JP3487477B2 - 移植機 - Google Patents
移植機Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、圃場における野菜
苗の植付け等の対地作業を行う移植機に関する。 【０００２】 【発明が解決しようとする課題】従来、複数のポットを
縦横に一体連設して形成した合成樹脂製の苗トレイを用
いて育苗を行い、育苗済みの苗トレイを苗載台に載せ、
苗トレイの野菜苗を取出爪によって取出し、植付爪によ
って畦上面に植付けることにより、野菜苗の植付作業を
機械化により自動的に連続して行えたが、野菜の種類な
どによって大きさの異なるポットを形成した苗トレイを
使い分けるから、苗トレイのポットの大きさに対応させ
て苗トレイの縦送りピッチ（苗取出し方向の移動量）を
変更させる必要がある。そこで、苗載台の縦送り駆動力
を伝達させる複数組の入力及び出力ギヤを設け、各入力
及び出力ギヤを使い分けて苗トレイの縦送りピッチを変
更していたが、単に入出力ギヤを係脱させて減速比が異
なる入出力ギヤを噛合させる構造では、苗トレイの縦送
りタイミングが変化し、前記取出爪の苗取出し位置以外
の位置に苗トレイのポットが縦送り移動する不具合が生
じるから、複数組の入出力ギヤを常に噛合させてクラッ
チにより軸に係脱させると、苗トレイの縦送りピッチを
変更しても縦送りタイミングが適正に保たれるが、構成
部品数が多くなって製造コストの低減並びに組立作業性
の向上などを容易に行い得ない問題がある。また、入出
力ギヤの入力側の軸にラチェットを設けて歯数の異なる
ラチェットを組替えて苗トレイの縦送りピッチを変更す
ることにより、少ない構成部品数で縦送りタイミングが
適正に保たれる構造を得られるが、ラチェットの交換が
面倒でありかつ交換部品を紛失し易い等の問題がある。 【０００３】 【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、往復
動させる苗載台上の苗トレイを苗取出し側に縦送り移動
させ、苗トレイから１株毎に野菜苗を取出して植付ける
移植機において、苗トレイ縦送り駆動力を伝える間欠回
転軸にラチェットを設けると共に、苗トレイを縦送り動
作させる縦送り軸に縦送りピッチ変更用の複数組の入力
及び出力ギヤを介して間欠回転軸を連結させ、前記入力
ギヤの歯数をラチェットの歯数の整数倍に形成し、前記
出力ギヤの特定の歯だけを摺動操作によって入力ギヤに
係合させる規制板を設けたもので、入力ギヤの歯数をラ
チェットの歯数の整数倍にしたから、ラチェットの固定
によって入力ギヤの位相が常に同じになり、入力ギヤ側
のタイミング合せが不要になると共に、入力ギヤに係脱
する出力ギヤの歯を規制板によって特定したから、出力
ギヤが正規以外のタイミングで切替わるのを容易に阻止
し得、苗トレイ縦送りピッチ変更構造の簡略化並びに苗
トレイ縦送りピッチ切替操作性の向上などを容易に図り
得るものである。 【０００４】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図１は苗トレイ縦送り説明図、図２は
全体の側面図、図３は同平面図、図４は同背面図であ
る。図中（１）は作業者が搭乗する走行車であるトラク
タであり、前後輪（２）（３）と操向ハンドル（４）と
運転席（５）などを備えると共に、前記ハンドル（４）
前側のボンネット（６）両側に左右予備苗台（７）を、
またボンネット（６）内側にエンジンをそれぞれ配設さ
せ、エンジンによって前後輪（２）（３）を駆動して前
後進させる一方、操向ハンドル（４）によって前輪
（２）を方向転換させて走行進路を変更するように構成
している。また左右一対の走行クローラを装設させた車
体によって走行車に構成しても良く、また走行進路を自
動的に検出する操向センサと、前輪を方向転換させるア
クチュエータと、操向センサの検出結果に基づきアクチ
ュエータを作動させるコントローラを設け、操向センサ
によって検出する畦などに沿って自動的に走行させる自
動操向機能を持たせる構成でも良い。 【０００５】また図５及び図６にも示す如く、図中
（８）は前記トラクタ（１）の後部に油圧リフト機構
（９）を介し昇降自在に装備する苗移植部であり、左右
一対の植付ユニット（１０）（１０）によって２条植え
構造の苗移植部（８）を構成するもので、ユニットフレ
ーム（１１）と、該フレーム（１１）に上下レール（１
２）（１３）を介して前後方向に往復摺動させる苗載台
（１４）と、苗載台（１４）上面の苗トレイ（１５）か
ら１株分のポット形野菜苗（１９）を取出す箸形取出爪
（１６）と、該取出爪（１６）から野菜苗（１９）を受
取って圃場面に植付けるホッパ形植付爪（１７）と、植
付爪（１７）の苗植付部前方の圃場面を鎮圧する均平ロ
ーラ（１８）と、植付爪（１７）によって植付けられた
野菜苗（１９）の覆土を行う左右一対の培土ローラ（２
０）と、植付駆動力を入力する植付ミッションケース
（２１）と、植付爪（１７）を駆動する植付爪駆動ケー
ス（２２）と、取出爪（１６）を駆動する取出爪駆動ケ
ース（２３）と、苗載台（１４）の横送り及び縦送りを
行う苗載台駆動ケース（２４）を、前記の左右植付ユニ
ット（１０）（１０）に夫々備えている。 【０００６】そして、前記植付ミッションケース（２
１）から各駆動ケース（２２）〜（２４）に駆動力を伝
え、取出爪（１６）及び植付爪（１７）を所定軌跡上で
苗取出及び苗植付の各動作を夫々行わせると共に、苗載
台（１４）の前後方向往復移動による苗横送り並びに苗
載台（１４）傾斜下端側への苗トレイ（１５）移動によ
る苗縦送りの各動作を夫々行わせて、前後方向に横送り
する苗載台（１４）の苗トレイ（１５）より取出爪（１
６）により野菜苗（１９）を取出して植付爪（１７）に
野菜苗（１９）を受継いで、所定植付け間隔で野菜苗
（１９）を圃場の畦（２５）上面に連続的に植付けるよ
うに構成している。 【０００７】さらに、図１、図５、図６、図７、図８に
示す如く、前記植付ミッションケース（２１）から駆動
力を伝える出力軸（２６）を設け、出力軸（２６）にチ
ェン（２７）を介して植付駆動軸（２８）を連結させる
と共に、ロータリケース（２９）を介して取出爪（１
６）を支持させ、植付駆動軸（２８）回りにロータリケ
ース（２９）を回転させ、苗載台（１４）から１株分の
野菜苗（１９）を取出す取出爪（１６）の苗取出動作並
びに上昇位置の植付爪（１７）内部に１株分の野菜苗を
入れる取出爪（１６）の苗供給動作を連続して行わせる
ように構成している。 【０００８】また、前記苗載台（１４）を左右往復動さ
せる横送り軸（３１）と、苗載台（１４）が往復折返し
部に到達したときに苗トレイ（１５）を苗取出し方向に
送る縦送り駆動軸（３２）を設け、前記苗載台駆動ケー
ス（２４）と軸受（３３）（３４）の間に前記各軸（３
１）（３２）を軸支させると共に、前記ケース（２４）
の入力軸（３５）にチェン（３６）を介して前記出力軸
（２６）を連結させ、取出爪（１６）及び前記各軸（３
１）（３２）を同期させて作動させるもので、横送り軸
（３１）の横送りネジ（３７）に苗載台（１４）の摺動
子（３８）を摺動自在に係止させ、ネジ（３７）の回転
によって苗載台（１４）を左右往復動させるように構成
している。 【０００９】また、苗載台（１４）の苗トレイ（１５）
を苗取出し方向に移動自在に支持させる一対の縦送チェ
ン（４１）（４１）を苗載台（１４）に縦送り軸（４
２）を介して取付けるもので、前記苗載台（１４）に縦
送り変速ケース（４３）を設け、変速レバー（４４）に
よって切換える低速出力ギヤ（４５）及び高速出力ギヤ
（４６）を前記ケース（４３）に内設させると共に、縦
送り駆動軸（３２）の一対の縦送りカム（４７）（４
７）によって前記ギヤ（４５）または（４６）を駆動
し、苗載台（１４）が左右往復動端部に移動したとき、
カム（４７）及びギヤ（４５）または（４６）を介して
縦送り軸（４２）を回転させ、縦送チェン（４１）を間
欠作動させて１株（横一列）分だけ苗トレイ（１５）を
縦送り動作させるように構成している。 【００１０】さらに、前記入力軸（３５）を縦送り駆動
軸（３２）に減速ギヤを介して連結させると共に、縦送
り駆動軸（３２）の縦送りカム（４７）に、苗載台（１
４）の従動カム軸（４８）に設ける従動カム（４９）を
係合連結させると共に、前記縦送り変速ケース（４３）
のラチェット軸（５０）に一方向クラッチ（５１）及び
揺動アーム（５２）及び連動リンク（５３）を介して従
動カム（４９）を連結させ、苗載台（１４）の前後横送
り終端毎にカム（４７）（４９）の当接作用によりラチ
ェット軸（５０）を一定量一方向に回転させて苗トレイ
（１５）の縦送りを行うように構成している。 【００１１】また前記ラチェット軸（５０）にラチェッ
ト（５４）を一体的に設け、該ラチェット（５４）の外
周に形成する歯（５４ａ）に、縦送り変速ケース（４
３）に支軸（５５）を介し可揺動に取付ける係止爪（５
６）先端を係合させ、常時はラチェット軸（５０）の図
７矢印方向の縦送り回転を規制する一方、前記カム（４
７）（４９）の当接によってリンク（５３）が上動し揺
動アーム（５２）が反縦送り方向に回転（クラッチ（５
１）は空転状態）するとき、該アーム（５２）を係止爪
（５６）に当接させて係止爪（５６）のロックを解除
し、この解除直後従動カム（４９）に張設する縦送りバ
ネ（５７）によってリンク（５３）が下動するとき、ク
ラッチ（５１）を作動させて歯（５４ａ）の１ピッチだ
けラチェット軸（５０）を回転させるように構成してい
る。 【００１２】さらに、図１、図８、図９、図１０に示す
如く、前記縦送り軸（４２）に各出力ギヤ（４５）（４
６）を係脱自在なクラッチ爪（５８）を介して連結さ
せ、前記縦送り軸（４２）の手動操作板（５９）にクラ
ッチ爪（５８）を取付け、バネ（６０）によってクラッ
チ爪（５８）を係合保持し、操作板（５９）を引張って
クラッチ爪（５８）を離脱させかつ操作板（５９）を回
転させることにより、手動で縦送り軸（４２）が回転
し、苗トレイ（１５）を苗載台（１４）から取出す操作
などを行えると共に、低速入力ギヤ（６１）及び高速入
力ギヤ（６２）を前記ラチェット軸（５０）に一体固定
させ、前記変速レバー（４４）に設けたシフトフォーク
（６３）を各出力ギヤ（４５）（４６）に係合させ、変
速レバー（４４）操作によって各出力ギヤ（４５）（４
６）を縦送り軸（４２）軸芯方向に摺動させ、低速入出
力ギヤ（６１）（４５）または高速入出力ギヤ（６２）
（４６）を択一的に噛合させ、苗トレイ（１５）の縦送
りピッチを２段階に切換えるように構成している。 【００１３】また、前記入力ギヤ（６１）（６２）との
出力ギヤ（４５）（４６）の噛合い側面に規制板（６
４）（６５）を固定させ、出力ギヤ（４５）（４６）の
特定の歯（４５ａ）（４６ａ）だけを規制板（６４）
（６５）のノッチ（６６）（６７）から露出させ、特定
の歯（４５ａ）（４６ａ）の噛合位置でだけ入力ギヤ
（６１）（６２）に対して出力ギヤ（４５）（４６）を
係脱動作させ、変速レバー（４４）操作によって出力ギ
ヤ（４５）（４６）が正規以外のタイミングで切換わら
ないように構成している。 【００１４】上記から明らかなように、往復動させる苗
載台（１４）上の苗トレイ（１５）を苗取出し側に縦送
り移動させ、苗トレイ（１５）から１株毎に野菜苗（１
９）を取出して植付ける移植機において、苗トレイ（１
５）縦送り駆動力を伝える間欠回転軸であるラチェット
軸（５０）にラチェット（５４）を設けると共に、苗ト
レイ（１５）を縦送り動作させる縦送り軸（４２）に縦
送りピッチ変更用の複数組の入力及び出力ギヤ（４５）
（４６）（６１）（６２）を介してラチェット軸（５
０）を連結させ、前記入力ギヤ（６１）（６２）の歯数
をラチェット（５４の歯数の整数倍に形成し、前記出力
ギヤ（４５）（４６）の特定の歯（４５ａ）（４６ａ）
だけを摺動操作によって入力ギヤ（６１）（６２）に係
合させる規制板（６４）（６５）を設けたもので、入力
ギヤ（６１）（６２）の歯数をラチェット（５４）の歯
数の整数倍にすることにより、ラチェット（５４）の固
定によって入力ギヤ（６１）（６２）の位相が常に同じ
になり、入力ギヤ（６１）（６２）側のタイミング合せ
が不要になると共に、入力ギヤ（６１）（６２）に係脱
する出力ギヤ（４５）（４６）の歯（４５ａ）（４６
ａ）を規制板（６４）（６５）によって特定し、出力ギ
ヤ（４５）（４６）が正規以外のタイミングで切替わる
のを阻止している。 【００１５】そして、野菜苗（１９）を播種育苗する複
数のポットを縦横に一体連設させて合成樹脂製の苗トレ
イ（１５）を形成し、各ポットに土を入れて播種し、育
苗を行い、野菜苗（１９）を所定大きさに育成した苗ト
レイ（１５）を苗載台（１４）に搭載して移植作業を行
うもので、前記苗トレイ（１５）の縦幅及び横幅を、苗
トレイ（１５）を入れる育苗箱（図示省略）並びに苗載
台（１５）左右幅に合わせて形成すると共に、ポットの
四角形上面開口部の大きさ即ち一辺の長さを野菜の種類
によって２種類に形成し、ポット開口部が小さい苗トレ
イ（１５）と、ポット開口部が大きい苗トレイ（１５）
を使い分け、キャベツまたはレタスなどの野菜苗（１
９）を育苗して移植作業に用いるもので、例えばポット
数が２００の苗トレイ（１５）と、ポット数が１２８の
苗トレイ（１５）を使い分けるとき、前記ラチェット
（５４）の歯数を１０とし、入力ギヤ（６１）（６２）
の歯数を２０とし、低速出力ギヤ（４５）の歯数を２０
とし、高速出力ギヤ（４６）の歯数を１６とすることに
より、ポット数に応じた苗トレイ（１５）の縦送りピッ
チを得られる。 【００１６】さらに、図１１に示す如く、ポット数が２
００及び１２８の苗トレイ（１５）に加えてポット数が
２８８の苗トレイ（１５）を用いる場合、歯数が２０及
び１６の各出力ギヤ（４５）（４６）に加えて歯数が２
４の減速出力ギヤ（６８）を設けると共に、前記各入力
ギヤ（６１）（６２）と同一の歯数が２０の減速入力ギ
ヤ（６９）をラチェット軸（５０）に固定させることに
より、変速レバー（４４）操作により出力ギヤ（４５）
（４６）（６８）を摺動させ、各出力ギヤ（４５）（４
６）（６８）を各入力ギヤ（６１）（６２）（６９）に
係脱自在に択一係合させ、ポット数が２８８及び２００
及び１２８の三種類の苗トレイ（１５）を使い分けて移
植作業を行える。 【００１７】さらに、図３、図１２、図１３に示す如
く、前記油圧リフト機構（９）を作動させて苗移植部
（８）を昇降操作する昇降レバー（７０）と、苗移植部
（８）を作動制御する植付クラッチレバー（７１）を隣
接させて配設させると共に、植付クラッチレバー（７
１）に支点板（７２）を一体固定させ、支点板（７２）
にピン（７３）を介して連結板（７４）を回転自在に軸
支させ、また昇降レバー（７０）に連結ガイド板（７
５）を一体固定させ、グリップ（７６）操作によって連
結板（７４）を回転させてガイド板（７５）に係脱自在
に係止させ、植付クラッチレバー（７１）よりも長くて
グリップ（７７）が大きい昇降レバー（７０）操作によ
って植付クラッチレバー（７１）も連動して作動させる
ことができる一方、連結板（７４）をガイド板（７５）
から離脱させて各レバー（７０）（７１）を夫々単独操
作することも行える。また、支点板（７２）にデテント
ボール（７８）を設け、連結板（７４）の２位置ノッチ
（７９）（８０）にバネ（８１）によってボール（７
８）を係入させ、ガイド板（７５）に対し連結板（７
４）を離脱位置または係合位置にボール（７８）によっ
て支持させる。 【００１８】さらに、図１４に示す如く、前記運転席
（５）の下側にサービスケース（８２）を設け、該ケー
ス（８２）上面にヒンジ（８３）（８３）を介して開閉
自在な蓋（８４）を取付け、蓋（８４）に防振ゴム（８
５）（８５）を固定させ、運転席（５）下面をゴム（８
５）に当接させてケース（８２）によって支持させると
共に、運転席（５）を前方に傾倒させ、ヒンジ（８３）
を支点に蓋（８４）を前方に展開させ、工具または交換
部品をケース（８２）に出入させる一方、蓋（８４）の
裏面に貼付けた銘板（８６）の組替部品一覧表または組
替要領を作業者が見て組替作業などを行うように構成し
ている。なお、前記蓋（８４）上面に作業者が乗って苗
の補給などを行うステップとしてケース（８２）を使用
できる。 【００１９】さらに、図１５に示す如く、前記ユニット
フレーム（１１）前部に苗継ステップ（８７）を取付け
るもので、レバー（８８）のロック解除により軸（８
９）を中心にステップ（８７）の傾斜角度を変更させる
と共に、ロックボルト（９０）操作により軸（９１）を
中心にステップアーム（９２）を前後揺動させ、ユニッ
トフレーム（１１）内外にステップ（８７）を出入さ
せ、移植部（８）前面部にステップ（８７）を固定さ
せ、トラクタ（１）側から作業者がステップ（８７）に
足を載せ、苗トレイ（１５）を苗載台（１４）に補給で
きる。 【００２０】 【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、往復動させる苗載台（１４）上の苗トレイ（１５）
を苗取出し側に縦送り移動させ、苗トレイ（１５）から
１株毎に野菜苗（１９）を取出して植付ける移植機にお
いて、苗トレイ（１５）縦送り駆動力を伝える間欠回転
軸（５０）にラチェット（５４）を設けると共に、苗ト
レイ（１５）を縦送り動作させる縦送り軸（４２）に縦
送りピッチ変更用の複数組の入力及び出力ギヤ（４５）
（４６）（６１）（６２）を介して間欠回転軸（５０）
を連結させ、前記入力ギヤ（６１）（６２）の歯数をラ
チェット（５４）の歯数の整数倍に形成し、前記出力ギ
ヤ（４５）（４６）の特定の歯（４５ａ）（４６ａ）だ
けを摺動操作によって入力ギヤ（６１）（６２）に係合
させる規制板（６４）（６５）を設けたもので、入力ギ
ヤ（６１）（６２）の歯数をラチェット（５４）の歯数
の整数倍にしたから、ラチェット（５４）の固定によっ
て入力ギヤ（６１）（６２）の位相が常に同じになり、
入力ギヤ（６１）（６２）側のタイミング合せが不要に
なると共に、入力ギヤ（６１）（６２）に係脱する出力
ギヤ（４５）（４６）の歯を規制板（６４）（６５）に
よって特定したから、出力ギヤ（４５）（４６）が正規
以外のタイミングで切替わるのを容易に阻止でき、苗ト
レイ（１５）縦送りピッチ変更構造の簡略化並びに苗ト
レイ（１５）縦送りピッチ切替操作性の向上などを容易
に図ることができるものである。
苗の植付け等の対地作業を行う移植機に関する。 【０００２】 【発明が解決しようとする課題】従来、複数のポットを
縦横に一体連設して形成した合成樹脂製の苗トレイを用
いて育苗を行い、育苗済みの苗トレイを苗載台に載せ、
苗トレイの野菜苗を取出爪によって取出し、植付爪によ
って畦上面に植付けることにより、野菜苗の植付作業を
機械化により自動的に連続して行えたが、野菜の種類な
どによって大きさの異なるポットを形成した苗トレイを
使い分けるから、苗トレイのポットの大きさに対応させ
て苗トレイの縦送りピッチ（苗取出し方向の移動量）を
変更させる必要がある。そこで、苗載台の縦送り駆動力
を伝達させる複数組の入力及び出力ギヤを設け、各入力
及び出力ギヤを使い分けて苗トレイの縦送りピッチを変
更していたが、単に入出力ギヤを係脱させて減速比が異
なる入出力ギヤを噛合させる構造では、苗トレイの縦送
りタイミングが変化し、前記取出爪の苗取出し位置以外
の位置に苗トレイのポットが縦送り移動する不具合が生
じるから、複数組の入出力ギヤを常に噛合させてクラッ
チにより軸に係脱させると、苗トレイの縦送りピッチを
変更しても縦送りタイミングが適正に保たれるが、構成
部品数が多くなって製造コストの低減並びに組立作業性
の向上などを容易に行い得ない問題がある。また、入出
力ギヤの入力側の軸にラチェットを設けて歯数の異なる
ラチェットを組替えて苗トレイの縦送りピッチを変更す
ることにより、少ない構成部品数で縦送りタイミングが
適正に保たれる構造を得られるが、ラチェットの交換が
面倒でありかつ交換部品を紛失し易い等の問題がある。 【０００３】 【課題を解決するための手段】然るに、本発明は、往復
動させる苗載台上の苗トレイを苗取出し側に縦送り移動
させ、苗トレイから１株毎に野菜苗を取出して植付ける
移植機において、苗トレイ縦送り駆動力を伝える間欠回
転軸にラチェットを設けると共に、苗トレイを縦送り動
作させる縦送り軸に縦送りピッチ変更用の複数組の入力
及び出力ギヤを介して間欠回転軸を連結させ、前記入力
ギヤの歯数をラチェットの歯数の整数倍に形成し、前記
出力ギヤの特定の歯だけを摺動操作によって入力ギヤに
係合させる規制板を設けたもので、入力ギヤの歯数をラ
チェットの歯数の整数倍にしたから、ラチェットの固定
によって入力ギヤの位相が常に同じになり、入力ギヤ側
のタイミング合せが不要になると共に、入力ギヤに係脱
する出力ギヤの歯を規制板によって特定したから、出力
ギヤが正規以外のタイミングで切替わるのを容易に阻止
し得、苗トレイ縦送りピッチ変更構造の簡略化並びに苗
トレイ縦送りピッチ切替操作性の向上などを容易に図り
得るものである。 【０００４】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図１は苗トレイ縦送り説明図、図２は
全体の側面図、図３は同平面図、図４は同背面図であ
る。図中（１）は作業者が搭乗する走行車であるトラク
タであり、前後輪（２）（３）と操向ハンドル（４）と
運転席（５）などを備えると共に、前記ハンドル（４）
前側のボンネット（６）両側に左右予備苗台（７）を、
またボンネット（６）内側にエンジンをそれぞれ配設さ
せ、エンジンによって前後輪（２）（３）を駆動して前
後進させる一方、操向ハンドル（４）によって前輪
（２）を方向転換させて走行進路を変更するように構成
している。また左右一対の走行クローラを装設させた車
体によって走行車に構成しても良く、また走行進路を自
動的に検出する操向センサと、前輪を方向転換させるア
クチュエータと、操向センサの検出結果に基づきアクチ
ュエータを作動させるコントローラを設け、操向センサ
によって検出する畦などに沿って自動的に走行させる自
動操向機能を持たせる構成でも良い。 【０００５】また図５及び図６にも示す如く、図中
（８）は前記トラクタ（１）の後部に油圧リフト機構
（９）を介し昇降自在に装備する苗移植部であり、左右
一対の植付ユニット（１０）（１０）によって２条植え
構造の苗移植部（８）を構成するもので、ユニットフレ
ーム（１１）と、該フレーム（１１）に上下レール（１
２）（１３）を介して前後方向に往復摺動させる苗載台
（１４）と、苗載台（１４）上面の苗トレイ（１５）か
ら１株分のポット形野菜苗（１９）を取出す箸形取出爪
（１６）と、該取出爪（１６）から野菜苗（１９）を受
取って圃場面に植付けるホッパ形植付爪（１７）と、植
付爪（１７）の苗植付部前方の圃場面を鎮圧する均平ロ
ーラ（１８）と、植付爪（１７）によって植付けられた
野菜苗（１９）の覆土を行う左右一対の培土ローラ（２
０）と、植付駆動力を入力する植付ミッションケース
（２１）と、植付爪（１７）を駆動する植付爪駆動ケー
ス（２２）と、取出爪（１６）を駆動する取出爪駆動ケ
ース（２３）と、苗載台（１４）の横送り及び縦送りを
行う苗載台駆動ケース（２４）を、前記の左右植付ユニ
ット（１０）（１０）に夫々備えている。 【０００６】そして、前記植付ミッションケース（２
１）から各駆動ケース（２２）〜（２４）に駆動力を伝
え、取出爪（１６）及び植付爪（１７）を所定軌跡上で
苗取出及び苗植付の各動作を夫々行わせると共に、苗載
台（１４）の前後方向往復移動による苗横送り並びに苗
載台（１４）傾斜下端側への苗トレイ（１５）移動によ
る苗縦送りの各動作を夫々行わせて、前後方向に横送り
する苗載台（１４）の苗トレイ（１５）より取出爪（１
６）により野菜苗（１９）を取出して植付爪（１７）に
野菜苗（１９）を受継いで、所定植付け間隔で野菜苗
（１９）を圃場の畦（２５）上面に連続的に植付けるよ
うに構成している。 【０００７】さらに、図１、図５、図６、図７、図８に
示す如く、前記植付ミッションケース（２１）から駆動
力を伝える出力軸（２６）を設け、出力軸（２６）にチ
ェン（２７）を介して植付駆動軸（２８）を連結させる
と共に、ロータリケース（２９）を介して取出爪（１
６）を支持させ、植付駆動軸（２８）回りにロータリケ
ース（２９）を回転させ、苗載台（１４）から１株分の
野菜苗（１９）を取出す取出爪（１６）の苗取出動作並
びに上昇位置の植付爪（１７）内部に１株分の野菜苗を
入れる取出爪（１６）の苗供給動作を連続して行わせる
ように構成している。 【０００８】また、前記苗載台（１４）を左右往復動さ
せる横送り軸（３１）と、苗載台（１４）が往復折返し
部に到達したときに苗トレイ（１５）を苗取出し方向に
送る縦送り駆動軸（３２）を設け、前記苗載台駆動ケー
ス（２４）と軸受（３３）（３４）の間に前記各軸（３
１）（３２）を軸支させると共に、前記ケース（２４）
の入力軸（３５）にチェン（３６）を介して前記出力軸
（２６）を連結させ、取出爪（１６）及び前記各軸（３
１）（３２）を同期させて作動させるもので、横送り軸
（３１）の横送りネジ（３７）に苗載台（１４）の摺動
子（３８）を摺動自在に係止させ、ネジ（３７）の回転
によって苗載台（１４）を左右往復動させるように構成
している。 【０００９】また、苗載台（１４）の苗トレイ（１５）
を苗取出し方向に移動自在に支持させる一対の縦送チェ
ン（４１）（４１）を苗載台（１４）に縦送り軸（４
２）を介して取付けるもので、前記苗載台（１４）に縦
送り変速ケース（４３）を設け、変速レバー（４４）に
よって切換える低速出力ギヤ（４５）及び高速出力ギヤ
（４６）を前記ケース（４３）に内設させると共に、縦
送り駆動軸（３２）の一対の縦送りカム（４７）（４
７）によって前記ギヤ（４５）または（４６）を駆動
し、苗載台（１４）が左右往復動端部に移動したとき、
カム（４７）及びギヤ（４５）または（４６）を介して
縦送り軸（４２）を回転させ、縦送チェン（４１）を間
欠作動させて１株（横一列）分だけ苗トレイ（１５）を
縦送り動作させるように構成している。 【００１０】さらに、前記入力軸（３５）を縦送り駆動
軸（３２）に減速ギヤを介して連結させると共に、縦送
り駆動軸（３２）の縦送りカム（４７）に、苗載台（１
４）の従動カム軸（４８）に設ける従動カム（４９）を
係合連結させると共に、前記縦送り変速ケース（４３）
のラチェット軸（５０）に一方向クラッチ（５１）及び
揺動アーム（５２）及び連動リンク（５３）を介して従
動カム（４９）を連結させ、苗載台（１４）の前後横送
り終端毎にカム（４７）（４９）の当接作用によりラチ
ェット軸（５０）を一定量一方向に回転させて苗トレイ
（１５）の縦送りを行うように構成している。 【００１１】また前記ラチェット軸（５０）にラチェッ
ト（５４）を一体的に設け、該ラチェット（５４）の外
周に形成する歯（５４ａ）に、縦送り変速ケース（４
３）に支軸（５５）を介し可揺動に取付ける係止爪（５
６）先端を係合させ、常時はラチェット軸（５０）の図
７矢印方向の縦送り回転を規制する一方、前記カム（４
７）（４９）の当接によってリンク（５３）が上動し揺
動アーム（５２）が反縦送り方向に回転（クラッチ（５
１）は空転状態）するとき、該アーム（５２）を係止爪
（５６）に当接させて係止爪（５６）のロックを解除
し、この解除直後従動カム（４９）に張設する縦送りバ
ネ（５７）によってリンク（５３）が下動するとき、ク
ラッチ（５１）を作動させて歯（５４ａ）の１ピッチだ
けラチェット軸（５０）を回転させるように構成してい
る。 【００１２】さらに、図１、図８、図９、図１０に示す
如く、前記縦送り軸（４２）に各出力ギヤ（４５）（４
６）を係脱自在なクラッチ爪（５８）を介して連結さ
せ、前記縦送り軸（４２）の手動操作板（５９）にクラ
ッチ爪（５８）を取付け、バネ（６０）によってクラッ
チ爪（５８）を係合保持し、操作板（５９）を引張って
クラッチ爪（５８）を離脱させかつ操作板（５９）を回
転させることにより、手動で縦送り軸（４２）が回転
し、苗トレイ（１５）を苗載台（１４）から取出す操作
などを行えると共に、低速入力ギヤ（６１）及び高速入
力ギヤ（６２）を前記ラチェット軸（５０）に一体固定
させ、前記変速レバー（４４）に設けたシフトフォーク
（６３）を各出力ギヤ（４５）（４６）に係合させ、変
速レバー（４４）操作によって各出力ギヤ（４５）（４
６）を縦送り軸（４２）軸芯方向に摺動させ、低速入出
力ギヤ（６１）（４５）または高速入出力ギヤ（６２）
（４６）を択一的に噛合させ、苗トレイ（１５）の縦送
りピッチを２段階に切換えるように構成している。 【００１３】また、前記入力ギヤ（６１）（６２）との
出力ギヤ（４５）（４６）の噛合い側面に規制板（６
４）（６５）を固定させ、出力ギヤ（４５）（４６）の
特定の歯（４５ａ）（４６ａ）だけを規制板（６４）
（６５）のノッチ（６６）（６７）から露出させ、特定
の歯（４５ａ）（４６ａ）の噛合位置でだけ入力ギヤ
（６１）（６２）に対して出力ギヤ（４５）（４６）を
係脱動作させ、変速レバー（４４）操作によって出力ギ
ヤ（４５）（４６）が正規以外のタイミングで切換わら
ないように構成している。 【００１４】上記から明らかなように、往復動させる苗
載台（１４）上の苗トレイ（１５）を苗取出し側に縦送
り移動させ、苗トレイ（１５）から１株毎に野菜苗（１
９）を取出して植付ける移植機において、苗トレイ（１
５）縦送り駆動力を伝える間欠回転軸であるラチェット
軸（５０）にラチェット（５４）を設けると共に、苗ト
レイ（１５）を縦送り動作させる縦送り軸（４２）に縦
送りピッチ変更用の複数組の入力及び出力ギヤ（４５）
（４６）（６１）（６２）を介してラチェット軸（５
０）を連結させ、前記入力ギヤ（６１）（６２）の歯数
をラチェット（５４の歯数の整数倍に形成し、前記出力
ギヤ（４５）（４６）の特定の歯（４５ａ）（４６ａ）
だけを摺動操作によって入力ギヤ（６１）（６２）に係
合させる規制板（６４）（６５）を設けたもので、入力
ギヤ（６１）（６２）の歯数をラチェット（５４）の歯
数の整数倍にすることにより、ラチェット（５４）の固
定によって入力ギヤ（６１）（６２）の位相が常に同じ
になり、入力ギヤ（６１）（６２）側のタイミング合せ
が不要になると共に、入力ギヤ（６１）（６２）に係脱
する出力ギヤ（４５）（４６）の歯（４５ａ）（４６
ａ）を規制板（６４）（６５）によって特定し、出力ギ
ヤ（４５）（４６）が正規以外のタイミングで切替わる
のを阻止している。 【００１５】そして、野菜苗（１９）を播種育苗する複
数のポットを縦横に一体連設させて合成樹脂製の苗トレ
イ（１５）を形成し、各ポットに土を入れて播種し、育
苗を行い、野菜苗（１９）を所定大きさに育成した苗ト
レイ（１５）を苗載台（１４）に搭載して移植作業を行
うもので、前記苗トレイ（１５）の縦幅及び横幅を、苗
トレイ（１５）を入れる育苗箱（図示省略）並びに苗載
台（１５）左右幅に合わせて形成すると共に、ポットの
四角形上面開口部の大きさ即ち一辺の長さを野菜の種類
によって２種類に形成し、ポット開口部が小さい苗トレ
イ（１５）と、ポット開口部が大きい苗トレイ（１５）
を使い分け、キャベツまたはレタスなどの野菜苗（１
９）を育苗して移植作業に用いるもので、例えばポット
数が２００の苗トレイ（１５）と、ポット数が１２８の
苗トレイ（１５）を使い分けるとき、前記ラチェット
（５４）の歯数を１０とし、入力ギヤ（６１）（６２）
の歯数を２０とし、低速出力ギヤ（４５）の歯数を２０
とし、高速出力ギヤ（４６）の歯数を１６とすることに
より、ポット数に応じた苗トレイ（１５）の縦送りピッ
チを得られる。 【００１６】さらに、図１１に示す如く、ポット数が２
００及び１２８の苗トレイ（１５）に加えてポット数が
２８８の苗トレイ（１５）を用いる場合、歯数が２０及
び１６の各出力ギヤ（４５）（４６）に加えて歯数が２
４の減速出力ギヤ（６８）を設けると共に、前記各入力
ギヤ（６１）（６２）と同一の歯数が２０の減速入力ギ
ヤ（６９）をラチェット軸（５０）に固定させることに
より、変速レバー（４４）操作により出力ギヤ（４５）
（４６）（６８）を摺動させ、各出力ギヤ（４５）（４
６）（６８）を各入力ギヤ（６１）（６２）（６９）に
係脱自在に択一係合させ、ポット数が２８８及び２００
及び１２８の三種類の苗トレイ（１５）を使い分けて移
植作業を行える。 【００１７】さらに、図３、図１２、図１３に示す如
く、前記油圧リフト機構（９）を作動させて苗移植部
（８）を昇降操作する昇降レバー（７０）と、苗移植部
（８）を作動制御する植付クラッチレバー（７１）を隣
接させて配設させると共に、植付クラッチレバー（７
１）に支点板（７２）を一体固定させ、支点板（７２）
にピン（７３）を介して連結板（７４）を回転自在に軸
支させ、また昇降レバー（７０）に連結ガイド板（７
５）を一体固定させ、グリップ（７６）操作によって連
結板（７４）を回転させてガイド板（７５）に係脱自在
に係止させ、植付クラッチレバー（７１）よりも長くて
グリップ（７７）が大きい昇降レバー（７０）操作によ
って植付クラッチレバー（７１）も連動して作動させる
ことができる一方、連結板（７４）をガイド板（７５）
から離脱させて各レバー（７０）（７１）を夫々単独操
作することも行える。また、支点板（７２）にデテント
ボール（７８）を設け、連結板（７４）の２位置ノッチ
（７９）（８０）にバネ（８１）によってボール（７
８）を係入させ、ガイド板（７５）に対し連結板（７
４）を離脱位置または係合位置にボール（７８）によっ
て支持させる。 【００１８】さらに、図１４に示す如く、前記運転席
（５）の下側にサービスケース（８２）を設け、該ケー
ス（８２）上面にヒンジ（８３）（８３）を介して開閉
自在な蓋（８４）を取付け、蓋（８４）に防振ゴム（８
５）（８５）を固定させ、運転席（５）下面をゴム（８
５）に当接させてケース（８２）によって支持させると
共に、運転席（５）を前方に傾倒させ、ヒンジ（８３）
を支点に蓋（８４）を前方に展開させ、工具または交換
部品をケース（８２）に出入させる一方、蓋（８４）の
裏面に貼付けた銘板（８６）の組替部品一覧表または組
替要領を作業者が見て組替作業などを行うように構成し
ている。なお、前記蓋（８４）上面に作業者が乗って苗
の補給などを行うステップとしてケース（８２）を使用
できる。 【００１９】さらに、図１５に示す如く、前記ユニット
フレーム（１１）前部に苗継ステップ（８７）を取付け
るもので、レバー（８８）のロック解除により軸（８
９）を中心にステップ（８７）の傾斜角度を変更させる
と共に、ロックボルト（９０）操作により軸（９１）を
中心にステップアーム（９２）を前後揺動させ、ユニッ
トフレーム（１１）内外にステップ（８７）を出入さ
せ、移植部（８）前面部にステップ（８７）を固定さ
せ、トラクタ（１）側から作業者がステップ（８７）に
足を載せ、苗トレイ（１５）を苗載台（１４）に補給で
きる。 【００２０】 【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、往復動させる苗載台（１４）上の苗トレイ（１５）
を苗取出し側に縦送り移動させ、苗トレイ（１５）から
１株毎に野菜苗（１９）を取出して植付ける移植機にお
いて、苗トレイ（１５）縦送り駆動力を伝える間欠回転
軸（５０）にラチェット（５４）を設けると共に、苗ト
レイ（１５）を縦送り動作させる縦送り軸（４２）に縦
送りピッチ変更用の複数組の入力及び出力ギヤ（４５）
（４６）（６１）（６２）を介して間欠回転軸（５０）
を連結させ、前記入力ギヤ（６１）（６２）の歯数をラ
チェット（５４）の歯数の整数倍に形成し、前記出力ギ
ヤ（４５）（４６）の特定の歯（４５ａ）（４６ａ）だ
けを摺動操作によって入力ギヤ（６１）（６２）に係合
させる規制板（６４）（６５）を設けたもので、入力ギ
ヤ（６１）（６２）の歯数をラチェット（５４）の歯数
の整数倍にしたから、ラチェット（５４）の固定によっ
て入力ギヤ（６１）（６２）の位相が常に同じになり、
入力ギヤ（６１）（６２）側のタイミング合せが不要に
なると共に、入力ギヤ（６１）（６２）に係脱する出力
ギヤ（４５）（４６）の歯を規制板（６４）（６５）に
よって特定したから、出力ギヤ（４５）（４６）が正規
以外のタイミングで切替わるのを容易に阻止でき、苗ト
レイ（１５）縦送りピッチ変更構造の簡略化並びに苗ト
レイ（１５）縦送りピッチ切替操作性の向上などを容易
に図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】苗トレイ縦送り説明図。
【図２】全体の側面図。
【図３】同平面図。
【図４】同背面図。
【図５】苗載台部の正面図。
【図６】同側面図。
【図７】ラチェット部の拡大図。
【図８】縦送り変速ケースの拡大図。
【図９】同部分図。
【図１０】縦送り駆動説明図。
【図１１】図１０の変形例の説明図。
【図１２】昇降レバー部の説明図。
【図１３】同部分図。
【図１４】運転席部の説明図。
【図１５】ユニットフレーム部の説明図。
【符号の説明】
（１４） 苗載台
（１５） 苗トレイ
（１９） ポット形野菜苗
（４２） 縦送り軸
（４５）（４６） 出力ギヤ
（４５ａ）（４６ａ） 歯
（５０） ラチェット軸（間欠回転軸）
（５４） ラチェット
（６１）（６２） 入力ギヤ
（６４）（６５） 規制板
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 実開 平５−80215（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A01C 11/00 - 11/02 303
A01C 11/02 350 - 367
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 往復動させる苗載台上の苗トレイを苗取
出し側に縦送り移動させ、苗トレイから１株毎に野菜苗
を取出して植付ける移植機において、苗トレイ縦送り駆
動力を伝える間欠回転軸にラチェットを設けると共に、
苗トレイを縦送り動作させる縦送り軸に縦送りピッチ変
更用の複数組の入力及び出力ギヤを介して間欠回転軸を
連結させ、前記入力ギヤの歯数をラチェットの歯数の整
数倍に形成し、前記出力ギヤの特定の歯だけを摺動操作
によって入力ギヤに係合させる規制板を設けたことを特
徴とする移植機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15772096A JP3487477B2 (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 移植機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15772096A JP3487477B2 (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 移植機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09313015A JPH09313015A (ja) | 1997-12-09 |
| JP3487477B2 true JP3487477B2 (ja) | 2004-01-19 |
Family
ID=15655906
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15772096A Expired - Fee Related JP3487477B2 (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 移植機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3487477B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102668922A (zh) * | 2012-05-30 | 2012-09-19 | 浙江大学 | 水稻育秧播种苗盘自动叠放装置 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2013074834A (ja) * | 2011-09-30 | 2013-04-25 | Yanmar Co Ltd | 苗移植機の苗載台 |
| CN110073787B (zh) * | 2019-06-17 | 2021-09-21 | 河南科技大学 | 用于移栽机苗盘架的两排距间歇换排装置 |
-
1996
- 1996-05-28 JP JP15772096A patent/JP3487477B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102668922A (zh) * | 2012-05-30 | 2012-09-19 | 浙江大学 | 水稻育秧播种苗盘自动叠放装置 |
Also Published As
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| JPH09313015A (ja) | 1997-12-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |