JPH0944872A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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JPH0944872A
JPH0944872A JP19232895A JP19232895A JPH0944872A JP H0944872 A JPH0944872 A JP H0944872A JP 19232895 A JP19232895 A JP 19232895A JP 19232895 A JP19232895 A JP 19232895A JP H0944872 A JPH0944872 A JP H0944872A
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JP
Japan
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lens
objective lens
tracking
weight
focus
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JP19232895A
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Hirofumi Nagumo
浩文 南雲
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカス方向とトラッキング方向の2軸方
向の耐振性と耐衝撃性を大幅に改善した対物レンズ駆動
装置を提供する。 【解決手段】 光学ピックアップ装置に用いられる対物
レンズ駆動装置1は、対物レンズ11を有したレンズ可
動体10と、このレンズ可動体10をフォーカス方向F
に可動させるフォーカス調整駆動用磁気回路20と、レ
ンズ可動体10をトラッキング方向Tに可動させるトラ
ッキング調整駆動用磁気回路20′と、レンズ可動体1
0のカウンタバランスとして機能するウエイト40とを
備えている。これらフォーカス調整駆動用及びトラッキ
ング調整駆動用の磁気回路20,20′は、ウエイト4
0側にそれぞれ配設してある。これにより、レンズ可動
体10の耐振性及び耐衝撃性が大幅に向上すると共に、
レンズ可動体10全体のイナーシャを可及的に小さくで
きて省電力化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、光ディ
スク或は光磁気ディスク駆動装置の光学ピックアップ装
置等に用いられ、光源から出射される光ビームを光ディ
スク或は光磁気ディスク等の信号記録面に集光させる対
物レンズを、互いに直交するフォーカス方向及びトラッ
キング方向の2軸方向に駆動変位させるようにした対物
レンズ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、光ディスク駆動装置では、光デ
ィスクの信号記録面に記録された情報信号を読み取る手
段として光学ピックアップ装置が用いられている。この
光学ピックアップ装置には、光源としての半導体レーザ
から出射された光ビームを上記信号記録面に集束させる
対物レンズを、互いに直交するフォーカス方向及びトラ
ッキング方向の2軸方向に駆動変位させることによっ
て、上記光ビームが上記信号記録面に合焦して記録トラ
ックを正確に走査するようにしたアクチュエータとして
の対物レンズ駆動装置が配設されている。
【0003】この対物レンズをフォーカス方向とトラッ
キング方向の2軸方向に駆動させる主なアクチュエータ
としては、4本ワイヤ型と、軸摺動型のものが一般に知
られている。これらを、図6,図7によって具体的に説
明すると、図6は4本ワイヤ型の対物レンズ駆動装置1
00を、図7は軸摺動型の対物レンズ駆動装置110
を、それぞれ示す。この4本ワイヤ型の対物レンズ駆動
装置100は、対物レンズ101の支持体102を4本
のワイヤ103でベース104に対して支持し、支持体
102に巻き付けられたフォーカス制御用及びトラッキ
ング制御用の駆動コイル105と磁石106及び磁気ヨ
ーク107の電磁力により、対物レンズ101をフォー
カス方向Fとトラッキング方向Tに駆動変位させる方式
である。
【0004】また、上記軸摺動型の対物レンズ駆動装置
110は、対物レンズ111の支持体112をベース1
13に立設した軸114に差し込み、フォーカス方向F
はフォーカス制御用駆動コイル115と磁石116及び
磁気ヨーク117の電磁力により軸114に沿って上下
させ、また、トラッキング方向Tはトラッキング制御用
駆動コイル115′と磁石116及び磁気ヨーク117
の電磁力により軸114の周りに回転させる方式であ
り、軸周りは支持体112に取付られたバランサ118
によりバランスをとっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記4
本ワイヤ型の対物レンズ駆動装置100では、該対物レ
ンズ駆動装置100に振動衝撃が加わると、フォーカス
方向Fとトラッキング方向Tの両方向で上記振動衝撃が
可動部である対物レンズ101を支持した支持体102
に直接作用して該対物レンズ101等が動き易かった。
このため、対物レンズ駆動装置100に振動衝撃が加わ
ると、デフォーカス(対物レンズがフォーカス方向から
外れること)やオフトラック(対物レンズがトラッキン
グ方向から外れること)が生じ易いという問題があっ
た。
【0006】また、上記軸摺動型の対物レンズ駆動装置
110では、対物レンズ111を支持した支持体112
の軸周りの回転はバランサ118によりバランスをとっ
ているため、対物レンズ駆動装置110に振動衝撃が加
わると、オフトラックの発生は防ぐことができるが、デ
フォーカスが生じ易いという問題があったそこで、この
発明は、1つのウエイトがフォーカス方向とトラッキン
グ方向の2軸方向に対してカウンタバランス(釣り合い
重り)として働いてレンズ可動体の耐振動特性及び耐衝
撃特性をより一段と向上させることができ、かつ、レン
ズ可動体全体のイナーシャ(慣性)を小さくして省電力
化を図ることができる対物レンズ駆動装置を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】対物レンズを有したレン
ズ可動体と、このレンズ可動体を上記対物レンズの光軸
方向であるフォーカス方向に可動させるフォーカス調整
駆動用磁気回路と、上記レンズ可動体を上記対物レンズ
の光軸と直交する方向であるトラッキング方向に可動さ
せるトラッキング調整駆動用磁気回路と、上記レンズ可
動体のカウンタバランスとして機能するウエイトと、を
備えた対物レンズ駆動装置において、上記フォーカス調
整駆動用磁気回路及びトラッキング調整駆動用磁気回路
を上記ウエイト側にそれぞれ配設し、このウエイトを上
記フォーカス方向とトラッキング方向の両方向に対して
上記レンズ可動体のカウンタバランスとして機能するよ
うに構成してある。
【0008】上記レンズ可動体がフォーカス方向とトラ
ッキング方向の2軸方向に駆動変位する際に、上記ウエ
イトが上記2軸方向に対してカウンタバランスとして機
能するので、レンズ可動体に備えられた対物レンズの耐
振性及び耐衝撃性が大幅に向上し、オフトラックとデフ
ォーカスの発生がともに確実に防止される。また、フォ
ーカス調整駆動用磁気回路及びトラッキング調整駆動用
磁気回路が上記ウエイト側にそれぞれ配設されたので、
該ウエイトの重量が軽くなり、フォーカス及びトラッキ
ング調整時のレンズ可動体全体のイナーシャが小さくな
って省電力化が図られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的な実施の
形態例について図面を参照して説明する。
【0010】図1〜図3は、この発明の一実施形態例の
対物レンズ駆動装置1を示す。この対物レンズ駆動装置
1は、例えば、光ディスク駆動装置に内蔵された光学ピ
ックアップ装置に用いられるものであり、該光学ピック
アップ装置のキャリッジ等にネジ(いずれも図示省略)
を介して取り付けられる固定ベース2を備えている。こ
の固定ベース2は金属矩形板状に形成されており、その
前方に後述する対物レンズ11が位置するようになって
いる。また、この固定ベース2a上の前端中央と中央及
び後端中央には矩形の起立部2a,2b及び2cを垂直
にそれぞれ突設してある。
【0011】固定ベース2上の起立部2aと起立部2b
上との間の略中央には、円柱状のトラッキング方向用支
軸3を圧入等の手段により垂直に立設してある。このト
ラッキング方向用支軸3には、図示しないボールベアリ
ング等の軸受を介して金属製で四角ブロック状の可動ベ
ース4を左右方向に回転自在に支持してある。この可動
ベース4の前側には、金属板状の一対のフォーカスバネ
(弾性体)5,5を介してレンズ可動体10を該可動ベ
ース4から所定間隔離して取付けてある。このレンズ可
動体10は、フォーカス調整駆動用磁気回路20により
フォーカス方向(対物レンズ11の光軸方向で図1,2
中符号Fで示す)に駆動変位すると共に、トラッキング
調整駆動用磁気回路20′によりトラッキング方向(対
物レンズ11の光軸と直交する方向で図1.3中符号T
で示す)に駆動変位するようになっている。また、可動
ベース4の両側面4a,4a中央の上記トラッキング方
向用支軸3に相対向する同位置で該支軸3と直交する方
向には、一対のフォーカス方向用支軸6,6を突設して
ある。この一対のフォーカス方向用支軸6,6には、図
示しないボールベアリング等の軸受を介して金属製のウ
エイトホルダー30を上下方向に回転自在に支持してあ
る。さらに、可動ベース4の前面と固定ベース2の起立
部2aとの間には金属棒状のトラッキングバネ(弾性
体)7を介在してある。
【0012】レンズ可動体10は、対物レンズ11と、
この対物レンズ11を保持したレンズホルダー12と、
このレンズホルダー12の両側面中央において対物レン
ズ11の中心に相対向するように突設した金属製の一対
のピン13,13とで構成されている。対物レンズ11
は、光学ピックアップ装置に内蔵された光源としての半
導体レーザから出射された光ビームを光ディスクの信号
記録面(いずれも図示省略)に集束させるためのもので
ある。レンズホルダー12は合成樹脂により略四角ブロ
ック状に成形され、その中央に円筒状の突部12aを一
体突出形成してある。このレンズホルダー12の円筒状
の突部12aに上記対物レンズ11を嵌合してある。
【0013】また、上記レンズホルダー12を可動ベー
ス4に取り付けるための各フォーカスバネ5は、上,下
片部5a,5bと、この上,下片部5a,5bの先端側
に一体折り曲げ形成された側片部5cとで正面コ字形に
形成されており、各上,下片部5a,5bが上下方向に
弾性変形するようになっている。そして、上記各フォー
カスバネ5の側片部5cの内面側を上記レンズホルダー
12の側面に接着剤等により固定してあると共に、該各
フォーカスバネ5の上,下片部5a,5bの基部間を可
動ベース4の上下面に挾むようにして接着剤等により固
定してある。
【0014】フォーカス調整駆動用磁気回路20は、後
述するウエイトホルダー30の基端部31の中央開口部
31a内に四角筒状に巻装されて取付けられたフォーカ
ス制御用駆動コイル21と、前記固定ベース2上に立設
されてフォーカス制御用駆動コイル21の前,後部を挾
むように対峙した各一対の磁石22及び磁気ヨーク23
とで構成されている。この各磁石22は固定ベース2の
起立部2b,2cにそれぞれ接着剤等により固定してあ
り、各磁気ヨーク23は固定ベース2上の起立部2b,
2c間の中央に立設して上記四角筒状のフォーカス制御
用駆動コイル21内に遊挿されている。また、トラッキ
ング調整駆動用磁気回路20′は、上記四角筒状のフォ
ーカス制御用駆動コイル21の前,後部に各一対取付け
られたトラッキング制御用駆動コイル21′,21′
と、上記固定ベース2上に立設されて各トラッキング制
御用駆動コイル21′を挾むように対峙した各一対の磁
石22及び磁気ヨーク23とで構成されており、これら
磁石22と磁気ヨーク23は上記フォーカス調整駆動用
磁気回路20のものと兼用されている。
【0015】ウエイトホルダー30は、中央に中央開口
部31aを有して左右両端側が枠型になった基端部31
と、この基端部31の両端側より前方に延びる両側部3
2,32とで平面略コ字状に形成してある。このウエイ
トホルダー30の基端部31の左右両側の枠部31b,
31b内には、レンズ可動体10のカウンタバランスと
して機能する金属矩形板状のウエイト40,40を保持
してある。また、ウエイトホルダー30の両側部32,
32の先端部には水平状に延びる切欠溝部32aをそれ
ぞれを形成してある。この両側部32,32の各切欠溝
部32aにはレンズ可動体10のレンズホルダー12の
両側面より突設した各ピン13をそれぞれ挿入して枢支
してある。
【0016】各ウエイト40は、フォーカス方向Fとト
ラッキング方向Tの2軸方向に対してレンズ可動体10
のカウンタバランス(釣り合い重り)として機能する重
さ等になるように決められている。詳述すると、図4に
示すように、レンズ可動体10がフォーカス方向に振動
衝撃を受けた場合の衝撃値をG、レンズ可動体10の質
量をm1、2つのウエイト40の質量をm2、フォーカス
方向用支軸6からレンズ可動体10の重心までの距離を
1、上記フォーカス方向用支軸6からウエイト40の
重心までの距離をd2とすると、フォーカス方向用支軸
6まわり(X軸方向まわり)のモーメントMは、M=m
1×G×d1−m2×G×d2となる。従って、m2×d2
1×d1となるようにm2とd2を決めれば、上記モーメ
ントMは常に0となる。
【0017】さらに、図5に示すように、レンズ可動体
10がトラッキング方向に振動衝撃を受けた場合の衝撃
値をG、レンズ可動体10の質量をm1、2つのウエイ
ト40の質量をm2、トラッキング方向用支軸3からレ
ンズ可動体10の重心までの距離をd1、トラッキング
方向用支軸3から2つのウエイト40の重心までの距離
をd2とすると、上記トラッキング方向用支軸3まわり
(Z軸方向まわり)のモーメントMは、M=m1×G×
1−m2×G×d2となる。従って、m2×d2=m1×d
1となるようにm2とd2を決めれば、上記モーメントM
は常に0となる。上記トラッキング方向用支軸3とフォ
ーカス方向用支軸6の位置は相対向する同位置になって
いるので、トラッキング方向の振動衝撃時とフォーカス
方向の衝撃振動時の上記d1及びd2はそれぞれ等しい。
これらにより、トラッキング方向Tとフォーカス方向F
のどちらの方向に振動衝撃が加わった場合も、各支軸
3,6まわりのレンズ可動体10とウエイト40に発生
するモーメントが打ち消し合うように2つのウエイト4
0の重量(m2)と腕の長さ(d2)等を予め所定値に決
めてある。
【0018】以上の実施形態例の対物レンズ駆動装置1
によれば、図1に示す状態からウエイトホルダー30の
基端部31に取付られたフォーカス制御用駆動コイル2
1に、光学ピックアップ装置により検出されたフォーカ
スエラー信号に基づく駆動電流が供給されると、上記フ
ォーカス制御用駆動コイル21の磁気ヨーク23と対向
する部分に流れる電流と磁石22からの磁束との作用に
よって、図2に示すフォーカス方向Fの電磁駆動力が発
生する。これにより、レンズ可動体10が上下方向に並
進移動する。即ち、レンズ可動体10の対物レンズ11
がフォーカス方向Fに可動制御されてフォーカス調整さ
れ、光ディスクの信号記録面上の所定位置に光ビームが
正確に集光するようになる。この際に、レンズ可動体1
0を支持する一対のフォーカスバネ5,5がフォーカス
方向Fに撓み変形して、レンズ可動体10と駆動コイル
21,21′及び2つのウエイト40,40を保持した
ウエイトホルダー30とが一対のフォーカス方向用支軸
6,6を中心にしてシーソーのように上下方向に動く。
尚、上記駆動電流が解除されると、一対のフォーカスバ
ネ5,5の弾性付勢力により、上記レンズ可動体10等
は図1に示す元の位置に復帰する。
【0019】また、図1に示す状態からウエイトホルダ
ー30の基端部31に取付けられたトラッキング制御用
駆動コイル21′に、光学ピックアップ装置により検出
されたトラッキングエラー信号に基づく駆動電流が供給
されると、上記トラッキング制御用駆動コイル21′の
磁気ヨーク23と対向する部分に流れる電流と磁石22
からの磁束との作用によって、図3に示すトラッキング
方向Tの電磁駆動力が発生する。これにより、レンズ可
動体10と一対のフォーカスバネ5,5と可動ベース4
と一対のフォーカス方向用支軸6,6及び駆動コイル2
1,21′や2つのウエイト40,40を保持したウエ
イトホルダー30とがトラッキング方向用支軸3を中心
にしてトラッキング方向Tにともに回転し、レンズ可動
体10の対物レンズ11がトラッキング方向Tに可動制
御されてトラッキング調整され、上記光ディスクの信号
記録面の記録トラックに追従するように光ビームが正確
に集光するようになる。尚、上記駆動電流が解除される
と、トラッキングバネ7の弾性付勢力により上記レンズ
可動体10等は図1に示す元の位置に復帰する。
【0020】このように、レンズ可動体10をフォーカ
ス方向Fとトラッキング方向Tの2軸方向に駆動変位さ
せる対物レンズ駆動装置1が振動や衝撃を受けても、ウ
エイトホルダー30に保持されたウエイト40,40及
び各駆動コイル21,21′がレンズ可動体10のカウ
ンタバランスとして機能するので、この各ウエイト40
等により上記振動や衝撃が吸収されてレンズ可動体10
は動かない。即ち、図4に示すように、対物レンズ駆動
装置1がフォーカス方向に衝撃振動を受けたときに、フ
ォーカス方向用支軸6のまわりにレンズ可動体10とウ
エイト40を回転させようとするモーメントが発生し、
また、図5に示すように、トラッキング方向に衝撃振動
を受けたときに、トラッキング方向用支軸3のまわりに
レンズ可動体10とウエイト40を回転させようとする
モーメントが発生するが、2つのウエイト40の質量
(m2)と腕の長さ(d2)等は上記モーメントを打ち消
し合う所定値に決められているので、上記各支軸3,6
まわりのレンズ可動体10とウエイト40に発生するモ
ーメントは打ち消し合って常にゼロとなる。従って、レ
ンズ可動体10は振動衝撃を受けたときに動き難くな
り、対物レンズ駆動装置1の耐振性・耐衝撃性を大幅に
改善することができる。その結果、対物レンズ駆動装置
1が振動衝撃を受けた時でもレンズ可動体10の対物レ
ンズ11は動かないので、デフォーカスやオフトラック
をともに確実に防ぐことができると共に、光ディスクの
情報記録面に高密度で記録された情報信号を高速で読み
取ることができて高速なアクセス性能を発揮させること
ができる。
【0021】また、フォーカス調整駆動用磁気回路20
及びトラッキング調整駆動用磁気回路20′をウエイト
40を保持するウエイトホルダー30の基端部31側に
それぞれ配設したので、フォーカス調整駆動用磁気回路
20及びトラッキング調整駆動用磁気回路20′がレン
ズ可動体10側に配設された場合に比べてカウンタバラ
ンス用(釣り合わせるため)のウエイト40の重量を軽
くすることができ、全体的にレンズ可動体10側を小
型,軽量化することができる。これにより、フォーカス
調整及びトラッキング調整時のレンズ可動体10全体の
イナーシャを小さくすることができて省電力化をより一
層図ることができる。
【0022】さらに、上記フォーカス方向とトラッキン
グ方向の両方向の耐振性、耐衝撃性を改善させるために
用いるフォーカス調整駆動用及びトラッキング調整駆動
用の各磁気回路20,20′等の構造も簡単な構造とす
ることができるため、装置全体の構造をより一段と簡素
化できて高性能・高信頼性の対物レンズ駆動装置1を低
コストで提供することができる。さらに、対物レンズ駆
動装置1の駆動用の電気回路は、従来の光学ピックアッ
プ装置に用いられるのものをそのまま使用できるので、
この点からも低コスト化を図ることができる。
【0023】尚、前記実施形態例によれば、光ディスク
駆動装置に内蔵された光学ピックアップ装置に用いられ
る対物レンズ駆動装置について説明したが、CD−RO
M(コンパクトディスク読み出し専用メモリー)装置
や、光磁気ディスクに情報を書き込んだり情報を読み取
ることができる光磁気ディスク駆動装置や、光学式ロー
タリーエンコーダ装置等の他の駆動装置に、前記実施形
態例を適用できることは勿論である。
【0024】
【発明の効果】以上のように、この発明の対物レンズ駆
動装置によれば、対物レンズを有したレンズ可動体をフ
ォーカス方向とトラッキング方向の2軸方向に駆動変位
させる際に、フォーカス調整駆動用磁気回路とトラッキ
ング調整駆動用磁気回路を上記レンズ可動体のカウンタ
バランスとして機能するウエイト側にそれぞれ配設し、
該ウエイトを上記2軸方向に対してカウンタバランスと
して機能させるようにしたので、上記レンズ可動体の耐
振性及び耐衝撃性を大幅に向上させることができて、オ
フトラックとデフォーカスの発生をともに確実に防ぐこ
とことができる。また、上記フォーカス調整駆動用及び
トラッキング調整駆動用の各磁気回路を上記ウエイト側
にそれぞれ配設したので、該ウエイトを軽くすることが
できる。これにより、上記レンズ可動体全体のイナーシ
ャを小さくすることができて省電力化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態例の対物レンズ駆動装置
を示す斜視図。
【図2】上記対物レンズ駆動装置のフォーカス制御時の
状態を示す側面図。
【図3】上記対物レンズ駆動装置のトラッキング制御時
の状態を示す平面図。
【図4】上記対物レンズ駆動装置のフォーカス制御時の
レンズ可動体とウエイトの釣り合い状態を示す側面図。
【図5】上記対物レンズ駆動装置のトラッキング制御時
のレンズ可動体とウエイトの釣り合い状態を示す平面
図。
【図6】従来例である4本ワイヤ型の対物レンズ駆動装
置の斜視図。
【図7】他の従来例である軸摺動型の対物レンズ駆動装
置の斜視図。
【符号の説明】
1…対物レンズ駆動装置 2…固定ベース 3…トラッキング方向用支軸 4…可動ベース 5…フォーカスバネ(弾性体) 6…フォーカス方向用支軸 10…レンズ可動体 11…対物レンズ 12…レンズホルダー 13…ピン 20…フォーカス調整駆動用磁気回路 20′…トラッキング調整駆動用磁気回路 21…フォーカス制御用駆動コイル 21′…トラッキング制御用駆動コイル 22…磁石 23…磁気ヨーク 30…ウエイトホルダー 31…基端部 32…切欠溝部(先端部) 40…ウエイト(カウンタバランス) F…フォーカス方向 T…トラッキング方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを有したレンズ可動体と、 このレンズ可動体を上記対物レンズの光軸方向であるフ
    ォーカス方向に可動させるフォーカス調整駆動用磁気回
    路と、 上記レンズ可動体を上記対物レンズの光軸と直交する方
    向であるトラッキング方向に可動させるトラッキング調
    整駆動用磁気回路と、 上記レンズ可動体のカウンタバランスとして機能するウ
    エイトと、 を備えた対物レンズ駆動装置において、 上記フォーカス調整駆動用磁気回路及びトラッキング調
    整駆動用磁気回路を上記ウエイト側にそれぞれ配設し、 このウエイトを上記フォーカス方向とトラッキング方向
    の両方向に対して上記レンズ可動体のカウンタバランス
    として機能するように構成したことを特徴とする対物レ
    ンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の対物レンズ駆動装置にお
    いて、 上記レンズ可動体を、上記対物レンズと、この対物レン
    ズを保持したレンズホルダーとで構成し、 上記フォーカス調整駆動用磁気回路を、上記ウエイトを
    保持するウエイトホルダーの基端部に取付けられたフォ
    ーカス制御用駆動コイルと、固定ベース上に立設されて
    上記フォーカス制御用駆動コイルを挾むように対峙した
    磁石及び磁気ヨークとで構成し、 上記トラッキング調整駆動用磁気回路を、上記ウエイト
    ホルダーの基端部に取付けられたトラッキング制御用駆
    動コイルと、上記固定ベース上に立設されて該トラッキ
    ング制御用駆動コイルを挾むように対峙した磁石及び磁
    気ヨークとで構成し、 上記固定ベース上に垂直に立設したトラッキング方向用
    支軸を中心にして可動ベースを左右方向に回転自在に支
    持し、 この可動ベースに弾性体を介して上記レンズホルダーを
    取付ける一方、 上記可動ベースの上記トラッキング方向用支軸と直交す
    る方向にフォーカス方向用支軸を突設し、 このフォーカス方向用支軸を中心にして上記ウエイトホ
    ルダーを上下方向に回転自在に支持し、 このウエイトホルダーの基端部に上記ウエイトを保持す
    ると共に、該ウエイトホルダーの先端部に上記レンズホ
    ルダーをピン枢支したことを特徴とする対物レンズ駆動
    装置。
JP19232895A 1995-07-28 1995-07-28 対物レンズ駆動装置 Pending JPH0944872A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1475791A2 (en) * 2003-05-01 2004-11-10 Systems Engineering Co. Ltd Optical pickup lens driving apparatus

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EP1475791A3 (en) * 2003-05-01 2006-03-01 System Engineers' Co. Ltd. Optical pickup lens driving apparatus

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