JP3499519B2 - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP3499519B2
JP3499519B2 JP2000254139A JP2000254139A JP3499519B2 JP 3499519 B2 JP3499519 B2 JP 3499519B2 JP 2000254139 A JP2000254139 A JP 2000254139A JP 2000254139 A JP2000254139 A JP 2000254139A JP 3499519 B2 JP3499519 B2 JP 3499519B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインの枕ぎ
用カバーに係り、詳しくは、フィードチェーン始端部の
横外側に配置される始端カバーを昇降移動させて、刈取
脱穀作業に適した状態と、枕扱ぎ脱穀に適した状態とを
切換え自在とする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンバインでは、特開平10−2
48358号公報に示されたもののように、フィードチ
ェーン始端部における搬送穀稈の押えである穀稈供給ガ
イドを、フィードチェーン始端部の上面に沿うガイド姿
勢と、上方に揺動して退避した枕扱ぎ姿勢とに姿勢変更
自在に設けるようにした技術が知られている。
【0003】又、特開平9−30836号公報に示され
たように、刈取部に装備された防塵カバー内に収納自在
に構成された可動カバーを設けたものも知られている。
つまり、枕扱ぎ時には、通常は収納されている状態の可
動カバーを人手によって後方に引き出して、フィードチ
ェーン始端の横外側を覆う作用位置に操作するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記前者の従来技術で
は、搬送供給ガイドを退避させた枕扱ぎ時には、刈取穀
稈をフィードチェーン始端部に手乗せするに何らの規制
も無いので、多量に穀稈を手乗せして詰まりを生じさせ
るおそれがある。前記後者の従来技術では、枕扱ぎ時に
は、可動カバーを引き出してからフィードチェーン始端
部に穀稈を手乗せすることになってはいるものの、構造
上、可動カバーを引き出さなくても手乗せ作業可能であ
るから、可動カバーを引き出さない状態で枕扱ぎされて
しまうおそれがある。
【0005】又、後者のものでは、可動カバーを引き出
さずに手乗せすると作動するリミットスイッチを設け、
そのスイッチ作動によってエンジン停止させることによ
り、可動カバーを出さないと枕扱ぎできないように制御
する構造を採用しているので、枕扱ぎ時には可動カバー
を出すように牽制される点は好ましい。しかしながら、
その牽制制御がなされると、機体の反対側に位置する運
転部へ戻ってのエンジンの再始動操作が必要であり、そ
の点で面倒かつ煩わしいものであった。
【0006】本発明の目的は、エンジン再始動という面
倒な操作無く、かつ、通常の刈取脱穀作業に支障を来さ
ないようにしながら、フィードチェーン始端部での詰ま
りが無いように枕扱ぎできるコンバインを提供する点に
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕 請求項1の構成は、コンバインにおいて、フィードチェ
ーン始端部の横外側に位置する始端カバーを、そのカバ
ー上端がフィードチェーンよりも低くなる非作用位置
と、カバー上端がフィードチェーンよりも上側に突出す
る作用位置とに切換え自在に設け、刈取クラッチが入り
になると始端カバーを非作用位置に切換え、かつ、刈取
クラッチが切りになると始端カバーを作用位置に切換え
るように、始端カバーと刈取クラッチとを連係する連動
機構を備えるとともに、フィードチェーン始端部の上側
には、フィードチェーンに上方から下方移動付勢される
挟持作用姿勢と、上方に大きく揺動移動してフィードチ
ェーン始端部の上側を開放する退避姿勢とに姿勢変更自
在な供給ガイドを設け、前記供給ガイドを挾持作用姿勢
にすると否とに拘らず、始端カバーに所定以上の下向き
荷重が作用しているときには、刈取クラッチの切り如何
に拘わらずに始端カバーの作用位置への切換わりが牽制
される牽制手段を設けてあることを特徴とする。
【0008】請求項2の構成は、請求項1の構成におい
て、始端カバーを非作用位置から作用位置へ切換えるた
めの連動機構の作動に伴なって、始端カバーの位置切換
わり経路に突出して始端カバーを作用位置に保持すると
ともに、始端カバーを作用位置から非作用位置へ切換え
るための連動機構の作動に伴って、始端カバーの位置切
換わり経路から退避して始端カバーの作用位置から退避
位置への切換わり移動を許容するように、連動機構に連
動して出退するストッパーを設けてあることを特徴とす
るものである。
【0009】請求項3の構成は、請求項2の構成におい
て、ストッパーに、始端カバーの非作用位置から作用位
置への切換わり移動は許容し、始端カバーの作用位置か
ら非作用位置への切換わり移動は阻止する一方向阻止機
構を装備してあることを特徴とするものである。
【0010】〔作用〕請求項1の構成によれば、刈取ク
ラッチの入りによって始端カバーがフィードチェーン始
端部よりも低くなるので、通常の刈取脱穀作業における
縦搬送機構からフィードチェーンへの穀稈搬送の妨げと
なることが無いとともに、始端カバーを下るという専用
の操作が不要になる。そして、刈取クラッチの切りによ
って始端カバーがフィードチェーン始端部よりも高くな
るので、刈取部を停止して脱穀部を駆動させての枕扱ぎ
時には、始端カバーの上縁に穀稈を手乗せすることで、
一度に多量の穀稈がフィードチェーンに供給される不都
合無く、円滑に穀稈をフィードチェーン始端部に供給す
ることができる。
【0011】 又、牽制手段の機能により、始端カバー
に所定以上の下向き荷重が作用しているときには、刈取
クラッチが切りであっても始端カバーが作用位置へ切換
わらないようになるから、供給ガイドを挾持作用姿勢に
維持した状態では、刈取クラッチを切ってから、刈取部
に存在する刈取穀稈がフィードチェーンに完全に搬送さ
れるまでの間、即ち、フィードチェーン始端部に穀稈が
存在しているときは供給ガイドによる下方移動付勢力に
より穀稈を介して始端カバーをフィードチェーンよりも
下がった非作用位置にすることができ、円滑な穀稈搬送
状態が維持されるようになる。
【0012】請求項2の構成によれば、連動機構に連動
して出退するストッパーを設けて、始端カバーを作用位
置へ切換えるに伴なって、始端カバーの位置切換わり経
路に突出して始端カバーを作用位置に保持できるので、
刈取クラッチを切っての枕扱ぎ状態において、始端カバ
ーに所定以上の下向き荷重が掛ると作用位置に切換わら
ないようにする牽制手段を設けたことによる不測の始端
カバー下降が防止され、フィードチェーン始端部への手
乗せ穀稈の良好なガイド機能を維持できるようになる。
そして、刈取クラッチを入りにすれば、ストッパーが切
換わり経路から退避するので、刈取クラッチ入りに伴な
う始端カバーの非作用位置への切換わりを妨げることが
無い。
【0013】請求項3の構成によれば、次のような作用
がある。即ち、刈取終了により、刈取脱穀状態から枕扱
ぎ状態に移行するべく刈取クラッチを切りにしたときに
は、最後の刈取穀稈がフィードチェーンに搬送されるま
では、刈取部からフィードチェーンへ刈取穀稈が受け渡
しされる状態が若干時間は続くので、刈取部からフィー
ドチェーンへの受け渡し箇所に存在する搬送穀稈が始端
カバー上昇の抵抗となることから、始端カバーに所定以
上の下向き荷重が作用すると作用位置へ切換わらないよ
うに機能する牽制手段が有効である。
【0014】しかしながら、始端カバーを非作用位置か
ら作用位置へ切換えるための連動機構の作動に伴なっ
て、ストッパーが始端カバーの位置切換わり経路に突出
すると、場合によっては、全ての刈取穀稈がフィードチ
ェーンに受け渡されて始端カバーに作用する所定以上の
下向き荷重が解除されても、始端カバーが作用位置に切
換われなくなる不都合が生じる。そこで、ストッパー
に、始端カバーの非作用位置から作用位置への切換わり
移動は許容し、始端カバーの作用位置から非作用位置へ
の切換わり移動は阻止する一方向阻止機構を装備するこ
とにより、前述の理由等により、刈取クラッチの切りか
ら遅れて始端カバーが作用位置に切換わることができる
ようになるとともに、以後、その作用位置への切換わり
状態を維持できるようになる。
【0015】 〔効果〕 請求項1に記載のコンバインでは、刈取クラッチ入切り
に伴なって始端カバーを上げ下げ連動させることと、所
定以上の下向き荷重が作用すると始端カバーが作用位置
に切換わらないようにすることとの工夫により、枕扱ぎ
時の手乗せ作業のガイドとなる始端カバーを、刈取脱穀
作業と枕扱ぎ作業との移行時に必ず行う刈取クラッチ操
作に伴なって自動的に上げ下げできて便利であり、か
つ、エンジン再起動の操作も不要であるとともに、刈取
部からフィードチェーンへの受渡し穀稈を始端カバーで
押し上げて搬送乱れを生じさせてしまうといったことが
無く、通常の刈取脱穀作業に支障を来さないようにしな
がら、枕扱ぎ時におけるフィードチェーン始端部への良
好な穀稈ガイド作用を得ることができた。
【0016】請求項2に記載のコンバインでは、請求項
1の発明による効果に加えて、枕扱ぎ時において、穀稈
を始端カバーに乗せたら始端カバーが下がってしまう、
という牽制手段を設けた故の新たな不都合が回避でき、
良好なガイド機能を維持できる利点がある。
【0017】請求項3に記載のコンバインでは、請求項
1及び2の発明による効果に加えて、ストッパーに装備
された一方向阻止機構の作用により、刈取クラッチを切
りにした後における刈取部からフィードチェーンへの穀
稈受け渡しの完了を妨げないようにしながら、それ以後
における枕扱ぎ時の有効なガイド機能を確実に発揮でき
るようになった。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1にコンバイン前部の側面図が
示され、1は運転部、2は刈取部、3は脱穀部、4はグ
レンタンク、5はクローラ式の走行装置である。6はフ
ィードチェーン、7は刈取部2で刈取った穀稈を合流し
てフィードチェーン6に送る縦搬送機構である。このコ
ンバインには、走行しながらの刈取脱穀作業時には下方
の非作用位置に切換え可能で、機体の走行及び刈取部を
停止し、脱穀部のみ駆動させて行う枕扱ぎ時には上方の
作用位置に切換え可能な始端カバー8を設けてある。
【0019】図2、図3に示すように、フィードチェー
ン6始端部の上側には、フィードチェーン6に上方から
接触して下方移動付勢される挟持作用姿勢と、上方に大
きく揺動移動してフィードチェーン6始端部の上側を開
放する退避姿勢とに姿勢変更自在な公知の供給ガイド2
9を設けてある。これは、機体に左右向きの支点Xで回
動自在に枢支される揺動アーム30に、前後一対の支持
ステー31,32を介して棒材で成るガイド体33を取
付けたものであり、トッグルバネ34によって、前述し
たいずれの姿勢をも付勢維持できるようにしてある。
【0020】図2〜図5、図9に示すように、フィード
チェーン6始端部の横外側に位置する始端カバー8を、
そのカバー上端8aがフィードチェーン6よりも低くな
る非作用位置と、カバー上端8aがフィードチェーン6
よりも上側に突出する作用位置とに切換え自在に設け、
刈取クラッチ9が入りになると始端カバー8を非作用位
置に切換え、かつ、刈取クラッチ9が切りになると始端
カバー8を作用位置に切換えるように、始端カバー8と
刈取クラッチ9とを連係する連動機構10を備えてあ
る。そして、始端カバー8に所定以上の下向き荷重が作
用しているときには、刈取クラッチ9の切り如何に拘わ
らずに始端カバー8の作用位置への切換わりが牽制され
る牽制手段11を設けてある。
【0021】始端カバー8は、フィードチェーン6の支
持枠12の前部において、左右向きの支点P1とP2回
りに回動自在に支持された前後一対の揺動アーム13,
14に枢支された板材で成り、平行に上下揺動移動す
る。各揺動アーム13,14に一体回動状態に装備され
た補助アーム部13a,14aと、始端カバー8の後方
側において支持枠12に左右向きの支点P3回りに回動
自在に支持された操作アーム15とに亘って、バネ鋼で
成る連動部材16を架設連結してある。尚、23は、後
揺動アーム14に作用して始端カバー8を下げ付勢する
巻きバネである。
【0022】連動部材16は、操作アーム15の下端部
に形成された長孔15aと後揺動アーム14とに架設連
結される巻きバネ部16Aと、後揺動アーム14と前揺
動アーム13とに架設連結される連動部16Bとを一体
形成したものである。操作アーム15は、支持枠12に
固定された支持ボス17に嵌入された支軸18の一端面
にボルト固定された板材で成るとともに、支軸18の他
端側をボス外にて折り曲げて形成される被操作腕部19
に第1操作ワイヤー20を接続してある。
【0023】図5、図7、図8に示すように、操作アー
ム15の上端部には、長孔21aを介して支持枠12に
前後方向スライド可能に支持された板材製のストッパー
21の後端部を支承してあり、ストッパー21の前端部
には、側面視で略Z状の係合板22を回動自在に枢支し
てある。係合板22は、その後端折曲げ部22aとスト
ッパー21の前後中間に形成された下方折曲げ部21b
とに亘って架設された引張りバネ24により、後端折曲
げ部22aの上端縁がストッパー21の下端縁に接当し
て、係合板22前側の先端部22Aがストッパー21と
平行になる停止姿勢(図8参照)に復帰付勢されてい
る。
【0024】前記第1操作ワイヤー20の根元側は、刈
取クラッチ入切り駆動操作用のギヤードモータ25の作
動アーム25aに連結されるとともに、この作動アーム
25aと刈取クラッチ9の被操作アーム9aとを第2操
作ワイヤー26で連動連結してある。ギヤードモータ2
5と、刈取クラッチ9の入切りスイッチ27とは制御装
置28に接続されており、前述した連動機構10を構成
している。
【0025】次に連動機構10の作用について説明す
る。走行しての通常の刈取脱穀時には刈取スイッチ27
を入り位置に操作する。この場合には、図2に示すよう
に、始端カバー8が、その上端8aがフィードチェーン
6始端部よりも下がった非作用姿勢にあり、刈取部2か
ら送られてくる穀稈を、供給ガイド29との協動によっ
てフィードチェーン6が脱穀部3へ向けて挟持搬送する
状態を現出している。
【0026】そして、機体の走行を停止し、枕地で手刈
りした穀稈をフィードチェーン6始端部に手乗せして脱
穀する枕扱ぎ時には、刈取りクラッチ9を切りとするべ
く入切りスイッチ27を切り位置に操作する。その場合
には、作動アーム25aが矢印イ方向に駆動されて刈取
クラッチ9を切り操作するとともに、第1操作ワイヤー
20を引張り操作して操作アーム15を矢印ロ方向に回
動させる。すると、連動部材16を引張って始端カバー
8を上昇揺動移動するとともに、ストッパー21が機体
前側(図3中左側)に突出移動する。
【0027】このとき、図7に示すように、係合板22
の先端部22Aが、後揺動アーム14と始端カバー8と
を枢支連結するピン軸35の揺動移動軌跡Rに張り出し
て干渉するが、係合板22がストッパー21に対して矢
印ハ方向には回動移動できるので、引張りバネ24によ
る付勢力に抗してピン軸35が係合板22を押し退け移
動させることができ、始端カバー8は、その上端8aが
フィードチェーン6始端部よりも下がっている非作用姿
勢から、図8に示すように、上端8aがフィードチェー
ン6始端部よりも上に上がる作用姿勢に支障なく姿勢切
換えられる。従って、枕扱ぎ脱穀する際には、供給ガイ
ド29を上方に回動してから、始端カバー8上に穀稈を
手乗せして、詰まり無く良好に穀稈をフィードチェーン
6に供給することができる。
【0028】ところで、この刈取クラッチ9の切り操作
時に、縦搬送機構7等の刈取部2に搬送穀稈が存在して
いて、フィードチェーン6始端部に穀稈が連続して搬送
されていることがあるが、そのときには、図6に示すよ
うに、始端カバー8の上端8aが搬送穀稈群Wに接当し
てそれ以上上昇揺動できない。従って、このような場合
には、連動部材16の巻きバネ部16Aが伸張して、操
作アーム15、及びストッパー21等は始端カバー8が
作用位置となるべき位置に操作することができるのであ
り、穀稈が搬送されてフィードチェーン6始端部から無
くなると、巻きバネ部16Aに貯えられている付勢力に
よって始端カバー8が上昇揺動され、ピン軸35が係合
板22を押し退け移動して、自動的に始端カバー8が作
用位置に切換えられるのである。つまり、巻きバネ部1
6Aによって前述の牽制手段11が構成されている。
【0029】但し、始端カバー8が作用位置に切換えら
れた状態では、図8に示すように、ピン軸35の直後に
係合板22が位置しており、かつ、後方移動するピン軸
35が先端部22Aを押しても、力学上、係合板22を
回動移動させることができない状態になっている。故
に、始端カバー8が一旦作用位置に切換えられると、そ
れ以後、非作用位置に操作される迄は、始端カバ−8を
作用位置に保持することができ、穀稈を多目に乗せたら
始端カバー8がいきなり下がってしまうという不都合が
無く、良好に枕扱ぎ脱穀作業を行うことができるのであ
る。
【0030】つまり、ストッパー21先端に枢支された
係合板22により、始端カバー8の非作用位置から作用
位置への切換わり移動は許容し、始端カバー8の作用位
置から非作用位置への切換わり移動は阻止する一方向阻
止機構Aが構成されているのである。
【0031】図1、図9に示すように、刈取部2を非作
業位置まで上昇させると入り操作される上昇検出スイッ
チ41を設け、この上昇検出スイッチ41が入りになる
とギヤードモータ25を動かして刈取クラッチ9を自動
的に切りにする上昇停止手段36を制御装置28に設け
てある。そして、唐箕38のファンカバー39を、支点
Yで揺動自在であり、かつ、その揺動アーム40に作用
する巻きバネ42によって閉じ付勢状態で装備し、作動
アーム25aと揺動アーム40とを連動連結する第3操
作ワイヤー37を設ける。
【0032】これにより、モータ等の専用駆動源を用意
すること無く、シンプルかつコスト安に、枕地等におけ
る機体回行時に刈取部2を上昇操作すると、それに伴な
って自動的に刈取クラッチ9が切り操作されるととも
に、ファンカバー39が開き揺動されて唐箕38による
選別風が弱まるようになる。回行が終了して刈取部2が
下げられると上昇検出スイッチ41が切りになり、刈取
クラッチ9が入りになるとともにファンカバー39が閉
じて、唐箕38による選別風が強い状態に戻るのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン前部の側面図
【図2】始端カバーが非作用位置にあるときの状態を示
す側面図
【図3】始端カバーが作用位置にあるときの状態を示す
側面図
【図4】(イ)は図2のa−a線断面図、(ロ) は図2
のb−b線断面図、(ハ) は図2のc−c線の断面図
【図5】始端カバー部分の一部切欠きの平面図
【図6】始端カバーの上昇牽制状態を示す側面図
【図7】始端カバーの上昇移動を許容する状態を示す一
方向阻止機構の作用図
【図8】始端カバーの下降阻止状態を示す一方向阻止機
構の側面図
【図9】刈取クラッチと始端カバー等との概略の連係構
造を示す制御系統図
【符号の説明】
6 フィードチェーン 8 始端カバー 8a カバー上端 9 刈取クラッチ 10 連動機構 11 牽制手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 喜博 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平8−23755(JP,A) 実開 平4−82926(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01F 12/10 A01D 61/00 A01D 69/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィードチェーン(6)始端部の横外側
    に位置する始端カバー(8)を、そのカバー上端が前記
    フィードチェーン(6)よりも低くなる非作用位置と、
    前記カバー上端が前記フィードチェーン(6)よりも上
    側に突出する作用位置とに切換え自在に設け、刈取クラ
    ッチ(9)が入りになると前記始端カバー(8)を非作
    用位置に切換え、かつ、前記刈取クラッチ(9)が切り
    になると前記始端カバー(8)を作用位置に切換えるよ
    うに、前記始端カバー(8)と前記刈取クラッチ(9)
    とを連係する連動機構(10)を備えるとともに、フィードチェーン(6)始端部の上側には、フィードチ
    ェーン(6)に上方から下方移動付勢される挟持作用姿
    勢と、上方に大きく揺動移動してフィードチェーン
    (6)始端部の上側を開放する退避姿勢とに姿勢変更自
    在な供給ガイド(29)を設け、 前記供給ガイド(29)を挾持作用姿勢にすると否とに
    拘らず、 前記始端カバー(8)に所定以上の下向き荷重
    が作用しているときには、前記刈取クラッチ(9)の切
    り如何に拘わらずに前記始端カバー(8)の作用位置へ
    の切換わりが牽制される牽制手段(11)を設けてある
    コンバイン。
  2. 【請求項2】 前記始端カバー(8)を非作用位置から
    作用位置へ切換えるための前記連動機構(10)の作動
    に伴なって、前記始端カバー(8)の位置切換わり経路
    に突出して前記始端カバー(8)を作用位置に保持する
    とともに、前記始端カバー(8)を作用位置から非作用
    位置へ切換えるための前記連動機構(10)の作動に伴
    って、前記始端カバー(8)の位置切換わり経路から退
    避して前記始端カバー(8)の作用位置から退避位置へ
    の切換わり移動を許容するように、前記連動機構(1
    0)に連動して出退するストッパー(21)を設けてあ
    る請求項1に記載のコンバイン。
  3. 【請求項3】 前記ストッパー(21)に、前記始端カ
    バー(8)の非作用位置から作用位置への切換わり移動
    は許容し、前記始端カバー(8)の作用位置から非作用
    位置への切換わり移動は阻止する一方向阻止機構(A)
    を装備してある請求項2に記載のコンバイン。
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