JP2003016668A - 対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置

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JP2003016668A
JP2003016668A JP2001196907A JP2001196907A JP2003016668A JP 2003016668 A JP2003016668 A JP 2003016668A JP 2001196907 A JP2001196907 A JP 2001196907A JP 2001196907 A JP2001196907 A JP 2001196907A JP 2003016668 A JP2003016668 A JP 2003016668A
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auxiliary magnet
driving device
magnetic body
lens driving
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JP2001196907A
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Goichi Akanuma
悟一 赤沼
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動時におけるタンジェンシャルチルトを抑
えることができ、ピッチング共振及びヨーイング共振も
抑制できる対物レンズ駆動装置を提供する。 【解決手段】 可動部8に対する棒状弾性支持部材3の
結合位置よりも、棒状弾性支持部材3の軸方向で固定部
材9側の位置において、可動部8と固定部14との間
に、補助磁石19と磁性体20とにより構成された磁気
的吸引機構18により可動部8の移動距離に応じた磁気
的吸引力を発生させることによって、可動部8がフォー
カス方向Fに移動することで発生するタンジェンシャル
方向のモーメントと反対方向のモーメントを発生させ、
よって、タンジェンシャルチルトを低減することができ
るようにした。同時にこのような磁気的吸引力を作用さ
せることでフォーカシング駆動力を増加させることもで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクドライ
ブ又は光磁気ディスクドライブの対物レンズ駆動装置、
光ピックアップ装置及び光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の対物レンズ駆動装置には幾つか
の方式があるが、低コストで可動部の軽量化に有利な方
式として4本ワイヤ方式(4WS方式)がある。
【0003】この4WS方式の対物レンズ駆動装置の第
1の従来例を図11に示す。
【0004】対物レンズ101を保持する対物レンズ保
持部材102が4本のワイヤばね103によって弾性的
に支持されており、対物レンズ保持部材102には対物
レンズ101の光軸方向(フォーカス方向F)と平行な
軸を中心としてフォーカシング駆動用コイル104が巻
線され、対物レンズ101の光軸方向と垂直な方向(ト
ラック方向T、紙面垂直方向)と平行な軸を中心として
トラッキング駆動用コイル105が巻線されている。こ
こで、フォーカシング駆動用コイル104、トラッキン
グ駆動用コイル105の両端は各々4本のワイヤばね1
03に電気的に結線されている。また、ワイヤばね10
3の他端は固定部材106に接着固定された基板107
上に配線されたランド部に半田108により半田付けさ
れている。このとき、ワイヤばね103は固定部材10
6と基板107にあけられた穴を通して組付けられる。
また、固定部材106の穴部分には粘弾性を持つ粘弾性
材料109がワイヤばね103の固定部側の根元部分の
周りを囲むように抽入され、対物レンズ保持部材102
等による可動部110のフォーカス方向F及びトラック
方向Tの制振を行っている。
【0005】基板107を通してフォーカシング駆動用
コイル104及びトラッキング駆動用コイル105に電
気を流すことによって、対物レンズ101、対物レンズ
保持部材102、フォーカシング駆動用コイル104、
トラッキング駆動用コイル105で構成される可動部1
10をフォーカス方向Fとトラック方向Tとの2軸方向
に移動することができる。なお、図8中、111はベー
ス、112は磁石、113はヨークであり、磁石11
2、ヨーク113、フォーカシング駆動用コイル104
及びトラッキング駆動用コイル105により駆動モータ
が構成されている。
【0006】しかし、このようにフォーカシング駆動及
びトラッキング駆動を行なった時、レイアウト上の理由
や、組付け精度などの影響により、フォーカシング駆動
用コイル104とトラッキング駆動用コイル105の駆
動力の中心で可動部110の重心と一致していないと、
可動部110は2軸方向の並進運動のみではなく、T方
向又はF方向を中心とした回転剛体モードの共振を発生
する。ここで、T方向を中心とするフォーカシング駆動
によって誘起される共振をピッチング共振、F方向を中
心とするトラッキング駆動によって誘起される共振をヨ
ーイング共振と呼ぶ。
【0007】ピッチング共振及びヨーイング共振の共振
周波数は、ワイヤばね103の伸び剛性、ワイヤばね1
03の間隔、各々の回転軸周りの慣性モーメントによっ
て変化する。従って、これらの周波数がサーボの制御帯
域に存在すると安定したフォーカシング制御、トラッキ
ング制御が行えないという問題を有している。
【0008】このような課題を解決する提案例として、
特開平8−22626号公報に示される対物レンズ駆動
装置がある(第2の従来例)。これは、図12(なお、
図11の場合と対応する部分には同一符号を付して示す
…図13ないし図16においても同様とする)に示すよ
うにワイヤばね103の両端の保持部材115をワイヤ
ばね103の軸方向に可動可能なヒンジ構造として、軸
方向の剛性を小さくしてピッチング共振又はヨーイング
共振の周波数を下げ、また、ヒンジ構造にはダンピング
性を持たせることにより共振のピーク値も低下させるこ
とができる。しかし、このヒンジ構造は複雑で、信頼性
に劣るという問題がある。
【0009】また、薄型化するため、第2の従来例のよ
うに磁気回路116と対物レンズ101の光軸方向と垂
直な面から入射された光束を対物レンズ101の光軸方
向に向きを変える立上げプリズム(図示せず)とを、対
物レンズ101の光軸と垂直な略同一面に配置するため
に、対物レンズ101の光軸がワイヤばね103の支持
中心からオフセットし片持ち支持される構成では、特に
ピッチング共振、ヨーイング共振による悪影響が発生す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この点、構造が簡単な
従来例として特開平8−263860号公報に示される
対物レンズ駆動装置がある(第3の従来例)。これは図
13に示すように、基板107のワイヤばね103が固
定される領域を、固定部材106に対して非固定にして
ワイヤばね103の軸方向に自由度を持たせ、ピッチン
グ共振、ヨーイング共振の周波数及び、ピーク値を管理
している。
【0011】さらに、制御帯域に対してピッチング共振
周波数を低域側に移動し、ヨーイング周波数を高域側に
するものが、特開平5−266507号公報に示されて
いる(第4の従来例)。これは、基板107を図14に
示すように両側の切欠溝117によりトラック方向Tと
平行なY軸回りの回転方向にのみ変位しやすくし、フォ
ーカス方向Fと平行な軸回りには変位しにくくすること
で、ピッチング共振周波数を低域に移動させ、ヨーイン
グ共振周波数をほとんど変化させないようにしたもので
ある。
【0012】これらの従来例によれば、可動部110が
回転方向の力を受けた場合には、ワイヤ状弾性支持部材
103の固定部材106側を軸方向に弾性的に支持する
ことにより、ピッチング共振及びヨーイング共振を抑制
することができる。
【0013】しかし、可動部110をフォーカス方向F
に移動させた場合、図15に略図的に示すようにトラッ
ク方向Tを軸中心とする回転方向(ピッチング方向)に
静的なモーメントMが発生するため、前述した従来例の
ように支持部分が柔らかく軸方向に変形してしまうと、
対物レンズ101がメディアのタンジェンシャル方向に
チルト(傾斜)してしまうという問題が発生してしま
う。即ち、回転剛体モード共振の抑制とタンジェンシャ
ルチルトの低減とでは相反する対策をする必要がある。
【0014】一方、近年では、DVDディスクに見られ
るように光ディスクに関して高密度記録化が進み、その
高密度化のためにスポット径の小径化、用いるレーザ光
の短波長化が必要となるため、対物レンズの開口数NA
が大きくなるに従って、このようなチルトに対する要求
が厳しくなっている。従って、対物レンズ駆動装置の駆
動時のチルトを、より一層小さく抑えることが必要とな
ってきている。
【0015】ここで、移動時におけるタンジェンシャル
チルトを抑えることができ、ピッチング共振及びヨーイ
ング共振も抑制することができる対物レンズ駆動装置が
特開平9−204677号公報や実用新案登録第252
3039号公報に示されている。図16はその公報例を
示すもので、フォーカス駆動力のワイヤ軸方向の作用位
置を、ワイヤばね103の長さの中央近傍に配置するこ
とによって、課題となっているフォーカシングによるモ
ーメントと反対方向のモーメントを発生させ、タンジェ
ンシャルチルトを低減することができるというものであ
る。この従来例(第5の従来例)ではモーメント自体を
小さくする効果があるため、ワイヤ支持部の弾性を小さ
くしてもタンジェンシャルチルト増大しない。
【0016】しかし、可動部の回転剛体モード共振の発
生を抑えるためには、駆動力の中心に重心を一致させる
必要があるため、第5の従来例の構成にすることはレイ
アウトし難いことが多く、また、可動部重量が増加して
しまうため、出力加速度が低下したり、可動部の弾性変
形によって発生する高次共振が大きくなるという問題が
発生してしまう。
【0017】本発明の目的は、移動時におけるタンジェ
ンシャルチルトを抑えることができ、ピッチング共振及
びヨーイング共振も抑制することができる対物レンズ駆
動装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置を提供
することである。
【0018】より具体的には、可動部材がフォーカス方
向に移動することで発生するタンジェンシャル方向のモ
ーメントと反対方向のモーメントを発生させることで、
タンジェンシャルチルトを低減させることを目的とす
る。
【0019】上記目的を実現する上で、部品数の低減と
組み立て工数の低減を図り、さらには、回転剛体モード
共振の振幅を小さくする。
【0020】上記目的を実現する上で、フォーカシング
移動量に応じたタンジェンシャル方向のモーメントを適
切に発生させる。
【0021】上記目的を実現する上で、補助磁石と磁性
体とが吸着してしまうことを防止する。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の対
物レンズ駆動装置は、光スポットを形成する対物レンズ
とこの対物レンズを保持する対物レンズ保持部材とを有
する可動部と、前記可動部を基台に対してフォーカス方
向とトラック方向との2軸方向に移動可能に支持する数
本の棒状弾性支持部材と、前記基台に立設されて前記棒
状弾性支持部材の他端側を支持し、前記基台とともに固
定部を構成する固定部と、前記可動部に対する前記棒状
弾性支持部材の結合位置よりも前記棒状弾性支持部材の
軸方向で前記固定部材側の位置において前記可動部と前
記固定部との間に前記可動部材の移動量に対応した磁気
的吸引力を発生させる磁気的吸引機構と、を備える。
【0023】従って、可動部に対する棒状弾性支持部材
の結合位置よりも、棒状弾性支持部材の軸方向で固定部
材側の位置において、可動部と固定部との間に、磁気的
吸引機構により可動部の移動距離に応じた磁気的吸引力
を発生させることによって、可動部がフォーカス方向に
移動することで発生するタンジェンシャル方向のモーメ
ントと反対方向のモーメントを発生させることができ、
よって、タンジェンシャルチルトを低減することがで
き、同時にフォーカシング駆動力を増加させることもで
きる。
【0024】請求項2記載の発明は、請求項1記載の対
物レンズ駆動装置において、前記磁気的吸引機構は、前
記可動部側に装着された補助磁石と前記固定部側に装着
された磁性体との組合せ構造よりなる。
【0025】従って、可動部側に補助磁石、固定部側に
磁性体を装着することで請求項1記載の発明の磁気的吸
引力を簡単に発生させることができる。
【0026】請求項3記載の発明は、請求項1記載の対
物レンズ駆動装置において、前記磁気的吸引機構は、前
記可動部側に装着された補助磁石と磁性材料製の前記基
台の一部により一体に形成された磁性体との組合せ構造
よりなる。
【0027】従って、請求項2記載の発明の固定部側の
磁性体に代えて、基台自身を磁性材料製としてその一部
により一体に形成された磁性体を可動部側の補助磁石に
近接させることにより磁気的吸引力を発生させているこ
とで、部品数の低減及び組み立て工数の低減を図ること
ができる。
【0028】請求項4記載の発明は、請求項1記載の対
物レンズ駆動装置において、前記磁気的吸引機構は、前
記可動部側に装着された磁性体と前記固定部側に装着さ
れた補助磁石との組合せ構造よりなる。
【0029】従って、可動部側に磁性体、固定部側に補
助磁石を装着することで請求項1記載の発明の磁気的吸
引力を簡単に発生させることができる。
【0030】請求項5記載の発明は、請求項2,3又は
4記載の対物レンズ駆動装置において、前記可動部側に
装着された前記補助磁石又は前記磁性体は、前記可動部
の重心位置をこの可動部に作用する駆動力の中心に一致
させるためのバランサを兼用する。
【0031】従って、可動部側に装着された補助磁石又
は磁性体を、可動部の重心を駆動力の中心に一致させる
ためのバランサも兼ねるように構成することで、部品数
の低減と組み立て工数の低減をすることができる。又
は、元々、重心と推力中心の位置とが異なっている対物
レンズ駆動装置においては、回転剛体モード共振の振幅
を小さくすることができる。
【0032】請求項6記載の発明は、請求項2ないし5
の何れか一記載の対物レンズ駆動装置において、前記可
動部側の前記補助磁石又は前記磁性体は前記可動部から
突出させて装着され、前記固定部側の前記磁性体又は前
記補助磁石は前記可動部側の前記補助磁石又は前記磁性
体を前記対物レンズの光軸方向両側に対して接近離反さ
せる形状に形成されている。
【0033】従って、磁気的吸引機構として、可動部側
の補助磁石又は磁性体は可動部から突出させ、この補助
磁石又は磁性体の対物レンズの光軸方向両側に対して固
定部側の磁性体又は補助磁石が接近離反するように構成
することで、フォーカシング移動量に応じたタンジェン
シャル方向のモーメントを適正に発生させることができ
る。
【0034】請求項7記載の発明は、請求項2ないし6
の何れか一記載の対物レンズ駆動装置において、前記可
動部側の前記補助磁石又は前記磁性体と、前記固定部側
の前記磁性体又は前記補助磁石とは、ジッタ方向にオフ
セットさせて配設されている。
【0035】従って、磁気的吸引機構を構成する補助磁
石と磁性体とがジッタ方向にオフセットされて配置され
ているので、可動部がフォーカス方向に移動した時に補
助磁石と磁性体とが接触することがなく、よって、補助
磁石と磁性体とが吸着してしまうことを防止できる。
【0036】請求項8記載の発明は、請求項2ないし6
の何れか一記載の対物レンズ駆動装置において、前記可
動部側の前記補助磁石又は前記磁性体と前記固定部側の
前記磁性体又は前記補助磁石とが接触しないように、前
記可動部の可動範囲を規制するストッパを有する。
【0037】従って、可動範囲内で補助磁石と磁性体と
が接触することがないように、可動部の可動範囲をスト
ッパにより規制することにより、可動部がフォーカス方
向に移動した時に補助磁石と磁性体とが接触することが
なく、よって、補助磁石と磁性体とが吸着してしまうこ
とを防止できる。
【0038】請求項9記載の発明は、請求項2ないし6
の何れか一記載の対物レンズ駆動装置において、前記可
動部側の前記補助磁石又は前記磁性体と、前記固定部側
の前記磁性体又は前記補助磁石との間の対向面の一方の
面に非磁性体を有する。
【0039】従って、磁気的吸引機構を構成する補助磁
石と磁性体との対抗面の一方の表面に非磁性体を固着し
ておくことにより、可動部が移動した時に、磁性体と補
助磁石との間に非磁性体の厚み分の距離を確保すること
ができ、よって、補助磁石と磁性体とが吸着してしまう
ことを防止できる。
【0040】請求項10記載の発明の光ピックアップ装
置は、光ディスクに対する照射光を発するレーザ光源
と、対物レンズを含む請求項1ないし9の何れか一に記
載の対物レンズ駆動装置と、前記光ディスクからの反射
光を受光する受光光学系と、この受光光学系における受
光信号に基づいて前記対物レンズ駆動装置に対する制御
信号を出力する対物レンズ制御系と、を備える。
【0041】従って、請求項1ないし9の何れか一に記
載の対物レンズ駆動装置を備えるので、対物レンズ駆動
時にタンジェンシャルチルトの影響の少ない制御が可能
となる。
【0042】請求項11記載の発明の光ディスク装置
は、光ディスクを回転駆動する回転駆動系と、前記光デ
ィスクの半径方向に移動自在に設けられた請求項10記
載の光ピックアップ装置と、を備える。
【0043】従って、請求項10記載の光ピックアップ
装置を備え、対物レンズ駆動時にタンジェンシャルチル
トの影響の少ない制御が可能であるので、DVD等のよ
うにチルトの影響を受けやすい場合にも支障のない光デ
ィスク装置を提供することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
に基づいて説明する。図1は本実施の形態の対物レンズ
駆動装置を示し、(a)は平面図、(b)はその側面図
である。本実施の形態の対物レンズ駆動装置にあって
は、まず、対物レンズ1を保持する対物レンズ保持部材
2が棒状弾性支持部材としての4本のワイヤばね3によ
ってフォーカス方向及びトラック方向の2軸方向に弾性
的に支持されており、対物レンズ保持部材2にはフォー
カス駆動用コイル4及びトラック駆動用コイル5が固定
されている。対物レンズ保持部材2には対物レンズ1、
フォーカス駆動用コイル4、トラック駆動用コイル5の
他、コイル端子基板6及びバランサ7が取付けられてお
り、可動部8を構成している。バランサ7は可動部8全
体の重心が駆動用コイル4,5の駆動力の中心と略一致
するようにその位置及び質量が調整されている。
【0045】可動部8はコイル端子基板6において、4
本のワイヤばね3に半田付けされ、弾性支持されてい
る。ワイヤばね3の他端は固定部材9に取付けられた弾
性基板10に半田固定されている。
【0046】駆動磁石11はフォーカス駆動用コイル4
及びトラック駆動用コイル5の駆動部分に磁束が貫くよ
うにギャップを設けてヨーク12に固定されている。基
台13と固定部材9と弾性基板10と駆動磁石11とに
より固定部14が構成されている。また、本実施の形態
では、基台13が駆動磁石11と共に磁気回路を構成す
るヨーク12の一部を構成している。
【0047】固定部14側からワイヤばね3を通してフ
ォーカス駆動用コイル4とトラック駆動用コイル5に電
流を供給することによって対物レンズ1をフォーカス方
向(F方向)及びトラック方向(T方向)に移動するこ
とができる。
【0048】15は光ディスク、16は基台13上に搭
載された光路変更用の立上げプリズムである。
【0049】このような構成において、可動部8を4本
のワイヤばね3によって支持している対物レンズ駆動装
置では、可動部8をフォーカス、トラック方向に加振し
たとき、可動部8の慣性モーメントとワイヤばね3の支
持の回転方向の剛性によって決まる周波数(一般的な対
物レンズ駆動装置では数kHzに存在する)において、
回転剛体モードの共振が発生しフォーカスサーボ及びト
ラックサーボに支障をきたすことが多い。
【0050】そこで、本実施の形態の基本的構成として
は、ワイヤばね3の固定部14側が固定されている弾性
基板10はワイヤばね3の軸方向の弾性が低く設定され
ており、ワイヤばね3の固定部材9に対する取付けがワ
イヤばね3の軸方向に微動可能に構成されている。さら
に、固定部材9と弾性基板10との間にダンパ材17を
注入することによって弾性基板10の振動を減衰させ、
回転剛体モード共振を抑制している。
【0051】しかし、このようにワイヤばね3の軸方向
に弾性を持たせた構成の場合、可動部8をフォーカス方
向に移動させた時に発生するモーメントにより、可動部
8(対物レンズ1)がタンジェンシャル方向に傾くこと
でスポットにコマ収差が発生しスポット特性が悪化して
しまう。
【0052】ここで、本実施の形態では、上述の基本的
な構成に加えて、磁気的吸引機構18が設けられてい
る。この磁気的吸引機構18は、対物レンズ保持部材2
のワイヤばね3の軸方向の固定部材9側の端部に突出さ
せて装着された補助磁石19と、固定部14中の基台1
3に装着された磁性体20との組合せにより構成されて
いる。磁性体20は可動部8側に取付けられた補助磁石
19のフォーカス方向両側を囲むようなコの字形状のも
のであり、可動部8がフォーカス方向において光ディス
ク15側に移動した時には磁性体20の上部20aと可
動部8側の補助磁石19とが磁気的に引き寄せ合い、可
動部8がフォーカス方向において光ディスク15から離
れる方向に移動した時には磁性体20の下部20bと可
動部8側の補助磁石19とが磁気的に引き寄せ合うよう
に構成されている。
【0053】従って、本実施の形態の構成によれば、可
動部8がフォーカス方向において光ディスク15側に移
動した時にはモーメントが発生するが、このモーメント
は前述したフォーカス移動によって発生するモーメント
とは反対方向である。また、可動部8が光ディスク15
から遠ざかる方向に移動する場合には両方のモーメント
は反対方向に発生する。
【0054】ここに、補助磁石19の保持力、磁性体2
0の透磁率、補助磁石19と磁性体20の寸法及び配置
は、可動部8の可動範囲の最大位置において、前述の2
つのモーメントが略つりあうように設定されている。こ
れによって、可動部8は光ディスク15に対する傾きを
低減することが可能である。可動範囲の最大位置におい
てつりあうようにしているのは、フォーカス移動によっ
て発生するモーメントは可動部8の可動量に比例して増
大するので、最大移動時のモーメントを小さくすること
が有効であるためである。
【0055】このように、本実施の形態によれば、可動
部8に対するワイヤばね3の結合位置よりも、ワイヤば
ね3の軸方向で固定部材9側の位置において、可動部8
と固定部14との間に、磁気的吸引機構18により可動
部8の移動距離に応じた磁気的吸引力を発生させること
によって、可動部8がフォーカス方向に移動することで
発生するタンジェンシャル方向のモーメントと反対方向
のモーメントを発生させることができ、よって、タンジ
ェンシャルチルトを低減することができる。同時に、こ
のような磁気的吸引力により、フォーカシング駆動力を
増加させることもできる。
【0056】本発明の第二の実施の形態を図2に基づい
て説明する。なお、第一の実施の形態で示した部分と同
一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略する(以降
の実施の形態でも同様とする)。図2は本実施の形態の
対物レンズ駆動装置を示し、(a)は平面図、(b)は
その側面図である。
【0057】本実施の形態では、第一の実施の形態にお
ける補助磁石19と磁性体20とを入れ替え、固定部1
4側に補助磁石21、可動部8側に磁性体22を装着す
ることにより、磁気的吸引機構23を構成したものであ
る。従って、磁性体22は補助磁石19の場合と同様の
形状、配置とされ、補助磁石21は磁性体20の場合と
同様の形状、配置とされ、磁性体22に対してフォーカ
ス方向の両側に位置する上部21a,21bを有する。
【0058】作用的には、第一の実施の形態の場合と同
様であるので、説明を省略する。
【0059】本発明の第三の実施の形態を図3に基づい
て説明する。図3は本実施の形態の対物レンズ駆動装置
を示し、(a)は平面図、(b)はその側面図である。
本実施の形態は、例えば図1に示した第一の実施の形態
において、補助磁石19の大きさ(質量)と装着位置と
を調整することにより、バランサ兼用とし、バランサ7
を省略したものである。
【0060】即ち、バランサ7を取り付けない状態にお
いて、第一の実施の形態で可動部8に固定されていた補
助磁石19の質量と位置とを適宜設定することにより、
可動部8の重心位置を、フォーカス方向駆動力及びトラ
ック方向駆動力の中心と略一致させることでバランサ7
と同等の役割を持たせるようにしたものである。
【0061】よって、本実施の形態によれば、第一の実
施の形態と比較して、部品点数と組立工数を減らすこと
ができ、コストの低減及び精度、信頼性の向上が可能と
なる。また、元々、重心と推力中心の位置が異なってい
る対物レンズ駆動装置においては、回転剛体モード共振
の振幅を小さくすることができる。
【0062】なお、本実施の形態は、第一の実施の形態
への適用例として説明したが、第二の実施の形態につい
ても同様に適用し得るのはもちろんである。即ち、磁性
体22のの大きさ(質量)と装着位置とを調整すること
により、バランサ兼用とし、バランサ7を省略すること
ができる。
【0063】本発明の第四の実施の形態を図4に基づい
て説明する。図4は本実施の形態の対物レンズ駆動装置
を示し、(a)は平面図、(b)はその側面図、(c)
は磁気的吸引機構部分の正面図である。
【0064】本実施の形態では、ヨーク12も一体に形
成される磁性材料製の基台13を利用し、この基台13
の一部を可動部8に装着された補助磁石19を囲むよう
に枠形状に一体に形成した磁性体24とすることによ
り、補助磁石19と磁性体24とにより磁気的吸引機構
25を構成するようにしたものである。即ち、別部材の
磁性体20に代えて磁性体24を用いた構成であり、磁
性体20の場合と同様に上部24a,下部24bを持つ
形状とすることにより、補助磁石19との間に磁気的な
吸引力を作用させることができる。
【0065】作用的には、第一の実施の形態の場合と同
様であるので、説明を省略するが、本実施の形態によれ
ば、別個に磁性体20を要せず、部品点数と組立工数を
減らすことができるので、コストの低減及び精度、信頼
性の向上が可能となる。
【0066】本発明の第五の実施の形態を図5に基づい
て説明する。図5は本実施の形態の対物レンズ駆動装置
を示し、(a)は平面図、(b)はその側面図、(c)
は磁気的吸引機構部分の正面図である。
【0067】本実施の形態は、例えば、図4に示した第
四の実施の形態の構成において、補助磁石19と磁性体
24との位置関係について、ジッタ方向(ワイヤばね3
の軸方向)に或る程度の間隔Gapをもつようにオフセ
ットさせて配置させたものである。
【0068】即ち、前述の実施の形態において、可動部
8がフォーカス方向に移動した時、その移動量が大きす
ぎると補助磁石19と磁性体24とがくっついて吸着し
てしまい、可動部8の動きを妨げてしまう問題が発生す
るが、本実施の形態のように、補助磁石19と磁性体2
4とをジッタ方向にオフセットさせることにより、補助
磁石19と磁性体24との吸着を防ぐことができる。な
お、オフセット量は、補助磁石19と磁性体24との間
で磁気的吸引力が作用する範囲内で適宜設定すればよ
い。
【0069】また、本実施の形態は第四の実施の形態に
限らず、第一ないし第三の各実施の形態についても同様
に適用できるのは、もちろんである。
【0070】本発明の第六の実施の形態を図6に基づい
て説明する。図6は本実施の形態の対物レンズ駆動装置
を示し、(a)は平面図、(b)はその側面図、(c)
は磁気的吸引機構部分の正面図である。
【0071】本実施の形態では、例えば、図4に示した
第四の実施の形態の構成において、磁石11やヨーク1
2の頂部に蓋をするようにストッパ26を設けることに
より、可動部8(対物レンズ保持部材2)の可動範囲の
上部側を規制するようにしたものである。
【0072】即ち、第五の実施の形態の場合と同様に、
補助磁石19と磁性体24とが吸着することを防ぐ目的
のものであり、対物レンズ保持部材2がフォーカス方向
において光ディスク15側に移動した時にはストッパ2
6、光ディスク15から遠ざかる方向に移動した時には
基台13と衝突することにより、補助磁石19と磁性体
24とがくっついてしまうことを防ぎ、両者が吸着して
しまうことを防止できるようにしたものである。
【0073】本実施の形態に関しても、第四の実施の形
態に限らず、第一ないし第三の各実施の形態についても
同様に適用できるのは、もちろんである。
【0074】本発明の第七の実施の形態を図7に基づい
て説明する。図7は本実施の形態の対物レンズ駆動装置
を示し、(a)は平面図、(b)はその側面図、(c)
は磁気的吸引機構部分の正面図である。
【0075】本実施の形態では、例えば、図4に示した
第四の実施の形態の構成において、補助磁石19の磁性
体24に対向する上下両面に所定の厚さの非磁性体27
a,27bを装着したものである。
【0076】即ち、第五,第六の実施の形態の場合と同
様に、補助磁石19と磁性体24とが吸着することを防
ぐ目的のものであり、対物レンズ保持部材2がフォーカ
ス方向において光ディスク15側に移動した時には非磁
性体27a、光ディスク15から遠ざかる方向に移動し
た時には非磁性体27bが存在することにより、これら
の非磁性体27a,27bの厚さ分の間隔を保持するこ
とができ、補助磁石19と磁性体24とが直接的にくっ
ついてしまうことを防ぎ、両者が吸着してしまうことを
防止できるようにしたものである。
【0077】本実施の形態に関しても、第四の実施の形
態に限らず、第一ないし第三の各実施の形態についても
同様に適用できるのは、もちろんである。
【0078】本発明の第八の実施の形態を図8に基づい
て説明する。本実施の形態は、前述した第一ないし第七
の実施の形態のように構成された対物レンズ駆動装置3
1を備えた光ピックアップ装置32への適用例を示す。
光ピックアップ装置32に搭載されている半導体レーザ
等の光源33から出射した拡散光は、コリメートレンズ
34によって略平行光になる。その後、ビームスプリッ
タ35を通り、立上げミラー36(立ち上げプリズム1
6に相当する)により折り曲げられる。立上げミラー3
6によって折り曲げられた平行光は光ピックアップ装置
32に搭載された対物レンズ駆動装置31の対物レンズ
1に入射し光ディスク15上にスポットを形成する。
【0079】スポットの反射光はビームスプリッタ35
によって来た方向と向きをかえて、集光レンズ37とシ
リンドリカルレンズ38を通った後、4分割受光素子3
9に入射する。光ディスク15上のスポットの反射光が
4分割受光素子39に入射するように配置しておく。4
分割受光素子39で得られた信号を元にして対物レンズ
駆動装置31のフォーカス駆動用コイル4、トラック駆
動用コイル5を駆動することによって光ディスク15に
対して対物レンズ1を追従させることで光ディスク15
の情報を得ることができる。集光レンズ37、シリンド
リカルレンズ38及び4分割受光素子39により受光光
学系40が構成されている。さらに、4分割受光素子3
9の受光信号に基づいて対物レンズ駆動装置31に対す
る駆動信号を出力する対物レンズ制御系(図示せず)も
設けられている。
【0080】ここで、光ピックアップ装置32に搭載さ
れている対物レンズ駆動装置31は前述した第一ないし
第七の実施の形態の如く構成されており、前述のように
対物レンズ駆動装置31によって対物レンズ1を光ディ
スク15に対して追従させて光ディスク15の情報を読
み取るが、本対物レンズ駆動装置31は対物レンズ駆動
時にタンジェンシャルチルトの影響の少ない制御が可能
となる。
【0081】本発明の第九の実施の形態を図9及び図1
0に基づいて説明する。本実施の形態は、前述したよう
な光ピックアップ装置32を搭載した光ディスクドライ
ブ(光ディスク装置)への適用例を示す。まず、光ディ
スクドライブの筐体41に防振ゴム42を介してピック
アップモジュールベース43が設置されている。ピック
アップモジュールベース43には光ディスク15を回転
させる回転駆動系としてのスピンドルモータ44が固定
されている。また、ピックアップモジュールベース43
に取り付けられたシークレール45には光ピックアップ
装置32が搭載されている。光ピックアップ装置32は
シークレール45上を光ディスク15の半径方向に移動
可能とされている。
【0082】ここで、当該光ディスクドライブに搭載さ
れている光ピックアップ装置32は前述した第八の実施
の形態で説明した光ピックアップ装置であって、対物レ
ンズ駆動時にタンジェンシャルチルトの影響の少ない制
御が可能な光ピックアップ装置である。従って、DVD
等のようにチルトの影響を受けやすい場合にも支障のな
い光ディスク装置を提供することができる。
【0083】
【発明の効果】請求項1記載の発明の対物レンズ駆動装
置によれば、可動部に対する棒状弾性支持部材の結合位
置よりも、棒状弾性支持部材の軸方向で固定部材側の位
置において、可動部と固定部との間に、磁気的吸引機構
により可動部の移動距離に応じた磁気的吸引力を発生さ
せることによって、可動部がフォーカス方向に移動する
ことで発生するタンジェンシャル方向のモーメントと反
対方向のモーメントを発生させることができ、よって、
タンジェンシャルチルトを低減することができ、同時に
フォーカシング駆動力を増加させることもできる。
【0084】請求項2記載の発明によれば、可動部側に
補助磁石、固定部側に磁性体を装着することで請求項1
記載の発明の磁気的吸引力を簡単に発生させることがで
きる。
【0085】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明の固定部側の磁性体に代えて、基台自身を磁性
材料製としてその一部により一体に形成された磁性体を
可動部側の補助磁石に近接させることにより磁気的吸引
力を発生させていることで、部品数の低減及び組み立て
工数の低減を図ることができる。
【0086】請求項4記載の発明によれば、可動部側に
磁性体、固定部側に補助磁石を装着することで請求項1
記載の発明の磁気的吸引力を簡単に発生させることがで
きる。
【0087】請求項5記載の発明によれば、請求項2,
3又は4記載の対物レンズ駆動装置において、可動部側
に装着された補助磁石又は磁性体を、可動部の重心を駆
動力の中心に一致させるためのバランサも兼ねるように
構成することで、部品数の低減と組み立て工数の低減と
を図ることができ、また、元々、重心と推力中心の位置
とが異なっている対物レンズ駆動装置においては、回転
剛体モード共振の振幅を小さくすることができる。
【0088】請求項6記載の発明によれば、請求項2な
いし5の何れか一記載の対物レンズ駆動装置において、
磁気的吸引機構として、可動部側の補助磁石又は磁性体
は可動部から突出させ、この補助磁石又は磁性体の対物
レンズの光軸方向両側に対して固定部側の磁性体又は補
助磁石が接近離反するように構成したので、フォーカシ
ング移動量に応じたタンジェンシャル方向のモーメント
を適正に発生させることができる。
【0089】請求項7記載の発明によれば、請求項2な
いし6の何れか一記載の対物レンズ駆動装置において、
磁気的吸引機構を構成する補助磁石と磁性体とがジッタ
方向にオフセットされて配置されているので、可動部が
フォーカス方向に移動した時に補助磁石と磁性体とが接
触することがなく、よって、補助磁石と磁性体とが吸着
してしまうことを防止することができる。
【0090】請求項8記載の発明によれば、請求項2な
いし6の何れか一記載の対物レンズ駆動装置において、
可動範囲内で補助磁石と磁性体とが接触することがない
ように、可動部の可動範囲をストッパにより規制するこ
とにより、可動部がフォーカス方向に移動した時に補助
磁石と磁性体とが接触することがなく、よって、補助磁
石と磁性体とが吸着してしまうことを防止することがで
きる。
【0091】請求項9記載の発明によれば、請求項2な
いし6の何れか一記載の対物レンズ駆動装置において、
磁気的吸引機構を構成する補助磁石と磁性体との対抗面
の一方の表面に非磁性体を固着しておくことにより、可
動部が移動した時に、磁性体と補助磁石との間に非磁性
体の厚み分の距離を確保することができ、よって、補助
磁石と磁性体とが吸着してしまうことを防止することが
できる。
【0092】請求項10記載の発明の光ピックアップ装
置によれば、請求項1ないし9の何れか一に記載の対物
レンズ駆動装置を備えるので、対物レンズ駆動時にタン
ジェンシャルチルトの影響の少ない制御が可能となる。
【0093】請求項11記載の発明の光ディスク装置に
よれば、請求項10記載の光ピックアップ装置を備え、
対物レンズ駆動時にタンジェンシャルチルトの影響の少
ない制御が可能であるので、DVD等のようにチルトの
影響を受けやすい場合にも支障のない光ディスク装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の対物レンズ駆動装
置を示し、(a)は平面図、(b)はその縦断側面図で
ある。
【図2】本発明の第二の実施の形態の対物レンズ駆動装
置を示し、(a)は平面図、(b)はその縦断側面図で
ある。
【図3】本発明の第三の実施の形態の対物レンズ駆動装
置を示し、(a)は平面図、(b)はその縦断側面図で
ある。
【図4】本発明の第四の実施の形態の対物レンズ駆動装
置を示し、(a)は平面図、(b)はその縦断側面図、
(c)は磁気的吸引機構部分の正面図である。
【図5】本発明の第五の実施の形態の対物レンズ駆動装
置を示し、(a)は平面図、(b)はその縦断側面図、
(c)は磁気的吸引機構部分の正面図である。
【図6】本発明の第六の実施の形態の対物レンズ駆動装
置を示し、(a)は平面図、(b)はその縦断側面図、
(c)は磁気的吸引機構部分の正面図である。
【図7】本発明の第七の実施の形態の対物レンズ駆動装
置を示し、(a)は平面図、(b)はその縦断側面図、
(c)は磁気的吸引機構部分の正面図である。
【図8】本発明の第八の実施の形態の光ピックアップ装
置を示す概略構成図である。
【図9】本発明の第九の実施の形態の光ディスクドライ
ブを示す概略平面図である。
【図10】その縦断側面図である。
【図11】第1の従来例の対物レンズ駆動装置の構成例
を示す側面図である。
【図12】第2の従来例の対物レンズ駆動装置の構成例
を示す斜視図である。
【図13】第3の従来例の対物レンズ駆動装置の構成例
を示す平面図である。
【図14】第4の従来例の対物レンズ駆動装置の構成例
を示す斜視図である。
【図15】その欠点を説明するための略図的な説明図で
ある。
【図16】第5の従来例の対物レンズ駆動装置の構成例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 対物レンズ保持部材 3 棒状弾性支持部材 8 可動部 9 固定部材 13 基台 14 固定部 15 光ディスク 18 磁気的吸引機構 19 補助磁石 20 磁性体 21 磁性体 22 補助磁石 23 磁気的吸引機構 24 磁性体 25 磁気的吸引機構 26 ストッパ 27a,27b 非磁性体 31 対物レンズ駆動装置 32 光ピックアップ装置 33 レーザ光源 40 受光光学系 44 回転駆動系

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光スポットを形成する対物レンズとこの
    対物レンズを保持する対物レンズ保持部材とを有する可
    動部と、 前記可動部を基台に対してフォーカス方向とトラック方
    向との2軸方向に移動可能に支持する数本の棒状弾性支
    持部材と、 前記基台に立設されて前記棒状弾性支持部材の他端側を
    支持し、前記基台とともに固定部を構成する固定部材
    と、 前記可動部に対する前記棒状弾性支持部材の結合位置よ
    りも前記棒状弾性支持部材の軸方向で前記固定部材側の
    位置において前記可動部と前記固定部との間に前記可動
    部の移動量に対応した磁気的吸引力を発生させる磁気的
    吸引機構と、を備える対物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気的吸引機構は、前記可動部側に
    装着された補助磁石と前記固定部側に装着された磁性体
    との組合せ構造よりなる請求項1記載の対物レンズ駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気的吸引機構は、前記可動部側に
    装着された補助磁石と磁性材料製の前記基台の一部によ
    り一体に形成された磁性体との組合せ構造よりなる請求
    項1記載の対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気的吸引機構は、前記可動部側に
    装着された磁性体と前記固定部側に装着された補助磁石
    との組合せ構造よりなる請求項1記載の対物レンズ駆動
    装置。
  5. 【請求項5】 前記可動部側に装着された前記補助磁石
    又は前記磁性体は、前記可動部の重心位置をこの可動部
    に作用する駆動力の中心に一致させるためのバランサを
    兼用する請求項2,3又は4記載の対物レンズ駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 前記可動部側の前記補助磁石又は前記磁
    性体は前記可動部から突出させて装着され、前記固定部
    側の前記磁性体又は前記補助磁石は前記可動部材側の前
    記補助磁石又は前記磁性体を前記対物レンズの光軸方向
    両側に対して接近離反させる形状に形成されている請求
    項2ないし5の何れか一記載の対物レンズ駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記可動部側の前記補助磁石又は前記磁
    性体と、前記固定部側の前記磁性体又は前記補助磁石と
    は、ジッタ方向にオフセットさせて配設されている請求
    項2ないし6の何れか一記載の対物レンズ駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記可動部側の前記補助磁石又は前記磁
    性体と前記固定部側の前記磁性体又は前記補助磁石とが
    接触しないように、前記可動部の可動範囲を規制するス
    トッパを有する請求項2ないし6の何れか一記載の対物
    レンズ駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記可動部側の前記補助磁石又は前記磁
    性体と、前記固定部側の前記磁性体又は前記補助磁石と
    の間の対向面の一方の面に非磁性体を有する請求項2な
    いし6の何れか一記載の対物レンズ駆動装置。
  10. 【請求項10】 光ディスクに対する照射光を発するレ
    ーザ光源と、 対物レンズを含む請求項1ないし9の何れか一に記載の
    対物レンズ駆動装置と、 前記光ディスクからの反射光を受光する受光光学系と、 この受光光学系における受光信号に基づいて前記対物レ
    ンズ駆動装置に対する制御信号を出力する対物レンズ制
    御系と、を備える光ピックアップ装置。
  11. 【請求項11】 光ディスクを回転駆動する回転駆動系
    と、 前記光ディスクの半径方向に移動自在に設けられた請求
    項10記載の光ピックアップ装置と、を備える光ディス
    ク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1548720A2 (en) * 2003-11-26 2005-06-29 Mitsumi Electric Co., Ltd. Objective lens driving device enabling speed-up of optical disk drive
US8053712B2 (en) 2008-02-20 2011-11-08 Sanyo Electric Co., Ltd. Use of a photoelectric converted signal to inspect an objective lens driving device

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