JP3501185B2 - 洗瓶性ホログラムラベルの製造方法およびその製造方法から製造された洗瓶性ホログラムラベル - Google Patents
洗瓶性ホログラムラベルの製造方法およびその製造方法から製造された洗瓶性ホログラムラベルInfo
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Description
ルの製造方法およびその製造方法から製造された洗瓶性
ホログラムラベルに関するもので、詳しくは洗瓶適性に
特に優れ、回収し再利用されるガラス瓶等の容器に貼り
付けられるラベルに好適に用いることが出来、かつ生産
性、加工性および装飾性にも優れた洗瓶性ホログラムラ
ベルの製造方法およびその製造方法から製造された洗瓶
性ホログラムラベルに関するものである。
二光束干渉法など既知の方法により、感光性樹脂の表面
に干渉縞を凹凸形状で記録することにより、マスターホ
ログラムが形成される。
属製であり、上記マスターホログラム表面の微小な凹凸
形状に、既知の手法により金属層を形成し、次いでこの
層を剥離することなどによって得られる。
機の冷却ロール表面に装着して、押し出された溶融状態
の樹脂に押し付けることによって、樹脂表面にレリーフ
型ホログラムが形成された樹脂シート(ホログラム形成
樹脂シート)を製造する方法は公知である(例えば特開
昭62−191872号公報、同62−192779号
公報等参照)。
が形成される樹脂として、ポリプロピレン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリアミド樹脂などを使用することが出
来、かつ極めて高速度でホログラムのエンボス再現性が
良いホログラム形成樹脂シートを製造することが出来
る。
などのように再利用される容器に使用されるラベルは、
回収後にアルカリ水にて容器を洗浄する際に、容易に剥
離され除去される必要がある。
のアイキャッチ効果を持たせるべく、上記の樹脂を用い
て製造したホログラム形成樹脂シートを使用した場合、
例えばポリプロピレン樹脂ではアルカリ可溶性がないた
め、回収後に洗浄された時にラベルの剥離、除去が困難
であるという問題点がある。
合、樹脂自体はアルカリに可溶な性質を有するものの、
容器の洗浄工程の時間内での速やかなアルカリ溶解性を
示さないので、このような用途のラベルへの使用は困難
であった。
を目的として、アルカリ水中に容器を浸漬しても、上記
従来のホログラム形成樹脂シートは、ホログラムを形成
している熱可塑性樹脂に十分なアルカリ可溶性がないた
めに、該樹脂が妨げとなって、アルカリ水がラベル内に
ラベルの端面からしか浸透せず、ラベルの表面からは浸
透しないため容器とラベルとの接着に用いられている糊
がアルカリ可溶なものであったとしても、アルカリ水が
糊を溶解するのに長時間を要し、洗浄工程内でラベルを
剥離、除去することが事実上不可能であるという問題を
有していた。
カー層を介して金属蒸着層、印刷層を設け、アンカー層
及び金属蒸着層にホログラムを形成してなるラベルが知
られている(実開平1−111270号公報参照)。
ける剥離、除去が容易であるものの、特定の熱硬化性樹
脂を溶液塗布してアンカー層を形成しており、ホログラ
ムを形成しようとするとエンボスがうまく入らないの
で、ホログラムの輝度感が十分表現できず、生産性も悪
いという問題がある。
題点に鑑み為されたもので、その目的とするところは、
溶融押し出し成形機を用いて押し出しコーティング法に
より極めて生産性良く製造することが出来、しかも回収
し再利用される容器に用いた場合に、洗浄時における剥
離、除去が容易な装飾性に優れた洗瓶性ホログラムラベ
ルの製造方法およびその製造方法により製造された性瓶
性ホログラムラベルを提供することにある。
に、請求項1の発明に係る洗瓶性ホログラムラベルの製
造方法は、紙質基材上に、溶融押し出し成形機よりシー
ト状に押し出されたアルカリ可溶性のアクリル系樹脂を
コーティングするとともに、レリーフ型ホログラムスタ
ンパーが表面に装着された冷却ロールにて押圧し冷却す
ることにより、前記アクリル系樹脂の表面にレリーフ型
ホログラムを形成し、次いで、該レリーフ型ホログラム
形成面に少なくとも金属反射層を設けることを特徴とし
ている。
グラムラベルの製造方法は、前記アルカリ可溶性のアク
リル系樹脂は、酸価が100〜400mg KOH/g
であるアクリル酸樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹
脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル−ア
クリル酸共重合樹脂であることを特徴としている。
ログラムラベルの製造方法は、前記金属反射層上に、プ
ライマー層、印刷インキ層およびオーバーコート層がこ
の順に設けられることを特徴としている。
グラムラベルは、請求項1乃至請求項3のいずれかに記
載の製造方法により製造されることを特徴としている。
に詳しく説明する。
リーフ型ホログラムが形成されたホログラム形成シート
の製造ラインの概略を示す構成図である。
2はT−ダイ、3は冷却ロール、4はニップロール、5
はレリーフ型ホログラムスタンパー、6は巻き取りロー
ル、10はT−ダイより押し出されたアルカリ可溶性の
アクリル系樹脂、11は紙質基材、20はホログラム形
成シート、40はオゾン処理装置をそれぞれ示してい
る。
に、溶融押し出し成形機1のT−ダイ2よりシート状に
押し出されたアルカリ可溶性のアクリル系樹脂10を、
冷却ロール3とニップロール4との間で積層すると同時
に、冷却ロール3に装着されたレリーフ型ホログラムス
タンパー5にて押圧し冷却することにより、アクリル系
樹脂10の表面にレリーフ型ホログラムが連続的にエン
ボス成形され、得られた積層シート、つまりホログラム
形成シート20は、巻き取りロール6にて巻き取られ
る。
リーフ型ホログラムが形成されたホログラム形成シート
20を連続的に得ることが出来る。
ラム形成シート20のホログラム形成面に少なくとも金
属反射層15を設けることにより、本発明に係るホログ
ラムラベル30が得られる。
1、T−ダイ2には特に制限はなく、本発明に用いるア
クリル系樹脂10は、一般的な樹脂シート成形用押し出
し機にて押し出し可能である。
エンボス成形したアクリル系樹脂10を速やかに冷却し
て、エンボスされたホログラムの凹凸形状の消失と歪み
を防ぐ機能を有する必要があるため、冷却効率の高いも
のが望ましい。たとえば、冷却水が内部を循環する流路
を有する金属製のロールなどが例示できる。
グラムスタンパー5を装着させる方法としては、耐熱性
の接着剤で固定する方法、物理的にビス止めにて固定す
る方法、磁石を利用して固定する方法、真空吸着を利用
して固定する方法など、何れの方法でも可能である。ま
た、上記スタンパー5は冷却ロール3の全面に固定を行
っても或いは一部に固定を行っても良い。
リル系樹脂10にホログラムの凹凸パターンを形成する
ため、十分な圧力にて押圧する必要があるので、表面が
ウレタンあるいはシリコーン等の弾性体から成るロール
が望ましい。
マスターホログラムからたとえばニッケル、金、クロム
などのメッキにより作製される金属板からなるもので、
生分解性樹脂10表面に凹凸パターンによるホログラム
を形成する母型となるものである。
冷却ロール3またはニップロール4へ装着する際の作業
性の良さや溶融樹脂を十分な圧力で押圧するのに耐えう
る強度を有する必要性があることから、50〜500μ
m程度が望ましい。
しては、アクリル酸樹脂、エチレン−アクリル酸共重合
樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エステル−
アクリル酸共重合樹脂などが例示でき、アルカリ可溶性
で、押し出し加工適性があり、かつ深さが1μm以下
で、1mm当たり約700〜1500本の凹凸で構成さ
れているようなレリーフ型ホログラムを冷却ロール3と
ニップロール4との間でエンボス成形することが可能で
あることが必要である。
脂10は、エンボス成形性の点で、MFRの高いものが
望ましく、特に10〜25dg/minの範囲が好まし
い。
10は、アルカリ可溶性の点で、酸価が100〜400
mg KOH/gであることが好ましい。酸価が100
mgKOH/g未満であると、アルカリに対する溶解性
が遅くなり、十分なアルカリ洗瓶適性が得られないおそ
れがある。また、400mg KOH/gを越えると溶
融押し出し加工時に分解を起こすなど押し出し加工適性
が低下する。
このように押し出しコーティング法により積層される
が、実用的なラミネート強度を得るために、紙質基材1
1の積層面側にあらかじめコロナ放電処理を施したり、
溶融押し出し成形機1のT−ダイ2より押し出されたア
クリル系樹脂10の積層面側にあらかじめオゾン処理装
置40によってオゾンを含有する気体を吹き付けた後
に、積層することが好適である。
付ける気体中のオゾン濃度は1g/Nm3以上が好まし
く、その吹き付け量は単位時間当たり0.5Nm3以上
であることが望ましい。ただし、オゾン濃度を高くしす
ぎると、ラミネート強度を向上させる面で有効である
が、オゾンによる処理を行うべき積層面の反対面に裏ま
わりするおそれがある。この現象によって、押し出しコ
ーティングによって積層したホログラム形成シート20
を巻き取りロール6で巻き取った際に、非積層面同志を
も接着させてしまい、ブロッキングという不良現象を引
き起こしてしまう。さらに、過剰なオゾンの供給は、周
囲へ毒性のあるオゾンの飛散が懸念されるため、溶融押
し出し成形機1の大きさに見合ったオゾン濃度で行うこ
とが望ましい。
増やしすぎると、風量が強くなったことにより、T−ダ
イ2より押し出されたアクリル系樹脂10の膜揺れによ
る押し出し加工性の低下や、溶融状態のアクリル系樹脂
10の冷却による濡れ性の低下から紙質基材11との接
着性が悪くなったりするため、オゾン吹き付け量に関し
ても過剰な供給は避けることが望ましい。
脂10の厚みは、好ましくは5〜50μm、さらに好ま
しくは10〜40μmである。この押し出し厚みが5μ
m未満であると、安定した押し出し加工性が得られなく
なり、一方押し出し厚みが50μmを越えると樹脂コス
トの面からの経済性や、洗浄時においてアルカリ水の浸
透に時間がかかり、ラベルの剥離、除去に長時間を要す
るため十分な洗瓶適性が得られなくなる。
択が可能であるが、アクリル系樹脂10を紙質基材11
上に押し出しコーティングすることで紙質基材11表面
には平滑性が付与されるため、特に、平滑性を良くする
ために、原紙にクレーコート層を設けたコート紙、アー
ト紙、キャストコート紙などの高価なものを必ずしも用
いる必要性はなく、安価な純白ロール紙などが利用でき
る。
コーティングして平滑性を持たせることで、その面に金
属反射層15を形成した際に、十分な金属光沢を示すと
ともに、アクリル系樹脂10表面に形成されたホログラ
ムをより鮮明に輝かせることが出来る。
水中伸度が2.5%以下、好ましくは1.5%以下であ
るものを使用することが望ましい。水中伸度が2.5%
を越えるような伸びを有する紙質基材を用いると、容器
に貼り付けた後、冷蔵庫などで冷やされると容器表面に
付着する水滴により、紙質基材11に伸びが生じ、アク
リル系樹脂10表面に形成された金属反射層15に亀裂
が生じるおそれがある。その結果、鮮明に輝いているホ
ログラムの外観を低下させることとなるので好ましくな
い。
0〜200g/cm2の範囲が適当であり、さらに好ま
しくは30〜150g/cm2の範囲が適当である。特
に、坪量が20g/cm2未満であると、紙質基材11
の機械的強度が不足し、一連の加工工程でも十分耐え得
る強度を確保することが難しくなる。
成面に設ける金属反射層15は、たとえば金属蒸着膜に
て形成することが出来る。金属反射層15は、アクリル
系樹脂10の表面に形成されたホログラムをより明るい
ものとするために形成するものであり、表面反射率が高
い金属を使用することが好ましい。たとえば、アルミニ
ウム、金、銀、銅、錫など、およびこれらの金属を含む
合金を使用することが出来る。
は、公知の真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ
ーティング法などの方法を採用することが可能であり、
また、真空蒸着法で行う場合はバッチ式であっても或い
は連続式であっても良い。
の厚みは、100〜10000オングストロームの範囲
が適当である。特に、金属反射層15の厚みが100オ
ングストローム未満であると、十分に鮮明なホログラム
の輝きが得られないおそれがあるので好ましくない。
グラムラベル30を得ることが出来る。
ムラベル30の金属反射層15の上に、さらにプライマ
ー層21、印刷インキ層22、およびオーバーコート層
23を順次設けて表面物性、装飾効果をさらに高めたも
のである。
リ可溶性の良い樹脂で、たとえばシェラック、ニトロセ
ルロース系樹脂、ニトロセルロース系樹脂に樹脂酸エス
テルを添加した混合樹脂、該混合樹脂にさらにアルキッ
ド樹脂を添加した樹脂などが使用できる。
ルロース系樹脂、ポリアミド樹脂、あるいはこれらの混
合樹脂をビヒクルとするインキを用いるのが好ましく、
さらにマレイン酸を添加したインキなどを使用すること
も好ましい。
カリ可溶な層で、上記印刷インキ層22に用いたインキ
のビヒクルからなる樹脂を使用することが出来る。
による押し出しコーティング法を利用して、紙質基材上
に溶融状態のアルカリ可溶性のアクリル系樹脂をコーテ
ィングするとともにホログラムの形成を行うので、ホロ
グラムラベルの元となるホログラム形成シートを極めて
効率的に安価で生産することが出来、且つホログラムの
エンボス再現性が良好であるものを得られるとともに、
ホログラム形成樹脂にアルカリ可溶性のアクリル系樹脂
を用いたことにより、たとえばガラス瓶などの回収・再
利用される容器のラベルに使用した際に、アルカリ水に
よる洗浄工程において速やかに剥離、除去することが可
能で、除去されたラベルの廃棄も可能となり、しかもホ
ログラムの持つ装飾効果に優れたホログラムラベルを製
造することが出来る。
性のアクリル系樹脂として酸価が100〜400mg
KOH/gであるアクリル酸樹脂、エチレン−アクリル
酸共重合樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリル酸エ
ステル−アクリル酸共重合樹脂を用いることにより、特
にアルカリ洗瓶適性に優れたホログラムラベルを製造す
ることが可能となる。
び装飾効果をさらに高めたホログラムラベルを製造する
ことができる。
で且つホログラムのエンボス再現性が良好であるものが
得られるとともに、ホログラム形成樹脂にアルカリ可溶
性のアクリル系樹脂を用いたことにより、たとえばガラ
ス瓶などの回収・再利用される容器のラベルに使用した
際に、アルカリ水による洗浄工程においてラベル端面か
らだけでなく、ラベルの表面からもアルカリ水がラベル
内に浸透して速やかに剥離、除去することが可能で洗瓶
性に優れた、しかも表面物性およびホログラムの持つ装
飾効果に優れたホログラムラベルを提供することが出来
る。
に説明する。 <実施例1>図1に示した装置を用い、あらかじめ積層
面にコロナ放電処理を施した紙質基材(純白ロール紙、
坪量=40g/cm2)上に、アルカリ可溶性のアクリ
ル系樹脂としてエチレン−アクリル酸共重合樹脂(MF
R=18dg/min、密度=0.943g/cm3、
酸価=200mg KOH/g)を用い、溶融押し出し
成形機のT−ダイより下記表1に示す条件にて厚み20
μmとなるように押し出し、この際、押し出されたエチ
レン−アクリル酸共重合樹脂の紙質基材との積層面に向
けてオゾン濃度15g/Nm3の空気を流量1Nm3/h
rで吹き付けてオゾン処理を行った。
と紙質基材のコロナ処理面とを、表面にレリーフ型ホロ
グラムスタンパーが装着された金属製冷却ロールおよび
ニップロール(シリコーンゴム製、ゴム硬度80度)に
より押圧し冷却することにより、図2に示すようなホロ
グラム形成シートを連続して作製した。
に、金属反射層として、真空蒸着機を用いて厚み約10
00オングストロームのアルミニウム蒸着層を積層し、
図3に示すようなホログラムラベルを得た。これを試料
1とした。
着面に、ニトロセルロース系樹脂によるプライマー層、
ポリアミド樹脂およびニトロセルロース系樹脂の混合樹
脂をビヒクルとするインキを用いた印刷インキ層、およ
び、ニトロセルロース系樹脂にアルキッド系樹脂を混合
したワニスによるオーバーコート層をグラビアコート法
にて順次積層し、図4に示すようなホログラムラベルを
得た。これを試料2とした。 <実施例2>実施例1において用いたアルカリ可溶性の
アクリル系樹脂であるエチレン−アクリル酸共重合樹脂
の代わりに、アクリル酸エチル−アクリル酸共重合樹脂
(MFR=15dg/min、密度=1.19g/cm
3、酸価=130mg KOH/g)を用いて、図1に示
すような溶融押し出し成形機のT−ダイより押し出し温
度190℃に変えて押し出した他は、実施例1に述べる
試料1の作製と同様の条件にてホログラムラベルを作製
した。これを試料3とした。 <実施例3>実施例1において、エチレン−アクリル酸
共重合樹脂の押し出し厚みを20μmから70μmに変
えて押し出した他は、実施例1に述べる試料1の作製と
同様の条件にてホログラムラベルを作製した。これを試
料4とした。 <比較例1>実施例1において、エチレン−アクリル酸
共重合樹脂の代わりにポリプロピレン樹脂(MI=20
dg/min、密度=0.89g/cm3)を用いて、
図1に示すような溶融押し出し成形機のT−ダイより押
し出し温度290℃、厚さ20μmにて押し出した他
は、実施例1に述べる試料1の作製と同様にしてホログ
ラムラベルを作製した。これを試料5とした。
ついて、回収し再利用される容器に使用されるホログラ
ムラベルとして要求される基本的な物性であるホログラ
ムのエンボス再現性、アルカリ洗瓶適性、および耐水性
を下記のようにして評価した。その結果を表2に示し
た。 (ホログラムのエンボス再現性)各試料のホログラムの
輝度感を目視にて判断し、○は明るい、△はホログラム
は確認できるが暗い、×はホログラムを形成せず、とし
て評価した。 (アルカリ洗瓶適性)各試料をカゼイン系の糊を用いて
ガラス瓶に貼り付け、70℃・4%カセイソーダ水溶液
中に浸漬し、各試料がガラス瓶から剥離するまでの時間
を測定し、○は3分以内、△は5分以内、×は5分超
過、として評価した。 (耐水性)各試料を25℃の蒸留水に1時間浸漬した後
の外観を目視にて判断し、○は変化なし、△はわずかに
クラック発生、×は大きなクラック発生、として評価し
た。
は、回収し再利用される容器に使用されるホログラムラ
ベルとして要求される基本的な物性であるホログラムの
エンボス再現性、アルカリ洗瓶適性、および耐水性の全
てにおいて優れた性能を有していることが判る。これに
対し、従来例に相当する試料5は、アルカリ洗瓶適性が
劣っている。
成形機による押し出しコーティング法を利用して、紙質
基材上に溶融状態のアルカリ可溶性のアクリル系樹脂を
コーティングするとともにホログラムの形成を行うの
で、ホログラムラベルの元となるホログラム形成シート
を極めて効率的に安価で生産することが出来、且つホロ
グラムのエンボス再現性が良好であるものを得られると
ともに、ホログラム形成樹脂にアルカリ可溶性のアクリ
ル系樹脂を用いたことにより、たとえばガラス瓶などの
回収・再利用される容器のラベルに使用した際に、アル
カリ水による洗浄工程においてアルカリ水がラベルの表
面からもラベル内へ浸透して速やかに剥離、除去するこ
とが可能で、しかもホログラムの持つ装飾効果に優れた
ホログラムラベルを効率的に製造することが出来る。
ガラス瓶などの回収・再利用される容器などに貼り付け
て使用するラベルに適用する場合には限られず、たとえ
ば上記の構成を有するホログラム包装紙として適用する
ことも可能であり、包装分野、書籍分野、カタログ類な
どに幅広く使用が可能である。
リ可溶性のアクリル系樹脂として酸価が100〜400
mg KOH/gであるアクリル酸樹脂、エチレン−ア
クリル酸共重合樹脂、アクリル酸エステル樹脂、アクリ
ル酸エステル−アクリル酸共重合樹脂を用いることによ
り、特にアルカリ洗瓶適性に優れたホログラムラベルを
製造することが可能となる。
の金属反射層上にプライマー層、印刷インキ層およびオ
ーバーコート層を設けたので、表面物性および装飾効果
をさらに高めたホログラムラベルを製造することができ
る。
で且つホログラムのエンボス再現性が良好であるものが
得られるとともに、ホログラム形成樹脂にアルカリ可溶
性のアクリル系樹脂を用いたことにより、たとえばガラ
ス瓶などの回収・再利用される容器のラベルに使用した
際に、アルカリ水による洗浄工程においてラベル端面か
らだけでなく、ラベルの表面からもアルカリ水がラベル
内に浸透して速やかに剥離、除去することが可能で洗瓶
性に優れた、しかも表面物性およびホログラムの持つ装
飾効果に優れたホログラムラベルを提供することが出来
る。
す構成図である。
である。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 紙質基材上に、溶融押し出し成形機より
シート状に押し出されたアルカリ可溶性のアクリル系樹
脂をコーティングするとともに、レリーフ型ホログラム
スタンパーが表面に装着された冷却ロールにて押圧し冷
却することにより、前記アクリル系樹脂表面にレリーフ
型ホログラムを形成し、次いで、該レリーフ型ホログラ
ム形成面に少なくとも金属反射層を設けることを特徴と
する洗瓶性ホログラムラベルの製造方法。 - 【請求項2】 前記アルカリ可溶性のアクリル系樹脂
は、酸価が100〜400mgKOH/gであるアクリ
ル酸樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹脂、アクリル
酸エステル樹脂、アクリル酸エステル−アクリル酸共重
合樹脂であることを特徴とする請求項1記載の洗瓶性ホ
ログラムラベルの製造方法。 - 【請求項3】 前記金属反射層上に、プライマー層、印
刷インキ層およびオーバーコート層がこの順に設けられ
ることを特徴とする請求項1記載の洗瓶性ホログラムラ
ベルの製造方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
の製造方法により製造された洗瓶性ホログラムラベル。
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---|---|---|---|
JP33968494A JP3501185B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 洗瓶性ホログラムラベルの製造方法およびその製造方法から製造された洗瓶性ホログラムラベル |
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1994
- 1994-12-28 JP JP33968494A patent/JP3501185B2/ja not_active Expired - Fee Related
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