JP3492225B2 - 送受信装置 - Google Patents

送受信装置

Info

Publication number
JP3492225B2
JP3492225B2 JP01060099A JP1060099A JP3492225B2 JP 3492225 B2 JP3492225 B2 JP 3492225B2 JP 01060099 A JP01060099 A JP 01060099A JP 1060099 A JP1060099 A JP 1060099A JP 3492225 B2 JP3492225 B2 JP 3492225B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
pll
synthesizer
frequency synthesizer
voltage controlled
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP01060099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000209086A (ja
Inventor
明浩 竜田
祥太郎 田中
浩二 有井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP01060099A priority Critical patent/JP3492225B2/ja
Priority to EP00100929A priority patent/EP1022856B1/en
Priority to US09/484,441 priority patent/US6859502B1/en
Priority to DE60010134T priority patent/DE60010134T2/de
Publication of JP2000209086A publication Critical patent/JP2000209086A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3492225B2 publication Critical patent/JP3492225B2/ja
Priority to US11/029,348 priority patent/US7206371B2/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/16Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/18Indirect frequency synthesis, i.e. generating a desired one of a number of predetermined frequencies using a frequency- or phase-locked loop using a frequency divider or counter in the loop
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L1/00Stabilisation of generator output against variations of physical values, e.g. power supply
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/085Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal
    • H03L7/093Details of the phase-locked loop concerning mainly the frequency- or phase-detection arrangement including the filtering or amplification of its output signal using special filtering or amplification characteristics in the loop
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/06Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using a reference signal applied to a frequency- or phase-locked loop
    • H03L7/08Details of the phase-locked loop
    • H03L7/099Details of the phase-locked loop concerning mainly the controlled oscillator of the loop
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/02Channels characterised by the type of signal
    • H04L5/06Channels characterised by the type of signal the signals being represented by different frequencies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)
  • Transmitters (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機などの移動
体に搭載する送受信装置に関し、特に映像や音声をディ
ジタル伝送する送受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、MPEGを用いたディジタル映像
音声システムが衛星放送やCATV等で実用化されてい
る。一方、航空機内の映像音声サービスは、現時点にお
いてアナログ放送システムが主流であり、このシステム
をMPEG等の画像圧縮技術と、ディジタル変調技術を
組み合わせたディジタル放送システムに置き換えて、伝
送チャネル数を増加させ、全座席に個別にサービスを提
供することが望まれている(例えば、特開平7−255
043号公報)。
【0003】以下図面を参照しながら、上記した従来の
送受信装置の一例について説明する。
【0004】図6は、従来の送受信装置の構成を示すも
のである。図6において、61は変調手段、62は第1
の周波数変換手段、63は増幅/分岐手段、64は第2
の周波数変換手段、65は復調手段である。また、図7
は、図6における第1の周波数変換手段62と第2の周
波数変換手段64に含まれるPLL周波数シンセサイザ
の構成を示すものである。図7において、71はPLL
シンセサイザIC、72はループフィルタ、73は電圧
制御発振器、74は水晶振動子である。
【0005】以上のように構成された送受信装置につい
て、以下その動作について説明する。
【0006】まず、ディジタル化された映像データや音
声データが変調手段61に入力される。変調手段61
は、CATV等で用いられている直交振幅変調(以下、
QAM変調と略す)や、或いは残留側波帯変調(以下、
VSB変調と略す)を行い、中心周波数f1の信号を生
成する。中心周波数f1としては、日米においては44
MHzや43.75MHzが、欧州においては36.1
25MHzがよく用いられている。変調手段61が出力
する信号は、第1の周波数変換手段62に入力される。
第1の周波数変換手段62は、入力される信号の中心周
波数をf1からf2に変換する。航空機内では、複数の
チャネルに対応するため、中心周波数f2として数十M
Hzから数百MHzまでの周波数帯が一般に用いられて
いる。第1の周波数変換手段62が出力する信号は、増
幅/分岐手段63に入力される。増幅/分岐手段63
は、機内の各エリアへ信号を分配するために、入力され
る信号を増幅し、分岐して出力する。増幅/分岐手段6
3が出力する信号は、第2の周波数変換手段64に入力
される。第2の周波数変換手段64は、入力される信号
の中心周波数をf2からf3に変換する。中心周波数f
3としては、f1と同じ周波数が用いられている。第2
の周波数変換手段64が出力する信号は、復調手段65
に入力される。復調手段65は、入力された信号を復調
して再生データを出力する。
【0007】ここで、前述の第1の周波数変換手段62
や第2の周波数変換手段64には、PLL周波数シンセ
サイザが用いられる。以下、図7を用いてPLL周波数
シンセサイザの動作について説明する。
【0008】PLLシンセサイザIC71には、水晶振
動子74が接続され、内部の発振回路を用いて信号Sxt
alが生成される。この信号Sxtalは、同じく内部のプロ
グラマブル分周器(以下、Rカウンタと略す)によって
信号Sref に変換される。例えば、水晶振動子74の周
波数を4MHz、Rカウンタを16に設定すると、信号
は、Sref =4MHz/16=250kHzとなる。他
方、PLLシンセサイザIC71には、電圧制御発振器
73から信号Svco が入力される。この信号Svco も、
内部に含まれる別のプログラマブル分周器(以下、MA
カウンタと略す)によって信号Sdiv に変換される。例
えば、MAカウンタを2800に設定すると、信号Sdi
v=Svco/2800なる関係が成立する。PLLシンセ
サイザ71の内部に含まれる位相比較器は、上述の信号
Srefと信号Sdivの位相を比較し、位相差に比例した信
号Serrを生成する。例えば、信号Sdivの位相が信号S
ref の位相よりも進んでいる場合はSerr=正電圧を、
逆に信号Sdivの位相が信号Sref の位相よりも遅れて
いる場合はSerr=負電圧を、信号Sdivの位相と信号S
refの位相が一致している場合はSerr=零電圧を出力す
る。
【0009】PLLシンセサイザIC71が出力する信
号Serr は、ループフィルタ72に入力される。ループ
フィルタ72は、低域信号のみを通過させる周波数特性
を備えており、入力される信号を平滑化して雑音成分を
除去する。ループフィルタ72が出力する信号は、電圧
制御発振器73に入力される。電圧制御発振器73は、
入力される信号のレベルによって発振周波数が変化する
発振器である。例えば、入力される信号の電圧レベルが
高いほど、出力される信号の周波数も高くなる。以上の
ようにPLL周波数シンセサイザを構成すると、信号S
div の位相は、信号Sref の位相に一致するように制御
される。したがって、電圧制御発振器73から出力され
る信号は、Svco=Sref*2800=250kHz*2
800=700MHzとなる。ここで、MAカウンタの
設定を変えると、電圧制御発振器73からは、異なった
発振周波数を得ることができる(例えば、PLL周波数
シンセサイザ回路設計法、1994年、総合電子出版
社)。
【0010】以上のことから、第1の周波数変換手段6
2や第2の周波数変換手段64に含まれる発振器にPL
L周波数シンセサイザを用いることで、周波数f2を数
十MHzから数百MHzの範囲で可変することができ
る。
【0011】さて、航空機内に装着された上述の送受信
装置には、大きな機械的な衝撃や振動が加わることにな
る。この機械的な衝撃や振動は、復調手段65から出力
される再生データの誤りを増加させる。データ誤りの主
たる原因は、第1の周波数変換手段62や第2の周波数
変換手段64に用いられるPLL周波数シンセサイザに
おいて、ループフィルタ72に含まれるコンデンサや、
電圧制御発振器73に含まれるコンデンサ、或いはコイ
ルが、外部から加わる機械的な衝撃や振動によって雑音
を発生すためである。このためPLL周波数シンセサイ
ザから出力される信号の位相雑音特性が劣化することに
なる。
【0012】機械的な衝撃や振動によって、PLL周波
数シンセサイザから発生する雑音を抑圧する方法として
は、以下のような方法が提案されている。
【0013】第1の提案は、PLL周波数シンセサイザ
をミニモジュール基板に実装し、これを親基板に植設す
る方法(特開平第6−85700号公報)である。この
方法は、加振時の振動を、まず親基板で吸収し、PLL
周波数シンセサイザが実装されているミニモジュール基
板への振動伝達を抑圧するものであって、PLL周波数
シンセサイザに用いられるデバイスや、PLLの回路定
数については何ら考慮するものではない。第2の提案
は、PLL周波数シンセサイザのループフィルタに使用
するコンデンサを非積層型コンデンサにする方法(特開
平第7−288483号公報)である。この方法は、非
積層型コンデンサを用いて圧電効果を減少させるもので
あって、これもPLLの回路定数については何ら考慮す
るものではない。第3の提案は、PLL周波数シンセサ
イザのループフィルタに使用するコンデンサを基板の表
裏に実装し、且つ電気的には、並列に接続する方法(特
開平第9−219576号公報)である。この方法は、
コンデンサを基板の表裏に実装することで、基板が曲げ
られても、互いに補償されて容量変化を減少させるもの
であって、これもPLL周波数シンセサイザに用いられ
るデバイスや、PLLの回路定数については何ら考慮す
るものではない。加えて、上述の第1から第3の提案
は、機械的な衝撃や振動によって、PLL周波数シンセ
サイザから発生する雑音を抑圧する方法であって、送受
信装置のPLL周波数シンセサイザ以外の部分について
は何ら考慮するものでもない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、ディジ
タル化された映像データや音声データを伝送する送受信
装置において、機械的な衝撃や振動が加わった場合に発
生するデータの誤りを抑圧するために、PLL周波数シ
ンセサイザのループフィルタや実装基板に対して、上述
に示した耐振対策を行うだけでは、航空機の厳しい衝撃
や振動の環境下においては、その効果は不十分であり、
データ誤りが抑圧されないという課題を有していた。
【0015】本発明は、従来のこのような課題を考慮
し、航空機の厳しい機械的な衝撃や振動の環境下におい
て、データ誤りを抑圧できる送受信装置を提供すること
を目的とするものである。
【0016】 本発明は、入力されるディジタルデータ
を変調する変調手段と、PLL周波数シンセサイザを有
し、前記変調手段が出力する信号を複数の異なる周波数
に変換する第1の周波数変換手段と、その第1の周波数
変換手段が出力する信号を増幅及び分岐する増幅/分岐
手段と、PLL周波数シンセサイザを有し、前記増幅/
分岐手段が出力する信号を所定の周波数に変換する第2
の周波数変換手段と、キャリア再生部を有し、前記第2
の周波数変換手段が出力する信号からディジタルデータ
を復調する復調手段とを備え航空機用の送受信機で
あって、前記各PLL周波数シンセサイザの自然角周波
数及び前記キャリア再生部のループフィルタ帯域幅が、
航空機の航行中に外部から加わる機械的な振動の最高周
波数よりも大きい値に設定されており、前記PLL周波
数シンセサイザに含まれる電圧制御発振器の共振部に使
用するコイルをマイクロストリップラインとし、前記マ
イクロストリップラインが設置されるプリント基板の上
部や下部に、前記マイクロストリップラインを覆って補
強板が貼り付けられている、送受信装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて説明する。
【0018】図1は、本発明の実施の形態1における送
受信装置の構成を示す図である。図1において、1aか
ら1xは変調手段としてのQAM変調器(1cから1w
までは図示省略、以下同じ)、2aから2xは第1の周
波数変換手段としての周波数変換器、3は増幅/分岐
器、4aから4xは第2の周波数変換手段としてのチュ
ーナ、5aから5xは復調手段としてのQAM復調器で
ある。
【0019】以上のように構成された送受信装置につい
て、以下、図1を用いてその動作を説明する。
【0020】まず、速度41.34MbpsのMPEG
トランスポートストリームTSaからTSxがQAM変
調器1aから1xにそれぞれ入力される。ここで、MP
EGトランスポート・ストリームとは、通信用に考慮さ
れたデータ列で、伝送誤りに対する耐性強化やプログラ
ム多重機能をもち、188バイトの固定長のパケットを
単位としている。パケット構造の詳細については、例え
ば、最新MPEG教科書(1994、アスキー出版局)
の231頁の「マルチメディアを多重化するMPEGシ
ステムとは」に見られる。QAM変調器1aから1x
は、中心周波数36.125MHzの64QAM変調波
を出力する。QAM変調器1aから1xが出力する信号
は、周波数変換器2aから2xにそれぞれ入力される。
周波数変換器2aから2xは、内部にPLL周波数シン
セサイザを備え、入力される信号の中心周波数を変換し
て出力する。ここでは、周波数変換器1aからは141
MHz、周波数変換器1bからは149MHz、以下同
様にして周波数変換器1xからは325MHzの信号が
それぞれ出力されるものとし、全ての信号が周波数軸上
で重ならないように8MHz間隔で配置される。周波数
変換器2aから2xが出力する信号は増幅/分岐器3に
入力される。増幅/分岐器3は、入力される信号を増幅
し、分岐して出力する。増幅/分岐器3が出力する信号
は、チューナ4aから4xに入力される。チューナ4a
から4xは、内部にPLL周波数シンセサイザを備え、
入力される信号の1つを選択し、中心周波数を36.1
25MHzに変換する。ここでは、チューナ4aは14
1MHz、チューナ4bは149MHz、以下同様にチ
ューナ4xは325MHzの信号をそれぞれ選択し、3
6.125MHzに周波数変換する。チューナ4aから
4xが出力する信号は、QAM復調器5aから5xにそ
れぞれ入力される。QAM復調器5aから5xは、入力
された信号を復調して速度41.34Mbpsの再生デ
ータを出力する。
【0021】図2は、周波数変換器2aから2x及び、
チューナ4aから4xにそれぞれ含まれるPLL周波数
シンセサイザの構成を示すものである。図2において、
21はPLLシンセサイザIC、22はループフィル
タ、23は電圧制御発振器、24は増幅IC、25は分
岐コイル、R1からR10は抵抗、C1からC11はコ
ンデンサ、Lはコイル、Tr1からTr3はトランジス
タ、Xは水晶振動子である。
【0022】以下、図2を用いてその動作を説明する。
図2において、PLLシンセサイザIC21が出力する
信号は、ループフィルタ22に入力される。ループフィ
ルタ22は、コンデンサC1とコンデンサC2と抵抗R
1からなる第1の積分部と、抵抗R2とトランジスタT
r1からなる電圧レベルシフト部と、抵抗R3とコンデ
ンサC3からなる第2の積分部により構成される。ルー
プフィルタ22は、PLLシンセサイザIC21が出力
する信号の平滑化と、直流電圧Vbによるレベルシフト
を行う。ループフィルタ22が出力する信号は、抵抗R
4を介して電圧制御発振器23に入力される。電圧制御
発振器23は、抵抗R5からR7とコンデンサC4から
C6とバリキャップCvとコイルLとトランジスタTr
2からなる発振部と、抵抗R8からR10とトランジス
タTr3からなるバッファ部により構成される。電圧制
御発振器23は、ループフィルタ22が出力する信号の
電圧によってバリキャップCvの容量が変化し、この容
量変化に応じた発振周波数の信号を出力する。電圧制御
発振器23が出力する信号は、コンデンサC8を介して
増幅IC24に入力される。増幅IC24は、入力され
た信号を一定量増幅する。増幅IC24が出力する信号
は、分岐コイル25に入力される。分岐コイル25は、
増幅IC24が出力する信号を2つに分岐して、一方は
コンデンサC9を介してPLLシンセサイザIC21へ
出力し、他方はコンデンサC10を介してPLL周波数
シンセサイザの出力信号Voとして出力する。
【0023】また、図3はQAM復調器のキャリア再生
部の構成を示すものである。図3において、31はA/
D変換部、32は直交検波部、33は変調成分除去部、
34はディジタルフィルタ部、35は発振部である。
【0024】以下、図3を用いてその動作を説明する。
図3において、A/D変換部31は、QAM復調器に入
力されるアナログ信号をディジタルデータに変換する。
A/D変換部31が出力するデータは、直交検波部32
に入力される。直交検波部32は、A/D変換部31が
出力するデータを発振部35が出力するデータを用いて
直交検波し、I軸データとQ軸データを生成する。直交
検波部32が出力する2つのデータは、変調成分除去部
33に入力される。変調成分除去部33は、I軸データ
とQ軸データから、変調成分を除去してキャリア成分を
生成する。変調成分除去部33が出力するデータは、デ
ィジタルフィルタ部34に入力される。ディジタルフィ
ルタ部34は、低域信号のみを通過させる周波数特性を
備えており、入力されるデータを平滑化して雑音成分を
除去する。ディジタルフィルタ部34が出力するデータ
は、発振部35に入力される。発振部35は、入力され
るデータから正弦波データと余弦波データを生成する。
このようにキャリア再生部を構成すると、発振部35が
出力する正弦波データと余弦波データは、A/D変換部
31に入力されたQAM変調波に含まれるキャリア成分
と一致する。
【0025】ここで、上述の送受信装置に、航空機内の
厳しい機械的な衝撃や振動が加わると、周波数変換器2
aから2xや、チューナ4aから4xに含まれるPLL
周波数シンセサイザの出力信号に含まれる雑音成分が増
加し、QAM復調器5aから5xが誤った再生データを
出力する。一般に、航空機内の送受信装置に加わる振動
は、天候や高度といった航空機の飛行状況と、装置の機
内設置場所によって様々であるが、地上における耐振動
試験の規格によると、その振動の周波数は10Hzから
2kHzまでの範囲である。例えば、「DO−160D
/Environmental Condition a
nd Test Proceduresfor Airb
orne Equipment」(1997年、RTC
A社)、Section8の「Vibration」に
見られる。したがって、図2のPLL周波数シンセサイ
ザを構成する部品には、この周波数範囲の機械的な振動
が加わることになる。すなわち、ループフィルタ22や
電圧制御発振器23に含まれるコンデンサやコイルは、
この機械的な振動の周波数範囲内で特性が変化すること
になる。本実施の形態1では、以下のようにして、機械
的な振動によるQAM復調器のデータ誤りを防止する。
【0026】まず、図2のPLL周波数シンセサイザに
おいて、自然角周波数ω0を機械的な振動の最高周波数
2kHzよりも高く設定する。自然角周波数ω0は、
「Media IC Handbook」(1995、G
EC PLESSEY)のSection6の「TV/S
atellite Synthesisers −Bas
ic Design Guidelines」に見られる
ように、抵抗R1と、コンデンサC1と、コンデンサC
2と、位相比較器の利得Kdと、電圧制御発振器の利得
Koと、プリスケーラ・ディバイダの分周比Pと、プロ
グラマブル・ディバイダの分周比Nと、ダンピングファ
クタξとから次式で示される。
【0027】
【数1】C1=Kd・Ko/(P・N・ω 0 2
【0028】
【数2】R1′=2・ξ/(ω0・C1)
【0029】
【数3】R1′=(1+C2/C1)・R1
【0030】
【数4】C2=C1/5 ここでは、R1=3.9kΩ、C1=47nF、C2=
12nF、Kd=150uA/2π、Ko=15MHz
/V、P=1、N=621から805まで1ステップで
可変、ξ=0.8として、自然角周波数をおよそ8kH
zに設定する。更に、PLLシンセサイザICに4MH
zの水晶振動子Xを外付けし、位相比較周波数を1MH
zに設定する。このように自然角周波数と位相比較周波
数を機械的な振動の最高周波数2kHzよりも高く設定
すると、ループフィルタ22や電圧制御発振器23に含
まれるコンデンサやコイルが、機械的な振動周波数10
Hzから2kHzまでの範囲で特性変化を起こしても、
PLL周波数シンセサイザが高速に追従して、雑音の発
生を抑圧することができる。
【0031】次に、図3のキャリア再生部において、ル
ープフィルタ帯域幅を機械的な振動の最高周波数である
2kHzよりも高く設定する。ループフィルタ帯域幅
は、ディジタルフィルタ34の構成と動作周波数によっ
て決定される。例えば、WILLIAMらの文献「A
Survey of Digital Phase−Lo
cked Loops」(1981、Proceedi
ng of the IEEE、Vol.69、No.
4)のp426に見られる。ここでは、ディジタルフィ
ルタ34の構成を2次タイプ、動作速度をシンボルレー
トの整数倍とし、ループフィルタ帯域幅をおよそ15k
Hzとする。このようにループフィルタ帯域幅を機械的
な振動の最高周波数2kHzよりも高く設定すると、機
械的な振動によってPLL周波数シンセサイザが出力す
る信号雑音が増大しても、キャリア再生部が高速に追従
して、データ誤りの発生を防止することができる。
【0032】以上のように本実施の形態によれば、入力
されるディジタルデータを変調するQAM変調器1aか
ら1xと、QAM変調器1aから1xがそれぞれ出力す
る信号を所定の周波数に変換する周波数変換器2aから
2xと、周波数変換器2aから2xが出力する信号を増
幅及び分岐する増幅/分岐器3と、増幅/分岐器3が出
力する信号を所定の周波数に変換するチューナ4aから
4xと、チューナ4aから4xがそれぞれ出力する信号
からディジタルデータを復調するQAM復調器5aから
5xとを備えた送受信装置において、周波数変換器2a
から2x及びチューナ4aから4xはPLL周波数シン
セサイザを備え、他方、QAM復調器5aから5xはキ
ャリア再生部を備え、PLL周波数シンセサイザの自然
角周波数と位相比較周波数、及びキャリア再生部のルー
プフィルタ帯域幅を、外部から加わる機械的な振動の最
高周波数よりも大きい値に設定することにより、送受信
装置に航空機内の機械的な衝撃や振動が加わっても、P
LL周波数シンセサイザや、キャリア再生部が高速に追
従して雑音を抑圧するので、QAM復調器5aから5x
が誤った再生データを出力するのを防止することができ
る。
【0033】以下、本発明の実施の形態2について図2
を用いて説明する。
【0034】本発明の実施の形態2は、図2のPLL周
波数シンセサイザに含まれる電圧制御発振器23の共振
部に使用するコイルLがマイクロストリップラインで形
成されることを除いては、上述の実施の形態1と同様で
あるので、その動作の説明は省略する。ここでは、マイ
クロストリップラインで形成されるコイルLについて説
明する。
【0035】図2において、電圧制御発振器23から出
力される信号の発振周波数fvco は次式で示される。
【0036】
【数5】fvco=1/(2・π・√K)
【0037】
【数6】K=L・C5・C6・Cv/(C5・C6+C
v・(C5+C6)) 電圧制御発振器23に、航空機内の厳しい機械的な衝撃
や振動が加わると、コイルやコンデンサの特性が変化
し、発振周波数fvco が変動する。この結果、PLL周
波数シンセサイザの出力信号に含まれる雑音成分が増加
し、QAM復調器5aから5xが誤った再生データを出
力する。さて、(数5)と(数6)において、コイル
L、コンデンサC5、コンデンサC6、バリキャップ容
量Cvが同比率で変化した場合、発振周波数fvco に与
える影響は、コイルLが最も大きい。そこで、コイルL
を機械的な振動に対して特性変化の少ない、マイクロス
トリップラインで形成する。コイルLを空芯タイプとす
ると、機械的な振動によって形状が変化し易く、特性が
大きく変わってしまう。マイクロストリップラインのイ
ンダクタ値については、例えば、マイクロ波回路の基礎
とその応用(1990年、総合電子出版社)の172頁
に見られる。
【0038】以上のように、PLL周波数シンセサイザ
に含まれる電圧制御発振器23の共振部に使用するコイ
ルLをマイクロストリップラインによって形成し、機械
的な衝撃や振動に対する特性変化を少なくすることによ
り、電圧制御発振器23の周波数変動をさらに抑圧する
ことができる。
【0039】以下、本発明の実施の形態3について図4
を用いて説明する。
【0040】本発明の実施の形態3は、図2のPLL周
波数シンセサイザに含まれる電圧制御発振器23の共振
部に使用するコイルLをマイクロストリップラインで形
成し、更にこのマイクロストリップラインの上部に、補
強板を貼り付けたことを除いては、実施の形態1と同様
であるので、その動作の説明は省略する。ここでは、マ
イクロストリップラインの構成について説明する。
【0041】図4は、本実施の形態3を示すマイクロス
トリップラインの断面図である。同図において、41は
プリント基板、42はマイクロストリップライン、43
は接地導体、44は外装樹脂で、以上は従来のマイクロ
ストリップラインの断面と同様なものである。従来と異
なるのは、補強板45に接着剤46を塗布し、マイクロ
ストリップライン42の上部に貼り付けた点である。
【0042】以上のように構成されたマイクロストリッ
プラインについて、以下その動作を説明する。
【0043】プリント基板41に形成したマイクロスト
リップライン42に、航空機内の厳しい機械的な衝撃や
振動が加わると、プリント基板41や、マイクロストリ
ップライン42や、接地導体43が変形し、マイクロス
トリップラインの特性が変化する。この特性変化は、電
圧制御発振器23の発振周波数fvco を変動させる。こ
の結果、PLL周波数シンセサイザの出力信号に含まれ
る雑音成分が増加し、QAM復調器5aから5xが誤っ
た再生データを出力する。そこで、マイクロストリップ
ライン42周辺の機械的な強度を高めるために、接着剤
46を用いて、補強板45をマイクロストリップライン
42の上部に貼り付ける。補強板45は、プリント基板
41と同じ基板とする。また、接着剤46には、絶縁性
の高いエポキシ系やシリコン系の接着剤を用いる。この
ようにすると、補強板45が、機械的な衝撃や振動に対
する補強材として働き、マイクロストリップラインの特
性変化を抑圧することができる。
【0044】以上のように、PLL周波数シンセサイザ
に含まれる電圧制御発振器23の共振部に使用するマイ
クロストリップライン上部に、補強板を貼り付けること
により、機械的な衝撃や振動に対する特性変化を少なく
して、電圧制御発振器23の周波数変動をさらに抑圧す
ることができる。
【0045】以下、本発明の実施の形態4について図2
を用いて説明する。
【0046】本発明の実施の形態4は、図2のPLL周
波数シンセサイザに含まれる電圧制御発振器23の共振
部に使用するコイルLがチップ面実装タイプで形成され
ることを除いては、実施の形態1と同様であるので、そ
の動作の説明は省略する。ここでは、チップ面実装タイ
プで形成されたコイルLについて説明する。
【0047】電圧制御発振器23に、航空機内の厳しい
機械的な衝撃や振動が加わると、コイルやコンデンサの
特性が変化し、発振周波数fvco が変動する。この結
果、PLL周波数シンセサイザの出力信号に含まれる雑
音成分が増加し、QAM復調器5aから5xが誤った再
生データを出力する。上述の実施の形態2にて説明した
ように、(数5)と(数6)において、コイルL、コン
デンサC5、コンデンサC6、バリキャップ容量Cvが
同比率で変化した場合、発振周波数fvco に与える影響
は、コイルLが最も大きい。そこで、コイルLを機械的
な振動に対して、ストレスの少ないチップ面実装タイプ
で形成する。コイルLを空芯タイプとすると、機械的な
振動によって形状が変化し易く、特性が大きく変わって
しまう。これに対してチップ面実装タイプのコイルは、
チップタイプのコンデンサや抵抗と同程度の大きさであ
り、プリント基板からの機械的な応力を伝わりにくくす
ることができる。
【0048】以上のように、PLL周波数シンセサイザ
に含まれる電圧制御発振器23の共振部に使用するコイ
ルLをチップ面実装タイプにて形成し、機械的な衝撃や
振動に対する特性変化を少なくして、電圧制御発振器2
3の周波数変動を抑圧することができる。
【0049】以下、本発明の実施の形態5について図5
を用いて説明する。
【0050】本発明の実施の形態5は、図2のPLL周
波数シンセサイザに含まれる電圧制御発振器23の共振
部に使用するコイルLをマイクロストリップラインで形
成し、更に、このマイクロストリップラインをプリント
基板の内層で形成したことを除いては、実施の形態1と
同様であるので、その動作の説明は省略する。ここで
は、マイクロストリップラインの構成について説明す
る。
【0051】図5は、本実施の形態5を示すマイクロス
トリップラインの断面図である。同図において、51は
プリント基板、52はマイクロストリップライン、53
は接地導体、54は外装樹脂、55はシールドカバーで
ある。従来と異なるのは、マイクロストリップライン5
2をプリント基板の内部に形成した点である。
【0052】以上のように構成されたマイクロストリッ
プラインについて、以下その動作を説明する。
【0053】PLL周波数シンセサイザから外部への信
号漏れや、逆に外部からPLL周波数シンセサイザへの
信号進入を防ぐために、プリント基板51にはシールド
カバー55が取り付けられる。マイクロストリップライ
ン52をプリント基板51の外層に形成すると、航空機
内の厳しい機械的な衝撃や振動によって、シールドカバ
ー55との空間的な条件が変動し、マイクロストリップ
ラインの特性が変化する。この特性変化は、電圧制御発
振器23の発振周波数fvco を変動させる。この結果、
PLL周波数シンセサイザの出力信号に含まれる雑音成
分が増加し、QAM復調器5aから5xが誤った再生デ
ータを出力する。ここでは、図5に示すように、マイク
ロストリップライン52をプリント基板51の内層に形
成し、マイクロストリップライン52が、プリント基板
51に取り付けられたシールドカバー55と直接に対向
しないようにする。このようにすると、プリント基板5
1の一部がマイクロストリップライン52と、シールド
カバー55との間に介在するので、機械的な衝撃や振動
に対する空間的な条件の変動を少なくすることができ
る。
【0054】以上のように、PLL周波数シンセサイザ
に含まれる電圧制御発振器23の共振部に使用するマイ
クロストリップラインをプリント基板の内層に形成する
ことにより、機械的な衝撃や振動に対する特性変化を少
なくし、電圧制御発振器23の周波数変動を抑圧するこ
とができる。
【0055】以下、本発明の実施の形態6について図2
を用いて説明する。
【0056】本発明の実施の形態6は、図2のPLL周
波数シンセサイザに含まれるループフィルタ22に使用
するコンデンサC1、コンデンサC2、コンデンサC3
や、電圧制御発振器23の共振部に使用するコンデンサ
C4,コンデンサC5、コンデンサC6を、フィルムタ
イプとしたことを除いては、実施の形態1と同様である
ので、その動作の説明は省略する。ここでは、これらフ
ィルムタイプのコンデンサについて説明する。
【0057】 PLL周波数シンセサイザのループフィ
ルタ22や電圧制御発振器23に、航空機内の厳しい機
械的な衝撃や振動が加わると、コイルやコンデンサの特
性が変化し、発振周波数fvco が変動する。この結果、
PLL周波数シンセサイザの出力信号に含まれる雑音成
分が増加し、QAM復調器5aから5xが誤った再生デ
ータを出力する。さて、上述の実施の形態1にて説明し
たように、ループフィルタ22は、コンデンサC1とコ
ンデンサC2と抵抗R1からなる第1の積分部と、抵抗
R2とトランジスタTr1からなる電圧レベルシフト部
と、抵抗R3とコンデンサC3からなる第2の積分部に
より構成され、PLLシンセサイザIC21が出力する
信号を平滑化し、直流電圧Vbによるレベルシフトを行
う。ここで、コンデンサC1からC3には、高周波特性
や大きさの面からセラミックタイプが用いられる。ま
た、電圧制御発振器23は、抵抗R5からR7とコンデ
ンサC4からC6とバリキャップCvとコイルLとトラ
ンジスタTr2からなる発振部と、抵抗R8からR10
とトランジスタTr3からなるバッファ部により構成さ
れ、ループフィルタ22が出力する信号に応じて、(数
5)と(数6)で示した発振周波数fvco の信号を出力
する。ここで、コンデンサC4からC6には、高周波特
性や大きさの面からセラミックタイプが用いられる。さ
て、セラミックタイプのコンデンサは、フィルムタイプ
と比較して、圧電効果が大きく機械的な衝撃や振動に弱
い点がある。そこで、ループフィルタ22に使用するコ
ンデンサC1からC3や、電圧制御発振器23の共振部
に使用するコンデンサC4からC6をフィルムタイプに
する。フィルムタイプは、セラミックタイプと比較して
サイズは大きくなるが、高周波特性、温度特性、耐振動
特性のいずれも優れたコンデンサである。なお、本明細
書中のフィルムタイプのコンデンサとは、いわゆるフィ
ルムコンデンサのことである。
【0058】以上のように、PLL周波数シンセサイザ
に含まれるループフィルタ22に使用するコンデンサC
1からC3や、電圧制御発振器23の共振部に使用する
コンデンサC4からC6をフィルムタイプにし、機械的
な衝撃や振動に対する特性変化を少なくして、電圧制御
発振器23の周波数変動を抑圧することができる。
【0059】なお、上記各実施の形態では、QAM変調
器と、周波数変換器と、チューナと、QAM復調器の数
は、それぞれaからxの24としたが、QAM変調器と
周波数変換器の数、チューナとQAM復調器の数は、2
4以外の数であって、両者は一致していなくてもよい。
【0060】また、上記各実施の形態では、QAM変調
器1aから1xには、速度41.34MbpsのMPE
Gトランスポートストリームが入力され、中心周波数3
6.125MHzの64QAM変調波を出力するとした
が、QAM変調器が動作可能であれば、MPEGトラン
スポートストリームの速度や、出力信号の中心周波数と
変調方式は、特にこの値に限らなくてもよい。
【0061】また、上記各実施の形態では、周波数変換
器1aからは141MHz、周波数変換器1bからは1
49MHz、周波数変換器1xからは325MHzの信
号がそれぞれ出力されるものとしたが、全ての信号が周
波数軸上で重ならなければ、他の周波数であってもよ
い。
【0062】また、上記各実施の形態では、チューナ4
aは141MHz、チューナ4bは149MHz、チュ
ーナ4xは325MHzの信号をそれぞれ選択し、3
6.125MHzに周波数変換するとしたが、各チュー
ナが動作可能であれば、選択する信号や、周波数変換す
る周波数は、特にこの値に限らなくてもよい。
【0063】また、上記実施の形態では、航空機内の機
械的な振動の周波数は10Hzから2kHzまでの範囲
であるとしたが、DO−160D規格以外の値であって
もよい。
【0064】また、上記各実施の形態では、PLL周波
数シンセサイザの自然角周波数をおよそ8kHz、位相
比較周波数を1MHzに設定するとしたが、機械的な振
動の最高周波数よりも大きければ、他の値であってもよ
い。
【0065】また、上記各実施の形態では、キャリア再
生部のディジタルフィルタ部34の構成を2次タイプ、
動作速度をシンボルレートの整数倍、ループフィルタ帯
域幅をおよそ15kHzとするしたが、機械的な振動の
最高周波数よりも大きければ、他の構成であってもよ
い。
【0066】また、上記実施の形態3では、マイクロス
トリップライン42の上部に補強板45を貼り付けると
したが、下部や上下両方であってもよい。
【0067】また、上記実施の形態3では、補強板45
は、プリント基板41と同じ基板であるとしたが、マイ
クロストリップラインの特性に影響がなければ、別の材
質であってもよい。
【0068】また、上記実施の形態3では、接着剤46
には、絶縁性の高いエポキシ系やシリコン系の接着剤を
用いるとしたが、マイクロストリップラインの特性に影
響がなければ、別の成分であってもよい。
【0069】また、上記実施の形態6では、PLL周波
数シンセサイザに含まれるループフィルタ22に使用す
るコンデンサC1からC3や、電圧制御発振器23の共
振部に使用するコンデンサC4からC6をフィルムタイ
プにするとしたが、そのうちの一部のコンデンサだけが
フィルムタイプであってもよい。
【0070】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、入力されるディジタルデータを変調する変調手
段と、PLL周波数シンセサイザを有し、変調手段が出
力する信号を複数の異なる周波数に変換する第1の周波
数変換手段と、その第1の周波数変換手段が出力する信
号を増幅及び分岐する増幅/分岐手段と、PLL周波数
シンセサイザを有し、増幅/分岐手段が出力する信号を
所定の周波数に変換する第2の周波数変換手段と、キャ
リア再生部を有し、第2の周波数変換手段が出力する信
号からディジタルデータを復調する復調手段とを備え、
各PLL周波数シンセサイザの自然角周波数及びキャリ
ア再生部のループフィルタ帯域幅が、所定の条件のもと
で決められた外部から加わる機械的な振動の最高周波数
よりも大きい値に設定されているので、送受信装置に航
空機内の機械的な衝撃や振動が加わっても、PLL周波
数シンセサイザや、キャリア再生部が高速に追従して雑
音を抑圧でき、復調手段が誤った再生データを出力する
のを防止することができるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における送受信装置の構
成図である。
【図2】上記図1の周波数変換器や、チューナに含まれ
るPLL周波数シンセサイザの構成図である。
【図3】上記図1のQAM復調器に含まれるキャリア再
生部の構成図である。
【図4】本発明の実施の形態3におけるPLL周波数シ
ンセサイザで使用するマイクロストリップラインの断面
図である。
【図5】本発明の実施の形態5におけるPLL周波数シ
ンセサイザで使用するマイクロストリップラインの断面
図である。
【図6】従来の送受信装置の構成図である。
【図7】上記図6の第1の周波数変換手段や、第2の周
波数変換手段に含まれるPLL周波数シンセサイザの構
成図である。
【符号の説明】
1a、1b、1x QAM変調器 2a、2b、2x 周波数変換器 3 増幅/分岐器 4a、4b、4x チューナ 5a、5b、5x QAM復調器 21、71 PLLシンセサイザIC 22、72 ループフィルタ 23、73 電圧制御発振器 24 増幅IC 25 分岐コイル 31 A/D変換部 32 直交検波部 33 変調成分除去部 34 ディジタルフィルタ部 35 発振部 41、51 プリント基板 42、52 マイクロストリップライン 43、53 接地導体 44、54 外装樹脂 45 補強板 46 接着剤 55 シールドカバー 61 変調手段 62 第1の周波数変換手段 63 増幅/分岐手段 64 第2の周波数変換手段 65 復調手段 74 水晶振動子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04L 27/38 H04L 27/00 G (56)参考文献 特開 平7−183866(JP,A) 特開 平10−210099(JP,A) 特開 平2−48824(JP,A) 特開 平10−285021(JP,A) 特開 平2−296425(JP,A) 特開 平7−95109(JP,A) 特開 平10−215119(JP,A) 特開 平5−136612(JP,A) 特開 平11−234128(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03L 1/00 - 7/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されるディジタルデータを変調する
    変調手段と、PLL周波数シンセサイザを有し、前記変
    調手段が出力する信号を複数の異なる周波数に変換する
    第1の周波数変換手段と、その第1の周波数変換手段が
    出力する信号を増幅及び分岐する増幅/分岐手段と、P
    LL周波数シンセサイザを有し、前記増幅/分岐手段が
    出力する信号を所定の周波数に変換する第2の周波数変
    換手段と、キャリア再生部を有し、前記第2の周波数変
    換手段が出力する信号からディジタルデータを復調する
    復調手段とを備え航空機用の送受信機であって、 前記各PLL周波数シンセサイザの自然角周波数及び前
    記キャリア再生部のループフィルタ帯域幅が、航空機の
    航行中に外部から加わる機械的な振動の最高周波数より
    も大きい値に設定されており、 前記PLL周波数シンセサイザに含まれる電圧制御発振
    器の共振部に使用するコイルをマイクロストリップライ
    ンとし、 前記マイクロストリップラインが設置されるプリント基
    板の上部や下部に、前記マイクロストリップラインを覆
    って補強板が貼り付けられている、 送受信装置。
  2. 【請求項2】 前記PLL周波数シンセサイザに含まれ
    るPLLシンセサイザICの位相比較周波数を、前記外
    部から加わる機械的な振動の最高周波数よりも大きい値
    に設定したことを特徴とする請求項1記載の送受信装
    置。
  3. 【請求項3】 前記PLL周波数シンセサイザに含まれ
    る電圧制御発振器の共振部に使用する前記マイクロスト
    リップラインをプリント基板の内層に形成したことを特
    徴とする請求項1または2に記載の送受信装置。
  4. 【請求項4】 前記PLL周波数シンセサイザに含まれ
    る電圧制御発振器の共振部チップ面実装コイルをさら
    に備える、請求項1〜3のいずれかに記載の送受信装
    置。
  5. 【請求項5】 前記PLL周波数シンセサイザに含まれ
    るループフィルタや電圧制御発振器に使用するコンデン
    サをフィルムコンデンサとしたことを特徴とする請求項
    〜4のいずれかに記載の送受信装置。
JP01060099A 1999-01-19 1999-01-19 送受信装置 Expired - Lifetime JP3492225B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01060099A JP3492225B2 (ja) 1999-01-19 1999-01-19 送受信装置
EP00100929A EP1022856B1 (en) 1999-01-19 2000-01-18 Transmitting and receiving apparatus capable of the suppression of the microphonic noise in digital transmission system
US09/484,441 US6859502B1 (en) 1999-01-19 2000-01-18 Transmitting and receiving apparatus capable of the suppression of the microphonic noise in digital transmission system
DE60010134T DE60010134T2 (de) 1999-01-19 2000-01-18 Sende- und Empfangsgerät mit Unterdrückung des mikrophonischen Rauschens in einem digitalen Übertragungssystem
US11/029,348 US7206371B2 (en) 1999-01-19 2005-01-06 Transmitting and receiving apparatus capable of the suppression of the microphonic noise in digital transmission system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01060099A JP3492225B2 (ja) 1999-01-19 1999-01-19 送受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000209086A JP2000209086A (ja) 2000-07-28
JP3492225B2 true JP3492225B2 (ja) 2004-02-03

Family

ID=11754749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01060099A Expired - Lifetime JP3492225B2 (ja) 1999-01-19 1999-01-19 送受信装置

Country Status (4)

Country Link
US (2) US6859502B1 (ja)
EP (1) EP1022856B1 (ja)
JP (1) JP3492225B2 (ja)
DE (1) DE60010134T2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002077084A (ja) 2000-09-04 2002-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 信号配信システム、送信装置、受信装置、媒体、および情報集合体
CN1989751B (zh) * 2004-07-15 2011-07-13 汤姆森特许公司 改进的载波恢复的系统和方法
US20100252631A1 (en) * 2009-04-01 2010-10-07 Infineon Technologies Ag High speed contactless communication
US8369433B2 (en) * 2010-01-08 2013-02-05 Broadcom Corporation Digital up-converter and N-channel modulator with flexible association of QAM generation resources to narrowcast and broadcast frequencies
JP6003102B2 (ja) * 2012-03-06 2016-10-05 ソニー株式会社 データ受信回路、データ送信回路、データ送受信装置、データ伝送システムおよびデータ受信方法
US9160347B1 (en) 2014-08-07 2015-10-13 Symbol Technologies, Llc System and method for countering the effects of microphonics in a phase locked loop

Family Cites Families (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4079329A (en) 1976-11-11 1978-03-14 Harris Corporation Signal demodulator including data normalization
US4187476A (en) * 1977-01-31 1980-02-05 Hitachi, Ltd. SHF band oscillator circuit using FET
JPS56717A (en) * 1979-06-15 1981-01-07 Nissan Motor Co Ltd Radar unit with shield cover
JPS58161504A (ja) * 1982-03-19 1983-09-26 Nec Corp 電圧制御発振器
JPS6248102A (ja) * 1985-08-27 1987-03-02 Matsushita Electric Works Ltd マイクロストリツプラインアンテナ
FR2614151A1 (fr) * 1987-04-15 1988-10-21 Alcatel Thomson Faisceaux Oscillateur hyperfrequence a resonateur dielectrique, notamment dans la gamme des 22 ghz
JP2855628B2 (ja) 1988-05-11 1999-02-10 セイコーエプソン株式会社 位相同期回路
JPH02296425A (ja) 1989-05-10 1990-12-07 Nec Eng Ltd 中波同期放送の位相比較方式
JPH03174816A (ja) * 1989-12-02 1991-07-30 Toshiba Corp Pll回路
JPH03278701A (ja) * 1990-03-28 1991-12-10 Tdk Corp 高周波増幅器
JP3402369B2 (ja) 1991-11-11 2003-05-06 ティーディーケイ株式会社 発振器モジュール
WO1992012548A1 (en) 1990-12-26 1992-07-23 Tdk Corporation High-frequency device
US5289272A (en) 1992-02-18 1994-02-22 Hughes Aircraft Company Combined data, audio and video distribution system in passenger aircraft
US5528633A (en) * 1992-03-13 1996-06-18 Comstream Corporation Tuner with quadrature downconverter for pulse amplitude modulated data applications
DK0634066T3 (da) * 1992-04-03 2001-01-22 Siemens Ag Isterreich Oscillator for en frekvens fra 1,6 til 3 GHz
US5574570A (en) * 1992-05-12 1996-11-12 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Video signal recording/reproduction apparatus and method for recording/reproducing two kinds of video signals carrying different amounts of information
JPH0685700A (ja) 1992-09-02 1994-03-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd Pll周波数シンセサイザチューナ
JP3223003B2 (ja) 1993-09-20 2001-10-29 三洋電機株式会社 マルチプレクス回路
JP2715873B2 (ja) 1993-12-24 1998-02-18 日本電気株式会社 スロット同期方法
JPH07255043A (ja) 1994-01-28 1995-10-03 Sony Corp 情報提供装置
US5600365A (en) 1994-01-28 1997-02-04 Sony Corporation Multiple audio and video signal providing apparatus
US5402087A (en) * 1994-04-08 1995-03-28 B.E.L.-Tronics Limited Voltage controlled push-push oscillator
JP3461905B2 (ja) 1994-04-15 2003-10-27 株式会社東芝 デジタル伝送信号受信回路
JPH0879069A (ja) * 1994-09-08 1996-03-22 Mitsubishi Electric Corp Vco回路及びpll回路
JPH08331057A (ja) * 1995-03-27 1996-12-13 Sony Corp 光信号送信装置及び光信号受信装置並びに光信号送受信装置
US6320842B1 (en) * 1996-02-01 2001-11-20 Canon Kabushiki Kaisha Spread spectrum communication apparatus
JPH09219576A (ja) 1996-02-13 1997-08-19 Sumitomo Electric Ind Ltd チップコンデンサの実装方法
JP3381580B2 (ja) 1996-11-22 2003-03-04 株式会社豊田中央研究所 アダプティブ通信装置
US5970386A (en) * 1997-01-27 1999-10-19 Hughes Electronics Corporation Transmodulated broadcast delivery system for use in multiple dwelling units
JPH10215119A (ja) 1997-01-29 1998-08-11 Tdk Corp 電圧制御発振器
JPH10285021A (ja) 1997-03-31 1998-10-23 Toyo Commun Equip Co Ltd クロック再生回路
US5942950A (en) * 1997-05-12 1999-08-24 Ail Systems, Inc. Varactor tuned strip line resonator and VCO using same
JP3328548B2 (ja) * 1997-06-23 2002-09-24 小橋工業株式会社 ロータリ作業機の土付着防止用弾性板固定方法
IT1292213B1 (it) * 1997-06-27 1999-01-25 Italtel Spa Vco a microonde realizzato in tecnica planare su un substrato ad alte perdite dielettriche
JPH11234128A (ja) * 1998-02-13 1999-08-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 発振回路方式、変調方式、復調方式および多値qam変復調システム

Also Published As

Publication number Publication date
EP1022856A2 (en) 2000-07-26
US6859502B1 (en) 2005-02-22
EP1022856A3 (en) 2003-04-16
US20050152462A1 (en) 2005-07-14
DE60010134D1 (de) 2004-06-03
US7206371B2 (en) 2007-04-17
DE60010134T2 (de) 2004-08-26
JP2000209086A (ja) 2000-07-28
EP1022856B1 (en) 2004-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1080031C (zh) 消除本振器相位噪声的调制技术
JP4170444B2 (ja) 衛星受信機におけるローパス・フィルタを較正するための改良された方法
US7098967B2 (en) Receiving apparatus
US6714776B1 (en) System and method for an image rejecting single conversion tuner with phase error correction
US5974095A (en) Digital satellite broadcasting receiver
US6094236A (en) Tuner circuit
JP3560750B2 (ja) 制御可能な応答時間を備えた位相ロックドループ
US5898900A (en) Saw filter for a tuner of a digital satellite receiver
KR100441476B1 (ko) 디지털신호처리장치
JP2004532551A (ja) 送受信装置
US7206371B2 (en) Transmitting and receiving apparatus capable of the suppression of the microphonic noise in digital transmission system
WO1996039745A9 (en) Tuner for digital satellite receiver
EP0810750B1 (en) Digital broadcast receiver
KR20020029621A (ko) 소인 및 고정 주파수 시스템을 위한 광역 트래킹 범위,자동 범위설정, 저지터 위상 록 루프
FI70356C (fi) System foer behandling av televisionssignaler
JP4160166B2 (ja) 衛星受信機における周波数合成のためのレンジ拡張型電圧制御発振器
GB2350948A (en) Frequency changer and digital tuner
US20010028689A1 (en) Radio FM receiver
EP1393551A2 (en) Quadrature demodulator
JP4066446B2 (ja) 受信装置および方法
KR100249234B1 (ko) 디지털 잔류측파대 복조장치
WO2004100537A1 (en) Carrier recovery based demodulation
JP3373431B2 (ja) デジタル放送受信装置
KR100722738B1 (ko) 무선 통신 시스템에서 tdd를 위한 발진 장치 및 방법
JP2000307456A (ja) チューナ及び分波器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081114

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091114

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091114

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101114

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121114

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131114

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term