JP3498828B2 - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JP3498828B2
JP3498828B2 JP07004698A JP7004698A JP3498828B2 JP 3498828 B2 JP3498828 B2 JP 3498828B2 JP 07004698 A JP07004698 A JP 07004698A JP 7004698 A JP7004698 A JP 7004698A JP 3498828 B2 JP3498828 B2 JP 3498828B2
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敦 岩永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気ディスク等
の光ディスクを用いた光ディスク装置に好適な光ピック
アップに関するもので、特にムービング・マグネット方
式の光ピックアップに有効なものである。
【0002】
【従来の技術】図4において、この種の光ピックアップ
150は、光ディスク装置に取り付けられて往復動する
金属製のキャリッジ100内に収納される、対物レンズ
155を備えた二軸アクチュエータ101と、該対物レ
ンズ155に投受光としてのレーザ光を出射し、また対
物レンズ155からの戻り光を入射する投受光部102
を組み込んだホルダ103と、このホルダ103を被う
カバー104とから構成されている。
【0003】キャリッジ100は、略長方形をした金属
からなる平板部100a、この平板部100aの長手方
向の両縁に沿って直角に立設された側壁部100bとか
ら構成されている。さらに、この側壁部100bと同じ
ように立設された第2の側壁部100cが、一定の空間
をもたせて平板部100aから立設して、一体にそれぞ
れ設けられている。第2の側壁部100cには、貫通し
た丸孔108が図示しないシャフト棒によって挿通され
る大きさにそれぞれ形成されている。また、一方の側壁
部100bの一端には、切り欠き部109が形成されて
いる。そして、2つの丸孔108にシャフト棒が嵌入し
て、切り欠き部109に上述したシャフト棒と平行に配
されたもう1つのシャフト棒が嵌入して、2つのシャフ
ト棒に規制されてキャリッジ100は移動できるように
なっている。
【0004】投受光部102は、金属製の本体102a
内に収納されてレーザ光を発生するレーザダイオード等
の発光素子及び戻り光を受光するフォトダイオード等の
受光素子、集積プリズム等の光学部品(図示せず)から
なり、この本体102aの底部には鍔状のステム部10
2bが形成されている。ステム部102bの底部には、
発光素子などの電子部品の電気端子(図示せず)が外方
に複数本突き出している。またレーザ光が出入射するた
め、ステム部102bと反対側の本体102aには、窓
部102dが設けられている。
【0005】ホルダ103は、ダイキャスト又はモール
ド成形された略箱体形状をしていて、ホルダ103の外
壁に投受光部102のステム部102bが嵌合されて固
定されている。また、ホルダ103の内部には、フレキ
シブル基板110の一部と図示しない回路基板が差し込
まれ、投受光部102の電気端子がこれらの基板と半田
付けされている。
【0006】カバー104は、1つの開口を備えた金属
製の箱体であり、その開口からホルダ103全体に向け
て、カバー104で被い、取付爪がホルダ103の取付
孔に取り付き固定されている。そして、カバー104を
備えたホルダ103は、このホルダ103に取り付けた
投受光部102の窓部102dが後述する二軸アクチュ
エータ101と対向するように、キャリッジ100内に
組み込まれ、ホルダ103の取付位置が調整される。
【0007】図4及び図5に示すように、二軸アクチュ
エータ101は、合成樹脂材からなる略直方体状の固定
部材であるベース105と、このベース105に所定の
間隔をもって対向配置された、対物レンズ155を有す
るレンズホルダー151と、このレンズホルダー151
と一体化した略円筒状のヨーク152と、このヨーク1
52の一部に巻回して配置された略円筒状のコイル17
0とから構成されている。ベース105には、その側壁
面を切り欠いた4つの溝部105aが形成されている。
【0008】図5に示すように、レンズホルダー151
は、金属部材からなり、立設した四角形状の壁部156
と、壁部156に一体成形され、直交方向に突出した略
円筒状の受け部157とから構成されている。壁部15
6の両側端部には垂直立設された細長状の厚肉部158
がそれぞれ形成されていて、厚肉部158内側には長手
方向に切り欠いて形成したガイド溝158aが互いに対
向するように形成されている。ガイド溝158aが形成
された厚肉部158の面の反対側には略V字状の溝部1
58bがそれぞれ2つずつ並んで形成されている。ガイ
ド溝158aが配された側と反対側の壁部156には上
述した受け部157が壁部156と一体に取り付けられ
て、受け部157には垂直方向に貫通する円形状の開口
部161が形成されている。開口部161の周縁には、
4つの爪部159aが向き合う位置に等間隔で形成され
ている。図4に示すように、ベース105の溝部105
aとレンズホルダー151の溝部158bには、それら
を結ぶ細長いワイヤ107がそれぞれ取り付けられて、
対物レンズ155を取り付け固定したレンズホルダー1
51及びこのレンズホルダー151と一体化したヨーク
152がワイヤ107を介してキャリッジ100に可動
自在に支持されている。
【0009】円柱状をした対物レンズ155は、ガラス
又は合成樹脂部材からなり、周縁に鍔部155aを備え
ていて、鍔部155aの外壁がレンズホルダー151の
爪部159a内壁に、鍔部155aの底部が開口部周縁
に当接して、接着剤を用いて取付固定されている。
【0010】ヨーク152は、略長方形状をした金属板
をU字状に折り曲げて形成された金属磁性材であり、互
いに対向して配された第1の平板部152aと第2の平
板部152bと、この平板部152a,152bを繋ぐ
底板部152cとから構成されている。第2の平板部1
52b両側には、対向する第1の平板部152a面と平
行に延びた腕部163が形成されている。腕部163と
レンズホルダー151の壁部156との間には接着剤が
介在している。
【0011】四角形状をした磁石154は、永久磁石で
あり、第1の平板部152a内壁に配置されて、第1の
平板部152a内壁全体を被うように嫌気性接着剤を介
して貼り付け固定されている。嫌気性接着剤は空気を遮
断することによって接着固化するものである。第1の平
板部152a及び第2の平板部152bの、底板部15
2cと反対側の端部には、矩形状をした第1の突起部1
64a、第2の突起部164bがそれぞれ形成されてい
る。
【0012】バックヨーク153は、長方形板状をした
金属磁性材であり、その両端側に貫通した方形状の孔1
65がそれぞれ形成されている。バックヨーク153
は、ヨーク152に対して、バックヨーク153の孔1
65とヨーク152の第1の突起部164a及び第2の
突起部164bとが嵌合して、1つの略筒体を作るよう
に取り付け固定されている。第1の平板部152aに
は、この第1の平板部152aを中心にして、囲むよう
に配された略筒体状のコイル170が形成されている。
そして、このコイル170に電流を流して、ヨーク15
2に取り付けた磁石154との間で発生する磁束によ
り、対物レンズ155を動かせるようになっている。第
2の平板部152bの腕部163は、その腕部163の
外壁面を壁部156と当接するようにして、ガイド溝1
58aに嵌合されている。対物レンズ155の真下に
は、平板レンズ140が設けられていて、入射したレー
ザ光を直角に方向を変えて、対物レンズ155に出射す
るようになっている。
【0013】図6に示すように、このような光ピックア
ップ150のヨーク部分152を組み立てるには、予め
金属磁性材をプレスにて打ち抜き、第1の突起部164
a及び第2の突起部164b、腕部163をかたどった
平板状の金属板を形成しておき、次にポンチを用いて、
この平板状の金属板の中央に宛がって、プレスしてU字
状に折り曲げ、対向した第1の平板部152aと第2の
平板部152b、さらに底板部152cからなるヨーク
152を形成する。黄銅製の金属板からなる治具を用い
て、その金属板の縁に沿って磁石154を載置して、ヨ
ーク152の底板部152cと平行にこの治具を挿入す
る。磁石154の側面の1つには予め嫌気性接着剤が塗
布されている。嫌気性接着剤は、空気を遮断することに
よって接着固化するものである。治具を操作することに
よって、磁石154の表面を第1の平板部152aの内
壁面に密着するように当接させる。嫌気性接着剤が固化
するので、磁石154は第1の平板部152aに取り付
け固定される。
【0014】次に、略筒体状のコイル170(図4参
照)を第1の突起部164a側から被せて、第1の平板
部152aを囲むように挿入する。さらに、ヨーク15
2の第1の突起部164a及び第2の突起部164bに
バックヨーク153の取付孔165をそれぞれ嵌入させ
て、取付固定させる。次に、壁部156のガイド溝15
6aに第2の平板部152bの腕部163を、壁部15
6側面と第2の平板部152b側面とを当接させるよう
に差し込み、接着剤で取り付け固定する。なお、腕部1
63がヨーク152の第2の平板部152bに形成され
たことにより、レンズホルダー151とヨーク152と
の接着面積を増やすことができて、確実に取り付け固定
されるので、対物レンズ155が不要な振動を生じな
い、性能特性の良い構造となっている。レンズホルダー
151の受け部157には、対物レンズ155を載置し
て、対物レンズ155の鍔部155aを爪部159a内
壁に接着剤にて取付固定する。壁部156の溝部158
bには、細長いワイヤ107の一端を取り付け、このワ
イヤ107の他端をベース105の溝部105aに取り
付ける。そして、ベース105とコイル170がキャリ
ッジ100に固定され、ベース105にワイヤ107を
介して連結したレンズホルダー151及びヨーク152
が、キャリッジ100内に可動自在に支持される光ピッ
クアップが完成する。
【0015】このように構成された光ピックアップ15
0は、光ディスク装置に取り付けられた際、光ディスク
の回転偏心に追従するように電流をコイル170に流し
て、ヨーク152に取り付けた磁石154との間で発生
する磁束により、対物レンズ155をフォーカス方向
(光ディスク面に対して接離する方向)とトラッキング
(光ディスクの径方向)方向に移動できるように、半導
体レーザ素子から出射されたレーザ光が平板レンズ14
0によって垂直方向に光の方向を変えて、対物レンズ1
55で集光させ、光ディスク面の所定の箇所に入射する
ようにしている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヨーク15
2の第2の平板部152bに、この第2の平板部152
bの表面と平行に腕部163が設けられたことにより、
可動する対物レンズ155を搭載したレンズホルダー1
51にヨーク152を確実に固定することができ、対物
レンズ155の不要な振動を抑えることができたが、こ
のヨーク152の腕部163が第2の平板部152bか
ら外方に延設しているので、対物レンズ155をフォー
カス方向(光ディスク面に対して接離する方向)とトラ
ッキング(光ディスクの径方向)方向に移動させるため
の磁束以外の不必要な磁束が、この突出した腕部163
部分を設けたことにより生じ、対物レンズ155を精度
良く駆動制御できない恐れがあった。そこで、ヨーク1
52部分の板厚を増やして、ヨーク152の必要な磁束
力に対する、この不要な磁束の影響を減らすことが考え
られるが、ヨーク152と同じ1つの板材からなる腕部
163の厚みも同時に増してしまい、可動する対物レン
ズ155を取り付け固定したレンズホルダー151と一
体化したヨーク152部分が重くなり、対物レンズ15
5を精度良く駆動制御ができないという問題が生じてし
まう。本発明は、以上の問題点に鑑み、ヨークとレンズ
ホルダーとの接着面積を十分確保しつつ、光ピックアッ
プのヨーク部分の所定の軽量化を維持しながら、且つヨ
ーク部分の磁束を高めた光ピックアップを提供すること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第一の解決手段として、ヨークは対向配置した第1の
平板部及び第2の平板部と、該第2の平板部に設けた腕
部とを有し、第1、第2の平板部の表面に重ねて補助ヨ
ークを取り付け、補助ヨークの表面に磁石を取り付け
て、ヨーク及び補助ヨークにより磁気回路を構成し、第
1の平板部側にコイルを巻装し、第2の平板部の腕部を
レンズホルダーに固定したものである。
【0018】また第二の解決手段として、ヨークはU字
状に形成されたものである。
【0019】また第三の解決手段として、補助ヨークの
透磁率はヨークの透磁率より高いものである。
【0020】また第四の解決手段として、第1の平板部
に規制部を設け、該規制部が磁石の側面方向の位置規制
をなしたものである。
【0021】また第五の解決手段として、第1の平板部
に規制部を設け、該規制部が補助ヨークの位置規制をな
したものである。
【0022】また第六の解決手段として、補助ヨークの
表面に係止部を設け、該係止部により磁石の位置決めを
なしたものである。
【0023】また第七の解決手段として、第1の平板部
の、第2の平板部と反対側の面に位置決め部を設けて、
該位置決め部にバランサを取り付けたものである。
【0024】また第八の解決手段として、第1、第2の
平板部の開放端にバックヨークを橋絡して設け、バラン
サをこのバックヨークと一体に設けたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面に基
づいて以下説明する。なお、前述した光ピックアップ1
50と同一の構成部材については、同一符号を付して詳
細な説明を省略する。
【0026】本発明の実施の形態である光ピックアップ
は、以下の構成からなる。図1及び図2において、ヨー
ク11は、略長方形状した金属板をU字状に折り曲げて
形成された金属磁性材であり、互いに対向して配された
第1の平板部14aと第2の平板部14bと、この第1
の平板部14a,第2の平板部14bを繋ぐ底板部14
cとから構成されている。第1の平板部14aの両側に
は、第2の平板部14bに向けて突出させた2つの規制
部17と、この規制部17の両端部分に丸状の切り欠き
溝40がそれぞれ形成されている。この規制部17は、
切り欠き溝40間を折り曲げ基準にしてほぼ直角に折り
曲げ、切り起こし形成された切り起こし部である。第2
の平板部14b両側面には、対向する第1の平板部14
aの表面と平行に延びた腕部16がそれぞれ形成されて
いる。そしてこの腕部16には貫通した略四角形状の穴
部16aが形成されている。第1の平板部14a及び第
2の平板部14bの、底板部14cと反対側の端部(開
放端)には、矩形状をした第1の突起部18a、第2の
突起部18bがそれぞれ形成されている。
【0027】図2に示すように、補助ヨーク7は、ヨー
ク11と同じ透磁率をもつ金属磁性材からなり、ヨーク
11の第1の平板部14a,第2の平板部14bのそれ
ぞれの内壁表面に沿うような形状にそれぞれ形成された
第3の平板部15a及びこの第3の平板部15aと対向
する第4の平板部15bと、これら第3、第4の平板部
15a,15bを繋ぐ第2の底板部15cとから構成さ
れている。第3の平板部15aには、その内壁表面に楕
円形状をした2つの係止部19が一定の間隔を配して、
一体に形成定されている。この係止部19の1つは、第
2の底板部15cと第3の平板部15a間の折り曲げ部
分に配され、もう1つの係止部19は、第3の平板部1
5aの先端部に配されている。
【0028】直方体をなした磁石13は、永久磁石であ
り、対向する表面部13aと裏面部13b、一方の対向
する上面部13c、下面部13dと、他方の対向する2
つの側面部13e,13fとからなる(図3参照)。磁
石13は、補助ヨーク7の2つの係止部19間の第3の
平板部15aの表面部分、いわゆる磁石収納部に取り付
いている。そして、この補助ヨーク7がヨーク11の第
1及び第2の平板部14a及び14b内側表面に配置さ
れている。したがって、磁石13の上面部13c、下面
部13dは補助ヨーク7の係止部19で位置決めされ、
且つ、磁石13の側面部13e,13fは、ヨーク14
の第1の平板部14aの規制部17により位置決めされ
る。すなわち、磁石13は補助ヨーク7とヨーク14に
より上下左右方向を完全に位置決めされて取り付けられ
る。
【0029】バックヨーク12はL字状をした金属磁性
板材であり、この板材の一方12aにはその両端側に貫
通した方形状の孔21がそれぞれ形成されている。金属
磁性板材の他方は、バランサ12bとなっていて、第1
の平板部14aの外壁に当接していて、対向するレンズ
ホルダー151側との重心のバランスをとり、可動する
対物レンズ155の重心のバランスを良くするため設け
られている。バックヨーク12は、補助ヨーク7を内包
し、ヨーク11に対して、バックヨーク12の孔21と
ヨーク11の第1の突起部18a及び第2の突起部18
bとで1つの略筒体を作るように嵌合して、取り付け固
定されている。第1の平板部14aには、第1の平板部
14aを、囲むように略筒体状のコイル(図示せず)が
配設され、このコイルは、フォーカス用コイルとトラッ
キング用コイルとからなる。そして、コイルと、補助ヨ
ーク7及びヨーク11、磁石13、バックヨーク12に
より1つの磁気回路が構成されている。このコイルに電
流を流して、ヨーク11に取り付けた磁石13との間で
発生する磁束力により、ヨーク11と一体化した受け部
157に載置された対物レンズ155をフォーカス方向
及びトラッキング方向に動かせるようになっている。第
2の平板部14bの腕部16は、レンズホルダー151
の壁部156のガイド溝158aと嵌合している。
【0030】図3に基づいて、このように構成された光
ピックアップの組み立てを、以下に説明する。先ず、ヨ
ーク11を作るには、金属磁性板材をプレスにて打ち抜
き、第1の突起部18a及び第2の突起部18b、腕部
16をかたどった平板状の金属板を形成する。次に、切
り欠き溝40間を折り曲げ基準にして、第1の平板部1
4aの両側端部を表面からほぼ直角に折り曲げて規制部
17を形成する。次に、平板状の金属板を基台に固定し
て、ポンチをこの平板状の金属板の中央に宛がって、プ
レスしてU字状に折り曲げる。このように、ポンチを平
板状の金属板の中央に宛がって真下にプレスすると、板
状の金属板がU字状に折り曲げられ、対向した第1の平
板部14aと第2の平板部14b、さらにこの第1、第
2の平板部14a,14bを繋いだ底板部14cからな
るヨーク11が形成される。補助ヨーク7もヨーク11
の組み立てと同じように、ポンチを補助ヨーク7をかた
どった平板状の金属板の中央に宛がって、プレスしてU
字状に折り曲げ、第3の平板部、第4の平板部を形成す
る。そして、係止部19が第3の平板部15a内側表面
の所定の位置に形成されるように、この第3の平板部1
5aの外側から内側に向けてハーフパンチにてプレスし
て突出させて、補助ヨーク7を形成する。
【0031】次に、磁石13を補助ヨーク7の係止部1
9内に磁石13を取り付けるには、磁石13を取り付け
た金属製の差込治具等を用いて、補助ヨーク7の第3の
平板部15a及び第4の平板部15b間に、この第3、
第4の平板部15a,15bの表面と平行に,且つその
側面側から差し込み、さらに差込治具を操作して、第3
の平板部15aの表面部分(磁石収納部)に磁石13を
嵌入し、2つの係止部19間に挟持させる。磁石13を
挟持させた後、補助ヨーク7の係止部19をガイドにし
て、差込治具を第3の平板部15aの表面に沿って引き
上げて、磁石13から差込治具を引き離す。磁石13は
自らの磁力によってこの係止部19間の第3の平板部1
5aの表面部分(磁石収納部)に取り付け固定される。
【0032】次に、磁石13を組み込んだ補助ヨーク7
をヨーク11に取り付け固定するには、固定したヨーク
11の第1の突起18a及び第2の突起18b間から底
板部14cに向けて、補助ヨーク7の第2の底板部15
c側を、磁石13の側面部13e,13fがヨーク11
の第1の平板部に設けられた規制部17の内壁に当接さ
せながら挿入して、底板部14cと第2の底板部15c
とが重ね合うようにする。このとき、規制部17の内壁
には、磁石13の側面部13e,13fとともに、補助
ヨーク7の第3の平板部15aの両側面が当接して、所
定の位置に位置決めされる。
【0033】次に、コイルを第1の平板部14a、及び
第1の平板部14aと一体化した第3の平板部15aを
中心にして、囲むように取り付け配置してから、バック
ヨーク12をヨーク11の第1の平板部14a及び第2
の平板部14b端部の上方から被せて、ヨーク11の第
1の突起部18a及び第2の突起部18bにそれぞれバ
ックヨーク12の取付孔21を嵌入させて固定する。
【0034】以上のように組み合わされたヨーク11を
レンズホルダー151に組み込むには、ヨーク11の第
2の平板部14bの腕部16をレンズホルダー151の
壁部156のガイド溝158aに壁部156側面と第2
の平板部14b側面とが当接させながら差し込み、接着
剤で取り付け固定する。レンズホルダー151の受け部
159には、対物レンズ155を載置して、対物レンズ
155の鍔部155aを爪部159a内壁に接着剤にて
取付固定する。図4の光ピックアップ150で説明した
ように、壁部156の溝部158bには、細長いワイヤ
107の一端を取り付け、このワイヤ107の他端をベ
ース105の溝部105aに取り付ける。そして、レン
ズホルダー151及びレンズホルダー151と一体化し
たヨーク11はキャリッジ100に可動自在に支持され
て光ピックアップが完成する。
【0035】光ディスク装置に取り付けた光ピックアッ
プは、光ディスクの回転偏心に追従するように、ヨーク
11に精度良く確実に取り付けた磁石13とコイル17
0との間で発生する磁束力により、対物レンズ155を
フォーカス方向とトラッキング方向に移動できるように
して、半導体レーザ素子から出射されたレーザ光が平板
レンズ140によって平行方向から垂直方向に光の方向
を変えて、対物レンズ155で集光させ、所定の光ディ
スク面に入射する。なお、補助ヨーク7の材料として、
補助ヨーク7にパーメンジュール板を用いることが考え
られる。パーメンジュール板は、同量の鉄とコバルトか
らつくる磁性合金であり、飽和状態で高透磁率をもつも
のである。通常の補助ヨーク7を構成する鉄からなる金
属磁性材と比べて、透磁率が約1.3倍になる。また、
パーメンジュール板は複雑な加工には難点があるが、補
助ヨークに用いる程度の簡単な加工には、適している。
したがって、このパーメンジュール板からなる補助ヨー
ク7をヨーク11に組み込むことにより、ヨークの板厚
を厚くしなくても必要な磁束力の大きいヨークを構成す
ることができる。
【0036】次に、本発明の実施の形態の変形例とし
て、以下の構成が考えられる。一体となったバランサ1
2bを備えたバックヨーク12の代わりに、図示してい
ないが、ヨークと別体に金属板からなるバランサが設け
られて、このバランサ表面に貫通した2つの貫通孔を形
成する。第1の平板部14aの外壁表面には、ハーフパ
ンチにて内壁表面側からこの外壁表面に突出させた2つ
の丸状の位置決め部を形成する。そして第1の平板部1
4aの位置決め部にバランサの貫通孔を嵌入して、取付
固定するようにしても良い。このようにすれば、可動す
る対物レンズ部分の重心バランスを調整するとき、バラ
ンサを何種類か準備して、このバランサの交換のみで簡
単に調整することができるとともに、位置決め部が正確
に位置決め加工されていれば、この位置決め部にバラン
サを単に取り付ければ良く、この位置決めを精度良く且
つ確実におこなうことができる。
【0037】そして、上記実施の形態を以下のように変
形しても、本発明の技術範囲に含まれることはいうまで
もない。 1)規制部17は、ヨークを折り曲げて形成したが、補
助ヨークの側縁部を裏面側及び表面側に折り曲げたもの
であってもよい。この場合、裏面側に折り曲げられた折
曲片部によって補助ヨークの位置決めがなされ、表面側
に折り曲げられた折曲片部によって磁石の側方に対する
位置決めがなされる。 2)上記係止部19を補助ヨークから切り起こすことに
よって形成してもよい。また、裏面側から打ち出すこと
によって形成してもよい。さらには、係止部を磁石を取
り囲む上下左右の位置に設け、これによって磁石を位置
決め固定するようにしてもよい。 3)規制部及び係止部を設けずに、磁石を補助ヨークに
接着したものでもよい。 4)バランサにヨークに向けて突出する突起を設け、こ
れをヨークに形成した取付孔に嵌め込むようにしてバラ
ンサを装着する構成であってもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ヨークは対向配置した第1の平板部及び第2の平板
部と、該第2の平板部に設けた腕部とを有し、この第
1、第2の平板部の表面に重ねて補助ヨークを取り付
け、補助ヨークの表面に磁石を取り付けて、ヨーク及び
補助ヨークにより磁気回路を構成し、第1の平板部側に
コイルを巻装し、第2の平板部の腕部をレンズホルダー
に固定したことにより、腕部の板厚を増すことなく、磁
気回路に必要なヨーク部分の厚みを持たせ、レンズホル
ダーの駆動に必要な磁束力を高めることができるととも
に、ヨーク単体で構成したものに比べて、軽くすること
ができる。
【0039】また、ヨークをU字状に形成したことによ
り、ヨークと同じ形状をした補助ヨークを開放された一
方向から挿入すればよく、補助ヨークを挿入し取り付け
固定し易く、且つ必要な磁束を効率よく出力することが
でき、不要磁束の抑制されたものができる。
【0040】さらに、補助ヨークの透磁率はヨークの透
磁率より高いので、レンズホルダーのフォーカス方向及
びトラッキング方向へ駆動するために必要な磁束を増す
ことができるとともに、ヨーク全体がより小型化される
ことにより、薄型化・小型化を図ることができる。
【0041】さらに、第1の平板部に規制部を設け、該
規制部が磁石の側面方向の位置規制をなしたことによ
り、磁石を正確な位置に位置決めでき、確実に取り付け
固定することができる。
【0042】さらに、第1の平板部に規制部を設け、該
規制部が補助ヨークの位置規制をなしたことにより、補
助ヨークを正確な位置に位置決めでき、確実に取り付け
固定することができる。
【0043】さらに、補助ヨークの表面に係止部を設
け、該係止部により磁石の位置決めをなしたことによ
り、磁石を補助ヨークの表面に正確に位置決めでき、且
つ確実に取り付け固定することができる。
【0044】さらに、第1の平板部の、第2の平板部と
反対側の面に位置決め部を設けて、該位置決め部にバラ
ンサを取り付けてなることにより、このバランサが正確
な位置に固定されるので、全体の重心のバランスをとる
ことができ、駆動するレンズホルダーのバランス性能を
向上させることができる。
【0045】さらに、第1、第2の平板部の開放端にバ
ックヨークを橋絡して設け、前記バランサをバックヨー
クと一体に設けたことにより、バランサを別に設ける必
要がなく、そのままバックヨークを簡単に取り付けるだ
けで全体の重心のバランスをとることができるととも
に、部品点数の削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップを示す斜視図である。
【図2】本発明の光ピックアップのヨーク及び補助ヨー
クを示す一部拡大斜視図である。
【図3】本発明の光ピックアップの一部分解斜視図であ
る。
【図4】この種の光ピックアップを示す斜視図である。
【図5】この種の光ピックアップの一部斜視図である。
【図6】この種の光ピックアップの一部分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
7 補助ヨーク 11 ヨーク 12 バックヨーク 12b バランサ 13 磁石 14a 第1の平板部 14b 第2の平板部 16 腕部 17 規制部 19 係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 G11B 7/135

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨークは対向配置した第1の平板部及び
    第2の平板部と、該第2の平板部に設けた腕部とを有
    し、前記第1、第2の平板部の表面に重ねて補助ヨーク
    を取り付け、前記補助ヨークの表面に磁石を取り付け
    て、前記ヨーク及び補助ヨークにより磁気回路を構成
    し、前記第1の平板部側にコイルを巻装し、前記第2の
    平板部の腕部をレンズホルダーに固定したことを特徴と
    する光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 レンズホルダーを可動可能に支持する固
    定部材を備えるとともに、前記固定部材に設けられるコ
    イルと、レンズホルダーに固定されるヨークと、そのヨ
    ークに配され前記コイルに流れる電流と交差する方向に
    磁束を発生する磁石とによって磁気回路を構成し、前記
    コイルに電流を流すことにより前記レンズホルダーをフ
    ォーカス方向及びトラッキング方向に駆動する光ピック
    アップにおいて、前記ヨークは、対向配置した第1の平
    板部と第2の平板部とを有し、前記第2の平板部には前
    記レンズホルダーに固着される腕部が形成され、且つ前
    記ヨークには前記腕部を除く部分に補助ヨークが重ね合
    わされていることを特徴とする光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記ヨークは、U字状に形成されたこと
    を特徴とする請求項1記載の光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 前記補助ヨークの透磁率は、前記ヨーク
    の透磁率より高いことを特徴とする請求項1,2又3記
    載の光ピックアップ
  5. 【請求項5】 前記第1の平板部に規制部を設け、該規
    制部が前記磁石の側面方向の位置規制をなしたことを特
    徴とする請求項1,2,3又は4記載の光ピックアッ
    プ。
  6. 【請求項6】 前記第1の平板部に規制部を設け、該規
    制部が前記補助ヨークの位置規制をなしたことを特徴と
    する請求項1,2,3又は4記載の光ピックアップ。
  7. 【請求項7】 前記補助ヨークの表面に係止部を設け、
    該係止部により前記磁石の位置決めをなしたことを特徴
    とする請求項1,2,3,4,5又は6記載の光ピック
    アップ。
  8. 【請求項8】 前記第1の平板部の、前記第2の平板部
    と反対側の面に位置決め部を設けて、該位置決め部にバ
    ランサを取り付けてなることを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5,6又は7記載の光ピックアップ。
  9. 【請求項9】 前記第1、第2の平板部の開放端にバッ
    クヨークを橋絡して設け、前記バランサをバックヨーク
    と一体に設けたことを特徴とする請求項8記載の光ピッ
    クアップ。
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