JP3492680B1 - 安全装置及び溶融金属搬送方法 - Google Patents

安全装置及び溶融金属搬送方法

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JP3492680B1
JP3492680B1 JP2003285576A JP2003285576A JP3492680B1 JP 3492680 B1 JP3492680 B1 JP 3492680B1 JP 2003285576 A JP2003285576 A JP 2003285576A JP 2003285576 A JP2003285576 A JP 2003285576A JP 3492680 B1 JP3492680 B1 JP 3492680B1
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毅 安部
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株式会社豊栄商会
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Abstract

【要約】 【課題】外部との間で気体の流通を許容し、且つ、溶融
金属の流通を規制する流通規制部を有する安全装置であ
って、流通規制部が詰まった場合でも大気開放すること
なく容器から取り外すことを防止することができる技術
の提供。 【解決手段】安全装置1を配管166のプラグ71から
外すときにレバー43を下方向に回転させないと、ソケ
ット21がカバー71によって囲繞されていることか
ら、作業者がスリーブ25を動かすことができず、配管
166のプラグ71から安全装置1のソケット21を外
すことはできない。よって、安全装置1が容器100内
の圧力によって飛び跳ねるようなことはなくなり、安全
性をさらに高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【技術分野】
【0001】 本発明は、例えば溶融金属を収容し加圧
により外部に溶融金属を供給する容器に使われる安全装
置及び溶融金属搬送方法に関する。
【背景技術】
【0002】 多数のダイキャストマシーンを使ってア
ルミニウム(アルミニウム合金を含む、以下同じ)の成
型が行われる工場では、工場内ばかりでなく、工場外か
らアルミニウム材料の供給を受けることが多い。従来は
インゴットでの材料供給が一般的であった。近年、溶融
した状態のアルミニウムを収容した取鍋を材料供給側の
工場から成型側の工場へと搬送し、溶融した状態のまま
の材料を各ダイキャストマシーンへ供給することが一般
化しつつある。
【0003】 従来の取鍋は、溶融金属が貯留される容
器本体の側壁に供給用の注ぎ口を取り付けたいわば急須
のような構造である。かかる取鍋を傾けることにより、
溶融金属は注ぎ口から成型側の保持炉へ供給される。
【0004】 しかしながら、従来の取鍋では、例えば
取鍋の傾斜をフォークリフトを用いて行っている。その
ような作業は必ずしも安全とはいえなかった。また、取
鍋を大きく傾動(傾斜・回転動作)させるためにフォー
クリフトに回動機構を設ける必要がある。このため、フ
ォークリフトの構成が特殊となる。更に取鍋の傾け操作
のためにはフォークリフトの操作に熟練した作業者が必
要とされる、という課題があった。
【0005】 そこで、容器内に圧力を加えることで保
持炉に溶融金属を供給するシステムが提唱されている。
このような差圧式の容器を採用することで、安全性や作
業性が向上するばかりか、より細やかな供給サービスが
可能となる。
【特許文献1】実開平3−31063号、第1図参照
【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】
【0006】 このような容器を運搬するような場合、
容器の加圧気体供給部への接続孔から溶融金属が漏れ出
ないように、この孔を塞ぐ必要がある。孔を塞いで容器
を密閉した場合、容器内の圧力が気体の熱膨張等により
上昇することがある。その結果、溶融金属吐出用の配管
から不意に溶融金属が吐出する、という問題が生じる場
合がある。容器のライニングの乾燥が不十分な場合、水
分の気化による容器内圧力上昇の問題は顕著となる。
【0007】 これに対して、本発明者らは、外部との
間で気体の流通を許容し、且つ、溶融金属の流通を規制
する流通規制部を有する安全装置を容器の加圧気体供給
部の接続孔に着脱自在とし、この安全装置を接続孔に装
着して容器を運搬する技術を提唱している。この場合に
流通規制部が詰まったときに備えて弁の切り替えにより
安全装置内部を大気に開放することが考えられるが、流
通規制部が詰まりしかも弁の切り替えを忘れた場合に問
題がある。すなわち、そのような場合に、容器内が加圧
状態にある可能性があり、そのような状態で容器から安
全装置を取り外そうとしたときに安全装置が飛び跳ねる
危険性があるからである。
【0008】 本発明は、このような課題に対処してな
されたもので、外部との間で気体の流通を許容し、且
つ、溶融金属の流通を規制する流通規制部を有する安全
装置であって、流通規制部が詰まった場合でも大気開放
することなく容器から取り外すことを防止することがで
きる安全装置及び溶融金属搬送方法を提供することを目
的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】 かかる課題を解決するため、本発明の
主たる観点に係る安全装置は、気体を流通させるための
配管と、前記配管に接続された、一対のソケットとプラ
グからなるカプラのプラグ又はソケットを有するインタ
ーフェース部と、前記配管に接続され、配管内と溶融金
属を収容する容器との間で気体の流通を許容し、且つ、
溶融金属の流通を規制する流通規制部と、前記流通規制
部の前記配管側に接続された大気に対する開放通路と、
前記開放通路上に介挿され、レバーの操作に応じて開閉
を行う開閉弁と、少なくとも前記インターフェース部
外周部を囲繞することができるカバーと、前記開閉弁
閉じているとき、前記カバーが少なくとも前記インター
フェース部の外周部を囲繞する位置にあり、かつ、前記
開閉弁が開いているとき、前記カバーが前記インターフ
ェース部の外周部を囲繞しない位置にあるように、前記
レバーの操作と連動して前記カバーの位置を変える連結
部材とを具備することを特徴とする。
【0010】 本発明では、レバーの操作と連動して、
開放弁が閉じているときにカバーがソケットの外周部を
囲繞する位置にあるようにカバーの位置を変えているの
で、開放弁が閉じているときにソケットが相手方のプラ
グから外されることはない。よって、外部との間で気体
の流通を許容し、且つ、溶融金属の流通を規制する流通
規制部を有する安全装置であって、流通規制部が詰まっ
た場合でも大気開放することなく容器から取り外すこと
を防止することができる。
【0011】 ここで、流通規制部は、溶融金属が流通
しようとしたときに溶融金属の熱を奪ってその粘性を高
めるか或いは固化させる規制部材を有することが好まし
い形態である。規制部材としては、例えば空気は通過さ
せるが、溶融したアルミニウムを通過させない部材であ
り、例えばスチールウール、スチールたわし、セラミッ
クファイバーを成形したもの、焼結金属の成型品、多孔
質セラミクス、メタルに細い貫通孔やオリフィスを設け
た部材を挙げることができる。スチールウール、スチー
ルたわしやセラミクスファイバーは、焼結金属やセラミ
クス等と比して安価である。また焼結金属やセラミクス
は栓に固定され交換が容易ではない。一方スチールウー
ルやセラミクスファイバーの場合には交換可能性が高
く、メンテナンスが容易である。しかし規制部材はこれ
らに限定されるものではない。いずれにせよ本発明に係
る規制部材は、空気や水蒸気などの気体については十分
に抵抗が小さく、溶融したアルミニウム合金等の溶融金
属に対しては十分に抵抗が大きくなるようなものであ
る。
【0012】 本発明の別の観点に係る安全装置は、溶
融金属を収容することができ、内圧調整用のポートを介
して内外の圧力差を調節することにより、内部へ溶融金
属を導入し、または、外部へ溶融金属を供給することが
可能な容器に用いられる安全装置であって、前記ポート
に対して着脱自在なインターフェース部と、前記インタ
ーフェース部を介して前記ポートに通じる気体流通通路
と、前記気体流通通路と外部との間に介在され、気体の
流通を許容し、且つ、前記溶融金属の流通を規制する流
通規制部と、レバーの操作に応じて開閉を行う開閉弁が
介挿され、気体流通通路を外部に開放するための開放通
路と、前記レバーの操作により前記開閉弁を閉としたと
きに当該レバーの操作に連動して前記ポートに対する前
記インターフェース部の着脱を規制し、前記レバーの操
作により前記開閉弁を開としたときに当該レバー操作に
連動して前記ポートからの前記インターフェース部の着
脱可能とする着脱規制手段とを具備することを特徴とす
る。
【0013】 ここで、従来の傾動式の容器は、そもそ
も耐圧構造に設計されてはおらず、内部を加圧してもエ
アー漏れが不可避であるため、その圧力を利用して溶融
金属を供給することは極めて困難である。一方、本発明
の容器は、内外の圧力差を調節することにより、内部へ
溶融金属を導入し、または外部へ溶融金属を供給するこ
とが可能なものであって、基本的に耐圧構造を有する密
閉型の容器である。例えば1kPa〜50kPa程度の
圧力によって内部に収容した溶融アルミニウム合金を外
部に供給することができるものである。
【0014】 本発明では、容器の内圧調整用のポート
に安全装置を取り付けることで、容器から溶融金属が漏
れ出ないようにポートを塞ぐことができ、しかも容器の
配管から不意に溶融金属が吐出する事態を防止すること
ができる。つまり気体の膨張や、水分の蒸発等によって
容器の内圧が上昇してしまった場合でも、本発明に係る
安全装置により、この圧力は外部へ逃がすことができ
る。したがって溶融金属が不用意に外部へ漏れでるのを
防止することができる。一方、この流通規制部を備えた
安全装置からも溶融金属が漏れ出るのを防止することは
ない。例えば流通規制部に設けられた焼結金属やセラミ
クスファイバーの成型品等の規制部材が、気体に対して
は通過するものの、溶融アルミニウム合金などの溶融金
属に対しては十分大きな抵抗になるからである。また細
孔やオリフィスの場合には、溶融金属がこの孔を通過し
ようとするときに熱を奪われて固化し、固化した金属自
体が溶融金属のさらなる流通を規制する。このような安
全装置における規制部材は熱容量及び表面積が大きい方
が好ましい。これはこの安全装置を溶融金属が流通しよ
うとした場合に、熱容量が大きいほど溶融金属が冷えて
粘性が上昇しやすく、または固まりやすく、表面積が大
きいほど規制部材が受熱した熱量を外部へ放散しやすい
からである。これにより、例えばトラックでの容器搬送
中等に容器内圧が不意に上昇した場合でも、溶融金属が
漏れるのを防止することができる。ユースポイントへ溶
融金属を供給する場合にはこの安全装置は取り外され
る。その取り外しの際に、レバーの操作と連動して、開
放弁が閉じているときにカバーがソケットの外周部を囲
繞する位置にあるようにカバーの位置を変えているの
で、開放弁が閉じているときにソケットが相手方のプラ
グから外されることはない。よって、外部との間で気体
の流通を許容し、且つ、溶融金属の流通を規制する流通
規制部を有する安全装置であって、流通規制部が詰まっ
た場合でも大気開放することなく容器から取り外すこと
を防止することができる。
【0015】 ここで、前記容器は、前記容器の内外を
連通し、前記溶融金属を流通することが可能な第1の流
路と、前記容器の第1の開口部を覆うように配置され、
前記第1の開口部よりも小径の第2の開口部を有する蓋
と、前記第2の開口部に開閉可能に設けられ、前記容器
の内外を連通し前記内圧調整用のポートと連通した貫通
孔が設けられたハッチとを具備することがより好ましい
形態である。
【0016】 また、本発明の更に別の観点に係る溶融
金属搬送方法は、溶融金属を収容することができ、内外
の圧力差を調節することにより、内部へ溶融金属を導入
し、または、外部へ溶融金属を供給することが可能な容
器を用いて、前記溶融金属を調製する第1の工場と前記
溶融金属のユースポイントを有する第2の工場との間
で、前記溶融金属を搬送する溶融金属搬送方法におい
て、前記容器を用いて前記溶融金属を搬送するときに、
前記容器の内圧調整用のポートに上記の構成の安全装置
を取り付けることを特徴とする。
【0017】 通常、かかる容器内に溶融金属を供給す
るに先立ちガスバーナ等の加熱器により容器を予熱して
いる。この予熱は、ハッチを開けて加熱器の一部を容器
内に挿入することで行われる。従って、ハッチは容器内
に溶融金属を供給する度、または容器の予熱の度に開け
られるものである。このようなハッチに内圧調整用の貫
通孔を設けているので、容器内に溶融金属を供給する度
に内圧調整用の貫通孔に対する金属の付着を確認するこ
とができる。そして、例えば貫通孔に金属が付着してい
るときにはその都度それを剥がせばよい。従って、内圧
調整に用いるための配管や孔の詰りを未然に防止するこ
とができる。このような内圧調整用の貫通孔に連通した
接続ポートに対して本発明に係る安全装置を着脱可能と
しているので、本発明に係る安全装置により、容器内の
圧力を外部へ逃がすことができる。したがって溶融金属
が不用意に外部へ漏れでるのを防止することができる。
一方、この流通規制部を備えた安全装置からも溶融金属
が漏れ出るのを防止することはない。内圧調整用の貫通
孔に連通した接続ポートとは別に、例えば外部へ圧を逃
がす孔を蓋に設けた場合には、当該孔は詰まり易いし、
内圧調整する場合に当該孔を塞ぐ必要がある。よって、
接続ポートに対して本発明に係る安全装置を着脱可能と
し、かかる安全装置により外部へ圧を逃がすように構成
することで、確実に容器内の圧を外部に逃がすことがで
き、しかも作業性も良好になる。これは、本発明に係る
安全装置を採用したことによる大きなメリットである。
【発明の効果】
【0018】 本発明によれば、外部との間で気体の流
通を許容し、且つ、溶融金属の流通を規制する流通規制
部を有する安全装置であって、流通規制部が詰まった場
合でも大気開放することなく容器から取り外すことを防
止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】 以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。
【0020】 図1〜図3は本発明の一実施形態に係る
安全装置の構成を示す正面図である。図4及び図5はそ
の断面図である。
【0021】 これらの図に示すように、この安全装置
1は、内部に気体を流通させるための通路を有する配管
としてのチーズ(T字状の配管用継手)10の第1の端
部にインターフェース部20を設け、第2の端部に流通
規制部としてのブリーザー30を設け、第3の端部に大
気開放部40を設けて構成される。
【0022】 インターフェース部20は、一対のソケ
ットとプラグからなるカプラのソケット21を有する。
ソケット21は、ソケット本体22の内周にOリング2
3が取り付けられている。ソケット本体22には、その
先端とOリング23との間に、円周に沿って複数のスチ
ールボール24が回転可能に取り付けられている。ま
た、これらのスチールボール24はソケット本体22の
表裏に突出自在となっている。ソケット本体22の外周
にはスリーブ25がソケット本体22の先端に向けて進
退可能に取り付けられている。スリーブ25は、内挿さ
れたスリープスプリング26によりソケット本体22の
先端に向けて弾性力が付与され、ストップリング27に
よりその先端がソケット本体22の先端と一致する位置
で停止するようになっている。この位置でスリーブ25
はスチールボール24をソケット本体22の内側に突出
するように押圧している。従って、図6に示すように、
プラグ71が挿入された状態ではプラグ71の溝72に
スチールボール24が押し込まれてスチールボール24
がプラグ71の抜き出しを規制することができる。一
方、スリーブ25を弾性力に抗してソケット本体22の
先端と反対側に引くと、スリーブ25によるスチールボ
ール24への押圧が解除される。従って、ソケット21
からプラグ71を抜こうとすると、ソケット本体22の
内側から突出しているスチールボール24がソケット本
体22の外側方向に移動して溝72から抜け出て、ソケ
ット21からプラグ71を抜き出すことが可能となる。
【0023】 ブリーザー30は、ブリーザー本体31
の内側に規制部材としてのスチールたわし32を装填
し、パンチングメタル33で蓋をして構成される。34
はパンチグメタル33を固定するためのストップリング
である。規制部材は、例えば空気は通過させるが、溶融
したアルミニウムを通過させない選択性を有するように
選択されまたは構成された部材であり、例えば溶融金属
が流通しようとしたときに溶融金属の熱を奪ってその粘
性を高めるか或いは固化させるものである。規制部材と
しては、スチールたわしの他に例えばスチールウールや
セラミックファイバー、焼結金属の成型品、スヤキ、メ
タルにオリフィスを設けた部材を挙げることができる。
このような規制部材は、気体を通過させ、かつ、溶融金
属の通過を規制する安全手段として機能する。したがっ
て、溶融金属が漏れ出ないように後述する容器の貫通孔
を塞ぐことができ、しかも容器の配管から不意に溶融金
属が吐出する事態を防止することができる。つまり気体
の膨張や、水分の蒸発等によって容器の内圧が上昇して
しまった場合でも、この圧力は容器外へ逃がすことがで
きる。したがって溶融金属に不用意に加圧力が働き、高
温の溶融金属が外部へ漏れ出るのを防止することができ
る。一方、この規制部材を備えた貫通孔それ自体からも
溶融金属が漏れ出るのを防止することはない。これは焼
結金属やセラミクスファイバーの成型品等の規制部材
が、気体に対しては通過するものの、溶融アルミニウム
合金などの溶融金属に対しては十分大きな抵抗になるか
らである。
【0024】 大気開放部40は、チーズ10内の通路
を大気(外部)に開放するための開放通路41を有し、
その開放通路41上に開閉弁としてのボールバルブ42
が介挿されている。ボールバルブ42は、開放通路41
を開閉するための回転可能な孔付ボール44を内部に有
し、このボール44は回転軸45を介してレバー43に
より回転されるようになっている。例えばレバー43を
下方向に位置(例えばほぼ「7時」の位置)させると開
放通路41を開き、レバー43を図中時計方向に回転さ
せてほぼ「9時」に位置させると開放通路41が閉じる
ようになっている。
【0025】 ここで、安全装置1は、上記のインター
フェース部20におけるソケット21の外周を囲繞する
ことができる例えば金属製のカバー51を有する。図7
に示すように、このカバー51は例えば断面が逆凹形状
となっており、ソケット21の外周の下方側を除く上側
及び左右側を囲繞することができるようになっている。
これにより、カバー51はソケット21の上部から装着
され、また上部に向けて取り外すことが可能とされてい
る。そして、カバー51がソケット21に装着されてソ
ケット21の外周を囲繞した状態では作業者がスリーブ
25の操作ができないか、或いは操作が困難な状態とな
る。
【0026】 カバー51とボールバルブ42のレバー
43の回転中心部付近との間は、例えばカバー51と同
様の材質からなる連結部材61により連結されている。
これらの間の連結は例えば溶接によって行われている。
この連結部材61は、カバー51がソケット21を囲繞
しているときにボールバルブ42が閉じ、カバー51が
ソケット21から外れているときにボールバルブ42が
開くように、カバー51とボールバルブ42のレバー4
3の回転中心部付近とを連結している。
【0027】 従って、本実施形態に係る安全装置1
は、以下のような2つのモードを有する。 (1)ボールバルブ42が閉じ、カバー51がソケット
21を囲繞しているモード=作業者がスリーブ25の操
作ができない操作規制モード。 (2)ボールバルブ42が開き、カバー51がソケット
21から外れているモード=作業者がスリーブ25の操
作ができる操作許可モード。
【0028】 次に、この安全装置1が用いられる容器
の一例を説明する。
【0029】 図8はこのような容器の構成を示す断面
図、図9はその平面図である。
【0030】 容器100は、有底で筒状の本体150
の上部開口部151に大蓋152が配置されている。本
体150及び大蓋152の外周にはそれぞれフランジ1
53、154が設けられている。これらフランジ間をボ
ルト155で締めることで本体150と大蓋152が固
定されている。なお、本体150や大蓋152は例えば
外側(フレーム)が金属(例えば鉄)である。フレーム
の内側は耐火材により構成され、外側の金属と耐火材と
の間には断熱材が介挿されている。
【0031】 本体150の外周の1箇所には、本体1
50内部から配管156に連通する流路157が設けら
れた配管取付部158が設けられている。
【0032】 配管取付部158における流路157
は、本体150内周の該容器本体底部150aに近い位
置に設けられた開口157aを介し、該本体150外周
の上部に向けて延在している。この配管取付部158の
流路157に連通するように配管156が固定されてい
る。
【0033】 配管156は例えばΓ字状の形状を有し
ている。配管156のフレームは例えば鉄などの金属か
らなり、その内部には、内張りとしてライニングが形成
されている。このライニングは、耐火材からなる。そし
てこのライニングの内側が溶融金属の流路として形成さ
れている。耐火材としては例えば緻密質の耐火系セラミ
ック材料を挙げることができる。
【0034】 上記の大蓋152のほぼ中央には開口部
160が設けられ、開口部160には取っ手161が取
り付けられた1ハッチ62が配置されている。ハッチ1
62は大蓋152上面よりも少し高い位置に設けられて
いる。ハッチ162の外周の1ヶ所にはヒンジ163を
介して大蓋152に取り付けられている。これにより、
ハッチ162は大蓋152の開口部160に対して開閉
可能とされている。また、このヒンジ163が取り付け
られた位置と対向するように、ハッチ162の外周の2
ヶ所には、ハッチ162を大蓋152に固定するための
ハンドル付のボルト164が取り付けられている。大蓋
152の開口部160をハッチ162で閉めてハンドル
付のボルト164を回動することでハッチ162が大蓋
152に固定されることになる。また、ハンドル付のボ
ルト164を逆回転させて締結を開放してハッチ162
を大蓋152の開口部160から開くことができる。そ
して、ハッチ162を開いた状態で開口部160を介し
て容器100内部のメンテナンスや予熱時のガスバーナ
の挿入が行われるようになっている。
【0035】 ハッチ162の中心から所定の距離を離
れた位置には、容器100の内外を貫通する第1〜第3
の貫通孔165a〜165cが設けられている。各貫通
孔165a〜165cには螺子山が切られている。第1
及び第2の貫通孔165a、165bには、カプラの一
方を構成するプラグ168a、168bが取り付けられ
ている。第1の貫通孔165aには、液面レベルを検出
するための電極棒が挿通された第1のソケット70aが
取り付けられている。第2の貫通孔65bには、同様の
電極棒が挿通された第2のソケット70bが取り付けら
れている。各プラグとソケットでカプラを構成してい
る。
【0036】 第3の貫通孔165cは、容器100内
の減圧及び加圧を行うための内圧調整用に用いられる。
この第3の貫通孔165cには、加減圧用の配管166
が接続されている。この配管166は、第3の貫通孔1
65cから上方に伸びて所定の高さで曲がりそこから水
平方向に延在している。配管166の垂直部分の所定位
置には配管166の水平方向における回転をスムーズに
するためにスイベルジョイント180が介挿されてい
る。また、配管166の水平部の先端には、上記したプ
ラグ71が取り付けられている。内圧調整用のポートと
は、例えばプラグ71が取り付けられた配管166のこ
とである。
【0037】 このプラグ71には、上記の安全装置1
の他に、加圧用または減圧用のフレキシブルなエアーホ
ース167のソケット167aが接続可能になってい
る。エアーホース167には図示を省略した真空ポンプ
やエアータンク、コンプレッサーが接続されている。そ
して、減圧により圧力差を利用して配管156及び流路
157を介して容器100内に溶融アルミニウムを導入
することが可能である。また加圧により圧力差を利用し
て流路157及び配管156を介して容器100外への
溶融アルミニウムの導出が可能である。
【0038】 本体150の底部裏面には、例えばフォ
ークリフトのフォーク(図示を省略)が挿入される断面
口形状で所定の長さの脚部としてのチャンネル部材17
1が例えば平行するように2本配置されている。チャン
ネル部材171は、配管156の延在方向とは例えば4
5°の角度をなしている。
【0039】 本体150内側の底部150aは、流路
157側が低くなるように全体が傾斜している。これに
より、加圧により流路157及び配管156を介して外
部に溶融アルミニウムを導出する際に、いわゆる湯の残
りが少なくなる。また、例えばメンテナンス時に容器1
00を傾けて流路157及び配管156を介して外部に
溶融アルミニウムを導出する際に、容器100を傾ける
角度をより小さくでき、安全性や作業性が優れたものと
なる。しかしながら、このような傾斜を逆にするように
しても構わない。これにより、開口157aの詰まりを
防止することができる。
【0040】 このように構成された容器100は例え
ば溶融炉で溶融金属を調整する第1の工場で容器100
内に溶融アルミニウムが供給され、フォークリフトによ
りトラックに搭載される。トラックは路上を走行し、溶
融アルミニウムのユースポイント(例えばダイキャスト
マシンの保持炉)を有する第2の工場に容器100が搬
送される。そして、容器100はフォークリフトにより
トラックから降ろされて、そのままフォークリフトによ
りユースポイントに搬送され、容器100からユースポ
イントに溶融金属が供給される。本実施形態に係る安全
装置1はこのように容器100が搬送されるときに容器
100の上部における配管166のプラグ71が取り付
けるものである。
【0041】 ここで、安全装置1を配管166のプラ
グ71に取り付けるときには、図2及び図5に示すよう
にカバー51がソケット21から外れるようにレバー4
3を下方向に位置させ、図3に示すようにスリーブ25
を弾性力に抗してソケット本体22の先端と反対側に引
き、図6に示すように配管166のプラグ71に安全装
置1のソケット21を挿入する。そして、図1及び図4
に示すようにレバー43を図中時計方向に回転させてほ
ぼ「9時」に位置させ、カバー51をソケット21に装
着する。この状態で容器100の搬送を行う。レバ43
ーが図1及び図4に示す位置にあるときにはボールバル
ブ42は閉じた状態にあるため、この安全装置1により
溶融アルミニウムが漏れ出ないように容器100の貫通
孔を塞ぐことができ、しかも容器100の配管156か
ら不意に溶融アルミニウムが吐出する事態を防止するこ
とができる。つまり気体の膨張や、水分の蒸発等によっ
て容器100の内圧が上昇してしまった場合でも、この
圧力はこの安全装置1におけるブリーザー30から容器
100外へ逃がすことができるからである。
【0042】 安全装置1を配管166のプラグ71か
ら外すときには、図2及び図5に示すようにカバー51
がソケット21から外れるようにレバー43を下方向に
回転させる。これにより、ボールバルブ42が開いた状
態になる。従って、たとえブリーザー30が詰まってし
まった場合であっても容器100はこの安全装置1の大
気開放部40により大気(外部)に開放され、容器10
0内が加圧状態となることが回避される。その後、図3
に示すようにスリーブ25を弾性力に抗してソケット本
体22の先端と反対側に引き、配管166のプラグ71
から安全装置1のソケット21を外す。一方、安全装置
1を配管166のプラグ71から外すときにレバー43
を下方向に回転させないと、ボールバルブ42が閉じた
状態で、容器100内が加圧状態にある場合がある(図
1及び図4参照)。この状態から配管166のプラグ7
1から安全装置1のソケット21を外そうとすると、安
全装置1が容器100内の圧力によって飛び跳ねる可能
性があるが、本発明に係る安全装置1では、ソケット2
1がカバー71によって囲繞されていることから、作業
者がスリーブ25を動かすことができず、配管166の
プラグ71から安全装置1のソケット21を外すことは
できない。よって、安全装置1が容器100内の圧力に
よって飛び跳ねるようなことはなくなり、安全性をさら
に高めることができる。
【0043】 本発明は上記の実施形態には限定されな
い。
【0044】 上記の実施形態における規制部材として
スチールたわしを詰め込んだものは、規制部材の交換が
容易だという利点があるが、例えば図10に示すよう
に、流通規制部としてのブリーザー30aは、ブリーザ
ー本体31a内に規制部材であるオリフィス35aを有
する金属(鉄、ステンレス、真鍮)32aをはめ込んだ
ものであってもよい。オリフィス2002hは複数形成
してもよい。また、図11に示すように、ブリーザー3
0bは、ブリーザー本体31b内に規制部材である焼結
金属32bの成型品をはめ込んだものであってもよい。
なお、この他にも、セラミクス、素焼き、スチールウー
ル等750℃程度の耐熱性を有し、かつ気体を流通する
ことができる部材を採用するようにしてもよい。また細
孔やオリフィスの場合には、溶融金属がこの孔を通過し
ようとするときに熱を奪われて固化し、固化した金属自
体が溶融金属のさらなる流通を規制する。したがってこ
のような規制部材乃至は安全装置は熱容量及び表面積が
大きい方が好ましい。これはこの安全装置を溶融金属が
流通しようとした場合に、熱容量が大きいほど溶融金属
が冷えて固まりやすく、表面積が大きいほど規制部材が
受熱した熱量を外部へ放散しやすいからである。このよ
うにて本発明の安全装置を備えれば、容器内部の圧力の
不意な上昇を防止することができる。また内部の溶融金
属の不意な漏れだしを防止することができ容器の安全
性、信頼性が向上する。
【0045】 次に、本発明に係る安全装置が用いられ
る加減圧システムの例を、図12から図17を参照して
説明する。
【0046】 図12はフォークリフト240と安全装
置1が取り付けられた容器100との間での加減圧シス
テムの構成を示す図である。図12に示すように、フォ
ークリフト240には、エンジン201と、フォークリ
フト240の走行中又はアイドリング中にエンジン20
1によって駆動される発電機(ダイナモ)202と、気
体を圧縮するブロアー203とが搭載されている。ここ
ではエンジンを備えた車輌について説明するが、モータ
ー駆動の車輌の場合には、バッテリーから供給される電
力によりブロアー203を駆動する。
【0047】 ブロアー203には、配管204aが接
続される。配管204a上には、ブロアー203側から
順番に、第1の逆止弁205、ラインフィルタ206、
エアドライア207、第2の逆止弁208が設けられ
る。この配管204aは、後述する配管204b及び配
管204cと接続され、これら配管204a、204
b、204cが接続される接続部には切り替えバルブ2
80が設けられる。
【0048】 第1の逆止弁205は、例えばブロアー
203の停止時にラインフィルタ206及びエアドライ
ア207側からブロアー203への気体の逆流を防止す
る。
【0049】 ラインフィルタ206は、ブロアー20
3より送出される気体から水滴及び油分を除去するフィ
ルタである。エアドライア207は、ブロアー203よ
り送出される気体を乾燥させるフィルタである。第2の
逆止弁208は、気体がブロアー203に向けて逆流す
るのを防止するものである。
【0050】 また、圧力センサ209a及びCPU2
09bを備え、配管204a内の圧力を調節する圧力開
閉器209が配管204aに接続される。圧力センサ2
09aは、配管204a内の圧力を検出する。CPU2
09bは、圧力センサ209aの検出結果に基づきブロ
アー203のオン/オフを制御する。例えば、予め配管
204aの圧力を測定して最良の圧力値を求めておき、
この圧力値を基準値として、配管204aの圧力が当該
基準値以下になったときにブロアー203の駆動をオン
にし、配管204aの圧力が当該基準値以上になったと
きにブロアー203の駆動をオフにすることができる。
【0051】 また、ブロアー203と第1の逆止弁2
05との間で、大気開放用の配管204dが配管204
aに接続されている。配管204dの他端はリリーフバ
ルブ204eを介して大気開放されるようになってい
る。リリーフバルブ204eは圧力開閉器209のCP
U209bにより開閉の制御が行われるようになってい
る。
【0052】 また、配管204aには、配管204a
内の圧力を調整する電子式圧力コントロールバルブ25
8、配管204aを連通したり遮断したりするリークバ
ルブ282が設けられている。
【0053】 一方、本実施形態のフォークリフト24
0には、容器100内を減圧するための真空ポンプ27
2が設置されている。真空ポンプ272は、配管204
bに接続される。
【0054】 配管204bには、配管204b内の圧
力を調整する電子式圧力コントロールバルブ268、配
管204bを連通したり遮断したりするリークバルブ2
93が接続されている。
【0055】 配管204a、204b及び204cの
接続部に設けられる切替バルブ280は、これらの配管
の接続状態を切り替えることができる。すなわち、配管
204cと配管204aとを接続する場合と、配管20
4cと配管204bとを接続する場合とに切り替えるこ
とができるようになっている。
【0056】 配管204cには、この配管204c内
の圧力を測定する圧力計284、リリーフバルブ286
a、リークバルブ286b、緊急停止部210、ストレ
ーナ300及びT字管301が設けられる。ストレーナ
300及びT字管301については後に詳述する。ま
た、配管204cの一端はフレキシブルなエアーホース
257の一端に接続されている。エアーホース257の
他端は、本発明に係る安全装置1のブリーザー30に接
続される。安全装置1のインターフェース部20には、
接続機構71を介して容器100側の配管166が接続
される。エアーホース257の材料としては、例えばゴ
ム等の合成樹脂製のもの、金属製のものを用いることが
でき、更に、高温である容器100に近いので耐熱性の
ものを用いることが好ましい。
【0057】 また、図13に示すように、緊急停止部
210は、L字型の配管336、同じくL字型をしてお
り配管336と交差するように設けられる配管337を
有する。配管336は、一方の端部339で配管204
cと接続され、他方の端部340でエアーホース257
と接続され、さらに、接続部338において配管337
と接続される。配管337の一方の端部は上述した配管
336の接続部338に接続されており、他方の端部3
46は大気開放されている。配管337の端部346
は、エアーホース257と接続することができるように
なっている。また、接続部338には、三方弁341が
設けられる。
【0058】 三方弁341は、配管336に通じるの
第1の弁口342と、エアーホース257に通じる第2
の弁口343と、配管337に通じる第3の弁口344
とを有する。この三方弁341は、レバー310の手動
回動により、第1の弁口342と第2の弁口343との
間で気体を流通可能にする第1のモードと、第2の弁口
343と第3の弁口344との間で気体を流通可能にす
る第2のモードとに切替えができるようになっている。
レバー310は、緊急事態発生時にフォークリフト24
0の運転手が迅速に操作できるように、例えば運転席の
間近に設けることが好ましい。
【0059】 また、図16に示すように、配管204
cには、容器100内を加圧する気体に含まれるホコリ
やゴミ等を遮断する吸収材300aを有するストレーナ
300と、リリーフ弁302とが設けられる。このリリ
ーフ弁302は、T字型の配管301により加圧気体の
流路と接続するようにしてもよい。ストレーナ300
は、容器100内に不純物を含む気体を供給することを
回避し、容器100内から溶融金属が硬化したもの等不
純物を配管204c及び204bに流入することを回避
するために設けられる。リリーフ弁302は、ストレー
ナ300が容器からの加圧気体のリークに伴ってアルミ
片、塵等により詰まったときのためのフェイルセーフの
ための手段である。つまりストレーナに詰まりが生じる
と、加圧状態の容器100をリークすることができず
に、溶融金属の供給を停止できない場合が生じ得る。本
発明によれば、リリーフ弁302を備えることにより、
ストレーナに詰まりが生じた場合でも、容器100をリ
ークすることができる。したがって安全性が向上する。
【0060】 次に、加減圧システムの動作について説
明する。
【0061】 フォークリフト240のエンジン201
をかけると、当該エンジン201により、発電機202
が駆動される。発電機202の駆動により生じる電力に
より、ブロアー203を作動させ、ブロアー203が気
体を圧縮する。
【0062】 容器100から外部に溶融金属を供給す
るとき、加減圧システムは容器100内を加圧するよう
に作動する。
【0063】 まず、圧力開閉器209のCPU209
bの命令により、ブロアー203から配管204aに圧
縮された気体が流通する。流通した気体は、ラインフィ
ルタ206、エアドライア207により油分、水分等が
取り除かれる。
【0064】 CPU209bは、配管204a内の圧
力が所定値以下になったときにブロアー203をオンす
るのに先立ち、ブロアー203と第1の逆止弁205と
の間の配管204a内を大気圧とするため、閉状態にあ
るリリーフバルブ204bを開状態とする。その後、C
PU209bは、ブロアー203をオンにし、所定時間
経過後に開状態にあるリリーフバルブ204dを閉状態
とする。
【0065】 このように配管204a内を一旦大気圧
に戻すことにより、ブロアー203をより小さなパワー
で立ち上げることが可能となり、ブロアー203の小型
化を図ることができ、また運搬車輌の電源をより有効に
使うことができる。
【0066】 切替バルブ280は、配管204aと配
管204cとが接続されるようにしておく。すると、配
管204aを流通した気体は、切替バルブ280の分岐
点から配管204cに流入する。流入した気体は、リリ
ーフバルブ286a、リークバルブ286bを通過し、
緊急停止部210に到達する。
【0067】 容器100内を加圧する場合、緊急停止
部210は、図14に示すように、ブロアー203から
容器100まで気体を流通させる必要があるため、三方
弁310を第1のモードにしておく。三方弁310を第
1のモードにすると、第1の弁口342と第2の弁口3
43との間で気体の流通が可能となり、ブロアー203
から供給される気体が、ストレーナ300の吸収材30
0aにより水分やゴミ、埃等が取り除かれ、T字管30
1、エアーホース257を介してまず安全装置1に到達
する。安全装置1のレバー43を「9時」の状態にして
開放通路41を閉ざしておくと、気体はインターフェー
ス部20側から容器100内に供給され、容器100内
を加圧することができる。
【0068】 一方、例えばブロアー203から加圧用
の気体を供給している最中に溶融金属が受け側から急に
あふれそうになった場合等、緊急事態が生じたときに
は、すぐに加圧を停止し、溶融金属の供給をストップさ
せる必要がある。そこで、図15に示すように、例えば
運転手がレバー310を手動で回動させて三方弁341
を第2のモードに切替える。三方弁310を第2のモー
ドに切り替えると、第1の弁口342が塞がれるので、
ブロアー203から容器100内への加圧用気体の供給
が停止される。同時に、容器100側の第2の弁口34
3と第3の弁口344との間で気体の流通が可能とるの
で、容器100内の気体が配管337から大気に開放さ
れ、加圧状態であった容器100内が大気圧に戻され
る。
【0069】 なお、例えば業務終了時にフォークリフ
ト240の運転を終了する場合等、安全装置1を配管1
66のプラグ71から外すときには、カバー51がソケ
ット21から外れるようにレバー43を下方向に回転さ
せる。その後、スリーブ25を弾性力に抗してソケット
本体22の先端と反対側に引き、配管166のプラグ7
1から安全装置1のソケット21を外す。安全装置1か
らエアーホース257を取り外した場合には、取り外し
たエアーホース257の接続部を配管337の端部34
6に接続させておくことができる。
【0070】 さらに、外部から容器100内に溶融金
属を吸入するとき、加減圧システムは容器100内を減
圧するように作動する。このときには、真空ポンプ27
2の吸引により、エアーホース257、配管336、配
管204c及び配管204bを介して気体が流通し、容
器100内を減圧することができる。
【0071】 容器100内を真空ポンプ272により
減圧しているときに緊急事態が発生した場合も、上記同
様に上記レバー310を手動で回動させ第2のモードに
切り替える。レバー310を第2のモードに切り替える
と、第1の弁口342が塞がれるので、真空ポンプ27
2による容器100内の減圧はストップする。また、同
時に第2の弁口343と第3の弁口344との間で気体
の流通が可能となるので、減圧状態であった容器100
内が大気圧に戻される。
【0072】 この作業を繰り返すことにより、ストレ
ーナ300の吸収材300aには、例えば大量の水分や
ホコリ、ゴミ、又は溶融金属が硬化したもの等が付着
し、ストレーナ300が詰まるため、気体が配管204
c内を流通する妨げとなることがある。そして、容器1
00内の水分が蒸発して水蒸気となった場合において、
このようにストレーナ300が詰まっていると、このス
トレーナ300から容器100内までは密閉空間となる
ため、水蒸気が容器100内を加圧し、容器100の配
管156から溶融金属が溢れ出る危険性がある。
【0073】 本実施形態では、ストレーナ300より
も容器100側に設けられたリリーフ弁302が、この
圧力により開状態になり、容器100内を大気に開放す
るので、ストレーナ300が詰まった状態でも、容器1
00内の圧力が上昇するようなことはなく、上記のよう
な危険性を避けることができる。
【0074】 なお、図17に示すように、ストレーナ
300の容器100側の圧力を測定する圧力計303を
設け、リーク動作をしたにもかかわらず所定の圧力が検
出されるような場合には警報ランプ304を点灯させる
ようにしてもよい。警報ランプ304が点灯した場合に
は、吸収材300aを交換したり、洗浄したりして、ス
トレーナ300の通気性を確保することが好ましい。こ
れによりストレーナの詰まりによるリーク動作不全を回
避することができる。
【0075】 このように、本実施形態の加減圧システ
ムによれば、本発明に係る安全装置1を用いた上に、ス
トレーナ300よりも容器100側にリリーフ弁302
を接続することで、より高度な安全性を確保することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の一実施形態に係る安全装置の構成を示
す正面図(その1)である。
【図2】本発明の一実施形態に係る安全装置の構成を示
す正面図(その2)である。
【図3】本発明の一実施形態に係る安全装置の構成を示
す正面図(その3)である。
【図4】本発明の一実施形態に係る安全装置の構成を示
す断面図(その1)である。
【図5】本発明の一実施形態に係る安全装置の構成を示
す断面図(その2)である。
【図6】本発明の一実施形態に係る一対のソケットとプ
ラグとからなるカプラの構成を示す断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る安全装置の構成を示
す側面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る容器の構成を示す断
面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る容器の構成を示す平
面図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係るブリーザーの断
面図である。
【図11】本発明の更に別の実施形態に係るブリーザー
の断面図である。
【図12】本発明の実施形態に係る加減圧システムの全
体を示す図である。
【図13】本発明の実施形態に係る加減圧システムの一
部を示す図である。
【図14】本発明の実施形態に係る加減圧システムの一
部を示す図である。
【図15】本発明の実施形態に係る加減圧システムの一
部を示す図である。
【図16】本発明の実施形態に係る加減圧システムの一
部を示す図である。
【図17】本発明の実施形態に係る加減圧システムの全
体を示す図である。
【符号の説明】
【0077】1 安全装置 10 チーズ 20 インターフェース部 21 ソケット 30 ブリーザー 32 スチールたわし 40 大気開放部 51 カバー 61 連結部材 71 プラグ 100 容器 152 大蓋 156 配管 157 流路 162 ハッチ 165c 貫通孔 166 配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B22D 41/50 510 B22D 41/50 510 41/54 41/54 46/00 46/00 (72)発明者 伊与田 浩二 愛知県豊田市堤町寺池66番地 株式会社 豊栄商会内 (72)発明者 野口 賢次 愛知県豊田市堤町寺池66番地 株式会社 豊栄商会内 (72)発明者 安部 毅 愛知県豊田市堤町寺池66番地 株式会社 豊栄商会内 (72)発明者 村岡 孝一 愛知県豊田市堤町寺池66番地 株式会社 豊栄商会内 (56)参考文献 特開2002−316258(JP,A) 特開2001−340957(JP,A) 特開 平2−52164(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 35/00 B22D 17/30 B22D 39/06 B22D 41/00 B22D 41/12 B22D 41/50 510 B22D 41/54 B22D 46/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体を流通させるための配管と、 前記配管に接続された、一対のソケットとプラグからな
    るカプラのプラグ又はソケットを有するインターフェー
    ス部と、 前記配管に接続され、配管内と溶融金属を収容する容器
    との間で気体の流通を許容し、且つ、溶融金属の流通を
    規制する流通規制部と、 前記流通規制部の前記配管側に接続された大気に対する
    開放通路と、 前記開放通路上に介挿され、レバーの操作に応じて開閉
    を行う開閉弁と、 少なくとも前記インターフェース部の外周部を囲繞する
    ことができるカバーと、前記開閉弁 が閉じているとき、前記カバーが少なくとも
    前記インターフェース部の外周部を囲繞する位置にあ
    り、かつ、前記開閉弁が開いているとき、前記カバーが
    前記インターフェース部の外周部を囲繞しない位置にあ
    るように、前記レバーの操作と連動して前記カバーの位
    置を変える連結部材とを具備することを特徴とする安全
    装置。
  2. 【請求項2】 溶融金属を収容することができ、内圧調
    整用のポートを介して内外の圧力差を調節することによ
    り、内部へ溶融金属を導入し、または、外部へ溶融金属
    を供給することが可能な容器に用いられる安全装置であ
    って、 前記ポートに対して着脱自在なインターフェース部と、 前記インターフェース部を介して前記ポートに通じる気
    体流通通路と、 前記気体流通通路と外部との間に介在され、気体の流通
    を許容し、且つ、前記溶融金属の流通を規制する流通規
    制部と、 レバーの操作に応じて開閉を行う開閉弁が介挿され、気
    体流通通路を外部に開放するための開放通路と、前記レバーの操作により前記開閉弁を閉としたときに当
    該レバーの操作に連動して前記ポートに対する前記イン
    ターフェース部の着脱を規制し、前記レバーの操作によ
    り前記開閉弁を開としたときに当該レバー操作に連動し
    て前記ポートからの前記インターフェース部の着脱可能
    とする 着脱規制手段とを具備することを特徴とする安全
    装置。
  3. 【請求項3】 前記容器は、前記容器の内外を連通し、
    前記溶融金属を流通することが可能な第1の流路と、前
    記容器の第1の開口部を覆うように配置され、前記第1
    の開口部よりも小径の第2の開口部を有する蓋と、前記
    第2の開口部に開閉可能に設けられ、前記容器の内外を
    連通し前記内圧調整用のポートと連通した貫通孔が設け
    られたハッチとを具備したことを特徴とする請求項2に
    記載の安全装置。
  4. 【請求項4】 前記流通規制部は、前記容器内の溶融金
    属が流通しようとしたときに前記溶融金属の熱を奪って
    その粘性を高めるか或いは固化させることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の安全
    装置。
  5. 【請求項5】 溶融金属を収容することができ、内外の
    圧力差を調節することにより、内部へ溶融金属を導入
    し、または、外部へ溶融金属を供給することが可能な容
    器を用いて、前記溶融金属を調製する第1の工場と前記
    溶融金属のユースポイントを有する第2の工場との間
    で、前記溶融金属を搬送する溶融金属搬送方法におい
    て、 前記容器を用いて前記溶融金属を搬送するときに、前記
    容器の内圧調整用のポートに請求項1乃至請求項4のう
    ちいずれか1項に記載の安全装置を取り付けることを特
    徴とする溶融金属搬送方法。
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