JP3521546B2 - ホログラム紙の製造方法 - Google Patents

ホログラム紙の製造方法

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JP3521546B2 JP13599495A JP13599495A JP3521546B2 JP 3521546 B2 JP3521546 B2 JP 3521546B2 JP 13599495 A JP13599495 A JP 13599495A JP 13599495 A JP13599495 A JP 13599495A JP 3521546 B2 JP3521546 B2 JP 3521546B2
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  • Holo Graphy (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レリーフ型ホログラム
を有した紙の製造方法に関する。更に詳しくは、回収・
再利用を行う用途、例えば、紙とプラスチックからなる
包装紙を廃棄後に回収して、紙とプラスチックとを剥離
させて再利用する用途や再利用されるガラス瓶などの容
器に貼り付けられるラベルなどへの使用に適したホログ
ラム紙の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レリーフ型ホログラムは、光の干渉縞を
凹凸形状にて記録したものである。一般的に感光性樹脂
の表面にホログラムの凹凸形状を記録させ、この凹凸形
状をメッキ等により型取りして、レリーフ型ホログラム
スタンパーを得る。
【0003】このスタンパーを、押出ラミネート機の冷
却ロール表面に装着して、押出機のT−ダイより押し出
された溶融状態の樹脂に押しつけることによって、表面
にレリーフ型ホログラムが形成された樹脂シート(ホロ
グラム形成樹脂シート)を製造する方法は公知である
(例えば特開昭62−191872号公報、特開昭62
−192779号公報)。
【0004】この方法によれば、生産効率が格段に優れ
ているので、経済的で安価にホログラム形成樹脂シート
を製造することができる。また、この方法により得られ
るホログラム形成樹脂シートは、装飾効果が極めて高い
という特徴を有している。
【0005】前記のホログラム形成樹脂シートのホログ
ラム形成面に金属反射層を設け、この金属反射層面に接
着剤層を介して紙と貼り合わせることで、ホログラム紙
が製造できる。
【0006】あるいは、紙質基材上に押出機より押し出
された溶融状態の熱可塑性樹脂を押し出すとともに、冷
却ロール表面に装着されたレリーフ型ホログラムスタン
パーで押圧・冷却することにより、熱可塑性樹脂表面に
レリーフ型ホログラムを連続的に形成し、さらに前記熱
可塑性樹脂のホログラム形成面に金属反射層、トップコ
ート層を順次積層することでホログラム形成紙が得られ
ることなどが開示されている(例えば特開平1−283
582号公報)。
【0007】一方、ビール、日本酒などの容器に使用さ
れるラベルは、高級感を与えるために金属調のものを用
いることなどが行われており、このようなラベルとし
て、紙にアルミニウム箔を貼り合わせたものや、紙にア
ルミニウム蒸着を施した蒸着紙が一般的に使用されてい
る。そして、これらに関する種々の提案もなされてい
る。これらの容器に使用されるラベルは、容器が繰り返
し再利用されるため、回収後にアルカリ液にて容器を洗
浄する際に、容易に容器から剥離・除去される必要があ
った。
【0008】他方、包装紙としては、紙に耐水性や防湿
性を付与するためにポリエチレンなどのプラスチックフ
ィルムを紙の片面あるいは両面に積層したものが多く用
いられているが、近年環境保護の観点から、包装廃棄物
の再利用が叫ばれるようになり、前記包装紙のように積
層化された包装材は、再利用しやすい様に容易に分離可
能となる性能を有することなどが強く求められるように
なった。
【0009】上述の用途に用いるラベルや包装紙など
に、アイキャッチ効果に富んだホログラムで装飾して付
加価値を加えるべく、先に述べたホログラム形成紙を用
いた場合、ホログラムによる装飾効果は優れているのだ
が、特開昭62−191872号公報、特開昭62−1
92779号公報、特開平1−283582号公報に記
載されているホログラム成形用樹脂、例えばポリエチレ
ン樹脂やポリプロピレン樹脂は、アルカリ可溶性/浸透
性がないため、容器からのラベルの剥離・除去や紙とプ
ラスチックからなる包装紙を分離するといった性能を得
ることはできなかった。
【0010】また、例えばポリエステル樹脂などは、一
般的にアルカリに可溶な性質を有しているが、容器から
のラベルの剥離・除去や包装紙から紙と樹脂とを分離す
るには長時間を要するため実用的ではなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
事情に鑑みなされたもので、押出機を用いて極めて経済
的かつ装飾効果の高いホログラムを製造する方法を利用
でき、しかも、再利用を行う用途への使用に適したホロ
グラム紙の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、押出機のT−ダイより押し
出されたアルカリ可溶性のアクリル系樹脂の片面に紙質
基材を、またもう片方の面に、表面にレリーフ型ホログ
ラムが形成された乾燥時の表面張力が33ダイン/cm
以下の熱可塑性樹脂シートのホログラム形成面に金属反
射層を設けてなるホログラムシートの金属反射層面をラ
ミネートした後、前記熱可塑性樹脂シートを剥離するこ
とを特徴とする。
【0013】また、請求項2記載の発明は、前記熱可塑
性樹脂シートを剥離した後、前記金属反射層上にプライ
マー層、印刷インキ層、オーバーコート層をこの順に設
けることを特徴とする。
【0014】また、請求項3記載の発明は、前記アルカ
リ可溶性のアクリル系樹脂が、酸価が100〜400m
gKOH/gであるアクリル酸樹脂、エチレン−アクリ
ル酸共重合樹脂、アクリル酸エステル樹脂、またはアク
リル酸エステル−アクリル酸共重合樹脂であることを特
徴とする。
【0015】また、請求項4記載の発明は、前記アルカ
リ可溶性のアクリル系樹脂の厚みが5μm〜50μmで
あることを特徴とする。
【0016】また、請求項5記載の発明は、前記紙質基
材として、水に浸漬した際の水中伸度が2.5%以下で
あるコート紙を用いたことを特徴とする。
【0017】また、請求項6記載の発明は、前記熱可塑
性樹脂シートのホログラム形成面とは反対側の面に基材
シートを設けることを特徴とする。
【0018】さらに、請求項7記載の発明は、前記表面
にレリーフ型ホログラムが形成された熱可塑性樹脂シー
トが、熱可塑性樹脂が押出機のT−ダイより押し出され
熱可塑性樹脂シートを形成する、あるいは熱可塑性樹脂
が基材シート上に押出しラミネートされた積層樹脂シー
トを形成するとともに、レリーフ型ホログラムスタンパ
ーが表面に装着された冷却ロールにて押圧・冷却するこ
とにより、前記熱可塑性樹脂シート、あるいは積層樹脂
シートの熱可塑性樹脂表面にレリーフ型ホログラムを形
成したものであることを特徴とする。
【0019】以下、本発明の詳細を図面を参照して説明
する。
【0020】図1は、本発明のホログラム紙の製造方法
における製造工程の一部を示した概略図である。
【0021】すなわち、図1に示したような押出ラミネ
ート装置の押出機1のT−ダイ2から押し出されたアル
カリ可溶性のアクリル系樹脂11の片面に巻出しロール
6から供給される紙質基材10を、もう片方の面に、サ
ンド軸ロール7から供給される表面にホログラムが形成
された熱可塑性樹脂シート13上に金属反射層12が設
けられたホログラムシート20の金属反射層12面を、
冷却ロール3とニップロール4との間でラミネートし、
得られたホログラムを有する積層体25は巻取りロール
8にて巻取られる。その結果、図2にその断面図を示す
ような、ホログラムを有する積層体25が連続的に得ら
れる。なお、図2においては、後述するように、熱可塑
性樹脂シート13のホログラム形成面とは反対面に基材
シート14が設けられている。
【0022】本製造工程に利用できる押出ラミネート装
置は、サンドイッチラミネート機といわれ、古くから使
用されているものがあげられる。また、押出機1、T−
ダイ2には特に制限はなく、本発明に用いるアクリル系
樹脂11は、一般的な樹脂シート成型用押出機にて押出
可能である。また、冷却ロール3やニップロール4につ
いても特に制限はなく、冷却ロール3としては、例えば
冷却水が内部を循環する流路を有する金属製のロールな
どが、またニップロール4としてはシリコンゴムやウレ
タンゴムなどの弾性体からなるロールなどが例示でき
る。
【0023】紙質基材10としては、用途に応じて幅広
い範囲で選択が可能であり、純白ロール紙、コート紙、
アート紙、キャストコート紙などが例示できる。また、
実施形態において、水滴などの作用によって紙質基材1
0が伸びることで、ホログラムによる装飾効果が低下す
る恐れがあるため、紙質基材10は水に浸漬した際の水
中伸度が2.5%以下、好ましくは1.5%以下である
とより望ましい。
【0024】また、紙質基材10の坪量は、一般的に2
0〜200g/m2 の範囲が適当であり、さらに好まし
くは、30〜150g/m2 が適当である。特に、坪量
が20g/m2 未満であると、紙質基材の機械的強度が
不足し、一連の加工工程でも十分耐えうる強度を確保す
ることが難しくなる。
【0025】また、本発明に用いるアクリル系樹脂11
としては、アルカリ可溶性を有し、押出加工適性がある
ことが必要で、さらにT−ダイ2より押し出された際、
ホログラムシート20の金属反射層12面とラミネート
された際に、良好な接着強度が得られることが必要であ
る。これは、本発明の製造方法の最終工程において、ホ
ログラムを有する積層体25から熱可塑性樹脂シート1
3を金属反射層12との界面にて剥離させる際に、金属
反射層12とアクリル系樹脂11との間の接着強度が十
分に強くないと、良好に熱可塑性樹脂シート13を金属
反射層12との界面から剥離させることができないため
である。
【0026】このような樹脂としては、アクリル酸樹
脂、エチレン−アクリル酸共重合樹脂、アクリル酸エス
テル樹脂、アクリル酸エステル−アクリル酸共重合樹脂
などが例示できる。
【0027】上記の樹脂は、アルカリ可溶性の点で、酸
価が100〜400mgKOH/gであることが好まし
い。酸価が100mgKOH/g未満であるとアルカリ
に対する溶解性が遅くなり、実使用に際して良好なアル
カリ可溶性が得られないおそれがある。また、400m
gKOH/gを越えると溶融押出加工時に分解を起こす
など押出加工適性が低下する。
【0028】また、金属反射層12との接着強度につい
ては、上記の樹脂は分子構造中に極性基を含有してお
り、十分な接着強度を得ることができる。
【0029】また、T−ダイ2より押し出されたアクリ
ル系樹脂11の厚みは、5〜50μm、さらに好ましく
は10〜40μmである。押出厚みが5μm未満である
と、安定した押出加工性が得られなくなり、また押出厚
みが50μmを越えるとアルカリ液の浸透に時間がかか
り、十分な洗瓶適性が得られなくなるためである。
【0030】本発明では、T−ダイ2より押し出された
アクリル系樹脂11は、紙質基材10ともラミネートさ
れるが、この際、実用的な接着強度を得るために、紙質
基材10の積層面側にあらかじめコロナ放電処理を施し
たり、押出機1のT−ダイ2より押し出されたアクリル
系樹脂11の紙質基材10との積層面側にあらかじめオ
ゾンを含有する気体を吹き付けた後にラミネートするこ
とが好適である。
【0031】オゾンによる前処理を実施する場合、吹き
付ける気体中のオゾン濃度は1g/Nm3 以上が好まし
く、その吹き付け量は単位時間当たり0.5Nm3 以上
であることが望ましい。ただし、オゾン濃度を高くしす
ぎると、ラミネート強度を向上させる面で有効である
が、オゾンによる処理を行うべき面の反対面に裏回りす
るおそれがある。この現象によって、ラミネートされた
ホログラムを有する積層紙25を巻取りロール8で巻取
った際に、非積層面同士をも接着させてしまい、ブロッ
キングという不良現象を引き起こしてしまう。さらに、
過剰なオゾンの供給は、周囲へオゾンの飛散が懸念され
るため、押出機1の大きさに見合ったオゾン濃度で行う
ことが望ましい。
【0032】さらに、オゾンを吹き付ける量についても
増やしすぎると、風量が強くなったことにより、T−ダ
イ2より押し出されたアクリル系樹脂11の膜揺れによ
る押出加工性の低下や、溶融状態のアクリル系樹脂11
の冷却による濡れ性の低下から紙質基材10との接着性
が悪くなったりするため、オゾン吹き付け量に関しても
過剰な供給は避けることが望ましい。
【0033】ホログラムシート20は、表面にレリーフ
型ホログラムが形成された熱可塑性樹脂シート13のホ
ログラム形成面に金属反射層12が設けられたものであ
る。一連の加工工程でも十分耐えうる機械的強度を増す
ために、熱可塑性樹脂シート13のホログラム形成面と
は反対面に基材シート14を設けても良い。
【0034】この際、使用できる熱可塑性樹脂として
は、レリーフ型ホログラムの微細な凹凸が精度良く再現
でき、かつ乾燥時の表面張力が33ダイン/cm以下で
ある樹脂ならば特に制限はなく、例として、ポリオレフ
ィン系樹脂、中でもポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂などが利用できる。また、熱可塑性樹脂シート13
の厚みとしては、5μm〜100μm程度が好ましい。
更に好ましくは、20μm〜70μmである。
【0035】なお、表面張力を33ダイン/cm以下と
特定したのは、後工程において、ホログラムを有する積
層体25から熱可塑性樹脂シート13を剥離する際、金
属反射層12との界面から良好に剥離させるうえで、金
属反射層12と熱可塑性樹脂シート13との接着強度を
弱いものとするためである。
【0036】金属反射層12としては、金属蒸着膜にて
構成することができる。金属反射層12は、熱可塑性樹
脂シート13の表面に形成されたレリーフ型ホログラム
をより明るいものとするために形成するものであり、表
面反射率が高い金属を使用することが好ましい。たとえ
ば、アルミニウム、金、銀、銅、錫など、およびこれら
の金属を含む合金を使用することができる。
【0037】この金属反射層12は、ホログラムを有す
る積層体25から熱可塑性樹脂シート13(あるいは積
層樹脂シート21)を剥離した後に、熱可塑性樹脂シー
ト13に代わってホログラムを形成する層となる。
【0038】金属反射層12を形成する方法としては、
公知の真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーテ
ィング法などの方法により形成することが可能であり、
また、真空蒸着法はバッチ式あるいは連続式であっても
良い。
【0039】この様にして形成される金属反射層12の
厚みとしては、100オングストローム〜10000オ
ングストロームの範囲が適当である。特に、金属反射層
12の厚みが100Å未満であると、十分に鮮明なホロ
グラムの輝きが得られないおそれがある。
【0040】基材シート14としては、熱可塑性樹脂シ
ート13を支持するためのもので、一般的に二軸延伸加
工が施されたものを用いることで、支持体としての機械
的強度を付与する。基材シート14に用いる樹脂として
は、二軸延伸されたポリプロピレンあるいはポリエステ
ルなどが好適である。
【0041】基材シート14を用いる場合、留意すべき
点として、熱可塑性樹脂シート13と基材シート14と
の接着強度が十分に高くないと、本発明のホログラム紙
30を得る最終工程(図3)において、ホログラムを有
する積層体25から積層樹脂シート21を剥離するにあ
たって、熱可塑性樹脂シート13と基材シート14との
界面においても剥離が生じてしまい、熱可塑性樹脂シー
ト13が金属反射層12との界面より良好に剥離しない
恐れがある。
【0042】したがって、熱可塑性樹脂シート13と基
材シート14との間の接着強度を考慮して、両者の材質
の組み合わせを選択したり、あるいは接着強度を付与す
るための補助的処理(アンカー処理、プライマー処理な
ど)を施す必要がある。
【0043】たとえば、熱可塑性樹脂シート13と基材
シート14に同種の樹脂を用いたり、あるいはアンカー
処理として、あらかじめ基材シート14上にポリエチレ
ンイミン系、ポリブタジエン系、ポリウレタン系、ポリ
アルキルチタネート系などの樹脂からなるアンカー剤を
コーティングしておくなどの方法が挙げられる。
【0044】また、このホログラムシート20を製造す
る方法としては、例えば、図5に示したような装置を用
いて、基材シート14上に、押出機1のT−ダイ2より
押し出された熱可塑性樹脂シート13を、表面にレリー
フ型ホログラムのスタンパー5が装着された冷却ロール
3およびニップロール4の間にてラミネートすることに
より、熱可塑性樹脂シート13の表面にレリーフ型ホロ
グラムが連続的に形成される。
【0045】その結果、図6にその断面を示すような表
面にホログラムを有する積層樹脂シート21が連続的に
得られる。
【0046】次いで、前記積層樹脂シート21のホログ
ラム形成面に、先に述べた方法により金属反射層12を
形成することにより、図7にその断面図を示すようなホ
ログラムシート20を得ることができる。
【0047】この際、冷却ロール3としては、ホログラ
ムをエンボス成形した熱可塑性樹脂シート13を速やか
に冷却して、エンボスされたホログラムの消失と歪みを
防ぐ機能を有する必要があり、冷却効率の高いものが望
ましい。たとえば、冷却水が内部を循環する流路を有す
る金属製のロールなどが例示できる。
【0048】ニップロール4としては、溶融状態の熱可
塑性樹脂シート13にホログラムの凹凸パターンを形成
するため、十分な圧力にて押圧する必要があるので、表
面がウレタンあるいはシリコーン等の弾性体から成るロ
ールが望ましい。
【0049】レリーフ型ホログラムスタンパー5は、た
とえば、ニッケル、金、クロムなどのメッキにより作製
される金属板から成るものが例示され、凹凸パターンに
よりホログラムを形成する母型となるものである。
【0050】ホログラムスタンパー5の厚みとしては、
冷却ロール3またはニップロール4へ装着する際の作業
性の良さや溶融樹脂を十分な圧力で押圧するのに耐えう
る強度を有する必要性があることから、50〜500μ
m程度が望ましい。
【0051】また、冷却ロール3にレリーフ型ホログラ
ムスタンパー5を装着させる方法としては、耐熱性の接
着剤で固定する方法、物理的にビス止めにて固定する方
法、磁石を利用して固定する方法、真空吸着を利用して
固定する方法など、いずれの方法でも可能である。ま
た、スタンパー5は冷却ロール3の全面あるいは一部に
固定を行っても良い。
【0052】以上述べたようにして得られたホログラム
を有する積層体25は、熱可塑性樹脂シート13(ある
いは積層樹脂シート21)と金属反射層12との接着強
度よりも、アルカリ可溶性のアクリル系樹脂11と金属
反射層12との接着強度の方が十分に高いため、図3に
示したようにホログラムを有する積層体25から熱可塑
性樹脂シート13あるいは積層樹脂シート21を容易に
剥離することができる。こうして、ホログラム紙30を
得ることができる。
【0053】次に、この様にして得られたホログラム紙
30の金属反射層12上に、プライマー層15、印刷イ
ンキ層16、オーバーコート層17を順次設けて表面耐
性や装飾効果をさらに高めたのが、図4に示した構成で
ある。
【0054】このときのプライマー層15としては、ア
ルカリ可溶性の良い樹脂で、シェラック、ニトロセルロ
ース系樹脂、ニトロセルロース系樹脂に樹脂酸エステル
を添加した混合樹脂、前記混合樹脂にさらにアルキッド
樹脂を添加した樹脂などが例示できる。
【0055】印刷インキ層16は、ニトロセルロース系
樹脂、ポリアミド樹脂、あるいはこれらの混合樹脂をビ
ヒクルとするインキで更にマレイン酸を添加したインキ
から成るものなどが使用できる。
【0056】オーバーコート層17は、前記印刷インキ
層16に用いたインキのビヒクルから成る樹脂を使用で
き、アルカリ可溶な層である。
【0057】
【作用】本発明の方法では、表面にレリーフ型ホログラ
ムを有する熱可塑性樹脂シートあるいは積層樹脂シート
のホログラム形成面に金属反射層を設けたホログラムシ
ートの金属反射層面と紙質基材とを、押出機より押し出
されたアルカリ可溶性のアクリル系樹脂を介して、ラミ
ネートした後、熱可塑性樹脂シートあるいは積層樹脂シ
ートを金属反射層との界面から剥離してしまうため、得
られたホログラム紙の構成にはアルカリ溶液の浸透の妨
げとなる層が存在しないため、このホログラム紙を回収
・再利用を行う容器のラベルや包装紙として用いた場
合、アルカリ液によって速やかに分離が可能となる。
【0058】また、本発明の方法では、熱可塑性樹脂シ
ートや積層樹脂シートへのホログラムの形成に、押出機
を用いる方法が利用できるので、ホログラムの成形性、
再現性が極めて良好なホログラム紙を得ることができ
る。
【0059】さらに、本発明では、例えば紙質基材上に
表面にホログラムが形成されたアルカリ可溶性のアクリ
ル系樹脂を積層し、該樹脂のホログラム形成面に金属反
射層を真空蒸着法にて設ける方法と比較した場合、いっ
たん熱可塑性樹脂シートや積層樹脂シートのホログラム
形成面に金属反射層を形成した後、金属反射層をアルカ
リ可溶性のアクリル系樹脂を介して紙質基材に転移させ
る方法であるため、金属反射層の形成に一般的に用いら
れている真空蒸着法において、従来は、紙質基材上にア
ルカリ可溶性のアクリル系樹脂を積層した後、該アクリ
ル系樹脂のホログラム形成面に金属反射層を真空蒸着法
にて設ける場合、紙質基材には通常7%〜9%の水分が
含有しているため、そのままでは蒸着機内の真空度が上
がるのに長時間要したり、蒸着機の真空ポンプの能力に
よっては真空度が上がらず蒸着が行えないといった生産
性に問題が生じることがあった。通常、真空蒸着を行う
際には、被蒸着体の含有水分を少なくとも3%以下程度
に抑えることが望ましく、そこで紙質基材の含有水分を
3%以下に低減させるために、真空蒸着工程の前に紙質
基材の加熱乾燥を行うなどの措置を行うことができる
が、その際、加熱による紙質基材のカールや紙質基材の
強度低下からくる加工時の切れや裂け、あるいはホログ
ラムを形成している層に熱可塑性樹脂を用いているの
で、加熱によって熱可塑性樹脂が軟化し、ホログラムが
消失するなどといった不具合が発生するおそれがあった
が、本発明の場合は被蒸着体が紙でないため、水分を飛
ばす操作が必要なくなり、蒸着機内の真空度の低下を防
ぐために被蒸着体(本発明の場合、熱可塑性樹脂シート
または積層樹脂シート)の含有水分率を適当な範囲に調
整する必要がない。
【0060】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。 <実施例1>図5に示した装置を用い、基材シートであ
る厚み20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(東
洋紡績(株)製 P2161)上に、熱可塑性樹脂とし
てポリプロピレン樹脂(三菱化学(株)製 FL25
T)を、T−ダイより押出温度290℃、押出厚み30
μmとなるように押出し、表面にニッケル製のレリーフ
型ホログラムスタンパーが装着された冷却ロール(ロー
ル温度20℃)及びニップロール(シリコンゴム製 ゴ
ム硬度85度)との間で押圧・冷却することで、図6に
断面図を示したような表面にレリーフ型ホログラムが形
成された積層樹脂シートを連続して得た。
【0061】次いで、得られた積層樹脂シートのホログ
ラム形成面に、真空蒸着法により金属反射層として厚さ
1000オングストロームのアルミニウム蒸着層を形成
し、図7に断面図を示したようなホログラムシートを得
た。
【0062】次に、図1に示した装置を用い、巻出しロ
ールにあらかじめ積層面にコロナ放電処理を施した紙質
基材(純白ロール 坪量65g/cm2 )を、サンド軸
ロールに前記ホログラムシートを取り付け、押出機のT
−ダイよりアルカリ可溶性のアクリル系樹脂(エチレン
−アクリル酸共重合樹脂、MFR=18dg/min、
密度=0.943g/cm3 、酸価=200mgKOH
/g)を押出温度230℃、押出厚み20μmとなるよ
うに押し出し、その片面に紙質基材のコロナ放電処理面
を、もう片方の面にホログラムシートのアルミニウム蒸
着面をラミネートし、図2に断面図を示すようなホログ
ラムを有する積層体を連続して得た。この際、T−ダイ
より押し出されたアルカリ可溶性のエチレン−アクリル
酸共重合系樹脂の紙質基材との積層面に向けてオゾン濃
度15g/Nm3 の空気を流量1Nm3 /hrで吹き付
けてオゾン処理を施した。
【0063】このようにして得られたホログラムを有す
る積層体から、積層樹脂シートを剥離することで、図3
に断面図を示したようなホログラム紙を得た。 <実施例2>実施例1で得たホログラム紙のアルミニウ
ム蒸着層の上に、プライマー層としてニトロセルロース
系樹脂、印刷インキ層としてポリアミド系樹脂とニトロ
セルロース系樹脂の混合樹脂をビヒクルとするインキ、
オーバーコート層としてニトロセルロース系樹脂にアル
キッド系樹脂を混合して成るワニスを、グラビアコート
法により順次積層し、図4に断面図を示したようなホロ
グラム紙を得た。 <実施例3>実施例1において、装置として図8に示し
た装置を用い、熱可塑性樹脂としてポリエチレン樹脂
(三井石油化学工業(株)製 ミラソン14P)を、T
−ダイより押出温度320℃、押出厚み80μmとなる
ように押出し、表面にニッケル製のレリーフ型ホログラ
ムが装着された冷却ロール(ロール温度20℃)及びニ
ップロール(シリコンゴム製、ゴム硬度85度)との間
で押圧・冷却することで、図9に断面図を示したような
表面にレリーフ型ホログラムが形成された熱可塑性樹脂
シートを連続して得た(要するに、基材シート14を設
けない構成とした)こと以外は、実施例1と同様の操作
を行い、図3に断面図を示したようなホログラム紙を得
た。 <実施例4>実施例1に示したアルカリ可溶性のアクリ
ル系樹脂であるエチレン−アクリル酸共重合樹脂の代わ
りに、アクリル酸エチル−アクリル酸共重合樹脂(MF
R=15dg/min、密度=1.19g/cm3 、酸
価=130mgKOH/g)を用い、押出機のT−ダイ
より押出温度190℃、押出厚み15μmにて押出した
他は、実施例1と同様にして図3に断面図を示したよう
なホログラム紙を作製した。 <実施例5>実施例1において、エチレン−アクリル酸
共重合樹脂の押出厚みを20μmから75μmに変更し
た他は、実施例1と同様にして図3に断面図を示したよ
うなホログラム紙を得た。 <比較例1>実施例1において、ホログラムシートのア
ルミニウム蒸着面と紙質基材のコロナ放電処理面とをア
ルカリ可溶性のアクリル系樹脂を介してラミネートする
代わりに、ドライラミネート法により、ホログラムシー
トのアルミニウム蒸着面と紙質基材のコロナ放電処理面
とを、二液硬化型ポリウレタン系接着剤(東洋モートン
(株)製 AD−308/CAT−8B)を介してラミ
ネートした後、50℃にて4日間熟成してホログラム紙
を得た。 <比較例2>実施例1において、アルカリ可溶性のアク
リル系樹脂の代わりに、ポリエチレン樹脂(MI=9.
5dg/min、密度=0.917g/cm3 )を押出
温度320℃、押出厚み20μmで押出して、ホログラ
ムを有する積層体を形成した以外は、実施例1と同様に
してホログラム紙を得た。 <比較例3>実施例1において、表面にホログラムが形
成された積層樹脂シートのホログラム形成面にコロナ放
電処理を行い、表面張力を45ダイン/cmとした後、
このホログラム形成面に真空蒸着法によって厚さ100
0オングストロームのアルミニウム蒸着層を施し、ホロ
グラムシートを形成した以外は、実施例1と同様の方法
にて前記ホログラムシートと紙質基材とをラミネート
し、ホログラムを有する積層体を得た。その後、実施例
1と同様に前記ホログラムを有する積層体から積層樹脂
シートを剥離させようと試みたが、積層樹脂シートのア
ルミニウム蒸着層との界面で良好に剥離せず、図3に示
すようなホログラム紙を得ることはできなかった。
【0064】以上、ホログラム紙が得られた実施例1か
ら実施例5および比較例1、比較例2について、回収・
再利用を行う用途へ実際に使用できる適性があるかどう
かの評価を行った。評価の方法としては、用途として、
回収・再利用を行う容器に貼り付けられるラベルを想定
して行った。
【0065】すなわち、各実施例および比較例にて得ら
れたホログラム紙を10センチ角程度に切り取り、カゼ
イン系の糊を用いてガラス板に貼り付け、アルカリ液と
して70℃・4%カセイソーダ水溶液を用い、その中に
ガラス板を浸漬し、各ホログラム紙がガラス板から容易
に剥離するかどうかで適性を判断した。その結果を表1
に示す。
【0066】
【表1】 表1より明らかなように、本発明の実施例1から実施例
4により作製したホログラム紙は、回収・再利用される
容器のラベルとして使用した場合、アルカリ液によっ
て、短時間にて剥離可能であり、極めて優れた性能を有
するものであった。また、実施例5に関しては、アルカ
リ可溶性のアクリル系樹脂の厚みがやや厚いために、実
施例1から実施例4よりも若干長く剥離に時間を要した
が、適性有りと判断した。
【0067】これに対して、比較例1および比較例2で
は、ホログラム紙の構成にアルカリ可溶性を有しない
層、すなわち比較例1では接着剤層が、比較例2ではポ
リエチレン樹脂層が存在するために、アルカリ液が紙質
基剤の端面からしか内部へ浸透せず、ガラス板からの剥
離に極めて長時間を要し、実用的な性能が得られなかっ
た。ゆえに、本発明による効果が非常に大きいことが明
らかである。
【0068】また、今回の評価では、回収・再利用され
る用途として、再利用される容器に貼り付けられるラベ
ルを想定して述べてきたが、その他の用途である包装紙
などの包装分野や書籍分野、カタログ分野などに、本発
明によるホログラム紙を用いた場合でも、アルカリ液に
よって容易に分離することが可能であった。
【0069】さらに、実施例1から実施例5にて得られ
たホログラム紙は、ラベルや包装紙等として使用された
場合に、店頭等での消費者へのアイキャッチ効果や装飾
効果を高めるのに重要なホログラムの輝度感について
も、非常に良好であった。
【0070】
【発明の効果】以上詳細に述べたように、本発明のホロ
グラム紙の製造方法によれば、回収・再利用される用
途、たとえばガラス瓶などの容器に貼り付けられるラベ
ルや紙とプラスチックから形成される包装紙などに使用
した際に、アルカリ液に可溶性/浸透性のある層のみで
構成しているので、回収後にアルカリ液にて容易に分離
することが可能であるとともに、ホログラムの形成に際
して、押出ラミネート機を用いて、押出機により押し出
された溶融状態の熱可塑性樹脂の表面にホログラムを形
成させる方法が利用できるので、極めてホログラムの成
形性に優れており、ホログラムの装飾効果に優れた、従
来にない高級感あふれるホログラム紙を提供することが
可能である。
【0071】このように本発明の製造方法によって作製
したホログラム紙であれば、使用後にゴミとして回収さ
れた場合に、アルカリ液に浸漬することで分離可能であ
るので、分離回収による再利用が可能となるなど環境問
題にも貢献するものであり、産業上極めて有効なもので
あるといえる。
【0072】また、本発明の製造方法によれば、いった
ん熱可塑性樹脂シートや積層樹脂シートのホログラム形
成面に金属反射層を形成した後、金属反射層をアルカリ
可溶性のアルカリ系樹脂を介して紙質基材に転移させる
ので、本発明の場合は被蒸着体が紙でないため、金属反
射層の形成に一般的に用いられている真空蒸着法におい
て、蒸着機内の真空度の低下を防ぐために被蒸着体の含
有水分率を適当な範囲に調整する必要がなく、従来の被
蒸着体が紙質基材を含む場合の含有水分率を調整する際
の、加熱による紙質基材のカールや強度低下からくる切
れや裂け、あるいはホログラムを形成している熱可塑性
樹脂が加熱によって軟化し、ホログラムが消失するなど
といった問題が起こらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホログラム紙の製造方法における製造
工程の一部を示す説明図である。
【図2】図1に示す装置によって製造されたホログラム
を有する積層体の断面図である。
【図3】図2に示したホログラムを有する積層体から、
積層樹脂シートを剥離し、ホログラム紙を得る工程を示
す断面図である。
【図4】図3にて得られたホログラム紙の金属反射層面
へ、プライマー層、印刷インキ層、オーバーコート層を
設けた構成の断面図である。
【図5】本発明のホログラム紙を製造する際に用いられ
る、表面にホログラムを有する積層樹脂シートの製造工
程を示す説明図である。
【図6】図5に示す装置によって製造された表面にホロ
グラムを有する積層樹脂シートの断面図である。
【図7】図6に示した積層樹脂シートのホログラム形成
面に金属反射層を積層したホログラムシートの断面図で
ある。
【図8】本発明のホログラム紙を製造する際に用いられ
る、表面にホログラムを有する熱可塑性樹脂シートの製
造工程を示す説明図である。
【図9】図8に示す装置によって製造された表面にホロ
グラムを有する熱可塑性樹脂シートの断面図である。
【符号の説明】
1 押出機 2 T−ダイ 3 冷却ロール 4 ニップロール 5 レリーフ型ホログラムスタンパー 6 巻出しロール 7 サンド軸ロール 8 巻取りロール 10 紙質基材 11 アルカリ可溶性のアクリル系樹脂 12 金属反射層 13 熱可塑性樹脂(シート) 14 基材シート 15 プライマー層 16 印刷インキ層 17 オーバーコート層 20 ホログラムシート 21 ホログラムを有する積層樹脂シート 25 ホログラムを有する積層体 30 ホログラム紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09F 3/00 G09F 3/00 E (56)参考文献 特開 平8−190347(JP,A) 特開 平7−121109(JP,A) 特開 平1−192895(JP,A) 実開 平6−33164(JP,U) 実開 平6−68827(JP,U) 実開 平4−16477(JP,U) 実開 平1−111270(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 3/00 - 3/02 B29D 9/00 B29D 11/00 B32B 15/08 G03H 1/18

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出機のT−ダイより押し出されたアル
    カリ可溶性のアクリル系樹脂の片面に紙質基材を、ま
    た、もう片方の面に表面にレリーフ型ホログラムが形成
    された乾燥時の表面張力が33ダイン/cm以下の熱可
    塑性樹脂シートのホログラム形成面に金属反射層を設け
    てなるホログラムシートの金属反射層面をラミネートし
    た後、前記熱可塑性樹脂シートを剥離することを特徴と
    するホログラム紙の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂シートを剥離した後、
    前記金属反射層上にプライマー層、印刷インキ層、オー
    バーコート層をこの順に設けることを特徴とする、請求
    項1記載のホログラム紙の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ可溶性のアクリル系樹脂
    は、酸価が100〜400mgKOH/gであるアクリ
    ル酸樹脂、エチレン−アクリル酸共重合樹脂、アクリル
    酸エステル樹脂、またはアクリル酸エステル−アクリル
    酸共重合樹脂であることを特徴とする、請求項1または
    請求項2記載のホログラム紙の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記アルカリ可溶性のアクリル系樹脂の
    厚みが5μm〜50μmであることを特徴とする、請求
    項1乃至請求項3の何れかに記載のホログラム紙の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 前記紙質基材は、水に浸漬した際の水中
    伸度が2.5%以下のコート紙であることを特徴とす
    る、請求項1乃至請求項4の何れかに記載のホログラム
    紙の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性樹脂シートのホログラム形
    成面とは反対側の面に基材シートを設けることを特徴と
    する請求項1乃至請求項5の何れかに記載のホログラム
    紙の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記表面にレリーフ型ホログラムが形成
    された熱可塑性樹脂シートは、熱可塑性樹脂が押出機の
    T−ダイより押し出され熱可塑性樹脂シートを形成す
    る、あるいは熱可塑性樹脂が基材シート上に押出しラミ
    ネートされ積層樹脂シートを形成するとともに、レリー
    フ型ホログラムスタンパーが表面に装着された冷却ロー
    ルにて押圧・冷却することにより、前記熱可塑性樹脂シ
    ート、あるいは積層樹脂シートの熱可塑性樹脂表面にレ
    リーフ型ホログラムを形成したものであることを特徴と
    する、請求項1乃至請求項6の何れかに記載のホログラ
    ム紙の製造方法。
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