JP3492677B1 - 溶融金属供給用容器及び安全装置 - Google Patents
溶融金属供給用容器及び安全装置Info
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Abstract
とができ、しかも配管から不意に溶融金属が吐出する事
態を防止することができる溶融金属供給用容器の提供。 【解決手段】 溶融金属供給用容器は、内外を連通する
貫通孔を有し、溶融金属を収容することができる容器
と、前記容器の内外を連通し、前記溶融金属を流通する
ことが可能な第1の流路と、前記貫通孔に通じる第2の
流路に介在され、気体を通過させ、かつ、溶融金属の通
過を規制する規制部材とを具備することを特徴とする。
Description
ダイキャストマシーン等のユースポイントに供給するた
めに用いられる溶融金属供給用容器に関する。
ルミニウムの成型が行われる工場では、工場内ばかりで
なく、工場外からアルミニウム材料の供給を受けること
が多い。この場合、溶融した状態のアルミニウムを収容
した取鍋を材料供給側の工場から成型側の工場へと搬送
し、溶融した状態のままの材料を各ダイキャストマシー
ンへ供給することが行われている。
が貯留される容器本体の側壁に供給用の配管を取り付け
たいわば急須のような構造で、かかる取鍋を傾けること
により配管から成型側の保持炉に溶融金属を供給するこ
とが行われている。
ば取鍋の傾斜をフォークリフトを用いて行っており、そ
のような作業は必ずしも安全なものとはいえなかった。
また、取鍋を大きく傾動(傾斜・回転動作)させるため
にフォークリフトに回動機構を設ける必要があるため、
構成が特殊となり、更にそのような操作のためにフォー
クリフトの操作に熟練した作業者が必要とされる、とい
う課題があった。
えることで保持炉に溶融金属を供給したり、容器内を減
圧することで容器に溶融金属を吸引することが可能な差
圧式の溶融金属供給システムを提唱している。このよう
な差圧式の容器を採用することで、安全性や作業性が向
上するばかりか、より細やかな供給サービスが可能とな
る(例えば、特許文献1参照)。
に記載された容器を運搬するような場合、加給器が接続
される孔から溶融金属が漏れ出ないようにこの孔を塞ぐ
必要がある。
密閉した場合には、容器内の気体が温度上昇により膨張
し、溶融金属吐出用の配管から不意に溶融金属が吐出す
る、という問題が生じた。容器のライニングの乾燥が不
十分な場合にはこのような問題はさらに顕著なものとな
る。
ので、溶融金属が漏れ出ないように貫通孔を塞ぐことが
でき、しかも配管から不意に溶融金属が吐出する事態を
防止することができる溶融金属供給用容器を提供するこ
とを目的としている。
点を解決するためになされたものである。すなわち本発
明の安全装置は、溶融金属を収容することができる容器
の安全装置であって、前記容器の上部に設けられ、前記
容器の内圧を逃がすことができる貫通孔と、前記貫通孔
に、前記溶融金属の流通を規制するように設けられた規
制部材とを具備したことを特徴とする。また前記貫通孔
に対して着脱自在で、前記規制部材の介在により前記貫
通孔を塞ぐ栓を更に具備することを特徴とする。また貫
通孔に取り付けられ、カプラを構成するプラグと、前記
カプラを構成するソケットからなり、前記規制部材が介
在され、当該規制部材の介在により前記貫通孔に通じる
第2の流路を塞ぐ栓とを更に具備するようにしてもよ
い。
全装置を採用したものである。すなわち本発明の溶融金
属供給容器は、溶融金属を収容することができる容器
と、前記容器の内外を連通し、前記溶融金属を流通する
ことが可能な第1の流路と、前記容器の上部に設けら
れ、前記容器の内圧を逃がすことができる圧力開放管
と、前記圧力開放管に、前記溶融金属の流通を規制する
ように設けられた規制部材と、を具備したことを特徴と
する。すなわち本発明の容器は、貫通孔乃至は圧力開放
管と、この貫通孔に設けられた規制部材とからなる安全
装置を備えたものである。
給用容器は、内外を連通する貫通孔を有し、溶融金属を
収容することができる容器と、前記容器の内外を連通
し、前記溶融金属を流通することが可能な第1の流路
と、前記貫通孔に通じる第2の流路に介在され、気体を
通過させ、かつ、溶融金属の通過を規制する規制部材と
を具備することを特徴とする。
介在され、気体を通過させ、かつ、溶融金属の通過を規
制する規制部材を設けた安全装置を具備したので、溶融
金属が漏れ出ないように貫通孔を塞ぐことができ、しか
も配管から不意に溶融金属が吐出する事態を防止するこ
とができる。つまり気体の膨張や、水分の蒸発等によっ
て容器の内圧が上昇してしまった場合でも、溶融金属の
流路配管、圧力開放管、規制部材、乃至は規制部材を備
えた栓により、この圧力は外部へ逃がすことができる。
したがって溶融金属が不用意に外部へ漏れでるのを防止
することができる。一方、この規制部材を備えた開口部
それ自体からも溶融金属が漏れ出るのを防止することは
ない。これは焼結金属やセラミクスファイバーの成型品
等の規制部材が、気体に対しては通過するものの、溶融
アルミニウム合金などの溶融金属に対しては十分大きな
抵抗になるからである。また細孔やオリフィスの場合に
は、溶融金属がこの孔を通過しようとするときに熱を奪
われて固化し、固化した金属自体が溶融金属のさらなる
流通を規制する。このような規制部材乃至は安全装置は
熱容量及び表面積が大きい方が好ましい。これはこの安
全装置を溶融金属が流通しようとした場合に、熱容量が
大きいほど溶融金属が冷えて固まりやすく、表面積が大
きいほど規制部材が受熱した熱量を外部へ放散しやすい
からである。
通過させるが、溶融したアルミニウムを通過させない部
材であり、例えばセラミックファイバーを成形したも
の、焼結金属の成型品、スヤキ、メタルに細い貫通孔や
オリフィスを設けた部材を挙げることができるが、本発
明の目的を達成できるものであれば、これらに限定され
るものではない。いずれにせよ本発明における規制部材
は、空気や水蒸気などの気体については十分に抵抗が小
さく、溶融したアルミニウム合金等の溶融金属に対して
は十分に抵抗が大きくなるようなものである。
容器本体と、前記容器の第1の開口部を覆うように配置
され、前記第1の開口部よりも小径の第2の開口部を有
する大蓋と、前記第2の開口部に対して開閉可能に設け
られ、前記貫通孔が設けられたハッチとを具備すること
が好ましい形態である。
貫通孔の詰まりを確認できるからである。例えば容器内
に溶融金属を導入するまえに予熱が行われるが、その場
合小蓋を開けてガスバーナーを導入することにより行わ
れる。したがって、例えばこのような場合に貫通孔の詰
まりを検出できる。
部材の介在により前記貫通孔を塞ぐ栓を具備する形態と
して用いてもよく、また前記前記貫通孔に取り付けら
れ、カプラを構成するプラグと、前記カプラを構成する
ソケットからなり、前記規制部材が介在され、当該規制
部材の介在により前記貫通孔に通じる第2の流路を塞ぐ
栓とを具備する形態としてもよい。これにより栓の着脱
が容易となり、作業性が向上する。
面部から上方に向けて突出し、所定の高さの位置で水平
方向に折り曲げられ、接続部が水平方向に導出された配
管と、前記配管の接続部に取り付けられ、カプラを構成
するプラグと、前記カプラを構成するソケットからな
り、前記規制部材が介在され、当該規制部材の介在によ
り前記配管の接続部を塞ぐ栓とを具備する形態してもよ
い。
な事態を防止しながら、栓の着脱を行うことができる。
その場合、前記配管は例えばスイベルジョイントなどの
フレキシブルなジョイント部を有し、前記フレキシブル
ジョイント部と前記貫通孔との間に前記規制部材が介在
されていることを特徴とするような形態であってもよ
い。これにより、作業者がより簡単に配管を回転させる
ことができ、簡単に接続部を所望の位置にもってきて栓
の着脱を行うことができる。また、フレキシブルジョイ
ント部と貫通孔との間に規制部材を介在させることによ
り、フレキシブルジョイント部が金属により固化してし
まうことを防止することができる。
器は、内外を連通する貫通孔を有し、溶融金属を収容す
ることができる容器と、前記容器の内外を連通し、前記
溶融金属を流通することが可能な第1の流路と、前記第
1の流路の外側開口部に着脱可能に設けられ、気体を通
過させ、かつ、溶融金属の通過を規制する規制部材とを
具備することを特徴とする。すなわちこの溶融金属供給
容器は、上述した本発明の安全装置、乃至は規制部材、
または栓を、溶融金属が流通する第1の流路の容器外部
側開口部に着脱可能に設けたものである。例えば容器に
溶融金属を流通させる配管を取り付け、この配管の開口
部に規制部材を着脱可能に設けるようにしてもよい。着
脱可能にするにはトグルクランプなどの治具により規制
部材を開口部へ押しつけて開口部に栓をするようにして
もよい。このような構成を採用することによりトラック
での容器搬送中等に容器内圧が不意に上昇した場合で
も、溶融金属が漏れるのを防止することができる。なお
ユースポイントへ溶融金属を供給する場合にはこの安全
装置は取り外される。
で、圧力差を利用して外部との間で溶融金属を流通可能
な容器を保持して運搬するものであって、少なくとも走
行用のエンジンを搭載する運搬車輌であって、前記走行
用のエンジンによる当該運搬車輌の走行中又はアイドリ
ング中に、当該エンジンによって駆動される発電機と、
前記発電機により発電された電力により駆動される気体
圧縮機と、前記気体圧縮機により圧縮された気体を蓄積
するタンクとを搭載し、前記タンクに通じるエアーホー
スの先端に設けられた、前記容器に対し着脱自在なイン
ターフェース部を前記容器に接続し、前記タンクから前
記エアーホースを介して前記容器内部を加圧し、前記容
器に収容された溶融金属を外部に流通させるようにした
ことを特徴とするものである。
リング中に、当該車輌に搭載されたエンジンによって発
電機を駆動し、これにより発電された電力により気体圧
縮機を駆動して圧縮された気体をタンクに蓄積してい
る。そして、タンクに通じるエアーホースの先端に設け
られたインターフェース部を容器に接続し、タンクから
エアーホースを介して容器内部を加圧し、容器に収容さ
れた溶融金属を外部に流通している。本発明では、気体
圧縮機で気体を圧縮し、かかる気体をタンクに一旦蓄積
しているので、タンクが気体圧縮機と容器との間のいわ
ばバッファのような役割を果たすことになる。従って、
容器内を安定して加圧することができる。また、加圧の
ための手段を全て車輌内に搭載するようにしたので、車
輌が加圧する装置として独立して機能を発揮する。従っ
て、例えば工場内における加圧気体が流入する配管との
接続をする手間等が不要となり、作業性が向上する。
ホースとの間に設けられ、前記容器内部の圧力を解除す
るための弁を具備することを特徴とする。かかる弁とし
ては、リリーフ弁やリーク弁を用いることが好ましい。
ホースとの間に設けることにより、これらの弁等の熱等
による損壊及び老朽化を防止でき、安全に溶融金属を取
り扱うことができる。また、これらの弁等を当該容器ご
とに設ける必要がなく、容器の部品点数を少なくするこ
とができる。
ポンプを更に具備し、前記容器に対し着脱自在なインタ
ーフェース部を前記容器に接続し、前記真空ポンプによ
り前記エアーホースを介して前記容器内部を減圧し、外
部から前記容器内に溶融金属を流通させるようにしたこ
とを特徴とするものである。
搭載するようにしたので、車輌が加圧及び減圧する装置
として独立して機能を発揮する。従って、例えば工場内
における加圧気体が流入する配管との接続ばかりでな
く、真空系の配管との接続も不要となる。また、エアー
ホースを加圧と減圧とで共用しているので、部品点数の
削減も図ることができる。
又は前記真空ポンプとの間に介挿されたフィルタを更に
具備することを特徴とするものであり、更には前記フィ
ルタと前記タンク又は前記真空ポンプとの間に介挿され
た圧力コントローラを更に具備し、前記弁は、前記フィ
ルタと前記圧力コントローラとの間に介挿されているこ
とを特徴とするものである。
は流体中の水分などを捕捉することができることが好ま
しい。かかるフィルタは通常容器側に異物等が流入しな
いようにするものであるが、本発明では、フィルタがエ
アーホースとタンク又は真空ポンプとの間に介挿されて
いるので、容器側からの気体がこのフィルタを介して弁
から開放される。従って、例えば弁の詰まりを防止する
ことができる。このことは高温の溶融金属を供給する場
合に、安全性の観点から特に重要である。容器内圧を適
切に開放できない場合、高温の溶融金属の供給を止めら
れず、被供給側からあふれ出るなど非常に危険だからで
ある。
テムは、溶融金属を収容可能で、圧力差を利用して外部
との間で溶融金属を流通可能な容器を用い、フォークリ
フトによって前記容器を着脱自在に保持して当該容器を
ユースポイントまで運び、フォークリフトによって前記
容器を保持したままで当該容器に収容された溶融金属を
ユースポイントに供給するシステムであって、前記フォ
ークリフトは、当該フォークリフトが搭載する走行用の
エンジンによる当該フォークリフトの走行中又はアイド
リング中に、当該エンジンによって駆動される発電機
と、前記発電機により発電された電力により駆動される
気体圧縮機と、前記気体圧縮機により圧縮された気体を
蓄積するタンクとを搭載し、前記タンクに通じるエアー
ホースの先端に設けられた、前記容器に対し着脱自在な
インターフェース部を前記容器に接続し、前記タンクか
ら前記エアーホースを介して前記容器内部を加圧し、前
記容器に収容された溶融金属をユースポイントに供給す
るようにしたことを特徴とするものである。
システムは、(a)加圧式溶融金属供給容器と、(b)
前記加圧式溶融金属供給容器を着脱自在に保持しつつ昇
降する昇降機構と、前記加圧式溶融金属供給容器に対し
て加圧用の気体を供給する加圧気体貯留タンクと、走行
用のエンジンと、前記エンジンによって駆動される発電
機と、前記発電機により発電された電力により駆動され
る気体圧縮機とを有し、前記気体圧縮機によって圧縮さ
れた気体を前記加圧気体貯留タンクに貯留するようにし
た運搬車輌とを具備するものである。
加圧式溶融金属供給容器を着脱自在に保持しつつ昇降す
る昇降機構と、前記加圧式溶融金属供給容器に対して加
圧用の気体を供給する加圧気体貯留タンクと、走行用の
エンジンと、前記エンジンによって駆動される発電機
と、前記発電機により発電された電力により駆動される
気体圧縮機とを有し、前記気体圧縮機によって圧縮され
た気体を前記加圧気体貯留タンクに貯留するようにした
ことを特徴とするものである。
の間のいわばバッファのような役割を果たすことになる
ので、容器内を安定して加圧することができる。また、
車輌が加圧する装置として独立して機能を発揮するの
で、例えば工場内における加圧気体が流入する配管との
接続をする手間等が不要となり、作業性が向上する。
ッチを備え、前記インターフェース部は前記ハッチに対
して着脱可能であることを特徴とするものである。
に対して着脱可能であるので、容器内に溶融金属を供給
する度にハッチにおけるインターフェース部の装着位置
に対する金属の付着を確認することができる。従って、
当該部位の詰りを未然に防止することができる。
ークリフト機構であることを特徴とするものである。
機構に設けられ、前記容器の重量を計測するための計測
手段と、前記計測結果に基づき前記加圧気体貯留タンク
から前記容器への前記気体の供給を制御する制御手段と
を具備することを特徴とするものである。
所定以下になったとき所定量の溶融金属が容器から相手
側に供給されてものとみなして気体の供給を停止し、溶
融金属の供給を停止する。また容器内の溶融金属の量に
応じて、供給圧力を制御することができる。これによ
り、人手を介することなくしかも簡単な構成で特定量の
溶融金属を供給することができるようなる。
力センサ又はロードセルを有する、ことを特徴とするも
のである。
圧するための真空ポンプを更に具備することを特徴とす
るものである。
圧することで溶融金属の供給側の炉から溶融金属を当該
容器内に収容することができる。従って、従来のように
容器の上蓋を開けて溶融金属を外気にさらしながら容器
内に収容していた場合に比べ、本発明ではそのように外
気にさらすことはないので溶融金属の酸化を防止でき
る。また、従来のように上蓋を開けて溶融金属を収容し
ているので溶融金属が飛散するおそれもあったが、本発
明では外気にさらすことはないのでこのような問題はな
く、安全かつ容易に溶融金属を容器内に収容することが
できる。更に、溶融金属の供給側及び需要側の両工場の
運転が終了してから、例えば、両工場の複数ある炉にそ
れぞれ残った少量の溶融金属を運搬車輌が装備した真空
ポンプを用いて、容器内に収容することができる。これ
により、炉に少量の溶融金属が残り金属が固化してしま
うことを防止できる。特に、本発明では当該複数の炉を
運搬車輌で周回しながら溶融金属を回収でき効率的であ
る。
溶融金属を収容可能で、圧力差を利用して外部との間で
溶融金属を流通可能な容器を保持し、運搬する運搬車輌
であって、前記容器に対して着脱可能に設けられたイン
ターフェース部を有する配管と、前記配管を介して前記
容器の内部に導入する加圧気体を貯留可能な加圧気体貯
留タンクと、走行用のエンジンと、前記エンジンによっ
て駆動される発電機と、前記発電機により発電された電
力により駆動され、圧縮された気体を前記加圧気体貯留
タンクに貯留するための気体圧縮機と、前記配管を介し
て前記容器の内部を減圧する真空ポンプと、前記容器に
対して前記加圧気体貯留タンクによる加圧と前記真空ポ
ンプによる減圧との切り替えを行う手段とを具備するも
のである。
溶融金属を収容可能で、圧力差を利用して外部との間で
溶融金属を流通可能な容器を保持し、運搬する運搬車輌
であって、前記容器に対して着脱可能に設けられたイン
ターフェース部を有し、前記容器内部を減圧するための
真空ポンプに通じることが可能な配管と、前記配管の少
なくとも一部を介して前記容器の内部に導入する加圧気
体を貯留可能な加圧気体貯留タンクと、走行用のエンジ
ンと、前記エンジンによって駆動される発電機と、前記
発電機により発電された電力により駆動され、圧縮され
た気体を前記加圧気体貯留タンクに貯留するための気体
圧縮機と、前記加圧気体貯留タンクによる加圧と前記真
空ポンプによる減圧との切り替えを行う手段とを具備す
ることを特徴とするものである。
発明では、上記切り替え手段を有することで、容器内の
加圧と減圧、つまり容器内への溶融金属の導入と排出を
共通のインターフェース部及び少なくとも一部の配管を
用いて行うことができる。また制御盤内に加圧モード
(配湯時)での動作を制御する第1の制御系と、減圧モ
ード(吸引時)での動作を制御する第2の制御系とを切
り替えるスイッチ(モード切替スイッチ)を備えること
により、容器内の加圧制御と減圧制御、つまり容器内へ
の溶融金属の導入操作と排出操作を共通のインターフェ
ース部及び少なくとも一部の配管を用いて行うことがで
きる。
保持部と、前記容器の内部を調圧する調圧機構と、前記
保持部により保持された容器の重量を計測する手段と、
前記計測手段により計測された重量に基づき容器内の溶
融金属がほぼなくなることが検出されたとき、前記調圧
機構による圧力を大きくするように制御する制御手段と
を具備することを特徴とするものである。
保持部と、前記容器の内部を調圧する調圧機構と、前記
保持部により保持された容器の重量を計測する手段と、
前記計測手段により計測された重量が小さくなるに従っ
て、段階的に又は連続的に前記調圧機構による圧力を制
御する制御手段とを具備することを特徴とするものであ
る。
段階においては溶湯と気体の間欠吐出が発生しやすく、
容器内の溶融金属が少なくなるに従って、容器に対する
圧力を最終段階では大きくなるように制御した方がこの
ような溶湯と気体の間欠吐出を効果的に抑えることがで
きる。本発明者等の識見によると、最終段階で圧力を小
さくすることでは、間欠吐出する溶湯はかえって増大
し、その一方で本発明のごとく制御することで間欠吐出
するものは気体が大半となり、上記の不具合の発生を効
果的に防止できる。
能である。
圧力差を利用して外部との間で溶融金属を流通可能な容
器を保持し、運搬する運搬車輌であって、当該車輌の走
行用のエンジンと、前記エンジンにより駆動される発電
機と、前記発電機により発電された電力により駆動され
る気体圧縮機と、前記気体圧縮機により圧縮された気体
を蓄積するタンクと、前記容器に対し着脱自在なインタ
ーフェース部を有し、このインターフェース部を通じて
前記容器内部を加圧する手段とを具備することを特徴と
するものである。
圧力差を利用して外部との間で溶融金属を流通可能な容
器を保持し、運搬する運搬車輌であって、前記容器に対
し着脱自在なインターフェース部を有し、このインター
フェース部を通じて前記容器内部を調圧するための調圧
系と、前記調圧系の中に含まれ、前記容器内部の圧力を
解除する手段とを具備することを特徴とするものであ
る。
る真空ポンプ、加圧手段である加圧気体貯留タンクやコ
ンプレッサ、配管、配管と容器との間の例えばフレキシ
ブルな配管であるエアーホース等をいう。レギュレータ
(減圧弁)や圧力コントローラも調圧系に含まれる。減
圧弁とは1次側圧力を減じて2次側へ供給するバルブで
あり、圧力コントローラは所定の1次側圧力に対して2
次側圧力を能動的に変動させて供給するものである。ま
た、圧力解除手段とは、例えばリリーフ弁(一定圧以上
になったときに弁を開放するための安全弁)やリーク弁
(内圧をリリース(解除または開放する弁))等をい
う。
状態で、容器内に加圧気体を送ることで容器から溶融金
属を外部へ送り出す。この場合において、配管と容器と
の接続部分となるインターフェース部と加圧気体貯留タ
ンクとの間に圧力解除手段である例えばリリーフ弁やリ
ーク弁を設けることにより、これらの弁等の熱等による
損壊及び老朽化を防止でき、安全に溶融金属を取り扱う
ことができる。また、これらの弁等を当該容器ごとに設
ける必要がなく、容器の部品点数を少なくすることがで
きる。
と前記フレキシブルな第1の配管との間に介挿された第
2の配管と、前記第2の配管に介挿されたフィルタとを
更に具備することを特徴とするものであり、更に前記第
2の配管上であって、前記フィルタと前記加圧手段又は
前記減圧手段との間に介挿された圧力コントローラを更
に具備し、前記圧力解除手段は、前記第2の配管上であ
って、前記フィルタと前記圧力コントローラとの間に介
挿されていることを特徴とするものである。フィルタ
は、例えばアルミニウム破片または流体中の水分などを
補足することができることが好ましい。かかるフィルタ
は通常容器側に異物等が流入しないようにするものであ
るが、本発明では圧力解除手段が第2の配管上であっ
て、フィルタと圧力コントローラとの間に介挿されてい
るので、容器側からの気体がこのフィルタを介して圧力
解除手段から開放されるので、圧力解除手段である例え
ば弁の詰まりを防止することができる。このことは高温
の溶融金属を供給する場合に、安全性の観点から特に重
要である。容器内圧を適切に開放できない場合、高温の
溶融金属の供給を止められず、被供給側からあふれ出る
など非常に危険だからである。
溶融金属を収容可能で、圧力差を利用して外部との間で
溶融金属を流通可能な容器の内部を調圧する装置であっ
て、前記容器に対し着脱自在なインターフェース部を有
し、このインターフェース部を通じて前記容器内部を調
圧するための調圧系と、前記調圧系の中に含まれ、前記
容器内部の圧力を解除する手段とを具備することを特徴
とするものである。これにより、弁等の熱等による損壊
及び老朽化を防止でき、安全に溶融金属を取り扱うこと
ができ、また弁等を当該容器ごとに設ける必要がなく、
容器の部品点数を少なくすることができる。
融システムは、溶融金属を収容可能で、圧力差を利用し
て外部との間で溶融金属を流通可能な容器と、前記容器
に対し着脱自在なインターフェース部を有し、このイン
ターフェース部を通じて前記容器内部を調圧するための
調圧系と、前記調圧系の中に含まれ、前記容器内部の圧
力を解除する手段とを具備することを特徴とするもので
ある。上記と同様に、弁等の熱等による損壊及び老朽化
を防止でき、安全に溶融金属を取り扱うことができ、ま
た弁等を当該容器ごとに設ける必要がなく、容器の部品
点数を少なくすることができる。
溶融金属供給容器と、前記加圧式溶融金属供給容器を保
持しつつ昇降する昇降機構と、前記加圧式溶融金属供給
容器に対して加圧用の気体を供給する加圧気体貯留タン
クとを有する運搬車輌とを具備することを特徴とする。
フォーク部分に設けられ、容器の重量を計測するための
計測手段(例えばロードセル、また例えば圧力センサ:
フォークリフトの油圧系の圧力を測定することにより重
量を測定するセンサ)と、前記計測結果に基づき前記加
圧気体貯留タンクから前記容器への前記気体の供給を制
御する制御手段とを設けてもよい。
所定以下になったとき所定量の溶融金属が容器から相手
側に供給されてものとみなして気体の供給を停止し、溶
融金属の供給を停止する。また容器内の溶融金属の量に
応じて、供給圧力を制御することができる。これによ
り、人手を介することなくしかも簡単な構成で特定量の
溶融金属を供給することができるようなる。
を利用して外部との間で溶融金属を流通可能な容器を保
持し、運搬する運搬車輌であって、前記容器の内部を減
圧するための真空ポンプを具備することを特徴とするも
のである。また、本発明は、溶融金属を収容可能で、圧
力差を利用して外部との間で溶融金属を流通可能な容器
を保持し、運搬する運搬車輌であって、前記容器の内部
に導入する加圧気体を貯留可能な加圧気体貯留タンク
と、前記容器の内部を減圧するための真空ポンプとを具
備することを特徴とする。
圧することで溶融金属の供給側の炉から溶融金属を当該
容器内に収容することができる。従って、従来のように
容器の上蓋を開けて溶融金属を外気にさらしながら容器
内に収容していた場合に比べ、本発明ではそのように外
気にさらすことはないので溶融金属の酸化を防止でき
る。また、従来のように上蓋を開けて溶融金属を収容し
ているので溶融金属が飛散するおそれもあったが、本発
明では外気にさらすことはないのでこのような問題はな
く、安全かつ容易に溶融金属を容器内に収容することが
できる。更に、溶融金属の供給側及び需要側の両工場の
運転が終了してから、例えば、両工場の複数ある炉にそ
れぞれ残った少量の溶融金属を運搬車輌が装備した真空
ポンプを用いて、容器内に収容することができる。これ
により、炉に少量の溶融金属が残り金属が固化してしま
うことを防止できる。特に、本発明では当該複数の炉を
運搬車輌で周回しながら溶融金属を回収でき効率的であ
る。
を利用して外部との間で溶融金属を流通可能な容器を保
持し、運搬する運搬車輌であって、前記容器に対して着
脱可能に設けられたインターフェース部を有する配管
と、前記配管の少なくとも一部を介して前記容器の内部
に導入する加圧気体を貯留可能な加圧気体貯留タンク
と、前記配管を介して前記容器の内部を減圧する真空ポ
ンプと、前記容器に対して前記加圧気体貯留タンクによ
る加圧と前記真空ポンプによる減圧との切り替えを行う
手段とを具備することを特徴とするものである。また、
本発明は、溶融金属を収容可能で、圧力差を利用して外
部との間で溶融金属を流通可能な容器を保持し、運搬す
る運搬車輌であって、前記容器に対して着脱可能に設け
られたインターフェース部を有し、前記容器内部を減圧
するための真空ポンプに通じることが可能な配管と、前
記配管の少なくとも一部を介して前記容器の内部に導入
する加圧気体を貯留可能な加圧気体貯留タンクと、前記
加圧気体貯留タンクによる加圧と前記真空ポンプによる
減圧との切り替えを行う手段とを具備することを特徴と
するものである。
力差を利用して外部との間で溶融金属を流通可能な容器
を保持し、運搬する運搬車輌であって、前記容器に対し
て着脱可能に設けられたインターフェース部を有し、前
記容器の内部に導入する加圧気体を貯留可能な加圧気体
貯留タンクに通じることが可能な配管と、前記配管の少
なくとも一部を介して前記容器内部を減圧するための真
空ポンプと、前記加圧気体貯留タンクによる加圧を制御
する第1の制御系と前記真空ポンプによる減圧を制御す
る第2の制御系との切り替えを行うスイッチとを具備す
ることを特徴とするものである。
を利用して外部との間で溶融金属を流通可能な容器を保
持し、運搬する運搬車輌であって、前記容器に対して着
脱可能に設けられたインターフェース部を有し、前記容
器の内部に導入する加圧気体を貯留可能な加圧気体貯留
タンクに通じることが可能な配管と、前記配管を介して
前記容器内部を減圧するための真空ポンプと、前記加圧
気体貯留タンクによる加圧と前記真空ポンプによる減圧
との切り替えを行う手段とを具備することを特徴とす
る。
発明では、上記切り替え手段を有することで、容器内の
加圧と減圧、つまり容器内への溶融金属の導入と排出を
共通のインターフェース部及び少なくとも一部の配管を
用いて行うことができる。また制御盤内に加圧モード
(配湯時)での動作を制御する第1の制御系と、減圧モ
ード(吸引時)での動作を制御する第2の制御系とを切
り替えるスイッチ(モード切替スイッチ)を備えること
により、容器内の加圧制御と減圧制御、つまり容器内へ
の溶融金属の導入操作と排出操作を共通のインターフェ
ース部及び少なくとも一部の配管を用いて行うことがで
きる。
融金属を外部に送ることができる容器と、前記容器を保
持する保持部と、前記容器の内部を調圧する調圧機構
と、前記保持部により保持された容器の重量を計測する
手段と、前記計測手段により計測された重量に基づき容
器内の溶融金属がほぼなくなることが検出されたとき、
前記調圧機構による圧力を大きくするように制御する制
御手段とを有する車輌とを具備することを特徴とする。
本発明は、溶融金属を収容可能で、圧力差を利用して外
部との間で溶融金属を流通可能な容器を保持し、運搬す
る運搬車輌であって、前記容器を保持する保持部と、前
記容器の内部を調圧する調圧機構と、前記保持部により
保持された容器の重量を計測する手段と、前記計測手段
により計測された重量に基づき容器内の溶融金属がほぼ
なくなることが検出されたとき、前記調圧機構による圧
力を大きくするように制御する制御手段とを具備するこ
とを特徴とする。本発明は、圧力差により内部に収容し
た溶融金属を外部に送ることができる容器と、前記容器
を保持する保持部と、前記容器の内部を調圧する調圧機
構と、前記保持部により保持された容器の重量を計測す
る手段と、前記計測手段により計測された重量が小さく
なるに従って、段階的に又は連続的に前記調圧機構によ
る圧力を大きくする制御手段とを有する車輌とを具備す
ることを特徴とする。また、本発明は、溶融金属を収容
可能で、圧力差を利用して外部との間で溶融金属を流通
可能な容器を保持し、運搬する運搬車輌であって、前記
容器を保持する保持部と、前記容器の内部を調圧する調
圧機構と、前記保持部により保持された容器の重量を計
測する手段と、前記計測手段により計測された重量が小
さくなるに従って、段階的に又は連続的に前記調圧機構
による圧力を大きくする制御手段とを具備することを特
徴とする。
段階においては溶湯と気体の間欠吐出が発生しやすく、
容器内の溶融金属が少なくなるに従って、容器に対する
圧力を最終段階では大きくなるように制御した方がこの
ような溶湯と気体の間欠吐出を効果的に抑えることがで
きる。本発明者等の識見によると、最終段階で圧力を小
さくすることでは、間欠吐出する溶湯はかえって増大
し、その一方で本発明のごとく制御することで間欠吐出
するものは気体が大半となり、上記の不具合の発生を効
果的に防止できる。
を利用して外部との間で溶融金属を流通可能な容器であ
って、前記容器の上面に少なくとも回転可能に設けら
れ、先端に減圧手段又は加圧手段に通じる配管と着脱自
在なインターフェース部を有する調圧用配管を更に具備
することを特徴とする。ここで、前記調圧用の配管は容
器に対して少なくとも回転可能に、より好ましくはフレ
キシブルに接続されている。この配管は例えばL状であ
り、垂直部分に回転・摂動機構を有することを特徴とす
る。
えばターンテーブルで容器を回転させる場合でも、調圧
系との接続を安定して維持することができる。さもない
と容器を回転させた時に調圧系配管が追随していけなく
なり、十分な差圧制御ができなくなるのである。
圧力差を利用して外部との間で溶融金属を流通可能な容
器本体と、前記容器本体の上面に少なくとも回転可能に
設けられ、先端に減圧手段又は加圧手段に通じる配管と
着脱自在なインターフェース部を有する調圧用配管とを
有する容器と、前記容器を少なくとも回転可能に保持す
る保持機構とを具備することを特徴とする溶融金属供給
システムである。更に、溶融金属を収容可能で、圧力差
を利用して外部との間で溶融金属を流通可能な容器本体
と、前記容器本体の上面に回転可能に設けられ、先端に
減圧手段又は加圧手段に通じる配管と着脱自在なインタ
ーフェース部を有する調圧用配管と、前記容器を少なく
とも回転可能に保持する保持機構を有する運搬車輌とを
具備することを特徴とする。
り保持され、減圧手段又は加圧手段に通じる配管である
例えばエアーホースが調圧用配管のインターフェース部
に接続された状態の容器を回転させてサーバに対して位
置決めを行うが、その際に本発明では調圧用配管が容器
の回転に追従して回転するので例えばエアーホースに折
れ曲がり部等ができず、スムーズにかつ安全に加圧を行
うことができる。すなわち、例えばエアーホースに折れ
曲がり部ができるとその部分に気体のつまりが発生する
からである。
で、圧力差を利用して外部との間で溶融金属を流通可能
な容器を保持し、運搬する運搬車輌であって、当該車輌
の走行用のエンジンと、前記エンジンにより駆動される
発電機と、前記発電機により発電された電力により駆動
される気体圧縮機と、前記気体圧縮機により圧縮された
気体を蓄積するタンクと、前記容器に対し着脱自在なイ
ンターフェース部を有し、このインターフェース部を通
じて前記容器内部を加圧する手段とを具備することを特
徴とする。
記タンクとの間のライン(配管)上に設けられたフィル
タを具備することを特徴とする。これにより、タンク
に、更には容器側に水分や油分、ゴミが送出されること
が防止される。また、タンクよりも上流に設けることで
フィルタを小さくすることができる。タンクから下流の
流路(配管)に比し、タンクよりも上流の流路は細いか
らである。これは、気体圧縮機からタンクへ少しずつ気
体を供給する構成にしたからである。
なくとも前記気体圧縮機から前記タンクに送出される気
体から水分を除去するものであることを特徴とする。水
分を除去することで、容器内の水蒸気による気体の急激
な膨張を防止できる。
記気体圧縮機から前記タンクに送出される気体から水滴
及び油分を除去するラインフィルタを含むことを特徴と
する。容器内の水蒸気による気体の急激な膨張を防止で
きる。
記気体圧縮機から前記タンクに送出される気体を乾燥す
るためのドライフィルタを含むことを特徴とする。容器
内の水蒸気による気体の急激な膨張を防止できる。
気体圧縮機との間のライン上に設けられ、前記フィルタ
から前記気体圧縮機への気体の逆流を防止するための第
1の逆止弁を更に具備することを特徴とする。前記フィ
ルタが捕捉した水分等が気体圧縮機側に逆流することを
防止できる。
前記フィルタの直近に設けられていることを特徴とす
る。フィルタが捕捉した水分等が、気体圧縮機に通じる
ラインにもできる限り付着しない。
の間で前記フィルタを挟むようにライン上に設けられた
第2の逆止弁を更に具備することを特徴とする運搬車
輌。がタンクから気体圧縮機への気体の逆流が防止され
る。
で、圧力差を利用して外部との間で溶融金属を流通可能
な容器を保持して運搬するものであって、少なくとも走
行用のエンジンを搭載する運搬車輌であって、前記走行
用のエンジンによる当該運搬車輌の走行中又はアイドリ
ング中に、当該エンジンによって駆動される発電機と、
前記発電機により発電された電力により駆動される気体
圧縮機と、前記気体圧縮機により圧縮された気体を蓄積
するタンクと、真空ポンプと、前記容器に対し着脱自在
なインターフェース部を一端に有するエアーホースと、
前記タンクに通じる流路と前記真空ポンプに通じる流路
とを切り替える切り替え部と、前記切り替え部と前記エ
アーホースの他端との間の配管とを具備することを特徴
とする。
じる流路と前記切り替え部との間に設けられたリークバ
ルブと、前記リークバルブと前記容器との間に設けられ
たフィルタとを更に具備することを特徴とする。リーク
バルブの詰まりを防止でき、安全性が高まる。
記容器との間に設けられたフィルタを更に具備すること
を特徴とする。切り替え部の詰まりも防止できる。
記エアーホースの他端との間に設けられた開放弁と、前
記開放弁と前記容器との間に設けられたフィルタを更に
具備することを特徴とする。開放弁の詰まりも防止でき
る。
記エアーホースの他端と前記タンクとの間に、つまりエ
アーホースより上流側に設けられていることを特徴とす
る。高温の容器によってフィルタが熱的に破壊されるの
を防止できる。容器にフィルタを設けると、容器ごとに
フィルタが必要になるが、そのような事態を防止でき
る。
に基づき説明する。
システムの全体構成を示す図である。
の工場20とは例えば公道30を介して離れた所に設け
られている。
てのダイキャストマシーン11が複数配置されている。
各ダイキャストマシーン11は、溶融したアルミニウム
を原材料として用い、射出成型により所望の形状の製品
を成型するものである。その製品としては例えば自動車
のエンジンに関連する部品等を挙げることができる。ま
た、溶融した金属としてはアルミニウム合金ばかりでな
くマグネシウム、チタン等の他の金属を主体とした合金
であっても勿論構わない。各ダイキャストマシーン11
の近くには、ショット前の溶融したアルミニウムを一旦
貯留する保持炉(手元保持炉)12が配置されている。
この保持炉12には、複数ショット分の溶融アルミニウ
ムが貯留されるようになっており、ワンショット毎にラ
ドル13或いは配管を介して保持炉12からダイキャス
トマシーン11に溶融アルミニウムが注入されるように
なっている。また、各保持炉12には、容器内に貯留さ
れた溶融アルミニウムの液面を検出する液面検出センサ
(図示せず)や溶融アルミニウムの温度を検出するため
の温度センサ(図示せず)が配置されている。これらの
センサによる検出結果は各ダイキャストマシーン11の
制御盤もしくは第1の工場10の中央制御部16に伝達
されるようになっている。
れた容器100は、本発明に係るフォークリフト18に
より所定のダイキャストマシーン11まで配送され、容
器100から保持炉12に溶融アルミニウムが供給され
るようになっている。供給の終了した容器100はフォ
ークリフト18により再び受け入れ部に戻されるように
なっている。
して容器100に供給するための第1の炉19が設けら
れており、この第1の炉19により溶融アルミニウムが
供給された容器100もフォークリフト18により所定
のダイキャストマシーン11まで配送されるようになっ
ている。
ーン11において溶融アルミニウムの追加が必要になっ
た場合にそれを表示する表示部15が配置されている。
より具体的には、例えばダイキャストマシーン11毎に
固有の番号が振られ、表示部15にはその番号が表示さ
れており、溶融アルミニウムの追加が必要になったダイ
キャストマシーン11の番号に対応する表示部15にお
ける番号が点灯するようになっている。作業者はこの表
示部15の表示に基づきフォークリフト18を使って容
器100をその番号に対応するダイキャストマシーン1
1まで運び溶融アルミニウムを供給する。表示部15に
おける表示は、液面検出センサによる検出結果に基づ
き、中央制御部16が制御することによって行われる。
して容器100に供給するための第2の炉21が設けら
れている。容器100は容量、配管長、高さ、幅等の異
なる複数種が用意されている。例えば第1の工場10内
のダイキャストマシーン11の保持炉12の容量等に応
じて、容量の異なる複数種がある。この第2の炉21に
より溶融アルミニウムが供給された容器100は、本発
明の安全装置を装着してフォークリフトにより搬送用の
トラック32に載せられる。このとき配管の開口部及び
加圧・吸引用の貫通孔の双方に安全装置を装着すること
が好ましい。トラック32は公道30を通り第1の工場
10の受け入れ部まで容器100を運ぶようになってい
る。また、受け入れ部にある空の容器100はトラック
32により第2の工場20へ返送されるようになってい
る。
ける各ダイキャストマシーン11において溶融アルミニ
ウムの追加が必要になった場合にそれを表示する表示部
22が配置されている。表示部22の構成は第1の工場
10内に配置された表示部15とほぼ同様である。表示
部22における表示は、例えば通信回線33を介して第
1の工場10における中央制御部16が制御することに
よって行われる。なお、第2の工場20における表示部
22においては、溶融アルミニウムの供給を必要とする
ダイキャストマシーン11のうち第1の工場10におけ
る第1の炉19から溶融アルミニウムが供給されると決
定されたダイキャストマシーン11はそれ以外のダイキ
ャストマシーン11とは区別して表示されるようになっ
ている。例えば、そのように決定されたダイキャストマ
シーン11に対応する番号は点滅するようになってい
る。これにより、第1の炉19から溶融アルミニウムが
供給されると決定されたダイキャストマシーン11に対
して第2の工場20側から誤って溶融アルミニウムを供
給するようなことをなくすことができる。また、この表
示部22には、上記の他に中央制御部16から送信され
たデータも表示されるようになっている。
テムの動作を説明する。
られた液面検出センサを介して各保持炉12における溶
融アルミニウムの量を監視している。ここで、ある保持
炉12で溶融アルミニウムの供給の必要性が生じた場合
に、中央制御部16は、その保持炉12の「固有の番
号」、その保持炉12に設けられた温度センサにより検
出された保持炉12の「温度データ」、その保持炉12
の形態に関する「形態データ」、その保持炉12から溶
融アルミニウムがなくなる最終的な「時刻データ」、公
道30の「トラフィックデータ」、その保持炉12で要
求される溶融アルミニウムの「量データ」及び「気温デ
ータ」等を、通信回線33を介して第2の工場20側に
送信する。第2の工場20では、これらのデータを表示
部22に表示する。これらの表示されたデータに基づき
作業者が経験的に上記保持炉12から溶融アルミニウム
がなくなる直前に保持炉12に容器100が届き、且つ
その時の溶融アルミニウムが所望の温度となるように該
第2の工場20からの容器100の発送時刻及び溶融ア
ルミニウムの発送時の温度を決定する。或いはこれらの
データを例えばパソコン(図示せず)に取り込んで所定
のソフトウェアを用いて上記保持炉12から溶融アルミ
ニウムがなくなる直前に保持炉12に容器100が届
き、且つその時の溶融アルミニウムが所望の温度となる
ように該第2の工場20からの容器100の発送時刻及
び溶融アルミニウムの発送時の温度を推定してその時刻
及び温度を表示するようにしてもよい。或いは推定され
た温度により第2の炉21を自動的に温度制御しても良
い。容器100に収容すべき溶融アルミニウムの量につ
いても上記「量データ」に基づき決定してもよい。
2が出発し、公道30を通り第1の工場10に到着する
と、容器100がトラック32から受け入れ部に受け入
れられる。例えばこの時点で本発明の安全装置は容器1
00から取り外される。
ォークリフト18により所定のダイキャストマシーン1
1まで配送され、容器100から保持炉12に溶融アル
ミニウムが供給される。
記のフォークリフト(運搬車輌)18及び容器(加圧式
溶融金属供給容器)100の構成を示す図である。
密閉構造になっており、また上部に設けられた開閉可能
な蓋42を開け、そこからアルミニウム等の溶融金属4
3が内部に貯留されるようになっている。また、ほぼΓ
状の形状の配管44が容器100内に挿入され、その下
端部は容器100内のほぼ底部まで達している。また、
容器100の裏面には、凹形状でフォークリフト18の
フォーク51が係合する係合部45が複数設けられてい
る。このような係合部45を有することで、容器100
がフォークリフト18に着脱自在とされている。
このフォーク51を昇降させることで、容器100を昇
降させる昇降機構52を有する。また、フォーク51の
表面には計測手段としての圧力センサ53が配置されて
いる。
部には、容器100に対して加圧用の気体、例えば高圧
のエアーを供給する加圧気体貯留タンクとしてのレシー
バタンク71が設けられている。レシーバタンク71に
はタンク圧の下限を知るための圧力スイッチ56が設け
られている。レシーバタンク71と容器100の加圧孔
41とは、エアーホース57により接続されている。こ
れらの間には、送圧をオンオフするための電子圧力コン
トローラ58、送圧圧力を検出するための圧力センサ5
9が設けられている.圧力センサ59は運転席54の作
業者から見える位置に配置されている。同様にその近く
に手元操作盤60も配置され、作業者がこの手元操作盤
60によりこの圧送の操作が行えるようになっている。
また、運転席54の後方には、電気制御盤61が配置さ
れている。
ト18は、少なくとも走行用のエンジン201による当
該フォークリフト18の走行中又はアイドリング中に、
当該エンジン201によって駆動される発電機(ダイナ
モ)202と、発電機202により発電された電力によ
り駆動されるエアコンプレッサ203が搭載されてい
る。そして、エアコンプレッサ203により圧縮された
気体はレシーバタンク71に蓄積されるようになってい
る。つまり、フォークリフト18の走行中又はアイドリ
ング中に一旦エアコンプレッサ203からレシーバタン
ク71に圧縮された気体が蓄積されるようになってい
る。従って、レシーバタンク71がエアコンプレッサ2
03と容器100との間のいわばバッファのような役割
を果たすことになる。従って、容器100から外部に溶
融金属を供給する際に容器100内を安定して加圧する
ことができる。このようなに安定して容器100内を加
圧することは本発明者等の見識によれば非常に重要であ
る。容器100内を加圧する際にその圧力が不安定であ
ると、容器100の配管44の先端から気体を含んだ溶
融金属の不意な噴出しを生じ、周囲に溶融金属が撒き散
らされることがしばしば発生するからである。
検出された重量情報は電気制御盤61に送られ、電気制
御盤61はこの重量情報に基づき電子圧力コントローラ
58のオンオフを制御する。より具体的には、例えば保
持炉12側が200kgのアルミニウムの溶融金属を必
要としている場合に、当初容器100の重量が800k
gであり、この状態から保持炉12への溶融金属の供給
を開始したものとする。そして、圧力センサ59が容器
100の重量が600kgになったことを検出すると、
電気制御盤61はそれまでオン状態の電子圧力コントロ
ーラ58をオフとする。これにより、容器100には圧
送用の気体が供給されなくなり、従って容器100から
保持炉12への溶融金属の供給が停止される。このよう
な制御を行うことで、人手を介在させることなく、所望
の量の溶融金属を容器100から保持炉12へ供給する
ことが可能となる。しかもそのような制御システムがワ
ンパッケージとしてフォークリフト18に搭載されてい
るので、例えば制御システムを各保持炉12に搭載した
場合と比べて制御システムの必要数を極力減らすことが
できる。
ト18にレシーバタンク71を搭載し、このレシーバタ
ンク71から容器100に対して加圧用の気体を供給
し、この気体により溶融金属を圧送しているので、従来
のように取鍋を傾斜させる必要がなくなる。従って、例
えばフォークリフトに回動機構を設ける必要はなくな
り、昇降機構52を設けるだけよく、機構が非常にシン
プルなものとなる。また、加圧のための手段である発電
機202及びコンプレッサ203を車輌18内に搭載す
るようにしたので、車輌16が加圧する装置として独立
して機能を発揮する。従って、例えば工場内における加
圧気体が流入する配管との接続をする手間等が不要とな
り、作業性が向上する。
ォークリフトの平面図を示している。本実施形態のフォ
ークリフト40の側面は、図2に示すフォークリフトと
ほぼ同一の外観となる。従って図4において、図2にお
ける構成要素と同一のものについては同一の符号を付し
ており、その説明を省略する。
シーバタンク71に隣接して、容器100内を減圧する
ための真空ポンプ72が設置されている。また、エアー
ホース57の容器100側には、容器100に接続する
ためのインターフェース部として接続機構73が設けら
れている。
めの圧力調整機構の構成図を示している。レシーバタン
ク71は加圧気体用配管49aに接続され、この加圧気
体用配管49aは切替弁80に接続されている。また、
真空ポンプ72も同様に真空用配管49bに接続され、
この真空用配管49b切替弁80に接続されている。切
替弁80には、フィルタ81を介してエアーホース57
の一端に接続されており、エアーホース57の他端は、
接続機構73により容器100側の配管66に接続され
ている。エアーホース57の容器100への着脱は、接
続機構73を容器100に対して着脱することにより行
われるようになっている。このエアーホース57をフレ
キシブルとすることにより、例えば容器100の加圧孔
に設けられた配管66がどのような方向に向いていても
エアーホース57を配管66に容易に着脱することがで
きるようになる。フレキシブルとするためのエアーホー
ス57の材料としては、例えばゴム等の合成樹脂製のも
のを用いることができ、更に、高温である容器100に
近いので耐熱性のものを用いることが好ましい。
ク71側(上流側)から圧力コントローラ58、圧力計
84、リリーフ弁82及びリーク弁86が接続されてい
る。真空用配管49bには、真空ポンプ72側(下流
側)から電子圧力コントローラ58、圧力計84、リリ
ーフ弁等93が接続されている。各電子圧力コントロー
ラ58は、上述したように、加圧気体用配管49a内及
び真空用配管49b内の圧力をそれぞれ調整し、また、
それぞれの配管49a及び49bの連通及び遮断(オン
/オフ)をも行うようになっている。リリーフ弁82
は、加圧気体用配管49a内の圧力を上記圧力コントロ
ーラ58により定められた所定の圧力に保持するように
なっている。リーク弁86は、加圧気体用配管49a内
の圧力が最高値に達したときに外部へ圧力を開放するよ
うになっている。切替弁80は、エアーホース57と加
圧気体用配管49aとの接続及びエアーホース57と真
空用配管49bとの接続の切替を行うようになってい
る。フィルタ81は、加圧気体用配管49a内、真空用
配管49b内及びエアーホース57内の不純物を除去す
るようになっている。
弁82及び93、切替弁80は電子的に上記した電気制
御盤61で制御されるようになっており、上記した手元
操作盤60の操作により容器100内の圧力差を調整で
きるようになっている。また、リーク弁86は例えば自
動リーク弁を使用している。
装備を示している。また、77は加圧系、78は減圧系
を示している。そして、加圧系77と減圧系78との切
り替えは手元操作盤60に設けられたスイッチ(図示を
省略)の操作によって行われるようになっている。
工場20においてフォークリフト40を用いて、容器1
00内に溶融金属を貯留する。すなわち、フォークリフ
ト40に設置された真空ポンプ72を作動させて容器1
00内を減圧することにより、炉21から溶融金属を容
器100内に貯留する。ここで、従来では容器100の
上蓋を開けて溶融金属を外気にさらしながら容器100
内に収容していたが、本実施形態では真空ポンプを用い
ているため、外気にさらすことはなく溶融金属の酸化を
防止できる。また、従来のように上蓋を開けて溶融金属
を収容しているので溶融金属が飛散するおそれもあった
が、本発明では外気にさらすことはないのでこのような
問題はなく、安全かつ容易に溶融金属を容器100内に
収容することができる。
融金属を供給する場合には、図2に示したような状態
で、レシーバタンク71より加圧気体を容器100内に
供給して溶融金属を圧送する。
ォークリフト40側にレシーバタンク71や圧力コント
ローラ58等のバルブを設けるようにしたので、容器1
00ごとに調圧機構や制御系を備える必要がなくなり生
産性が向上する。また、容器への溶融金属の供給の際及
び容器からユースポイントへの溶融金属の供給の際、容
器を従来のように傾ける必要がなく効率的かつ安全に溶
融金属を取り扱うことができる。
シーバタンク71との間に、すなわち、フォークリフト
40側にリリーフ弁82やリーク弁86等の制御弁を設
ける構成としたので、圧力調整のためのこれらの弁を当
該容器100ごとに設ける必要がなく、高温の溶融金属
を収容する容器100の熱等による弁の損壊及び老朽化
を防止でき、溶融金属を取り扱う際の安全性を向上させ
ることができる。
けているため、加圧気体用配管49a内、真空用配管4
9b内及びエアーホース57内の不純物の発生を防止で
きる。特に、このフィルタ81は、接続機構73とフィ
ルタ81との間に設けることにより、容器100内の加
圧の際には、圧力コントローラ58、リリーフ弁82、
リーク弁86等の制御弁、レシーバタンク71又は真空
ポンプ72からの不純物、エアーホース57等の配管内
のゴミ等を容器内に流入してしまうことを防止できる。
一方、容器100内の減圧の際には、例えば容器100
内で固化した溶融金属が、エアーホース57等の配管内
を通って、レシーバタンク71又は真空ポンプ72側へ
流出することを防止できる。
トにより、第2の工場20(図1参照)において溶融金
属を容器100内に収容している状態を示す図である。
このフォークリフト110には、上記実施形態に係るフ
ォークリフト18と同様にレシーバタンク71、エアー
ホース57等が備えられており、このエアーホース57
のフォークリフト側には切替弁95が接続されている。
そしてこの切替弁95には、減圧用のエアーホース97
の一端が接続され、このエアーホース97の他端は、こ
の第2の工場20における炉21の近傍に設置された真
空ポンプ72に着脱自在な接続部を有している。切替弁
95は、レシーバタンク71とエアーホース57との接
続及び真空ポンプ72とエアーホース57との接続を切
り替えるようになっている。
20において、図示するように、減圧用エアーホース9
7を真空ポンプ72に接続し、容器100内を減圧する
ことで炉12から溶融金属98を吸い上げ容器100内
に収容する。そして、この後は、前述したように第1の
工場10で図2に示すように、フォークリフト110が
保持炉12にアクセスし、この保持炉12に溶融金属を
供給する。
上蓋を開けて溶融金属を外気にさらしながら容器100
内に収容していたが、本実施形態ではそのように外気に
さらすことはないので溶融金属の酸化を防止できる。ま
た、従来のように上蓋を開けて溶融金属を収容している
ので溶融金属が飛散するおそれもあったが、本発明では
外気にさらすことはないのでこのような問題はなく、安
全かつ容易に溶融金属を容器100内に収容することが
できる。
リフトを用いて、溶融金属を容器100から導出してい
る状態を示す図である。本実施形態では、真空ポンプ7
2のみをフォークリフト120に搭載し、レシーバタン
ク71が第1の工場10側の保持炉12の近傍に設置さ
れている。切替弁95にはエアーホース57及び加圧用
のエアーホース99が接続されている。この加圧用のエ
アーホース99は、レシーバタンク71に着脱可能とさ
れている。レシーバタンク71は、フォークリフト12
0に搭載された発電機及びコンプレッサ(図示せず)に
より加圧気体が供給されるようになっている。これによ
り、工場側にレシーバタンク71に対する加圧気体供給
のための設備が不要となる。
20で真空ポンプ72により容器100内を減圧するこ
とで炉12から溶融金属98を吸い上げ容器100内に
収容する。そして、第1の工場10で加圧用エアーホー
ス99をレシーバタンク71に接続し、レシーバタンク
71からの加圧気体を加圧用エアーホース99及びエア
ーホース57を用いて圧送することで容器100から保
持炉12へ溶融金属が供給される。
0の運転が終了してから、両工場10,20の複数ある
炉にそれぞれ残った少量の溶融金属をフォークリフトが
装備した真空ポンプ72を用いて、容器100内に収容
することができる。これにより、炉に少量の溶融金属が
残り金属が固化してしまうことを防止できる。特に、当
該複数の炉をフォークリフトで周回しながら溶融金属を
回収でき効率的である。
適な容器(加圧式溶融金属供給容器)100について、
図8及び図9に基づき説明する。図8は容器100の断
面図、図9はその平面図である。
上部開口部151に大蓋152が配置されている。本体
150及び大蓋151の外周にはそれぞれフランジ15
3、154が設けられており、これらフランジ間をボル
ト155で締めることで本体150と大蓋151が固定
されている。なお、本体150や大蓋151は例えば外
側が金属であり、内側が耐火材により構成され、外側の
金属と耐火材との間には断熱材が介挿されている。
0内部から配管156に連通する流路157が設けられ
た配管取付部158が設けられている。
158におけるA−A断面図である。
金属のフレーム100a、内側は耐火材(第1のライニ
ング)100bにより構成され、フレーム100aと耐
火材100bとの間には耐火材よりも熱伝導率の小さな
断熱材(第2のライニング)100cが介挿されてい
る。そして、流路157は容器100の内側に設けられ
た耐火材100bの中に形成されている。すなわち、流
路157は、容器100内底部に近い位置から容器10
0上面の耐火材100bの露出部まで耐火材100bに
内在している。これにより、流路157は、熱伝導率の
大きな耐火部材によって容器内部と分離されている。こ
のような構成を採用することにより、容器内からの放熱
が流路に伝わりやすくなる。流路の外側(容器内とは反
対側)には、耐火部材の外側に断熱材を配している。耐
火材は断熱材よりも密度、熱伝導率が高いものを用い
る。耐火材としては例えば緻密質の耐火系セラミック材
料をあげることができる。また断熱材としては、断熱キ
ャスター、ボード材料など断熱系のセラミック材料をあ
げることができる。
本体150内周の該容器本体底部150aに近い位置に
設けられた開口157aを介し、該本体150外周の上
部157bに向けて延在している。この配管取付部15
8の流路157に連通するように配管156が固定され
ている。配管156は逆U字状の形状(曲率を有する形
状)を有しており、これに対応して配管156内の流路
も逆U字状の形状(曲率を有する形状)を有しており、
これにより配管156の一端口159は下方を向いてい
る。配管156がこのような形状を有することで溶融金
属がスムーズに流れるようになる。すなわち、配管の内
側に不連続な面があるとその位置にぶつかるに溶融金属
が流れようとして、その位置が侵食され、最終的には穴
が明く等の不具合がある。これに対して、配管の流路が
曲率を有する形状であれば不連続な面がなく、上記のよ
うな不具合は発生しない。
の周囲には、この配管156を包囲するように、断熱部
材156aが配設されている。これにより、配管156
側が流路157側の熱を奪い、流路157の温度低下が
発生することを極力抑えることができる。特に、配管取
付部158近傍の配管156の周囲は溶融金属が冷えや
すくしかも容器搬送の際に液面が丁度揺れる位置にある
ので、溶融金属が固化することが多いのに対して、この
ように配管取付部158近傍の配管156の周囲を断熱
部材156aにより包囲することでこの位置における溶
融金属の固化を防止することができる。
径はほぼ等しく、65mm〜85mm程度が好ましい。
従来からこの種の配管の内径は50mm程度であった。
これはそれ以上であると容器内を加圧して配管から溶融
金属を導出する際に大きな圧力が必要であると考えられ
ていたからである。これに対して本発明者等は、流路1
57及びこれに続く配管156の内径としてはこの50
mmを大きく超える65mm〜85mm程度が好まし
く、より好ましくは70mm〜80mm程度、更には好
ましくは70mmであることを見出した。すなわち、溶
融金属が流路や配管を上方に向けて流れる際に、流路や
配管に存在する溶融金属自体の重量及び流路や配管の内
壁の粘性抵抗の2つパラメータが溶融金属の流れを阻害
する抵抗に大きな影響を及ぼしているものと考えられ
る。ここで、内径が65mmより小さいときには流路を
流れる溶融金属はどの位置においても溶融金属自体の重
量と内壁の粘性抵抗の両方の影響を受けているが、内径
が65mm以上となると流れのほぼ中心付近から内壁の
粘性抵抗の影響を殆ど受けない領域が生じ始め、その領
域が次第に大きくなる。この領域の影響は非常に大き
く、溶融金属の流れを阻害する抵抗が下がり始める。溶
融金属を容器内から導出する際に容器内を非常に小さな
圧力で加圧すればよくなる。つまり、従来はこのような
領域の影響は全く考慮に入れず、溶融金属自体の重量だ
けが溶融金属の流れを阻害する抵抗の変動要因として考
えられており、作業性や保守性等の理由から内径を50
mm程度としていた。一方、内径が85mmを超える
と、溶融金属自体の重量が溶融金属の流れを阻害する抵
抗として非常に支配的となり、溶融金属の流れを阻害す
る抵抗が大きくなってしまう。本発明者等の試作による
結果によれば、70mm〜80mm程度の内径が容器内
の圧力を非常に小さな圧力で加圧すればよく、特に70
mmが標準化及び作業性の観点から最も好ましい。すな
わち、配管径は50mm、60mm70mm、、、と1
0mm単位で標準化されており、配管径がより小さい方
が取り扱いが容易で作業性が良好だからである。
60が設けられ、開口部160には取っ手161が取り
付けられたハッチ162が配置されている。ハッチ16
2は大蓋152上面よりも少し高い位置に設けられてい
る。ハッチ162の外周の1ヶ所にはヒンジ163を介
して大蓋152に取り付けられている。これにより、ハ
ッチ162は大蓋152の開口部160に対して開閉可
能とされている。また、このヒンジ163が取り付けら
れた位置と対向するように、ハッチ162の外周の2ヶ
所には、ハッチ162を大蓋152に固定するためのハ
ンドル付のボルト164が取り付けられている。大蓋1
52の開口部160をハッチ162で閉めてハンドル付
のボルト164を回動することでハッチ162が大蓋1
52に固定されることになる。また、ハンドル付のボル
ト164を逆回転させて締結を開放してハッチ162を
大蓋152の開口部160から開くことができる。そし
て、ハッチ162を開いた状態で開口部160を介して
容器100内部のメンテナンスや予熱時のガスバーナの
挿入が行われるようになっている。
ら少しずれた位置には、容器100内の減圧及び加圧を
行うための内圧調整用の貫通孔165が設けられてい
る。この貫通孔165には加減圧用の配管166が接続
されている。この配管166は、貫通孔165から上方
に伸びて所定の高さで曲がりそこから水平方向に延在し
ている。この配管166の貫通孔165への挿入部分の
表面には螺子山がきられており、一方貫通孔165にも
螺子山がきられており、これにより配管166が貫通孔
165に対して螺子止めにより固定されるようになって
いる。
圧用の配管167(エアーホース)が接続可能になって
おり、加圧用の配管には加圧気体に蓄積されたタンクや
加圧用のポンプが接続されており、減圧用の配管には減
圧用のポンプが接続されている。そして、減圧により圧
力差を利用して配管156及び流路157を介して容器
100内に溶融アルミニウムを導入することが可能であ
り、加圧により圧力差を利用して流路157及び配管1
56を介して容器100外への溶融アルミニウムの導出
が可能である。なお、加圧気体として不活性気体、例え
ば窒素ガスを用いることで加圧時の溶融アルミニウムの
酸化をより効果的に防止することができる。
に配置されたハッチ162に加減圧用の貫通孔165が
設けられている一方で、上記の配管166が水平方向に
延在しているので、加圧用又は減圧用の配管167を上
記の配管166に接続する作業を安全にかつ簡単に行う
ことができる。また、このように配管166が延在する
ことによって配管166を貫通孔165に対して小さな
力で回転させることができるので、貫通孔165に対し
て螺子止めされた配管166の固定や取り外しを非常に
小さな力で、例えば工具を用いることなく行うことがで
きる。
前記の加減圧用の貫通孔165とは対向する位置には、
圧力開放用の貫通孔168が設けられ、圧力開放用の貫
通孔168には、リリーフバルブ(図示を省略)が取り
付けられるようになっている。これにより、例えば容器
100内が所定の圧力以上となったときには安全性の観
点から容器100内が大気圧に開放されるようになって
いる。
の電極169がそれぞれ挿入される液面センサ用の2つ
の貫通孔170が所定の間隔をもって配置されている。
これらの貫通孔170には、それぞれ電極169が挿入
されている。これら電極169は容器100内で対向す
るように配置されており、それぞれの先端は例えば容器
100内の溶融金属の最大液面とほぼ同じ位置まで延び
ている。そして、電極169間の導通状態をモニタする
ことで容器100内の溶融金属の最大液面を検出するこ
とが可能であり、これにより容器100への溶融金属の
過剰供給をより確実に防止できるようになっている。
クリフトのフォーク(図示を省略)が挿入される断面口
形状で所定の長さの脚部171が例えば平行するように
2本配置されている。また、本体150内側の底部は、
流路157側が低くなるように全体が傾斜している。こ
れにより、加圧により流路157及び配管156を介し
て外部に溶融アルミニウムを導出する際に、いわゆる湯
の残りが少なくなる。また、例えばメンテナンス時に容
器100を傾けて流路157及び配管156を介して外
部に溶融アルミニウムを導出する際に、容器100を傾
ける角度をより小さくでき、安全性や作業性が優れたも
のとなる。
は、容器100内の溶融金属に晒されるストークのよう
な部材は不要となるので、ストーク等の部品交換を行う
必要はなくなる。また、容器100内にストークのよう
に予熱を邪魔するような部材は配置されないので、予熱
のための作業性が向上し、予熱を効率的に行うことがで
きる。また容器100に溶融金属を収容した後、溶融金
属の表面の酸化物等をすくい取る作業が必要なことが多
い。内部にストークがあるとこの作業がやりにくいが、
容器100内部にストークのような構造物がないので作
業性を向上することができる。更に、流路157が熱伝
導率の高い耐火材100bに内在されるように構成され
ているので、容器100内の熱が流路157に伝達し易
い(特に図10参照)。従って、流路157を流通する
溶融金属の温度低下を極力抑えることができる。
ハッチ162に内圧調整用の貫通孔165を設け、その
貫通孔165に内圧調整用の配管166を接続している
ので、容器100内に溶融金属を供給する度に内圧調整
用の貫通孔165に対する金属の付着を確認することが
できる。従って、内圧調整に用いるための配管166や
貫通孔165の詰りを未然に防止することができる。
ハッチ162に内圧調整用の貫通孔165が設けられ、
しかもそのハッチ162が溶融アルミニウムの液面の変
化や液滴が飛び散る度合いが比較的に小さい位置に対応
する容器100の上面部のほぼ中央に設けられているの
で、溶融アルミニウムが内圧調整に用いるための配管1
66や貫通孔165に付着することが少なくなる。従っ
て、内圧調整に用いるための配管166や貫通孔165
の詰りを防止することができる。
は、ハッチ162が大蓋152の上面部に設けられてい
るので、ハッチ162の裏面と液面との距離が大蓋15
2の裏面と液面との距離に比べて大蓋152の厚み分だ
け長くなる。従って、貫通孔165が設けられたハッチ
162の裏面にアルミニウムが付着する可能性が低くな
り、内圧調整に用いるための配管166や貫通孔165
の詰りを防止することができる。
けるフォークの昇降機構を示した図である。
におけるフォーク401は、油圧シリンダ402により
昇降駆動されるようになっている油圧シリンダ402に
は、この油圧シリンダ402内の圧力を検出するための
油圧計403が配置されている。この油圧計403によ
る検出結果は、制御部404を介してメモリ405に記
憶されるようになっている。
検出結果に応じて制御部404がフォーク401により
保持される容器100から外部に供給された溶融金属の
重量を推定するものである。なお、重量の推定について
は後述する。
器100内の溶融金属の熱影響を受けることはないの
で、高温による悪影響はなく耐久性が高い。しかも、容
器100から外部に供給された溶融金属の重量自体を計
測していることになるので、例えば液面から重量を推定
する場合と比べて正確に溶融金属の供給量を計測するこ
とができる。
55と容器100との間を接続するエアーホース457
上の電子圧力コントローラ458をオン/オフ制御する
ことで、容器100から外部への溶融金属の供給をオン
/オフしている。制御部404は、入力部406より例
えば200kgの溶融金属を外部に供給するような入力
操作がなされると、上記の推定結果に応じて電子圧力コ
ントローラ458をオン/オフ制御し、容器100から
外部への溶融金属の供給をオン/オフする。
する。
により計測された油圧の経時変化に応じて、推定重量を
補償するものである。より具体的には、図12に示すよ
うに、第1の供給終了時点T1において制御部404で
推定された容器100内の溶融金属の推定重量値をメモ
リ405に記憶しておく。容器100内の溶融金属の重
量の推定は、当初に容器100内に投入された溶融金属
が800kgであり、第1の供給の際の供給重量が20
0kgであったとすると、これらの引き算(800kg
−200kg)によって行う。これにより残量の計測結
果から推定する場合に比べてより正確な推定を行うこと
ができる。
3により直接計測される溶融金属の重量は、時間ととも
に低下していく。従って、例えば第1の供給終了時点T
1からt時間経過した際の第2の供給開始時点T2にお
いては油圧計403により直接計測される溶融金属の重
量が例えば550kgとなってしまう。そこで、本発明
では、第1の供給終了時点T1においてメモリ405に
記憶された値(600kg)を第2の供給開始時点T2
の溶融金属の残量とみなす。そして、第2の供給終了時
点における容器100内の溶融金属の重量の推定は、第
2の供給の際の供給重量が200kgであったとする
と、これらの引き算(600kg−200kg)によっ
て行う。このような算出を行うことによって、残量を正
確に推定することが可能になる。
なる直前に、タンク71から容器100への加圧をそれ
までより大きくすることで、配管44からの気体と溶融
金属との同時噴出による不具合をより少なくすることが
できる。なお、残量の計測は上記の推定ばかりでなく、
回転モーメント計測や重量計による計測等であっても
い。また、容器100内の溶融金属の量が減るに従いタ
ンク71から容器100への加圧を段階的に又は連続的
に大きくなるように制御してよい。このような加圧の制
御は制御部が圧力コントローラを制御することで実現可
能である。
の実施形態におけるフォークリフトの構成を示す該略図
である。
ォーク501は秤部502を介してバックレスト503
に結合されている。バックレスト503は図示を省略し
た昇降用の油圧シリンダによってポール504に沿って
昇降駆動が行われるようになっている。
ーメントを検出するためのロードセ505が設けられて
いる。
506に伝えられ、制御部506では上述した実施形態
と同様の容器100から外部への溶融金属の供給制御が
行われるようになっている。
フォーク501とバックレスト503との間に配置した
ので、フォークに直接ロードセルを配置した場合に比べ
作業性が良好となり、安全性が向上する。また、ロード
セル505により回転モーメントを計測すればよいこと
から1つのロードセル505で重量計測が可能となる。
ての配送車118の構成を示す斜視図、図15はその側
面図、図16は平面図である。
は、運転部181とその背後に設けられた容器搭載部1
82と有する。
席181a、181bを有する。一方の運転席181a
は前方方向(運転部181側)にハンドル181cを有
し、他方の運転席181bは後方方向にハンドル181
dを有する。この他方の運転席181bのハンドル18
1dの近くには後述する容器搭載部182に搭載された
容器100の昇降、回転等の操作を行うための操作スイ
ッチ類が配置されている。また、運転部181の位置は
運転部181の作業者の視線が容器搭載部182に搭載
された容器100の上部よりも高くなるように設定され
ている。これにより、運転席181bの作業者が容器1
00の昇降や回転等の操作を容易に行えるようになって
いる。特に、容器100の配管56のサーバに対する位
置合わせを正確にかつ迅速に行うことができる。
及び回転可能に保持する保持台182aがそのほぼ中央
に設けられている。この保持台182aは、円盤形状
で、かつ、両端の間隔が脚部(チャンネル部材)171
の間隔よりも少し大きくように一対の面取り部182b
を有する。各面取り部182bの内側には各脚部(チャ
ンネル部材)171の外方を案内する一対の案内レール
182cが設けられている。
82aに搭載された搭載物の重量を計測するためのロー
ドセル182dが例えば4箇所に設けられている。更に
その下には、保持台182aを回転駆動するための回転
駆動機構182eが設けられている。回転駆動機構18
2eとしては、例えば歯車とモータとの組み合わせによ
り実現可能である。この回転駆動機構182eの下方に
は、保持台182aをこの回転駆動機構182e等とと
もに昇降駆動する昇降駆動機構182fが設けられてい
る。昇降駆動機構182fとしては、油圧シリンダ等を
用いることで実現可能である。本実施形態では、上記の
回転駆動機構182e及び昇降駆動機構182fにより
保持台182aの昇降及び回転駆動を実現している。例
えば保持台182aは容器100と共に図中実線の位置
から鎖線の位置まで昇降することができるようになって
いる。
は、加圧気体を収容することができる円柱形状のレシー
バタンク183aが横置きされ、固定されている。この
レシーバタンク183aには容器100の加減圧用の配
管66に接続されるホース183dが接続されている。
そして、レシーバタンク183aの加圧気体がホース1
83dを介して容器100に印加され、これにより容器
100の配管56から溶融金属が外部に排出されるよう
になっている。レシーバタンク183aと容器100と
の間には、加圧バルブ183eが設けられ、この加圧バ
ルブ183eの制御は制御部183fによって行われる
ようになっている。例えば、運転部181側の操作スイ
ッチ類で200kgの溶融金属を供給するように設定す
ると、制御部183fが加圧バルブ183eを開きロー
ドセル182dの値から200kg減ったことを検出す
ると加圧バルブ183eを閉じるように制御する。これ
により、容器100から自動的に所望量の溶融金属を供
給することが可能となる。なお、このレシーバタンク1
83aの下方には、上記の昇降駆動機構182fに用い
られる油圧ユニット183bが配置され、更にその下に
はこの配送車118の動力源となるバッテリ183cが
配置されている。また、この配送車1にも図示を省略し
たエアコンプレッサが搭載され、バッテリ183cによ
りエアコンプレッサが駆動され、このエアコンプレッサ
からレシーバタンク183aに加圧気体が供給されるよ
うになっている。この配送車118が走行用にエンジン
を搭載する場合には、エンジンによって駆動される発電
機を搭載し、発電機によって発電された電力によってエ
アコンプレッサを駆動しても構わない。
前後2本の車軸184aが設けられ、各車軸184aに
はタイヤ184bが取り付けられている。本実施形態で
は、容器100の重心が前記の車軸184a間の位置に
くるように上記の保持台182aが配置されている。こ
れにより、非常に重量の大きな容器100をバランスよ
く搬送することが可能となっている。
圧用の配管166の他の実施形態を図17に基づき説明
する。
6は逆L字状の形状を有している。すなわち加減圧用の
配管166は容器100の貫通孔165から上方に伸び
て所定の高さで曲がりそこから水平方向に延在してい
る。また、加減圧用の配管166の水平部分の先端に
は、エアーホースである配管73の先端と着脱自在なイ
ンターフェース部166aを有する。また、加減圧用の
配管166の例えば折れ曲がり部には、フレキシブル機
構部166bを有する。これにより、加減圧用の配管1
66のインターフェース部166aの位置が自在な位置
にできるように、例えばその位置を回転させたり、昇降
させたりすることができるようになっている。
b(スイベルジョイント部)の断面図である。
166cには、配管の水平部分が接続され、下方を向く
開口部166dには、配管166の垂直部分が接続され
ている。ボディ166eとボディ166eに対してボル
ト166fで固定されたカバー166gとにより形成さ
れた空間内には、回転軸166hが回転可能に配置さ
れ、それを覆うようにシーリング部材166iが設けら
れている。また、回転軸166hの下部にはスプリング
166jが配置され、回転軸166hに対してシーリン
グ部材方向に弾性力を付与するようになっている。16
6kはスプリングシートである。
8上で容器100を回転させた際に加減圧用の配管16
6も回転し、これに接続されたエアーホースである配管
73が折れ曲がるようなことはなくなる。
を合理的な範囲で組み合わせたものも当然含むものであ
る。
場合に容器100内の減圧及び加圧を行うための内圧調
整用の貫通孔165を栓で塞ぐ必要がある。また溶融金
属の供給パイプの開口部にも同様の必要が生じる。
る。
栓1000は、規制部材1001によって貫通孔165
を塞いでいる。栓1000は、貫通孔165に対して着
脱自在である。規制部材1001は、例えば空気は通過
させるが、溶融したアルミニウムを通過させない部材で
あり、例えばセラミックファイバーや焼結金属の成型
品、スヤキ、メタルにオリフィスを設けた部材を挙げる
ことができる。このような規制部材1000は、気体を
通過させ、かつ、溶融金属の通過を規制する安全装置と
して機能するので、溶融金属が漏れ出ないように貫通孔
165、配管156の外部側開口部159を塞ぐことが
でき、しかも配管165から不意に溶融金属が吐出する
事態を防止することができる。つまり気体の膨張や、水
分の蒸発等によって容器の内圧が上昇してしまった場合
でも、この圧力は容器外へ逃がすことができる。したが
って溶融金属に不用意に加圧力が働き、高温の溶融金属
が外部へ漏れでるのを防止することができる。一方、こ
の規制部材を備えた貫通孔156それ自体からも溶融金
属が漏れ出るのを防止することはない。これは焼結金属
やセラミクスファイバーの成型品等の規制部材が、気体
に対しては通過するものの、溶融アルミニウム合金など
の溶融金属に対しては十分大きな抵抗になるからであ
る。図23は本発明の安全装置の構成の例を概略的に示
す図である。本発明の安全装置である栓1000aは、
カプラを構成するソケット2001に規制部材であるオ
リフィス2002hを有する金属(鉄、ステンレス、真
鍮)2002をはめ込んだもの、栓1000bは同様の
ソケット2001に焼結金属2003の成型品をはめ込
んだものである。なお、オリフィス2002hは複数形
成してもよい。このほかにも、セラミクス、素焼き、ス
チールウール等750℃程度の耐熱性を有し、かつ気体
を流通することができる部材を採用するようにしてもよ
い。そしてこのソケットは、ハッチ162の貫通孔16
5に設けられたプラグと組合わさってカプラを構成す
る。この例では、規制部材をソケットにはめ込んだ例を
説明したが、規制部材を有する栓とハッチ162の貫通
孔165に設けられたプラグとを、ソケットにより着脱
自在に接続するようにしてもよい。なおこの例ではカプ
ラーは20A〜40A程度である。
属がこの孔を通過しようとするときに熱を奪われて固化
し、固化した金属自体が溶融金属のさらなる流通を規制
する。したがってこのような規制部材乃至は安全装置は
熱容量及び表面積が大きい方が好ましい。これはこの安
全装置を溶融金属が流通しようとした場合に、熱容量が
大きいほど溶融金属が冷えて固まりやすく、表面積が大
きいほど規制部材が受熱した熱量を外部へ放散しやすい
からである。このようにて本発明の安全装置を備えれ
ば、容器内部の圧力の不意な上昇を防止することがで
き、また内部の溶融金属の不意な漏れだしを防止するこ
とができ容器の安全性、信頼性が向上する。
カプラを構成するプラグ1002が取り付けられてい
る。このプラグ1002に対して栓1000が着脱可能
とされている。栓1000は、カプラを構成するソケッ
トからなるもので、規制部材1001が介在され、当該
規制部材1001の介在により貫通孔165に通じる第
2の流路1003を塞いでいる。これにより栓の着脱が
容易となり、作業性が向上する。すなわち、これにより
熱い容器100に作業者が触れるような事態を防止しな
がら、栓1000の着脱を行うことができる。
る。
配管166の接続部(水平の先端部)に上記のプラグ1
002が接続され、このプラグ1002に対して栓10
00が着脱可能とされている。
る。
を採用したフレキシブルジョイント部におけるスプリン
グシート166kの下に上記の規制部材1001を介在
させたものである。これにより栓1000の着脱が容易
となり、作業性が向上する。また、この位置に規制部材
1001を介在させることにより、スイベルジョイント
部が金属により固化してしまうことを防止することがで
きる。
溶融金属が漏れ出ないように貫通孔を塞ぐことができ、
しかも配管から不意に溶融金属が吐出する事態を防止す
ることができる。
構成を示す概略図である。
容器の構成を示す図である。
御系を示すブロック図である。
ある。
図である。
溶融金属を容器内に収容している状態を示す側面図であ
る。
て、溶融金属を容器から導出している状態を示す側面図
である。
フォークの昇降機構を示した図である。
測される溶融金属の重量と時間との関係を示すグラフで
ある。
フトの構成を示す該略図である。
る。
Claims (16)
- 【請求項1】 内外を連通する貫通孔を有し、溶融金属
を収容することができ、圧力差により内外で溶融金属を
流通させることができる容器と、 前記容器の内外を連通し、前記溶融金属を流通すること
が可能な第1の流路と、 前記貫通孔に通じる第2の流路に介在され、気体を通過
させ、かつ、溶融金属の通過を規制する規制部材とを具
備することを特徴とする溶融金属供給用容器。 - 【請求項2】 請求項1に記載の溶融金属供給用容器で
あって前記容器は、 上部に第1の開口部を有する容器本体と、 前記容器の第1の開口部を覆うように配置され、前記第
1の開口部よりも小径の第2の開口部を有する大蓋と、 前記第2の開口部に対して開閉可能に設けられ、前記貫
通孔が設けられたハッチとを具備することを特徴とする
溶融金属供給用容器。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の溶融金属
供給用容器であって、 前記貫通孔に対して着脱自在で、前記規制部材の介在に
より前記貫通孔を塞ぐ栓を更に具備することを特徴とす
る溶融金属供給用容器。 - 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の溶融金属
供給用容器であって、 前記貫通孔に取り付けられ、カプラを構成するプラグ
と、 前記カプラを構成するソケットからなり、前記規制部材
が介在され、当該規制部材の介在により前記貫通孔に通
じる第2の流路を塞ぐ栓とを更に具備することを特徴と
する溶融金属供給用容器。 - 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載の溶融金属
供給用容器であって、 前記貫通孔に取り付けられ、前記容器の上面部から上方
に向けて突出し、所定の高さの位置で水平方向に折り曲
げられ、接続部が水平方向に導出された配管と、 前記配管の先端に取り付けられ、カプラを構成するプラ
グと、 前記カプラを構成するソケットからなり、前記規制部材
が介在され、当該規制部材の介在により前記配管の接続
部を塞ぐ栓とを更に具備することを特徴とする溶融金属
供給用容器。 - 【請求項6】 請求項5に記載の溶融金属供給用容器で
あって、 前記配管はフレキシブルジョイント部を有し、 前記フレキシブルジョイント部と前記貫通孔との間に前
記規制部材が介在されていることを特徴とする溶融金属
供給用容器。 - 【請求項7】 溶融金属を収容することができる容器
と、 前記容器の内外を連通し、前記溶融金属を流通すること
が可能な第1の流路と、 前記容器の上部に設けられ、前記容器の内圧を逃がすこ
とができる貫通孔と、 前記貫通孔に、前記溶融金属の流通を規制するように設
けられた規制部材と、 を具備したことを特徴とする溶融金属供給容器。 - 【請求項8】 溶融金属を収容することができる容器
と、 前記容器の内外を連通し、前記溶融金属を流通すること
が可能な第1の流路と、 前記容器の上部に設けられ、前記容器の内圧を逃がすこ
とができる圧力開放管と、 前記圧力開放管に、前記溶融金属の流通を規制するよう
に設けられた規制部材と、 を具備したことを特徴とする溶融金属供給容器。 - 【請求項9】 溶融金属を収容することができる容器の
安全装置であって、 前記容器の上部に設けられ、前記容器の内圧を逃がすこ
とができる貫通孔と、 前記貫通孔に、前記溶融金属の流通を規制するように設
けられた規制部材とを具備したことを特徴とする安全装
置。 - 【請求項10】 請求項9に記載の安全装置であって、 前記貫通孔に対して着脱自在で、前記規制部材の介在に
より前記貫通孔を塞ぐ栓を更に具備することを特徴とす
る安全装置。 - 【請求項11】 請求項10に記載の安全装置であっ
て、 前記貫通孔に取り付けられ、カプラを構成するプラグ
と、 前記カプラを構成するソケットからなり、前記規制部材
が介在され、当該規制部材の介在により前記貫通孔に通
じる第2の流路を塞ぐ栓とを更に具備することを特徴と
する安全装置。 - 【請求項12】 内外を連通する貫通孔を有し、溶融金
属を収容することができる容器と、 前記容器の内外を連通し、前記溶融金属を流通すること
が可能な第1の流路と、前記第1の流路の外側開口部に
着脱可能に設けられ、気体を通過させ、かつ、溶融金属
の通過を規制する規制部材とを具備することを特徴とす
る溶融金属供給用容器。 - 【請求項13】 内圧を逃がすことができる貫通孔が上
部に設けられ、溶融金属を収容して第1の工場から第2
の工場へ搬送するための容器における前記貫通孔に取り
付けられる安全保持用栓であって、 前記貫通孔に通じる 配管と、 前記配管内に充填され、気体を通過させ、かつ、溶融金
属の通過を規制する規制部材とを具備することを特徴と
する安全保持用栓。 - 【請求項14】 請求項13に記載の安全保持用栓であ
って、 前記配管の一端部に設けられ、プラグとソケットとから
構成されるカプラのうち一方であるプラグ又はとソケッ
トを更に具備することを特徴とする安全保持用栓。 - 【請求項15】 請求項13又は請求項14に記載の安
全保持用栓であって、 前記規制部材は、空気は通過させるが、溶融したアルミ
ニウムを通過させない部材であることを特徴とする安全
保持用栓。 - 【請求項16】 請求項13、請求項14又は請求項1
5に記載の安全保持用栓であって、 前記規制部材は、セラミックファイバーを成形した部
材、焼結金属の成型品、スヤキ又はメタルに細い貫通孔
若しくはオリフィスを設けた部材であることを特徴とす
る安全保持用栓。
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