JP3498011B2 - 発泡飲料ディスペンサの飲料注出バルブ - Google Patents

発泡飲料ディスペンサの飲料注出バルブ

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JP3498011B2 JP18005499A JP18005499A JP3498011B2 JP 3498011 B2 JP3498011 B2 JP 3498011B2 JP 18005499 A JP18005499 A JP 18005499A JP 18005499 A JP18005499 A JP 18005499A JP 3498011 B2 JP3498011 B2 JP 3498011B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、飲料ディスペン
サに装備して生ビール,発泡酒などの発泡飲料をジョッ
キに供給する発泡飲料ディスペンサの飲料注出バルブに
関する。
【0002】
【従来の技術】まず、生ビールディスペンサを例に、従
来の手動操作式飲料注出バルブを装備した発泡飲料ディ
スペンサを図6に示す。図において、樽容器5に収容し
た生ビールには、炭酸ガスボンベ1から減圧弁2,およ
びガスホース3を経て炭酸ガス圧が加えられ、この炭酸
ガス加圧により樽容器5から抽出された生ビールはビー
ル供給ヘッド4,ビ−ルホース6を経て飲料デイスペン
サ7に送り込まれ、さらに飲料ディスペンサ7に装備し
た冷却コイル(図示せず)に通して適温に冷やした上
で、飲料ディスペンサのベンドステージに配したビール
注出バルブ8に導かれる。ここで、ジョッキ(あるいは
紙カップなど)9を図示のようにベンドステージにセッ
トしてビール注出バルブ8の操作レバー10を手動で操
作すると、注出バルブ8を通じてジョッキ9にビールが
吐出し供給されることは周知の通りである。
【0003】次に、前記した手動操作式ビール注出バル
ブ8の従来構造,およびその操作手順を図7〜図9で説
明する。まず、図7において、10は飲料注出バルブ8
の操作レバー、14は弁本体であり、ビール注出バルブ
8の弁本体14は、飲料ディスペンサ7の内部に配管さ
れているビール供給管路(図示せず)に接続して飲料デ
ィスペンサ7のベンドステージ(図6参照)に引出した
バルブ継手11に締付けナット12,パッキン13を介
して結合されている。
【0004】ここで、バルブ継手11には直管状の流入
部15,および流入部15から弁本体14に向けて流路
がチューリップ状に拡大する流出部16が形成されてい
る。−方、弁本体14は、弁継手11の流出部16と相
対する弁室17,および弁室17に連ねて下方へ引出し
た飲料吐出部18を有した形状になり、弁室17の内周
面には弁座19が形成されている。さらに、弁本体14
には弁室17から前方に延在する弁軸案内部20が形成
されている。
【0005】前記の弁本体14に対し、その弁室17に
は次記の構成になる弁体21が収容されている。この弁
体21は、軸上にフランジ22を有する弁軸23の先端
部に形成した弁受け部24に支持されており、該弁受け
部24の周上には前記フランジ22との間に主パッキン
25,パッキンホルダ26,圧縮コイルばね27が介装
され、これら部材を液流入側の先端に螺合したコーン状
の弁押え28で組立位置に支持している。また、弁軸2
3は他端側に形成したスライド部29を弁本体14の弁
軸案内部20に嵌合して軸方向へスライド可能に保持
し、かつこのスライド部29に操作レバー10が連結さ
れている。なお、弁軸23はその中間部位を小径なステ
ムとして弁受け部24とスライド部29とを結んでい
る。
【0006】また操作レバー10は、球面状の支点部1
0aが弁本体14に形成した球面状の受座30に軸支さ
れ、球面リング31,パッキン32を介してナット33
により揺動操作可能に取付けてある。そして、操作レバ
ー10の先端に形成した球状の連結部10bを弁軸23
のスライド部29に形成した貫通穴34に嵌挿して連結
し、操作レバー10を手動操作で左右に揺動することに
より弁軸23が軸方向にスライド移動するようになって
いる。
【0007】一方、弁軸23の先端側に形成した弁受け
部24には軸先端からフランジ22の近傍まで達するポ
ケット状の有底穴35が軸方向に形成されおり、さらに
フランジ22の手前箇所には前記有底穴35から半径方
向に絞り穴36が開口している。また、弁押え28には
前記の有底穴35とバルブ継手11の流出部16との間
を連通して飲料液を導き入れるように軸方向の貫通穴3
7が穿孔してある。
【0008】次に、前記したビール注出バルブ8の動作
について説明する。まず、操作レバー10が中立位置に
ある図7の待機状態では、背後から炭酸ガス圧を受けて
弁室17に充満している生ビールの圧力が弁体21に作
用し、この液圧により主パッキン25が弁座19に圧接
して流路を閉止している。また、この状態では操作レバ
ー10が図示のように直立した中立姿勢にある。
【0009】この状態から、ディスペンサ7にジョッキ
9をセット(図6参照)した上で、図8のように操作レ
バー10を手前(図面では右側)に倒すと、これにより
弁軸23が弁体21と一緒に左方向にスライド移動す
る。これにより、パッキン25が弁座19から開離し、
生ビールが矢印で示すように流出部16から弁室17を
経て飲料吐出部18から吐出される。この操作により生
ビールが液状のまま注出される。この液出し操作で生ビ
ールがジョッキ9の七分目程度まで注がれると、操作レ
バー10を一旦中立位置に戻し、続いて次記の泡付け操
作を行う。
【0010】この泡付け操作では、図9で示すように、
操作レバー10を前記とは逆に押し込み、弁軸23を図
示の右側にスライドさせる。この操作により、弁体21
に組み込まれている圧縮コイルばね27がパッキンホル
ダ26と弁押え28との間で縮み、弁受け部24がパッ
キンホルダ26に対して右方に移動する。これにより、
パッキン25を弁座19に圧接したまま弁軸23が右方
向にスライドし、弁受け部24に穿孔した半径方向の絞
り穴36が主パッキン25から外れて露呈し、フランジ
22と主パッキン25との間に狭隘な空隙38を生じさ
せる。
【0011】その結果、バルブ継手11の流出部16か
ら弁押え28の端面に穿孔した貫通穴27,弁受け部2
4の有底穴35、絞り穴36、および前記空隙38を経
て吐出部18に通じる流路が形成され、生ビールはこの
流路を通じて吐出部18からジョッキに向けて吐出され
る。その場合に、生ビールは狭い絞り穴36から噴き出
した後に弁座19の面に衝突し、これにより非常に細か
い泡が生じる。このきめ細かい泡は、図8の液出し操作
でジョッキに注がれた生ビールの液体表面を覆って炭酸
ガスの抜けを防止してビールの旨み保つ役目を果たす。
なお、適量の泡付けを行ったところで操作レバー10か
ら手を離すと、圧縮コイルぱね27の反発力により図7
の待機状態に復帰する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来構造の手動操作式飲料注出バルブでは液出し過程,お
よび液出し終了直後に過剰な発泡現象が生じ、生ビール
などの発泡飲料をジョッキに供給する際にその注出量に
ばらつきが生じ易いという問題がある。この点につい
て、発明者等がこの異常発泡の原因を究明したところ、
その原因が次の点にあることが判った。
【0013】(1) 先記のように液出し,泡出しの順にレ
バー操作を行う発泡飲料の注出サイクルにおいて、泡出
し時に生成したきめ細かい泡が注出バルブ8の吐出部1
8の内部に充満して飲料供給後も吐出部の内壁面に付着
して多量に残る。そして、次回の飲料販売の際に前回の
販売後に飲料吐出部に残留していた泡が液出し操作によ
り注出される液と混ざってジョッキに吐き出され、続い
てジョッキに注がれる液で攪拌される。その結果、飲料
液に混入した前記の泡が核となってジョッキ内の液中に
発泡が誘発され、異常な泡立ちが生じる。
【0014】(2) また、従来のバルブ構造では、液出し
の終了に合わせて操作レバー10を中立位置に戻すと、
この瞬間にバルブ内に泡が発生して吐出部18からジョ
ッキに入るといった不具合な現象が生じる。すなわち、
操作レバー10を液出し位置から中立位置に戻してバル
ブの流路を閉止すると、この瞬間に弁室17には生ビー
ルの急速な流れの停止に伴い水撃作用が発生し、この水
圧が弁体21の弁押え28の端面に開口している軸方向
の貫通穴37を通じて弁受け部24に加わって弁軸23
を手前方向に押す。これにより、弁軸23が泡出し操作
(図9参照)と同様にスライド移動して絞り穴36が開
き、その結果として泡が生じて吐出部18に放出される
ようになる。
【0015】かかる点、従来の手動操作式ディスペンサ
では、熟練したオペレータが注出バルブの操作レバーを
手加減して泡付け量を調節することで対処している。こ
れに対して、最近のレストランなどに設置して使用する
飲料ディスペンサは、省人力化の面から手動操作式は殆
ど姿を消し、飲料注出バルブを電動アクチュエータなど
により操作して液出し,泡出し操作を自動的に行い、定
量の飲料を注出するようにした自動式の飲料ディスペン
サが普及化していることから、前記のように液出し時に
異常な泡立ちが生じると、所定通りの液,泡比率で定量
の発泡飲料をジョッキに再現性よく注出,供給すること
困難となる。
【0016】本発明は上記の点に鑑みなされたものであ
り、その目的は前記課題を解決し、液出し時における過
剰な発泡の誘発,および液出し終了時のバルブ閉止に伴
う水撃作用に起因する不要な泡発生を防止し、常に安定
した泡比率でビールなどの発泡飲料をジョッキに供給で
きるよう改良した発泡飲料ディスペンサ用の飲料注出バ
ルブを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、飲料ディスペンサのベンドステージに装備
し、レバー操作によりビールなどの発泡飲料を液、泡に
分けてジョッキに供給する飲料注出バルブであり、ディ
スペンサの内部に配管された飲料供給管路にバルブ継手
を介して結合した弁本体と、該弁本体の弁室内に組み込
まれ、スライド式の弁軸を介して揺動式操作レバーに連
繋させた弁体とからなり、弁本体には弁室の内周面に形
成した弁座、該弁座の下流側に分岐して下方に延在する
出ノズル、および泡出ノズルを形成するととも
に、弁体には前記弁座に当接して飲料通路を閉塞する主
パッキン、および常時は閉塞された泡吐出弁機構を設け
た飲料注出バルブにおいて、前記弁体と操作レバーとの
間を連繋する弁軸を中空軸となして前記泡注出ノズルの
中に挿入し、かつ前記弁軸の上端部を前記弁体内部のポ
ケット穴に下方から嵌挿した上で、その軸先端の開口端
に装着したパッキンをばね付勢により前記ポケット穴の
底面に密着させるとともに、前記弁体の側面には前記ポ
ケット穴に通じる小径な泡用の飲料液導入口を開口して
前記泡吐出弁機構を構成し、さらに前記中空弁軸の下端
部には前記泡注出ノズル内に向けて開口する泡生成用の
絞り穴を穿孔し、前記操作レバーの一方向の揺動操作に
より前記弁体の主パッキンを弁本体の弁座から開離させ
て前記液出ノズルより飲料液を注出し、操作レバーの
逆方向の揺動操作により前記中空弁軸先端の開口端に装
着したパッキンを前記ポケット穴の底面から開離させて
泡吐出弁機構を開いて前記中空弁軸の下端部に設けた前
記絞り穴で生成した泡を前記泡出ノズルより注出させ
る(請求項1)。
【0018】また、本発明は、請求項1記載の飲料注出
バルブにおいて、前記中空弁軸の絞り穴に対向して前記
泡注出ノズルの開口端に突起状の泡生成駒を取付ける
(請求項2)。
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】上記構成のように、弁本体に分岐して下方
に延在する液出ノズル、および泡出ノズルを形成
し、液出しと泡出しを別々なノズルを通じてジョッキに
供給するようにしたことにより、前回供給の終了後に泡
注出ノズル内に残存している泡が次回供給の液出し時に
飲料液に混ざってジョッキに入ることがなく、これによ
り過剰な泡立ちが防止できる。
【0023】
【0024】さらに、飲料注出バルブの弁体に中空弁軸
を組合せてなる泡吐出弁機構は、その中空弁軸の入口端
を常時は閉止しておき、かつ該弁機構に通じる泡用飲料
液導入口を弁体の側面に穿孔しことにより、液出し終
了に伴うバルブ閉止時に発生する水撃の水圧が直接弁機
構に作用して開くことがなく、これにより水撃作用によ
る不要な泡発生が確実に防止できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図5に基づいて説明する。なお、実施例の図中で図7
に対応する部材には同じ符号を付してその説明は省略す
る。まず、図1に本発明による飲料注出バルブの構造を
示す。この実施例においては、図7に示した従来例の構
造と次の点で相違する。すなわち、弁本体14には、バ
ルブ継手11の流出部16と相対する弁室17に連ねて
その内周面に形成した弁座19の下流側地点から分岐し
て二股状に延在する液注出ノズル18aと泡注出ノズル
18bが形成されている。ここで、泡注出ノズル18b
は弁室17と同軸に真下に開口している。また、泡注出
ノズル18bは弁案内部20を兼ねており、ここに泡通
路35を形成した中空の弁軸(ステム)23aと外筒2
9と一体に組み立てた弁軸23が挿入されており、かつ
ノズルの途中箇所に操作レバー10を取付けて前記弁軸
23に形成した嵌合溝46に嵌め込んで連結するように
している。これに対して、液注出ノズル18aは、泡注
出ノズル18bの前方に並んで「く」字状に引出してあ
る。
【0026】また、弁本体14の弁室17に収容した弁
体21は前記した中空弁軸23aの先端部と連結してこ
の部分に泡吐出弁機構を構成している。すなわち、弁体
21はその円筒状基体の端部(上流側)にコーン形でそ
の内方にポケット状の有底穴を形成し、かつ周壁面の複
数箇所に泡用の飲料液導入口42として小径な貫通穴を
穿孔した弁体キャップ45(図7の弁押さえ28に対応
する)を螺合して結合し、反対側の端部には弁座19と
当接し合う主パッキン25を装着した構成になり、この
弁体14に下方側から中空弁軸23aを挿入して次記の
ように相互連結している。
【0027】すなわち、弁体21に嵌挿した中空弁軸2
3aは、その軸上に弁体21を担持するフランジ22を
形成し、かつ軸先端の開口部周縁にはパッキンホルダ4
3を介して泡用のパッキン44が装着されている。そし
て、図示のように弁体21に嵌挿した状態で主パッキン
25のパッキンホルダ26と弁軸23aのパッキンホル
ダ43との間にOリング41,ばね受け座を介して圧縮
コイルばね27が介装され、このばね力で弁軸23aの
先端に装着した泡用パッキン44を前記キャップ45の
底面(パッキン44の弁座)に押圧して弁軸23aの開
口端を閉止するようにしている。
【0028】さらに、中空弁軸23aの下端には、泡
出ノズル18bの出口に向けてオリフィス機能を持たせ
た小径な絞り穴36が開口しており、この絞り穴36に
対向して泡注出ノズル18bの開口端部には突起状の泡
生成駒40を備えたアダプタ39が取付けてある。
【0029】かかる構成で、操作レバー10を揺動操作
すると、これに従動して弁体21,弁軸23がスライド
移動する。そして操作レバー10を下向きに揺動操作す
ると、図2で示すように弁体21が上方に移動して主パ
ッキン25が弁座19から開離し、弁本体14の液注出
ノズル18aから飲料液が吐き出される。この液出し時
には、中空弁軸23aの上部開口端に装着した泡用パッ
キン44が弁体キャップ45の内面に密着して閉止して
いるので、中空弁軸23aには飲料液が流れ込まず、し
たがって泡注出ノズル18bから泡が注出されることは
ない。
【0030】また、液出しの終了に伴い操作レバー10
を中立位置に戻してバルブを閉じた際には、図8で述べ
たように水撃作用により弁室に急激な圧力上昇が発生す
るが、この場合でも中空弁軸23aはパッキン44を介
して圧縮コイルばね27のばね力で弁体キャップ45の
内面の弁座に圧接されており、かつここに通じる泡用の
飲料液導入口42がキャップ45の側面に開口している
ので、水撃作用により発生する水動圧が弁軸23aの開
口端に直接加わることがない。これにより、水撃作用の
影響を受けることがなくなり、従来例の構造で問題とな
っていた液出し停止に伴う泡発生を確実に防止できる。
【0031】一方、前記の液出し操作に続いて操作レバ
ー10を中立位置から上方に揺動操作すると、図3,お
よび図5の拡大図で示すように、弁体21の主パッキン
25が弁本体14の弁座19に圧接して流路を閉止した
たまま、弁軸23が圧縮コイルばね27に抗して下方に
スライド移動する。これにより、中空弁軸23aの先端
開口部に装着した泡用パッキン44が弁体キャップ45
の内面の弁座から開離し、泡用の飲料液導入口42を通
じて流入した飲料液が中空弁軸23aの泡通路35を通
流してその軸先端から絞り穴36から高速で噴出し、泡
生成駒40に衝突して非常に細かいクリーミーな泡を発
生するとともに、ここで生成した泡が泡注出ノズル18
bから直下に吐出して泡出しを行う。なお、操作レバー
10を中立位置に戻すと、圧縮コイルばね27のばね力
により図1の状態に戻って泡出しが停止する。
【0032】次に、前記構成の飲料注出バルブ8を自動
式の飲料ディスペンサ(ビールディスペンサ)に装備し
た実施例を図4(a),(b) に示す。この実施例では、飲料
ディスペンサ7のベンドステージにはジョッキ9を搭載
する傾動式のジョッキ受け台48が備えてあり、その上
方に先記構成の飲料注出バルブ8が下向きに設置されて
いる。ここで、傾動式ジョッキ受け台48は駆動部49
のモータ49aにカム機構を介して動作する操作ロッド
49bに連結されており、飲料供給動作に合わせてジョ
ッキ受け台48を図示実線位置から鎖線位置に移動する
ようにしている。また、飲料注出バルブ8はその操作レ
バー10を弁本体の背後に引出してディスペンサ側に設
置したアクチュエータ50で上下の向きに切換えて揺動
操作するようにしている。なお、図示してないがディス
ペンサ7の前面に配した操作パネルには、飲料注出量の
設定,供給,泡の注ぎ足し用の押ボタンを備えている。
【0033】かかる構成で、待機状態ではジョッキ受け
台48が図4(a) の実線位置に停止している。ここで、
ジョッキ受け台48にジョッキ9を直立姿勢に載せて供
給ボタンを押すと、まず駆動部49が作動してジョッキ
9を載せたままジョッキ受け台48を図4(a) の鎖線位
置に押し上げる。これによジョッキ9は傾斜姿勢に変わ
って飲料注出バルブ8の液注出ノズル18aの直下に移
動する。なお、この傾斜位置ではジョッキ9の後縁が泡
注出ノズル18bの開口端から外れているので、前回の
供給後にノズルから滴り落ちる泡がジョッキ9に入るこ
とがない。
【0034】続いて、アクチュエータ50がバルブの操
作レバー10を引下げ、図2で述べた液出しを行いジョ
ッキ9に飲料液を斜め注ぎを開始する。そして、ジョッ
キ受け台48の傾きを徐々に戻しながら液出しを続け、
飲料液がジョッキ9の七分目程度の規定量になるとアク
チュエータ50が操作レバー10を中立位置に戻して液
出しを停止した後、駆動部49がジョッキ受け台48を
図4(b) の鎖線位置に引き寄せてジョッキ9が泡注出ノ
ズル18bと向き合う位置に移動する。
【0035】ここで、アクチュエータ50がバルブの操
作レバー10を押し上げ、図3で述べた泡出しを行い、
泡注出ノズル18bから吐出した泡をジョッキ9に供給
して泡付けする。そして定量の泡出しが終了すると、ア
クチュエータ50が操作レバー10を中立位置に復帰
し、さらにジョッキ受け台48を実線位置に戻して1回
分の飲料供給動作が終了する。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の構成によれ
ば、従来の発泡飲料用注出バルブで問題となっていた液
出し時の過剰な泡立ち発生,および液出し停止に伴う水
撃作用に起因するバルブ内での泡発生の問題を解決して
泡比率の安定した発泡飲料を再現性よくジョッキに供給
することが可能であり、特に自動操作でビールなどの発
泡飲料を定量注出する自動式の飲料ディスペンサ用に採
用することで優れた効果を発揮する飲料注出バルブを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施例による飲料注出バルブの構成断面
【図2】図1に示した飲料注出バルブの液出し操作の状
態図
【図3】図1に示した飲料注出バルブの泡出し操作の状
態図
【図4】図1の飲料注出バルブを装備した自動式飲料デ
ィスペンサの要部構成図であり、(a),(b) はそれぞれ液
出し,泡出しの状態を表す図
【図5】図3の要部拡大図
【図6】従来の手動式飲料注出バルブを装備したビール
ディスペンサの飲料系統図
【図7】図6における飲料注出バルブの構成断面図
【図8】図7に示した飲料注出バルブの液出し操作の状
態図
【図9】図7に示した飲料注出バルブの泡出し操作の状
態図
【符号の説明】
7 飲料ディスペンサ 8 飲料注出バルブ 9 ジョッキ 10 バルブの操作レバー 11 バルブ継手 14 弁本体 18a 液注出ノズル 18b 泡注出ノズル 19 弁座 21 弁体 23 弁軸 23a 中空弁軸 25 主パッキン 27 圧縮コイルばね 35 泡通路 36 絞り穴 40 泡生成駒 42 飲料液導入口 44 泡用パッキン 45 弁体キャップ 48 ジョッキ受け台 50 バルブ操作レバーのアクチュエータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−40492(JP,A) 特開2000−318799(JP,A) 特開 平10−129797(JP,A) 特開 平4−142290(JP,A) 実公 昭63−13200(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B67D 1/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飲料ディスペンサのベンドステージに装備
    し、レバー操作によりビールなどの発泡飲料を液、泡に
    分けてジョッキに供給する飲料注出バルブであり、ディ
    スペンサの内部に配管された飲料供給管路にバルブ継手
    を介して結合した弁本体と、該弁本体の弁室内に組み込
    まれ、スライド式の弁軸を介して揺動式操作レバーに連
    繋させた弁体とからなり、弁本体には弁室の内周面に形
    成した弁座、該弁座の下流側に分岐して下方に延在する
    出ノズル、および泡出ノズルを形成するととも
    に、弁体には前記弁座に当接して飲料通路を閉塞する主
    パッキン、および常時は閉塞された泡吐出弁機構を設け
    た飲料注出バルブにおいて、前記弁体と操作レバーとの
    間を連繋する弁軸を中空軸となして前記泡注出ノズルの
    中に挿入し、かつ前記弁軸の上端部を前記弁体内部のポ
    ケット穴に下方から嵌挿した上で、その軸先端の開口端
    に装着したパッキンをばね付勢により前記ポケット穴の
    底面に密着させるとともに、前記弁体の側面には前記ポ
    ケット穴に通じる小径な泡用の飲料液導入口を開口して
    前記泡吐出弁機構を構成し、さらに前記中空弁軸の下端
    部には前記泡注出ノズル内に向けて開口する泡生成用の
    絞り穴を穿孔し、前記操作レバーの一方向の揺動操作に
    より前記弁体の主パッキンを弁本体の弁座から開離させ
    て前記液出ノズルより飲料液を注出し、操作レバーの
    逆方向の揺動操作により前記中空弁軸先端の開口端に装
    着したパッキンを前記ポケット穴の底面から開離させて
    泡吐出弁機構を開いて前記中空弁軸の下端部に設けた前
    記絞り穴で生成した泡を前記泡出ノズルより注出させ
    ることを特徴とする発泡飲料ディスペンサの飲料注出バ
    ルブ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の飲料注出バルブにおいて、
    前記中空弁軸の絞り穴に対向して前記泡注出ノズルの開
    口端に突起状の泡生成駒を取付けたことを特徴とする発
    泡飲料ディスペンサの飲料注出バルブ。
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