JP6608206B2 - 車載用成形品、および車載用成形品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、車載用成形品、および車載用成形品の製造方法に関するものである。
特開2000−199082号公報には、アルミニウム薄板の彫り抜き成形品が開示されている。この彫り抜き成形品は、アルミニウム薄板の表面から裏面に達するまでエッチングにより当該アルミニウム薄板を彫り抜き、アルミニウム薄板の表面に任意の形状の画像を形成している。さらにエッチング処理後、アルミニウム薄板のエッチング断端面に陽極酸化皮膜を形成している。
特開2000−199082号公報
上記の彫り抜き成形品においては、エッチング処理により形成されたエッチング断端面を陽極酸化処理し、これにより表示成形品の耐腐食性を向上させることができる。一方で、表示成形品としては、耐腐食性を向上させるだけでなく数字や図柄等を明確に表示する必要があり、当該表示すべき数字や図柄等の視認性を向上させることも望まれる。本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、車載用成形品に表示される図柄等の視認性を向上するための改良技術を提供することを課題とする。
上記課題は、本発明により解決される。本発明に係る車載用成形品は、例えば、車両の速度計器の数字、文字、図柄等を表示する車載用パネルや、エンジンスタータやパワーウィンドウ等の車載用操作スイッチに採用することができる。この車載用成形品は、金属プレート材と樹脂材を有する。したがって、この車載用成形品は、金属・樹脂積層製品とも称する。例えば、金属プレート材の材質は、アルミ、ステンレス、銅、ニッケル、ニクロム、チタン等が採用され、樹脂材の材質は、PMMA(アクリル)、PC(ポリカーボネート)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、PVC(塩化ビニル樹脂)等が採用される。
本発明は、金属プレート材と樹脂材とを有し、前記金属プレート材の意匠面に図柄が形成された車載用成形品の製造方法に関する。
本発明に係る車載用成型品の製造方法は、前記意匠面に、非エッチング部の支持層を設ける支持層配設ステップを有する。また前記支持層配設ステップの後で、前記金属プレート材を貫通するように前記金属プレート材の前記意匠面とは反対側のエッチング開始面からエッチング処理を行い、前記意匠面に前記図柄を形成するエッチング処理ステップを備える。
さらに本発明に係る車載用成型品の製造方法は、前記金属プレート材の前記エッチング開始面の外表面に前記樹脂材を接着する樹脂材配設ステップを備える。
さらに本発明に係る車載用成型品の製造方法は、前記樹脂材配設ステップの後で、浮島状の前記非エッチング部を、前記樹脂材側で保持させた状態で、前記支持層を除去するステップを備える。
本発明に係る車載用成形品の製造方法の更なる形態によれば、樹脂材配設ステップは、樹脂材として第1樹脂材を金属プレート材のエッチング開始面に設ける第1樹脂材配設ステップと、第1樹脂材の金属プレート材とは反対側に第2樹脂材を設ける第2樹脂材配設ステップと、を備える。したがって、車載用成形品の樹脂材は、第1樹脂材と第2樹脂材が積層されることで構成される。
本発明に係る車載用成形品の製造方法の更なる形態によれば、第2樹脂材配設ステップは、金属プレート材のエッチング開始面に第1樹脂材が設けられたアセンブリ体に対して溶融樹脂を射出成形することで第2樹脂材を設ける。典型的には、射出成形としてインサート成形が採用される。
本発明に係る車載用成形品の製造方法の更なる形態によれば、樹脂材は、透明または半透明の樹脂材で構成され、樹脂材配設ステップの後に、樹脂材の金属プレート材とは反対側の面を着色する樹脂材着色ステップを備える。第1樹脂材と第2樹脂材が積層されて樹脂材が構成される場合には、第1樹脂材と第2樹脂材が共に透明または半透明であってもよく、第1樹脂材のみが透明または半透明であってもよい。第1樹脂材のみが透明または半透明に構成される場合には、第1樹脂材の金属プレート材とは反対側の面が着色される。すなわち、第1樹脂材と第2樹脂材の間に着色層が形成される。なお、予め着色層が形成された第1樹脂材を、着色層が金属プレート材の第1面に設けられるように第1樹脂材を金属プレート材の第1面に設けてもよい。すなわち、金属プレート材と第1樹脂材の間に着色層が形成されてもよい。
本発明によれば、車載用成形品に表示される図柄等の視認性を向上するための改良技術を提供することができる。
本発明に係る図柄表示用成形品を示す平面図である。 図柄表示用成形品の部分拡大図である。 表示部を形成するアルミニウム基板の部分断面図である。 図柄表示用成形品の製造方法の第1工程を示す断面図である。 図柄表示用成形品の製造方法の第2工程を示す断面図である。 図柄表示用成形品の製造方法の第3工程を示す断面図である。 図柄表示用成形品の製造方法の第4工程を示す断面図である。 図柄表示用成形品の製造方法の第5工程を示す断面図である。 図柄表示用成形品の製造方法の第6工程を示す断面図である。 図柄表示用成形品の製造方法の第7工程を示す断面図である。 図柄表示用成形品の製造方法の第8工程を示す断面図である。 図柄表示用成形品の製造方法の第9工程を示す断面図である。 本発明の変形例に係る図柄表示成形品を示す斜視図である。
本発明の代表的な実施形態につき、図1〜図12を参照して説明する。本実施形態は、車載用成形品の一例として、車両の速度計器などに使用される車載用パネルとしての図柄表示成形品100について説明する。図1に示すように、図柄表示用成形品100は、数字や模様等が視認可能な平板状の車載用部品である。具体的には、図2に示すように、図柄表示用成形品100は、アルミニウム基板110をエッチングすることによって形成された数字や模様等の表示部101を備える。表示部101は、エッチングにより形成された凹部115、および凹部115によって全周を囲まれた非エッチング部116により構成される。この凹部115に囲まれた非エッチング部116は、浮島部とも称する。なお、表示部101は、数字の「1」のように凹部115のみで構成される数字や模様等の形態、および数字「8」や「0」のように凹部115、および凹部115によって囲まれる非エッチング部116によって構成される数字や模様等の形態のいずれの形態も好適に包含する。
図3に示すように、アルミニウム基板110の表面110A(図3の上側の面)から裏面110B(図3の下側の面)に向かって等方性エッチング処理を行う場合には、アルミニウム基板110の表面110Aと裏面110Bでエッチングによって形成された凹部115の寸法が異なる。すなわち、アルミニウム基板110の表面110A側の凹部115の寸法(幅)は、アルミニウム基板110の裏面110B側の凹部115の寸法(幅)よりも大きくなる。換言すると、アルミニウム基板110の表面110A側の開口端部115aは断面が鈍角(90度より大きい角度)となり、アルミニウム基板110の裏面110B側のエッチング開口端部115bは断面が鋭角(90度より小さい角度)となる。この表面110Aは、エッチング開始面とも称する。なお、アルミニウム基板110の表面110Aと裏面110Bは説明の便宜上付与した名称であって、
さらに、アルミニウム基板110に対する等方性エッチング処理によって表示部101を形成する場合には、エッチング用のマスクに覆われた部分も腐食されてアンダーカットが生じることがある。すなわち、アルミニウム基板110の表面110Aにおける凹部115の寸法がアンダーカットにより設計寸法より大きくなることがある。
以上のようにエッチングによって表示部101を形成する場合には、アルミニウム基板110の表面110Aを意匠面とする場合に比べて、アルミニウム基板110の裏面110Bを意匠面に設定することで、表示部101の寸法がより設計寸法に近づく。さらに、アルミニウム基板110の裏面110Bの開口端部115bが鋭角に形成されることで、アルミニウム基板110の表面110A側を表示部101の意匠面とする場合に比べて、アルミニウム基板110の裏面110Bを意匠面に設定することで、表示部101の輪郭がより綺麗に見栄えよく形成される。
そこで、本実施形態においては、アルミニウム基板110にエッチングによって表示部101を形成する図柄表示用成形品100において、アルミニウム基板110の一方の面をエッチング開始面に設定し、アルミニウム基板110の他方の面を使用者が視認する意匠面に設定した。
以上の図柄表示用成形品100は、図4〜図12に示すように、アルミニウム基板110、樹脂フィルム140、および成形樹脂150を主体として構成されている。次に、図4〜図12を参照して、図柄表示用成形品100の製造方法について説明する。
(第1工程)
図4に示すように、第1工程は、基材としてのアルミニウム基板110を準備する基材準備工程である。アルミニウム基板110は、厚さが1mm以下の板材である。図4におけるアルミニウム基板110の上側の面を上面110Aと規定し、アルミニウム基板110の下側の面を下面110Bと規定する。なお、上面110Aは表面とも称し、下面110Bは裏面とも称する。
(第2工程)
図5に示すように、第2工程は、支持板としての樹脂板120をアルミニウム基板110の裏面110Bに接着する支持板接着工程である。樹脂板120は、接着層125によってアルミニウム基板110の裏面110Bに接着される。樹脂板120は、アルミニウム基板110を表面110Aから裏面110Bまで貫通するようにエッチングする際に、表示部101の凹部115によって囲まれる非エッチング部116(図2参照)を支持する層として構成される。樹脂板120は、典型的には、PET(ポリエチレンテレフタラート)フィルムが用いられる。なお、PETフィルム以外に、オレフィン系フィルム、ポリ塩化ビニル系フィルムを用いてもよい。なお、接着層125としては、エッチング工程において用いられるエッチング液の性質を考慮して種々の接着剤が用いられる。
(第3工程)
図6に示すように、第3工程は、アルミニウム基板110の表面110Aにエッチング用のマスク層130を形成するマスク形成工程である。マスク層130は、マスキングインキをスクリーン印刷やインクジェット印刷の印刷手段によってアルミニウム基板110の表面110Aに印刷されて形成される。マスク層130は、アルミニウム基板110の表面110Aの領域において、エッチングされる領域が露出されるように非マスク領域135を形成する。このマスク層130は、レジスト層とも称する。
(第4工程)
図7に示すように、第4工程は、マスク層130が形成されたアルミニウム基板110に対してエッチング処理を行うエッチング処理工程である。樹脂板120およびマスク層130と一体となったアルミニウム基板110をエッチング液に浸すことでアルミニウム基板110がエッチング処理される。具体的には、アルミニウム基板110の表面110Aに形成されたマスク層130の非マスク領域135に対応してアルミニウム基板110に凹部115が形成される。このようなウェットエッチングにおいては、アルミニウム基板110の表面110Aから裏面110Bに向かって徐々にアルミニウム基板110が除去されて凹部115が形成される。すなわち、アルミニウム基板110の表面110A側からエッチング処理が行われる。これにより、アルミニウム基板110の表面110A側の凹部115の寸法(幅)は、アルミニウム基板110の裏面110B側の凹部115の寸法(幅)よりも大きくなる。換言すると、アルミニウム基板110の表面110A側における開口端部115aは断面が鈍角(90度より大きい角度)となり、アルミニウム基板110の裏面110B側における開口端部115bは断面が鋭角(90度より小さい角度)となる。
(第5工程)
図8に示すように、第5工程は、エッチング処理後にアルミニウム基板110の表面110Aからマスク層130を除去するマスク除去工程である。マスク層130は、剥離液によって除去される。アルミニウム基板110や樹脂板120に影響を与えない剥離液が使用される。なお、光励起アッシングやプラズマアッシングによりマスク層130を除去してもよい。
(第6工程)
図9に示すように、第6工程は、アルミニウム基板110の表面110Aに樹脂フィルム140を接着する樹脂フィルム接着工程である。樹脂フィルム140は、接着層145によってアルミニウム基板110の表面110Aに接着される。接着層145は、典型的には、フィルム状のホットメルト接着剤が用いられる。また、樹脂フィルム140は、典型的には、透明または半透明なPC(ポリカーボネート)フィルムが用いられる。この樹脂フィルム140は、アルミニウム基板110の表面110Aに対して接着層145を介して加圧および加熱することで、アルミニウム基板110の表面110Aに接着される。
(第7工程)
図10に示すように、第7工程は、支持板としての樹脂板120をアルミニウム基板110の裏面110Bから除去する支持板除去工程である。アルミニウム基板110の裏面110Bから接着層125とともに樹脂板120を除去することで、アルミニウム基板110の裏面110Bを意匠面として露出させる。なお、第6工程において、浮島状の非エッチング部116は、樹脂フィルム140に保持される。すなわち、非エッチング部116を保持する機能は、アルミニウム基板110の裏面110Bの樹脂板120からアルミニウム基板110表面の樹脂フィルム140に移行される。
(第8工程)
図11に示すように、第8工程は、樹脂フィルム140上に着色インク層148を形成する塗装・印刷工程である。アクリルウレタン系や塩酢ビ系、合成樹脂系、ポリエステル系、アクリル系等のインクであり、図柄表示用成形品100に表示する表示部101の数字や文字や図柄、および模様に合わせて、黒色、白色、赤色、青色等の各色のインクが複数層積層されて形成されている。この着色インク層148は、図柄表示用成形品100の背面から照射された光を透過するように透光性を有するように形成されることが好ましい。
(第9工程)
図12に示すように、第9工程は、アルミニウム基板110の表面側に成形樹脂150を成形する樹脂成形工程である。所定の成形用金型に配置された樹脂フィルム140付きのアルミニウム基板110に対してインサート成形を行うことで、成形樹脂150が成形される。
以上の第1工程から第9工程によって、図柄表示用成形品100が形成される。なお、複数の図柄表示用成形品100を製造するために、アルミニウム基板110上に複数の図柄表示用成形品100に対応した表示部101を形成してもよい。この場合には、インサート成形を行う樹脂成形工程(第9工程)前に、それぞれの図柄表示用成形品100の表示部101を有する樹脂フィルム140付きアルミニウム基板110に切断する切断工程を有する。すなわち、第1工程から第8工程までは、複数の図柄表示用成形品100に対応した表示部101を単一のアルミニウム基板110に形成する。これにより、図柄表示用成形品100の製造効率が向上される。
また、インサート成形前に樹脂フィルム140付きアルミニウム基板110を所定の形状に折り曲げてフォーミングしてもよい。すなわち、図柄表示用成形品100の製造方法は、第8工程と第9工程の間にフォーミング工程を有していてもよい。このフォーミングは、真空成型、圧空成型、プレス成型等の工法により行われる。なお、フォーミング工程は切断工程の前に行われてもよく、切断工程後に行われてもよい。
また、表示部101に浮島状の非エッチング部116を有しない場合には、非エッチング部116を支持するための樹脂板120を設けなくてもよい。すなわち、表示部101の形状によって、第2工程(支持板接着工程)は省略可能である。また、第2工程(支持板接着工程)を省略した場合には、第7工程(支持板除去工程)も当然ながら省略される。
また、第8工程(塗装・印刷工程)は省略可能である。この場合には、透明または半透明な樹脂フィルム140の色が表示部101の色として視認される。そのため、樹脂フィルム140を不透明な有色の樹脂で形成してもよい。また、第6工程(樹脂フィルム接着工程)の前に、着色層が形成された樹脂フィルム140を準備し、第6工程(樹脂フィルム接着工程)において、着色層を有する樹脂フィルム140をアルミニウム基板110の表面110Aに接着することで、第8工程(塗装・印刷工程)を省略してもよい。なお、着色層は、樹脂フィルム140のアルミニウム基板110側の面に設けられてもよく、アルミニウム基板110とは反対側の面に設けられてもよい。
また、第9工程(樹脂成形工程)は省略可能である。この場合には、図柄表示用成形品100がアルミニウム基板110と樹脂フィルム140によって構成される。
以上の通り、本実施形態における製造方法は、少なくとも第1工程(基材準備工程)、第3工程(マスク形成工程)、第4工程(エッチング処理工程)、第5工程(マスク除去工程)、および第6工程(樹脂フィルム接着工程)を備えていればよい。
また、第2工程(支持板接着工程)と第3工程(マスク形成工程)の順序は入れ替え可能である。また、第7工程(支持板除去工程)と第8工程(塗装・印刷工程)の順序は入れ替え可能である。また、アルミニウム基板110の裏面110B(意匠面)をクリア塗装する塗装工程をさらに設けてもよい。
以上の製造方法により形成された図柄表示用成形品100は、アルミニウム基板110の表面110Aをエッチング開始面に設定し、アルミニウム基板110の裏面110Bを図柄表示用の意匠面に設定している。これにより、エッチング開始面を意匠面とする場合に比べて、図柄等の輪郭が見栄えよく形成される。したがって、図柄等の視認性が向上する。
また、以上の実施形態によれば、支持板としての樹脂板120を設けることで、アルミニウム基板110の裏面110Bを意匠面とするとともに、アルミニウム基板110の表面110Aをエッチング開始面とする場合であっても、表示部101における浮島状の非エッチング部116を形成することができる。
以上の実施形態においては、車載用成形品の一例として、車両の速度計器などに使用される車載用パネルとしての図柄表示成形品100について説明したが、これには限られない。例えば、図13に示すように、図柄表示成形品100として形成されたプッシュ式のエンジンスタータースイッチに本発明を適用してもよい。このエンジンスタータースイッチ100においては、使用者が押圧するアルミニウム基板110の裏面110Bに表示部101が設けられている。アルミニウム基板110の表面には、樹脂フィルム140および成形樹脂150が設けられている。
なお、以上の実施形態においては、説明の便宜上、アルミニウム基板110の表面110Aと裏面110Bを規定している。すなわち、意匠面とエッチング開始面が異なる面に設定されていれば、アルミニウム基板110の表面110Aを意匠面に設定し、裏面110Bをエッチング開始面に設定してもよい。なお、この場合には、アルミニウム基板110の表面110Aに支持板120が接着され、アルミニウム基板110の裏面110Bに樹脂フィルム140、成形樹脂150が設けられる。
以上の発明の趣旨に鑑み、本発明に係る車載用成形品は、下記の態様が構成可能である。
「金属プレートと樹脂材とを有する車載用成形品であって、
金属プレートは、金属プレート材に対する一方の面からエッチング処理を行うことにより金属プレート材を貫通するように形成された彫り抜き部を有し、
金属プレート材に対するエッチング処理を行う前記一方の面と、彫り抜き部により形成される図柄等の表示面が異なる面として構成されており、
樹脂材は、金属プレート材の前記一方の面に貼り付けられていることを特徴とする車載用成形品。」
(実施形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係)
本実施の形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本発明は、本実施の形態の構成に限定されるものではない。なお、本実施の形態の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下に示す。
図柄表示用成形品100は、本発明の「車載用成形品」に対応する構成の一例である。
アルミニウム基材110は、本発明の「金属プレート材」に対応する構成の一例である。
樹脂板120は、本発明の「補助板」に対応する構成の一例である。
樹脂フィルム140は、本発明の「樹脂材」に対応する構成の一例である。
樹脂フィルム140は、本発明の「第1樹脂材」に対応する構成の一例である。
成形樹脂150は、本発明の「樹脂材」に対応する構成の一例である。
成形樹脂150は、本発明の「第2樹脂材」に対応する構成の一例である。
第4工程(エッチング処理工程)は、本発明の「エッチング処理ステップ」に対応する構成の一例である。
第5工程(樹脂フィルム接着工程)は、本発明の「樹脂材配設ステップ」に対応する構成の一例である。
第5工程(樹脂フィルム接着工程)は、本発明の「第1樹脂材配設ステップ」に対応する構成の一例である。
第9工程(樹脂成形工程)は、本発明の「樹脂材配設ステップ」に対応する構成の一例である。
第9工程(樹脂成形工程)は、本発明の「第2樹脂材配設ステップ」に対応する構成の一例である。
第8工程(塗装・印刷工程)は、本発明の「樹脂材着色ステップ」に対応する構成の一例である。
第2工程(支持板接着工程)は、本発明の「補助板貼付けステップ」に対応する構成の一例である。
100 図柄表示用成形品
101 表示部
110 アルミニウム基板
110A 表面
110B 裏面
115 凹部
115a 開口端部
115b 開口端部
116 非エッチング部
120 樹脂板
125 接着層
130 マスク層
135 非マスク領域
140 樹脂フィルム
145 接着層
148 着色インク層
150 成形樹脂

Claims (4)

  1. 金属プレート材と樹脂材とを有し、前記金属プレート材の意匠面に図柄が形成された車載用成形品の製造方法であって、
    前記意匠面に、非エッチング部の支持層を設ける支持層配設ステップと、
    前記支持層配設ステップの後で、前記金属プレート材を貫通するように前記金属プレート材の前記意匠面とは反対側のエッチング開始面からエッチング処理を行い、前記意匠面に前記図柄を形成するエッチング処理ステップと、
    前記金属プレート材の前記エッチング開始面の外表面に前記樹脂材を接着する樹脂材配設ステップと、
    前記樹脂材配設ステップの後で、浮島状の前記非エッチング部を、前記樹脂材側で保持させた状態で、前記支持層を除去するステップと、を備えることを特徴とする車載用成形品の製造方法。
  2. 請求項1に記載の車載用成形品の製造方法であって、
    前記樹脂材は、第1樹脂材と第2樹脂材が積層されることで構成され、
    前記樹脂材配設ステップは、前記樹脂材として第1樹脂材を前記金属プレート材の前記エッチング開始面に設ける第1樹脂材配設ステップと、前記第1樹脂材の前記金属プレート材とは反対側に第2樹脂材を設ける第2樹脂材配設ステップと、を備えることを特徴とする車載用成形品の製造方法。
  3. 請求項2に記載の車載用成形品の製造方法であって、
    前記第2樹脂材配設ステップは、前記金属プレート材の前記エッチング開始面に前記第1樹脂材が設けられたアセンブリ体に対して溶融樹脂を射出成形することで前記第2樹脂材を設けることを特徴とする車載用成形品の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車載用成形品の製造方法であって、
    前記樹脂材は、透明または半透明の樹脂材で構成され、
    前記樹脂材配設ステップの後に、前記樹脂材の前記金属プレート材とは反対側の面を着色する樹脂材着色ステップを備えることを特徴とする車載用成形品の製造方法。
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