JP2001023200A - 二軸アクチュエータ - Google Patents

二軸アクチュエータ

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JP2001023200A
JP2001023200A JP11188181A JP18818199A JP2001023200A JP 2001023200 A JP2001023200 A JP 2001023200A JP 11188181 A JP11188181 A JP 11188181A JP 18818199 A JP18818199 A JP 18818199A JP 2001023200 A JP2001023200 A JP 2001023200A
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JP
Japan
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coil
tracking
focusing
lens holder
yoke
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JP11188181A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Kamata
重幸 鎌田
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化ができ、レンズホルダにおけるフォー
カシングコイルとトラッキングコイルの支持部の撓みを
小さくすることができ、構造が簡素化できる二軸アクチ
ュエータを提供する。 【解決手段】 対物レンズ11が固着されたレンズホル
ダ12と、レンズホルダ12を二軸方向に移動可能に支
持するサスペンションワイヤ13と、サスペンションワ
イヤ13を固定する固定部材15と、レンズホルダ12
を駆動するためのフォーカシングコイル18a、18b
とトラッキングコイル17a、17bとヨーク14cと
マグネット19a、19bからなる駆動部とをベース板
14に備え、レンズホルダ12にはフォーカシングコイ
ル18a、18bとトラッキングコイル17a、17b
を支持する凹部状の溝12c、12dを設け、フォーカ
スコイル18a、18bの各空芯孔にはそれぞれマグネ
ット19a、19bが固着された折曲片14a、14b
が、各マグネットが異極対向するように挿入されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、光ディス
クに対して信号を記録または再生するために用いられる
光ピックアップ用の二軸アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CD(コンパクト・ディスク)や
DVD(デジタル・ビデオ・ディスクまたはデジタル・
バーサタイル・ディスク)等の光ディスクに情報信号の
記録または再生を行うために光ピックアップが用いられ
ている。光ピックアップは、レーザビームを発光する発
光素子、レーザビームを受光する受光素子、レーザビー
ムが導かれる光学系、レーザビームを集光する対物レン
ズを有している。
【0003】発光素子から出射したレーザビームは光学
系により対物レンズに導かれ、対物レンズによって集光
される。この集光ビームが光ディスクの面振れに対して
光ディスクの情報記録面に常に合焦するように対物レン
ズの光軸方向(フォーカシング方向)に対物レンズが駆
動され、また、情報記録トラックに追従するように光デ
ィスクの半径方向(トラッキング方向)に対物レンズが
駆動されることによって、光ディスクの情報記録面から
情報信号に応じて変化したレーザビームの反射光である
戻り光が再度対物レンズと光学系を通り受光素子によっ
て受光され、出力信号に変換されて情報信号が再生され
たり、または、情報信号の記録が行われる。
【0004】上記した対物レンズの駆動装置として、電
磁駆動型のフォーカシング方向とトラッキング方向に駆
動するアクチュエータすなわち二軸アクチュエータが使
用される。二軸アクチュエータは、対物レンズが取り付
けられるレンズホルダと、可動部となるレンズホルダを
支持するための弾性支持部材と、駆動力を発生するため
の駆動部とを含んでいる。
【0005】以下、従来の二軸アクチュエータの一例
を、図5A、Bに示すそれぞれ二軸アクチュエータ10
0の平面図、一部断面側面図、図6に示す図5Aにおけ
るレンズホルダ102の6−6断面図、及び図7に示す
図5AのX1、Y1方向から見たフォーカスコイルとト
ラッキングコイルの一部正面図により、説明する。
【0006】図5Aにおいて、レンズホルダ102の中
央部には、対物レンズ101が固着されている。また、
レンズホルダ102の長手方向(以下、この方向を二軸
アクチュエータの長手方向と呼ぶ)に沿った両側には、
対物レンズ101を挟んで対向する位置に腕部102
a、102aを設けてあり、それぞれ2本の平行に配置
したサスペンションワイヤ103、103の一端が固定
されている(図5B参照)。さらに、サスペンションワ
イヤ103のそれぞれの他端はベース板104に固定さ
れた固定部材105に片持ち梁状に固定支持されること
により、レンズホルダ102は短手方向である図中T
(トラッキング)方向と図5Bに示す対物レンズ101
の光軸方向であるF(フォーカシング)方向の二軸に移
動可能に支持されている。
【0007】また、レンズホルダ102には、対物レン
ズ101中心を通るT方向の直線に対して両側に、支持
部である凹部状の溝102b、102cが左右対称的に
配置してあり、フォーカシングコイル106a、106
bが嵌合するように保持され固着される。これによっ
て、フォーカシングコイル106a、106bのT方向
の両側はそれぞれ支持部の一部となるアーム部L9、L
9によって挟まれるように支持される構造になってい
る。なお、フォーカシングコイル106a、106bの
うち、レンズホルダ102の長手方向の両端部にあるコ
イル部106c、106d以外のそれぞれ3つの辺のコ
イル部の底面には図6に示す図5におけるレンズホルダ
102の6−6断面図(以下説明する折曲片108bは
図示せず)のようにレンズホルダ102の一部を突出さ
せたD部分により支持され固着されている。さらに、各
フォーカシングコイル106a、106bにおいて、長
手方向の両最外面には、フォーカシングコイル106
a、106bの巻線方向と直交する方向に巻線して形成
したそれぞれ2つずつのトラッキングコイル107a、
107a及び107b、107bが固着されている。
【0008】さらに、ベース板104には、図5Bに示
すように略U字状に上部が開放しているヨーク108と
109が取り付けられている。ヨーク108の折曲片1
08aとヨーク109の折曲片109aにそれぞれ固着
されたマグネット110a、110bのそれぞれのN極
がトラッキングコイル107a、107a及び107
b、107bに対向し、また、折曲片108bと109
bは、それぞれフォーカシングコイル106a、106
bの空芯部に挿入されることによって、マグネット11
0aと折曲片108bがトラッキングコイル107a、
107aとフォーカシングコイル106aの一側面であ
るコイル部106cを、また、マグネット110bと折
曲片109bがトラッキングコイル107b、107b
とフォーカシングコイル106bの一側面であるコイル
部106dを挟むようにヨーク108と109が配置さ
れる。
【0009】これによって、例えば、図7に示す図5A
のX1(Y1)方向から見たフォーカスコイル106a
(106b)とトラッキングコイル107a(107
b)、107a(107b)の一部正面図において、ト
ラッキングコイル107a、107aの内側の垂直なコ
イル部107c、107cにi1向きに電流を流すと、
このコイルに発生した磁束が、ヨーク108とその折曲
片108aに固着したマグネット110aにより発生す
る磁束とが相互に作用することにより、上記コイル部1
07c、107cには図5Aに示すT1方向への力G1
を受ける。また、トラッキングコイル107b、107
bの内側の垂直なコイル部107d、107d(図6参
照)にi2向きに電流を流すと、このコイルに発生した
磁束が、ヨーク109とその折曲片109aに固着した
マグネット110bにより発生する磁束とが相互に作用
することにより、コイル部107d、107dにはT1
方向への力G3を受ける。これによって、レンズホルダ
102は力G1とG3の合成力によって、トラッキング
方向TのT1向きに駆動される。なお、図7に示すトラ
ッキングコイル107a、107a(107b、107
b)の外側の垂直なコイル部は、ヨーク108(10
9)とその折曲片108a(109a)に固着したマグ
ネット110a(110b)により発生する磁束からは
常に外れるように配置してあるのでこの部分に力が発生
することはない。
【0010】同様に、トラッキングコイル107a、1
07aのコイル部107c、107c(図6参照)にi
2向きに電流を流すと、コイル部107c、107cに
は図5Aに示すT2方向への力G2を受ける。また、コ
イル部107d、107d(図6参照)にi1向きに電
流を流すと、各コイルにはT2方向への力G4受ける。
これによって、レンズホルダ102は力G2とG4の合
成力によって、トラッキング方向TのT2向きに駆動さ
れる。
【0011】一方、図5Aに示すように、フォーカスコ
イル106aにi3向きに電流を流すと、フォーカスコ
イル106aのうちマグネット110aと折曲片108
bに挟まれた範囲のコイル部106cに発生した磁束
が、ヨーク108とその折曲片108aに固着したマグ
ネット110aにより発生する磁束と、が相互に作用す
ることにより、コイル部106cには図5Bに示すF1
方向への力G5を受ける。また、フォーカスコイル10
6bにi3向きに電流を流すと、フォーカスコイル10
6bのうちマグネット110bと折曲片109bに挟ま
れた範囲のコイル部106dに発生した磁束が、ヨーク
109とその折曲片109aに固着したマグネット11
0bにより発生する磁束と、が相互に作用することによ
り、コイル部106dには図5Bに示すF1方向への力
G7を受ける。これによって、レンズホルダ102は力
G5とG7の合成力によって、フォーカシング方向Fの
F1向きに駆動される。
【0012】同様に、図5Aに示すように、フォーカス
コイル106aにi4向きに電流を流すと、コイル部1
06cには図5Bに示すF2方向への力G6を受ける。
また、フォーカスコイル106bにi4向きに電流を流
すと、コイル部106dには図5Bに示すF2方向への
力G8を受ける。これによって、レンズホルダ102は
力G6とG8の合成力によって、フォーカシング方向F
のF2向きに駆動される。
【0013】以上により、レンズホルダ102に固着し
た対物レンズ101は、トラッキング方向T及びフォー
カシング方向Fへ駆動されることになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の二軸アクチュエータ100においては、レンズ
ホルダ102の長手方向の両端にあるトラッキングコイ
ル107a、107aと107b、107b(位置L
2、L2)の外側に折曲片108aとマグネット110
a、及び折曲片109aとマグネット110bを配置す
るようにヨーク108と109を設ける構造となってい
たために、二軸アクチュエータ100が大型化するとい
う問題があった。
【0015】一方、フォーカシングコイル106a(1
06b)のコイル部106c(106d)が磁束より受
ける力G5又はG6(G7又はG8)と、トラッキング
コイル107a、107a(107b、107b)のコ
イル部107c、107c(107d、107d)が磁
束より受ける力G1、G2(G3、G4)は、それぞれ
図5Aの、対物レンズ101の中心から長手方向に略等
距離L1(L1)及びL2(L2)でレンズホルダ10
2の両端に働く。したがって、上記各力は、アーム部L
9、L9(L9、L9)の自由端のほぼ先端に作用する
ことになる。なお、アーム部L9、L9(L9、L9)
の6−6断面は図6に示すように、L字型の断面の面積
S1部分である。
【0016】また、上記L字型の断面の面積S1部分は
幅L3、L3´で構成されている。このL3、L3´
は、フォーカシングコイル106a部分に付加して高さ
Cと幅Dに囲まれた断面の剛性が大きくなるように、な
るべく広く形成するのが好ましいが、レンズホルダの軽
薄短小化のためにレンズホルダ102の幅L4に比べて
極端に狭く形成せざるを得ない。よって、面積S1は極
端に小さくなり、図1に示すアーム部L9の自由端の先
端部に上述した力が作用するので撓みが非常に大きくな
る構造となっていた。
【0017】したがって、対物レンズ101から出射さ
れる集光ビームが光ディスクの面振れや情報記録トラッ
クに追従するように二軸アクチュエータ100をサーボ
制御するときに、適宜、制御電流がフォーカスコイル1
06a、106bと、トラッキングコイル107a、1
07a及び107b、107bに流され、レンズホルダ
102が駆動されたときには、レンズホルダ102の支
持部に発生する大きな撓みが原因となり、サーボ周波数
帯域内に不要共振が発生し、光ディスクの情報信号を読
み出せなくなることがあった。
【0018】また、コイル部106cと107c、10
7c及び、106dと107d、107dをそれぞれ挟
むように対向配置された2つのヨーク108,109が
必要であるため、構造が複雑になっていた。
【0019】本発明の目的は、小型化ができ、レンズホ
ルダにおけるフォーカシングコイルとトラッキングコイ
ルの支持部の撓みを小さくすることができ、構造が簡素
化できる二軸アクチュエータを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の第1の解決手段として、対物レンズが固着されたレン
ズホルダと、該レンズホルダをフォーカシング方向及び
トラッキング方向の二軸方向に移動可能に支持する弾性
支持部材と、該弾性支持部材を固定する固定部材と、前
記レンズホルダを駆動するためのフォーカシングコイル
とトラッキングコイルとヨークとマグネットからなる駆
動部の一部とを少なくともベース部材に備えるととも
に、トラッキング方向と直交する方向で前記対物レンズ
を挟む範囲に磁束を一方向に発生させ、該磁束の間に前
記フォーカシングコイルと前記トラッキングコイルの一
部が交叉するように配設したことを特徴とするものであ
る。
【0021】さらに、第2の解決手段として、前記レン
ズホルダの前記トラッキング方向に沿った両端部には前
記フォーカシングコイルと前記トラッキングコイルを支
持する支持部を設け、前記支持部に形成した支持面に前
記対物レンズを挟んで対向配置させるように前記トラッ
キングコイルが固着され、前記トラッキングコイルの前
記対物レンズと反対側には、それぞれ前記フォーカシン
グコイルが該フォーカシングコイルの外周の一側面が前
記トラッキングコイルに重なるように前記支持部に固着
され、前記各フォーカスコイルの空芯孔には前記ヨーク
がそれぞれ挿入されていることを特徴とするものであ
る。
【0022】さらに、第3の解決手段として、前記空芯
孔に挿入された前記ヨークにはマグネットが固着され、
前記各マグネットは異極対向し、前記ヨークは前記ベー
ス部材の一部を折り曲げて一体形成した折曲片であるこ
とを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態である二軸ア
クチュエータ10について、図1、図2、図3、図4に
それぞれ示す、平面図、側面図、断面側面図、図1のX
2、Y2方向から見たトラッキングコイル17a、17
a及び17b、17bの一部正面図を用いて以下に説明
する。
【0024】図1、図2に示すように、対物レンズ11
が中央部に固着されたレンズホルダ12の長手方向に沿
った両側に対向させ、それぞれ設けた位置決め部12
a、12aには、平行に配置した弾性支持部材であるサ
スペンションワイヤ13、13の一端がそれぞれ挿入さ
れ位置決めされている。さらに、対物レンズ11を挟む
ように長手方向に沿った両側にそれぞれ設けた固定部1
2b、12b(図2参照)において、各サスペンション
ワイヤ13はハンダ付け(ハンダ付け状態は図示せず)
され、固定されるようになっている。一方、各サスペン
ションワイヤ13の他端は、ベース部材であるベース板
14に取付けた固定部材15の対物レンズ11側とは反
対側に取付けた基板16に、ハンダ付けされることによ
って、レンズホルダ12は固定部材15に対してトラッ
キング(T)方向とフォーカシング(F)方向の二軸方
向に移動可能に支持されている。なお、ベース板14は
鋼板で形成してある。
【0025】また、レンズホルダ12の長手方向の両端
部には、対物レンズ11中心を通るT方向の直線に左右
対称的に、支持部である凹部状の溝12c、12dが形
成されている。上記凹部12c、12dのそれぞれの支
持面である側壁部12e、12fには、巻線の中心軸が
長手方向となるように配置されたトラッキングコイル1
7a、17aと17b、17bがそれぞれ対物レンズ1
1を挟んで対向するように固着されている。さらに、フ
ォーカシングコイル18aと18bは、上記トラッキン
グコイル17a、17a及び17b、17bの対物レン
ズ11と反対側にコイル部18c、18dの側面が重な
り、かつ、凹部状の溝12c、12dに嵌合するよう
に、巻線の中心軸がフォーカシング方向Fとなるように
配置されて固着されている。これによって、T方向にお
いて、フォーカシングコイル18a(18b)の両側の
一部と、トラッキングコイル17a、17a(17b、
17b)の両側は支持部の一部となるアーム部L10、
L10(L10、L10)によって挟まれて支持される
構造となっている。
【0026】また、ベース板14には、図3に示すよう
にベース板14の一部を折り曲げて折曲片14aと14
bを一体に対向形成し、略U字状に上部が開放している
ヨーク14cを構成している。また、折曲片14aと1
4bには、互いに異極対向するように、それぞれマグネ
ット19a、19bが固着されている。
【0027】さらに、マグネット19aが固着された折
曲片14aは、フォーカシングコイル18aの空芯孔に
挿入され、また、マグネット19bが固着された折曲片
14bはフォーカシングコイル18bの空芯孔に挿入さ
れることによって、マグネット19a、19bがトラッ
キングコイル17a、17a及び、17b、17bと、
フォーカシングコイル18a、18bのコイル部18
c、18dを挟むようにヨーク14cが配置される。ま
た、図3に示すように、マグネット19aのN極から発
した磁束Hは、対向するマグネット19bのS極を通っ
た後、折曲片14bの中を矢印H′向きに通り、再び折
曲片14aを通ってマグネット19aに戻るという磁気
回路を構成している。したがって、磁束Hはトラッキン
グコイル17a、17a及び17b、17bとコイル部
18c、18dに対して直交するように流れている。
【0028】これによって、例えば、図4に示す図1の
X2方向(Y2方向)から見たそれぞれのトラッキング
コイル17a、17a(17b、17b)の一部正面図
において、トラッキングコイル17a、17a(17
b、17b)の内側の垂直なコイル部17c、17c
(17d、17d)にi1向きに電流を流すと、このコ
イルに発生した磁束が、ヨーク14cとマグネット19
a、19bで構成する磁気回路により発生する磁束と、
が相互に作用することにより、コイル部17c、17c
(17d、17d)には、図1に示すそれぞれT1方向
への力N1、N3受ける。これによって、レンズホルダ
12は力N1とN3の合成力によって、トラッキング方
向TのT1向きに駆動される。
【0029】同様に、コイル部17c、17c(17
d、17d)(図4参照)にi2向きに電流を流すと、
コイル部17c、17c(17d、17d)には図1に
示すそれぞれT2方向への力N2、N4を受ける。これ
によって、レンズホルダ12は力N2とN4の合成力に
よって、トラッキング方向TのT2向きに駆動される。
【0030】一方、図1に示すように、フォーカスコイ
ル18aにi3向きに電流を流すと、フォーカスコイル
18aのうちマグネット19aと19bに挟まれた範囲
のコイル部18cに発生した磁束が、ヨーク14cとマ
グネット19a、19bで構成する磁気回路により発生
する磁束と、相互に作用することにより、コイル部18
cには図3に示すF1方向への力N5を受ける。また、
フォーカスコイル18bにi4向きに電流を流すと、フ
ォーカスコイル18bのうちマグネット19aと19b
に挟まれた範囲のコイル部18dに発生した磁束が、ヨ
ーク14cとマグネット19a、19bで構成する磁気
回路により発生する磁束と、相互に作用することによ
り、コイル部18dには図3に示すF1方向への力N7
を受ける。これによって、レンズホルダ12は力N5と
N7の合成力によって、フォーカシング方向FのF1向
きに駆動される。
【0031】同様に、図1に示すように、フォーカスコ
イル18aにi4向きに電流を流すと、フォーカスコイ
ル18aには図3に示すF2方向への力N6を受ける。
また、フォーカスコイル18bにi3向きに電流を流す
と、フォーカシングコイル18bには図3に示すF2方
向への力N8を受ける。これによって、レンズホルダ1
2は力N6とN8の合成力によって、フォーカシング方
向FのF2向きに駆動される。
【0032】以上により、レンズホルダ12に固着した
対物レンズ11は、トラッキング(T)方向及びフォー
カシング(F)方向へ駆動されることになる。
【0033】以上の構成により、光ピックアップ(図示
せず)の発光素子から出射したレーザビームが、対物レ
ンズ11を介して光ディスクの情報記録面に結像され
る。そして、上記光ディスクの情報記録面からの戻り光
が、再び対物レンズ11を通過して、光ピックアップの
受光素子に入射することにより、情報記録面に記録され
た情報が読み出される。その時、レンズホルダ12に固
着されたフォーカシングコイル18a、18b及びトラ
ッキングコイル17a、17aと17b、17bへの通
電が適宜制御されることにより、対物レンズ11のフォ
ーカシング及びトラッキング動作が行われるようになっ
ている。
【0034】以上のように、本実施の形態の二軸アクチ
ュエータ10によれば、図3に示すように、レンズホル
ダ12の長手方向の両側にあるフォーカスコイル18
a、18bのそれぞれコイル部18c、18d、及び、
トラッキングコイル17a、17aと17b、17bを
対物レンズ11を挟んで発生させた磁束Hの間に配置で
きるので、レンズホルダ12の長手方向の両端よりも外
側にヨークの折曲片あるいはマグネットを配置する必要
がなくなるため、小型化が可能になる。
【0035】また、図1に示すように、レンズホルダ1
2における支持部である凹部状の溝12c(12d)の
支持面である側壁部12e(12f)に、トラッキング
コイル17a、17a(17b、17b)(位置L8、
L8)とフォーカシングコイル18a(18b)のコイ
ル部18c(18d)(位置L7、L7)をそれぞれ沿
わせるように重ねて配置して一体的に固着しているとと
もに、上記の側壁部12e(12f)に重ねて配置した
部分を磁束Hから力N1、N2、N5、N6(N3、N
4、N7、N8)を受けるコイル部17c、17c、1
8c(17d、17d、18d)としたので、アーム部
L10、L10(L10、L10)の根本に上記力が作
用することになるので、アーム部L10、L10(L1
0、L10)の撓みが小さくなる。したがって、レンズ
ホルダ12がF方向及びT方向に駆動されたときには、
レンズホルダ12にはサーボ周波数帯域内において不要
共振が発生せず、光ディスクの情報信号をエラーなく読
み出すことができるようになる。また、これによって、
アーム部L10は従来のようにフォーカシングコイル1
8a、18bのT方向の両側面を大部分を覆う必要がな
いため短くすることができ、また、軽量化ができる。
【0036】また、側壁部12e(12f)に、トラッ
キングコイル17a、17a(17b、17b)とフォ
ーカシングコイル18a(18b)のコイル部18c
(18d)をそれぞれ沿わせるように重ねて配置して一
体的に固着しているために、たとえアーム部L10がな
い場合であっても、支持部の撓みは小さくできる。この
ときには、レンズホルダ12の小型化及び軽量化が可能
となる。
【0037】また、ヨーク14cにおける折曲片14a
と14bにそれぞれマグネット19aと19bを異極対
向させるように固着して、ヨーク14cとマグネット1
9aと19bにより磁気回路を構成したので、ヨークは
1つでよく、構造が簡素化される。また、マグネット1
9aと19b同士を異極対向させたことにより、上記折
曲片14a、14bのいずれか一方にマグネットを設け
た場合に比べて有効磁束を増大させることができる。
【0038】また、それによって、得られる磁束Hを、
トラッキングコイル17a、17a(17b、17b)
のコイル部17c、17c(17b、17b)及びフォ
ーカシングコイル18a(18b)のコイル部18c
(18d)と直交するように交叉させることができ、ヨ
ーク14cの折曲片14bを通り、そして矢印H´の向
きに折曲片14aに戻すことによって再び磁束Hを発生
させるようにしたので効率良く磁束を使うことができ
る。
【0039】また、ベース板14は鋼板で形成している
ため安価であり、また、ベース板14には、ベース板1
4の一部を折り曲げた折曲片14aと14bを対向形成
し、略U字状に上部が開放しているヨーク14cを一体
に形成しているので、ヨーク14cをベース板の加工と
同時加工ができるため、コストダウンが可能となる。
【0040】また、本実施の形態のようにフォーカシン
グコイルを2個用いる場合であっても、図5に示す従来
例のフォーカシングコイル106a、106bの力を受
けるコイル部106cと106dの位置(それぞれL
1、L1)及びトラッキングコイル107a、107a
及び107b、107bの位置(それぞれL2、L2)
がレンズホルダ102の長手方向の両端部に配置された
ものに比べて、本実施の形態では、図1に示すようにそ
れらの位置(L7、L7及びL8、L8)は対物レンズ
11に近接させて対向配置できる(L7、L7及びL
8、L8を短くできる)ので、対物レンズを挟んで左右
のコイル部におけるコイルの巻乱れ等による駆動力のば
らつき(差をΔNとする)が、従来例と同等であったと
しても、それによってレンズホルダ12に生ずる対物レ
ンズ11の光軸を傾けてしまう不要なトルク成分すなわ
ち、フォーカシング方向(F1向き)では、(ΔN×L
7)、トラッキング方向(T1方向)では、(ΔN×L
8)等の値を小さくできるので、フォーカシング及びト
ラッキング動作時に対物レンズ11の集光ビームがより
正確に光ディスクに合焦させることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る二軸
アクチュエータは、対物レンズが固着されたレンズホル
ダと、該レンズホルダをフォーカシング方向及びトラッ
キング方向の二軸方向に移動可能に支持する弾性支持部
材と、該弾性支持部材を固定する固定部材と、前記レン
ズホルダを駆動するためのフォーカシングコイルとトラ
ッキングコイルとヨークとマグネットからなる駆動部の
一部とを少なくともベース部材に備えるとともに、トラ
ッキング方向と直交する方向で前記対物レンズを挟む範
囲に磁束を一方向に発生させ、前記磁束の間に前記フォ
ーカシングコイルと前記トラッキングコイルの一部が交
叉するように配設したので、レンズホルダのトラッキン
グ方向と直交する方向で対物レンズを挟んだ両側にそれ
ぞれ独立して磁束を発生させるためのヨークとマグネッ
トからなる磁気回路を設ける必要がなくなり、二軸アク
チュエータの小型化が可能になる。
【0042】さらに、レンズホルダのトラッキング方向
に沿った両端部にはフォーカシングコイルとトラッキン
グコイルを支持する支持部を設け、前記支持部に形成し
た支持面に対物レンズを挟んで対向配置させるように前
記トラッキングコイルが固着され、前記トラッキングコ
イルの前記対物レンズと反対側には、それぞれ前記フォ
ーカシングコイルが該フォーカシングコイルの外周の一
側面が前記トラッキングコイルに重なるように前記支持
部に固着され、前記各フォーカスコイルの空芯孔にはヨ
ークがそれぞれ挿入されているので、支持面に重ねて配
置したコイル部が磁束から力を受けるので、支持部の撓
みを小さくできる。
【0043】さらに、空芯孔に挿入されたヨークにはマ
グネットが固着され、前記各マグネットは異極対向し、
前記ヨークはベース部材の一部を折り曲げて一体形成し
た折曲片であるので、1つのヨークと、マグネットによ
り磁気回路を構成することができるので、構造が簡素化
される。また、マグネット同士を異極対向させたことに
より、折曲片のいずれか一方にマグネットを設けた場合
に比べて有効磁束を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の二軸アクチュエータの平
面図である。
【図2】本発明の実施の形態の二軸アクチュエータの側
面図である。
【図3】本発明の実施の形態の二軸アクチュエータの断
面側面図である。
【図4】本発明の実施の形態の二軸アクチュエータに係
り、図1のX2、Y2方向から見たトラッキングコイル
の一部正面図である。
【図5】従来の二軸アクチュエータの平面図及び一部断
面側面図である。
【図6】従来の二軸アクチュエータに係り、図5Aにお
けるレンズホルダ102の6−6断面図である。
【図7】従来の二軸アクチュエータに係り、図5AのX
1、Y1方向から見たフォーカスコイルとトラッキング
コイルの一部正面図である。
【符号の説明】
10 二軸アクチュエータ 11 対物レンズ 12 レンズホルダ 13 サスペンションワイヤ 14 ベース板 14c ヨーク 15 固定部材 16 基板 17a、17b トラッキングコイル 18a、18b フォーカシングコイル 19a、19b マグネット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズが固着されたレンズホルダ
    と、該レンズホルダをフォーカシング方向及びトラッキ
    ング方向の二軸方向に移動可能に支持する弾性支持部材
    と、該弾性支持部材を固定する固定部材と、前記レンズ
    ホルダを駆動するためのフォーカシングコイルとトラッ
    キングコイルとヨークとマグネットからなる駆動部の一
    部とを少なくともベース部材に備えるとともに、トラッ
    キング方向と直交する方向で前記対物レンズを挟む範囲
    に磁束を一方向に発生させ、該磁束の間に前記フォーカ
    シングコイルと前記トラッキングコイルの一部が交叉す
    るように配設したことを特徴とする二軸アクチュエー
    タ。
  2. 【請求項2】 前記レンズホルダの前記トラッキング方
    向に沿った両端部には前記フォーカシングコイルと前記
    トラッキングコイルを支持する支持部を設け、前記支持
    部に形成した支持面に前記対物レンズを挟んで対向配置
    させるように前記トラッキングコイルが固着され、前記
    トラッキングコイルの前記対物レンズと反対側には、そ
    れぞれ前記フォーカシングコイルが該フォーカシングコ
    イルの外周の一側面が前記トラッキングコイルに重なる
    ように前記支持部に固着され、前記各フォーカスコイル
    の空芯孔には前記ヨークがそれぞれ挿入されていること
    を特徴とする請求項1に二軸アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記空芯孔に挿入された前記ヨークには
    マグネットが固着され、前記各マグネットは異極対向
    し、前記ヨークは前記ベース部材の一部を折り曲げて一
    体形成した折曲片であることを特徴とする請求項2に記
    載の二軸アクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7458086B2 (en) 2001-12-01 2008-11-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Actuator used with an optical pickup

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