JP3486573B2 - 表示装置の製造方法 - Google Patents

表示装置の製造方法

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JP3486573B2 JP13491799A JP13491799A JP3486573B2 JP 3486573 B2 JP3486573 B2 JP 3486573B2 JP 13491799 A JP13491799 A JP 13491799A JP 13491799 A JP13491799 A JP 13491799A JP 3486573 B2 JP3486573 B2 JP 3486573B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電泳動粒子を移
動させて表示を行う表示装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器の発達に伴い、低消費電
力で薄型の表示装置のニーズが増しており、これらニー
ズに合わせた表示装置の研究や開発が盛んに行われてい
る。中でも液晶表示装置は、液晶分子の配列を電気的に
制御して液晶の光学的特性を変化させるもので、上記の
ニーズに対応できる表示装置として活発な開発が行われ
商品化されている。
【0003】そのような表示装置の1つとして、Har
old D. Lees等によって提案された電気泳動
表示装置(米国特許、USP3612758号)が知ら
れている。図6は、その電気泳動表示装置の構造及び動
作原理を示す図であるが、該表示装置P3 は、所定間隙
を開けた状態に配置された一対の基板1a,1bを備え
ており、各基板1a,1bには電極36,37がそれぞ
れ形成されている。また、基板間隙には、正極性に帯電
されると共に着色された多数の帯電泳動粒子5と、色素
が溶解されて帯電泳動粒子5とは別の色に着色された泳
動用分散液4とが配置されており、さらに隔壁3が配置
されて、該間隙を基板の面方向に沿った多数の画素2
(図には1つの画素のみ図示)に分割して帯電泳動粒子
5の偏在を防止すると共に基板間隙を規定するように構
成されている。
【0004】このような表示装置P3 において、同図
(a) に示すように、図示下側の電極37に負極性の電圧
を印加すると共に図示上側の電極36に正極性の電圧を
印加すると、正極性に帯電されている帯電泳動粒子5は
下側の電極37を覆うように集まり、図示A方向から表
示装置を眺めると、泳動用分散液4と同じ色の表示が行
われる。反対に、同図(b) に示すように、図示下側の電
極37に正極性の電圧を印加すると共に図示上側の電極
36に負極性の電圧を印加すると、正極性に帯電されて
いる帯電泳動粒子5は上側の電極36を覆うように集ま
り、図示A方向から表示装置を眺めると、帯電泳動粒子
5と同じ色の表示が行われる。このような駆動を画素単
位で行うことにより、多数の画素によって任意の画像が
表示される。
【0005】ところで、上述した表示装置P3 において
は、各画素2の色濃度がほぼ均一であることが望まし
く、そのためには、帯電泳動粒子5は各画素毎にほぼ等
しい量だけ配置しておく必要がある。そのための製造方
法としては以下のような方法があった。すなわち、 特開昭64−86117号公報に開示されている方
法であって、泳動用分散液4に浸漬されることよって膨
潤する(体積を増す)材料で隔壁3を作成しておき、隔
壁3が膨潤していないときに泳動用分散液4を帯電泳動
粒子5と共に注入し、その後、該分散液によって隔壁3
を膨潤させて画素2を形成する方法や、 特開平2−223935号公報に開示されている方
法であって、一方の基板1a又は1bに隔壁3を形成し
たものを、帯電泳動粒子5を分散させた分散液4の中に
浸し、その状態で可撓性フィルム(他方の基板)を順次
圧着していく方法、 などがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
及びの方法を用いても、帯電泳動粒子5を各画素毎に
ほぼ等しい量だけ配置することには限界があって、各画
素2の色濃度が等しくなく、表示品位が悪くなるという
問題があった。
【0007】なお、帯電泳動粒子5を各画素毎にほぼ等
しい量だけ配置することができない理由は以下の通りで
ある。すなわち、上記の方法では、泳動用分散液4の
注入は、基板の一端部から他端部にかけて基板面に沿っ
た方向に行われるが、帯電泳動粒子5が、帯電されてい
るために、注入方向の上流側において基板や隔壁3等の
表面に付着してしまって基板間隙の隅々まで行き渡ら
ず、帯電泳動粒子5の密度は、注入方向上流側が高くて
注入方向下流側が低くなるからである。また、上記の
方法では、種々の理由(例えば、隔壁3の高さに違いが
ある場合や、可撓性フィルムを順次圧着していくときの
押圧力のバラツキ)によって各画素の分散液4の量が異
なってしまい、それに伴って、帯電泳動粒子5の量が画
素毎に等しくならないからである。
【0008】そこで、本発明は、表示品位の悪化を防止
する表示装置の製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記事情を考慮
してなされたものであり、所定間隙を開けた状態に配置
された一対の基板と、該所定間隙を該基板の面に沿った
複数の画素に分割するように配置された隔壁部材と、こ
れら複数の画素にそれぞれ配置された泳動用分散液及び
多数の帯電泳動粒子と、各画素にてこれらの泳動用分散
液及び帯電泳動粒子に対向するように配置された第1電
極及び第2電極と、からなる表示装置を製造する表示装
置の製造方法において、所定間隙を開けた状態に配置さ
れる前の前記一対の基板のうちの一の基板に前記隔壁部
材を配置して複数の画素を形成しその後、前記帯電泳
動粒子を均一分散させた液体を、ノズルを用いて前記各
画素にほぼ等しい量ずつ注入する、ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図5を参照して、
本発明の実施の形態について説明する。
【0011】まず、本発明によって製造される表示装置
の構造について、図1及び図2を参照して説明する。
【0012】本発明によって製造される表示装置は、図
1及び図2に示すように、所定間隙を開けた状態に配置
された一対の基板1a,1bと、該所定間隙を該基板1
a,1bの面に沿った複数の画素2に分割するように配
置された隔壁部材3と、これら複数の画素2にそれぞれ
配置された泳動用分散液4及び多数の帯電泳動粒子5
と、これらの泳動用分散液4及び帯電泳動粒子5に対向
するように各画素2毎にそれぞれ配置された第1電極6
(図2では符号16)及び第2電極7(図2では符号1
7)と、を備えている。なお、前記帯電泳動粒子5は所
定の極性に帯電されている。
【0013】この場合、第1電極及び第2電極は、図1
に符号6,7で示すように同じ基板1bに支持させても
良く、図2に符号16,17で示すように別々の基板1
a,1bに支持させても良い。
【0014】これらの第1電極6及び第2電極7を同じ
基板1bに支持させる場合には、図1に示すように、各
画素2において、第1電極6が前記泳動用分散液4に対
向(露出)している部分の面積S1 (以下、“第1電極
6の露出面積S1 ”とする)の方を第2電極7の露出面
積S2 よりも大きくしておき、第1電極6が前記泳動用
分散液4に対向している部分を第1色(例えば、白色
や、表示装置を透過型にする場合には無色透明)に着色
すると共に、前記帯電泳動粒子5を第2色(例えば、黒
色)に着色すると良い。ここで、第1色の着色は、上述
のように第1電極6が前記泳動用分散液4に対向してい
る部分に施されていれば良く、第1電極6自体を着色し
ても、該第1電極6を被覆する膜(ex. 電極保護膜)を
着色しても良い。かかる場合、図1に示すように、帯電
泳動粒子5が第1電極6を覆うように集まった画素2に
おいては第2色(例えば、黒色)の表示が行われ、第2
電極7を覆うように集まった画素2においては第1色
(例えば、白色)の表示が行われることとなる。ところ
で、この場合の表示コントラストは第1電極6及び第2
電極7の露出面積比(=第2電極7の露出面積/第1電
極6の露出面積)に大きく依存し、該露出面積比が大き
い程コントラストが小さくなり、該露出面積比が小さい
程コントラストが大きくなる。大きいコントラストを実
現するには、この露出面積比を1/2〜1/4程度にす
ると良い。なお、図1においては、第1電極6は、第2
電極7に重なるように配置されると共にそれらの間に絶
縁層8が配置されて絶縁されているが、もちろんこれに
限る必要はなく、両電極6,7を重ならないように配置
しても良い。
【0015】一方、図2に示すように第1電極16及び
第2電極17を別々の基板1a,1bに支持させる場合
には、少なくともいずれか一方の電極16(観察者側に
配置される電極16)を透明にすると共に画素2のほぼ
全体に(必ずしも基板全体に形成する必要はないが、少
なくとも画素2のほぼ全体に)形成しておき、前記泳動
用分散液4を第1色(例えば、青色)に着色すると共に
帯電泳動粒子5を第2色(例えば、黒色)に着色をして
おく。かかる場合、図2に示すように、帯電泳動粒子5
が電極17を覆うように集まった画素2においては、図
示の矢印Aの方向から表示装置P2 を見ると、泳動用分
散液4のみが視認されて帯電泳動粒子5は視認されず、
泳動用分散液4によって第1色表示が行われることとな
る。また、帯電泳動粒子5が電極16を覆うように集ま
った画素2においては、第2色に着色された帯電泳動粒
子5のみが視認されて泳動用分散液4は視認されず、第
2色表示が行われることとなる。なお、かかる場合、表
示コントラストは第1電極16及び第2電極17の露出
面積比に依存しないので、上述のように少なくともいず
れか一方の電極16が画素2のほぼ全体に形成されてい
れば足り、表示コントラストの観点から両電極16,1
7の露出面積比を調整する必要は無い。すなわち、表示
コントラストの観点からは、他方の電極17の露出面積
を前記一方の電極16の露出面積に比べて小さくする必
要はなく、例えば両方の電極16,17を画素2のほぼ
全体に形成するようにしても良い。
【0016】ところで、第1電極6,16及び第2電極
7,17が同じ基板1bに支持されている場合、及び別
々の基板1a,1bに支持されている場合を問わず、こ
れらの電極6,7,16,17は、基板1a,1bに接
するように形成されていてもいなくても良い。また、こ
れらの電極6,7,16,17の表面には、必要に応じ
て絶縁層8や電極保護層9やブラックマトリクスパター
ンを形成すると良い。さらに、基板間隙を接着剤19に
よって封止しても良い。
【0017】また、上述した第1電極6と第2電極7
(又は第1電極16と第2電極17)との間の電位差の
極性は、それぞれの画素2において別個独立に変更でき
るように構成されている。その方法としては、 * 第1電極6及び第2電極7の双方(又は第1電極1
6と第2電極17の双方)を各画素2にドット状に形成
して、それぞれの電極6,7又は16,17毎に任意の
極性の電圧を印加する方法(不図示)や、 * 図1及び図2に示すように、一方の電極6,16を
基板1a又は1bのほぼ全体に亘って形成して共通電極
にすると共に他方の電極7,17を各画素2毎にドット
状に形成し、共通電極とした一方の電極6,16を例え
ば接地等して基準電位に保持すると共に、他方の電極
7,17には任意の極性の電圧を印加する方法、 を挙げることができる。ここで、印加電圧の大きさは、
帯電泳動粒子5の帯電量や電極間ピッチに応じて調整す
れば良いが、通常は数十V程度が必要である。
【0018】一方、表示装置P1 は透過型としても良く
反射型としても良い。なお、図1において図示の矢印A
の方向から観察するとした場合、図1に示す第1電極6
には、表示装置P1 を透過型とする場合にはITO(イ
ンジウム・ティン・オキサイド)等の透明電極を用い、
表示装置P1 を反射型とする場合にはAlなどの金属電
極を用いれば良い。また、図2に示す第1電極6には、
表示装置P2 をITO(インジウム・ティン・オキサイ
ド)等の透明電極を用いれば良い。
【0019】さらに、図1に示す第2電極7には、Al
やTi等の金属材料を用いれば良いが、好ましくは色の
黒い材料、例えばTiCなどが好ましく用いられる。
【0020】またさらに、絶縁層8には、アクリル樹脂
やポリイミド樹脂等の有機材料、或は酸化シリコンや窒
化シリコン等の無機材料を用いれば良い。なお、表示装
置を反射型とする場合には、アルミナ等の白色微粒子を
混入して散乱層としての機能を付与しても良い。
【0021】一方、上述した基板1a,1bには一般的
なガラスを使用できるが、表示装置をフレキシブルなも
のにするには、ポリエチレンテレフタレート(PET)
やポリエーテルスルフォン(PES)等のプラスチック
フィルムを使用すれば良い。
【0022】また、隔壁部材3には、シリコーンゴム、
フッ素ゴム、アクリルゴム等、或はその他感光性樹脂を
用いれば良い。
【0023】さらに、帯電泳動粒子5には、ポリスチレ
ンやポリエチレンなどのポリマー樹脂を主成分とし、こ
れにカーボンなどの着色剤を混ぜ合わせたものや、酸化
チタンや酸化アルミニウム等の顔料や、それらをポリマ
ー樹脂で被覆したものを好適に用いることができる。必
要に応じて荷電制御剤等を混ぜ合わせると良く、粒径は
0.1〜50μmのものが好ましい。
【0024】またさらに、泳動用分散液4には、帯電泳
動粒子5が良好に帯電しかつ低粘度の液体を使用すると
良く、具体的には、シリコーンオイル、キシレン、トル
エン、イソパラフィン系石油溶剤などを用いれば良い。
さらに、泳動用分散液4には、必要に応じて比重の大き
いものを用い、泳動用分散液4の比重と帯電泳動粒子5
の比重とをほぼ等しくすると良い。
【0025】なお、隣接される複数の画素2が異なる色
をそれぞれ表示するようにし、それらの色の組み合わせ
によってフルカラー画像を表示するようにしてもよい。
【0026】次に、表示装置P1 ,P2 の製造方法につ
いて、図3、図4及び図5を参照して説明する。
【0027】表示装置P1 ,P2 を製造するに際して
は、前記一対の基板1a,1bを所定間隙を開けた状態
に配置する前までに、これら一対の基板1a,1bのう
ちの一の基板1a又は1bに隔壁部材3を配置して複数
の画素2を形成する(図3(a)、図4(a) 及び図5(a)
参照)。
【0028】次に、前記多数の帯電泳動粒子を分散させ
た液体Lを、前記各画素2にほぼ等しい量ずつ注入する
(図3(b) 、図4(b) 及び図5(b) 参照)。かかる液体
Lの注入は、各図に示すようにノズルNを用いて行えば
良い。また、液体Lとしては、上述した泳動用分散液4
を用いても良く(図3及び図5参照)、泳動用分散液以
外の揮発性のある液体(例えば、アルコール)を用いて
も良い(図4参照)。さらに、液体Lの量を制御するこ
とによって、画素単位面積当たりの帯電泳動粒子5の量
を一定にしてもよい。
【0029】ここで、液体Lとして泳動用分散液4を用
いる場合には、前記多数の帯電泳動粒子5を分散させた
泳動用分散液4を前記各画素2に注入した後であって、
所定間隙を開けた状態に前記一対の基板1a,1bを配
置する前に、前記帯電泳動粒子5を含有しない泳動用分
散液4を、前記各画素2に配置すると良い(図3(d)及
び図5(d) 参照)。
【0030】また、液体として、泳動用分散液以外の揮
発性のあるものを用いる場合には、該液体Lを前記帯電
泳動粒子5と共に前記各画素2に注入した後であって、
所定間隙を開けた状態に前記一対の基板1a,1bを配
置する前に、熱等を加えて前記液体Lを揮発させ(図4
(c) 参照)、その後、前記泳動用分散液4を前記各画素
2に配置すると良い(図4(d) 参照)。
【0031】ところで、上述した泳動用分散液4の配置
(図3及び図4の製造方法にあっては、帯電泳動粒子5
を含有しない泳動用分散液4の配置)は、前記一対の基
板1a,1bを所定間隙を開けた状態に配置した後に行
っても良い。
【0032】なお、上述した泳動用分散液4の配置(図
3及び図4の製造方法にあっては、帯電泳動粒子5を含
有しない泳動用分散液4の配置)を行う場合、既に各画
素毎にほぼ等しい量ずつ配置されている帯電泳動粒子5
が各画素間で移動し合ってその配置状態が損なわれるお
それがあることから、 * 第1電極6及び第2電極7(又は第1電極16及び
第2電極17)の少なくとも一方の電極に電圧を印加し
て帯電泳動粒子5をそれぞれの画素2に静電吸着させた
状態で行なったり、 * 泳動用分散液4の配置を基板貼り合わせ後に行う場
合には、該泳動用分散液4を蒸気にして基板間隙に注入
し、その後冷却して液化させたり、 すると良い。
【0033】次に、本実施の形態の効果について説明す
る。
【0034】本実施の形態によれば、帯電泳動粒子5の
各画素2への配置は、多数の帯電泳動粒子を分散させた
液体Lを前記各画素2にほぼ等しい量ずつ注入すること
によって行われる。したがって、帯電泳動粒子5は各画
素毎にほぼ等しい量ずつ配置されることとなり、その結
果、該粒子により表示される色の濃度も画素毎にほぼ等
しくなり、作成された表示装置の表示品位が良好とな
る。
【0035】また、前記複数の画素2への泳動用分散液
4の配置を、第1電極6及び第2電極7の少なくとも一
方の電極に電圧を印加して帯電泳動粒子5をそれぞれの
画素2に静電吸着させた状態で行なった場合には、帯電
泳動粒子5の配置状態(各画素毎にほぼ等しい量ずつ配
置されている配置状態)が損なわれることを防止でき
る。
【0036】
【実施例】以下、実施例に沿って本発明を更に詳細に説
明する。
【0037】(実施例1)本実施例においては、図1に
示す表示装置P1 を、図3に示す方法によって製造し
た。
【0038】すなわち、図1に示すように、第1電極6
は一方の基板1bの表面全面に形成し、その第1電極6
の表面には絶縁層8や第2電極7や電極保護層9を順に
形成した。
【0039】なお、基板1a,1bにはポリエチレンテ
レフタレート(PET)を使用し、第1電極6には、反
射層としての機能を兼用させるためにAlを用いた。ま
た、絶縁層8には、アルミナ微粒子を混入して散乱層と
しての機能を付与したアクリル樹脂を用い、第2電極7
には、暗黒色を呈するTiCを用いた。さらに、隔壁
(隔壁部材)3にはシリコーンゴムを用い、帯電泳動粒
子5には、ポリスチレンを主成分とし、これにカーボン
及び荷電制御剤を混ぜ合わせたもの(粒径1μm)であ
って負極性に帯電されたものを用いた。また、泳動用分
散液4には透明のシリコーンオイルを使用した。
【0040】次に、表示装置P1 の製造方法について、
図3を参照して説明する。
【0041】表示装置P1 を製造するに際しては、一方
の基板1bの表面全体に第1電極6を形成し、該電極6
の表面には絶縁層8を形成した(同図(a) 参照)。さら
に、絶縁層8の表面にはTiC被膜を形成し、各画素2
の70%ずつの部分をパターニングによって除去して第
2電極7をドット状に形成した。そして、第2電極7の
表面には電極保護層9を形成し、その表面には隔壁3を
パターン形成した。
【0042】次に、小径ノズルNを用いて、帯電泳動粒
子5を均一分散させた泳動用分散液4を各画素2に等量
ずつ注入した(同図(b) (c) 参照)。具体的には、ピエ
ゾ駆動によって、帯電泳動粒子5を均一分散させた泳動
用分散液4を液滴として物理的に突出させ、該液滴を各
画素2に滴下させた。なお、この間、第1電極6と第2
電極7との間には70Vの電圧を印加しておいた。
【0043】その後、第1電極6と第2電極7との間に
70Vの電圧を印加して帯電泳動粒子5をそれぞれの画
素2に静電吸着させた状態で、泳動用分散液4(帯電泳
動粒子5が含有されていない状態の分散液4)を各画素
2にさらに追加注入した(同図(d) 参照)。
【0044】次に、一方の基板1a又は1bに接着剤1
9を塗布し、同じく電圧を印加した状態で基板1a,1
bの貼り合わせを行った(同図(e) 参照)。
【0045】以上のようにして作成した表示装置P1
を、40Vの電圧差を電極6,7に印加して駆動したと
ころ、コントラストが5であって応答速度が20mse
cの良好な表示が得られた。なお、帯電泳動粒子5は負
極性に帯電されているため、図1に示すように第2電極
7に負極性の電圧を印加すると共に第1電極6に正極性
の電圧を印加した場合には、帯電泳動粒子5は、第1電
極6が露出された部分に集まる。本実施例においては、
第2電極7及び帯電泳動粒子5が共に黒色であるため、
黒表示を行うこととなる。また両電極に逆極性の電圧を
印加すると、帯電泳動粒子は第2電極上に集まり、白表
示を行なうこととなる。
【0046】また、各画素間の濃度ばらつきは観察され
ず、表示品位は良好であった。
【0047】(実施例2)本実施例においては、図1に
示す表示装置P1 を、図4に示す方法によって製造し
た。
【0048】すなわち、帯電泳動粒子5の各画素2への
配置に際しては、液体としてのアルコールLに帯電泳動
粒子5を分散させたものを、ノズルNを用いて各画素2
に注入した(図4(b) 参照)。
【0049】その後、所定間隙を開けた状態に前記一対
の基板1a,1bを配置する前に、アルコールLを十分
に揮発させ(同図(c) 参照)、その後で泳動用分散液4
を前記各画素2に注入した(同図(d) 参照)。なお、泳
動用分散液4の注入は、電極6,7に電圧を印加した状
態で行った。
【0050】上述した以外の製造方法及び構成は、実施
例1と同じにした。
【0051】以上のようにして作成した表示装置P1
を、40Vの電圧を電極6,7に印加して駆動したとこ
ろ、コントラストが5であって応答速度が20msec
の良好な表示が得られた。
【0052】また、各画素間の濃度ばらつきは観察され
ず、表示品位は良好であった。
【0053】(実施例3)本実施例においては、図2に
示す表示装置P2 を、図5に示す方法によって製造し
た。
【0054】すなわち、図2に示すように、第1電極1
6は一方の基板1aの表面全体に形成すると共に第2電
極17は他方の基板1bに各画素毎にドット状に形成
し、各電極16,17の表面には絶縁層8をそれぞれ形
成した。
【0055】なお、基板1a,1bには、ガスバリヤー
層が形成されたポリエーテルスルフォン(PES)を用
い、第1電極16にはITOを、第2電極17にはTi
を用いた。また、絶縁層8にはアクリル樹脂を用い、隔
壁3にはポリイミド樹脂を用いた。さらに、帯電泳動粒
子5には、酸化チタン粒子を荷電制御剤入りポリマーで
被覆した白色のもの(粒径2μm)であって正極性に帯
電させたものを使用し、泳動用分散液4には、青色顔料
によって青色に着色したシリコーンオイルを使用した。
【0056】次に、表示装置P2 の製造方法について、
図5を参照して説明する。
【0057】表示装置P2 を製造するに際しては、一方
の基板1aの表面全体に第1電極16を形成し(同図
(a) 参照)、該電極16の表面には絶縁層8を形成し、
さらにこの絶縁層8の表面には隔壁3をパターン形成し
た。
【0058】次に、小径ノズルNを用いて、帯電泳動粒
子5を均一分散させた泳動用分散液4を、実施例1と同
様の方法によって各画素2に等量ずつ注入し(同図(b)
(c)参照)、実施例1と同様に電圧を印加した状態で、
泳動用分散液4(帯電泳動粒子5が含有されていない状
態の分散液4)を各画素2にさらに追加注入した(同図
(d) 参照)。
【0059】他方の基板1bの表面には、第2電極17
をパターン形成し、その表面には絶縁層8を形成した。
【0060】その後、接着剤19を用いてこれらの基板
1a,1bの貼り合わせを行った(同図(e) 参照)。
【0061】このように作成した表示装置P2 におい
て、第1電極16を接地して基準電位とし、第2電極1
7には正極性又は負極性の電圧を選択的に印加した。第
2電極17に負極性の電圧を印加した場合には、正極性
に帯電されている帯電泳動粒子5は、図2に示すように
第2電極17を覆うように集まる。この場合、図示の矢
印Aの方向から表示装置P2 を見ると、青色に着色され
た泳動用分散液4のみが視認されて帯電泳動粒子5は視
認されず、青色表示が行われることとなる。また、第2
電極17に正極性の電圧を印加した場合には、正極性に
帯電されている帯電泳動粒子5は、第2電極17から離
れて第1電極16の側に集まる。この場合、図示の矢印
Aの方向から表示装置P2 を見ると、白色に着色された
帯電泳動粒子5のみが視認されて泳動用分散液4は視認
されず、白色表示が行われることとなる。
【0062】本発明者が実際に70Vの電圧を印加して
表示装置P2 を駆動したところ、コントラストが4であ
って応答速度が200msecの良好な表示が得られ
た。また、各画素間の濃度ばらつきは観察されず、表示
品位は良好であった。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
帯電泳動粒子の各画素への配置は、帯電泳動粒子を均一
分散させた液体を前記各画素にほぼ等しい量ずつ注入す
ることによって行われる。したがって、帯電泳動粒子は
各画素毎にほぼ等しい量ずつ配置されることとなり、そ
の結果、該粒子により表示される色の濃度も画素毎にほ
ぼ等しくなり、作成された表示装置の表示品位が良好と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にて製造される表示装置の構成の一例を
示す断面図。
【図2】本発明にて製造される表示装置の構成の他の例
を示す断面図。
【図3】本発明に係る表示装置の製造方法の一例を示す
模式図。
【図4】本発明に係る表示装置の製造方法の他の例を示
す模式図。
【図5】本発明に係る表示装置の製造方法のさらに他の
例を示す模式図。
【図6】電気泳動表示装置の構造及び動作原理を示す
図。
【符号の説明】
1a,1b 基板 2 画素 3 隔壁(隔壁部材) 4 泳動用分散液 5 帯電泳動粒子 6 第1電極 7 第2電極 16 第1電極 17 第2電極 21 吸着電極 P1 表示装置 P2 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 9/37 311

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隙を開けた状態に配置された一対
    の基板と、該所定間隙を該基板の面に沿った複数の画素
    に分割するように配置された隔壁部材と、これら複数の
    画素にそれぞれ配置された泳動用分散液及び多数の帯電
    泳動粒子と、各画素にてこれらの泳動用分散液及び帯電
    泳動粒子に対向するように配置された第1電極及び第2
    電極と、からなる表示装置を製造する表示装置の製造方
    法において、 所定間隙を開けた状態に配置される前の前記一対の基板
    のうちの一の基板に前記隔壁部材を配置して複数の画素
    を形成し その後、前記帯電泳動粒子を均一分散させた液体を、ノ
    ズルを用いて前記各画素にほぼ等しい量ずつ注入する、 ことを特徴とする表示装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ノズルは、前記液体を液滴の状態で
    各画素に滴下させる、 ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記液滴は、ピエゾ駆動によって生じさ
    せる、 ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記液体は前記泳動用分散液である、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記多数の帯電泳動粒子を分散させた泳
    動用分散液を前記各画素に注入した後であって、所定間
    隙を開けた状態に前記一対の基板を配置する前に、前記
    帯電泳動粒子を含有しない泳動用分散液を、前記各画素
    に配置する、 ことを特徴とする請求項に記載の表示装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記帯電泳動粒子を含有しない泳動用分
    散液の配置は、前記第1電極及び前記第2電極のうちの
    少なくとも一方の電極に電圧を印加して前記帯電泳動粒
    子をそれぞれの画素に静電吸着させた状態で行う、 ことを特徴とする請求項に記載の表示装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記液体は、揮発性のある液体である、 ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の表示装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 該液体を前記帯電泳動粒子と共に前記各
    画素に注入した後であって、所定間隙を開けた状態に前
    記一対の基板を配置する前に、前記液体を揮発させ、そ
    の後、前記泳動用分散液を前記各画素に配置する、 ことを特徴とする請求項に記載の表示装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記泳動用分散液の配置は、前記第1電
    極及び前記第2電極のうちの少なくとも一方の電極に電
    圧を印加して前記帯電泳動粒子をそれぞれの画素に静電
    吸着させた状態で行う、 ことを特徴とする請求項に記載の表示装置の製造方
    法。
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