JP3494615B2 - バックライティング可能な加飾成形品および加飾薄状物 - Google Patents

バックライティング可能な加飾成形品および加飾薄状物

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JP3494615B2 JP2000171619A JP2000171619A JP3494615B2 JP 3494615 B2 JP3494615 B2 JP 3494615B2 JP 2000171619 A JP2000171619 A JP 2000171619A JP 2000171619 A JP2000171619 A JP 2000171619A JP 3494615 B2 JP3494615 B2 JP 3494615B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、自動車部品、電
話のボタンや筐体、電器製品の入力部品等に用いられる
加飾成形品やゲーム用カード等の加飾薄状物に関し、と
くに背後から光源で照らすと透光部のパターンが浮き出
るが、背後から光源で照らされていない状態ではそのパ
ターンが周囲の遮光部と同化して、その存在がわからな
くなるような意匠のものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車部品、電話のボタンや
筐体、電器製品の入力部品等に用いられるバックライテ
ィング可能な加飾成形品としては、インサートフィルム
又は転写層が透光性の成形品表面に一体化されることに
より文字・図形等のパターン形状の透光部とその周囲の
遮光部とを有するものがある。この加飾成形品を背後か
ら光源で照らすと透光部のみが光を透過し、透光部のパ
ターン形状がはっきり認識されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の加飾成
形品においては、透光部の色は背後から光源で照らした
ときにどれだけ注意を引きつけることができるかとか、
色の違いによる表示の意味の違いを表わせるかというこ
とのみを基準として決定され、一方、遮光部の色はどれ
だけ美麗な装飾が施せるかということのみを基準として
透光部の色とは無関係に決定されている。
【0004】そのため、背後から光源で照らされていな
い状態でも、透光部と遮光部の色味が異なっており、透
光部のパターンの存在自体がわかるものであった。結
果、背後から光源で照らされていない状態で透光部のパ
ターンを認識する機能が必要でない製品においては、意
匠性を劣化させていた。
【0005】また、ゲーム用カード等の加飾薄状物で
は、従来よりその意匠性を上げるためにホログラム柄を
設ける等の工夫がされてきたが、さらなる意匠性の向上
が望まれている。
【0006】したがって、本発明の目的は、上記の問題
点を解決することにあり、背後から光源で照らすと透光
部のパターンが浮き出るが、背後から光源で照らされて
いない状態ではそのパターンが周囲の遮光部と同化し
て、その存在がわからなくなるような意匠を呈するバッ
クライティング可能な加飾成形品および加飾薄状物を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のバックライティング可能な加飾成形品は、
インサートフィルム又は転写層が透光性の成形品表面に
一体化されるとともに1つ以上の透光部と該透光部に隣
接する遮光部とを有する加飾成形品が、少なくとも1つ
の透光部周辺領域において、遮光部のみに形成される遮
光層、少なくとも透光部に形成される着色透光層を透光
性の成形品表面に視認側から順次積層してなるものであ
って、且つ上記領域内の透光部及び遮光部をCIE(国
際照明委員会)1976のL表色系において
視認側から色度測定したときの色差ΔE、JIS K
7105において測定した上記領域内の透光部に位置す
る成形品を含む全層の光線透過率の値X(%)および
上記領域内の遮光部に位置する成形品を含む全層の光線
透過率の最大値X(%)について、以下の関係式
(1)〜(3)が成り立ち、上記領域内の遮光部に着色
透光層の形成されない部分がある場合には加えて関係式
(4)が成り立つものであるように構成した。 ΔE≦50…(1) 3≦X<70…(2) 4X≦X…(3) X≦10…(4)
【0008】また、本発明のバックライティング可能な
加飾成形品は、インサートフィルム又は転写層が透光性
の成形品表面に一体化されるとともに1つ以上の透光部
と該透光部に隣接する遮光部とを有する加飾成形品が、
少なくとも1つの透光部周辺領域において、透光部及び
遮光部に形成される着色透光層、遮光部のみに形成され
る遮光層を透光性の成形品表面に視認側から順次積層し
てなるものであって、且つ上記関係式(1)〜(3)が
成り立つものであってもよい。
【0009】また、上記の各構成において、上記加飾成
形品が、関係式10X≦Xが成り立つものであって
もよい。
【0010】本発明のバックライティング可能な加飾薄
状物は、1つ以上の透光部と該透光部に隣接する遮光部
とを有する加飾薄状物が、少なくとも1つの透光部周辺
領域において、遮光部のみに形成される遮光層、少なく
とも透光部に形成される着色透光層を視認側から順次積
層してなるものであって、且つ上記領域内の透光部及び
遮光部をCIE(国際照明委員会)1976のL
表色系において視認側から色度測定したときの色差
ΔE、JIS K 7105において測定した上記領域
内の透光部に位置する全層の光線透過率の値X(%)
および上記領域内の遮光部に位置する全層の光線透過率
の最大値X(%)について、以下の関係式(1)〜
(3)が成り立ち、上記領域内の遮光部に着色透光層の
形成されない部分がある場合には加えて関係式(4)が
成り立つものであるように構成した。 ΔE≦50…(1) 3≦X<70…(2) 4X≦X…(3) X≦10…(4)
【0011】また、本発明のバックライティング可能な
加飾薄状物は、1つ以上の透光部と該透光部に隣接する
遮光部とを有する加飾薄状物が、少なくとも1つの透光
部周辺領域において、透光部及び遮光部に形成される着
色透光層、遮光部のみに形成される遮光層を視認側から
順次積層してなるものであって、且つ上記関係式(1)
〜(3)が成り立つものであってもよい。
【0012】また、上記の各構成において、上記加飾薄
状物が、関係式10X≦Xが成り立つものであって
もよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
をさらに詳しく説明する。
【0014】まず、本発明のバックライティング可能な
加飾成形品について説明する。
【0015】本発明のバックライティング可能な加飾成
形品は、インサートフィルム又は転写層が透光性の成形
品表面に一体化されるとともに1つ以上の透光部と該透
光部に隣接する遮光部とを有する加飾成形品が、少なく
とも1つの透光部周辺領域において、特定の積層構成お
よび光学的条件を有するものである。
【0016】インサートフィルム5が透光性の成形品4
表面に一体化された加飾成形品7(図1〜図4および図
6〜図9参照)は、1つ以上の透光部1と該透光部1に
隣接する遮光部2とを有するインサートフィルムを射出
成形用金型内に設置し、型閉めをして、キャビティ内に
透光性の成形樹脂を注入することにより透光性の成形品
の成形と同時にその表面にインサートフィルムを接着
し、その積層状態を維持して得ることができる。また、
転写層6が透光性の成形品4表面に一体化された加飾成
形品7(図5および図10参照)は、基体シートの片面
に1つ以上の透光部1と該透光部1に隣接する遮光部2
とを有する転写層を有する転写材をインサートフィルム
同様に成形品の成形と同時にその表面に接着した後に、
転写材が成形品の表面に形成された物を金型から取り出
す際、または取り出した後に基体シートを剥離して得得
ることができる。
【0017】上記成形品4の形状としては、平らな板状
のものや、三次元形状のもの等がある。成形品4の樹脂
としては、アクリル樹脂、アクリロニトリルスチレン樹
脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリロニ
トリルブタジエンスチレン樹脂、シリコン樹脂、ナイロ
ン樹脂、ウレタン樹脂、熱可塑性エラストマー樹脂、ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等があり、いずれ
も、透光性を有するものを用いる。
【0018】通常、透光部1は遮光部2に縁取られるこ
とによって文字や図形等のパターンを形成しており、背
後から光源で照らされた状態で、透光部1のみが光を透
過してそのパターンを表示する(図20,図21,図2
3,図24参照)。
【0019】上記加飾成形品7の積層構成としては、少
なくとも1つの透光部周辺領域aにおいて、透光性の成
形品4表面に上記領域内の遮光部2のみに形成される遮
光層9、上記領域内の少なくとも透光部1に形成される
着色透光層8を視認側から順次積層したものがある(構
成I:図1〜5参照)。なお、一部の透光部周辺領域a
において上記積層構成をとる場合、残りの透光部周辺領
域aにおいては当然上記積層構成をとっておらず、した
がって以下の説明は上記領域内についてのものである。
また、視認側とは加飾成形品7の光源を配置する側とは
反対の側のことである。
【0020】上記加飾成形品7がインサート成形品の場
合、インサートフィルム5として上記領域に対応する領
域について次のような層構成をしたもの、すなわち透光
性の基体シート10の片面の上記領域内の遮光部2に対
応する箇所のみに遮光層9を形成し、その上の上記領域
内の少なくとも透光部1に対応する箇所に着色透光層8
を形成したものを用い、基体シート10が視認側に最も
近い側となるように透光性の成形品4と一体化させるの
が最も好ましい(図1参照)。基体シート10を視認側
に最も近い側とするのが好ましい理由は、基体シート1
0が遮光層9を保護しているため、遮光層9が長期にわ
たる摩耗によって剥がれ光漏れするのを防ぐことができ
るからである。
【0021】上記透光性の基体シート10としては、ポ
リプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩
化ビニル系樹脂などの樹脂シートなどを用いることがで
きる。
【0022】上記遮光層9は、塩化ビニル−酢酸ビニル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹
脂、エポキシ系樹脂、シアノアクリレート系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタ
ン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルキド樹脂な
どの樹脂をバインダーとし隠蔽性のある金属顔料や無機
顔料、染料等を着色剤として含有する遮光性インキを用
いて形成するとよい。この遮光性インキからなる層の形
成方法としては、オフセット印刷法、グラビア印刷法、
スクリーン印刷法などの通常の印刷法などを用いるとよ
い。また、遮光性インキからなる層を二層以上形成して
遮光層9としてもよい。遮光性インキからなる層と隠蔽
性のある金属薄膜層とを組合せて遮光層9としてもよ
い。金属薄膜層は、真空蒸着法、スパッターリング法、
イオンプレーティング法、鍍金法などで0.04μmを
超える厚みに形成し、表現したい金属光沢色に応じて、
アルミニウム、ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、
スズ、インジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金
属、これらの合金または化合物を使用する。また金属薄
膜層を設ける際に、金属薄膜層の密着性を向上させるた
めに、アンカー層を設けてもよい。
【0023】上記着色透光層8は、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリプロピレン
樹脂、エポキシ系樹脂、シアノアクリレート系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタ
ン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルキド樹脂な
どの樹脂をバインダーとし透光性の金属顔料や無機顔
料、染料等を着色剤として含有する透光性インキを用い
て形成するとよい。この透光性インキからなる層の形成
方法としては、オフセット印刷法、グラビア印刷法、ス
クリーン印刷法などの通常の印刷法などを用いるとよ
い。また、透光性インキからなる層を二層以上形成して
着色透光層8としてもよい。透光性インキからなる層と
透光性の金属薄膜層とを組合せて着色透光層8としても
よい。透光性の金属薄膜層は、真空蒸着法、スパッター
リング法、イオンプレーティング法、鍍金法などで透光
性が上がるように0.005〜0.04μmの厚みに形
成し、表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、
ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウ
ム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合
金または化合物を使用する。また透光性の金属薄膜層を
設ける際に、該金属薄膜層の密着性を向上させるため
に、アンカー層を設けてもよい。
【0024】なお、インキからなる上記遮光層9の遮光
性やインキからなる上記着色透光層8の透光性は、着色
剤自身の遮光性や透光性の程度および着色剤の含有量に
よって決まる。したがって、インキからなる上記遮光層
9とインキからなる上記着色透光層8とでは、(1)同
じ着色剤で含有量を変える場合、(2)異なる着色剤を
使用する場合、(3)異なる着色剤で含有量も変える場
合がある。
【0025】また、上記加飾成形品7がインサート成形
品の場合、遮光層9に対する耐摩耗性を求めないなら
ば、基体シート10を視認側に最も近い側としなくても
構わない。たとえば、インサートフィルム5として上記
領域に対応する領域について次のような層構成をしたも
の、すなわち透光性の基体シート10の一面の前記領域
内の遮光部2に対応する箇所のみに前記した様な遮光層
9を形成し、基体シート10の他面の前記領域内の少な
くとも透光部1に対応する箇所に前記したような着色透
光層8を形成したものを用い、遮光層9が視認側に最も
近い側となるように透光性の成形品4と一体化させても
よい(図2参照)。あるいは、インサートフィルム5と
して上記領域に対応する領域について次のような層構成
をしたもの、すなわち透光性の基体シート10の片面の
前記領域内の少なくとも透光部1に対応する箇所に前記
したような着色透光層8を形成し、その上の前記領域内
の遮光部2に対応する箇所のみに前記したような遮光層
9を形成したものを用い、遮光層9が視認側に最も近い
側となるように透光性の成形品4と一体化させてもよい
(図3参照)。
【0026】また、上記加飾成形品7がインサート成形
品の場合、インサートフィルム5として上記領域に対応
する領域について次のように着色透光層と基体シートと
を兼用させた層構成をしたもの、すなわち透光性で且つ
着色された樹脂シートである着色透光兼基体シート11
の一面の前記領域内の遮光部2に対応する箇所のみに前
記したような遮光層8を形成したものを用い、遮光層8
が視認側に最も近い側となるように透光性の成形品4と
一体化させてもよい(図4参照)。この場合、着色透光
兼基体シートの厚みが前記着色透光層に比べてかなり厚
くなる場合が多いので、着色透光兼基体シート11中の
着色剤の隠蔽性や含有率を着色透光層に比べて低くする
必要がある。
【0027】また、上記加飾成形品7が転写成形品の場
合、転写材として上記領域に対応する領域について次の
ような層構成をしたもの、すなわち基体シート12の片
面に、剥離層13を形成し、その上の上記領域内の遮光
部2に対応する箇所のみに前記した様な遮光層9を形成
し、その上の上記領域内の少なくとも透光部1に対応す
る箇所に前記した様な着色透光層8を形成したものを用
い、基体シートが視認側に最も近い側となるように透光
性の成形品4と一体化させた後、基体シート12を剥離
して転写層6のみを残す(図5参照)。剥離層13の材
質としては、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ゴム系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂など
のほか、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体系樹脂などのコポリマーを用
いるとよい。剥離層13に硬度が要求される場合には、
紫外線硬化性樹脂などの光硬化性樹脂、電子線硬化性樹
脂などの放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂などを選定し
て用いるとよい。剥離層13の形成方法としては、オフ
セット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法など
の通常の印刷法などを用いるとよい。また、上記転写材
に使用する基体シート12は、加飾成形品7には残らな
いので透光性である必要はなく、前記したインサートフ
ィルム5に用いることのできる各種の樹脂シートのほ
か、アルミニウム箔、銅箔などの金属箔、グラシン紙、
コート紙、セロハンなどのセルロース系シート、あるい
は以上の各シートの複合体など、通常の転写材の基体シ
ートとして用いられるものを使用することができる。
【0028】さらに、上記インサートフィルム5の遮光
層および着色透光層と成形品4との間、あるいは転写層
6の遮光層および着色透光層と成形品4との間に接着層
を形成してもよい(図示せず)。接着層としては、成形
品4の素材に適した感熱性あるいは感圧性の樹脂を適宜
使用する。たとえば、成形品4がアクリル樹脂やウレタ
ン樹脂の場合は、接着層として塩化ビニル酢酸ビニル共
重合樹脂やアクリル系樹脂を用いるとよい。接着層の形
成方法としては、オフセット印刷法、グラビア印刷法、
スクリーン印刷法などの通常の印刷法などを用いるとよ
い。
【0029】また、上記インサートフィルム5は、基体
シート10や着色透光兼基体シート11以外に透光性の
裏打ちシートを有していてもよい(図示せず)。透光性
の裏打ちシートとしては、ポリエステル樹脂、ナイロン
樹脂、シリコン樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリロニト
リルブタジエンスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリスチレン樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂等の樹脂を用いることができる。こう
することで、シート全体に腰の強さが付与されて型くず
れを起こしにくく、金型へのインサートやシートの真空
成型加工がしやすくなる効果が得られる。樹脂シートは
透明でも半透明でもよい。
【0030】以上のような、少なくとも1つの透光部周
辺領域aにおいて、透光性の成形品4表面に視認側から
上記領域内の遮光部2のみに形成される遮光層9、上記
領域内の少なくとも透光部2に形成される着色透光層を
順次積層することによって加飾成形品を透光部1と遮光
部2とに区分けする(図1〜5参照)に際しては、上記
領域内の透光部1及び上記領域内の遮光部2をCIE
(国際照明委員会)1976のL表色系にお
いて視認側から色度測定したときの色差ΔE、JIS
K 7105において測定した上記領域内の透光部1に
位置する成形品を含む全層の光線透過率の値X(%)
および上記領域内の遮光部2に位置する成形品を含む全
層の光線透過率の最大値X(%)について、以下の関
係式(1)〜(3)、上記領域内の遮光部2に着色透光
層の形成されない部分がある場合には加えて関係式
(4)が成り立つ必要がある。 ΔE≦50…(1) 3≦X<70…(2) 4X≦X…(3) X≦10…(4)
【0031】上記CIE1976のL表色系
における色度を測定するには、具体的には、次のように
行う(図27参照)。すなわち、色彩色差計等の測定機
器を使って、試料32の測定する箇所に測定ヘッド31
を当てて、色度を測定する。図中、30は測定機器本
体、32はプループを示す。色度はL表色系
の刺激値で表わされるものを用い、その箇所のa
,L のデータおよび別の箇所のa ,b
,L のデータをとり、各々の色度の刺激値差を計
算する。すなわち、Δa=a −a , Δb
=b −b , ΔL=L −L を得る。
これらの値を色差式を下記式に当てはめることによって
色差ΔEを算出する。
【0032】
【数1】
【0033】上記測定結果において色差ΔEが50に満
たない隣接する透光部2と透光部3とは、光源からの光
を照射しない状態で、基本的にその色が同化し、透光部
2のパターンの存在が消されて認識されることになる。
その結果、昼光下では表示が不要で夜間には表示が必要
になるような表示物への適用や、光源をON・OFFす
ることで表示・非表示する用途の表示物に適用ができ
る。ただし、例外としてJIS K 7105において
測定した前記領域内の透光部1に位置する成形品4を含
む全層の光線透過率の値Xが70(%)以上の場合に
は、透光部1の色の濃さが薄すぎてΔE≦50であって
も同化しなくなる。したがって、同化を考える上で、関
係式(1)に加えて関係式(2)が重要である。
【0034】また、JIS K 7105において測定
した前記領域内の透光部1に位置する成形品4を含む全
層の光線透過率の値Xが3(%)に満たないと、いく
ら光源を照らしても透光部1のパターンがくっきりと浮
き出ないという問題が生ずる。また、JIS K 71
05において測定した前記領域内の遮光部2に位置する
成形品4を含む全層の光線透過率の最大値XがX
1/4を超えると、透光部1のパターンが浮き出るよう
な光源の強さにしたときに遮光部2において光漏れをす
るという問題が生ずる。より好ましくは、10X≦X
である。さらに、上記領域内の遮光部2に着色透光層
の形成されない部分がある場合にはXが10(%)以
下でないと、光源からの光を照射したときに遮光部2で
着色透光層の形成されない部分と形成されている部分と
の境界が視認側から見えてしまうという問題が生ずる。
【0035】また、上記加飾成形品7の別の積層構成と
しては、少なくとも1つの透光部周辺領域aにおいて、
透光性の成形品4表面に上記領域内の透光部1及び上記
領域内の遮光部2に形成される着色透光層15、上記領
域内の遮光部2のみに形成される遮光層14を視認側か
ら順次積層したものがある(構成II:図6〜図10参
照)。なお、一部の透光部周辺領域aにおいて上記積層
構成をとる場合、残りの透光部周辺領域aにおいては当
然上記積層構成をとっておらず(例えば前記構成Iにし
ても可)、したがって以下の説明は上記領域内について
のものである。
【0036】上記加飾成形品7がインサート成形品の場
合、インサートフィルム5として上記領域に対応する領
域について次のような層構成をしたもの、すなわち透光
性の基体シート16の片面の上記領域内の透光部1及び
上記領域内の遮光部2に対応する箇所に着色透光層15
を形成し、その上の上記領域内の遮光部2に対応する箇
所のみに遮光層14を形成したものを用い、基体シート
16が視認側に最も近い側となるように透光性の成形品
4と一体化させるのが最も好ましい(図6参照)。基体
シート16を視認側に最も近い側とするのが好ましい理
由は、構成Iと同様に遮光層14に対する耐摩耗性を得
るためである。
【0037】また、上記加飾成形品7がインサート成形
品の場合、遮光層14に対する耐摩耗性を求めないなら
ば、基体シート16を視認側に最も近い側としなくても
構わない。たとえば、インサートフィルム5として上記
領域に対応する領域について次のような層構成をしたも
の、すなわち透光性の基体シート16の一面の前記領域
内の透光部1及び前記領域内の遮光部2に対応する箇所
に前記した様な着色透光層15を形成し、基体シート1
6の他面の前記領域内の遮光部2に対応する箇所のみに
前記した様な遮光層14を形成したものを用い、着色透
光層15が視認側に最も近い側となるように透光性の成
形品4と一体化させてもよい(図7参照)。あるいは、
インサートフィルム5として上記領域に対応する領域に
ついて次のような層構成をしたもの、すなわち透光性の
基体シート16の片面の前記領域内の遮光部2に対応す
る箇所のみに前記した様な遮光層14を形成し、その上
の前記領域内の透光部1及び前記領域内の遮光部2に対
応する箇所に前記した様な着色透光層15を形成したも
のを用い、着色透光層15が視認側に最も近い側となる
ように透光性の成形品4と一体化させてもよい(図8参
照)。
【0038】また、上記加飾成形品7がインサート成形
品の場合、インサートフィルム5として上記領域に対応
する領域について次のように着色透光層と基体シートと
を兼用させた層構成をしたもの、すなわち透光性で且つ
着色された樹脂シートである着色透光兼基体シート17
の一面の前記領域内の遮光部2に対応する箇所のみに前
記した様な遮光層14を形成したものを用い、着色透光
兼基体シート17が視認側に最も近い側となるように透
光性の成形品4と一体化させてもよい(図9参照)。こ
の場合、着色透光兼基体シートの厚みが前記着色透光層
に比べてかなり厚くなる場合が多いので、着色透光兼基
体シート17中の着色剤の隠蔽性や含有率を着色透光層
に比べて低くする必要がある。
【0039】また、上記加飾成形品7が転写成形品の場
合、転写材として上記領域に対応する領域について次の
ような層構成をしたもの、すなわち基体シート18の片
面に、剥離層19を形成し、その上の上記領域内の透光
部1及び上記領域内の遮光部2に対応する箇所に着色透
光層15を形成し、その上の上記領域内の遮光部2に対
応する箇所のみに遮光層14を形成したものを用い、基
体シート18が視認側に最も近い側となるように透光性
の成形品4と一体化させた後、基体シート18を剥離し
て転写層6のみを残す(図10参照)。
【0040】さらに、視認側から着色透光層15、遮光
層14と積層する場合も、上記インサートフィルム5と
成形品4との間、あるいは転写層6と成形品4との間に
接着層を形成することができる(図示せず)。また、上
記インサートフィルム5は、基体シート16や着色透光
兼基体シート17以外に透光性の裏打ちシート29を有
していてもよい(図22参照)。
【0041】なお、上記透光性の成形品4表面に着色透
光層15、遮光層14を視認側から順次積層した加飾成
形品7(構成II)における遮光層14、着色透光層1
5、着色透光兼基体シート17、剥離層19、接着層、
基体シート16、裏打ち29シートおよびこの加飾成形
品の製造に使用する転写材の基体シート18で使用する
樹脂、着色剤、金属の材質や、各層の形成手段は、前記
した透光性の成形品4表面に視認側から遮光層9、着色
透光層8の順で積層した加飾成形品7(構成I)の場合
と同様のものとすることができる。
【0042】以上のような、少なくとも1つの透光部周
辺領域aにおいて、透光性の成形品4表面に視認側から
上記領域内の透光部1及び上記領域内の遮光部2に形成
される着色透光層15、上記領域内の遮光部2のみに形
成される遮光層14を順次積層することによって加飾成
形品7を透光部1と遮光部2とに区分けする(図6〜図
10参照)に際しては、視認側から上記領域内の透光部
1及び上記領域内の遮光部2をCIE(国際照明委員
会)1976のL表色系において色度測定し
たときの色差ΔE、JIS K 7105において測定
した上記領域内の透光部1に位置する成形品を含む全層
の光線透過率の値X(%)および上記領域内の遮光部
2に位置する成形品を含む全層の光線透過率の最大値X
(%)について、以下の関係式(1)〜(3)の成り
立つ必要がある。 ΔE≦50…(1) 3≦X<70…(2) 4X≦X…(3)
【0043】関係式(1)〜(3)の成立が必要な理由
は、構成Iの場合と同じである。また、構成Iと同様、
より好ましくは10X≦Xである。ただ、本構成I
Iの場合は、前記領域内の遮光部2に着色透光層の形成
されない部分が元々存在しないため(したがって、光線
透過率は遮光部2のどこでも同じであり、X2は遮光部
2での光線透過率の最大値であると同時に最小値でもあ
る。)、Xを10(%)以下に制限しなくても光源か
らの光を照射したときに遮光部2で着色透光層の形成さ
れない部分と形成されている部分との境界が視認側から
見えることがない。したがって、本構成IIでは、前記
構成Iのように遮光部2の色彩が、ごく一部の着色剤
(酸化鉄の茶、カーボンブラックの黒、酸化チタンの白
など)で表現できる色彩のみに限定されることがない。
たとえば、加飾成形品7の遮光部2を金属蒸着色やメタ
リック色、黄色系にすることできる。
【0044】次に、本発明のバックライティング可能な
加飾薄状物について説明する。
【0045】本発明のバックライティング可能な加飾薄
状物は、1つ以上の透光部と該透光部に隣接する遮光部
とを有する加飾薄状物20(図11〜図18参照)が、
前記の加飾成形品7と同様に、少なくとも1つの透光部
周辺領域において、特定の積層構成および光学的条件を
有するものである。
【0046】透光部1は遮光部2に縁取られることによ
って文字や図形等のパターンを形成しており、背後から
光源で照らされた状態で、透光部1のみが光を透過して
そのパターンを表示する(図25,図26参照)。
【0047】上記加飾薄状物20の積層構成としては、
少なくとも1つの透光部周辺領域aにおいて、視認側か
ら上記領域内の遮光部2のみに形成される遮光層21、
上記領域内の少なくとも透光部1に形成される着色透光
層22を順次積層したものがある(構成III:図11
〜図14参照)。なお、一部の透光部周辺領域aにおい
て上記積層構成をとる場合、残りの透光部周辺領域aに
おいては当然上記積層構成をとっておらず、したがって
以下の説明は上記領域内についてのものである。また、
視認側とは、視認時において加飾薄状物20の光源を配
置する側とは反対の側のことであり、加飾薄状物20の
或る透光部周辺領域aと、別の透光部周辺領域aとでは
光源を配置する側が異なっていてもかまわない。
【0048】具体的には、少なくとも1つの透光部周辺
領域aについて次のような層構成をしたもの、すなわち
透光性の基体シート23の片面の上記領域内の遮光部2
に対応する箇所のみに遮光層21を形成し、その上の上
記領域内の少なくとも透光部1に対応する箇所に着色透
光層22を形成したものを加飾薄状物20とし、基体シ
ート23側から視認する(図11参照)。
【0049】上記透光性の基体シート23としては、ポ
リプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカ
ーボネート系樹脂、生分解性樹脂、ポリスチレン系樹
脂、セルロース系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などの樹
脂シートなどを用いることができる。
【0050】上記遮光層21は、加飾成形品7の遮光層
9,14と同様に、塩化ビニル−酢酸ビニル系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、エポキシ
系樹脂、シアノアクリレート系樹脂、ポリエステル系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニル
アセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セル
ロースエステル系樹脂、アルキド樹脂などの樹脂をバイ
ンダーとし隠蔽性のある金属顔料や無機顔料、染料等を
着色剤として含有する遮光性インキを用いて形成すると
よい。この遮光性インキからなる層の形成方法として
は、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印
刷法などの通常の印刷法などを用いるとよい。また、遮
光性インキからなる層を二層以上形成して遮光層21と
してもよい。遮光性インキからなる層と隠蔽性のある金
属薄膜層とを組合せて遮光層21としてもよい。金属薄
膜層は、真空蒸着法、スパッターリング法、イオンプレ
ーティング法、鍍金法などで0.04μmを超える厚み
で形成し、表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウ
ム、ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、イン
ジウム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これら
の合金または化合物を使用する。また金属薄膜層を設け
る際に、金属薄膜層の密着性を向上させるために、アン
カー層を設けてもよい。
【0051】上記着色透光層22は、加飾成形品7の着
色透光層8,15と同様に、塩化ビニル−酢酸ビニル系
樹脂、ポリアミド系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、
エポキシ系樹脂、シアノアクリレート系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポ
リビニルアセタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹
脂、セルロースエステル系樹脂、アルキド樹脂などの樹
脂をバインダーとし透光性の金属顔料や無機顔料、染料
等を着色剤として含有する透光性インキを用いて形成す
るとよい。この透光性インキからなる層の形成方法とし
ては、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン
印刷法などの通常の印刷法などを用いるとよい。また、
透光性インキからなる層を二層以上形成して着色透光層
22としてもよい。透光性インキからなる層と透光性の
金属薄膜層とを組合せて着色透光層22としてもよい。
透光性の金属薄膜層は、真空蒸着法、スパッターリング
法、イオンプレーティング法、鍍金法などで透光性が上
がるように0,005〜0.04μmの厚みで形成し、
表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、ニッケ
ル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウム、
銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合金ま
たは化合物を使用する。また透光性の金属薄膜層を設け
る際に、該金属薄膜層の密着性を向上させるために、ア
ンカー層を設けてもよい。
【0052】また、加飾薄状物20の積層構成は、基体
シート23を視認側に最も近い側としなくても構わな
い。たとえば、少なくとも1つの透光部周辺領域aにつ
いて次のような層構成をしたもの、すなわち透光性の基
体シート23の一面の上記領域内の遮光部2に対応する
箇所のみに前記した様な遮光層21を形成し、基体シー
ト23の他面の上記領域内の少なくとも透光部1に対応
する箇所に前記したような着色透光層22を形成したも
のであってもよい(図12参照)。あるいは上記領域に
ついて次のような層構成をしたもの、すなわち透光性の
基体シート23の片面の上記領域内の少なくとも透光部
1に対応する箇所に前記したような着色透光層22を形
成し、その上の上記領域内の遮光部2に対応する箇所の
みに前記したような遮光層21を形成したものであって
もよい(図13参照)。また、加飾薄状物20の積層構
成は、上記領域について次のように着色透光層22と基
体シート23とを兼用させた層構成をしたもの、すなわ
ち透光性で且つ着色された樹脂シートである着色透光兼
基体シート24の一方の面の上記領域内の遮光部2に対
応する箇所のみに前記したような遮光層21を形成した
ものであってもよい(図14参照)。
【0053】また、基体シート23や着色透光兼基体シ
ート24以外に透光性の裏打ちシートを有していてもよ
い(図示せず)。透光性の裏打ちシートとしては、構成
Iで示したのと同様の樹脂を用いることができる。こう
することで、腰の強さが付与され、折り曲げ負荷に対す
る耐性が向上し、加飾薄状物の変形がしにくくなるとい
う効果が得られる。樹脂シートは透明でも半透明でもよ
い。
【0054】以上のような、少なくとも1つの透光部周
辺領域aにおいて、視認側から上記領域内の遮光部2の
みに形成される遮光層21、上記領域内の少なくとも透
光部1に形成される着色透光層22を順次積層すること
によって加飾薄状物を透光部1と遮光部2とに区分けす
る(図11〜図14参照)に際しては、視認側から上記
領域内の透光部1及び上記領域内の遮光部2をCIE
(国際照明委員会)1976のL表色系にお
いて色度測定したときの色差ΔE、JIS K7105
において測定した上記領域内の透光部1に位置する全層
の光線透過率の値X(%)および上記領域内の遮光部
2に位置する全層の光線透過率の最大値X(%)につ
いて、以下の関係式(1)〜(3)、上記領域内の遮光
部2に着色透光層の形成されない部分がある場合には加
えて関係式(4)が成り立つ必要がある。 ΔE≦50…(1) 3≦X<70…(2) 4X≦X…(3) X≦10…(4)
【0055】色差ΔEが50に満たない隣接する透光部
2と透光部3とは、光源からの光を照射しない状態で、
基本的にその色が同化し、透光部2のパターンの存在が
消されて認識されることになる。その結果、昼光下では
表示が不要で夜間には表示が必要になるような表示物へ
の適用や、光源をON・OFFすることで表示・非表示
する用途の表示物への適用の他、カードゲーム等で使用
するカードについて光を当てることによる面白い意匠効
果を持たせることなどができる。ただし、例外としてJ
IS K 7105において測定した前記領域内の透光
部1に位置する全層の光線透過率の値Xが70(%)
以上の場合には、透光部1の色の濃さが薄すぎてΔE≦
50であっても同化しなくなる。したがって、同化を考
える上で、関係式(1)に加えて関係式(2)が重要で
ある。
【0056】また、JIS K 7105において測定
した前記領域内の透光部1に位置する全層の光線透過率
の値Xが3(%)に満たないと、いくら光源を照らし
ても透光部1のパターンがくっきりと浮き出ないという
問題が生ずる。また、JISK 7105において測定
した前記領域内の遮光部2に位置する全層の光線透過率
の最大値XがXの1/4を超えると、透光部1のパ
ターンが浮き出るような光源の強さにしたときに遮光部
2において光漏れをするという問題が生ずる。より好ま
しくは、10X≦Xである。さらに、上記領域内の
遮光部2に着色透光層の形成されない部分がある場合に
はXが10(%)以下でないと、光源からの光を照射
したときに遮光部2で着色透光層の形成されない部分と
形成されている部分との境界が視認側から見えてしまう
という問題が生ずる。
【0057】また、上記加飾薄状物20の別の積層構成
としては、少なくとも1つの透光部周辺領域aにおい
て、視認側から上記領域内の透光部1及び上記領域内の
遮光部2に形成される着色透光層25、上記領域内の遮
光部2のみに形成される遮光層26を順次積層したもの
がある(構成IV:図15〜図18参照)。なお、一部
の透光部周辺領域aにおいて上記積層構成をとる場合、
残りの透光部周辺領域aにおいては当然上記積層構成を
とっておらず(例えば前記構成IIIにしても可)、し
たがって以下の説明は上記領域内についてのものであ
る。
【0058】具体的には、少なくとも1つの透光部周辺
領域aについて次のような層構成をしたもの、すなわち
透光性の基体シート27の片面の上記領域内の遮光部2
に対応する箇所のみに遮光層26を形成し、その上の上
記領域内の少なくとも透光部1に対応する箇所に着色透
光層25を形成したものを加飾薄状物20とし、基体シ
ート27側から視認する(図15参照)。
【0059】また、基体シート27を視認側に最も近い
側としなくても構わない。たとえば、少なくとも1つの
透光部周辺領域aについて次のような層構成をしたも
の、すなわち透光性の基体シート27の一面の上記領域
内の透光部1及び上記領域内の遮光部2に対応する箇所
に前記した様な着色透光層25を形成し、基体シート2
7の他面の上記領域内の遮光部2に対応する箇所のみに
前記した様な遮光層26を形成したものでもよい(図1
6参照)。あるいは上記領域について次のような層構成
をしたもの、すなわち透光性の基体シート27の片面の
上記領域内の遮光部2に対応する箇所のみに前記した様
な遮光層26を形成し、その上の上記領域内の透光部1
及び上記領域内の遮光部2に対応する箇所に前記した様
な着色透光層25を形成したものでもよい(図17参
照)。また、加飾薄状物20の積層構成は、上記領域に
ついて次のように着色透光層25と基体シート27とを
兼用させた層構成をしたもの、すなわち透光性で且つ着
色された樹脂シートである着色透光兼基体シート28の
一方の面の上記領域内の遮光部2に対応する箇所のみに
前記した様な遮光層26形成したものであってもよい
(図18参照)。
【0060】なお、上記の視認側から着色透光層25、
遮光層26を順次積層した加飾薄状物20(構成IV)
における遮光層26、着色透光層25、着色透光兼基体
シート28、基体シート27、裏打ちシートで使用する
樹脂、着色剤、金属の材質や、各層の形成手段は、前記
した視認側から遮光層21、着色透光層22の順で積層
した加飾薄状物20(構成III)の場合と同様のもの
とすることができる。
【0061】以上のような、少なくとも1つの透光部周
辺領域aにおいて、視認側から上記領域内の透光部1及
び上記領域内の遮光部2に形成される着色透光層25、
上記領域内の遮光部2のみに形成される遮光層26を順
次積層することによって加飾薄状物を透光部1と遮光部
2とに区分けする(図15〜図18参照)に際しては、
視認側から上記領域内の透光部1及び上記領域内の遮光
部2をCIE(国際照明委員会)1976のL
表色系において色度測定したときの色差ΔE、JIS
K 7105において測定した上記領域内の透光部1
に位置する全層の光線透過率の値X(%)および上記
領域内の遮光部2に位置する全層の光線透過率の最大値
(%)について、以下の関係式(1)〜(3)の成
り立つ必要がある。 ΔE≦50…(1) 3≦X<70…(2) 4X≦X…(3)
【0062】関係式(1)〜(3)の成立が必要な理由
は、構成IIIの場合と同じである。また、構成III
と同様、より好ましくは10X≦Xである。ただ、
本構成IVの場合は、前記領域内の遮光部2に着色透光
層の形成されない部分が元々存在しないため(したがっ
て、光線透過率は遮光部2のどこでも同じであり、X2
は遮光部2での光線透過率の最大値であると同時に最小
値でもある。)、Xを10(%)以下に制限しなくて
も光源からの光を照射したときに遮光部2で着色透光層
の形成されない部分と形成されている部分との境界が視
認側から見えることがない。したがって、本構成IVで
は、前記構成IIIのように遮光部2の色彩が、ごく一
部の着色剤(酸化鉄の茶、カーボンブラックの黒、酸化
チタンの白など)で表現できる色彩のみに限定されるこ
とがない。たとえば、加飾薄状物20の遮光部2を金属
蒸着色やメタリック色、黄色系にすることできる。
【0063】下記の表1は、前記領域内の透光部及び前
記領域内の遮光部に形成される着色透光層、前記領域内
の遮光部のみに形成される遮光層を視認側から順次積層
してなる加飾成形品(構成II)又は加飾薄状物(構成
IV)について試料1〜14を作成し、背後から光源で
照らさない状態で、視認側から前記領域内の透光部と遮
光部をCIE(国際照明委員会)1976のL
表色系において色度測定し、この測定結果より透光部
と遮光部との色差を求め、そのときの透光部と遮光部と
の同化性を目視にて判定した結果とともに表わしたもの
である。また、表1には、試料1〜14について、前記
領域内の透光部に位置する全層の光線透過率Xと前記
領域内の遮光部に位置する全層の光線透過率Xをそれ
ぞれJIS K 7105において測定し、この測定結
果およびX/Xの比率が、背後から光源で照らした
状態で前記領域内の透光部の照光性および前記領域内の
遮光部の光漏れ防止性を目視にて判定した結果とともに
表わされている。
【0064】
【表1】
【0065】なお、表1の同化性、照光性、光漏れ防止
性の欄の◎,○,△,×は、それぞれ下記の状態を意味
する。
【0066】<同化性> ○:背後から光源で照らさないとき、よほど注意して見
ない限り、透光部と遮光部の色の差が認識できない △:背後から光源で照らさないとき、同系色であるが、
透光部と遮光部の色の差が若干認識できる ×:背後から光源で照らさないとき、透光部と遮光部の
色の差が明白に認識できる
【0067】<照光性> ◎:背後から光源で照らしたとき、透光部のパターンが
鮮明に浮き出る ○:背後から光源で照らしたとき、透光部のパターンの
鮮明度が不足気味 △:背後から光源で照らしたとき、透光部のパターンの
判別が困難 ×:背後から光源で照らしたとき、透光部のパターンの
判別が不可能
【0068】<光漏れ防止性> ◎:背後から光源で照らしたとき、遮光部で全く光漏れ
しない ○:背後から光源で照らしたとき、光源の強さを調節す
れば遮光部に光漏れしない範囲がある △:背後から光源で照らしたとき、光源の強さを調節し
ても遮光部で光漏れしない範囲がわずか ×:背後から光源で照らしたとき、遮光部でかなりの量
の光漏れする
【0069】また、下記の表2は、前記領域内の遮光部
のみに形成される遮光層、前記領域内の少なくとも透光
部に形成される着色透光層を視認側から順次積層してな
る加飾成形品(構成I)又は加飾薄状物(構成III)
について試料15〜26を作成し、背後から光源で照ら
さない状態で、視認側から前記領域内の透光部と遮光部
をCIE(国際照明委員会)1976のL
色系において色度測定し、この測定結果より透光部と遮
光部との色差を求め、そのときの透光部と遮光部との同
化性を目視にて判定した結果とともに表わしたものであ
る。また、表2には、試料15〜26について、前記領
域内の透光部に位置する成形品を含む全層の光線透過率
と前記領域内の遮光部に位置する成形品を含む全層
の光線透過率XをそれぞれJIS K 7105にお
いて測定し、この測定結果およびX/Xの比率が、
背後から光源で照らした状態で前記領域内の透光部の照
光性、前記領域内の透光部周囲における着色透光層の境
界見え、前記領域内の遮光部の光漏れ防止性を目視にて
判定した結果とともに表わされている。
【0070】
【表2】
【0071】なお、表2の同化性、照光性、光漏れ防止
性の欄の◎,○,△,×は、表1の場合と同じ状態を意
味する。また、表2の境界見えの欄の○,△,×は、下
記の状態を意味する。 <境界見え> ○:背後から光源で照らしたとき、透光部周囲に着色透
光層の境界が見えない △:背後から光源で照らしたとき、透光部周囲に着色透
光層の境界がほとんど見えない ×:背後から光源で照らしたとき、透光部周囲に着色透
光層の境界が見えやすい
【0072】表1からもわかるように、試料1,2は背
後から光源で照らしても透光部のパターンの判別が不可
能であるという照光性の問題があり、試料2,4,5,
8,10は背後から光源で照らしたときに遮光部でかな
りの量が光漏れするという問題があり、試料3,6,1
1は色差が大きく、試料10〜14は透光部の色が薄す
ぎて、いずれも背後から光源で照らさなくても明白に透
光部と遮光部の色の差が認識できてしまうという同化性
の問題がある。
【0073】表2からもわかるように、試料15,16
は背後から光源で照らしても透光部のパターンの判別が
不可能であるという照光性の問題があり、試料16,1
8,19,22は背後から光源で照らしたときに遮光部
でかなりの量が光漏れするという問題があり、試料1
7,20,24は色差が大きく、試料26は透光部の色
が薄すぎて、いずれも背後から光源で照らさなくても明
白に透光部と遮光部の色の差が認識できてしまうという
同化性の問題があり、試料25は背後から光源で照らし
たときに透光部周囲に着色透光層の境界が見えやすいと
いう問題がある。
【0074】
【実施例】実施例1 <ブロンズ金属光沢色電話筐体:図19、図20参照>
まず、厚み250μmのポリカーボネート系樹脂フィル
ムを基体シート18として用い、その上に着色透光層1
5として、ブリリアントイエローを主成分とする着色剤
とアクリル系樹脂からなりグラビア印刷法にて形成され
た厚み1μmの透光性着色インキ層15a、アルミニウ
ムからなり蒸着法にて形成された厚み0.03μmの透
光性金属薄膜層15bを順次積層した。次いで、これら
着色透光層15の上に、カーボンブラックと塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体樹脂からなりスクリーン印刷法に
て「NISSHA」が抜き文字パターンで形成された厚
み8μmの遮光性インキ層を遮光層14として積層する
ことによりインサートフィルム5を得た。このインサー
トフィルム5は、着色透光層15と遮光層14とが重な
った遮光部2と、着色透光層15と遮光層14とが重な
っていない透光部1とに区分けされている。以上のよう
なインサートフィルム5を、電話筐体を成形するための
射出成形用金型内に設置し、型閉めし、キャビティ内に
透明ポリカーボネート系樹脂からなる透光性の成形樹脂
を注入することにより、厚み2.5mmの透光性の成形
品4の成形と同時に成形品の表面にインサートフィルム
を一体化し、透光部1と遮光部2とを有する加飾成形品
7を得た(図19参照)。冷却後、型開きをして加飾成
形品7を金型から外した。この加飾成形品の用途は電話
筐体である。この電話筐体について、ミノルタ製色彩色
差計を用いて遮光部のインサートフィルム側からCIE
(国際照明委員会)1976のL表色系にお
いて色度測定したところ、色度値はL=−60,a
=13,b=6であった。また、透光部のインサート
フィルム側から測定した色度値はL=−45,a
−23,b=18であった。これらの測定値より遮光
部と透光部との色度差を算出すると、ΔE=30であっ
た。さらに、オリンパス製顕微分光計を用い、JIS
K 7105において透光部に位置する成形品を含む全
層の光線透過率の値X(%)を測定したところ、X
=40であった。また、遮光部に位置する成形品を含む
全層の光線透過率の最大値X(%)を測定したとこ
ろ、X=7.5であった。この電話筐体は、背後から
光源3で照らしていない状態では全体がブロンズ金属光
沢色であり、透光部1の文字パターンは全く認識されな
い(図20a参照)。しかし、背後から光源3で照らし
ている状態では、黄褐色色の「NISSHA」の文字を
形成する透光部1をくっきりと浮き出させることができ
た(図20b参照)。
【0075】実施例2 <シルバーメタリック色自動車内装部品:図6、図21
参照>まず、厚み125μmのアクリル系樹脂フィルム
を基体シート16として用い、その上に着色透光層15
として、アルミニウムフレーク顔料とアクリル系樹脂か
らなりグラビア印刷法にて形成された厚み2μmの透光
性インキ層を形成した。次いで、この着色透光層15の
上に、カーボンブラック、酸化チタンとアクリル系樹脂
からなりスクリーン印刷法にて「NISSHA」が抜き
文字パターンで形成された厚み10μmの遮光性インキ
層を遮光層14として積層することによりインサートフ
ィルム5を得た。このインサートフィルムは、着色透光
層15と遮光層14とが重なった遮光部2と、着色透光
層15と遮光層14とが重なっていない透光部1とに区
分けされている。以上のようなインサートフィルムを、
自動車内装部品を成形するための射出成形用金型内に設
置し、型閉めし、キャビティ内に透明ポリカーボネート
系樹脂からなる透光性の成形樹脂を注入することによ
り、厚み3.5mmの透光性の成形品4の成形と同時に
成形品4の表面にインサートフィルム5を一体化し、透
光部1と遮光部2とを有する加飾成形品7を得た(図6
参照)。冷却後、型開きをして加飾成形品7を金型から
外した。この加飾成形品の用途は自動車内装部品であ
る。この自動車内装部品について、ミノルタ製色彩色差
計を用いて遮光部のインサートフィルム側からCIE
(国際照明委員会)1976のL表色系にお
いて色度測定したところ、色度値はL=17,a
5,b=6であった。また、透光部のインサートフィ
ルム側から測定した色度値はL=20,a=3,b
=2であった。これらの測定値より遮光部2と透光部
1との色度差を算出すると、ΔE=5であった。さら
に、オリンパス製顕微分光計を用い、JIS K 71
05において透光部に位置する成形品を含む全層の光線
透過率の値X(%)を測定したところ、X=20で
あった)。また、遮光部に位置する成形品を含む全層の
光線透過率の最大値X(%)を測定したところ、X
=3.5であった。この自動車内装部品は、背後から光
源3で照らしていない状態では全体がシルバーメタリッ
ク色であり、透光部1の文字パターンは全く認識されな
い(図21a参照)。背後から光源3で照らしている状
態では、灰色の「NISSHA」の文字を形成する透光
部1をくっきりと浮き出させることができた(図21b
参照)。
【0076】実施例3 <黄白色電気炊飯器スイッチパネル:図22、図23参
照>まず、厚み188μmのポリエステル樹脂フィルム
を基体シート16として用い、その上に着色透光層15
として、ブリリアントイエローとセルロース系樹脂から
なりオフセット印刷法にて形成された厚み1.5μmの
透光性着色インキ層を積層した。次いで、この着色透光
層15の上に、酸化チタンとアクリル系樹脂からなりス
クリーン印刷法にて「炊飯」が抜き文字パターンで形成
された厚み12μmの遮光性インキ層を遮光層14とし
て積層した。さらに、その上にビニル系接着インキ層を
全面コートした後に、裏打ちシート29として厚み0.
3mmの半透明ABSシートをラミネートすることによ
りインサートフィルム5を得た。このインサートフィル
ムは、着色透光層15と遮光層14とが重なった遮光部
2と、着色透光層15と遮光層14とが重なっていない
透光部1とに区分けされている。以上のようなインサー
トフィルム5を、電気炊飯器スイッチパネルを成形する
ための射出成形用金型内に設置し、型閉めし、キャビテ
ィ内に透明ABS樹脂からなる透光性の成形樹脂を注入
することにより、厚み2mmの透光性の成形品4の成形
と同時に成形品4の表面にインサートフィルム5を一体
化し、透光部1と遮光部2とを有する加飾成形品7を得
た(図22参照)。冷却後、型開きをして加飾成形品7
を金型から外した。この加飾成形品の用途は電気炊飯器
スイッチパネルである。この電気炊飯器スイッチパネル
について、ミノルタ製色彩色差計を用いて遮光部のイン
サートフィルム側からCIE(国際照明委員会)197
6のL 表色系において色度測定したところ、
色度値はL=30,a=10,b=40であっ
た。また、透光部のインサートフィルム側から測定した
色度値はL =50,a=13,b=12であっ
た。これらの測定値より遮光部2と透光部1との色度差
を算出すると、ΔE=33であった。さらに、オリンパ
ス製顕微分光計を用い、JIS K 7105において
透光部に位置する成形品を含む全層の光線透過率の値X
(%)を測定したところ、X=60であった。ま
た、遮光部に位置する成形品を含む全層の光線透過率の
最大値X(%)を測定したところ、X=10であっ
た。この電気炊飯器スイッチパネは、背後から光源3で
照らしていない状態では全体が黄白色であり、透光部1
の文字パターンは全く認識されない(図23a参照)。
しかし、背後から光源3で照らしている状態では、黄白
色の「炊飯」の文字を形成する透光部1をくっきりと浮
き出させることができた(図23b参照)。
【0077】実施例4 <黒色タクシー用照光表示品:図5、図24参照>ま
ず、厚み38μmのポリエステル系樹脂フィルムを基体
シート12として用い、その上にポリフッ化ビニリデン
からなりロールコート法にて形成された厚み10μmの
剥離層13を形成し、その上に遮光層9として、多量の
カーボンブラックとアクリル系樹脂からなりスクリーン
印刷法にて「空車」が抜き文字パターンで形成された厚
み8μmの遮光性インキ層を形成した。次いで、この抜
き文字パターンおよびその周囲の上に着色透光層8とし
て、ごく少量のカーボンブラックとアクリル系樹脂から
なりスクリーン印刷法にて形成された厚み8μmの透光
性インキ層を形成し、さらにその上に塩化ビニル樹脂か
らなる接着インキ層をスクリーン印刷法にて積層するこ
とにより転写材を得た。この転写材は、抜き文字パター
ンに対応する透光部1とその周囲の遮光部2とに区分け
されている。以上のような転写材を、照光表示品を成形
するための圧縮成形用金型内に設置し、型閉めし、キャ
ビティ内にアクリル系樹脂からなる透光性の成形樹脂を
注入することにより、厚み4mmの透光性の成形品4の
成形と同時に成形品4の表面に転写材を一体化し、冷却
後、型開きをして加飾成形品7を金型から外した後、基
体シート12を剥離することにより透光部1と遮光部2
とを有する加飾成形品7を得た(図5参照)。この加飾
成形品の用途はタクシー用照光表示品である。このタク
シー用照光表示品について、ミノルタ製色彩色差計を用
いて遮光部の剥離層側からCIE(国際照明委員会)1
976のL表色系において色度測定したとこ
ろ、色度値はL=4,a=1,b=−2であっ
た。また、透光部の剥離層側から測定した色度値はL
=7,a=2,b=−4であった。これらの測定値
より遮光部2と透光部1との色度差を算出すると、ΔE
=3.5であった。さらに、オリンパス製顕微分光計を
用い、JIS K 7105において透光部に位置する
成形品を含む全層の光線透過率の値X(%)を測定し
たところ、X=26であった)。また、遮光部に位置
する成形品を含む全層の光線透過率の最大値X(%)
を測定したところ、X=2.2であった。このタクシ
ー用照光表示品は、背後から光源3で照らしていない状
態では全体が黒色であり、透光部1の文字パターンは全
く認識されない(図24a参照)。しかし、背後から光
源3で照らしている状態では、灰色の「空車」の文字を
形成する透光部1をくっきりと浮き出させることができ
た(図24b参照)。
【0078】実施例5 <緑色照光看板:図18、図25参照>まず、厚み3m
mのフタロシアニングリーン入りアクリル系樹脂シート
を着色兼基体シート28として用い、その上に「夜間入
口」のパターンでマスキングした後、その上に多量のフ
タロシアニングリーンとアクリル系樹脂からなる塗料を
塗布し、数時間放置後にマスキングを取り去ることによ
り「夜間入口」が抜き文字パターンで形成された厚み5
0μmの遮光層26を形成した。このシートは、抜き文
字パターンに対応する透光部1とその周囲の遮光部2と
に区分けされている。以上のようなシートを真空成形し
て所望の形状に加工した後、レーザー加工でもって不要
の箇所を切り取ることにより透光部1と遮光部2とを有
する加飾薄状物20(図18参照)を得た。この加飾薄
状物20の用途は入り口上部に設置する照光看板であ
る。この照光看板について、ミノルタ製色彩色差計を用
いて遮光部の着色兼基体シート28側からCIE(国際
照明委員会)1976のL表色系において色
度測定したところ、色度値はL=41,a=−2
7,b=31であった。また、透光部の着色兼基体シ
ート28側から測定した色度値はL=48,a=−
22,b=24であった。これらの測定値より遮光部
2と透光部1との色度差を算出すると、ΔE=11.1
であった。さらに、オリンパス製顕微分光計を用い、J
IS K 7105において透光部に位置する全層の光
線透過率の値X(%)を測定したところ、X=23
であった)。また、遮光部に位置する全層の光線透過率
の最大値X(%)を測定したところ、X=5.4で
あった。この照光看板は、背後から光源3で照らしてい
ない状態では全体が緑色であり、透光部1の文字パター
ンは全く認識されない(図25a参照)。しかし、背後
から光源3で照らしている状態では、緑白色の「夜間入
口」の文字を形成する透光部1をくっきりと浮き出させ
ることができた(図25b参照)。
【0079】実施例6 <赤色照光カード:図13、図26参照>まず、厚み
0.5mmのポリ乳酸系生分解性樹脂シートを基体シー
ト23として用い、その上に着色透光層22として、ご
く少量の酸化鉄とセルロース系樹脂からなりグラビア印
刷法にて形成された厚み0.5μmの透光性着色インキ
層を積層した。次いで、この着色透光層22の上に、多
量の酸化鉄とセルロース系樹脂からなりスクリーン印刷
法にて「NISSHA」が抜き文字パターンで形成され
た厚み5μmの遮光性インキ層を遮光層21として積層
した。このシートは、抜き文字パターンに対応する透光
部1とその周囲の遮光部2とに区分けされている。以上
のようなシートを規定のカードサイズに打抜き加工する
ことにより透光部1と遮光部2とを有する加飾薄状物2
0(図13参照)を得た。この加飾薄状物20の用途は
照光カードである。この照光カードについて、ミノルタ
製色彩色差計を用いて遮光部の遮光層21側からCIE
(国際照明委員会)1976のL表色系にお
いて色度測定したところ、色度値はL=55,a
22,b=34であった。また、透光部の着色透光層
22側から測定した色度値はL=47,a=26,
=41であった。これらの測定値より遮光部2と透
光部1との色度差を算出すると、ΔE=11.3であっ
た。さらに、オリンパス製顕微分光計を用い、JISK
7105において透光部に位置する全層の光線透過率
の値X(%)を測定したところ、X=45であっ
た)。また、遮光部に位置する全層の光線透過率の最大
値X(%)を測定したところ、X=6.5であっ
た。この照光カードは、背後から光源3で照らしていな
い状態では全体が赤褐色であり、透光部1の文字パター
ンは全く認識されない(図26a参照)。しかし、背後
から光源3で照らしている状態では、薄茶色の「夜間入
口」の文字を形成する透光部1をくっきりと浮き出させ
ることができた(図26b参照)。
【0080】
【発明の効果】本発明のバックライティング可能な加飾
成形品および加飾薄状物は、以上のとおりの構成を有す
るので、次のような優れた効果を有する。
【0081】すなわち、本発明のバックライティング可
能な加飾成形品は、インサートフィルム又は転写層が透
光性の成形品表面に一体化されるとともに1つ以上の透
光部と該透光部に隣接する遮光部とを有する加飾成形品
が、少なくとも1つの透光部周辺領域において、前記し
たような特定の積層構成および光学的条件を有するもの
であるので、背後から光源で照らすと透光部のパターン
が浮き出るが、背後から光源で照らされていない状態で
はそのパターンが周囲の遮光部と同化して、その存在が
わからなくなるような意匠を呈する。
【0082】本発明のバックライティング可能な加飾薄
状物は、1つ以上の透光部と該透光部に隣接する遮光部
とを有する加飾薄状物が、少なくとも1つの透光部周辺
領域において、前記したような特定の積層構成および光
学的条件を有するものであるので、背後から光源で照ら
すと透光部のパターンが浮き出るが、背後から光源で照
らされていない状態ではそのパターンが周囲の遮光部と
同化して、その存在がわからなくなるような意匠を呈す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加飾成形品の一実施例を示す断面
図である。
【図2】本発明に係る加飾成形品の一実施例を示す断面
図である。
【図3】本発明に係る加飾成形品の一実施例を示す断面
図である。
【図4】本発明に係る加飾成形品の一実施例を示す断面
図である。
【図5】本発明に係る加飾成形品の一実施例を示す断面
図である。
【図6】本発明に係る加飾成形品の一実施例を示す断面
図である。
【図7】本発明に係る加飾成形品の一実施例を示す断面
図である。
【図8】本発明に係る加飾成形品の一実施例を示す断面
図である。
【図9】本発明に係る加飾成形品の一実施例を示す断面
図である。
【図10】本発明に係る加飾成形品の一実施例を示す断
面図である。
【図11】本発明に係る加飾薄状物の一実施例を示す断
面図である。
【図12】本発明に係る加飾薄状物の一実施例を示す断
面図である。
【図13】本発明に係る加飾薄状物の一実施例を示す断
面図である。
【図14】本発明に係る加飾薄状物の一実施例を示す断
面図である。
【図15】本発明に係る加飾薄状物の一実施例を示す断
面図である。
【図16】本発明に係る加飾薄状物の一実施例を示す断
面図である。
【図17】本発明に係る加飾薄状物の一実施例を示す断
面図である。
【図18】本発明に係る加飾薄状物の一実施例を示す断
面図である。
【図19】本発明に係る加飾成形品の一実施例を示す断
面図である。
【図20】本発明に係る加飾成形品の照光による変化を
示す図である。
【図21】本発明に係る加飾成形品の照光による変化を
示す図である。
【図22】本発明に係る加飾成形品の一実施例を示す断
面図である。
【図23】本発明に係る加飾成形品の照光による変化を
示す図である。
【図24】本発明に係る加飾成形品の照光による変化を
示す図である。
【図25】本発明に係る加飾薄状物のの照光による変化
を示す図である。
【図26】本発明に係る加飾薄状物のの照光による変化
を示す図である。
【図27】本発明に係る色度測定の方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 透光部 2 遮光部 3 光源 4 成形品 5 インサートフィルム 6 転写層 7 加飾成形品 8 着色透光層 9 遮光層 10 基体シート 11 着色兼基体シート 12 基体シート 13 剥離層 14 遮光層 15 着色透光層 16 基体シート 17 着色兼基体シート 18 基体シート 19 剥離層 20 加飾薄状物 21 遮光層 22 着色透光層 23 基体シート 24 着色兼基体シート 25 着色透光層 26 遮光層 27 基体シート 28 着色兼基体シート 29 裏打ちシート 30 測定機器本体 31 測定ヘッド 32 プループ 33 試料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/14 B32B 7/02 103 G09F 9/00 323

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インサートフィルム又は転写層が透光性
    の成形品表面に一体化されるとともに1つ以上の透光部
    と該透光部に隣接する遮光部とを有する加飾成形品が、
    少なくとも1つの透光部周辺領域において、遮光部のみ
    に形成される遮光層、少なくとも透光部に形成される着
    色透光層を透光性の成形品表面に視認側から順次積層し
    てなるものであって、且つ上記領域内の透光部及び遮光
    部をCIE(国際照明委員会)1976のL
    表色系において視認側から色度測定したときの色差Δ
    E、JIS K 7105において測定した上記領域内
    の透光部に位置する成形品を含む全層の光線透過率の値
    (%)および上記領域内の遮光部に位置する成形品
    を含む全層の光線透過率の最大値X(%)について、
    以下の関係式(1)〜(3)が成り立ち、上記領域内の
    遮光部に着色透光層の形成されない部分がある場合には
    加えて関係式(4)が成り立つものであることを特徴と
    するバックライティング可能な加飾成形品。 ΔE≦50…(1) 3≦X<70…(2) 4X≦X…(3) X≦10…(4)
  2. 【請求項2】 インサートフィルム又は転写層が透光性
    の成形品表面に一体化されるとともに1つ以上の透光部
    と該透光部に隣接する遮光部とを有する加飾成形品が、
    少なくとも1つの透光部周辺領域において、透光部及び
    遮光部に形成される着色透光層、遮光部のみに形成され
    る遮光層を透光性の成形品表面に視認側から順次積層し
    てなるものであって、且つ上記領域内の透光部及び遮光
    部をCIE(国際照明委員会)1976のL
    表色系において視認側から色度測定したときの色差Δ
    E、JIS K 7105において測定した上記領域内
    の透光部に位置する成形品を含む全層の光線透過率の値
    (%)および上記領域内の遮光部に位置する成形品
    を含む全層の光線透過率の最大値X(%)について、
    以下の関係式(1)〜(3)が成り立つものであること
    を特徴とするバックライティング可能な加飾成形品。 ΔE≦50…(1) 3≦X<70…(2) 4X≦X…(3)
  3. 【請求項3】 上記加飾成形品が、JIS K 710
    5において測定した上記領域内の透光部に位置する成形
    品を含む全層の光線透過率の値X(%)および上記領
    域内の遮光部に位置する成形品を含む全層の光線透過率
    の最大値X(%)について、関係式10X≦X
    成り立つものである請求項1または請求項2のいずれか
    に記載のバックライティング可能な加飾成形品。
  4. 【請求項4】 1つ以上の透光部と該透光部に隣接する
    遮光部とを有する加飾薄状物が、少なくとも1つの透光
    部周辺領域において、遮光部のみに形成される遮光層、
    少なくとも透光部に形成される着色透光層を視認側から
    順次積層してなるものであって、且つ上記領域内の透光
    部及び遮光部をCIE(国際照明委員会)1976のL
    表色系において視認側から色度測定したとき
    の色差ΔE、JIS K 7105において測定した上
    記領域内の透光部に位置する全層の光線透過率の値X
    (%)および上記領域内の遮光部に位置する全層の光線
    透過率の最大値X(%)について、以下の関係式
    (1)〜(3)が成り立ち、上記領域内の遮光部に着色
    透光層の形成されない部分がある場合には加えて関係式
    (4)が成り立つものであることを特徴とするバックラ
    イティング可能な加飾薄状物。 ΔE≦50…(1) 3≦X<70…(2) 4X≦X…(3) X≦10…(4)
  5. 【請求項5】 1つ以上の透光部と該透光部に隣接する
    遮光部とを有する加飾薄状物が、少なくとも1つの透光
    部周辺領域において、透光部及び遮光部に形成される着
    色透光層、遮光部のみに形成される遮光層を視認側から
    順次積層してなるものであって、且つ上記領域内の透光
    部及び遮光部をCIE(国際照明委員会)1976のL
    表色系において視認側から色度測定したとき
    の色差ΔE、JIS K 7105において測定した上
    記領域内の透光部に位置する全層の光線透過率の値X
    (%)および上記領域内の遮光部に位置する全層の光線
    透過率の最大値X(%)について、以下の関係式
    (1)〜(3)が成り立つものであることを特徴とする
    バックライティング可能な加飾薄状物。 ΔE≦50…(1) 3≦X<70…(2) 4X≦X…(3)
  6. 【請求項6】 上記加飾薄状物が、JIS K 710
    5において測定した上記領域内の透光部に位置する全層
    の光線透過率の値X(%)および上記領域内の遮光部
    に位置する全層の光線透過率の最大値X(%)につい
    て、関係式10X≦Xが成り立つものである請求項
    4または請求項5のいずれかに記載のバックライティン
    グ可能な加飾薄状物。
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