JP3417701B2 - 洗瓶性ホログラムラベルおよびその製造方法 - Google Patents
洗瓶性ホログラムラベルおよびその製造方法Info
- Publication number
- JP3417701B2 JP3417701B2 JP33968394A JP33968394A JP3417701B2 JP 3417701 B2 JP3417701 B2 JP 3417701B2 JP 33968394 A JP33968394 A JP 33968394A JP 33968394 A JP33968394 A JP 33968394A JP 3417701 B2 JP3417701 B2 JP 3417701B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hologram
- resin
- layer
- washable
- bottle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
ベルおよびその製造方法に関するもので、詳しくは洗瓶
適性に特に優れ、回収し再利用されるガラス瓶等の容器
に貼り付けられるラベルに好適に用いることが出来、か
つ生産性、加工性および装飾性にも優れたホログラムラ
ベルおよびその製造方法に関するものである。
二光束干渉法など既知の方法により、感光性樹脂の表面
に干渉縞を凹凸形状で記録することにより、マスターホ
ログラムが形成される。
属製であり、上記マスターホログラム表面の微小な凹凸
形状に、既知の手法により金属層を形成し、次いでこの
層を剥離することなどによって得られる。
機の冷却ロール表面に装着して、押し出された溶融状態
の樹脂に押し付けることによって、樹脂表面にレリーフ
型ホログラムが形成された樹脂シート(ホログラム形成
樹脂シート)を製造する方法は公知である(例えば特開
昭62−191872号公報、同62−192779号
公報等参照)。
が形成される樹脂として、ポリプロピレン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリアミド樹脂などを使用することが出
来、かつ極めて高速度でホログラムのエンボス再現性が
良いホログラム形成樹脂シートを製造することが出来
る。
などのように再利用される容器に使用されるラベルは、
回収後にアルカリ水にて容器を洗浄する際に、容易に剥
離され除去される必要がある。
のアイキャッチ効果を持たせるべく、上記の樹脂を用い
て製造したホログラム形成樹脂シートを使用した場合、
例えばポリプロピレン樹脂ではアルカリ可溶性がないた
め、回収後に洗浄された時にラベルの剥離、除去が困難
であるという問題点がある。
合、樹脂自体はアルカリに可溶な性質を有するものの、
容器の洗浄工程の時間内での速やかなアルカリ溶解性を
示さないので、このような用途のラベルへの使用は困難
であった。
を目的として、アルカリ水中に容器を浸漬しても、上記
従来のホログラム形成樹脂シートは、ホログラムを形成
している熱可塑性樹脂に十分なアルカリ可溶性がないた
めに、該樹脂が妨げとなって、アルカリ水がラベル内に
ラベルの端面からしか浸透せず、ラベルの表面からは浸
透しないため容器とラベルとの接着に用いられている糊
がアルカリ可溶なものであったとしても、アルカリ水が
糊を溶解するのに長時間を要し、洗浄工程内でラベルを
剥離、除去することが事実上不可能であるという問題を
有していた。
題点に鑑み為されたもので、その目的とするところは、
溶融押し出し成形機を用いて押し出しコーティング法に
より極めて生産性良く製造することが出来、しかも回収
し再利用される容器に用いた場合に、洗浄時における剥
離、除去が容易で廃棄も容易な装飾性に優れたホログラ
ムラベルおよびその製造方法を提供することにある。
に、請求項1の発明に係るホログラムラベルは、紙質基
材上に、生分解性樹脂を押し出しコーティング法により
積層し、該積層体の生分解性樹脂層の表面にレリーフ型
ホログラムを形成し、次いで該レリーフ型ホログラム表
面に少なくとも金属反射層が設けられてなることを特徴
としている。
ベルは、前記生分解性樹脂が、ポリ乳酸樹脂、脂肪族ポ
リエステルまたはヒドロキシポリエステルであることを
特徴としている。
ベルは、前記金属反射層上に、プライマー層、印刷イン
キ層およびオーバーコート層がこの順に設けられてなる
ことを特徴としている。
ベルは、前記生分解性樹脂層の厚みが5μm〜100μ
mであることを特徴としている。
ベルは、前記紙質基材は、水に浸漬した際の水中伸度が
2.5%以下であることを特徴としている。
ラムの製造方法は、紙質基材上に、溶融押し出し成形機
のT−ダイよりシート状に押し出された生分解性樹脂を
コーティングするとともに、レリーフ型ホログラムスタ
ンパーが表面に装着された冷却ロールにて押圧し冷却す
ることにより、前記生分解性樹脂表面にレリーフ型ホロ
グラムを形成し、次いで、該レリーフ型ホログラム形成
面に、金属反射層、プライマー層、印刷インキ層および
オーバーコート層を順次設けることを特徴としている。
ラムの製造方法は、前記生分解性樹脂がポリ乳酸樹脂、
脂肪族ポリエステルまたはヒドロキシポリエステルであ
ることを特徴としている。
に詳しく説明する。
リーフ型ホログラムが形成されたホログラム形成シート
の製造ラインの概略を示す構成図である。
2はT−ダイ、3は冷却ロール、4はニップロール、5
はレリーフ型ホログラムスタンパー、6は巻き取りロー
ル、10はT−ダイより押し出された生分解性樹脂、1
1は紙質基材、20はホログラム形成シート、40はオ
ゾン処理装置をそれぞれ示している。
に、溶融押し出し成形機1のT−ダイ2よりシート状に
押し出された生分解性樹脂10を、冷却ロール3とニッ
プロール4との間で積層すると同時に、冷却ロール3に
装着されたレリーフ型ホログラムスタンパー5にて押圧
し冷却することにより、生分解性樹脂10の表面にレリ
ーフ型ホログラムが連続的にエンボス成形され、得られ
た積層シート、つまりホログラム形成シート20は、巻
き取りロール6にて巻き取られる。
リーフ型ホログラムが形成されたホログラム形成シート
20を連続的に得ることが出来る。
ラム形成シート20のホログラム形成面に少なくとも金
属反射層15を設けることにより、本発明に係るホログ
ラムラベル30が得られる。
1、T−ダイ2には特に制限はなく、本発明に用いる生
分解性樹脂10は、一般的な樹脂シート成形用押し出し
機にて押し出し可能である。
エンボス成形した生分解性樹脂10を速やかに冷却し
て、エンボスされたホログラムの凹凸形状の消失と歪み
を防ぐ機能を有する必要があるため、冷却効率の高いも
のが望ましい。たとえば、冷却水が内部を循環する流路
を有する金属製のロールなどが例示できる。
グラムスタンパー5を装着させる方法としては、耐熱性
の接着剤で固定する方法、物理的にビス止めにて固定す
る方法、磁石を利用して固定する方法、真空吸着を利用
して固定する方法など、何れの方法でも可能である。ま
た、上記スタンパー5は冷却ロール3の全面に固定を行
っても或いは一部に固定を行っても良い。
解性樹脂10にホログラムの凹凸パターンを形成するた
め、十分な圧力にて押圧する必要があるので、表面がウ
レタンあるいはシリコーン等の弾性体から成るロールが
望ましい。
マスターホログラムからたとえばニッケル、金、クロム
などのメッキにより作製される金属板からなるもので、
生分解性樹脂10表面に凹凸パターンによるホログラム
を形成する母型となるものである。
冷却ロール3またはニップロール4へ装着する際の作業
性の良さや溶融樹脂を十分な圧力で押圧するのに耐えう
る強度を有する必要性があることから、50〜500μ
m程度が望ましい。
ては、たとえばポリ乳酸樹脂、脂肪族ポリエステル、ヒ
ドロキシポリエステル、ポリカプロラクトン、ポリアミ
ノ酸などが使用でき、特に、押し出し加工適性の点か
ら、ポリ乳酸樹脂、脂肪族ポリエステル、ヒドロキシポ
リエステルが好適である。
脂の他、酒石酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ
酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸、5−ヒドロキシ吉草酸、
6−ヒドロキシカプロン酸、グリコール酸、α−リンゴ
酸、ポリエチレングリコール、ε−カプロラクトンなど
と共重合されたポリ乳酸樹脂であっても良い。
酸、コハク酸、シュウ酸などのジカルボン酸とエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブタンジオールな
どのグリコールから重縮合でできる脂肪族ポリエステル
が好適に用いられる。
ば、3−ヒドロキシ酪酸と3−ヒドロキシ吉草酸の共重
合体が好ましく用いられる。
で、押し出し加工適性があり、かつ深さが1μm以下
で、1mm当たり約700〜1500本の凹凸で構成さ
れているようなレリーフ型ホログラムを冷却ロール3と
ニップロール4との間でエンボス成形することが可能で
ある。
のように押し出しコーティング法により積層されるが、
実用的なラミネート強度を得るために、紙質基材11の
積層面側にあらかじめコロナ放電処理を施したり、溶融
押し出し成形機1のT−ダイ2より押し出された生分解
性樹脂10の積層面側にあらかじめオゾン処理装置40
によってオゾンを含有する気体を吹き付けた後に、積層
することが望ましい。
付ける気体中のオゾン濃度は1g/Nm3以上が好まし
く、その吹き付け量は単位時間当たり0.5Nm3以上
であることが望ましい。
10の厚みは、好ましくは5〜100μm、さらに好ま
しくは10〜60μmである。この押し出し厚みが5μ
m未満であると、安定した押し出し加工性が得られなく
なり、一方押し出し厚みが100μmを越えると樹脂コ
ストの面からの経済性や、洗浄時においてアルカリ水の
浸透に時間がかかり、ラベルの剥離、除去に長時間を要
するため十分な洗瓶適性が得られなくなる。
択が可能であるが、生分解性樹脂10を紙質基材11上
に押し出しコーティングすることで紙質基材11表面に
は平滑性が付与されるため、特に、平滑性を良くするた
めに、原紙にクレーコート層を設けたコート紙、アート
紙、キャストコート紙などの高価なものを必ずしも用い
る必要性はなく、安価な純白ロール紙などが利用でき
る。
ーティングして平滑性を持たせることで、その面に金属
反射層15を形成した際に、十分な金属光沢を示すとと
もに、生分解性樹脂10表面に形成されたホログラムを
より鮮明に輝かせることが出来る。
水中伸度が2.5%以下、好ましくは1.5%以下であ
るものを使用することが望ましい。水中伸度が2.5%
を越えるような伸びを有する紙質基材を用いると、容器
に貼り付けた後、冷蔵庫などで冷やされると容器表面に
付着する水滴により、紙質基材11に伸びが生じ、生分
解性樹脂10表面に形成された金属反射層15に亀裂が
生じるおそれがある。その結果、鮮明に輝いているホロ
グラムの外観を低下させることとなるので好ましくな
い。
0〜200g/cm2の範囲が適当であり、さらに好ま
しくは30〜150g/cm2の範囲が適当である。特
に、坪量が20g/cm2未満であると、紙質基材11
の機械的強度が不足し、一連の加工工程でも十分耐え得
る強度を確保することが難しくなる。
成面に設ける金属反射層15は、たとえば金属蒸着膜に
て形成することが出来る。金属反射層15は、生分解性
樹脂10の表面に形成されたホログラムをより明るいも
のとするために形成するものであり、表面反射率が高い
金属を使用することが好ましい。たとえば、アルミニウ
ム、金、銀、銅、錫など、およびこれらの金属を含む合
金を使用することが出来る。
は、公知の真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ
ーティング法などの方法を採用することが可能であり、
また、真空蒸着法で行う場合はバッチ式であっても或い
は連続式であっても良い。
の厚みは、100〜10000オングストロームの範囲
が適当である。特に、金属反射層15の厚みが100オ
ングストローム未満であると、十分に鮮明なホログラム
の輝きが得られないおそれがあるので好ましくない。
グラムラベル30を得ることが出来る。
ムラベル30の金属反射層15の上に、さらにプライマ
ー層21、印刷インキ層22、およびオーバーコート層
23を順次設けて表面物性、装飾効果をさらに高めたも
のである。
リ可溶性の良い樹脂で、たとえばシェラック、ニトロセ
ルロース系樹脂、ニトロセルロース系樹脂に樹脂酸エス
テルを添加した混合樹脂、該混合樹脂にさらにアルキッ
ド樹脂を添加した樹脂などが使用できる。
ルロース系樹脂、ポリアミド樹脂、あるいはこれらの混
合樹脂をビヒクルとするインキを用いるのが好ましく、
さらにマレイン酸を添加したインキなどを使用すること
も好ましい。
カリ可溶な層で、上記印刷インキ層22に用いたインキ
のビヒクルからなる樹脂を使用することが出来る。
ホログラムのエンボス再現性が良好であるものを得られ
るとともに、ホログラム形成樹脂に生分解性樹脂を用い
たことにより、たとえばガラス瓶などの回収・再利用さ
れる容器のラベルに使用した際に、アルカリ水による洗
浄工程においてラベルの端面からだけでなく、ラベルの
表面からもアルカリ水がラベル内に浸透して速やかに剥
離、除去することが可能で、除去されたラベルの廃棄も
可能となり、しかもホログラムの持つ装飾効果に優れた
ホログラムラベルを提供することが出来る。
してポリ乳酸樹脂、脂肪族ポリエステルまたはヒドロキ
シポリエステルを用いることにより、特にホログラム形
成シート製造段階での押し出し加工適性に優れたものが
得られる。
装飾効果をさらに高めたホログラムラベルが得られる。
し加工適性と良好な洗瓶適性が得られる。
紙質基材の伸びによる金属反射層の亀裂の発生を防止す
ることが可能となる。
形機による押し出しコーティング法を利用して、紙質基
材上に溶融状態の生分解性樹脂を積層するとともにホロ
グラムの形成を行うので、ホログラムラベルの元となる
ホログラム形成シートを極めて効率的に安価で生産する
ことが出来、且つホログラムのエンボス再現性が良好で
あるものを得られるとともに、ホログラム形成樹脂に生
分解性樹脂を用いたことにより、たとえばガラス瓶など
の回収・再利用される容器のラベルに使用した際に、ア
ルカリ水による洗浄工程において速やかに剥離、除去す
ることが可能で、除去されたラベルの廃棄も可能とな
り、しかもホログラムの持つ装飾効果に優れたホログラ
ムラベルを製造することが出来る。
してポリ乳酸樹脂、脂肪族ポリエステルまたはヒドロキ
シポリエステルを用いることにより、特にホログラム形
成シート製造段階での押し出し加工適性に優れたホログ
ラムラベルを製造することが可能となる。
に説明する。 <実施例1>図1に示した装置を用い、あらかじめ積層
面にコロナ放電処理を施した紙質基材(純白ロール紙、
坪量=40g/cm2)上に、ポリ乳酸樹脂(ガラス転
移温度=56.8℃、融点=160℃、重量平均分子量
=11万)を、溶融押し出し成形機のT−ダイより下記
表1に示す条件にて厚み30μmとなるように押し出
し、この際、押し出されたポリ乳酸樹脂の紙質基材との
積層面に向けてオゾン濃度35g/Nm3の空気を流量
1Nm3/hrで吹き付けてオゾン処理を行った。
と紙質基材のコロナ処理面とを、表面にレリーフ型ホロ
グラムスタンパーが装着された金属製冷却ロールおよび
ニップロール(シリコーンゴム製、ゴム硬度80度)に
より押圧し冷却することにより、図2に示すようなホロ
グラム形成シートを連続して作製した。
に、金属反射層として、真空蒸着機を用いて厚み約10
00オングストロームのアルミニウム蒸着層を積層し、
図3に示すようなホログラムラベルを得た。これを試料
1とした。
着面に、ニトロセルロース系樹脂によるプライマー層、
ポリアミド樹脂およびニトロセルロース系樹脂の混合樹
脂をビヒクルとするインキを用いた印刷インキ層、およ
び、ニトロセルロース系樹脂にアルキッド系樹脂を混合
したワニスによるオーバーコート層をグラビアコート法
にて順次積層し、図4に示すようなホログラムラベルを
得た。これを試料2とした。 <実施例2>実施例1において、ポリ乳酸樹脂の代わり
にポリ乳酸樹脂とグリコール酸との共重合体(重量平均
分子量=6万)を用いて、図1に示すような溶融押し出
し成形機のT−ダイより厚さ20μmで押し出した他
は、実施例1に述べる試料1の作製と同様の条件にてホ
ログラムラベルを作製した。これを試料3とした。 <実施例3>実施例1において、ポリ乳酸樹脂の代わり
に、ゼネカ(株)製バイオポール「D−610G」(3
−ヒドロキシブチレートと3−ヒドロキシバリレートの
共重合体)を用いて、図1に示すような溶融押し出し成
形機のT−ダイより、下記表2に示す条件で押し出した
他は、実施例1に述べる試料1の作製と同様の条件にて
ホログラムラベルを作製した。これを試料4とした。
に、昭和高分子(株)製ビオノーレ「#1000」(脂
肪族ポリエステル、MFR=5.0g/10分)を用い
て、図1に示すような溶融押し出し成形機のT−ダイよ
り、下記表3に示す条件で押し出した他は、実施例1に
述べる試料1の作製と同様の条件にてホログラムラベル
を作製した。これを試料5とした。
にポリプロピレン樹脂(MI=20dg/min、密度
=0.89g/cm3)を用いて、図1に示すような溶
融押し出し成形機のT−ダイより押し出し温度290
℃、厚さ20μmにて押し出した他は、実施例1に述べ
る試料1の作製と同様にしてホログラムラベルを作製し
た。これを試料6とした。
ついて、回収し再利用される容器に使用されるホログラ
ムラベルとして要求される基本的な物性であるホログラ
ムのエンボス再現性、アルカリ洗瓶適性、および耐水性
を下記のようにして評価した。その結果を表4に示し
た。 (ホログラムのエンボス再現性)各試料のホログラムの
輝度感を目視にて判断し、○は明るい、△はホログラム
は確認できるが暗い、×はホログラムを形成せず、とし
て評価した。 (アルカリ洗瓶適性)各試料をカゼイン系の糊を用いて
ガラス瓶に貼り付け、70℃・4%カセイソーダ水溶液
中に浸漬し、各試料がガラス瓶から剥離するまでの時間
を測定し、○は3分以内、△は5分以内、×は5分超
過、として評価した。 (耐水性)各試料を25℃の蒸留水に1時間浸漬した後
の外観を目視にて判断し、○は変化なし、△はわずかに
クラック発生、×は大きなクラック発生、として評価し
た。
は、回収し再利用される容器に使用されるホログラムラ
ベルとして要求される基本的な物性であるホログラムの
エンボス再現性、アルカリ洗瓶適性、および耐水性の全
てにおいて優れた性能を有していることが判る。これに
対し、従来例に相当する試料6は、アルカリ洗瓶適性が
劣っている。
発明によれば、紙質基材上に、生分解性樹脂を押し出し
コーティング法により積層し、該積層体の生分解性樹脂
層の表面にレリーフ型ホログラムを形成し、次いで該レ
リーフ型ホログラム表面に少なくとも金属反射層が設け
られてなるため、生産性が良好で且つホログラムのエン
ボス再現性が良好であるものを得られるとともに、ホロ
グラム形成樹脂に生分解性樹脂を用いたことにより、た
とえばガラス瓶などの回収・再利用される容器のラベル
に使用した際に、アルカリ水による洗浄工程においてラ
ベルの端面からだけでなく、ラベルの表面からもアルカ
リ水がラベル内に浸透して速やかに剥離、除去すること
が可能で、除去されたラベルの廃棄も可能となり、しか
もホログラムの持つ装飾効果に優れ消費者へのアイキャ
ッチ効果に優れた従来にはない極めて高級感あふれるホ
ログラムラベルを提供することが出来る。また、本発明
に係るホログラムラベルは、ガラス瓶などの回収・再利
用される容器などに貼り付けて使用するラベルに適用す
る場合には限られず、たとえば上記の構成を有するホロ
グラム包装紙として適用することも可能であり、包装分
野、書籍分野、カタログ類などに幅広く使用が可能であ
る。
樹脂としてポリ乳酸樹脂、脂肪族ポリエステルまたはヒ
ドロキシポリエステルを用いることにより、特にホログ
ラム形成シート製造段階での押し出し加工適性に優れた
ものが得られる。
金属反射層上にプライマー層、印刷インキ層およびオー
バーコート層を設けたので、表面物性および装飾効果を
さらに高めたホログラムラベルが得られる。
樹脂層の厚みが5〜100μmであることにより、安定
した押し出し加工適性と良好な洗瓶適性が得られる。
は水に浸漬した際の水中伸度が2.5%以下であること
により、ラベルに用いる紙質基材の伸びによる金属反射
層の亀裂の発生を防止することが可能となる。
し出し成形機による押し出しコーティング法を利用し
て、紙質基材上に溶融状態の生分解性樹脂を積層すると
ともにホログラムの形成を行うので、ホログラムラベル
の元となるホログラム形成シートを極めて効率的に安価
で生産することが出来、且つホログラムのエンボス再現
性が良好であるものを得られるとともに、ホログラム形
成樹脂に生分解性樹脂を用いたことにより、たとえばガ
ラス瓶などの回収・再利用される容器のラベルに使用し
た際に、アルカリ水による洗浄工程においてラベルの端
面からだけでなく、ラベルの表面からもアルカリ液がラ
ベル内に浸透していくので速やかに剥離、除去すること
が可能で、除去されたラベルの廃棄も可能となり、しか
もホログラムの持つ装飾効果に優れたホログラムラベル
を製造することが出来る。
分解性樹脂としてポリ乳酸樹脂、脂肪族ポリエステルま
たはヒドロキシポリエステルを用いることにより、特に
ホログラム形成シート製造段階での押し出し加工適性に
優れたホログラムラベルを製造することが可能となる。
す構成図である。
である。
図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 紙質基材上に、生分解性樹脂を押し出し
コーティング法により積層し、該積層体の生分解性樹脂
層の表面にレリーフ型ホログラムを形成し、次いで該レ
リーフ型ホログラム表面に少なくとも金属反射層が設け
られてなることを特徴とする洗瓶性ホログラムラベル。 - 【請求項2】 前記生分解性樹脂は、ポリ乳酸樹脂、脂
肪族ポリエステルまたはヒドロキシポリエステルである
ことを特徴とする請求項1記載の洗瓶性ホログラムラベ
ル。 - 【請求項3】 前記金属反射層上に、プライマー層、印
刷インキ層およびオーバーコート層がこの順に設けられ
てなることを特徴とする請求項1記載の洗瓶性ホログラ
ムラベル。 - 【請求項4】 前記生分解性樹脂層の厚みが5μm〜1
00μmであることを特徴とする請求項1または2記載
の洗瓶性ホログラムラベル。 - 【請求項5】 前記紙質基材は、水に浸漬した際の水中
伸度が2.5%以下であることを特徴とする請求項1記
載の洗瓶性ホログラムラベル。 - 【請求項6】 紙質基材上に、溶融押し出し成形機のT
−ダイよりシート状に押し出された生分解性樹脂をコー
ティングするとともに、レリーフ型ホログラムスタンパ
ーが表面に装着された冷却ロールにて押圧し冷却するこ
とにより、前記生分解性樹脂表面にレリーフ型ホログラ
ムを形成し、次いで、該レリーフ型ホログラム形成面
に、金属反射層、プライマー層、印刷インキ層およびオ
ーバーコート層を順次設けることを特徴とする洗瓶性ホ
ログラムラベルの製造方法。 - 【請求項7】 前記生分解性樹脂は、ポリ乳酸樹脂、脂
肪族ポリエステルまたはヒドロキシポリエステルである
ことを特徴とする請求項6記載の洗瓶性ホログラムラベ
ルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33968394A JP3417701B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 洗瓶性ホログラムラベルおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33968394A JP3417701B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 洗瓶性ホログラムラベルおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08185111A JPH08185111A (ja) | 1996-07-16 |
JP3417701B2 true JP3417701B2 (ja) | 2003-06-16 |
Family
ID=18329814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33968394A Expired - Fee Related JP3417701B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 洗瓶性ホログラムラベルおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3417701B2 (ja) |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP33968394A patent/JP3417701B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08185111A (ja) | 1996-07-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2014258C (en) | Tamper-indicating labelstock | |
JP3501185B2 (ja) | 洗瓶性ホログラムラベルの製造方法およびその製造方法から製造された洗瓶性ホログラムラベル | |
JPH0154709B2 (ja) | ||
JP3417701B2 (ja) | 洗瓶性ホログラムラベルおよびその製造方法 | |
CN1317730A (zh) | 转移法透明全息防伪纸生产方法 | |
JP2010082963A (ja) | シート面の一部に金属薄膜を有し、ポリエステル系アンカー層を有する転写シート、及びその製造方法 | |
KR100376248B1 (ko) | 홀로그램 문자가 형성된 윈도우 명판의 제조방법 | |
JP3521546B2 (ja) | ホログラム紙の製造方法 | |
JP3685345B2 (ja) | ホログラムラベルの製造方法 | |
JP3785665B2 (ja) | ホログラムラベル及びその製造方法 | |
JP3503240B2 (ja) | 洗瓶性ホログラムラベルの製造方法 | |
JP3291752B2 (ja) | 回折格子シートの製造方法 | |
JPH09305115A (ja) | ホログラムラベル紙とその製造方法 | |
JPS6396689A (ja) | ホログラム転写箔の製造方法 | |
JPH0154710B2 (ja) | ||
JPH01192895A (ja) | ホログラム付き蒸着紙およびラベル | |
JPH07121109A (ja) | ホログラムラベルおよびその製造方法 | |
JPS63106779A (ja) | ホログラム転写箔の製造方法 | |
KR100256556B1 (ko) | 접착강도가 향상된 고투명 폴리프로필렌 시트의 제조방법 | |
JPH09311635A (ja) | ラベル用積層フィルムおよびその製造法 | |
CN1193275C (zh) | 一种金属制品表面激光全息图的制作方法 | |
JP2581628Y2 (ja) | 蒸着紙 | |
JP2002366041A (ja) | ガラス瓶用ラベルおよびガラス瓶 | |
JPH0221936B2 (ja) | ||
EP0823325A2 (en) | Polyester-laminated metal plate, and can ends and can bodies molded therefrom |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080411 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090411 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100411 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100411 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |