JP3494734B2 - トンネル壁体用セグメント - Google Patents

トンネル壁体用セグメント

Info

Publication number
JP3494734B2
JP3494734B2 JP02845995A JP2845995A JP3494734B2 JP 3494734 B2 JP3494734 B2 JP 3494734B2 JP 02845995 A JP02845995 A JP 02845995A JP 2845995 A JP2845995 A JP 2845995A JP 3494734 B2 JP3494734 B2 JP 3494734B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
tunnel wall
circumferential
key
circumferential direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP02845995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08218787A (ja
Inventor
洋樹 染谷
Original Assignee
石川島建材工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島建材工業株式会社 filed Critical 石川島建材工業株式会社
Priority to JP02845995A priority Critical patent/JP3494734B2/ja
Publication of JPH08218787A publication Critical patent/JPH08218787A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3494734B2 publication Critical patent/JP3494734B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、複数接合されてトンネ
ル壁体を構成するセグメントに関する。 【0002】 【従来の技術】シールドマシンによって所定深度の地盤
を掘削しながら、その後方で、多数のセグメントを順次
接合して円筒状のトンネル壁体を構築していくいわゆる
シールド工法は、トンネル工法の主流をなしてきてい
る。用いるセグメントとしては、鉄筋コンクリート製、
スチール製等があり、その形状は、平らな版状のものを
湾曲させた円弧版状の一般的なものから、最近では、図
4に示す台形状のセグメント40、図5に示す台形を2
つ重ねたような形状のセグメント50等、種々の異形セ
グメントが提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記セグメント40、
50とも、周方向への配列を交互に反転させていかねば
ならない施工上の難点の他に、軸方向に並ぶ1つ1つの
リングにおいて、周方向に並ぶセグメント間の継ぎ目
(目地)は交互に周方向にずれて千鳥状に組まれている
が、隣り合うリング間の目地は周方向に沿っているの
で、径方向にせん断が生じると、その力をリング間の継
手手段に依存することになり、その継手手段の強度を特
に求められる不具合があった。 【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、配列を交互に反転させないことによる施工上の
長所を備えるとともに、径方向に生じるせん断に強いト
ンネル壁体を構築できるセグメントを提供することを目
的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、複数接合されて円筒状のト
ンネル壁体を構成した状態で、トンネル壁体の周方向に
線対称をなし、トンネル壁体の軸方向に相当する幅方向
の中心線を境にした軸方向一端側の本体部と他端側のキ
ー部とが一体化されてなり、本体部は、前記軸方向一端
側から前記中心線に向かい、周方向両端が漸次広がって
いく台形状に形成された嵌合凸部とされその両端面が傾
斜しており、キー部は、本体部の周方向中央部から他端
部方向に向かい、周方向両端が漸次狭まっていく台形状
に形成されてその周方向両端面が傾斜しており、本体部
とキー部双方の周方向両端面の傾斜面は、互いに反対方
向に同角度で傾斜しており、キー部の傾斜面と本体部の
前記中心線に一致する中心接合端面とにより、前記本体
部の前記嵌合凸部が嵌合する内隅状の嵌合段部が形成さ
れていることを特徴としている。 【0006】 【作用】本発明のトンネル壁体用セグメントによれば、
キー部から本体部にかけて形成される嵌合段部に、本体
部の嵌合凸部が合致して嵌合する。このように両部分を
嵌合させながら周方向に組んでいくとジグザグ状のリン
グが組まれ、リング端面の凹凸に合わせてセグメントを
嵌め込んでいくことを繰り返してトンネル壁体が構成さ
れる。セグメントを全て同じ姿勢で組み付けることがで
き、隣り合うリング間の目地は千鳥状になる。また、リ
ングを組んで形成された内隅状の嵌合段部にはいつでも
組み付けを行える。 【0007】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1および図2は、シールド工法により一実施
例のセグメント1を多数組んで円筒状のトンネル壁体2
を構築している状態のそれぞれ斜視図、側面図である。
これら図において、矢印(イ)は、図示せぬシールドマ
シンの推進方向すなわちトンネルの構築方向(前方)を
指している。図3はセグメント1単体を示している。 【0008】セグメント1は鉄筋コンクリート製で、逆
台形状の本体部10の上に、これより小さい台形状のキ
ー部20が突出した形状をしており、本体部10が前方
に、キー部20が後方に向けて据付けられ、かつ複数接
合されてトンネル壁体2が構成される。このようにトン
ネル壁体2を構成した状態で、セグメント1はトンネル
壁体2の周方向に線対称をなし(対称線L1)、軸方向
(前後方向)に相当する幅方向の中心線L2を境にし
て、前方が本体部10、後方がキー部20となってい
る。 【0009】本体部10は、軸方向一端側すなわち前方
側から中心線L2に向かい、周方向両端が漸次広がって
いく台形状に形成され、その周方向両端面が所定角度で
傾斜する傾斜面11になっている。一方、キー部20
は、本体部10の周方向中央部から他端部方向すなわち
後方に向かい、周方向両端が漸次狭まっていく台形状に
形成され、その周方向両端面が本体部とは逆向きの傾斜
面21とされている。本体部10とキー部20双方の各
傾斜面11、21は、互いに反対方向に同角度で傾斜し
ており、周方向線から立ち上がる角度θは、たとえば7
5度前後に設定されている。 【0010】セグメント1の端面は、本体部10におい
ては、前方接合端面12、中心線L2に一致する中心接
合端面13、前記傾斜面11、キー部20においては、
後方接合端面22、前記傾斜面21に分けられる。キー
部20の傾斜面21と本体部10の中心接合端面13と
により、内隅状の嵌合段部30が形成され、この嵌合段
部30の内隅角部31は、本体部10の前記中心接合端
面13の周長の端部より1/4にあたる箇所にそれぞれ
位置されている。すなわち、中心接合端面13の両端を
結ぶ長さをDとすると、中心接合端面13の端から内隅
角部31、内隅角部31から対称線L1の距離は、D/
4で等しくなっている。また、本体部10の両端部は、
嵌合段部30にぴったりと嵌合する嵌合凸部35となっ
ている。 【0011】上記セグメント1を用いてトンネル壁体2
を構築するには、図1、図2に示すように、本体部10
を前方に、キー部20を後方に向け、本体部10の両端
部の嵌合凸部35を嵌合段部30に合わせ、両部分を互
いに嵌合させながら周方向にジグザグ状のリング3を組
む。この場合、リング3はセグメント12個で構成され
る。リング3の前面には、本体部10と本体部10の間
の凹所4により凹凸が形成される。凹所4はキー部20
と同一の形状、寸法となる。シールドマシンの推進にと
もなって次のリングを接合していくには、リング3の前
方にできた凹所4にキー部20を嵌合させながら対向す
る接合端面どうしを合わせて周方向に据付けていく。以
上を繰り返して多数のセグメント1を円筒状に据付けて
トンネル壁体2を構築する。なお、セグメント1どうし
の連結は、プレート状の金具を締結したり、貫通させた
長ボルトにより締結したりといった任意の継手手段によ
るものでよい。 【0012】上記セグメント1によれば、据付ける全て
のセグメント1を、キー部20を後方に向けた同じ姿勢
で据付けていくので、従来のように周方向に配列してい
く際に交互に反転させる施工上の難点が解消される。ま
た、軸方向に並ぶ1つ1つのリング3において、周方向
に並ぶセグメント1間の目地は交互に周方向にずれて千
鳥状に組まれ、さらに、隣り合うリング3間の目地も、
リング3自体がジグザグ状に組まれているので千鳥状が
実現される。したがって、軸方向はもとより、径方向に
生じるせん断にもきわめて強い優れたトンネル壁体を構
築することができる。さらに、シールドマシンは通常組
み立てたリングに反力を取って推進させるが、その際に
各セグメント1が受ける力は、方向の異なる3面、すな
わちキー部20の後方接合端面22、キー部20の傾斜
面21および本体部10の中心接合端面13にかかるこ
とになる。その結果、シールドマシンの推進力が安定し
て得られる。 【0013】本発明は、上記一実施例のセグメント1に
限らず、たとえば嵌合凸部35の突出長さがもっと短
く、これに応じてキー部20の幅が大きいもの、大きさ
が均一ではなく周方向に並ぶものが交互に大きさの異な
るものなど、様々な形状が考えられる。 【0014】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のトンネル
壁体用セグメントによれば、トンネル壁体構築のために
周方向に配列していく際、全てを同じ姿勢で据付けるこ
とができるので、交互に反転させる施工上の難点が解消
されるとともに、周方向に組まれるリング自体がジグザ
グ状になって隣り合うリング間の目地が千鳥状になり、
したがって、軸方向はもとより、径方向に生じるせん断
にもきわめて強い優れたトンネル壁体を構築することが
でき、さらには、安定したシールドマシンの推進力が得
られるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施例のセグメントを多数組んで
トンネル壁体を構築している状態の斜視図である。 【図2】 同側面図である。 【図3】 一実施例のセグメントの平面図である。 【図4】 従来のセグメントを多数組んでトンネル壁体
を構築している状態の側面図である。 【図5】 別の従来セグメントを多数組んでトンネル壁
体を構築している状態の側面図である。 【符号の説明】 1…セグメント、2…トンネル壁体、3…リング、4…
凹所、10…本体部、11…本体部の傾斜面、20…キ
ー部、21…キー部の傾斜面、30…嵌合段部、31…
内隅角部、35…嵌合凸部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/04 E21D 11/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数接合されて円筒状のトンネル壁体を
    構成した状態で、トンネル壁体の周方向に線対称をな
    し、トンネル壁体の軸方向に相当する幅方向の中心線を
    境にした軸方向一端側の本体部と他端側のキー部とが一
    体化されてなり、本体部は、前記軸方向一端側から前記
    中心線に向かい、周方向両端が漸次広がっていく台形状
    に形成された嵌合凸部とされその両端面が傾斜してお
    り、キー部は、本体部の周方向中央部から他端部方向に
    向かい、周方向両端が漸次狭まっていく台形状に形成さ
    れてその周方向両端面が傾斜しており、本体部とキー部
    双方の周方向両端面の傾斜面は、互いに反対方向に同角
    度で傾斜しており、キー部の傾斜面と本体部の前記中心
    線に一致する中心接合端面とにより、前記本体部の前記
    嵌合凸部が嵌合する内隅状の嵌合段部が形成されている
    ことを特徴とするトンネル壁体用セグメント。
JP02845995A 1995-02-16 1995-02-16 トンネル壁体用セグメント Expired - Fee Related JP3494734B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02845995A JP3494734B2 (ja) 1995-02-16 1995-02-16 トンネル壁体用セグメント

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP02845995A JP3494734B2 (ja) 1995-02-16 1995-02-16 トンネル壁体用セグメント

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08218787A JPH08218787A (ja) 1996-08-27
JP3494734B2 true JP3494734B2 (ja) 2004-02-09

Family

ID=12249259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP02845995A Expired - Fee Related JP3494734B2 (ja) 1995-02-16 1995-02-16 トンネル壁体用セグメント

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3494734B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2808428B2 (ja) * 1995-12-13 1998-10-08 西松建設株式会社 覆工用セグメントの組立方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08218787A (ja) 1996-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1326004B1 (en) Composite segment
JP3494734B2 (ja) トンネル壁体用セグメント
JPH09177187A (ja) H形鋼材
JP3748126B2 (ja) 杭の継手構造
JP3380320B2 (ja) トンネル覆工用セグメント
JPH09184397A (ja) 接合構造
JP2683640B2 (ja) 異腕分岐部セグメント
JP2005105758A (ja) シールドトンネルの構築方法
JP3619941B2 (ja) シールドセグメント及びシールド工法
JP2847143B2 (ja) 掘削穴の覆工用筒状壁体
JP3410437B2 (ja) セグメントリング及びセグメントリングの覆工方法
JPH10115197A (ja) 鋼材のジョイント構造およびこれに用いられる補強プレート
JP3373110B2 (ja) 鋼殻セグメントの連結構造
JPH1082291A (ja) トンネル壁体用セグメント
JP2820811B2 (ja) 鋼製セグメントの継手装置及び該継手装置に用いる鋼製セグメント
JP2863942B2 (ja) シールド覆工工法
JP3558744B2 (ja) セグメント
JP3253755B2 (ja) セグメントの継手構造
JPH06280491A (ja) セグメントの継手構造
JPH0224490A (ja) 覆工用セグメント
JPH0312815Y2 (ja)
JPH06272494A (ja) シールド工法におけるセグメント間連結構造
JP2595310B2 (ja) 掘削穴の覆工用筒状壁体における分岐部の構造
JPH0467000B2 (ja)
JPH07217004A (ja) 板材の接合構造及び板材

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031104

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees