JP2955387B2 - 光学素子駆動装置 - Google Patents

光学素子駆動装置

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JP2955387B2
JP2955387B2 JP10070091A JP10070091A JP2955387B2 JP 2955387 B2 JP2955387 B2 JP 2955387B2 JP 10070091 A JP10070091 A JP 10070091A JP 10070091 A JP10070091 A JP 10070091A JP 2955387 B2 JP2955387 B2 JP 2955387B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学素子をトラッキン
グ方向に移動させて光ディスクなどの光記録媒体の情報
の記録、又は再生、或いは記録と再生との双方を行う情
報記録再生装置に用いられる光学素子駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、上述の光学素子駆動装置にお
いてトラッキング方向からの僅かの衝撃や加速などが加
えられると、光学素子のトラックずれが生じて信号が劣
化したりサーボが外れてしまったりする。このために、
例えば特開昭62−40627号公報に開示されている
光学素子駆動装置においては、図13及び図14に示す
ように、フォーカス方向へ移動自在な平行リンク84の
基端部をベース90に支持すると共に、トラッキング方
向へ回動自在なヒンジ部材85の一方のヒンジ片85b
を上記平行リンクの先端部に支持し、かつ、光学素子で
あるレンズ80を保持するホルダ82に他方のヒンジ片
85aを固定し、前記ヒンジ部材85のヒンジ軸85c
が前記ホルダのほぼ重心位置を通るように構成してい
る。そして、前記ヒンジ軸85cを中心としてバランス
を取るために、ホルダ82のレンズ80の下方部に第1
のバランサ88を、又、このレンズ80に対向するホル
ダ82の一側に第2のバランサ86を、夫々配置してい
。一方、光学素子を回動自在に支持して、この回動に
よって光学素子をトラッキング方向へ移動させた光学素
子駆動装置が、特開昭56−134327号公報に記載
されている
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの装置の場
合、前記2個のバランサ86,88をホルダ82に取着
しているために、以下に記載する3つの欠点が生じてし
まう。 1. ホルダが重くなるため駆動感度が低くなる。 2. ホルダが大きくなるため、装置が大型化してしま
う。 3. ホルダの端にバランサがあり、かつ、ホルダが大
きいためにホルダの共振周波数が低くなり、サーボ上、
問題になりやすい。本発明は上記事情の下でなされ、 本発明の目的は、構成
が簡易であって、ホルダが小型・軽量であり、トラッキ
ング方向からの衝撃や加速が加えられても光学素子のト
ラックずれが容易に起こることがなく、光学素子を素早
く確実に精度良く駆動することが出来る光学素子駆動装
置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述したこの発明の目的
を達成する為に、この発明に従った1つの光学素子駆動
装置は:ベースと、光学素子を保持するホルダと、光学
素子がトラッキング方向及びフォーカス方向へ移動する
ように前記ホルダを移動可能に前記ベースに支持する支
持手段と、前記光学素子がトラッキング方向及びフォー
カス方向に移動するように前記ホルダを駆動する駆動手
段と、を具備する光学素子駆動装置であって、 前記支持
手段は、ベースに対しフォーカス方向に移動自在に設け
られた支持部材を有し、支持部材に設けられトラッキン
グ方向及び前記光学素子の光軸に対し直交していると共
に前記ホルダの重心を通っている回動軸回りに前記ホル
ダを回動自在に支持し、フォーカス方向への支持部材の
移動により前記ホルダの光学素子をフォーカス方向に移
動させ、回動軸の回りで前記ホルダを回動させることに
より前記光学素子をトラッキング方向に振れさせ、 前記
駆動手段は、駆動コイルを含んでおり前記光学素子の光
軸及び前記回動軸を含む仮想平面に関する一方の側と他
方の側の夫々に駆動コイルの駆動力を発生し、 一方の側
の駆動コイルの駆動力と他方の側の駆動コイルの駆動力
がフォーカス方向において同時に同じ大きさで前記ホル
ダに作用することにより前記光学素子をフォーカス方向
に移動させ、一方の側の駆動コイルの駆動力と他方の側
の駆動コイルの駆動力がフォーカス方向における異なる
方向に同時に前記ホルダに作用することにより前記光学
素子をトラッキング方向に振れさせる、 ことを特徴とし
ている。 上述したこの発明の目的を達成する為に、この
発明に従ったもう1つの光学素子駆動装置は:ベース
と、光学素子を保持するホルダと、光学素子がトラッキ
ング方向及びフォーカス方向へ移動するように前記ホル
ダを移動可能に前記ベースに支持する支持手段と、前記
光学素子がトラッキング方向及びフォーカス方向に移動
するように前記ホルダを駆動する駆動手段と、を具備す
る光学素子駆動装置であって、 前記支持手段は、ベース
からトラッキング方向に延出しフォーカス方向に移動自
在である支持部材を含み、支持部材に設けられトラッキ
ング方向及び前記光学素子の光軸に対し直交している回
動軸の回りに前記ホルダを回動自在に支持し、フォーカ
ス方向への支持部材の移動により前記ホルダの光学素子
をフォーカス方向に移動させ、回動軸の回りで前記ホル
ダを回動させることにより前記光学素子をトラッキング
方向に振れさせる、 ことを特徴としている。
【0005】
【作用】この発明に従った上記前者の光学素子駆動装置
によれば、前記支持手段において、ベースに対しフォー
カス方向に移動自在に設けられた支持部材に前記ホルダ
を回動自在に支持する回動軸がトラッキング方向及び前
記光学素子の光軸に対し直交していると共に前記ホルダ
の重心を通っている。そして、支持部材がフォーカス方
向に移動することにより支持部材に回動軸の回りに支持
されている前記ホルダが保持している光学素子もフォー
カス方向に移動し、また前記ホルダが支持部材に対して
回動軸の回りで回動することにより前記ホルダが保持し
ている光学素子がトラッキング方向に振れる。 上記前者
の光学素子駆動装置において、前記駆動手段は、駆動コ
イルを含んでおり前記光学素子の光軸及び前記回動軸を
含む仮想平面に関する一方の側と他方の側の夫々に駆動
コイルの駆動力を発生し、 一方の側の駆動コイルの駆動
力と他方の側の駆動コイルの駆動力がフォーカス方向に
おいて同時に同じ大きさで前記ホルダに作用することに
より前記光学素子をフォーカス方向に移動させ、一方の
側の駆動コイルの駆動力と他方の側の駆動コイルの駆動
力がフォーカス方向における異なる方向に同時に前記ホ
ルダに作用することにより前記光学素子をトラッキング
方向に振れさせる。 このように構成されていることを特
徴としているこの発明に従った上記前者の光学素子駆動
装置によれば、光学素子を保持しているホルダを支持手
段の支持部材に支持している回動軸がトラッキング方向
及び前記光学素子の光軸に対し直交していると共に前記
ホルダの重心を通っているばかりでなく、駆動手段が光
学素子の光軸及び回動軸を含む仮想平面に関する一方の
側と他方の側の夫々に駆動力を発生させる駆動コイルを
含んでいるので、ホルダはバランサなしでも光学素子の
光軸及び回動軸を含む仮想平面に関する一方の側と他方
の側の夫々における駆動コイルの重量配分が実質的に等
しく、構成が簡易であって、ホルダが小型・軽量であ
り、ホルダとともに光学素子をトラッキング方向及びフ
ォーカス方向に素早く確実に精度良く駆動することが出
来る。従ってトラッキング方向からの衝撃や加速が加え
られても光学素子のトラックずれが容易に起こることが
ない。 この発明に従った上記後者の光学素子駆動装置に
よれば、前記支持手段において、ベースに対しフォーカ
ス方向に移動自在である支持部材がトラッキング方向に
延出しており、このような支持部材に前記ホルダを回動
自在に支持する回動軸が設けられている。そして、フォ
ーカス方向への支持部材の移動により前記ホルダの光学
素子がフォーカス方向に移動され、回動軸の回りで前記
ホルダを回動させることにより前記光学素子がトラッキ
ング方向に振れさせられる。 このように構成されている
ことを特徴としているこの発明に従った上記後者の光学
素子駆動装置によれば、ベースに対しフォーカス方向に
移動自在である支持部材がトラッキング方向に延出して
おり、このような支持部材に前記ホルダを回動自在に支
持する回動軸が設けられているので、トラッキング方向
から加えられた衝撃や加速はトラッキング方向に延出し
ている支持部材により十分に抵抗することが出来、光学
素子のトラックずれが容易に起こることがない。しかも
トラッキング方向から加えられた衝撃や加速に対する十
分な抵抗を発揮することが出来るにもかかわらず、構成
が簡易であって、ホルダが小型・軽量であり、ホルダと
ともに光学素子をトラッキング方向及びフォーカス方向
に素早く確実に精度良く駆動することが出来る。
【0006】
【実施例】以下に、図1乃至図3を参照して、本発明に
よる第1実施例の光学素子駆動装置を説明する。なお、
図1及び図2中、矢印X方向を右、矢印Y方向を前、矢
印Z方向を上、と夫々規定する。
【0007】図1中、符号2は、光学素子である対物レ
ンズを示す。この対物レンズ2は、上部及び下部が開口
した角筒状のレンズホルダ4の上部に固着されている。
このレンズホルダ4の外周面の上部及び下部には、2つ
のフォーカスコイル6,6が巻回されている。これらフ
ォーカスコイル6,6は、レンズホルダ4の両外側面に
対して後述の内ヨーク18b,18bが挿入されるだけ
の間隔をもって巻回されている。これらフォーカスコイ
ル6,6の両外側面には、ロの字型に巻回されたトラッ
キングコイル8a,8bの上辺が固着されている。これ
ら対物レンズ2、レンズホルダ4、フォーカスコイル
6,6、トラッキングコイル8a,8b及び後述する固
着部材4a,4aは、レンズ駆動装置の可動部を構成し
ている。
【0008】前記レンズホルダ4の後面には、後方に凸
部を有する固着部材4aが固着されている。図示しない
が、この固着部材4aは、レンズホルダ4の前面にも設
けられている。これら固着部材4a,4aの凸部の右側
面には、コの字形状の板ばね10,10の突出部10
a,10aが固着されている。これら板ばね10,10
は、厚さ0.1ミリメートル程度のベリリウム銅の薄板
をエッチング加工し、ダンピングを取るためにブチルゴ
を表面に形成し、プレスでコの字形状に形成したもの
である。これら板ばね10,10は、レンズホルダ4を
介して対物レンズ2を支持する支持部材であり、突出部
10a,10aは、レンズホルダ4が取り付けられる取
り付け部である。前記各々の板ばね10は、水平方向に
延出した2枚の支持片10b,10bと、これら2枚の
支持片10b,10bを接続するように延出した中継片
10cとからなる。前記突出部10aは、接続部10d
を介して中継片10cの中央に形成されている。この接
続部10dが形成されたZ方向の位置は、前記可動部の
重心のZ方向の位置と一致している。この接続部10d
は、中継片10cに対してY方向に沿った軸を中心とし
てねじれることによって、前記可動部を回動させる。各
々の中継片10cの左側面には、支持片10b,10b
と中継片10cとの接続部分の変形を防止するための補
強部材12が固着されている。支持片10b,10bの
先端部は、保持部材14の上面及び下面に夫々固着され
ている。支持片10b,10bがこの保持部材14に固
着されることによって、前記可動部は保持部材14によ
って保持されている。
【0009】一方、ベース18の両側には、垂直方向に
延出した2個の固定部18a,18aが互いに対向する
ように形成されている。これら固定部18a,18aの
夫々の内側面には、2個のマグネット16,16がこれ
らの同極(本実施例ではN極)を対向させるようにして
固着されている。さらに固定部18a,18aの内側に
は、2個の内ヨーク18b,18bが垂直方向に延出し
て形成されている。これら内ヨーク18b,18bの外
側面と前記マグネット16,16の内側面とは、互いに
対向して磁気ギャップを形成している。そして、前記2
個の固定部18a,18aのうち、左側の固定部18a
の外側面には前記保持部材14が固着されており、図2
に示すように、前記レンズホルダ4とフォーカスコイル
6との間に設定された2つの空間に前記内ヨーク18
b,18bが挿入されている。
【0010】前記磁気ギャップの下方のベース18に
は、トラッキングコイル8a,8bがフォーカス駆動し
たとき、衝突しないように逃げ穴部18cが形成されて
いる。又、ベース18の中央には、下方から対物レンズ
2へ光を通すための開口部18 が形成されている。な
お、前記トラッキングコイル8a,8bの上辺のZ方向
の位置は、前記可動部の重心のZ方向の位置と一致して
いる。
【0011】この様に構成された第1実施例のレンズ駆
動装置において、各コイルに電流を流した時の力の作用
を、図3の(A)を用いて説明する。
【0012】まず、フォーカスコイル6に電流Iを図
3の(A)中の矢印方向に流す。すると、内ヨーク18
b,18bとマグネット16,16との間に形成された
2つの磁気ギャップの磁界Hにより、上向きの2つの力
が発生する。これらの力Fは同方向であるので、
ばね10の支持片10bが矢印Zで示すフォーカス方向
へ変形し、レンズ2はレンズホルダ4を介してフォーカ
ス方向へ移動する。
【0013】トラッキングコイル8bに電流Iを矢印
の方向に流すと、トラッキングコイル8bの上辺に下向
きの力Fが発生する。逆にトラッキングコイル8aに
電流Iを矢印の方向に流すと、トラッキングコイル8
aの上辺に上向きの力Fが発生する。これらの力
,Fによって、レンズホルダ4はY方向回りにモ
ーメントを受けて回動し、対物レンズ2から出射した収
束光をトラッキング方向へ移動させる。このレンズホル
ダ4の回動状態を、図3の(B)を用いて以下に説明す
る。
【0014】まず、図中対物レンズ2が傾いて移動する
前の主点位置を符号H、光スポットの位置を符号Aで夫
々示し、対物レンズ2が移動した後の夫々の位置を
H′、A′で示す。符号Gは、レンズホルダ4を含む可
動部の重心を通り、この可動部の回動中心である回動軸
を示している。又、符号lは主点位置Hと回動軸Gとの
間隔を示している。
【0015】可動部が回動軸Gを中心としてθ°回動し
た場合、光スポットの移動量xは、lsinθとほぼ等
しい。例えば一般的な値として、l=3mm,θ=0.
1°とすると、x=5μmとなる。
【0016】対物レンズが傾いた場合にはコマ収差が増
大するが、例えば光磁気ディスク装置においては、開口
数0.53程度の対物レンズが使用されており、この程
度の開口数であれば0.1°程度の対物レンズの傾きに
よるコマ収差の増大はほんの僅かであるので、特に問題
はない。コンパクトディスク装置においては、用いる対
物レンズの開口数は0.47程度であるため、さらにレ
ンズを傾けることもできる。
【0017】可動部の回動軸回りの傾き量は、例えば反
射式の傾きセンサをベースに固定し、レンズホルダの傾
きを測定することによって測定でき、それによりトラッ
キング方向へのスポットの移動量を求めることができ
る。
【0018】本実施例によれば、トラッキングコイルを
可動部の重心よりも下げてあるのでこのコイルを対物レ
ンズのバランサとして使用することができ、他のバラン
サが不要である。又、フォーカス方向とトラッキング方
向との支持部材を一体で形成しているので、部品点数が
低く、安価になる。
【0019】次の本発明による第2実施例のレンズ駆動
装置を、図4乃至図7を用いて説明する。なお、第1実
施例と同一の部材は同一の符号で示し、異なるところの
みを説明する。以下、第3実施例についても同じ様に説
明する。図4に示すように、レンズホルダ20の外側面
には、角柱状に巻回されたコイルA22及びコイルB2
4が固着されている。これらレンズホルダ20と、コイ
ルA22及びコイルB24は、可動部を構成している。
このレンズホルダ20の前後面には凸部20aが形成さ
れており、この凸部20aには、保持部材26の中継片
26bに形成された円柱部26aの穴部26gに位置決
めされて固着されている。この円柱部26aは、レンズ
ホルダ20を取り付ける取り付け部を構成している。円
柱部26aと中継片26bとの間は、薄肉状の接続部2
6cによって連結されている。
【0020】保持部材26は、平行リンク形状を有して
おり、前記中継片26bと、X方向に延在した連動部2
6dと、ベース30へ固着される固着部26eとからな
る。夫々が接続されている部分は非常に薄く形成されて
おり、ヒンジ部26fを構成している。又、保持部材2
6は、ヒンジ部26fが変形可能な材料、例えばポリウ
レタンエラストマーなどで一体形成されている。この保
持部材26は、ベース30の左側の固定部30aの外側
に固定されている。固定部30a,30aの内側には、
マグネット32,34が固着されており、内ヨーク30
b,30bとの間で磁気ギャップを形成している。
【0021】前記コイルA22とコイルB24との間隔
の中央と、前記可動部の重心と、接続部26cとは、図
6において一点鎖線Cで示すように一直線に並んでい
る。さらに前記可動部の重心と接続部26cとは、Y方
向から見て略一致している。
【0022】この様に構成された第2実施例のレンズ駆
動装置の作用を以下に説明する。図7に示すように、コ
イルA22には、フォーカスサーボ信号とトラッキング
サーボ信号とを加えた信号を流し、コイルB24には、
フォーカスサーボ信号とトラッキングサーボ信号との差
信号を流す。
【0023】フォーカス方向に動かす場合には、コイル
A22とコイルB24とに前記磁気ギャップによる磁界
にしたがって同じZ方向への力が発生するように信号を
流す。保持部材26のヒンジ部26fが変形して、可動
部はフォーカス方向に移動する。
【0024】コイルB24に流れるトラッキングサーボ
信号は、コイルA22とは逆向きになるためにコイルA
22とコイルB24とで発生する力はZ方向において逆
向きの力が発生する。従って可動部26にはY軸回りの
モーメントが発生し、接続部26cが変形し、可動部が
回転する。つまり、光スポットは、トラッキング方向に
移動する。
【0025】本実施例によれば、以下の3つの効果を奏
することが出来る。 1. フォーカスコイルとトラッキングコイルとを1種
類のコイルで兼用できるので、部品点数が少なくなり、
安価・軽量になる。
【0026】2. 保持部材がフォーカス・トラッキン
グ固定部材を一体形成してあるので、部品点数が少なく
なり、精度も出しやすい。
【0027】3. 保持部材の平行リンク形状の部分
(26d,26f)及びトラッキング方向の支持部(2
6c)は、トラッキング方向に延在しているので、本実
施例の装置をX方向に高速アクセスさせたときに生ずる
X方向の加速度に対して、保持部材が変形しにくく、正
確なサーボが可能となる。
【0028】又、本実施例における保持部材を、図8に
示すようなものにしてもよい。この保持部材40は、取
り付け部をX方向にではなく、Z方向に延在させた角柱
部40aとしたものである。保持部材40をこの様に構
成すれば、可動部のフォーカス方向駆動時において、接
続部40cの変形による共振周波数が高くなる。
【0029】次に、第3実施例のレンズ駆動装置を、図
9乃至図11を用いて説明する。第3実施例におけるレ
ンズホルダ50には、その上部及び下部に、左右に突出
した突出片50aが4個取り付けられている。このレン
ズホルダ50の両側面には、夫々コの字形状に巻回され
たコイルA52及びコイルB54が固着されている。こ
れらコイルA52及びコイルB54と、前記レンズホル
ダ50とは、可動部を構成する。前記4個の突出片50
aには、4個の板ばね56の一端部が固着されている。
これら4個の板ばね56の他端部は、保持部材58の上
面及び下面に夫々固着されている。この保持部材58
は、ベース60に形成された固定部60aの前面に取り
付けられている。このベース60には、2極着磁のマグ
ネット62,62を固着するための固着部60b,60
bが形成されている。そして、図10に示すマグネット
62,62と前記コイルA52及びコイルB54との間
で、磁気ギャップを形成している。
【0030】この様に構成された第3実施例の作用を以
下に説明する。トラッキング方向及びフォーカス方向に
レンズホルダ50を駆動させるためにコイルA52及び
コイルB54に与えるサーボ信号は、第2実施例と同様
である。このサーボ信号によってコイルA52とコイル
B54とに同じZ方向の力が発生するときには、前記可
動部は、Z方向、即ちフォーカス方向に移動する。
【0031】コイルA52とコイルB54とに逆向きに
信号を流し、これらコイルに逆向きの力が発生するとき
には、前記可動部はY方向回りに回動し、光スポットは
X方向、即ちトラッキング方向に移動する。
【0032】トラッキング方向の共振周波数は、可動部
のY方向回りの慣性モーメントと、4本の板ばね56の
Y方向回りの剛性とによって決まる。4本の板ばね56
の間隔、平行度、又は板ばね561本の剛性を選ぶこと
により、フォーカス方向の共振周波数に対して自由度を
持たせることができる。
【0033】本実施例のレンズ駆動装置によれば、レン
ズホルダを支持する部材が1種類で良いため、構成が簡
単になる。又、対物レンズ2からの矢印Yと逆方向の寸
法が小さいため、例えば図12のように、2組向かい合
わせてマルチレンズ駆動装置に用いた場合に、2つの対
物レンズ間の距離を小さくできる。従って、光ディスク
の内周・外周でのトラックエラー信号の変化が小さく、
又、光ディスクのカートリッジに対応しやすい。
【0034】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、多数の実施例・変形例が可能である。例えば、上
記実施例においては、コイルを可動部に固定したムービ
ングコイル型としたが、マグネットを可動部に固定した
ムービングマグネット型でも良い。又、光学素子は、対
物レンズに限らず、LD一体型のホログラム素子等でも
良い。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明によれば、構成が簡易であって、ホルダが小型・
軽量であり、トラッキング方向からの衝撃や加速が加え
られても光学素子のトラックずれが容易に起こること
なく、光学素子を素早く確実に精度良く駆動することが
出来る光学素子駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例のレンズ駆動装置を示
す分解斜視図である。
【図2】図1における装置の斜視図である。
【図3】(A)及び(B)を含み、(A)はレンズの駆
動状態を説明するための図、(B)はトラッキングコイ
ルとフォーカスコイルとに電流を流したときに発生する
力の状態を示す図である。
【図4】本発明による第2実施例のレンズ駆動装置を示
す分解斜視図である。
【図5】図4における装置の斜視図である。
【図6】図5における装置を部分的に示す側面図であ
る。
【図7】図4におけるコイルA及びコイルBを駆動させ
る駆動回路を示す回路図である。
【図8】第2実施例の装置における支持部材の変形例を
示す斜視図である。
【図9】本発明による第3実施例の装置を示す分解斜視
図である。
【図10】図9における装置の斜視図である。
【図11】図10における装置の正面図である。
【図12】第3実施例の装置の応用例を示す上面図であ
る。
【図13】従来のレンズ駆動装置を示す上面図である。
【図14】図13における装置の断面図である。
【符号の説明】
2…対物レンズ、4…レンズホルダ、6…フォーカスコ
イル、8a,8b…トラッキングコイル、10…板ば
ね、10d…接続片、14…保持部材、16…マグネッ
ト、18…ベース。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースと、光学素子を保持するホルダ
    と、光学素子がトラッキング方向及びフォーカス方向へ
    移動するように前記ホルダを移動可能に前記ベースに支
    持する支持手段と、前記光学素子がトラッキング方向及
    びフォーカス方向に移動するように前記ホルダを駆動す
    る駆動手段とを具備する光学素子駆動装置において、 前記支持手段は、ベースに対しフォーカス方向に移動自
    在に設けられた支持部材を有し、支持部材に設けられト
    ラッキング方向及び前記光学素子の光軸に対し直交して
    いると共に前記ホルダの重心を通っている回動軸回りに
    前記ホルダを回動自在に支持し、フォーカス方向への支
    持部材の移動により前記ホルダの光学素子をフォーカス
    方向に移動させ、回動軸の回りで前記ホルダを回動させ
    ることにより前記光学素子をトラッキング方向に振れさ
    せ、 前記駆動手段は、駆動コイルを含んでおり前記光学素子
    の光軸及び前記回動軸を含む仮想平面に関する一方の側
    と他方の側の夫々に駆動コイルの駆動力を発生し、 一方の側の駆動力と他方の側の駆動コイルの駆動力がフ
    ォーカス方向において同時に同じ大きさで前記ホルダに
    作用することにより前記光学素子をフォーカス方向に移
    動させ、一方の側の駆動コイルの駆動力と他方の側の駆
    動コイルの駆動力がフォーカス方向における異なる方向
    に同時に前記ホルダに作用することにより前記光学素子
    をトラッキング方向に振れさせる、 ことを特徴とする光学素子駆動装置。
  2. 【請求項2】 ベースと、光学素子を保持するホルダ
    と、光学素子がトラッキング方向及びフォーカス方向へ
    移動するように前記ホルダを移動可能に前記ベースに
    持する支持手段と、前記光学素子がトラッキング方向及
    びフォーカス方向に移動するように前記ホルダを駆動す
    る駆動手段とを具備する光学素子駆動装置において、 前記支持手段は、ベースからトラッキング方向に延出し
    フォーカス方向に移動自在である支持部材を含み、支持
    部材に設けられトラッキング方向及び前記光学素子の光
    軸に対し直交している回動軸の回りに前記ホルダを回動
    自在に支持し、 フォーカス方向への支持部材の移動によ
    り前記ホルダの光学素子をフォーカス方向に移動させ、
    回動軸の回りで前記ホルダを回動させることにより前記
    光学素子をトラッキング方向に振れさせる、 ことを特徴とする光学素子駆動装置。
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