JP3502822B2 - 溶接熱影響部靭性の優れた鋼材およびその製造方法 - Google Patents
溶接熱影響部靭性の優れた鋼材およびその製造方法Info
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Description
物、中高層ビルなどに使用される溶接熱影響部(以下H
AZと称す)の靭性に優れた溶接構造用鋼材およびその
製造方法に関するものである。
橋梁などの大型構造物に使用される溶接用鋼材の材質特
性に対する要望は厳しさを増している。さらにそのよう
な構造物を建造する際、溶接の効率化を促進するため、
フラックス−銅バッキング溶接法、エレクトロガス溶接
法、エレクトロスラグ溶接法などに代表されるような大
入熱溶接法の適用が希望されており、鋼材自身の靭性と
同様に、HAZの靭性への要求も厳しさを増している。
た提案は従来から数多くある。
に開示されるように、微細なTi窒化物を鋼中に確保す
ることによって、HAZのオーステナイト粒を小さく
し、靭性を向上させる方法がある。また、特開平3−2
64614号公報ではTi窒化物とMnSとの複合析出
物をフェライトの変態核として活用し、HAZの靭性を
向上させる方法が提案されている。
ち最高到達温度が1400℃を超える溶接金属との境界
(溶接ボンド部と称する)近傍ではほとんど固溶してし
まうので靭性向上効果が低下してしまうという問題があ
り、近年の厳しい鋼材特性への要求を達成することが困
難である。
法として、Ti酸化物を含有した鋼が厚板、形鋼などの
様々な分野で使用されている。例えば厚板分野では特開
昭61−79745号公報や特開昭62−103344
号公報に例示されているように、Ti酸化物を含有した
鋼が大入熱溶接部靭性向上に非常に有効であり、高張力
鋼への適用が有望である。この原理は、鋼の融点におい
ても安定なTi酸化物をサイトとして、溶接後の温度低
下途中にTi窒化物、MnS等が析出し、さらにそれら
をサイトとして微細フェライトが生成し、その結果靭性
に有害な粗大フェライトの生成が抑制され、靭性の劣化
が防止できるというものである。しかしながら、このよ
うなTi酸化物は鋼中へ分散される個数をあまり多くす
ることができない。その原因はTi酸化物の粗大化や凝
集合体であり、Ti酸化物の個数を増加させようとすれ
ば5μm以上の粗大なTi酸化物、いわゆる介在物が増
加してしまう。この5μm以上の介在物は構造物の破壊
の起点となって有害であり、靭性の低下を引き起こす。
したがって、さらなるHAZ靭性の向上を達成するため
には、粗大化や凝集合体が起こりにくく、Ti酸化物よ
りも微細に分散する酸化物を活用する必要がある。
散方法としては、Al等の強脱酸元素を実質的に含まな
い溶鋼中へのTi添加によるものが多い。しかしなが
ら、単に溶鋼中にTiを添加するだけでは鋼中のTi酸
化物の個数、分散度を制御することは困難であり、さら
には、TiN、MnS等の析出物の個数、分散度を制御
することも困難である。その結果、Ti脱酸のみによっ
てTi酸化物を分散させた鋼においては、例えば、Ti
酸化物の個数が十分でなかったり、厚板の板厚方向の靭
性変動を生じる等の問題点が認められる。
報などの方法では、Ti酸化物を生成しやすくするため
に、Al量の上限を、0.007%という非常に少ない
量で制限している。鋼材中のAl量が少ない場合、Al
N析出物量の不足などの原因により、母材の靭性が低下
する場合がある。また、通常使用されている溶接材料を
用いてAl量の少ない鋼板を溶接した場合、溶接金属の
靭性が低下する場合がある。
3937号公報、特開平6−293937号公報におい
てTi添加直後のAlを添加することで、生成するTi
−Al複合酸化物を活用する技術が提案されている。こ
の技術により、大入熱溶接HAZ靭性を大幅に向上させ
ることが可能であるが、直近、造船業界、建設業界にお
いては、200kJ/cm以上、大きいものでは100
0kJ/cmものさらなる溶接入熱の増加が進められて
おり、より一層のHAZ靭性を有する鋼材が必要とされ
ている。この際、特に溶接融合部近傍の靭性向上が必要
となる。
な超大入熱の溶接時においても、高温に長時間加熱され
たときのオーステナイト粒粗大化を一層抑制して、優れ
たHAZ靭性を実現した溶接熱影響部靭性の優れた鋼材
およびその製造方法を提供することを課題とするもので
ある。
鋼中にCa、AlあるいはCa、Al、Mgの微細な酸
化物を分散させことにより、上記課題を解決し得ること
を知見し、本発明を完成した。
で、かつ、この鋼中に円相当径で0.005〜2.0μ
mの酸化物粒子を単位面積当たりの個数密度で100〜
5000個/mm2含有し、その酸化物粒子の組成が少
なくともCa、Al、Oの元素からなり、該Oを除いた
元素が質量%で、 Ca:5%以上、 Al:4%以上 であることを特徴とする溶接熱影響部靭性の優れた鋼
材。
で、かつ、この鋼中に円相当径で0.005〜2.0μ
mの酸化物粒子を単位面積当たりの個数密度で100〜
5000個/mm2含有し、その酸化物粒子の組成が少
なくともCa、Al、Mg、Oの元素からなり、該Oを
除いた元素が質量%で、 Ca:5%以上、 Al:4%以上、 Mg:1%以上 であることを特徴とする溶接熱影響部靭性の優れた鋼
材。
i:≦1.5%、Nb:≦0.03%、V :≦0.1
%、Cr:≦0.6%。Mo:≦0.6%、REM:≦
0.05%を含有することを特徴とする上記(1)また
は(2)記載の溶接熱影響部靭性の優れた鋼材。
に、Sを質量%で1%以上含有することを特徴とする上
記(1)〜(3)のいずれかに記載の溶接熱影響部靭性
の優れた鋼材。
(4)の内のいずれかに記載の溶接熱影響部靭性の優れ
た鋼材。
:0.0005〜0.003%を含有し、EN=(%
N)−0.292(%Ti)−1.292(%B)なる
当量式において0≦EN≦0.002を満足することを
特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の溶接
熱影響部靭性の優れた鋼材。
いて酸素濃度が80ppm超〜200ppm以下の溶鋼
にAlまたはAl合金を添加して該溶鋼中の酸素濃度を
80ppm以下として、Ti、Al、CaをTi、A
l、Caの順で添加して、前記上記(1)〜(6)のい
ずれかに記載の化学成分、酸化物を有する溶鋼とし、こ
れを鋳造して、鋳片とすることを特徴とする溶接熱影響
部靭性の優れた鋼材の製造方法。
いて酸素濃度が200ppm超の溶鋼にCを添加して該
溶鋼中の酸素濃度を200ppm以下とした後、Alま
たはAl合金を添加して該溶鋼中の酸素濃度を80pp
m以下として、Ti、Al、CaをTi、Al、Caの
順で添加して、前記上記(1)〜(6)のいずれかに記
載の化学成分、酸化物を有する溶鋼とし、これを鋳造し
て、鋳片とすることを特徴とする溶接熱影響部靭性の優
れた鋼材の製造方法。
する。本発明者らはHAZ靭性を向上させる金属組織要
因として、1400℃以上に加熱されるHAZ領域の再
加熱オーステナイト細粒化を、酸化物を利用して達成す
ることを検討した。
には高温でのオーステナイト粒成長を抑制することが必
要である。その手段として最も有効な方法は、分散粒子
によりオーステナイトの粒界をピンニングし、粒界の移
動を止める方法が考えられる。そのような作用をする分
散粒子の一つとしては、従来、Tiの窒化物と酸化物が
有効であると考えられていた。しかしながらTi窒化物
は1400℃以上の高温では固溶する割合が大きくなる
ため、一部粗大粒が生成してしまいピンニング効果が小
さくなることは先に述べた。これに対し、高温で安定な
酸化物をピンニング粒子として活用することが必要であ
る。
均一変形領域となるため、γ粒界とともに再結晶の優先
核生成サイトとなり、再結晶γの微細化を促進するとい
う効果もある。
グ効果は、分散粒子の体積率が大きいほど、一個の粒子
径が大きいほど大きい。ただし、分散粒子の体積率は鋼
中に含まれる粒子を構成する元素の濃度によって上限が
あるので、体積率を一定と仮定した場合には、粒子径は
ある程度小さい方がピンニングには有効である。このよ
うな観点から、本発明者らは酸化物の体積分率を大き
く、かつ適正な粒子径となるよう、種々の検討を行っ
た。
つとして、酸素量を増大させることがあるが、酸素量の
増大は材質に有害な粗大酸化物をも多数生成する原因と
なるため、有効な手段ではない。そこで本発明者らは、
酸素を最大限に利用するため、酸素との溶解度積が小さ
い元素を活用することを検討した。酸素との溶解度積が
小さい、すなわち強脱酸元素として、一般的にはAlが
用いられる。しかしながら、Alだけでは酸素を十分利
用するには不充分で、さらにAlよりも強い脱酸元素が
必要で、種々検討の結果、鉄鋼の脱酸工程で汎用的に使
用されるCaを活用することが有効であることを見出し
た。Caは酸素との溶解度積が小さいため、同量の酸素
に対してAlよりも一層多量の酸化物を生成することが
できる。脱酸元素としてCaを用いた実験を種々行った
結果、鋼中に生成する酸化物粒子の組成として、Caが
5%以上、Alが4%以上、好ましくは5%以上含まれ
ることで、酸化物の体積分率すなわち酸化物量を大きく
することが可能となることを知見した。この結果を基
に、鋼中に含まれる酸化物粒子の組成を、少なくともC
a、Al、Oを含み、Oを除いた元素が質量比でCaを
5%以上、Alを4%以上とした。
も酸化物を多数生成させることに有効であることを見出
した。MgはCaほどの効果はないものの、Alより強
い脱酸元素であり、酸素との溶解度積が小さい。したが
って、MgをCaと複合して脱酸に使用することで酸化
物個数を一層増加させることが可能となる。発明者らは
脱酸元素としてCaを用いた実験を行った結果、鋼中に
生成する酸化物粒子の組成として、Caが5%以上、A
lが4%以上、好ましくは5%以上、Mgが1%以上含
まれることで、酸化物の体積分率すなわち酸化物量を一
層大きくすることが可能となることを知見した。この結
果を基に、鋼中に含まれる酸化物粒子の組成を、少なく
ともCa、Al、Mg、Oを含み、Oを除いた元素が質
量比でCaを5%以上、Alを4%以上、Mgを1%以
上とした。
にCaSおよびMgSといった硫化物が析出すること
で、酸化物と硫化物とを併せてより一層の体積分率の増
加が可能となることを見出したのである。この結果をも
とに、鋼中に含まれる粒子の組成を、少なくともCa、
Al、O、Sを含み、Oを除いた元素が質量比でCaを
5%以上、Alを4%以上、好ましくは5%以上、Sを
1%以上、もしくは、少なくともCa、Al、Mg、
O、Sを含み、Oを除いた元素が質量比でCaを5%以
上、Alを4%以上、好ましくは5%以上Mgを1%以
上、Sを1%以上とした。なおかつ、不可避的に混入す
るSi、Mn、TiなどのAlより弱い脱酸元素を含ん
でも本発明効果に影響のないことを確認した。
きさについて述べる。
は、分散粒子の体積率が大きいほど、一個の粒子径が大
きいほど大きいが、粒子の体積率が一定のとき、一個の
酸化物粒子の大きさが小さい方が粒子数が多くなりピン
ニング効果が大きくなるが、あまり小さくなると粒界に
存在する粒子の割合が小さくなるため、その効果は低減
すると考えた。粒子の大きさを種々変化させた試験片を
用いて、高温に加熱したときのオーステナイト粒径を詳
細に調査した結果、ピンニングには粒子の大きさとし
て、0.005〜2.0μmのものが効果が大きいこと
をつきとめた。さらに、オーステナイト粒界の移動を止
めるピンニング力は分散粒子のサイズが大きいほど強い
ことが判明し、粒子径0.005〜2.0μmの中でも
0.1〜2.0μmの粒子の大きさが特に有効であるこ
とを知見するに至った。0.1μmより小さくなるとピ
ンニング効果は徐々に減少し、0.005μmより小さ
くなるとほとんどピンニング効果を発揮しない。また、
2.0μmより大きい酸化物粒子はピンニング効果はあ
るものの、脆性破壊の起点となることがあるため鋼材の
特性上不適である。この結果より、必要な粒子径を0.
005〜2.0μm、その中でも特に0.1〜2.0μ
mが効果がある。
の個数について検討した。
になり、粒子個数が多いほどHAZ靭性が向上するが、
鋼材に要求されるHAZ靭性は、その用途、使用される
溶接方法などによって複雑に異なる。特に要求特性が厳
しいと考えられる高強度の造船用鋼で大入熱溶接施工さ
れる場合に要求されるHAZ靭性、例えば、試験温度−
40℃において吸収エネルギー50J以上を満足するた
めには、図1に示すように、円相当径が0.005〜
2.0μmの酸化物粒子数が100個/mm2以上必要
であることを知見した。ただし、粒子数が多くなるほ
ど、その靭性向上効果は小さくなり、必要以上に粒子個
数を多くすることは靭性に有害な粗大な粒子が生成する
可能性が高くなることを考えると、粒子数の上限は50
00個/mm 2が適切である。すなわち、粒子数が50
00個/mm2を超えると粒子間隔が小さくなり、加熱
オーステナイト粒の微細化には有効であるが、介在物を
起点とする破壊の間隔が小さくなるためシャルピー衝撃
吸収エネルギーに代表される靭性にはむしろ有害である
ことが分かった。したがって、有効かつ必要な粒子個数
を100〜5000個/mm2とした。
は、例えば以下の要領で行う。母材となる鋼板から抽出
レプリカを作製し、それを電子顕微鏡にて10000倍
で20視野以上、観察面積にして1000μm2以上を
観察することで該酸化物の大きさおよび個数を測定す
る。大きさの測定は、例えば粒子を撮影した写真をもと
に、その円相当径を求める。このとき鋼板の表層部から
中心部までどの部位から採取した抽出レプリカでもよ
い。また、粒子が適正に観察可能であれば、観察倍率を
低くしてもかまわない。
る。これを一次酸化物と称する。さらには鋳造、凝固中
に溶鋼温度の低下とともにAl−Ca酸化物は生成す
る。これを二次酸化物と称する。本発明では、一次酸化
物と二次酸化物とのどちらを用いてもかまわない。
まま、制御圧延、さらにこれと制御冷却と焼もどしの組
合せ、および焼入れ・焼もどしの組合せなどであっても
酸化物の効果は影響を受けない。
に検討した。鋼の製造過程:転炉→取鍋→二次精錬→連
続鋳造において、鋳片中に残留する酸化物系介在物は、
特に二次精錬工程における脱酸開始前の溶鋼酸素濃度を
80ppm以下に抑え、かつ、脱酸元素をTi、Al、
Caの順に添加することで、顕著に平均粒径が微細化し
個数が増大することを知見した。また、これにより、最
終的に残留する介在物の組成も、上記のように鋼中の酸
化物粒子の組成として、Ca:3%以上、Al:1%以
上含ませることが可能となることを知見した。ここで二
次精錬は、転炉精錬後に真空精練装置や不活性ガス中で
の精練装置によって行われる工程を指す。二次精錬工程
における脱酸開始前の溶鋼酸素濃度が80ppmを超え
る場合、および/または脱酸元素の添加順序が上記の通
りでない場合は、酸化物系介在物の平均サイズは比較的
大きく、したがって個数も目標レベルに達しない。すな
わちこれらの結果から、脱炭を行った溶鋼にSiとMn
を添加後、真空精練装置や不活性ガス中での精練装置等
の二次精錬工程に移し、その際の溶鋼酸素濃度が80p
pm以下の場合には、引き続きTi、Al、Caの順で
添加し、また、溶鋼酸素濃度が200ppmより高い場
合には、減圧雰囲気でコークス粉などのCを添加してC
脱酸を行ない、該溶鋼中の酸素濃度を200ppm以下
としてから、さらに微量のAlまたはAl合金を入れて
酸素濃度を80ppm以下とした後にTi、Al、Ca
の順で添加し、また、溶鋼酸素濃度が80ppmより高
く200ppmより低い場合には、微量のAlまたはA
l合金を入れて酸素濃度を80ppm以下とした後にT
i、Al、Caの順で添加することで、いずれの場合に
おいても上記要件を満たす微細な介在物を分散した鋳片
が製造できることが分かった。ここで、Ti、Al、C
aについては、それぞれの脱酸元素および不可避的不純
物からなる金属粒または金属ワイヤ、もしくは該脱酸元
素を含む合金粒または合金ワイヤの形で添加するが、特
に、脱酸元素を含む合金の形で添加することにより、脱
酸元素の歩留まりが向上するとともに、酸化物の微細化
が一層促進されることが判明した。
することにより、HAZの再加熱オーステナイト粒はピ
ンニングにより極めて有効に細粒化し、HAZ靭性もそ
れに伴い向上するが、同時にオーステナイト粒が微細化
するに伴い粒界面積が増し、粒界からのフェライト生成
能も増し、非常に厳しい靭性要求においては、特に粒界
の角部(粒界三重点)の比較的粗大なフェライトが起点
となって靭性向上を律速していることが新たな問題点と
して見出された。言い換えれば、このような粒界および
粒界三重点に形成する比較的粗大なフェライトを抑制・
改善することができれば、HAZ組織の微細化効果と重
畳してさらに靭性を大幅に向上することが可能である。
このような粒界および粒界三重点に形成する比較的粗大
なフェライトの問題は、大入熱溶接のHAZ組織を酸化
物で従来になく微細化することで、初めて見出されたも
のである。
靭性向上の効果を飛躍的に向上すべく、さらに検討を加
えた。その結果、微細な酸化物を多数分散して再加熱オ
ーステナイト粒を細粒化した場合、HAZ組織の形成過
程中で粒界および粒界三重点のフェライトの成長を抑制
するためには、Bの添加が極めて有効であることを見出
した。さらにBの添加効果の機構を詳細に調査した結
果、BとNのバランスが重要であり、Bと原子比で当量
以上の固溶Nがフェライト生成段階で残存していること
がBの添加効果を高め、細粒HAZの靭性を大幅に向上
させ、安定化させることが明らかとなった。
て大きいため、Tiによって消費されるNを考慮した結
果、図2に示すごとく、HAZ靭性はEN=(%N)−
0.292(%Ti)−1.292(%B)なる当量で
よく整理でき、当量値が0〜0.002の範囲であれ
ば、その添加効果が最も大きく、靭性が大幅に向上する
ことが分かった。この当量値が0未満の場合はBの効果
が認められず、他方、0.002を超える場合は、フェ
ライトは微細化するものの、HAZ靭性は余剰のNによ
って大きく低下した。
べる。
て下限を0.03%とし、また過剰の添加は、鋼材の溶
接性やHAZ靭性などを著しく低下させるので、上限を
0.18%とした。
成分であるが、HAZの硬化により靭性が低下するのを
防止するため上限を0.5%とした。好ましくは、0.
03〜0.5%である。
分として0.4%以上の添加が必要であるが、溶接部の
靭性、割れ性などの許容できる範囲で上限を2.0%と
した。
を工業的に低減させるためには多大なコストがかかるこ
とから、0.02%を上限とした。
を工業的に低減させるためには多大なコストがかかるこ
とから、0.02%を上限とした。
0.005%とした。また、Alが多量に存在すると、
鋳片の表面品位が劣化するため、上限を0.04%とし
た。
してTi窒化物を形成することで加熱γとHAZの細粒
化に一定の効果を及ぼすために0.005%以上添加す
る。しかし、固溶Ti量が増加するとHAZ靭性が低下
するため、0.03%を上限とした。
0.0005%以上の添加が必要である。しかしなが
ら、過剰の添加は粗大介在物を生成させるため、0.0
03%を上限とした。
0.0001%以上の添加が必要である。しかしなが
ら、過剰の添加は粗大介在物を生成させるため、0.0
03%を上限とした。
靭性の向上効果があるため、下限を0.0005%とし
た。しかしながら固溶Nが増大するとHAZ靭性の低下
を招くことから0.0061%を上限とした。
その後の脱酸反応により減少するが、酸化物系介在物を
有効に使う目的においては、最終の鋳片段階で少なくと
も0.0005%必要である。一方、過剰に含有するこ
とはすなわち粗大な脱酸生成物(酸化物)を含有するこ
とを意味し、鋼材特性上は好ましくなく、したがって上
限を0.006%とした。
界に生成するフェライトの成長を抑制する上で有効な元
素であり、少なくとも0.0005%添加する。しかし
多量に添加すると鋼材の靭性を劣化させるため、上限を
0.003%とした。
であるが、1.0%を超えるとHAZ靭性を低下させる
ことから、1.0%を上限とした。
ために有効であるが、Ni量の増加は製造コストを上昇
させるので、1.5%を上限とした。
材の強度および靭性を向上させるために有効な元素であ
るが、HAZ部においては過剰な添加は靭性を著しく低
下させるため0.03%を上限とした。
果を有することから、それぞれ0.1%、0.6%、
0.6%を上限とした。
Caによる微細酸化物形成を補助する働きがあるが、過
剰に入れるとCaと比較してコストアップが大きいとと
もに、粗大介在物を作って鋼板およびHAZの靭性を阻
害することから、上限を0.05%とした。
元素が100%溶鋼中に含まれることになるわけではな
いので、歩留を考慮して余分に添加する必要がある。ま
た、添加方法については、特に規定はしない。上記条件
を満足するように鋼中に含有できる方法であれば、どの
ような方法でもかまわない。ただし前述のごとく、T
i、Al、Caおよび脱酸元素であるMg、REMは、
該脱酸元素を含む合金の形で添加することにより、脱酸
元素の歩留まりが向上するとともに、溶鋼中生成の酸化
物の微細化が一層促進される。
に示した化学成分で、50キロ鋼を試作した。1〜9が
本発明鋼、10〜17が比較鋼である。試作鋼は転炉溶
製し、RHにて真空脱ガス処理時に脱酸を行っている。
Ti投入前に溶鋼の溶存酸素をSiで調整し、その後T
i、Alを順に添加し脱酸を行ない、連続鋳造により2
80mm厚鋳片に鋳造した後、加熱圧延を経て、板厚4
5mmの鋼板として製造した。得られた鋼板を1パスの
SEGARC溶接した。入熱は約200kJ/cm2で
ある。
005〜2.0μmの粒子数、鋼板の圧延条件、母材特
性、およびHAZの靭性を示す。HAZ靭性評価のため
のシャルピー値は、フュージョンラインからHAZ1m
mの部位で9本の試験を行ない、その平均値である。
明鋼は比較鋼と比べて優れたHAZ靭性を有することが
判る。すなわち、酸化物の粒子径、粒子数、組成の量が
本発明の範囲にあることから、−40℃のHAZ靭性が
極めて優れている。また、本発明鋼の中で、酸化物粒子
径0.1〜2.0μmが100〜5000個/mm2の
範囲内である発明鋼3、4、5、6、8、9、酸化物粒
子組成のMgが1%以上である発明鋼2、4、5、6、
7、8、9、酸化物粒子組成のSが1%以上である発明
鋼3、4、5はそれ以外本発明鋼よりHAZ靭性が良好
であることが解る。また、本発明鋼の酸素含有量は、
0.0005〜0.006%の範囲内であった。
シャルピー試験−40℃で40J未満の低い靭性しか示
さなかった。この原因は、比較例9においては酸化物粒
子組成であるCa量、Mg量および酸化物粒子数が本発
明の下限を外れ、また、比較例10は酸化物粒子のCa
量および酸化物粒子数が本発明の下限を外れていたため
である。また、比較例11〜16はTiとAlの添加順
序が本発明鋼と逆になっているので酸化物粒子数が本発
明の下限を外れていたためである。また、比較例17は
酸化物粒子のAl量および酸化物粒子数が本発明の下限
を外れていたためである。
た化学成分で、50〜60キロ鋼を試作した。1〜8が
本発明鋼、9〜15が比較鋼である。試作鋼は転炉溶製
し、RHにて真空脱ガス処理時に脱酸を行っている。T
i投入前に溶鋼の溶存酸素をSiで調整し、その後T
i、Al、Caを添加し脱酸を行ない、連続鋳造により
280mm厚鋳片に鋳造した後、加熱圧延を経て、板厚
50mmの鋼板として製造した。得られた鋼板を1パス
のエレクトロガス溶接した。入熱は約280kJ/cm
2である。
微鏡にて測定した粒子径0.005〜2.0μmの粒子
数、EN=(%N)−0.292(%Ti)−1.29
2(%B)の値、100倍の光学顕微鏡写真20視野に
て切断法で測定したしたHAZ組織のオーステナイト粒
の平均径、およびオーステナイト粒界あるいは粒界三重
点の最大フェライトサイズ(幅)、およびHAZの靭性
を示す。HAZ靭性値は、前記溶接後の鋼板のボンドか
らHAZ1mmの部位で9本の試験片を採取し、これを
−40℃でシャルピー試験を行い、その平均値である。
明鋼は比較鋼と比べて優れたHAZ靭性を有することが
判る。すなわち、粒子径が0.005〜2.0μmで、
Ca、Alを所定の組成で含む酸化物の粒子数が100
〜5000個/mm2の範囲であることによって、比較
鋼と比較してHAZ組織のオーステナイト粒径も小さ
く、かつ、Bの効果によりオーステナイト粒界あるいは
粒界三重点のフェライトも小さくなっており、その結
果、−40℃のシャルピー吸収エネルギー値は、鋼構造
物の破壊力学的立場から一般に要求される平均50Jを
大きく上回っており、HAZ靭性に極めて優れているの
が明らかである。なお、1、2、4、5、7、8は粒子
径0.1〜2.0μmの粒子数も100個/mm2以上
あり、3および6と比較して相対的にオーステナイト粒
径が小さく、かつ、シャルピー吸収エネルギーも高い。
また、本発明鋼の酸素含有量は0.0005〜0.00
6%の範囲内であった。
ャルピー試験−40℃で50J未満の低い靭性しか示さ
なかった。これらの原因は9〜12では、化学成分が本
発明範囲から外れ、酸化物粒子の組成、個数がが本発明
の範囲を外れためであり、比較例13、14は酸化物粒
子の組成、個数は本発明の範囲内であるが、EN当量が
本発明範囲から外れているためである。
5に示す化学成分を有する20鋳片を製造した。いずれ
も、2000mm幅、280mm厚の鋳片であり、転炉
出鋼後、RH真空精錬を経て、連続鋳造にて製造した。
溶鋼酸素の制御、脱酸元素の添加は、RH真空精錬設備
にて、表6に示す条件にて行った。製造した鋳片の幅方
向1/4の部位において、0.005〜2.0μmの介
在物個数およびその平均組成を調べた。厚み方向、表層
下20mm、70mm(1/4厚)、140mm(1/
2厚)、210mm(3/4厚)の4箇所でそれぞれ測
定を行ったが、厚み方向の測定結果はほぼ一定であっ
た。代表として1/4厚における調査結果を併せて表6
に示す。介在物の測定は、鏡面研磨後エッチングによっ
て介在物を現出し、走査型電子顕微鏡にて3000倍の
倍率で20視野以上観察し、介在物のサイズおよび個数
を計測した。また介在物の組成はエネルギー分散型分光
分析装置を用いて酸化物であることを確認して決定し
た。同時に、同一部から採集したレプリカを用いて、透
過型電子顕微鏡にて10000倍の倍率で20視野以上
観察し、走査型顕微鏡での測定結果の妥当性を検証し
た。
〜Uは成分または/および製造条件が本発明範囲から外
れる比較例である。
鋼酸素が80ppm以下の鋼A〜C、F〜Hの場合に
は、引き続きTi、Al、Caの順で添加し、また、溶
鋼酸素濃度が200ppmより高い鋼Eの場合には、減
圧雰囲気でC脱酸を行って該溶鋼中の酸素濃度を200
ppm以下としてから、さらに微量のAlまたはAl合
金を入れて酸素濃度を80ppm以下とした後にTi、
Al、Caの順で添加し、また、溶鋼酸素濃度が80p
pmより高く200ppmより低い鋼Dの場合には、微
量のAlまたはAl合金を入れて酸素濃度を80ppm
以下とした後にTi、Al、Caの順で添加した。T
i、Al、Caの添加原料としては、基本的には、Ti
はスポンジTi、Alは再生Al、CaはCa−Si合
金の粒を用いたが、鋼B、D、GについてはTi源とし
てFe−Ti合金を用いた。本発明鋼に関しては、二次
脱酸工程での脱酸前の溶鋼酸素の制御、および脱酸順序
の制御の結果、いずれの場合も、0.005〜2.0μ
mの有効微細介在物個数は100〜5000個/mm2
であり、かつその平均組成(酸素を除く)はCa≧3
%、Al≧1%となっている。この結果、極めて微細な
酸化物が多数分散された鋳片製造が確認された。またこ
の中で、Fe−Ti合金を用いて脱酸した鋼B、D、G
については特に介在物個数が多く、またTi歩留まりも
良好であることも確認された。なお、製造された鋼A〜
Hの酸素含有量は、0.0005〜0.006%の範囲
内となっていた。
成分Ti、Al、Caの値が本発明範囲から外れてお
り、溶鋼酸素量、脱酸順序とも本発明と同様であるにも
拘わらず、微細な酸化物個数は目標個数に至っていな
い。また、鋼M、Nは二次脱酸工程での脱酸前の溶鋼酸
素が本発明範囲より高いにも拘わらず、酸素量を調整す
ることなく次の脱酸を進めたために微細な酸化物を作り
込めていない。さらに鋼P〜Uは脱酸順序が本発明とは
異なるため、いずれも有効な微細介在物数は高HAZ靭
性を得るに十分な数にはならなかった。
厚50mmの厚板とし、建築用などで汎用的に用いられ
る超大入熱エレクトロスラグ溶接を施し、溶接熱HAZ
部の靭性を評価したが、本発明鋼はいずれも優れたHA
Z靭性を安定的に示したのに対し、本発明外の鋼はいず
れも低靭性であった。
入熱溶接、超大入熱溶接に対しても優れた溶接継手靭性
を有する鋼材およびその製造方法であり、船舶、海洋構
造物、中高層建築物、橋梁などの破壊に対する厳しいH
AZ靭性要求を満足する鋼材を供給できる。この種の産
業分野にもたらす効果は極めて大きく、さらに構造物の
安全性の意味から社会に対する貢献も非常に大きい。ま
た、本製造方法によって酸化物を微細に分散した鋳片の
安定製造が可能であり、HAZ靭性に優れた鋼板の製造
を可能とするのみならず、粗大介在物に起因する鋼板製
造上の問題の解決としても有効である。
示す図である。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 質量%で、 C :0.03〜0.18%、 Si:≦0.5%、 Mn:0.4〜2.0%、 P :≦0.02%、 S :≦0.02%、 Al:0.005〜0.04%、 Ti:0.005〜0.03%、 Ca:0.0005〜0.003%、 N :0.0005〜0.0061%、 O :0.0005〜0.006% を含有し、残部はFeおよび不可避不純物からなる鋼
で、かつ、この鋼中に円相当径で0.005〜2.0μ
mの酸化物粒子を単位面積当たりの個数密度で100〜
5000個/mm2含有し、その酸化物粒子の組成が少
なくともCa、Al、Oの元素からなり、該Oを除いた
元素が質量%で、 Ca:5%以上、 Al:4%以上 であることを特徴とする溶接熱影響部靭性の優れた鋼
材。 - 【請求項2】 質量%で、 C :0.03〜0.18%、 Si:≦0.5%、 Mn:0.4〜2.0%、 P :≦0.02%、 S :≦0.02%、 Al:0.005〜0.04%、 Ti:0.005〜0.03%、 Ca:0.0005〜0.003%、 Mg:0.0001〜0.002%、 N :0.0005〜0.0061%、 O :0.0005〜0.006% を含有し、残部はFeおよび不可避不純物からなる鋼
で、かつ、この鋼中に円相当径で0.005〜2.0μ
mの酸化物粒子を単位面積当たりの個数密度で100〜
5000個/mm2含有し、その酸化物粒子の組成が少
なくともCa、Al、Mg、Oの元素からなり、該Oを
除いた元素が質量%で、 Ca:5%以上、 Al:4%以上、 Mg:1%以上 であることを特徴とする溶接熱影響部靭性の優れた鋼
材。 - 【請求項3】 質量%で、 Cu:≦1.0%、 Ni:≦1.5%、 Nb:≦0.03%、 V :≦0.1%、 Cr:≦0.6%。 Mo:≦0.6%、 REM:≦0.05% を含有することを特徴とする請求項1または2記載の溶
接熱影響部靭性の優れた鋼材。 - 【請求項4】 前記酸化物粒子の組成が、さらに、Sを
質量%で1%以上含有することを特徴とする請求項1〜
3のいずれかに記載の溶接熱影響部靭性の優れた鋼材。 - 【請求項5】 前記鋼が更に質量%で、 Mg:0.0001〜0.002% を含有することを特徴とする請求項1、3及び4の内の
いずれかに記載の溶接熱影響部靭性の優れた鋼材。 - 【請求項6】 前記鋼がさらに、質量%で、 B :0.0005〜0.003% を含有し、EN=(%N)−0.292(%Ti)−
1.292(%B)なる当量式において0≦EN≦0.
002を満足することを特徴とする請求項1〜5のいず
れかに記載の溶接熱影響部靭性の優れた鋼材。 - 【請求項7】 減圧雰囲気の二次精錬工程において酸素
濃度が80ppm超〜200ppm以下の溶鋼にAlま
たはAl合金を添加して該溶鋼中の酸素濃度を80pp
m以下として、Ti、Al、CaをTi、Al、Caの
順で添加して、前記請求項1〜6のいずれかに記載の化
学成分、酸化物を有する溶鋼とし、これを鋳造して、鋳
片とすることを特徴とする溶接熱影響部靭性の優れた鋼
材の製造方法。 - 【請求項8】 減圧雰囲気の二次精錬工程において酸素
濃度が200ppm超の溶鋼にCを添加して該溶鋼中の
酸素濃度を200ppm以下とした後、AlまたはAl
合金を添加して該溶鋼中の酸素濃度を80ppm以下と
して、Ti、Al、CaをTi、Al、Caの順で添加
して、前記請求項1〜6のいずれかに記載の化学成分、
酸化物を有する溶鋼とし、これを鋳造して、鋳片とする
ことを特徴とする溶接熱影響部靭性の優れた鋼材の製造
方法。
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