JPH0562227A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

Info

Publication number
JPH0562227A
JPH0562227A JP24451991A JP24451991A JPH0562227A JP H0562227 A JPH0562227 A JP H0562227A JP 24451991 A JP24451991 A JP 24451991A JP 24451991 A JP24451991 A JP 24451991A JP H0562227 A JPH0562227 A JP H0562227A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
displacement
center
bobbin
driving device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24451991A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadao Yoshida
忠雄 吉田
Hajime Yano
肇 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP24451991A priority Critical patent/JPH0562227A/ja
Publication of JPH0562227A publication Critical patent/JPH0562227A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 支持アーム12により支持されたレンズボビ
ン2は、バランサ部材21が取付けられることにより、
重心位置を、対物レンズ1の光軸方向についての変位中
心であるヒンジ部14に一致させている。 【効果】 振動や衝撃等が加わっても、対物レンズ1の
光軸方向への移動がなく、情報信号の書込み及び読出し
を継続できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクプレーヤ装
置等に用いられる光学ピックアップ装置を構成する対物
レンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報信号の光学的な書込み及び/
又は読出しを行うように構成された光ディスクが提案さ
れている。このような光ディスクとしては、例えば、ポ
リカーボネイトの如き透明な合成樹脂よりなるディスク
基板と、このディスク基板に被着形成されたアルミニウ
ム等の金属薄膜とを有してなるものがある。この光ディ
スクにおいては、上記ディスク基板には、射出成形等の
手段により、いわゆるピットと呼ばれる情報信号に対応
する微細な凹凸が形成されている。そして、上記金属薄
膜は、上記ピットに倣い、上記情報信号に対応した微細
な凹凸状に形成されて、信号記録面を構成している。
【0003】このような光ディスクに対し、情報信号の
記録及び/又は再生を行うには、ディスクプレーヤ装置
が用いられる。このディスクプレーヤ装置は、上記光デ
ィスクを回転操作する回転操作装置と、該光ディスクに
対し情報信号の書込み及び/又は読出しを行う光学ピッ
クアップ装置とを有して構成されている。すなわち、こ
のディスクプレーヤ装置においては、上記光ディスク
は、上記回転操作装置により回転操作されるとともに、
上記信号記録面を上記光学ピックアップ装置の対物レン
ズに対向させて、情報信号の書込み及び/又は読取りを
行われる。
【0004】上記光学ピックアップ装置は、レーザダイ
オード等の光源、この光源より発する光束を導く所定の
光学デバイス、該光束を上記光ディスクの信号記録面上
に集光させる対物レンズ、及び該信号記録面により反射
された光束を検出する光検出器等を有して構成されてい
る。この光学ピックアップ装置は、上記光源、上記光学
デバイス及び上記光検出器等を光学ブロック部内に内蔵
するとともに、上記対物レンズを該光学ブロック部に取
付けられる対物レンズ駆動装置を介して支持して構成さ
れている。この対物レンズ駆動装置は、上記回転操作装
置により回転操作される光ディスクのいわゆる面振れ及
び偏心に、上記対物レンズを追従させて、該対物レンズ
より射出される光束が該光ディスクの信号記録面上に常
に集光されるようにするための装置である。
【0005】この対物レンズ駆動装置は、図5に示すよ
うに、基台126を有して構成される。この基台126
上には、一対の支持ピン124,125が植立されてい
る。これら支持ピン124,125には、変位部材の支
持部110が嵌合されて取付けられている。この変位部
材は、可撓性を有する合成樹脂等の材料により一体的に
形成されている。この変位部材は、上記支持部110に
一対の第1の変位部113,114を介して基端部を支
持された一対の平行アーム部111,112を有してい
る。上記各第1の変位部113,114は、ヒンジ状に
肉薄となされることにより、上記各平行アーム部11
1,112を回動可能に上記支持部110に連結させて
いる。
【0006】上記各平行アーム部111,112の先端
部には、第2の変位部116,115を介して、中継部
117が連設されている。上記第2の変位部116,1
15は、上記各第1の変位部113,114と同様に形
成され、また、上記中継部117を上記各平行アーム部
111,112に対し上記各第1の変位部113,11
4と同一方向に回動可能となしている。すなわち、上記
中継部117は、図5中矢印fで示すように、上記支持
部110に対する姿勢を維持したまま、該支持部110
に対して変位することができる。このとき、上記各平行
アーム部111,112は、互いに平行な状態を維持し
ている。
【0007】そして、上記中継部117には、第3の変
位部118を介して、ボビン取付け部119が連設され
ている。上記第3の変位部118は、上記第1及び第2
の変位部113,114、116,115と同様にヒン
ジ状に形成されている。この第3の変位部118は、上
記ボビン取付け部119を、上記中継部117に対し、
上記第1及び第2の変位部113,114、116,1
15と直交する方向に回動可能となして連結させてい
る。すなわち、上記ボビン取付け部119は、図5中矢
印tで示すように、上記第3の変位部118を軸として
回動可能となされている。このボビン取付け部119の
回動可能方向は、上記中継部117の上記支持部110
に対する変位可能方向に対し、直交する方向となってい
る。
【0008】そして、上記変位部材には、レンズボビン
102が取付けられている。このレンズボビン102
は、略々平板状に形成され、後方側より中央部に亘っ
て、変位部材取付け凹部102aが形成されている。こ
の変位部材取付け凹部102aの前端部、すなわち、こ
のレンズボビン102の略々中央部となる部分は、上記
変位部材のボビン取付け部119に取付けられている。
したがって、このレンズボビン102は、上記変位部材
の変位により、図5中矢印f及び矢印tで示すように、
互いに直交する2方向に変位可能に支持されている。
【0009】上記レンズボビン102の前方部には、対
物レンズ101が取付けられている。この対物レンズ1
01は、光軸方向が、上記第1及び第2の変位部11
3,114、116,115の変位による上記レンズボ
ビン102の移動方向となされ、また、光軸に直交する
方向が、上記第3の変位部118の変位による上記レン
ズボビン102の移動方向となされて、取付けられてい
る。また、このレンズボビン102の後方部には、上記
変位部材取付け凹部102a内に、上記対物レンズ10
1の重量と均衡を図るためのバランサ部材103が取付
けられている。このレンズボビン102は、重心位置
が、上記第3の変位部118上となるように、構成され
ている。
【0010】また、上記レンズボビン102の両側部に
は、一対のフォーカスコイル104,105及び二対の
トラッキングコイル106,107、108,109が
取付けられている。一方、上記基台126上には、上記
各コイルに対向するように、一対の磁気ヨーク部12
8,131が突設されている。これら磁気ヨーク部12
8,131は、高透磁性材料により板状に形成され、そ
れぞれマグネット130,133が取付けられている。
これら磁気ヨーク部128,131は、上記レンズボビ
ン102の各コイルに、上記マグネット130,133
を対向させている。また、磁気ヨーク部128,131
には、それぞれ内ヨーク129,132が連設されてい
る。これら内ヨーク129,132は、上記各フォーカ
スコイル105,104内に対応して挿入されている。
上記マグネット130,133の発生する磁束は、上記
各磁気ヨーク128,131及び内ヨーク129,13
2に導かれて、上記各コイル104,105、106,
107、108,109に鎖交している。
【0011】この対物レンズ駆動装置においては、上記
各フォーカスコイル104,105にフォーカス駆動電
流を供給し、また、上記各トラッキングコイル106,
107、108,109にトラッキング駆動電流を供給
することにより、上記対物レンズ101は、図5中矢印
fで示す光軸方向、すなわち、フォーカス方向及び図5
中矢印tで示す光軸に直交する方向、すなわち、トラッ
キング方向に駆動変位される。そして、この対物レンズ
101は、上記フォーカス駆動電流が上記光ディスクの
面振れに対応したものとなされ、上記トラッキング駆動
電流が上記光ディスクの偏心に対応したものとなされる
ことにより、該光ディスクの面振れ及び偏心に追従する
ように、駆動変位される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な対物レンズ駆動装置においては、上記ディスクプレー
ヤ装置の外方より伝播する振動や衝撃等により、上記基
台126が加速度を有したとき、上記対物レンズ101
が、上記フォーカス方向に移動し易い。すなわち、この
対物レンズ駆動装置においては、上記レンズボビン10
2は、上記トラッキング方向の回動中心である上記第3
の変位部118に重心を一致させているが、上記フォー
カス方向の回動中心である上記第1の変位部113,1
14には重心を一致させていない。そのため、上記基台
126が加速度を有すると、上記対物レンズ101は、
上記トラッキング方向には移動し難いが、上記フォーカ
ス方向には上記レンズボビン102とともに移動し易い
のである。
【0013】上記基台126の加速度により、上記対物
レンズ101が上記フォーカス方向に移動すると、この
対物レンズ101により形成される光束の集光点が、上
記光ディスクの信号記録面上より外れてしまい、該光デ
ィスクに対する情報信号の書込み及び/又は読出しが継
続できなくなる。
【0014】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、外方より伝播する振動や衝撃等
による加速度が発生しても、対物レンズが移動すること
なく、光学ピックアップ装置による光ディスクに対する
情報信号の書込み及び/又は読出しを継続可能となす対
物レンズ駆動装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係る対物レンズ駆動装置
は、中途部の被支持部が回動可能に支持された支持部材
と、この支持部材の一端側に取付けられ該支持部材の回
動によって少なくとも光軸方向への変位が可能となされ
て支持された対物レンズと、上記支持部材の他端側に取
付けられたバランサ部材と、上記対物レンズを少なくと
もこの対物レンズの光軸方向に駆動変位する駆動手段と
を備え、上記支持部材は、少なくとも上記対物レンズが
該対物レンズの可動範囲の中心位置にあるときに、上記
被支持部上に、該対物レンズ、上記バランサ部材及びこ
の支持部材の全体の重心を有してなるものである。
【0016】
【作用】本発明に係る対物レンズ駆動装置においては、
中途部の被支持部を回動可能に支持された支持部材は、
少なくともこの支持部材の一端側に取付けられた対物レ
ンズが該対物レンズの可動範囲の中心位置にあるとき
に、上記被支持部上に、該対物レンズ、この支持部材の
他端側に取付けられたバランサ部材及びこの支持部材の
全体の重心を有しているので、外方より伝播する振動や
衝撃等により加速度を生じても、この加速度により上記
被支持部を中心に回動されることがない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら説明する。本発明に係る対物レンズ駆動装置
は、光ディスクに対し情報信号の書込み及び/又は読出
しを行う光学ピックアップ装置の構成に用いられるもの
であって、ディスクプレーヤ装置の回転操作装置により
回転操作される光ディスクのいわゆる面振れ及び偏心
に、対物レンズを追従させて、該対物レンズより射出さ
れる光束が該光ディスクの信号記録面上に常に集光され
るようにするための装置である。
【0018】この対物レンズ駆動装置は、図1及び図2
に示すように、金属等の材料により形成された基台26
を有して構成される。この基台26は、上記光学ピック
アップ装置の図示しない光学ブロック部に固定して取付
けられる。この光学ブロック部は、レーザダイオード等
の光源、この光源より発する光束を導く光学デバイス及
び光ディスクに反射されてこの光学ブロック部内に戻る
上記光束を検出する光検出器等を内蔵して構成されるも
のである。
【0019】上記基台26上には、一対の支持ピン2
4,25が植立されている。これら支持ピン24,25
には、変位部材の支持部10が嵌合されて取付けられて
いる。この支持部10は、一対の嵌合孔22,23を有
しており、これら各嵌合孔22,23に上記各支持ピン
24,25を対応して嵌入させて支持されている。ま
た、この支持部10は、上記基台26上に突設された支
持片27に当接されて、位置決めされている。
【0020】上記変位部材は、可撓性を有する合成樹脂
等の材料により一体的に形成されている。この変位部材
は、上記支持部10に対し被支持部となる第1の変位部
14を介して基端部を支持され支持部材を構成する第1
の平行アーム部12を有している。上記第1の変位部1
4は、ヒンジ状に肉薄となされることにより、上記第1
の平行アーム部12を回動可能に上記支持部10に連結
させている。また、この変位部材は、上記支持部10
に、上記第1の変位部14と同様に形成された第2の変
位部13を介して基端部を支持された第2の平行アーム
部11を有している。これら第1及び第2の平行アーム
部12,11は、互いに平行となるように支持され、ま
た、各変位部14,13の変位による回動可能方向が、
互いの側に接近及び離反する方向となされている。
【0021】上記第1及び第2の平行アーム部12,1
1の先端部には、第3及び第4の変位部15,16を介
して、これら各平行アーム部12,11の先端部間に渡
されるようにして、中継部17が連設されている。上記
第3及び第4のの変位部15,16は、上記第1の変位
部14と同様にヒンジ状に形成され、また、上記中継部
17を上記各平行アーム部12,11に対し上記第1及
び第2の変位部14,13と同一方向に回動可能となし
ている。すなわち、上記中継部17は、図2中矢印Fで
示すように、上記支持部10に対する姿勢を維持したま
ま、該支持部10に対して変位することができる。この
とき、上記各平行アーム部12,11は、互いに平行な
状態を維持している。
【0022】そして、上記中継部17には、第5の変位
部18を介して、ボビン取付け部19が連設されてい
る。上記第5の変位部18は、上記第1乃至第4の変位
部14,13、15,16と同様にヒンジ状に形成され
ている。この第5の変位部18は、上記ボビン取付け部
19を、上記中継部17に対し、上記第1乃至第4の変
位部14,13、15,16と直交する方向に回動可能
となして連結させている。すなわち、上記ボビン取付け
部19は、図2中矢印Tで示すように、上記第5の変位
部18を軸として回動可能となされている。このボビン
取付け部19の回動可能方向は、上記中継部17の上記
支持部10に対する変位可能方向に対し、直交する方向
となっている。
【0023】上記第1の平行アーム部12には、該第1
の平行アーム部12とともに支持部材を構成するバラン
サ支持アーム20が取付けられている。このバランサ支
持アーム20は、上記第1の平行アーム部12の上面部
に、先端側を該第1の平行アーム部12の先端側に略々
一致させるとともに、後端側を該第1の平行アーム部1
2の後端側方向に該第1の平行アーム部12の後端部よ
り突出させて、取付けられている。そして、このバラン
サ支持アーム20の後端側には、バランサ部材となる第
1のバランサ21が取付けられている。
【0024】そして、上記変位部材には、レンズボビン
2が取付けられている。このレンズボビン2は、略々円
盤状に形成され、後方側より中央部に亘って、変位部材
取付け凹部2aが形成されている。この変位部材取付け
凹部2aの前端部、すなわち、このレンズボビン2の略
々中央部となる部分は、上記変位部材のボビン取付け部
19に取付けられている。したがって、このレンズボビ
ン2は、上記変位部材の各変位部14,13,15,1
6,18の変位により、図2中矢印F及び矢印Tで示す
ように、互いに直交する2方向に変位可能に支持されて
いる。
【0025】上記レンズボビン2の前方部には、対物レ
ンズ1が取付けられている。この対物レンズ1は、光軸
方向が、上記第1乃至第4の変位部14,13、15,
16の変位による上記レンズボビン2の移動方向となさ
れ、また、光軸に直交する方向が、上記第5の変位部1
8の変位による上記レンズボビン2の移動方向となされ
て、取付けられている。また、このレンズボビン2の後
方部には、上記変位部材取付け凹部2a内に、上記対物
レンズ1の重量と均衡を図るための第2のバランサ3が
取付けられている。このレンズボビン2は、このレンズ
ボビン2と上記対物レンズ1と上記第2のバランサ3と
の総体の重心位置が、上記第5の変位部18上となるよ
うに、構成されている。
【0026】なお、上記レンズボビン2は、上記対物レ
ンズ1に対応して、開口部を有しており、図1中矢印R
で示すように、該対物レンズ1に対して、図示しない光
学ピックアップ装置の光学ブロック部より射出された光
束の入射を可能となしている。
【0027】また、上記レンズボビン2は、このレンズ
ボビン2、上記対物レンズ1、上記第2のバランサ3、
上記ボビン取付け部19、上記中継部17、上記第1の
平行アーム部12、上記バランサ支持アーム20及び上
記第1のバランサ21の総体の重心位置が、上記第1の
変位部14上となるように、構成されている。したがっ
て、これらレンズボビン2等の部材は、上記第1の変位
部14により、重心を支持されている。
【0028】すなわち、この対物レンズ駆動装置におい
ては、図3に示すように、上記レンズボビン2、上記対
物レンズ1、上記第2のバランサ3、上記ボビン取付け
部19、上記中継部17、上記第1の平行アーム部12
及び上記バランサ支持アーム20のうち、上記第1の変
位部14よりも前方側となる部分の重心より上記第1の
変位部14までの距離をLM とし、これらの質量をMと
するとともに、上記第1のバランサ21及び上記バラン
サ支持アーム20のうち、上記第1の変位部14よりも
前方側となる部分の重心より上記第1の変位部14まで
の距離をLm とし、これらの質量をmとすると、 M・LM =m・Lm ・・・・・・・・・・・・・・・・(第1式) が成立している。この第1式に示す関係は、少なくとも
上記対物レンズ1が該対物レンズ1の光軸方向について
の可動範囲の中心位置となっているときに成立してい
る。なお、この対物レンズ駆動装置においては、上記第
1式に示す関係は、上記対物レンズ1が該対物レンズ1
の光軸方向についての可動範囲の中心位置となっていな
いときには、上記第1及び第2の平行アーム部12,1
1の相対位置が変動するために、厳密には成立しない場
合がある。
【0029】そして、上記レンズボビン2の両側部に
は、駆動手段を構成する一対のフォーカスコイル4,5
及び二対のトラッキングコイル6,7、8,9が取付け
られている。一方、上記基台26上には、上記各コイル
4,5、6,7、8,9に対向するように、上記駆動手
段を構成する一対の磁気ヨーク部28,31が突設され
ている。これら磁気ヨーク部28,31は、上記基台2
6に一体的に、高透磁性材料により板状に形成されてい
る。これら磁気ヨーク部28,31には、一対のマグネ
ット30,33が対応して取付けられている。これら磁
気ヨーク部28,31は、上記レンズボビン2の各コイ
ル4,5、6,7、8,9に、上記マグネット30,3
3を対向させている。
【0030】また、上記各磁気ヨーク部28,31に
は、それぞれ内ヨーク29,32が対応して連設されて
いる。これら内ヨーク29,32は、上記各フォーカス
コイル5,4内に対応して挿入されている。上記各マグ
ネット30,33の発生する磁束は、上記各磁気ヨーク
28,31及び各内ヨーク29,32に導かれて、上記
各コイル4,5、6,7、8,9に鎖交している。
【0031】上述のように構成されたこの対物レンズ駆
動装置においては、上記各フォーカスコイル4,5にフ
ォーカス駆動電流を供給し、また、上記各トラッキング
コイル6,7、8,9にトラッキング駆動電流を供給す
ることにより、上記対物レンズ1は、図2中矢印Fで示
す光軸方向、すなわち、フォーカス方向及び図2中矢印
Tで示す光軸に直交する方向、すなわち、トラッキング
方向に駆動変位される。そして、この対物レンズ1は、
上記フォーカス駆動電流がディスクプレーヤ装置におけ
る光ディスクの面振れに対応したものとなされ、上記ト
ラッキング駆動電流が上記光ディスクの偏心に対応した
ものとなされることにより、該光ディスクの面振れ及び
偏心に追従するように、駆動変位される。
【0032】この対物レンズ駆動装置においては、上記
ディスクプレーヤ装置の外方より伝播する振動や衝撃等
により、上記基台26が加速度を有しても、上記対物レ
ンズ1が、該基台26に対して、上記フォーカス方向及
び上記トラッキング方向に移動することがない。すなわ
ち、この対物レンズ駆動装置においては、上記トラッキ
ング方向に変位される上記レンズボビン2等の部材の重
心は、該トラッキング方向についての回動中心である上
記第5の変位部18上にある。また、この対物レンズ駆
動装置においては、上記フォーカス方向に変位される上
記レンズボビン2等の部材の重心は、該フォーカス方向
についての回動中心である上記第1の変位部14上にあ
る。そのため、上記基台26が加速度を有しても、この
加速度によって上記該1及び第5の変位部14,18が
変位することがなく、上記対物レンズ1は、上記フォー
カス方向及び上記トラッキング方向に移動することがな
い。
【0033】すなわち、この対物レンズ駆動装置を有し
て構成された光学ピックアップ装置においては、上記基
台26が加速度を有しても該基台26に対して上記対物
レンズ1が上記フォーカス方向及び上記トラッキング方
向に移動せず、この対物レンズ1により形成される光束
の集光点が上記光ディスクの信号記録面上より外れるこ
とがないので、該光ディスクに対する情報信号の書込み
及び/又は読出しを良好に継続することができる。
【0034】また、この対物レンズ駆動装置を有して構
成された光学ピックアップ装置においては、非使用状態
において上記対物レンズ1が該対物レンズ1の可動範囲
の中心位置に位置している。そのため、この光学ピック
アップ装置においては、上記光ディスクに対する情報信
号の書込みまたは読出しの開始時に、上記対物レンズ1
を移動させる距離が少なくてすみ、消費電力の削減、上
記情報信号の書込及び読出しの開始の迅速化を図ること
ができる。
【0035】そして、本発明に係る対物レンズ駆動装置
は、上述の実施例に限定されることなく、図4に示すよ
うに、支持部材となる支持棒52の一端側に上記対物レ
ンズ1を取付け、該支持棒52の他端側にバランサ部材
53を取付けて構成してもよい。この対物レンズ駆動装
置においては、上記支持棒52は、剛体として形成さ
れ、被支持部となる変位部51を介して、支持部材50
に支持されている。この支持部材50は、基台26上に
取付けられている。上記変位部51は、上記支持棒52
と上記対物レンズ1と上記バランサ部材53との総体の
重心位置に一致するように設けられている。そして、上
記基台26上には、上記支持棒52を上記変位部51を
中心として回動させる図示しない駆動手段が設けられて
いる。
【0036】この対物レンズ駆動装置においても、上記
支持棒52、上記対物レンズ1及び上記バランサ部材5
3の総体の重心位置と、上記変位部51とが一致してい
るため、外方より伝播する振動や衝撃等による加速度に
よって、対物レンズ1が上記基台26に対して移動する
ことがない。
【0037】なお、この図4に示す対物レンズ駆動装置
においては、上記対物レンズ1は、光軸方向に駆動操作
されるときに、光軸の傾きを生ずる。したがって、この
対物レンズ駆動装置は、上記対物レンズ1の光軸方向へ
の駆動量が少なくなるように構成された、すなわち、上
記光ディスクの面振れが少なくなるように構成されたデ
ィスクプレーヤ装置の光学ピックアップ装置に用いて好
適なものである。
【0038】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る対物レンズ
駆動装置においては、中途部の被支持部を回動可能に支
持された支持部材は、少なくともこの支持部材の一端側
に取付けられた対物レンズが該対物レンズの可動範囲の
中心位置にあるときに、上記被支持部上に、該対物レン
ズ、この支持部材の他端側に取付けられたバランサ部材
及びこの支持部材の全体の重心を有している。
【0039】そのため、この対物レンズ駆動装置におい
ては、外方より振動や衝撃等が伝播して加速度を生じて
も、上記支持部材は、この加速度によって上記被支持部
を中心に回動されることがない。
【0040】すなわち、本発明は、外方より伝播する振
動や衝撃等による加速度が発生しても、対物レンズが移
動することなく、光学ピックアップ装置による光ディス
クに対する情報信号の書込み及び/又は読出しを継続可
能となす対物レンズ駆動装置を提供することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る対物レンズ駆動装置の構成を示す
斜視図である。
【図2】上記対物レンズ駆動装置の構成を示す分解斜視
図である。
【図3】上記対物レンズ駆動装置の要部の構成を一部を
破断して示す要部拡大側面図である。
【図4】本発明に係る対物レンズ駆動装置の構成の他の
例を示す側面図である。
【図5】従来の対物レンズ駆動装置の構成を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・対物レンズ 11・・・・・・・・・・・・第1の平行アーム部 12・・・・・・・・・・・・第2の平行アーム部 13,14・・・・・・第1の変位部 20・・・・・・・・・・・・バランサ部材支持アーム 21・・・・・・・・・・・・第1のバランサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中途部の被支持部が回動可能に支持され
    た支持部材と、 上記支持部材の一端側に取付けられ、該支持部材の回動
    によって少なくとも光軸方向への変位が可能となされて
    支持された対物レンズと、 上記支持部材の他端側に取付けられたバランサ部材と、 上記対物レンズを少なくともこの対物レンズの光軸方向
    に駆動変位する駆動手段とを備え、 上記支持部材は、少なくとも上記対物レンズが該対物レ
    ンズの可動範囲の中心位置にあるときに、上記被支持部
    上に、該対物レンズ、上記バランサ部材及びこの支持部
    材の全体の重心を有してなる対物レンズ駆動装置。
JP24451991A 1991-08-29 1991-08-29 対物レンズ駆動装置 Pending JPH0562227A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24451991A JPH0562227A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 対物レンズ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24451991A JPH0562227A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 対物レンズ駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0562227A true JPH0562227A (ja) 1993-03-12

Family

ID=17119893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24451991A Pending JPH0562227A (ja) 1991-08-29 1991-08-29 対物レンズ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0562227A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1064093A (ja) * 1996-08-21 1998-03-06 Funai Electric Co Ltd 対物レンズ駆動装置
US6364863B1 (en) 1995-08-25 2002-04-02 Uni-Charm Corporation Disposable absorbent undergarment
KR100772359B1 (ko) * 2001-04-18 2007-11-01 삼성전자주식회사 광디스크 드라이브용 래치시스템
US8449515B2 (en) 2005-12-26 2013-05-28 Daio Paper Corporation Pants-type disposable diaper cover

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6364863B1 (en) 1995-08-25 2002-04-02 Uni-Charm Corporation Disposable absorbent undergarment
JPH1064093A (ja) * 1996-08-21 1998-03-06 Funai Electric Co Ltd 対物レンズ駆動装置
KR100772359B1 (ko) * 2001-04-18 2007-11-01 삼성전자주식회사 광디스크 드라이브용 래치시스템
US8449515B2 (en) 2005-12-26 2013-05-28 Daio Paper Corporation Pants-type disposable diaper cover

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950014833B1 (ko) 광학 픽업 장치
US5930214A (en) Recording/reproducing optical head apparatus compatible with different optical media
US6295255B1 (en) Optical pickup having a tilt mechanism to adjust an optical axis of an incident light beam
JPWO2005112012A1 (ja) 光ピックアップ及び光ディスク装置
JP3495123B2 (ja) 光学的ヘッド装置
JPH0562227A (ja) 対物レンズ駆動装置
JPH05144041A (ja) 対物レンズ装置
JPH0562226A (ja) 対物レンズ駆動装置
JPH0917005A (ja) 光ピックアップ
JP2692549B2 (ja) 光ディスク装置の光学ヘッド
JPH0154781B2 (ja)
KR950014829B1 (ko) 광학 픽업 장치
JP3551564B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JPS5832237A (ja) 光学ピツクアツプ装置
JPS63298821A (ja) 光学ヘッド
JPH05120709A (ja) フオーカス及びトラツキングサーボアクチユエータ
JP2805651B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JP2601181B2 (ja) 光学ピックアップ装置
JPH0512695A (ja) 光学系支持装置
KR960009384Y1 (ko) 광픽업의 대물렌즈 구동장치
KR0155102B1 (ko) 힌지타입 광픽업 액츄에이터의 이중 대물렌즈
JPH0927175A (ja) リニアモータ
JPH0944872A (ja) 対物レンズ駆動装置
JPS63138535A (ja) 情報再生装置
JPH0376030A (ja) 光学式情報記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000201