JPH11263232A - 車両かじ取り装置 - Google Patents

車両かじ取り装置

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JPH11263232A
JPH11263232A JP10349239A JP34923998A JPH11263232A JP H11263232 A JPH11263232 A JP H11263232A JP 10349239 A JP10349239 A JP 10349239A JP 34923998 A JP34923998 A JP 34923998A JP H11263232 A JPH11263232 A JP H11263232A
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axis
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/20Connecting steering column to steering gear
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/26Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected
    • F16D3/38Hooke's joints or other joints with an equivalent intermediate member to which each coupling part is pivotally or slidably connected with a single intermediate member with trunnions or bearings arranged on two axes perpendicular to one another

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 全かじ取り範囲にわたって遊びなしに設定で
き、構造が簡単で、かつ、車両かじ取り装置に適した伝
動比の達成を可能にする、可変伝動比を有するかじ取り
装置を提供する。 【解決手段】 かじ取り伝動装置10は第1の回転軸線
50の回りで回転可能な駆動部材20を有し、該駆動部
材は中間部材30を介して第2の回転軸線52の回りで
回転可能な被動部材40に連結される。駆動部材20は
第3の回転軸線54回りで揺動可能に中間部材30に関
節結合され、かつ該中間部材は第4の回転軸線56回り
に揺動可能に、被動部材40に関節結合されている。4
つの回転軸線が1つの点で交差し、かつ回転軸線50と
56との間の最小角度νが0.1〜40°の範囲にある
ように駆動部材20、中間部材30、被動部材40及び
4つの回転軸線50,52,54,56が配置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変の伝動比を有
する車両かじ取り装置、及びこのような舵取り装置のた
めのかじ取り伝動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は、かじ取り操作装置の制御運動
と舵取り装置によってかじ取りされる車両部品の制御さ
れる運動との間の変速のための伝動比を変化することを
可能にするタイプの車両かじ取り装置(車両のかじ取り
を行なう装置)に関し、その際、伝動比の変化可能性
は、大体においてかじ取り伝動装置によって発生され
る。このタイプのかじ取り伝動装置は、駆動部材と被駆
動部材を含み、かつ駆動部材の運動を被駆動部材の運動
に伝動し、その際、伝動比が可変である。かじ取り伝動
装置の駆動部材は、かじ取り操作装置に連結されてお
り、その際、かじ取り操作装置の運動と駆動部材のもの
との間の場合によっては存在する伝動比は、大体におい
て一定である。かじ取り伝動装置の被駆動部材は、かじ
取りされる車両部品に連結されており、その際、再び被
駆動部材の運動と車両部品のものとの間の場合によって
は存在する伝動比は、大体において一定である。
【0003】次に車両とは、本発明による及び公知のか
じ取り装置及びかじ取り伝動装置を説明するために、常
にもっとも広く普及した乗用車(PKW)の形の例を引
用するとはいえ、一般になんらかの乗り物(陸上車両、
船舶、航空機、宇宙船)のことである。陸上車両におい
てかじ取り操作装置は、通常かじ取りハンドルからな
り、かつかじ取りされる車両部品は、車輪により形成さ
れる。ボートにおいてかじ取り操作装置及びかじ取りさ
れる乗り物部品は、制御輪又は制御かじからなり、航空
機において制御操縦かん又は側方及び/又は横向き尾翼
からなる。
【0004】乗用車(PKW)のためのかじ取り装置に
利用する際、かじ取り伝動装置駆動部材−通常かじ取り
伝動装置入力軸の形の−は、かじ取りハンドルに連結さ
れている。かじ取り伝動装置被駆動部材は、かじ取りリ
ンク機構を介してかじ取りされる車輪に、少なくとも前
車輪に連結されている。かじ取りリンク機構は、通常タ
イロッド、かじ取り連接棒、かじ取りレバー及び/又は
その他の要素を含んでいる。ラックかじ取り装置の場
合、かじ取り伝動装置は、ラック−ピニオン−機構を含
み、その際、かじ取り伝動装置被駆動部材形成するラッ
クは、かじ取りリンク機構に結合されている。スクリュ
ローラかじ取り装置及び/又はボールナット−液圧かじ
取り装置の場合、かじ取り伝動装置被駆動部材は、いわ
ゆるかじ取りローラ軸によって形成され、このかじ取り
ローラ軸に、かじ取りリンク機構を操作するピットマン
アームが取付けられている。
【0005】かじ取りハンドル及びかじ取りされる車輪
を有する陸上車両において、かじ取りハンドル角度位置
はαによって、かつかじ取りされる車輪のものはβによ
って表わされる。この時、車両かじ取り装置によって全
体的に回転角度dαだけのかじ取りハンドルの回転運動
は、かじ取り角度dβだけのかじ取りされる車輪の回転
運動に変換される。ほとんどの慣用のかじ取り装置にお
いて、かじ取りハンドルの回転運動とかじ取りされる車
輪のものとの間の伝動比は、かじ取り装置の一方のスト
ッパから他方のストッパへの全かじ取り範囲にわたっ
て、大体において一定であり、すなわちかじ取りハンド
ルの回転角dαとかじ取りされる車輪のかじ取り角dβ
との間に直線的な関係が存在する。
【0006】しかしながら車両の操作に関して、それ自
体かじ取りハンドルの回転運動とかじ取りされる車輪の
回転運動との間の可変の伝動比が望まれている。その
際、この伝動比の特性への要求は、車両タイプ及び/又
は走行状況に応じて一部おおいに異なっている。例えば
かじ取り装置がほとんどの場合直線位置の回りの狭い範
囲において動作する高速範囲における車両の安全な管理
に対して、小さなかじ取りハンドル運動がすでに突然の
方向転換に至らないようにするために、大きな伝動比d
α/dβ(かじ取りハンドルの回転角dαとかじ取りさ
れる車輪のかじ取り角dβとの間の比)が望ましい。し
かしながら低い速度での車両の操縦の際、とくに駐車の
ため、かじ取りされる車輪が一方のかじ取りストッパか
ら他方のかじ取りストッパまで急速に回転することがで
きるようにするために、小さな伝動比dα/dβが望ま
しい。
【0007】伝動比dα/dβ(かじ取りハンドルの回
転角dαとかじ取りされる車輪のかじ取り角dβとの間
の比)が、かじ取りハンドルの回転の際に直線走行に対
する中立のかじ取り位置から右又は左にストッパまで減
少する場合、漸増的なかじ取り装置が述べられる。した
がって漸増的なかじ取り装置(すなわち伝達比の漸増的
な特性を有するかじ取り装置)において、所定の角度増
分dαだけのかじ取りハンドルの回転は、転向された車
輪において、直線に設定された車輪の際よりも大きなか
じ取りされる車輪の回転dβを引起こす。漸増的なかじ
取り装置は、一方において高い速度による直線走行の際
の正確なかじ取りを可能にし、かつ他方においてかじ取
りされる車輪の急速なかじ取り角調節による自動車の横
滑りの場合に、横滑りから自動車を再び戻すように反応
できるようにするために、とくにレース用自動車に対し
て有利であるとわかった。
【0008】その逆に、伝動比dα/dβ(かじ取りハ
ンドルの回転角dαとかじ取りされる車輪のかじ取り角
dβとの間の比)が、かじ取りハンドルの回転の際に直
線走行に対する中立のかじ取り位置から右又は左にスト
ッパにまで増加する場合、漸減的なかじ取り装置(すな
わち伝動比の漸減的な特性を有するかじ取り装置)が述
べられる。漸減的なかじ取り装置の場合、所定の角度増
分dαだけのかじ取りハンドルの回転は、転向された車
輪において、直線に設定された車輪の際よりも小さなか
じ取りされる車輪の回転dβを引起こす。漸減的なかじ
取り装置は、例えばかじ取り装置のサーボー又は補助力
支援を省略することが望まれ、かつそれにもかかわらず
低い速度における重い車両のかじ取り装置を可能にする
ようにするときに、利用することができる。この場合、
漸減的なかじ取り装置は、大きく転向される車輪におい
て直線走行範囲よりも扱いやすいことによって、例えば
低い速度における駐車の際の操縦を容易にする。
【0009】可変の伝動比を有する車両かじ取り装置
は、例えばドイツ在、“ZF フリートリッヒズハーフ
ェン AG”社から、漸減的又は漸増的な特性を有する
ラックかじ取り装置の形で提供される。このかじ取り装
置の漸減又は漸増は、異なったモジュール及び噛み合い
角でその歯が取付けられたラックに基付いている。ラッ
クの最大及び最小の伝動の間の相違は、最大でほぼ30
%である。
【0010】ドイツ連邦共和国特許出願公開第1951
9588号明細書(ホンダ)によれば、漸増的な特性を
有するかじ取り伝動装置が公知である。伝動比の変化能
力は、このかじ取り伝動装置において、かじ取り伝動装
置の出力軸がその入力軸に対して平行に延びているが、
ずらされて(すなわち偏心して)配置されていることに
基付いている。入力軸を出力軸に連結するために、両方
の軸の間に中間要素が配置されており、この中間要素
は、大体において摺動クランク(回転継手と組合わせた
摺動継手)の機能を有し、かつ入力軸又は入力軸に回ら
ないように結合された延長部から出力軸へトルクを伝達
する。このようなかじ取り伝動装置における重要な問題
は、法外な構造上の費用なしで遊びなく製造することが
できないという点にある。
【0011】刊行物、ヨーロッパ特許出願公開第000
8305号明細書(BMW)に、カルダン継手に基付く
かじ取り伝動装置が記載され、このかじ取り伝動装置
は、可変の伝動比を達成するために、カルダン継手のカ
ルダン誤差を利用する。ほぼ40°に制限されたカルダ
ン継手の曲げ角に基付いて、伝動比の達成可能な最大変
化能力は、30%のオーダにある。
【0012】ヨーロッパ特許出願公開第0737612
号明細書(キャタピラー)によれば、制御弁を制御する
制御伝動装置が記載されており、この制御弁は、他方に
おいて関節連結自動車のかじ取りを行なう1つ又は複数
の液圧シリンダを制御する。制御伝動装置は、テレスコ
ピック軸を含み、このテレスコピック軸の長手端部に、
両方のカルダン継手のカルダン誤差を解消するのではな
く、増強するように、それぞれ1つのカルダン継手が配
置されている。このような制御伝動装置は、両方のカル
ダン継手から合計される遊びに基付いて、遊びなしに設
定することはできないので、本来のかじ取り伝動装置よ
りも悪い状態でしか適していない。
【0013】さらに可変の伝動比を有するかじ取り伝動
装置が周知であり、ここでは伝動比の変化能力は、だ円
歯車の利用によって実現される。
【0014】しかしながら可変の伝動比を有するこれま
でに知られたすべてのかじ取り伝動装置及び/又はかじ
取り装置は、大体において一定の伝動比を有する通常の
かじ取り伝動装置と比較して、前者を広く普及して使用
することを妨げるシステムに固有の欠点を有する。
【0015】限定された最小の伝動比に基付いて、可変
の伝動比を有する周知のほとんどのかじ取り伝動装置
は、車両かじ取り装置にとって通常必要な伝動比dα/
dβ(かじ取りハンドルの回転角dαとかじ取りされる
車輪のかじ取り角dβとの間の比)を達成するために、
追加的な減速伝動装置の配置を必要とする。このこと
は、力伝達要素の達成可能な機械的剛性に関し、かつか
じ取り装置の遊びの調節可能性に関して問題を引起こ
す。加えてだ円形の歯車の製造及び可変のモジュール及
び噛み合い角を有するラックの製造に対して、製造の際
の必要な精度を達成するために、特殊なかつ高価な工具
装置が不可欠である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、全か
じ取り範囲にわたって大体において遊びなしに設定する
ことができ、簡単な構造を有し、かつ車両かじ取り装置
に適した伝動比の達成を可能にする、可変の伝動比を有
するかじ取り装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】課題の解決策は、独立特
許請求の範囲第1及び4項の対象である。
【0018】本発明によれば、可変の伝動比を有する車
両かじ取り装置は、かじ取り伝動装置を有し、このかじ
取り伝動装置は、第1の回転軸線の回りで回転可能な駆
動部材を有し、この駆動部材は、中間部材を介して、第
2の回転軸線の回りで回転可能な被駆動部材に連結され
ており、その際、駆動部材は、第3の回転軸線の回りで
揺動可能に、中間部材に関節結合され、かつこの中間部
材は、第4の回転軸線の回りで揺動可能に、被駆動部材
に関節結合されている。駆動部材、中間部材、被駆動部
材及び4つの回転軸線は、4つの回転軸線が、1つの点
において交差し、かつ第1の回転軸線と第4の回転軸線
との間に囲まれる最小の角度が、0.1°ないし40°
の範囲にあるように、配置されている。
【0019】本発明による可変の伝動比を有する車両か
じ取り装置のためのかじ取り伝動装置は、第1の回転軸
線の回りで回転可能な駆動部材を有しこの駆動部材は、
中間部材を介して、第2の回転軸線の回りで回転可能な
被駆動部材に連結されており、その際、駆動部材は、第
3の回転軸線の回りで揺動可能に、中間部材に関節結合
され、かつこの中間部材は、第4の回転軸線の回りで揺
動可能に、被駆動部材に関節結合されている。駆動部
材、中間部材、被駆動部材及び4つの回転軸線は、4つ
の回転軸線が、1つの点において交差し、かつ第1の回
転軸線と第4の回転軸線との間に囲まれる最小の角度
が、0.1°ないし40°の範囲にあるように、配置さ
れている。
【0020】2つの軸線(又は回転軸線)の間に囲まれ
る角度とは、一般に通常のように、1つの点において交
差する直線の2つの軸線(又は回転軸線)の間のゼロと
90°との間で測定する角度のことである。
【0021】本発明によるかじ取り伝動装置において、
駆動部材の回転運動と被駆動部材の所属の回転運動との
間の伝動比は(カルダン継手におけるものと同様に)、
駆動部材の角度位置の関数として変化する。中立の直線
位置に対してかじ取り伝動装置がかじ取り装置内に組込
まれる角度位置に応じて、本発明によるかじ取り伝動装
置によって、漸増的な又は漸減的なかじ取り装置が達成
される。伝動比は、大体において伝動装置の角度位置に
より、かつ第1の回転軸線と第4の回転軸線との間に囲
まれる角度によって決まり、この角度自体は、再び伝動
装置の角度位置の関数として変化する。本発明によれ
ば、駆動部材、中間部材、被駆動部材及び4つの回転軸
線は、利用可能な全かじ取り範囲にわたってかじ取り伝
動装置を操作した際に、第1と第4の回転軸線との間に
囲まれる角度の最小の値が、0.1°ないし40°の範
囲にあるように、配置される。なるべく配置は、この角
度が30°と0.1°の間にあるようになっている。と
くにこの角度がほぼ5°である配置は有利である。それ
により従来周知のかじ取り伝動装置と比較して著しく小
さな最小伝動比が可能になるので、車両伝動装置のため
に追加的な減速伝動装置の配置は省略することができ
る。
【0022】本発明によるかじ取り伝動装置は、単に3
つの部分、すなわち駆動部材、中間部材及び被駆動部材
から、かつ中間部材に駆動部材を揺動可能に関節結合す
る第1の継手手段から、かつ被駆動部材に中間部材を揺
動可能に関節結合する第2の継手手段からなる。したが
って本発明によるかじ取り伝動装置は、きわめて簡単な
構造を有する。本発明によるかじ取り伝動装置のために
必要なすべての継手手段は、本発明によるかじ取り伝動
装置を全かじ取り範囲にわたって大体において遊びなく
設定することができるように、調節可能な軸受け、例え
ば円すいローラ軸受けを含むことができる。
【0023】本発明によるかじ取り装置の有利な構成に
おいて、駆動部材と被駆動部材は、第1の回転軸線と第
2の回転軸線との間に囲まれる角度が50°と89.9
°との間の範囲にあるように、互いに対して配置されて
いる。なるべく配置は、この角度が60°と89.9°
との間にあるようになっている。とくにこの角度がほぼ
70°である配置は有利である。
【0024】本発明によるかじ取り装置の別の有利な構
成は、舵取り装置を操作するために、かじ取りハンドル
を含み、このかじ取りハンドルは、かじ取りハンドルの
回転運動を制限するために、回転角度制限手段を備えて
いる。回転角制限手段は、例えばかじ取りハンドルに固
定的に取付けられたカムを含むことができ、このカム
は、右及び左への回転運動を制限するために、かじ取り
ハンドル保持部に取付けられたカムストッパと共同動作
する。本発明のこの構成は、とくにサーボかじ取り装置
(補助力かじ取り装置)に適用する際に有利であるとわ
かった。従来のサーボかじ取り装置において、一方にお
いて最大のかじ取り角は、かじ取りされる車輪のストッ
パによって制限され、他方において典型的に液圧回転摺
動体は、サーボ駆動装置を制御するために、かじ取りハ
ンドル側においてかじ取り伝動装置に配置された伝動装
置入力軸によって制御される。それにより例えば駐車の
際に、車輪がすでにストッパにおけるその位置にあるの
に、かじ取りハンドルを引続き回転するとき、サーボか
じ取り装置の液圧装置の過負荷の危険が存在する。かじ
取りハンドルにおいて回転角を制限する可能性によっ
て、本発明によるかじ取り装置において、サーボ装置の
過負荷のこの危険は阻止することができる。すでに従来
の乗用車−サーボかじ取り装置のように、本発明による
乗用車−サーボかじ取り装置も、サーボ故障の際にいぜ
んとして手動で操作することができる。
【0025】本発明によるかじ取り伝動装置の別の有利
な構成は、次の点で傑出している。すなわち第2の回転
軸線に対して第4の回転軸線が、25°ないし85°の
範囲にある角度を、なるべく70°と80°の間にある
ものを囲むように、被駆動部材に対して中間部材が配置
されている。とくにこの角度がほぼ75°である配置
は、有利である。一方の半円の角度(中心として位相を
有する)だけの駆動部材の回転運動が、半円の角度より
も小さい角度だけの被駆動部材の回転運動に連結されて
いる本発明によるかじ取り伝動装置のこの構成におい
て、伝動装置の角度位置(位相)の範囲が与えられる。
この範囲は、駆動部材の長い位相範囲又は被駆動部材の
短い位相範囲と定義される。この時、他方の半円の角度
だけの駆動部材の回転運動は、半円の角度よりも大きい
角度だけの被駆動部材の回転運動に連結されている。な
ぜなら1つの完全な円だけの駆動部材の回転運動は、相
変わらず1つの完全な円だけの被駆動部材の回転運動に
連結されているからである。乗用車−かじ取り装置にこ
の構成によるかじ取り伝動装置を適用する際、かじ取り
伝動装置は、有利なようにかじ取りされる車輪の直線位
置において、駆動部材がその長い位相範囲の中心に、か
つ被駆動部材がその短い位相範囲の中心にあるように配
置される。それによりその限界内においてかじ取りされ
る車輪の角度位置βが可変である所定のかじ取り角範囲
において、その限界内においてかじ取りハンドルの角度
位置αが可変である利用可能な回転角範囲が最大になる
ことが達成される。
【0026】なるべく前記のような本発明によるかじ取
り伝動装置は、第4の回転軸線と第2の回転軸線との間
に囲まれる角度を選択的に設定するための手段を含む。
【0027】本発明によるかじ取り伝動装置の別の変形
において、第3の回転軸線に対して第1の回転軸線が、
45°ないし90°の範囲の角度を囲むように、中間部
材に対して駆動部材が配置されている。
【0028】駆動部材は、なるべく2つのフォーク棒
(フォークケース)を有するフォーク状の部分(自転車
フォークに似た形を有する)を含み、その際、両方のフ
ォーク棒は、それぞれ中間部材にフォーク棒を揺動可能
に関節結合する第1の継手手段を備えている。第1の継
手手段は、軸ピンを含み、これらの軸ピンは、フォーク
棒内にねじ込むことができ、かつ相応して中間片に配置
された軸受けブシュ及び円すいローラ軸受けと共同動作
する。ねじ止め可能な軸ピンによって、円すいローラ軸
受けの遊びが調節できる。さらにフォーク棒は、棒長手
方向にスリットを有することができ、かつスリットを通
って横向きに配置された穴を備えることができ、この穴
内に、固定ねじをねじ込むことができ、それにより軸ピ
ンを固定することができる。
【0029】しかしながら駆動部材を第3の回転軸線の
回りで揺動可能に中間部材に関節結合するために、別の
適当な回転継手を利用してもよい。例えば駆動部材にブ
シュを、かつ中間片にピンを配置してもよい。
【0030】本発明によるかじ取り伝動装置の有利な構
成において、中間部材を被駆動部材に揺動可能に関節結
合するために、軸ピンは、一方において中間部材と被駆
動部材とからなる部分対の両方の部分のうちの一方に固
定的に配置されており、かつこの部分対の両方の部分の
うちの他方は、軸受け手段によって軸ピンに回転可能に
支持されている。換言すれば、軸ピンは、一方において
被駆動部材に固定的に配置されており、かつ中間部材
は、軸ピンに支持されているか、又は軸ピンは、一方に
おいて中間部材に固定的に配置されており、かつ被駆動
部材は、軸ピン上に支持されている。したがって軸ピン
は、軸受け手段に関連して、中間部材と被駆動部材の間
において第4の回転軸線の回りで揺動可能に結合する第
2の継手手段を形成する。この場合、第4の回転軸線
は、軸ピンの中心によって定義される。軸ピンの片側だ
けの取付けの利点は、かじ取り伝動装置の大きな運動自
由度にあり:例えば、被駆動部材に固定的に配置された
軸ピンの端部に対向する自由(片持ち)端部は、かじ取
り伝動装置の運動を阻止することができる中間部材に取
付けられた支持−及び/又は保護手段を必要とせず、こ
のことは、例えば通常の自在継手の様式による構造に対
立する。
【0031】なるべく軸ピンは、円すい形の区間を有
し、軸受け手段は、1つ又は複数の円すいローラ軸受け
を含み、かつ軸ピン上に支持された部分は、軸線方向に
可動の固定保持手段によりその軸線方向位置にロック可
能であり、その際、固定保持手段の軸線方向移動によ
り、軸受け手段の(したがって第2の継手手段の)遊び
が調節可能である。固定保持手段は、めねじを備えた端
面ナットを含むことができ、この端面ナットは、軸ピン
上に支持された部分をその軸線方向位置に固定するため
に、おねじを備えた軸ピンの自由端にねじ付けることが
できる。
【0032】なるべく被駆動部材は、第1の脚部分、第
2の脚部分、及び両方の脚部分を結合するブリッジ部分
を有し、その際、軸ピンは、一方においてブリッジ部分
に固定的に配置されており、かつ両方の脚部分は、それ
ぞれ被駆動部材を第2の回転軸線の回りにおいて回転可
能に支持する第3の継手手段を備えている。この第3の
継手手段は、例えば車両の支持体リンク機構に取付けら
れた軸受けブシュと共同動作するために、被駆動部材に
固定的に取付けられた軸ピンを含むことができる。なる
べく第3の継手手段も、遊びなく調節可能な円すいロー
ラ軸受けを含んでいる。
【0033】しかしながら中間部材を第4の回転軸線の
回りで揺動可能に被駆動部材に関節結合するために、別
の適当な回転継手を利用してもよい。例えば被駆動部材
は、片側だけで車両の支持体リンク機構に関節結合して
もよい。
【0034】被駆動部材に対して前記のかま形(すなわ
ちブリッジ部分によって結合された2つの脚部分)とは
異なった形も可能である。被駆動部材は、例えば第1の
脚部分及びこれに対して角度をなしてここに配置された
第2の脚部分を有するアングル状に構成してもよい。ア
ングル状の被駆動部材において、軸ピンは、中間部材を
被駆動部材に揺動可能に関節結合するために、片側にお
いて第1の脚部分に固定的に配置することができ、かつ
第2の脚部分は、第2の回転軸線の回りにおいて被駆動
部材を回転可能に支持するために継手手段を備えること
ができる。
【0035】本発明によるかじ取り装置の別の変形は、
次の点において傑出している。すなわち第1の回転軸線
と第2の回転軸線の間に設定された角度は、被駆動部材
の配置に対する駆動部材の配置を変更できることによっ
て、可変に調節することができる。それにより駆動部材
の回転角に依存して伝動比を変更する関数を変更するこ
とができる。なるべく第2の回転軸線と第2の回転軸線
の間に設定された角度は、無段階に調節可能である。そ
れによりかじ取り装置の漸増性の調節能力が達成され
る。本発明の別の有利な構成において、この角度は、か
じ取り装置の速度に依存する漸増性を達成するために、
走行速度の関数として調節することができる。
【0036】本発明の別の変形において、第2の回転軸
線に対して第4の回転軸線は、90°とは異なった角度
を囲み、かつ第1の回転軸線と第2の回転軸線との間に
設定された角度は、可変に調節可能である。本発明のこ
の変形において、第1の回転軸線と第2の回転軸線との
間の角度は、第1の値に設定することができ、この値に
おいて駆動部材の回転運動は、常に被駆動部材の同方向
の回転運動に連結されており、かつこの角度は、第2の
値に設定することができ、この値において駆動部材の回
転角度位置の所定の範囲内において、駆動部材の回転運
動は、被駆動部材の逆方向の回転運動に連結されてい
る。本発明のこの変形は、例えば後退走行の際にかじ取
りハンドルにおける回転運動とかじ取りされる車輪のか
じ取り運動との間に逆方向の連結を設定することによっ
て、車両の後退走行を容易にするために利用することが
できる。さらに全輪かじ取り装置における本発明のこの
構成の適用は、例えば低い速度の際に前輪及び後輪の逆
方向の転向を、かつ高い速度の際に同方向の転向を設定
することができるようにするために、考えることができ
る。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の有利な実施例の次の詳細
な説明は、添付の図面に関連して、本発明を一層良好に
理解するために例として使われるだけであり、かつ特許
請求の範囲に定義されたような本発明の保護範囲を限定
するものと解釈すべきものではない。添付の図面に関連
して次の説明及び特許請求の範囲の全体から、専門家に
は、それ以上の有利な構成及び特徴の組合せがわけなく
認識可能であるが、これらは、いぜんとして本発明の範
囲内にある。
【0038】図面は本発明の有利な実施例を示してい
る。
【0039】原則として図において同じ部分は、同じ参
照符号を備えている。
【0040】図1に、本発明によるかじ取り装置のかじ
取り伝動装置10の1つの実施例が、側面から見て示さ
れている。図2においてかじ取り伝動装置10は、折れ
線B−Bに沿った(すなわち第1の回転軸線50と第4
の回転軸線56を通る)横断面において示されており、
かつ図3は、かじ取り伝動装置10の展開図を示してい
る。
【0041】図1ないし3に示されたかじ取り伝動装置
10は、第1の回転軸線50の回りで回転可能な駆動部
材20を有し、この駆動部材は、中間部材30を介し
て、第2の回転軸線52の回りで回転可能な被駆動部材
40に連結されている。駆動部材20は、第3の回転軸
線54の回りで揺動可能に、中間部材30に関節結合さ
れている。中間部材30は、他方において第4の回転軸
線56の回りで揺動可能に、被駆動部材40に関節結合
されている。
【0042】駆動部材20は、フォーク状の部分を有
し、この部分は、自転車フォークに類似して2つのフォ
ーク棒(フォークケース)21、22を有する。両方の
フォーク棒21、22は、それぞれ1つの穴23、24
を有し、この穴は、めねじを備えている。これらの穴2
3、24内に、おねじを備えたそれぞれ1つの軸ピン2
5、26がねじ込まれている。軸ピン25、26は、そ
れぞれ1つの外側の太くなった部分を有し、この部分
は、穴23、24のめねじと共同動作するためにおねじ
を備え、かつこれらの軸ピンは、内側の細い部分を有
し、これらの部分は、駆動部材20の内側においてフォ
ーク棒21、22の内側を越えて突出している。軸ピン
25、26の内側部分は、第1の円すいローラ軸受け2
7、28内に合っており、これらの円すいローラ軸受け
は、中間部材30における相応する穴内に配置されてい
る。継手装置23、24、25、26、27、28によ
って、駆動部材20は、両方のフォーク棒21、22を
介して、第3の回転軸線54の回りで回転可能に、中間
部材30に関節結合されている。
【0043】円すいローラ軸受け27、28の、したが
って回転軸線54の回りで揺動可能な回転継手の遊び
は、軸ピン25、26のねじによって調節することがで
きる。調節された位置に軸ピン25、26を固定するた
めに、フォーク棒21、22は、穴23、24から棒先
端にまで延びた長手スリット23a、24a、及びスリ
ットを通って横向きに配置されたそれぞれ1つの穴29
a、29bを備え、この穴内にそれぞれ1つの固定ねじ
がねじ込み可能である。
【0044】被駆動部材40は、第1の脚部分41、第
2の脚部分42、及び両方の脚部分41、42を結合す
るブリッジ部分43を有する。両方の脚部分41、42
に、それぞれ1つの軸ピン44、45が配置されてい
る。これらの軸ピン44、45は、被駆動部材40を第
2の回転軸線52の回りで回転可能に支持するために、
第3の円すいローラ軸受け(図示せず)内に合ってい
る。この第3の円すいローラ軸受けは、例えば車両の支
持体リンク機構に取付けられた軸受けブシュと共同動作
することができる。
【0045】別の軸ピン31は、一方の側において被駆
動部材40のブリッジ部分43に固定的に配置されてい
る。円すいローラ軸受け32、33によって中間部材3
0は、第4の回転軸線54の回りで回転可能に軸ピン3
1上に支持されている。被駆動部材40における軸ピン
31の片側だけの取付けは、軸ピン31の自由(片持
ち)端部における支持−又は保護手段がかじ取り伝動装
置10の運動を阻止しないことによって、この取付け
が、かじ取り伝動装置10の大きな運動の自由度を保証
するという利点を有する。
【0046】軸ピン31は、円すい形の区間34を有す
る。円すいローラ軸受け23、33によって軸ピン31
上に支持された中間部材30の移動及び固定のために、
軸ピン31は、その片持ち支持された端部35におねじ
を有する。めねじを有する穴を備えた端面ナット36
は、軸ピン上に支持された中間部材30をその軸線方向
位置に固定するために、軸ピンの片持ち端部35上にね
じ付けることができる。端面ナット36により、円すい
ローラ軸受け23、33の、したがって第4の回転軸線
56の回りで揺動可能な回転継手の遊びを調節すること
ができる。
【0047】図1において明らかなように、被駆動部材
40に対して駆動部材20は、第2の回転軸線52に対
して第1の回転軸線50が、ゼロ°ではない70°の角
度κを囲むように配置されている。それにより角度位置
φ(第1の回転軸線50の回りの駆動部材20の回転
角)の関数として変化する伝動比dφ/dψ(駆動部材
20の回転角φと被駆動部材40の回転角ψとの間の
比)が発生され、その際、ψは、被駆動部材40の角度
位置(第2の回転軸線52の回りの被駆動部材40の回
転角)を表わしている。
【0048】第1及び第3の回転軸線の間に囲まれた角
度、及び第2及び第4の回転軸線の間に囲まれた角度
が、大体において90°であるように、かじ取り伝動装
置の個々の構成部分が、互いに対して配置されていると
き、駆動部材の回転運動と被駆動部材の対応する回転運
動との間の伝動比は、通常のカルダン駆動装置(慣用の
自在継手に基付く)の様式にしたがって変化する。
【0049】しかしながら本発明の図1ないし3に示し
た構成において、第2の回転軸線52と第4の回転軸線
56との間に75°の角度λが囲まれている。第1の回
転軸線50と第3の回転軸線54との間の角度μは、9
0°であり、その結果、利用可能な全かじ取り範囲にわ
たってかじ取り伝動装置10を操作した際に、第1の回
転軸線50と第4の回転軸線56との間に囲まれる角度
は、第4の回転軸線56が第1の回転軸線50と第2の
回転軸線52を通って広がった平面内にあるとすぐに、
最小の角度νに達する。同時に次に説明する伝動比dφ
/dψもその最大値に達する。加えてこの場合、第1の
回転軸線50と第2の回転軸線52の間に囲まれる角度
κ、第2の回転軸線52と第4の回転軸線56の間に囲
まれる角度λ、及び第1の回転軸線50と第4の回転軸
線56の間に囲まれる角度の最小値νの間に、簡単な関
係が存在し、次の式が成り立つ:
【0050】
【数1】
【0051】図1ないし3に示したかじ取り伝動装置1
0は、第1の回転軸線50と第2の回転軸線52の間に
囲まれる角度κがほぼ70°であるように、本発明によ
るかじ取り装置内に配置されている。図示したかじ取り
伝動装置10の運動学94(すなわち駆動部材20の角
度位置φと被駆動部材40の角度位置ψの関係)、及び
伝動比dφ/dψ(駆動部材の回転角増分dφと被駆動
部材の回転角増分ψとの間の比)は、図6に線図92、
94として示されている。
【0052】図6から明らかなように、伝達比dφ/d
ψは、駆動部材角度φのゼロ位置(直線走行のための中
立のかじ取り位置に相当)から駆動部材20を右に回転
した際(駆動部材角度φ増加)及び駆動部材20を左に
回転した際(駆動部材角度φ減少)に減少する。このこ
とは、かじ取り装置が漸増的な特性を有することを表わ
している。図1ないし3に示したかじ取り伝動装置10
においてその際、伝動比dφ/dψ94は、φのゼロ位
置における11の最大値から、かじ取り伝動装置10の
ストッパにおける0.37の最小値に減少する。かじ取
り伝動装置10のストッパは、ほぼ104°の回転角d
φだけの駆動部材20の右−及び左回転の際に到達す
る。その際、被駆動部材40は、そのゼロ位置から90
°の回転角dψだけ回転する。−104°から+104
°までの利用可能な大きな回転角範囲は、第2の回転軸
線52と第4の回転軸線56の間の角度λが90とは相
違するように、被駆動部材40に中間部材30を配置し
た結果である。
【0053】本発明の図1ないし3に示した実施例にお
いて(すなわちν=5°、κ=70°、λ=75°、μ
=90°)、運動学(すなわち駆動部材20の角度位置
φと被駆動部材40の角度位置ψの関係)に対して、大
体において次の関係が成立つ:
【0054】
【数2】
【0055】図4に、本発明によるかじ取り装置の有利
な構成が概略的に示されており、このかじ取り装置は、
かじ取り装置のサーボ支援を行なう装置を備えている。
【0056】かじ取りハンドル70は、かじ取りハンド
ル軸73に回らないように取付けられており、このかじ
取りハンドル軸は、かじ取りハンドル保持部72に回転
可能に支持されている。かじ取りハンドルの回転運動を
制限するために、かじ取り装置は、回転角−制限手段7
4を備えている。図5から明らかなように、回転角−制
限手段74は、かじ取りハンドル軸73に固定的に取付
けられたカム78を含み、このカムは、右へのかじ取り
ハンドル70の回転運動及び左へのものを制限するため
に、かじ取りハンドル保持部72に取付けられたカムス
トッパ76と共同動作する。
【0057】かじ取りハンドル軸73は、自在継手8
0、82、いわゆるクラッシュー吸収器84及び液圧−
回転弁85を介して、かじ取り伝動装置10に連結され
ており、このかじ取り伝動装置は、車両のかじ取り可能
な車輪をかじ取りするために、タイロッド81を介して
かじ取りリンク機構を操作する。液圧−回転弁85を介
してサーボ装置が制御され、このサーボ装置は、大体に
おいて圧力制限弁86、液圧タンク87、液圧ポンプ8
8及び作業シリンダ89を含んでいる。液圧−回転弁8
5は、かじ取り伝動装置10において駆動側に配置され
ており、かつ作業シリンダ89は、かじ取り伝動装置1
0において被駆動側に配置されている。この配置によっ
て、回転角−制限手段74に関連して、慣用のサーボか
じ取り装置においてとくに駐車の際の車両の操作の際に
頻繁に存在するサーボ装置の過負荷の危険が阻止され
る。
【0058】図7に、本発明の第2の有利な構成による
かじ取り伝動装置110が、図1における表示と同様に
簡単化して一部切り欠いた側面図で示されている。図8
に、図7に示したかじ取り伝動装置10が、図2におけ
る表示と同様に折れ線C−Cに沿った(すなわち第1の
回転軸線150及び第4の回転軸線156を通る)横断
面で示されている。図7及び8に示されたかじ取り伝動
装置110は、本発明によるかじ取り伝動装置の構造的
にとくに簡単かつコンパクトな構成をなしている。
【0059】図7及び8に示されたかじ取り伝動装置1
10は、第1の回転軸線150の回りで回転可能な駆動
部材120を有し、この駆動部材は、中間部材130を
介して、第2の回転軸線152の回りで回転可能な被駆
動部材140に連結されている。駆動部材120は、第
3の回転軸線154の回りで揺動可能に、中間部材13
0に関節結合されている。中間部材130は、他方にお
いて第4の回転軸線156の回りで揺動可能に、被駆動
部材140に関節結合されている。
【0060】細長い駆動部材120の継手側端部は、2
つの扁平な外面を有し、これらの外面からそれぞれ1つ
の軸ピン125、126が突出している。細長い駆動部
材120の継手側端部は、中間片130の2つの板状の
突起121、122の間に配置されている。軸ピン12
5、126は、整合した軸受け132、133内に収容
されており、これらの軸受けは、駆動部材120を第3
の回転軸線154の回りに揺動可能に中間部材130に
関節結合するために、中間片130の板状の突起12
1、122における適当な穴内に配置されている。
【0061】板状の突起121、122に対向するその
端部において中間片130は、突出した軸ピン131を
備え、この軸ピンは、被駆動部材140における相応し
た軸受けブシュ内に配置された軸受け132、133内
に収容されている。それにより中間部材130は、第4
の回転軸線156の回りで揺動可能に被駆動部材140
に関節結合される。
【0062】被駆動部材140は、アングル状に構成さ
れており、かつ第1の脚部分141及び第2の脚部分1
43を有する。第2の脚部分143に、前記の軸受けブ
シュ及び軸受け132、133が配置されており、これ
らの軸受けは、中間部材130の軸ピン131と共同動
作する。被駆動部材140の第1の脚部分141に、軸
ピン145が配置されている。この軸ピン145は、被
駆動部材140を第2の回転軸線152の回りで回転可
能に支持するために、軸受け(図示せず)内に合ってお
り、その際、これらの軸受けは、かじ取り伝動装置11
0によってかじ取りされる車両のシャーシにおける相応
する軸受けブシュ内に取付けることができる。第1の脚
部分141は、第2の脚部分143との結合アングル部
から第2の回転軸線152を越えて延びた延長部146
を有し、この延長部は、かじ取り伝動装置110を含む
かじ取り装置のかじ取りリンク機構を操作するために使
われる。
【0063】図7において明らかなように、被駆動部材
140に対して駆動部材120は、第2の回転軸線15
2に対して第1の回転軸線150が、ほぼ30°の角度
κを囲むように配置されている。第2の回転軸線152
と第4の回転軸線156の間に、ほぼ60°の角度λが
囲まれている。第1の回転軸線150と第3の回転軸線
154との間の角度μは、90°である。したがって第
1の回転軸線150と第4の回転軸線156との間に囲
まれる角度に対して、ほぼ30°の最小値νが生じる。
【0064】図9に、本発明の第3の有利な実施例によ
るかじ取り伝動装置210が、図1及び7における表示
と同様に簡単化した一部切り欠いた側面図で示されてい
る。図9に示されたかじ取り伝動装置210は、第2の
回転軸線252と第4の回転軸線256との間の選択的
に調節可能な角度λの点で、したがって選択的に調節可
能な伝動比の点で傑出している。
【0065】図9に示されたかじ取り伝動装置210
は、−図1ないし3に示したかじ取り伝動装置10のも
のと同様に−第1の回転軸線250の回りで回転可能な
駆動部材220を有し、この駆動部材は、中間部材23
0を介して、第2の回転軸線252の回りで回転可能な
被駆動部材240に連結されている。駆動部材220
は、第3の回転軸線254の回りで揺動可能に、中間部
材230に関節結合されている。中間部材230は、他
方において第4の回転軸線256の回りで揺動可能に、
被駆動部材240に関節結合されている。
【0066】細長い駆動部材220の継手側端部は、2
つのフォーク棒を備えている。両方のフォーク棒は、そ
れぞれ穴及び軸受けを備え、これらの中に、駆動部材2
20を第3の回転軸線254の回りで揺動可能に中間部
材230に関節結合するために、大体において両方のフ
ォーク棒の間に配置された中間部材230の2つの軸ピ
ン226が収容される。
【0067】被駆動装置240は、第1の脚部分24
1、第2の脚部分242、及び両方の脚部分241、2
42を結合する図9の側面図において大体において半球
形のブリッジ部分243を有する。両方の脚部分24
1、242に、それぞれ1つの軸ピン244、245が
配置されている。これらの軸ピン244、245は、被
駆動部材240を第2の回転軸線252の回りで回転可
能に支持するために、軸受け246、247内に合って
おり、その際、これらの軸受け246、247は、かじ
取り伝動装置210によってかじ取りされる車両のシャ
ーシにおける相応する軸受けブシュ内に取付けることが
できる。第1の脚部分241は、ブリッジ部分243か
ら第2の回転軸線252を越えて延びた延長部246を
有し、この延長部は、かじ取り伝動装置210を含むか
じ取り装置のかじ取りリンク機構を操作するために使わ
れる。
【0068】ブリッジ部分243は、大体において半円
筒形の壁243によって形成され、その際、壁243
は、円筒軸線が4つの回転軸線250、252、25
4、256の交点を通って延びるように配置されてい
る。円弧状のスリットによって定義される平面が4つの
回転軸線250、252、254、256の交点を通っ
て延びるように、円筒形の壁に、周に沿って延びたスリ
ットが形成されている。スリットに、取付けフランジ2
39によって選択的に取り外し可能かつ再びロック可能
に、軸ピン231が、再び4つの回転軸線250、25
2、254、256を通って延びるように取付けられて
いる。円筒形の壁243に対して常に半径方向に配置す
べき軸ピン231は、それにより円筒形の壁243にお
けるスリットに沿って任意の位置に取付けることがで
き、その際、軸ピン231によって定義される第4の回
転軸線256は、常に4つの回転軸線250、252、
254、256の共通の交点を通って延びている。それ
により第2の回転軸線252と第4の回転軸線256の
間の角度λ、したがってかじ取り伝動装置210の伝動
比の選択的な調節が可能になる。
【0069】円すいローラ軸受け232、233によっ
て、軸ピン231に対応する中心穴を備えた中間部材2
30は、第4の回転軸線256の回りで回転可能に軸ピ
ン231上に支持されている。
【0070】図10に、本発明の第4の有利な構成によ
るかじ取り伝動装置310が、図1及び9における表示
と同様に簡単化して一部切り欠いた側面図で示されてい
る。図10に示されたかじ取り伝動装置310は、中間
部材330の外における両方の側の細長い駆動部材32
0の支持の点で傑出している。
【0071】図10に示されたかじ取り伝動装置310
は、−図1ないし3に示したかじ取り伝動装置10のも
のと同様に−第1の回転軸線350の回りで回転可能な
駆動部材320を有し、この駆動部材は、中間部材33
0を介して、第2の回転軸線352の回りで回転可能な
被駆動部材340に連結されている。駆動部材320
は、第3の回転軸線354の回りで揺動可能に、中間部
材330に関節結合されている。中間部材330は、第
4の回転軸線356の回りで揺動可能に、被駆動部材3
40に関節結合されている。
【0072】中間部材330の範囲において駆動部材3
20は、弧状に構成されており、その際、中間部材33
0は、大体において駆動部材320の弧状の区間によっ
て囲まれた範囲内に配置されている。中間部材の両方の
側において駆動部材320は、第1の回転軸線350の
回りで回転可能に軸受け328、329内に支持されて
いる。軸受け328、329の軸受けブシュは、かじ取
り伝動装置310によってかじ取りされる車両のシャー
シの部分390における相応する軸受けブシュ内に取付
けられている。
【0073】細長い駆動部材320の弧状の区間は、舌
片状の突起321を備えている。両方の舌片321は、
それぞれ穴及び軸受けを備え、これらの中に、駆動部材
320を第3の回転軸線354の回りで揺動可能に中間
部材330に関節結合するために、大体において両方の
舌片の間に配置された中間部材330の2つの軸ピン3
26が収容される。
【0074】被駆動部材340は、アングル状に構成さ
れており、かつ第1の脚部分341及び第2の脚部分3
43を有する。第2の脚部分343に軸ピン331が一
体形成されている。円すいローラ軸受け332、333
によって、軸ピン331に対応する中心穴を備えた中間
部材330は、軸ピン331によって定義される第4の
回転軸線の回りで回転可能に軸ピン331上に支持され
ている。
【0075】被駆動部材340の第1の脚部分341
に、軸ピン345が配置されている。この軸ピン345
は、被駆動部材340を第2の回転軸線352の回りで
回転可能に支持するために、軸受け347、348内に
合っており、その際、これらの軸受け347、348
は、かじ取り伝動装置310によってかじ取りされる車
両のシャーシの部分390における相応する軸受けブシ
ュ内に取付けられている。第1の脚部分341は、かじ
取り伝動装置310を含むかじ取り装置のかじ取りリン
ク機構を操作するために使うため、第2の脚部分343
との結合アングル部から第2の回転軸線352を越えて
延長されている。
【0076】要約すれば、本発明により可変の伝動比を
有する車両かじ取り装置及びこのようなかじ取り装置の
ためのかじ取り伝動装置がすでに設定されることが確認
され、その際、かじ取り伝動装置は、大体において駆動
部材、中間部材及び被駆動部材及び中間部材に駆動部材
をかつ被駆動部材に中間部材を揺動可能に関節結合する
継手手段だけからなる。したがって本発明によるかじ取
り伝動装置は、きわめて簡単な構造を有する。適当な継
手手段を利用した際、本発明によるかじ取り伝動装置
は、全かじ取り範囲にわたって大体において遊びなしに
設定することができ、かつこれは、車両舵取りのために
十分な伝動比の達成を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の有利な構成によるかじ取り伝動
装置を示す側面図である。
【図2】図1におけるかじ取り伝動装置の線B−Bに沿
った横断面図である。
【図3】図1におけるかじ取り伝動装置の展開図であ
る。
【図4】本発明の有利な構成によるサーボかじ取り装置
の略図である。
【図5】図5におけるかじ取り装置の線A−Aに沿った
一部切り欠いた図である。
【図6】図1ないし3に示すかじ取り伝動装置の運動学
と伝動比を示す線図である。
【図7】本発明の第2の有利な構成によるかじ取り伝動
装置を簡単化し一部切り欠いて示す側面図である。
【図8】図7におけるかじ取り伝動装置の線C−Cに沿
った横断面図である。
【図9】本発明の第3の有利な構成によるかじ取り伝動
装置を簡単化し一部切り欠いて示す側面図である。
【図10】本発明の第4の有利な構成によるかじ取り伝
動装置を簡単化し一部切り欠いて示す側面図である。
【符号の説明】
10 かじ取り伝動装置 20 駆動部材 21 フォーク棒 22 フォーク棒 23 継手手段 24 継手手段 25 継手手段 26 継手手段 27 継手手段 28 継手手段 30 中間部材 31 軸ピン 32 軸受け手段 33 軸受け手段 34 円すい形区間 36 固定保持手段 40 被駆動部材 41 脚部分 42 脚部分 43 ブリッジ部分 50 第1の回転軸線 52 第2の回転軸線 54 第3の回転軸線 56 第4の回転軸線 70 かじ取りハンドル 74 かじ取り角−制限手段 76 かじ取り角−制限手段 78 かじ取り角−制限手段 110 かじ取り伝動装置 120 駆動部材 130 中間部材 140 被駆動部材 150 第1の回転軸線 152 第2の回転軸線 154 第3の回転軸線 156 第4の回転軸線 210 かじ取り伝動装置 220 駆動部材 230 中間部材 239 調節手段 240 被駆動部材 243 調節手段 250 第1の回転軸線 252 第2の回転軸線 254 第3の回転軸線 256 第4の回転軸線 310 かじ取り伝動装置 320 駆動部材 330 中間部材 340 被駆動部材 350 第1の回転軸線 352 第2の回転軸線 354 第3の回転軸線 356 第4の回転軸線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かじ取り伝動装置(10;110;21
    0;310)が設けられており、このかじ取り伝動装置
    が、第1の回転軸線(50;150;250;350)
    の回りで回転可能な駆動部材(20;120;220;
    320)を有し、この駆動部材が、中間部材(30;1
    30:230;330)を介して、第2の回転軸線(5
    2;152;252;352)の回りで回転可能な被駆
    動部材(40;140;240;340)に連結されて
    おり、その際、駆動部材(20;120;220;32
    0)が、第3の回転軸線(54;154;254;35
    4)の回りで揺動可能に、中間部材(30;130;2
    30;330)に関節結合され、かつこの中間部材が、
    第4の回転軸線(56;156;256;356)の回
    りで揺動可能に、被駆動部材(40;140;240;
    340)に関節結合されている、可変の伝動比を有する
    車両かじ取り装置において、4つの回転軸線が、1つの
    点において交差し、かつ第1の回転軸線(50;15
    0;250;350)と第4の回転軸線(56;15
    6;256;356)との間に囲まれる最小の角度
    (ν)が、0.1°ないし40°の範囲にあるように、
    4つの回転軸線が配置されていることを特徴とする、可
    変の伝動比を有する車両かじ取り装置。
  2. 【請求項2】 第1の回転軸線(50;350)と第2
    の回転軸線(52;352)との間に囲まれる角度
    (κ)が50°と89.9°との間の範囲にあるよう
    に、被駆動部材(40;340)に対して駆動部材(2
    0;320)が配置されていることを特徴とする、請求
    項1に記載の車両かじ取り装置。
  3. 【請求項3】 舵取り装置を操作するために、さらにか
    じ取りハンドル(70)を含み、このかじ取りハンドル
    が、かじ取りハンドル(70)の回転運動を制限するた
    めに、回転角度制限手段(74,76,78)を備えて
    いることを特徴とする、請求項1又は2に記載の車両か
    じ取り装置。
  4. 【請求項4】 第1の回転軸線(50;150;25
    0;350)の回りで回転可能な駆動部材(20;12
    0;220;320)が設けられており、この駆動部材
    が、中間部材(30;130:230;330)を介し
    て、第2の回転軸線(52;152;252;352)
    の回りで回転可能な被駆動部材(40;140;24
    0;340)に連結されており、その際、駆動部材(2
    0;120;220;320)が、第3の回転軸線(5
    4;154;254;354)の回りで揺動可能に、中
    間部材(30;130;230;330)に関節結合さ
    れ、かつこの中間部材が、第4の回転軸線(56;15
    6;256;356)の回りで揺動可能に、被駆動部材
    (40;140;240;340)に関節結合されてい
    る、車両かじ取り装置のためのかじ取り伝動装置(1
    0;110;210;310)において、4つの回転軸
    線が、1つの点において交差し、かつ第1の回転軸線
    (50;150;250;350)と第4の回転軸線
    (56;156;256;356)との間に囲まれる最
    小の角度(ν)が、0.1°ないし40°の範囲にある
    ように、4つの回転軸線が配置されていることを特徴と
    する、請求項1ないし3の1つに記載の車両かじ取り装
    置のためのかじ取り伝動装置(10;110;210;
    310)。
  5. 【請求項5】 第2の回転軸線(52;152;25
    2;352)に対して第4の回転軸線(56;156;
    256;356)が、25°ないし85°の範囲にある
    角度(λ)を囲むように、被駆動部材(40;140;
    240;340)に対して中間部材(30;130;2
    30;330)が配置されていることを特徴とする、請
    求項4に記載のかじ取り伝動装置(10;110;21
    0;310)。
  6. 【請求項6】 第4の回転軸線(256)と第2の回転
    軸線(252)との間に囲まれる角度(λ)を選択的に
    設定するための手段(239,243)が設けられてい
    ることを特徴とする、請求項4又は5に記載のかじ取り
    伝送値(210)。
  7. 【請求項7】 駆動部材(20)が、2つのフォーク棒
    (21,22)を有するフォーク状の部分を含み、かつ
    両方のフォーク棒(21,22)が、それぞれ中間部材
    (30)にフォーク棒(21,22)を揺動可能に関節
    結合する第1の継手手段(23,24,25,26,2
    7,28)を備えていることを特徴とする、請求項4な
    いし6の1つに記載のかじ取り伝動装置(10)。
  8. 【請求項8】 中間部材(30)を被駆動部材(40)
    に揺動可能に関節結合するために、軸ピン(31)が、
    一方において中間部材(30)と被駆動部材(40)と
    からなる部分対の両方の部分のうちの一方に固定的に配
    置されており、かつこの部分対の両方の部分のうちの他
    方が、軸受け手段(32,33)によって軸ピン(3
    1)に回転可能に支持されていることを特徴とする、請
    求項4ないし7の1つに記載のかじ取り伝動装置(1
    0)。
  9. 【請求項9】 軸ピン(31)が、円すい形の区間(3
    4)を有し、軸受け手段(32,33)が、1つ又は複
    数の円すいローラ軸受け(32,33)を含み、かつ軸
    ピン(31)上に支持された部分(30)が、軸線方向
    に可動の固定保持手段(36)によりその軸線方向位置
    にロック可能であり、その際、固定保持手段(36)の
    軸線方向移動により、軸受け手段(32,33)の遊び
    が調節可能であることを特徴とする、請求項8に記載の
    かじ取り伝送装置(10)。
  10. 【請求項10】 被駆動部材(40)が、第1の脚部分
    (41)、第2の脚部分(42)、及び両方の脚部分
    (41,42)を結合するブリッジ部分(43)を有
    し、その際、軸ピン(31)が、一方においてブリッジ
    部分(43)に固定的に配置されており、かつ両方の脚
    部分(41,42)が、それぞれ被駆動部材(40)を
    第2の回転軸線(52)の回りにおいて回転可能に支持
    する第3の継手手段(44,45)を備えていることを
    特徴とする、請求項8又は9に記載のかじ取り伝動装置
    (10)。
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