JP3496211B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置

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JP3496211B2
JP3496211B2 JP13373697A JP13373697A JP3496211B2 JP 3496211 B2 JP3496211 B2 JP 3496211B2 JP 13373697 A JP13373697 A JP 13373697A JP 13373697 A JP13373697 A JP 13373697A JP 3496211 B2 JP3496211 B2 JP 3496211B2
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gear ratio
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巡児 河室
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ステアリングハ
ンドル操舵角の操舵輪に対する伝達比を可変することが
できる車両用操舵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ステアリングハンドル操舵角の操
舵輪に対する伝達比を可変するステアリング装置とし
て、特開平3−153467号公報等に開示されている
ステアリング装置が存在する。このステアリング装置
は、ステアリングハンドルと操舵輪に連結されるピニオ
ンとの間のステアリングシャフトに遊星歯車式差動機構
による伝達比可変機構を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このス
テアリング装置は、伝達比可変機構が差動式であるた
め、走行中に車輪側から過大な逆入力が印加されると、
この逆入力により伝達比可変機構が動かされてステアリ
ングハンドルの操舵量と操舵輪の操舵量との関係がずれ
てしまうおそれがあった。
【0004】この発明の課題は、走行中に車輪側から逆
入力があった場合であってもステアリングハンドルの操
舵量と操舵輪の操舵量との関係を保つことができる車両
用操舵装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の車両用操
舵装置は、ステアリングハンドルと操舵輪とを連結する
操舵伝達系の途中にモータの駆動により伝達比を可変す
る伝達比可変手段、外部からの信号により伝達比可変
手段の作動を停止して、伝達比可変手段のステアリング
ハンドルからの入力側と操舵輪に対する出力側とを連結
状態とする連結手段を備えており、連結手段が、上述
した入力側と連結されたハウジング、このハウジング内
に収納されて上述した出力側と連結された楕円カム、及
び、ハウジングと楕円カムとの間の隙間に突出可能な係
合部材 からなり、入力側と出力側との連結状態時には係
合部材がハウジングと楕円カムとの間の隙間に突出され
ることを特徴としている。
【0006】この請求項1記載の車両用操舵装置によれ
ば、過大な逆入力時や装置の異常時に、連結手段を用い
て、即ち、ハウジングと楕円カムとの間の隙間に係合部
材を突出させて伝達比可変手段の入力側と出力側とを連
結状態とすることで、伝達比可変手段を介さないで直
、固定された伝達比で操舵することが可能となる。
【0007】また、請求項記載の車両用操舵装置は、
ステアリングハンドルと操舵輪とを連結する操舵伝達系
の途中にモータの駆動により伝達比を可変する伝達比可
変手段と、外部からの信号により伝達比可変手段の作動
を停止して、伝達比可変手段のステアリングハンドルか
らの入力側と操舵輪に対する出力側とを連結状態とする
連結手段とを備えており、伝達比可変手段がハーモニッ
クドライブ[(株)ハーモニック・ドライブ・システム
ズ社登録商標]減速機であり、連結手段がサーキュラス
プラインとフレクスプラインの間隙に係合部材を突出さ
せることを特徴としている。
【0008】この請求項記載の車両用操舵装置によれ
ば、伝達比可変手段をハーモニックドライブ[(株)ハ
ーモニック・ドライブ・システムズ社登録商標]減速機
としたため、過大な逆入力時や装置の異常時に、連結手
段を用いて、即ち、サーキュラスプラインとフレクスプ
ラインの間隙に係合部材を突出させて伝達比可変手段の
入力側と出力側とを連結状態とすることで減速機の作動
を停止してステアリングハンドルと操舵輪とを直結状態
として、伝達比可変手段を介さないで直接、固定された
伝達比で操舵することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して、こ
の発明の第1の参考形態にかかる車両用操舵装置の説明
を行う。
【0010】図1は、車両用操舵装置2の構成図であ
る。図中、符号10で示すものは、ステアリングハンド
ルであり、このステアリングハンドル10は上部ステア
リングシャフト12aの上端に接続されている。また、
この上部ステアリングシャフト12aの下端は可変ギヤ
比ユニット14に接続されており、下部ステアリングシ
ャフト12bの上端が可変ギヤ比ユニット14に接続さ
れている。
【0011】また、下部ステアリングシャフト12bの
下端には、ピニオン(図示せず)が設けられ、このピニ
オンがステアリングギヤボックス16内においてラック
バー18に噛合されている。更に、ラックバー18の両
端には、それぞれタイロッド20の一端が接続されると
共に各タイロッド20の他端にはナックルアーム22を
介して操舵輪24が接続されている。
【0012】また、上部ステアリングシャフト12aに
は、ステアリングハンドル10の操舵角を検出する舵角
センサ26が設けられ、下部ステアリングシャフト12
bには、操舵輪24の操舵角を検出する出力角センサ3
0が設けられている。この舵角センサ26及び出力角セ
ンサ30により検出されたステアリングハンドル10の
操舵角及び操舵輪24の操舵角は、ECU(電子制御装
置)28に入力される。更に、ECU28には、車両速
度を検出する車速センサ32から出力される車両速度が
入力される。一方、ECU28は、可変ギヤ比ユニット
14に対して、この可変ギヤ比ユニット14を制御する
ための制御信号の出力を行う。
【0013】ここで、可変ギヤ比ユニット14は、図2
に示すようにモータ40及び減速機42を備えて構成さ
れている。また、モータ40はモータハウジング44内
に固定されたステータ46及びロータ48を備えて構成
されており、減速機42は、遊星歯車機構を用いた減速
機として構成されている。即ち、ロータ48と共に回転
する回転軸50の回転が遊星歯車機構を構成するサンギ
ヤ(図示せず)に入力され、キャリア52の回転が減速
機42からの出力として出力される。
【0014】また、モータハウジング44の外部上面に
は、スライドピン54を回転軸50の軸線と平行な方向
に変位させるためのソレノイド56が設けられている。
このソレノイド56は、ECU28からの制御信号によ
り駆動されるものであり、ECU28から制御信号が入
力された場合にスライドピン54を回転軸50の軸線と
平行な方向に変位させる。また、ロータ48の上面48
aには、図3に示すようにスライドピン54が挿入され
るピン穴48bが円周状にほぼ等間隔で複数個設けられ
ている。即ちこの可変ギヤ比ユニット14においてはス
ライドピン54、ソレノイド56及びスライドピン54
が挿入されるピン穴48bにより連結手段が構成されて
いる。
【0015】なお、モータ40側のモータハウジング4
4は図示しないユニバーサルジョイントを介して上部ス
テアリングシャフト12aの下端に接続され、キャリア
52は下部ステアリングシャフト12bの上端に接続さ
れている。
【0016】この車両用操舵装置2においては、まず、
車速センサ32により検出された車両速度及び舵角セン
サ26により検出された操舵角がECU28に入力され
ると、ECU28は車両速度及び操舵角に基づき目標舵
角の演算を行い、この目標舵角に基づく制御信号が可変
ギヤ比ユニット14に対して出力される。この制御信号
に基づき可変ギヤ比ユニット14のモータ40が駆動さ
れ操舵輪24に対して目標舵角に対応した操舵角を与え
る。
【0017】この車両用操舵装置2においては、ECU
28が操舵輪24の側からの逆入力(キックバック)の
有無の判定及びモータ40の故障の判定を行う。即ち舵
角センサ26により検出されたステアリングハンドル1
0の操舵角及び車速センサ32により検出された車両速
度に基づき求められた目標舵角と出力角センサ30によ
り検出された操舵輪24の操舵角との偏差が所定値以上
となった場合に操舵輪24の側から過大な逆入力があっ
たと判定し、またモータ40に供給される電流値に基づ
きモータ40の故障の判定を行う。
【0018】ECU28は、操舵輪24側から過大な逆
入力が有ったと判定した場合及びモータ40が故障した
と判定した場合には、ソレノイド56に対して制御信号
の出力を行いスライドピン54を回転軸50の軸線と平
行な方向に変位させる。これによりスライドピン54
は、ロータ48の上面48aに設けられたピン穴48b
に挿入され、モータハウジング44とロータ48が連結
される。
【0019】従って、可変ギヤ比ユニット14の作動が
停止されステアリングハンドル10と操舵輪24とが直
結されるため、操舵輪24の側から過大な逆入力があっ
た場合であっても逆入力による位相ずれの発生を防止す
ることができる。
【0020】また、モータ40の故障時にステアリング
ハンドル10と操舵輪24とが直結されるため、モータ
40が故障した場合であっても固定された伝達比による
操舵が可能となる。
【0021】なお、操舵輪24側からの過大な逆入力が
無くなった場合及びモータ40の故障の原因が解消した
場合には、ECU28がソレノイド56に対して制御信
号の出力を行いスライドピン54を引き込むことにより
ステアリングハンドル10と操舵輪24との連結が解除
される。これにより可変ギヤ比ユニット14の作動が再
開される。
【0022】次に、図4及び図5を参照して、この発明
の第の実施の形態にかかる車両用操舵装置の説明を行
う。この車両用操舵装置は、第1の参考形態にかかる車
両用操舵装置の可変ギヤ比ユニット14を可変ギヤ比ユ
ニット60に変更したものである。なお、この第の実
施の形態にかかる車両用操舵装置の可変ギヤ比ユニット
60の説明においては、第1の参考形態にかかる可変ギ
ヤ比ユニット14の構成と同一の構成には第1の参考
態の説明で用いたのと同一の符号を付してその説明を省
略する。
【0023】ここで可変ギヤ比ユニット60は、第1の
参考形態の可変ギヤ比ユニット14と同様なモータ40
及び減速機42を有し連結手段を楕円カム62を用い
たものに変更したものである。即ちロータ48の上面4
8aには、回転軸50と共に回転する楕円カム62が設
けられている。
【0024】この車両用操舵装置においては、ECU2
8が第1の参考形態の場合と同様にして操舵輪24側か
ら逆入力が有ったと判定した場合及びモータ40が故障
したと判定した場合には、ソレノイド56に対して制御
信号の出力を行いスライドピン54を回転軸50の軸線
と平行な方向に変位させる。これによりスライドピン5
4は、楕円カム62とモータハウジング44との間に形
成された隙間に挿入される。
【0025】この状態で回転軸50と共に楕円カム62
が回転すると、図5に示す楕円カム62とモータハウジ
ング44との間に形成された隙間、即ちクリアランスC
が減少し最終的にはモータハウジング44とロータ48
とが連結される。
【0026】従って、可変ギヤ比ユニット60の作動が
停止されステアリングハンドル10と操舵輪24とが直
結されることになるため、操舵輪24の側から過大な逆
入力があった場合であっても逆入力による位相ずれの発
生を防止することができる。
【0027】次に、図6及び図7を参照して、この発明
の第の実施の形態にかかる車両用操舵装置の説明を行
う。この車両用操舵装置は、第1の参考形態にかかる車
両用操舵装置の可変ギヤ比ユニット14を可変ギヤ比ユ
ニット64に変更したものである。なお、この第の実
施の形態にかかる車両用操舵装置の可変ギヤ比ユニット
64の説明においては、第1の参考形態にかかる可変ギ
ヤ比ユニット14の構成と同一の構成には第1の参考
態の説明で用いたのと同一の符号を付してその説明を省
略する。
【0028】ここで可変ギヤ比ユニット64は、第1の
参考形態の可変ギヤ比ユニット14と同様なモータ40
を備え、減速機をハーモニックドライブ[(株)ハーモ
ニック・ドライブ・システムズ社登録商標]減速機66
により構成したものである。ここでハーモニックドライ
ブ[(株)ハーモニック・ドライブ・システムズ社登録
商標]減速機66は、楕円状のカムとその外周に配置さ
れたボールベアリングにより構成され回転軸50に固着
されたウエーブジェネレータ68、外周部に歯が形成さ
れた金属弾性体であるフレクスプライン70及びモータ
ハウジング44の内周面に固着されているリング形状を
有する剛体であり内周部にフレクスプライン70と同ピ
ッチの歯が形成されているサーキュラスプライン72を
基本要素として構成される減速機である。
【0029】この車両用操舵装置においては、ECU2
8が第1の参考形態の場合と同様にして操舵輪24側か
ら逆入力が有ったと判定した場合及びモータ40が故障
したと判定した場合には、ソレノイド56に対して制御
信号の出力を行いスライドピン54を回転軸50の軸線
と平行な方向に変位させる。これによりスライドピン5
4は、ウエーブジェネレータ68とサーキュラスプライ
ン72との間に形成された隙間に挿入される。
【0030】この状態で回転軸50と共にウエーブジェ
ネレータ68が回転すると、図7に示すウエーブジェネ
レータ68とサーキュラスプライン72との間に形成さ
れた隙間が減少し最終的にはモータハウジング44とモ
ータ40の回転軸50とが連結される。
【0031】従って、可変ギヤ比ユニット64の作動が
停止されステアリングハンドル10と操舵輪24とが直
結されることになるため、操舵輪24の側から逆入力が
あった場合であっても逆入力による位相ずれの発生を防
止することができる。
【0032】次に、図8及び図9を参照して、この発明
の第参考形態にかかる車両用操舵装置の説明を行
う。この車両用操舵装置は、第1の参考形態にかかる車
両用操舵装置の可変ギヤ比ユニット14を可変ギヤ比ユ
ニット74に変更したものである。なお、この第2の
形態にかかる車両用操舵装置の可変ギヤ比ユニット7
4の説明においては、第1の参考形態にかかる可変ギヤ
比ユニット14の構成と同一の構成には第1の参考形態
の説明で用いたのと同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0033】ここで可変ギヤ比ユニット74は、第1の
参考形態の可変ギヤ比ユニット14と同様なモータ40
及び減速機42を有し連結手段をパンタグラフ構造を有
するリンク76を用いたものに変更したものである。即
ち図8に示すように、連結手段はソレノイド56により
駆動されるピン54の先端部分に2つのリンク76を軸
支させ、2つのリンク76の先端を回転軸50の軸線方
向に伸長させるように配置されたバネ部材78により構
成されている。また、ロータ48の上面48aに凹凸を
設け摩擦面が形成されている。
【0034】この車両用操舵装置においては、ECU2
8が第1の実施の形態の場合と同様にして操舵輪24側
から逆入力が有ったと判定した場合及びモータ40が故
障したと判定した場合には、ソレノイド56に対して制
御信号の出力を行いスライドピン54を回転軸50の軸
線と平行な方向に変位させる。これによりスライドピン
54は、リンク76のリンク部材を伸長し、図9に示す
ように各リンク部材の先端がロータ48の上面48aに
設けられている摩擦面に押しつけられることによりモー
タハウジング44とモータ40の回転軸50とが連結さ
れる。
【0035】従って、可変ギヤ比ユニット74の作動が
停止されステアリングハンドル10と操舵輪24とが直
結されることになるため、操舵輪24の側から過大な逆
入力があった場合であっても逆入力による位相ずれの発
生を防止することができる。また、この連結手段はソレ
ノイド56によるピン54のストローク量をパンタグラ
フ構造を有するリンク76により増大していることか
ら、ソレノイド56自体によるピン54の変位量を大き
くする必要が無いため、ソレノイドを小型化することが
できる。
【0036】なお、上述の各実施の形態(参考形態)
かかる可変ギヤ比ユニットにおいては、連結手段が単数
のピン54を有しこのピンをソレノイド56により変位
させることによりステアリングハンドル10と操舵輪2
4とを直結させていたが、連結手段に複数のピンを備え
このピンをソレノイドにより変位させることによりステ
アリングハンドルと操舵輪とを直結させるようにしても
よい。この場合には、上述の各実施の形態(参考形態)
の場合に比較してステアリングハンドルと操舵輪との直
結を確実に行うことができる。
【0037】また、上述の第の実施の形態において
は、楕円カム62をロータ48の上面に設けているが、
これに限らず減速機42の回転部に楕円カムを設け、こ
の楕円カムとモータハウジングの間にピン54を挿入し
てステアリングハンドルと操舵輪とを直結するようにし
ても良い。
【0038】また、上述の第1の参考形態においては、
伝達比可変手段が内部にモータを備え、このモータのハ
ウジングに対してステアリングハンドルの操舵の入力が
行われると共にモータの回転軸が操舵輪に対する出力と
して減速機に連結され、連結手段がハウジングと回転軸
とを連結しているとも言える。このようにすれば、過大
な逆入力時や装置の異常時に連結手段によりモータのハ
ウジングと回転軸とを連結することで、伝達比可変手段
を介さないで直接、即ち固定された伝達比で操舵するこ
とが可能となる。この結果、過大な逆入力時や装置の異
常時に連結手段によりモータのハウジングと回転軸とを
連結することで、操舵輪側から過大な逆入力があった場
合であっても、ステアリングハンドルと操舵輪との位相
ずれの発生を防止することができる。
【0039】また、上述の第2の参考形態においては、
連結手段が、モータのハウジングに設けられ、モータの
回転軸の軸線と平行な方向に駆動可能な駆動手段と駆動
手段によって伸縮される連結部材とを備え、この連結部
材が駆動手段により伸長されてモータの回転部に連結さ
れるとも言える。このようにすれば、駆動手段の伸長量
を連結部材で増大させ、この連結部材によってモータの
ハウジングとモータの回転部とを連結するので、駆動手
段による駆動量を小さくすることができ駆動手段を小型
化することができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、過大な逆
入力時や装置の異常時に、連結手段を用いて、即ち、ハ
ウジングと楕円カムとの間の隙間に係合部材を突出させ
伝達比可変手段のステアリングハンドルからの入力側
と操舵輪に対する出力側とを連結状態とすることで、操
舵輪側から過大な逆入力があった場合であっても、ステ
アリングハンドルと操舵輪との位相ずれの発生を防止す
ることができる。
【0041】また、請求項記載の発明によれば、伝達
比可変手段をハーモニックドライブ[(株)ハーモニッ
ク・ドライブ・システムズ社登録商標]減速機としたた
め、過大な逆入力時や装置の異常時に、連結手段を用い
て、即ち、サーキュラスプラインとフレクスプラインの
間隙に係合部材を介在させることで減速機の作動を停止
してステアリングハンドルと操舵輪とを直結状態と
て、伝達比可変手段を介さないで直接、固定された伝達
比で操舵することが可能となる。従って、楕円カム等の
特別の部品を用いる必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の参考形態にかかる車両用操舵装置の構成
図である。
【図2】第1の参考形態にかかる車両用操舵装置の可変
ギヤ比ユニットの構成図である。
【図3】第1の参考形態にかかる可変ギヤ比ユニットの
モータのロータに設けられたピン穴を示す図である。
【図4】第の実施の形態にかかる車両用操舵装置の可
変ギヤ比ユニットの構成図である。
【図5】第の実施の形態にかかる可変ギヤ比ユニット
(図4)のA−A断面図である。
【図6】第の実施の形態にかかる車両用操舵装置の可
変ギヤ比ユニットの構成図である。
【図7】第の実施の形態にかかる可変ギヤ比ユニット
(図6)のB−B断面図である。
【図8】第参考形態にかかる車両用操舵装置の可変
ギヤ比ユニットの構成図である。
【図9】第参考形態にかかる可変ギヤ比ユニットの
連結手段の作動状態を示す図である。
【符号の説明】
2…車両用操舵装置、10…ステアリングハンドル、1
2a…上部ステアリングシャフト、12b…下部ステア
リングシャフト、14…可変ギヤ比ユニット、16…ス
テアリングギヤボックス、18…ラックバー、20…タ
イロッド、22…ナックルアーム、24…操舵輪、26
…舵角センサ、28…ECU、30…出力角センサ、3
2…車速センサ、40…モータ、42…減速機、54…
スライドピン、56…ソレノイド、66…ハーモニック
ドライブ[(株)ハーモニック・ドライブ・システムズ
社登録商標]減速機、60,64,74…可変ギヤ比ユ
ニット。
フロントページの続き (72)発明者 小城 隆博 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−336163(JP,A) 特開 平9−11928(JP,A) 特開 平8−207788(JP,A) 特開 平3−292266(JP,A) 特開 平3−153467(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 6/00 B62D 5/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングハンドルと操舵輪とを連結
    する操舵伝達系の途中にモータの駆動により伝達比を可
    変する伝達比可変手段を備えた車両用操舵装置におい
    て、 外部からの信号により前記伝達比可変手段の作動を停止
    して、前記伝達比可変手段の前記ステアリングハンドル
    からの入力側と前記操舵輪に対する出力側とを連結状態
    とする連結手段を備えており、 前記連結手段が、前記入力側と連結されたハウジング、
    該ハウジング内に収納されて前記出力側と連結された楕
    円カム、及び、前記ハウジングと前記楕円カムとの間の
    隙間に突出可能な係合部材からなり、前記入力側と前記
    出力側との連結状態時には前記係合部材が前記ハウジン
    グと前記楕円カムとの間の隙間に突出され ることを特徴
    とする車両用操舵装置。
  2. 【請求項2】 ステアリングハンドルと操舵輪とを連結
    する操舵伝達系の途中にモータの駆動により伝達比を可
    変する伝達比可変手段を備えた車両用操舵装置におい
    て、 外部からの信号により前記伝達比可変手段の作動を停止
    して、前記伝達比可変手段の前記ステアリングハンドル
    からの入力側と前記操舵輪に対する出力側とを連結状態
    とする連結手段を備えており、 前記伝達比可変手段がハーモニックドライブ(登録商
    標)減速機であり、前記連結手段がサーキュラスプライ
    ンとフレクスプラインの間隙に係合部材を突出させるこ
    とを特徴とする車両用操舵装置。
JP13373697A 1997-05-23 1997-05-23 車両用操舵装置 Expired - Lifetime JP3496211B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13373697A JP3496211B2 (ja) 1997-05-23 1997-05-23 車両用操舵装置
US09/066,564 US6164150A (en) 1997-05-23 1998-04-27 Vehicle steering apparatus
FR9806467A FR2763553B1 (fr) 1997-05-23 1998-05-22 Dispositif de direction pour vehicule
DE19823031A DE19823031B4 (de) 1997-05-23 1998-05-22 Fahrzeuglenkvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13373697A JP3496211B2 (ja) 1997-05-23 1997-05-23 車両用操舵装置

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