣化することがない。
【0012】
光ファイバコードと多心光コネクタとの取り付け構造としては、抗張力体を光コネクタハウジングの内周側に固定する構造があるが、この構造を用いて光ファイバコードと多心光コネクタとを取り付けるのは煩雑である。一方で、本発明の光ファイバコード付き多心光コネクタによれば、抗張力体は光ファイバコードの外被を介して多心光コネクタに固定されるため、作業が容易である。また、光コネクタの構造を簡略化および低コスト化することができる。
なお、多心光コネクタは、光ファイバコードと光コネクタフェルールとの間に配される、被覆が除去されて露出したテープ状光ファイバ心線の長さを50mm以上確保できるように構成されていることが望ましい。
【0013】
上記の光ファイバコード付きの多心光コネクタにおいて、補強部はブーツ及びチューブのうち少なくとも1つからなることが望ましい。
【0014】
テープ状光ファイバ心線は前記補強部内で弛みを有していることが望ましい。
このような構成によれば、被覆が除去された心線は、弛み量に応じて引張強度特性が向上する。
【0015】
前記補強部は、前記光ファイバコードを挿通させることが可能な形状であることが好ましい。このような構成を有する光ファイバコード付き多心光コネクタは、心線および光ファイバコードに多心光コネクタを構成する部材を予め挿通させて組み立てた状態とすることができるので、組み立て作業が容易である。
【0016】
補強部は、前記光ファイバコードを固定する箇所の断面が、光ファイバコードの断面形状に対応する形状であることが好ましい。例えば、光ファイバコードの断面が楕円状(扁平形状)であるときは、補強部の断面を同様に楕円状の補強チューブとすれば、テープ状光ファイバ心線が曲げに弱い特定の方向に曲げられる頻度を低下させることができる。
【0017】
補強部は、補強部の内部に一体的に埋め込まれた抗張力体を有していることが好ましい。このような構成によれば、光ファイバコード付き多心光コネクタの引張強度が更に向上する。
【0018】
上記の光ファイバコード付き多心光コネクタの構成によれば、抗張力体が光コネクタハウジングの内面に固定される構成とすることができる。このような構成によれば、引張強度特性を更に向上させることができる。
なお、抗張力体が固定される構造としては、例えば、加締め受け部と加締め部材からなる光コネクタ加締め部の両者の間に抗張力体を挟み込み、加締め工具で締め付けることにより抗張力体が固定される構造がある。このとき、加締め部に接着剤を塗布してもよい。
【0019】
抗張力体は繊維状抗張力体の集合体やFRPなどの剛体であることが望ましい。抗張力体を剛体とすることで光ファイバコードの小径化を図ることができる。また、FRPは切断が容易であるため、コネクタに取り付ける際の作業性が向上する。
【0020】
光ファイバコードの外周面には長手方向に沿って延びるノッチが形成されていることが望ましい。このような構成によれば、光ファイバコードの外被を一層効率良く除去することができる。この結果、ケーブル端末へのコネクタ付け特性が向上する。
【0021】
光ファイバコードの一端でテープ状光ファイバ心線単位毎に分岐し、テープ状光ファイバ心線のそれぞれにテープ状光ファイバ心線の光ファイバの数以上の光ファイバ挿入孔が設けられた光コネクタフェルールを備えた光コネクタ本体が取り付けられていることが望ましい。
このような構成とすることで、1つの光ファイバコード付き多心光コネクタで複数の他の多心光コネクタや光学部品に取り付けることが可能になる。装置内並びに装置外の配線を簡略化することが可能になる。
また、光ファイバコードの一端に一括型多心光コネクタを配し、その他の端部にテープ状光ファイバ心線単位毎に多心コネクタを配した構成とすることで光ファイバコードの分岐接続が可能になる。
上記の光ファイバコード付き多心光コネクタの構成によれば、テープ状光ファイバ心線のそれぞれに補強部が配され、補強部同士がホットメルト接着剤によって固定されていることが望ましい。このような構成とすれば、分岐するテープ状光ファイバ心線に対応して配された複数の多心光コネクタを、光ファイバコードに一層強固に取り付けることができる。ここで、補強部の内部に一体的に埋め込まれた抗張力体を有している構成とすれば、光ファイバコード付き多心光コネクタの引張強度が更に向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は、本発明の第1実施の形態にかかる光ファイバコード付き多心光コネクタを示す断面図である。図1に示すように、光ファイバコード付き多心光コネクタ10は、光コネクタ本体11に多心の光ファイバコード12の端部を取り付けた構成を有している。本実施の形態において、光ファイバコード付き多心光コネクタ10は、光コネクタ本体11が、光ファイバコード12の両端部にそれぞれ取り付けられる構成を有している。しかし、光ファイバコード12の一方の端部にのみ光コネクタ本体11を取り付け、他方の端部には図示しない任意の光学装置などを取り付けてもよい。
【0023】
光コネクタ本体11は、図1に示すように、光コネクタハウジング13と、光コネクタハウジング13の一方の端部に支持された光コネクタフェルール14と、光コネクタハウジング13の他方の端部に接続された補強部15とを備えている。光ファイバコード12は、補強部15の、光コネクタハウジング13とは反対側の端部から挿通される。補強部15内で、光ファイバコード12のテープ状光ファイバ心線Tが露出され、このテープ状光ファイバ心線Tは、光コネクタハウジング13内で光コネクタフェルール14の端部に取り付けられている。
【0024】
光コネクタハウジング13は、光コネクタフェルール14を支持するハウジング13aを有している。ハウジング13a内には光コネクタフェルール14が備えられ、テープ状光ファイバ心線が取り付けられる側とは反対側の端部(先端部)がハウジングから突出する状態で配されている。また、ハウジング13a内で、光コネクタフェルール14の、テープ状光ファイバ心線が取り付けられる側の端部には、ピンクランプ13bが嵌め込まれている。さらに、コイルばね18が、一方の端部でピンクランプ13bを光コネクタフェルール側に付勢し、他方の端部がハウジング13aの補強部側の端部にはめ込まれた心線導入部13cに固定した状態で配されている。
【0025】
つまり、光コネクタフェルール14は、コイルばね18によって、ハウジング13a内で光コネクタ本体11の長手方向に駆動可能な状態で配されている。光コネクタ本体11は、光コネクタフェルールを後退(フェルールバック)させて、コイルばねを圧縮することにより光接続時における光コネクタフェルール同士による結合の荷重を発生させる構造を有している。
なお、ハウジング13aの外周側には、ハウジングの軸方向に相対移動可能なカップリング13dが備えられている。カップリング13dは、光コネクタ接続時などにおいてつまみ部として機能する。
【0026】
補強部15は、一方の端部が他方の端部よりも大径に形成された円筒形状のブーツと、ブーツの内側に位置して光ファイバコード12と光コネクタハウジングとを接続する補強チューブ17とを有している。補強チューブ17は、一方の端部が光ファイバコード12の端部の外周面に嵌合し、他方の端部が心線導入部13cの外面に嵌合固定されるように設けられている。
補強チューブ17が光ファイバコード12に固定される箇所には円筒形状の熱収縮チューブ19が配されている。
なお、以下の本発明の説明において、「前方」とは、多心光コネクタの長手方向に対して光コネクタフェルール側を意味し、「後方」とは、光ファイバコード側を意味する。
【0027】
図1の光ファイバコード12の断面図を図2(a)に示す。光ファイバコード12は、テープ状光ファイバ心線Tと抗張力体(テンションメンバ)12bとを楕円状(または扁平形状)の断面を有するPVC(ポリ塩化ビニル)やポリエチレン、ポリエステル等からなるシース12aに内挿した構造を有している。なお、本実施の形態においては、一例として、12心のテープ状光ファイバ心線を用いているが、4心や8心のテープ状光ファイバ心線など任意の心数を有するテープ状光ファイバ心線を用いてもよい。
【0028】
抗張力体12bは、長尺状に形成され、テープ状光ファイバ心線Tの幅方向(長径方向)の両側で、かつ、光ファイバコード12の長手方向と平行に配されている。なお、抗張力体は繊維状抗張力体の集合体や剛体であることが望ましい。ここで、剛体とは、丸棒形状の部材を指し、例えば、FRP(繊維硬化プラスチック)、金属である。また、繊維状抗張力体とは、例えば、アラミド繊維である。抗張力体をFRPとすることで光ファイバコードの小径化を図ることができる。また、FRPは切断が容易であるため、コネクタに取り付ける際の作業性が向上する。一方、抗張力体をアラミド繊維のような繊維状抗張力体とすれば、多心光コネクタを光ファイバコードに取り付ける際の端末処理が容易である。
抗張力体12bを配したことにより、テープ状光ファイバ心線Tにかかる機械的負荷を軽減することができる。
【0029】
テープ状光ファイバ心線Tは、複数の光ファイバ素線(以下、光ファイバともいう。)Fを直線状に並べて内包したものである。光ファイバコード12は、テープ状光ファイバ心線Tが互いの長径方向が平行になるように2つ重ね合わせた構造を有している。つまり、本実施の形態の光ファイバコード12は、12心のテープ状光ファイバ心線を2つ重ね合わせた24心の光ファイバコードである。
【0030】
光ファイバコード12は、テープ状光ファイバ心線Tと抗張力体12bとがシース12aによって一体的に被覆されており、ほぼ隙間なく互いに接合した状態でコード化されている、いわゆるタイト型の構造を有している。このため、光ファイバコードを折り曲げて負荷をかけて元の状態に戻した場合、折り曲げた状態で外周側と内周側に位置していた、それぞれのテープ状光ファイバ心線において、撓みの大きさが異なることがない。また、テープ状光ファイバ心線Tが光ファイバコード12の長手方向に対して相対的な位置が変わることがない。従って、テープ状光ファイバ心線Tが光ファイバコード12のシース内に導かれる、または、シースから外へ出ることがない。
【0031】
上記のようなタイト型の構造を有する光ファイバコードは、光ファイバ心線とシースとの間に間隙を大きく形成するルース型の光ファイバコードに比して、径を小さくすることが可能である。また、タイト型の構造においては、光ファイバコード内のファイバ心線にかかる歪みなどの負荷が均等になるので、光ファイバにおいて局所的に過度の負荷がかかることがない。このため、伝送損失の劣化を抑制することができる。
従って、本実施の形態の光ファイバコード付き多心光コネクタによれば、多心光ファイバコードの小径化を図ることができ、信頼性が向上する。
【0032】
光ファイバコード12の外被(外周面)には、長径方向に平行な面の略中央に、光ファイバコード12の長手方向に沿って延びるノッチ12cが設けられている。外被にノッチ12cを設けたことで、光ファイバコードの外被を除去しやすくなり、テープ状光ファイバ心線を露出させる作業が行いやすくなる。
【0033】
図2(b)は、テープ状光ファイバ心線T2を5つ重ね合わせた構造を有する60心の光ファイバコード112を示している。なお、本発明にかかる光ファイバコードとしては、図2(a)、(b)に示す光ファイバコード12、112の構成に限られず、光ファイバコードの径寸法の許容範囲内でテープ状光ファイバ心線を任意の数だけ重ね合わせた構造とすることができる。
【0034】
図3(a)は、本実施の形態にかかる光コネクタフェルール14の全体斜視図である。光コネクタフェルール14の前方に位置する先端面に光ファイバ挿入孔141と、光ファイバ挿入孔141の両側に開口する一対のガイドピン挿入孔142が形成されている。光コネクタフェルール14は、後方からテープ状光ファイバ心線Tが挿入され、それぞれの光ファイバ素線が光ファイバ挿入孔141に挿入されるように構成されている。
【0035】
先端面には、光コネクタ接続面での反射を低減するため、一部傾斜するように調整された部分(以下、傾斜面とする。)14aが形成されている。具体的には、傾斜面14aは図3(a)中の光ファイバ心線Tに垂直に交差するX−Y平面に対して、先端面に向かってみた上辺近傍から下辺に亘って後方側に8°の角度で傾斜する面である。
【0036】
光ファイバ挿入孔141の数は、少なくとも光ファイバコードの心数(本実施の形態においては24個)だけ設けられている。また、光ファイバ挿入孔141は、光コネクタフェルール14に挿入されるテープ状光ファイバ心線Tの数と各テープ状光ファイバ心線Tの有する心数とに対応するように配列されている。つまり、本実施の形態においては、12心のテープ状光ファイバ心線Tが光コネクタフェルール14に2つ挿入されているため、光ファイバ挿入孔141は、先端面に向かって縦方向(図3においてX方向)に2個、横方向(図3においてY方向)に12個になるように配列されている。
【0037】
一方、図2(b)に示すような、テープ状光ファイバ心線T2を5つ有する60心の光ファイバコード22を用いる場合には、光ファイバ挿入孔141を縦方向に少なくとも5個形成し、横方向に、少なくともテープ状光ファイバ心線T2の心数の数(12個)だけ形成すればよい。
言い換えれば、本発明において、光コネクタフェルールの先端面にはテープ状光ファイバ心線の光ファイバ素数の数以上、かつ、光ファイバ素線に対応するように光ファイバ挿入孔が配列されている。
【0038】
図3(b)は、本実施の形態の多心光コネクタを他の多心光コネクタに光接続させる際の光コネクタフェルールの接続構造を示している。この接続構造によれば、光コネクタフェルール14の先端面に形成されたガイドピン挿入孔142にそれぞれガイドピン14gの一端を挿入し、ガイドピン14gの他端を他の多心光コネクタの先端面に形成されたガイドピン挿入孔142に挿入する。ガイドピンを介して先端面同士が接合した際に、先端面に形成された光ファイバが対向する先端面に形成された光ファイバと軸方向にずれや傾きなどが生じないように、光ファイバ挿入孔141及びガイドピン挿入孔142が形成されている。そして、それぞれの先端面同士を接合することで、それぞれの多心光コネクタが互いに光接続した状態になる。
なお、図3(b)においては、簡略化のため図3(a)の傾斜面の図示を省略している。
【0039】
図1に示すように、光ファイバコード12のテープ状光ファイバ心線Tは、外被が光コネクタ本体11側から所定の長さだけ除去されている。この外被の除去されたテープ状光ファイバ心線Tがブーツ16とブーツ16の内周面に配された補強チューブ17に挿通されている。
【0040】
テープ状光ファイバ心線Tは、心線導入部13cに挿通され、ハウジング13aに挿入される。そして、コイルばね18の中央に挿通され、光コネクタフェルール14内に挿入される。既に説明したように、光コネクタフェルール14において、テープ状光ファイバ心線Tから露出したファイバ素線が、光コネクタフェルール14の先端面に形成された光ファイバ挿入孔に挿入される。テープ状光ファイバ心線Tと光ファイバ素線とが光コネクタフェルール14に挿入されて固定されている。
【0041】
次に、光コネクタ本体11と光ファイバコード12との取り付け構造について説明する。
図1に示すように、本実施の形態において、光ファイバコード12は、補強チューブ17を介して光コネクタ本体11に接続される。
熱収縮チューブ19の内周側に光ファイバコード12の前方端部と補強チューブ17の後方端部が配されている。光ファイバコード12の外周面(外被)に補強チューブが外嵌され、補強チューブ17と熱収縮チューブ19との間に充填されたホットメルト接着剤Hを図示しない加熱手段で過熱することで、熱収縮チューブ19が収縮し、補強チューブ17及び光ファイバコード12の外周面に接着される。こうして、光ファイバコード12は熱収縮チューブ19によって補強チューブ17に取り付けられる。
なお、光ファイバコードの外被及び補強チューブはともに難燃性を有していることが好ましい。
【0042】
図4は、光コネクタ本体に補強チューブを取り付けた状態を示す部分断面図である。
補強チューブ17の前方端部は、前述したように、光コネクタハウジングの後方端部側に配された心線導入部13cに取り付けられている。この補強チューブ17の前方端部の外周面には、筒形状の加締め部材13eが固定されている。加締め部材13eを加締めることで、補強チューブ17が心線導入部13cの外周面に取り付けられている。加締め部材13eの外周面には接着剤Gが塗布されており、ブーツ16の前方端部の内周面が接着剤Gによって補強チューブ17の外周側に固定される。
【0043】
なお、本実施の形態にかかる光ファイバコード付き多心光コネクタは、ブーツ16または補強チューブ17を設けず、いずれかの部材のみで補強部として構成されていてもよい。
【0044】
上記の本実施の形態の構成によれば、光ファイバコード端部の外被を光コネクタハウジングの後方に位置する補強部で固定することで、光ファイバコードを多心光コネクタに取り付けて固定している。つまり、上述の光ファイバコード付き多心光コネクタの構成によれば、光ファイバコードの一部を光コネクタハウジングの内部まで導いて、固定させるなどの煩雑な取り付け作業を行う必要がなくなる。このため、光ファイバコードと多心光コネクタとを取り付けが容易になり、作業性が向上する。
【0045】
図5は、図1に示す光ファイバコード付き多心光コネクタ10において、光ファイバコード12を補強チューブ17に固定した箇所のA−A線断面図である。図5に示すように、補強チューブ17は、断面が楕円形状光のファイバコード12の外形に対応して、楕円形状(扁平形状)の断面を有している。このため、光ファイバコード17は、図5中の矢印方向(光りファイバコードの長径方向)の負荷に対して曲がりにくくなる。
【0046】
通常、テープ状光ファイバ心線の場合、光ファイバコードの長径方向の負荷を受けて小径に曲がると、曲がった箇所における外周側と内周側との光ファイバ素線にかかる応力の違いに基づき、異なる形状の撓みが生じ、光ファイバの伝送特性が劣化してしまう。
本実施の形態の上記の構成によれば、光ファイバコードを固定する箇所の断面が、光ファイバコードの断面形状に対応する形状(扁平形状)である。このため、光ファイバコードが長径方向に曲がりづらくなるため、光ファイバの伝送特性の劣化を抑制することができる。
【0047】
また、本実施の形態の光ファイバコード付き多心光コネクタの構成によれば、光ファイバコードが光コネクタハウジングの後方の補強部によって固定されている。このため、光コネクタハウジング内部で光ファイバコードの端部が固定される構造に比べて、光ファイバコードと光コネクタフェルールとの間に配される露出したテープ状光ファイバ心線を長く設定することが可能になる。この結果、光ファイバコード付き多心光コネクタの被覆除去性、心線挿入性、損失特性が、後述する理由によって向上する。
なお、本実施の形態において、露出したテープ状光ファイバ心線の長さ、つまり、光ファイバコードの端部から光コネクタフェルールに挿入される箇所までの長さを50mm以上とすることが好ましい。以下の実施の形態においても同様である。
【0048】
図6は、光ファイバコード12から導出されたテープ状光ファイバ心線からファイバ素線を露出させる作業を示している。リムーバ61は一対の刃61aを備えており、これらの刃61aでテープ状光ファイバ心線Taの所定の箇所を狭持しつつ、光ファイバ軸方向に対して光ファイバコード12の反対側に引っ張ることでテープ状光ファイバ心線Ta、Tbの外被を除去して光ファイバ素線を露出させる。
【0049】
図6に示すように、テープ状光ファイバ心線Taからファイバ素線を露出させる場合、その他のテープ状光ファイバ心線(本図においては、Tb)は、リムーバ61を避ける方向、つまり、テープ状光ファイバ心線Taから離れるように曲げられた状態になる。このとき、リムーバ61と光ファイバコード12との間隔(以下、間隔L1とする。)が小さいと、テープ状光ファイバ心線Tbは、リムーバを回避するため、大きな曲率(単位長さ当たりの撓み角の変化量)で曲げられることとなるため、内部に配されたファイバ素線に大きな負荷がかかることになる。また、間隔L1が小さい場合、テープ状光ファイバ心線Tbに負荷をかけないように配慮しながらテープ状光ファイバ心線Taの被覆を除去する作業は困難である。
上述した本実施の形態の構成によれば、この間隔L1を大きく設定することが可能になるため、被覆を除去する作業が効率化される(被覆除去性の向上)。
【0050】
図7は、先端のファイバ素線を露出した状態で、光ファイバコード12のテープ状光ファイバ心線Ta、Tbを光コネクタフェルール14に挿入する作業を示している。図7に示すように、作業者は、一本のテープ状光ファイバ心線(本図において、Tb)を把持し、先端側のファイバ素線を光コネクタフェルール14に挿入させるため、把持するテープ状光ファイバ心線Tbを適宜撓ませる必要がある。このとき、光ファイバコード12と光コネクタフェルール後方端部との間の間隔(以下、L2とする。)が小さい場合、作業者は把持するテープ状光ファイバ心線を大きい曲率で撓ませる必要があり、撓んだテープ状光ファイバ心線の内部に配されるファイバ素線に大きな負荷がかかることになる。また、間隔L2が小さい場合、テープ状光ファイバ心線Tbに負荷をかけないように配慮しながらテープ状光ファイバ心線Taを光コネクタフェルール14に挿入する作業は困難である。
【0051】
上述した本実施の形態の構成によれば、この間隔L2を大きく設定することが可能になるため、光コネクタフェルールにテープ状光ファイバ心線を挿入する作業が効率化される(心線挿入性の向上)。
【0052】
図8は、フェルールバック時における、テープ状光ファイバ心線の状態を示している。光コネクタフェルール14が光ファイバコード12の軸方向後方に所定間隔△Fだけ移動した場合、光ファイバコード12の端部と光コネクタフェルール14との間に配されたテープ状光ファイバ心線Tは補強チューブ17内で軸方向に対して垂直の方向(例えば、図8の矢印で示す方向)に曲がる。
【0053】
上述のようにテープ状光ファイバ心線Tが補強チューブ17内で曲がる場合、補強チューブ17及び光コネクタハウジング13の内側に位置し、光ファイバコード12の端部から光コネクタフェルール14の後方端部までのテープ状光ファイバ心線Tの間隔L3がフェルールバック時の所定間隔△Fに対して十分な大きさでないと、光ファイバコード12に対して固定されているテープ状光ファイバ心線Tは、大きな曲率で撓む。光ファイバコード12は、タイト型の構造を有しており、テープ状光ファイバ心線Tが光ファイバコードに固定されているため、ルース型の構造のように撓んだテープ状光ファイバ心線が光ファイバコード12内に押し込まれることがない。このため、撓んだテープ状光ファイバ心線Tの内部に配されるファイバ素線に大きな負荷がかかり、伝送損失が劣化することがある。
【0054】
上述した本実施の形態の構成によれば、この間隔L3を大きく設定することが可能になるため、補強チューブ内でテープ状光ファイバ心線の撓みを許容する量が上昇する。この結果、損失特性の劣化を抑制する(伝送特性の向上)。
【0055】
図9は本発明の第2の実施の形態にかかる光ファイバコード付き多心光コネクタを示す断面図である。なお、以下に説明する実施の形態において、すでに説明した部材などと同等な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号又は相当符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略する。
図9に示すように、本実施の形態の光ファイバコード付き多心光コネクタ20は、テープ状光ファイバ心線Tを前記実施の形態と同様に光コネクタフェルール24に固定した状態で、光ファイバコード22の内部に挿通された抗張力体22bを端部から所定の長さだけ導出し、この抗張力体22bと補強部25とを固定することで光コネクタ本体21と光ファイバコード22を固定する構造を有している。
【0056】
図10は、図9に示した光ファイバコード22が光コネクタ本体21に固定される箇所の拡大断面図である。
図10に示すように抗張力体22bの端部は、図4に示した第1の実施の形態における補強チューブ17と光コネクタハウジングとの取り付け構造と同様に、心線導入部23cの外周面に取り付けられる。抗張力体22bは、加締め部材23eによって心線導入部23cに加締められる。また、加締め部材23eの外周面に接着剤Gが塗布され、補強部25の光コネクタハウジング側端部の内周面に接着される。
なお、抗張力体22bの端部と心線導入部23cとの間に図示しない接着剤を塗布してもよい。
【0057】
本実施の形態の光ファイバコード付き多心光コネクタによれば、光コネクタ本体が光ファイバコードの抗張力体を光コネクタハウジング側に固定することで光ファイバコネクタに取り付けられる構造を有している。このため、テープ状光ファイバ心線の軸方向にかかる引張強度特性がより一層向上する。
【0058】
次に、図11(a)、(b)に基づいて、本発明の第3の実施の形態にかかる光ファイバコード付き多心光コネクタについて説明する。本実施の形態の光ファイバコード付き多心光コネクタ30の構造は、図1に示す第1の実施の形態の光ファイバコード付き多心光コネクタ10と同様の構造を有する。本実施の形態においては、補強チューブ37の構造において第1の実施の形態とは相違する。
図1を参照すると、図11(a)は、第3の実施の形態の光ファイバコード付き多心光コネクタ30のA−A線断面図を示している。また、図11(b)は、図1のB−B線断面図を示している。
【0059】
図11(a)、(b)に示すように、本実施の形態においては、補強チューブ37の内部に抗張力体37bが一体的に埋め込まれている。
具体的には、光ファイバコード12の外周を被覆する補強チューブ37は、テープ心線Tの幅方向延長線上の箇所に、補強チューブ37の長手方向に沿って長尺状の抗張力体37bを埋め込んだ構成を有している。抗張力体37bはテープ状光ファイバ心線Tとほぼ平行に配されている。抗張力体37bの材質は、光ファイバコード12に備えられた抗張力体12bと同様のものを用いることができる。
【0060】
本実施の形態によれば、補強チューブ内に抗張力体が配されているため、光ファイバコード付き多心光コネクタの引張強度特性がより一層向上する。
【0061】
図12は、本発明の第4の実施の形態にかかる光ファイバコード付き多心光コネクタを示す断面図である。
本実施の形態において、光ファイバコード付き多心光コネクタ40は、変換部120において、テープ状光ファイバ心線Tが露出し、テープ状光ファイバ心線単位で複数に分岐している。また、分岐したテープ状光ファイバ心線Tがそれぞれ、補強チューブ47に挿通されている。変換部120は、光ファイバコード12と各補強チューブ47との接続箇所を熱収縮チューブで覆うことで構成されている。本実施の形態の光ファイバコード12は二枚のテープ状光ファイバ心線を備えているので、変換部120には、二股状に分岐するように補強チューブ47が取り付けられている。
それぞれのテープ状光ファイバ心線Tには、第3の実施の形態で説明した光コネクタ本体11(図1参照)と同様の構成を有する光コネクタ本体41が取り付けられている。
【0062】
各補強チューブ47は、変換部120内において1つに束ねられた状態で固定されている。束ねられた光ファイバコード42の端部の外周側には、熱収縮チューブ49が配されている。また、光ファイバコード12と補強チューブ47との間で、かつ、熱収縮チューブ49に区画される空間には、ホットメルト接着剤Hが充填されている。そして、図示しない加熱手段による外部からの加熱によって、収縮した熱収縮チューブ49が光ファイバコード42の端部及び各補強チューブ47の端部に接着される。このような構成により、光ファイバコード12が補強部である補強チューブ47に接続されることで、光コネクタ本体41に固定されている。なお、補強チューブ47の前方端部と光コネクタハウジング43との取り付け構造は、第1の実施の形態と同様であるので省略する。
【0063】
本実施の形態の補強チューブ47は、その内部に、長尺状の抗張力体47bがテープ状光ファイバ心線Tとほぼ平行になるように埋め込まれた構造を有している。抗張力体47bは、変換部120内に固定された補強チューブ47の端部から露出して、光ファイバコード12の端部に近接する状態で配されている。
【0064】
本実施の形態の構成によれば、一端を一括型多心光コネクタとし、他の1つ、または、複数の端部をテープ心線単位の多心コネクタで構成することが容易である。
【0065】
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良などが可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、多心光コネクタを光ファイバコードに取り付ける作業が容易で、また、取り付けた際に、小径化、低コスト化を図りつつ、信頼性に優れた、光ファイバコード付き多心光コネクタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる光ファイバコード付き多心光コネクタの断面図である。
【図2】(a)第1の実施の形態にかかる光ファイバコードの断面図である。(b)第1の実施の形態にかかる別の光ファイバコードの断面図である。
【図3】(a)第1の実施の形態の光コネクタフェルールの斜視図である。(b)光接続する際の光コネクタフェルール同士の接合する構成を示す図である。
【図4】補強チューブを光コネクタハウジング側に取り付けた状態を示す、図1の拡大図である。
【図5】第1の実施の形態にかかる光ファイバコード付き多心光コネクタのA−A線断面図である。
【図6】テープ状光ファイバ心線から光ファイバ素線を露出させる作業を説明する図である。
【図7】テープ状光ファイバ心線の先端を光コネクタフェルールに挿入する作業を説明する図である。
【図8】フェルールバックの際の、補強チューブ内でのテープ状光ファイバ心線のたわみの状態を説明する図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態にかかる光ファイバコード付き多心光コネクタを示す断面図である。
【図10】補強チューブを光コネクタハウジング側に取り付けた状態を示す、図9の拡大図である。
【図11】(a)本発明の第3の実施の形態にかかる光ファイバコード付き多心光コネクタを示す、図1のA−A線断面図である。(b)本発明の第3の実施の形態にかかる光ファイバコード付き多心光コネクタを示す、図1のB−B線断面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態にかかる光ファイバコード付き多心光コネクタを示す断面図である。
【符号の説明】
光ファイバコード付き多心光コネクタ 10、20、30、40
光コネクタ本体 11、21、41
光ファイバコード 12、22
抗張力体 12b、22b、32b、37b、47b
ノッチ 12c、22c
光コネクタハウジング 13、23、43
ハウジング 13a
ピンクランプ 13b
心線導入部 13c
カップリング 13d
加締め部材 13e
光コネクタフェルール 14、24、44
補強部 15、25
ブーツ 16、46
補強チューブ 17、37、47
コイルばね 18
熱収縮チューブ 19、49
光ファイバ素線 F
テープ状光ファイバ心線 T

Claims (11)

  1. 光コネクタ本体の一端に断面が楕円形状の光ファイバコードが取り付けられた光ファイバコード付き多心光コネクタであって、
    前記光ファイバコードは、重ね合わされた複数のテープ状光ファイバ心線と、前記テープ状光ファイバ心線の幅方向両側に配置された長尺状の抗張力体とを、一体的に被覆した状態で有し、前記テープ状光ファイバ心線の光ファイバに対応するように配列された光ファイバ挿入孔が設けられた光コネクタフェルールを備え、前記光コネクタフェルールを一方の端部で支持する光コネクタハウジングと、前記光コネクタハウジングに内蔵された弾性部材と、前記光コネクタハウジングの他方の端部に接続され、前記光ファイバコードを固定する箇所の断面が、該光ファイバコードの断面形状に対応する楕円状である補強部とを有し、該補強部に前記ファイバコードの外被が固定され、該光ファイバコードから前記テープ状光ファイバ心線が露出され、該テープ状光ファイバ心線が前記光コネクタフェルールに取り付けられていることを特徴とする光ファイバコード付き多心光コネクタ。
  2. 前記補強部はブーツまたは、ブーツとチューブからなることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバコード付き多心光コネクタ。
  3. 前記テープ状光ファイバ心線は前記補強部内で弛みを有していることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバコード付き多心光コネクタ。
  4. 前記補強部は、該補強部の内部に一体的に埋め込まれた抗張力体を有していることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の光ファイバコード付き多心光コネクタ。
  5. 前記抗張力体が前記光コネクタハウジングに固定され、かつ長尺であることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の光ファイバコード付き多心光コネクタ。
  6. 前記抗張力体は剛体であることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の光ファイバコード付き多心光コネクタ。
  7. 前記抗張力体はFRPであることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の光ファイバコード付き多心光コネクタ。
  8. 前記抗張力体は繊維状抗張力体の集合体であることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の光ファイバコード付き多心光コネクタ。
  9. 前記光ファイバコードの外周面にはコード長手方向に沿って延びるノッチが形成されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の光ファイバコード付き多心光コネクタ。
  10. 前記光ファイバコードの一端で前記テープ状光ファイバ心線単位毎に分岐し、該テープ状光ファイバ心線のそれぞれに光コネクタ本体が取り付けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の光ファイバコード付き多心光コネクタ。
  11. 前記補強部は、該補強部内に一体的に埋め込まれた抗張力体を有していることを特徴とする請求項10に記載の光ファイバコード付き多心光コネクタ。
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