JP4508322B2 - 表示装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、泳動用分散液中の帯電泳動粒子を移動させて表示を行う表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報機器の発達に伴い、低消費電力且つ薄型の表示装置のニーズが増しており、これらニーズに合わせた表示装置の研究、開発が盛んに行われている。中でも液晶表示装置は、液晶分子の配列を電気的に制御し液晶の光学的特性を変化させる事ができ、上記のニーズに対応できる表示装置として活発な開発が行われ商品化さてれいる。
【0003】
そのような表示装置の1つとして、Harold D.Lees等により発明された電気泳動表示装置(米国特許第3612758号)が知られている。図7は、その電気泳動表示装置の構造及びその動作原理を示す概略図である。同図7において、該電気泳動表示装置は、所定間隙を開けた状態に配置された一対の基板7a,7bを備えており、各基板には電極7c,7dがそれぞれ形成されている。また基板間隙には、正電極に帯電されると共に着色された多数の帯電泳動粒子7eと、色素が溶解されて帯電泳動粒子とは別の色に着色された泳動用分散液7fとが配置されており、さらに隔壁7gが配置されて、該間隙を基板の面方向に沿った多数の画素に分割して帯電泳動粒子の偏在を防止すると共に基板間隙を規定するように構成されている。
【0004】
このような表示装置において、同図7(a)に示すように、図示下側の電極7cに負極性の電圧を印加すると共に図示上側の電極7dに正極性の電圧を印加すると、正極性に帯電されている帯電泳動粒子7eは下側の電極7cを覆うように集まり、図示A方向から表示装置を眺めると、泳動用分散液7fと同じ色の表示が行われる。反対に同図7(b)に示すように、図示下側の電極7cに正極性の電圧を印加すると共に図示上側の電極7dに負極性の電圧を印加すると、正極性に帯電されている帯電泳動粒子7eは上側の電極7dを覆うように集まり、図示A方向から表示装置を眺めると、帯電泳動粒子7eと同じ色の表示が行われる。このような駆動を画素単位で行うことにより、多数の画素によって任意の画像が表示される。
【0005】
ところで、最近マイクロカプセルを用いた電気泳動表示装置が提案されている(特許第2551783号)。図5にそのマイクロカプセルを用いた電気泳動表示装置の断面図を示す。着色された帯電泳動粒子5eと該帯電泳動粒子とは異なる色に着色された泳動用分散液5fを直径50μm程度の透明なマイクロカプセル5hに閉じ込め、これを基板5a上に塗布して作製される。画像の表示は、このマイクロカプセル5hの上下を電極5c,5dで挟み、従来の電気泳動表示方法と同様に、電極に電圧を印加することにより、帯電泳動粒子5eの色あるいは泳動用分散液5fの色を表示することができる。
【0006】
マイクロカプセル型電気泳動表示装置の特徴としては、マイクロカプセルを基板に塗布するだけで帯電泳動粒子及び泳動分散媒を配置できるため、従来の電気泳動表示装置に比べて、帯電泳動粒子及び泳動分散媒の注入工程が必要なく作製が容易である、隔壁を特別に必要としないため基板の曲げによる隔壁の位置づれや破損がなくフレキシブル性を高くできる、などが挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のマイクロカプセル型電気泳動装置は次のような問題点を抱えていた。図6は従来のマイクロカプセル型電気泳動装置の表示方法の一例を示す断面図である。同図6に示す様に、より高精細な表示を行っていくには、電極パターンを高精細にしていく必要があるが、複数の電極パターン6c,6dを一個のマイクロカプセル6hに対して形成すると、マイクロカプセルが球状であるため、表示が難しいマイクロカプセル間の部分が増大してコントラストが低下してしまうという問題が発生した。
【0008】
この問題を回避するためには、マイクロカプセルを微小化して、電極パターンと同等あるいはそれより小さくする方法がある。しかしながら、マイクロカプセルを微小化すると上下方向の距離も短くなるため、帯電泳動粒子を表示面の反対側に移動させても帯電泳動粒子の色が透けて見えるようになってしまう。これを防ぐためには泳動用分散液の色素の濃度を高めればよいが、これを高めると帯電泳動粒子が表示側に来た時の表示色が高濃度な分散媒の影響で分散媒の色に近くなってしまい、どちらにしても表示コントラストが低下してしまう。更にマイクロカプセルの微小化は表示面側からみた場合のカプセルの壁の部分、即ち基板に対して縦方向の部分が増大するため、表示コントラストの低下をきたす問題点がある。
【0009】
本発明は、この様な従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、球状のマイクロカプセルを使用したものに比べて、コントラスト低下をもたらすカプセル間の部分を少なし、高コントラスト、高精細な表示が可能となる表示装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板の間に設けられた帯電泳動粒子と泳動用分散液を封入した複数のマイクロカプセルと、前記第1の基板と前記マイクロカプセルの間に設けられた複数の第1電極と、前記第2の基板と前記マイクロカプセルの間に設けられた複数の第2電極と、を有し、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加することによって前記帯電泳動粒子を泳動させること表示動作を行う表示装置であって、 前記第1電極と前記第2電極のそれぞれは、1つの前記マイクロカプセルに対して複数あり、かつ隣接する前記マイクロカプセル間に対して少なくとも1つあり、前記マイクロカプセルは前記第1の基板に対して垂直方向の長さよりも水平方向の長さの方が長い形状を有することを特徴とする表示装置である。
【0013】
本発明において、前記マイクロカプセルの基板に対して水平方向の長さが、基板上に設けられた表示画素電極よりも大きいことが好ましい。
前記マイクロカプセルが球を押圧して変形した形状からなることが好ましい。
前記泳動用散液が着色成分を含まないことが好ましい。
前記表示動作が帯電泳動粒子を基板に対して水平方向に泳動させて行うことが好ましい。
前記表示装置がカラーフィルター層を有していることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の表示装置は、帯電泳動粒子と泳動用分散液を封入したマイクロカプセルが基板上に多数配置され、該帯電泳動粒子を電界によって泳動させることによって表示動作を行う表示装置において、該マイクロカプセルが前記基板に対して垂直方向の長さよりも水平方向の長さの方が長い形状を有することを特徴とする。
【0015】
図1は本発明の表示装置の一実施態様を示す断面図である。同図1において、本発明の表示装置は、基板1a,1b間に多数のマイクロカプセル1hがバインダー1iと共に充填され、その上下を一対の電極1c,1dで挟む構成となっている。電極の少なくとも一方は透明電極である。マイクロカプセル1hは帯電泳動粒子1eおよび泳動用分散液1fを内包しており、マイクロカプセル1hの個々の形状は、基板1a,1bに対して垂直方向の長さXよりも水平方向の長さYの方が長い構成をとる。また、マイクロカプセルhの基板に対して水平方向の長さYは、基板上に設けられた電極1c,1dの表示画素電極1j,1kよりも大きい構成をとる。
【0016】
次に、本実施態様の製造方法を図2を用いて説明する。
図2は本発明の表示装置の製造方法の一例を示す工程図である。同図2において、第1基板1a上には第1電極1cが形成されている。(図2(a)参照)
【0017】
基板材料としては、ガラスやプラスチックフィルムを使用する。第1電極材料には特に制限はないが、通常Alなどの金属電極を使用する。第1電極1c上には、帯電泳動粒子1eおよび泳動用分散液1fを内包したマイクロカプセル1h’が形成されている。
【0018】
帯電泳動粒子1eは、泳動用分散液1f中で電界により泳動可能で着色した有機、無機材料からなり、微粒子であれば使用できる。例えば、酸化チタン、酸化アルミニウム、スチレン樹脂、アクリル樹脂などである。これらには、必要に応じて帯電制御剤、着色剤を付与しておく。
【0019】
泳動用分散液1fとしては、シリコーンオイル、オリーブオイルなどの油類、脂肪族、芳香族あるいはハロゲン化炭化水素などを使用できる。泳動用分散液の着色にはそれらに溶解可能な染料を用いる。
【0020】
マイクロカプセルを形成する隔壁材料としては、ゼラチン、アラビアゴム等を使用することができる。マイクロカプセルの形成方法としては、公知の技術によって作製することができる。例えば、特開平10−149118号公報、特開平11−119264号公報などに記載されている界面重合法などが好適に使用できる。マイクロカプセルの粒子径は、小さ過ぎるとコントラストが低下するため、要求するコントラストにもよるが、20μm以上であることが望ましい。
【0021】
作製したマイクロカプセル1h’はシリコーン樹脂やアクリル樹脂などのバインダー1iに混ぜ合わせ、これを基板1a上に塗布する。(図2(b)参照)塗布した後、このバインダー層1i上面に透明な第2電極1dが配線された第2基板1bを載せる。透明電極は、ITO膜や有機導電性膜などを使用する。次に、第2基板1bの上面から圧力を加えてマイクロカプセル1h’を偏平させマイクロカプセル1hとし、偏平させた状態でバインダー1iを固化させる。(図2(c)参照)第1、第2電極に電圧印加回路を接続して表示装置を得ることができる。
【0022】
表示は電極間に電圧を印加することにより行う。例えば、正に帯電した泳動粒子に対して、第1電極と第2電極に正及び負の電圧をそれぞれ印加すると、帯電泳動粒子は負の電極上に集まる。帯電泳動粒子が白色、泳動用分散媒を青色に着色している場合、帯電泳動粒子を第1電極上に集めた場合は青色、第2電極上に集めた場合は白色を表示することができる。(図2(d)参照)印加電圧は、帯電泳動粒子の帯電量、電極間距離などによって異なるが、通常は、数十V程度が必要である。
【0023】
本構成の表示装置は、球状のマイクロカプセルを使用したものに比べて、コントラスト低下をもたらすカプセル間の部分を少なくできるため、高コントラスト、高精細な表示が可能となる。
【0024】
次に、本発明の表示装置の他の実施態様例を示す。
図3は本発明の表示装置の他の実施態様を示す断面図である。同図3において、第1基板2a上に多数のマイクロカプセル2hがバインダー2iと共に充填され、第1基板2aとマイクロカプセル2hの間に一対の電極2c,2dが形成された構成となっている。電極間には絶縁層2jが形成されている。この絶縁層2jは、着色されていてもよく、無色透明であってもよい。マイクロカプセル2hは着色された帯電泳動粒子2eおよび透明な泳動用分散液2fを内包しており、マイクロカプセル2hの個々の形状は、基板に対して垂直方向の長さよりも水平方向の長さの方が長い構成をとる。
【0025】
次に、本実施態様の製造方法を図4を用いて説明する。
図4は本発明の表示装置の製造方法の他の例を示す工程図である。同図4において、まず、反射型の表示装置の場合について説明する。第1基板2a上には第1電極2cが形成されている。基板材料としては、ガラスやプラスチックフィルムを使用する。第1電極材料には、通常A1などの光反射性の金属電極を使用する。第1電極2c上には、光を散乱させるための微粒子、例えば酸化アルミニウム、酸化チタン等を透明の絶縁性樹脂に混ぜ合わせた絶縁層2jを形成する。ここでは、微粒子を用いずに金属電極表面の凹凸を利用して光を散乱させる方法を用いてもよい。次に、絶縁層2j上に第2電極2dを形成する。(図4(a)参照)第2電極2dには表示装置の観察者側からみて暗黒色に見える導電性材料、例えば炭化チタンや黒色化処理したCr、黒色層を表面に形成したAl、Tiなどを用いる。
【0026】
次に、第2電極2d上に、帯電泳動粒子2eおよび泳動用分散液2fを内包したマイクロカプセル2h’の層を形成する。マイクロカプセル中の泳動用分散液2fには透明なシリコーンオイル、オリーブオイルなどの油類、脂肪族、芳香族あるいはハロゲン化炭化水素などが使用できる。帯電泳動粒子2eは、泳動用分散液2f中で電界により泳動可能で着色した有機、無機材料であり、微粒子であれば使用できる。例えば、白色粒子であれば、酸化チタン、酸化アルミニウムなど。黒色あるいはその他の色の粒子であれば、着色顔料を混ぜ合わせたスチレン樹脂、アクリル樹脂などを使用することができる。これらには、必要に応じて帯電制御剤、着色剤を付与しておく。作製したマイクロカプセル2h’はシリコーン樹脂やアクリル樹脂などのバインダー2iに混ぜ合わせ、これを基板2a上に塗布する。(図4(b)参照)塗布した後、塗布面の上面から圧力を加えてマイクロカプセル2h’を偏平させマイクロカプセル2hとし、偏平させた状態でバインダー2iを固化させる。(図4(c)参照)第1、第2電極に電圧印加回路を接続して表示装置を得ることができる。
【0027】
透過型の表示装置は、上記製造方法において、第1電極材料にはITO膜あるいは有機導電膜などの透明電極を使用し、第1電極上には、透明絶縁層を形成する。
【0028】
表示は電極間に電圧を印加することにより行う。帯電泳動粒子及び第2電極を黒色とし、第1電極上を白色とすると、帯電泳動粒子が第2電極上に集まれば、白色の表示を行うことができ、第1電極上に集まれば、黒表示を行うことができる。(図4(d)参照)この場合の表示コントラストは、第1、第2電極の面積比に大きく依存するため、コントラストを高めるためには第2電極の露出面積を第1電極のそれに対して小さくする必要があり、通常は1:2〜1:4程度にすることができる。印加電圧は、帯電泳動粒子の帯電量、電極間ピッチなどによって異なるが、通常は、数十V程度が必要である。
【0029】
基板上に多数のマイクロカプセルがバインダーと共に充填され、その基板とマイクロカプセルの間に一対の電極が形成された構成は、第2電極上のそれぞれにカラーフィルター層を設けることにより、マルチカラー表示を可能とする。また、異なった色の帯電泳動粒子をもったマイクロカプセルを基板上に配置することによってもマルチカラー表示を行うことができる。
【0030】
片側の基板に一対の電極が形成された構成の表示装置では、電極間の漏れ電界を利用して帯電泳動粒子を基板と水平方向に駆動させるため、球状のマイクロカプセルを使用した場合のコントラストは、かなり低いものになるが、本発明のマイクロカプセルの形状をとることによって、高コントラスト、高精細な表示が可能となる。
【0031】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を説明する。
なお、以下の実施例1〜2の中で、実施例1は本発明の実施例を示し、実施例2は参考例を示す。
【0032】
実施例1
次に本発明の表示装置の実施例を説明する。
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムからなる第1基板上に第1電極として厚さは約0.2μmのAl層を形成した。次に、帯電泳動粒子および泳動用分散液を内包したマイクロカプセルを分散重合法により作製した。帯電泳動粒子には、酸化チタン微粒子を使用した。粒子の平均粒径は約15μmであった。泳動用分散液には、青色色素を溶解したアイソパー(商品名、エクンン社製)を使用した。カプセル壁材料としてはゼラチンを使用した。作製したマイクロカプセルの平均粒径は約100μmであった。
【0033】
次に、作製したマイクロカプセルをシリコーン樹脂及びその架橋剤と共に混合し、これを第1電極上にマイクロカプセルが単粒子層になるように塗布した。
【0034】
塗布後、塗布面の上面に線幅20μmに加工されたストライプ状透明電極(第2電極)が形成されたPET基板を載せ、ローラーで押し付けることによりマイクロカプセルを偏平させ、偏平させた状態でシリコーン樹脂を固化させた。この操作により、マイクロカプセルの基板から垂直方法の厚さは約50μm、水平方向の長さは約120μmとなった。
第1、第2電極に電圧印加回路を接続して表示装置を得た。
【0035】
表示は電極間に電圧を印加することにより行った。印加電圧は±50Vとした。負に帯電した泳動粒子に対して、第1電極と第2電極のそれぞれに正及び負の電圧を印加したところ、帯電泳動粒子は正の電極上に集まった。この電圧駆動により、個々のマイクロカプセル内に線幅20μmの高精細な情報をコントラストよく表示することができた。
【0036】
実施例2
本発明の表示装置の他の実施例を説明する。
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムからなる第1基板上に第1電極として厚さは約0.2μmのAl層を形成した。次に、光散乱層兼絶縁層としてアルミナ微粒子を混合したアクリル樹脂層を第1電極上に形成した。この絶縁層上に第2電極として、黒色の炭化チタンを成膜し、フォトリソ法により線幅20μmのストライプ状の電極パターンを形成した。
【0037】
次に、実施例1と同様に帯電泳動粒子および泳動用分散液を内包したマイクロカプセルを分散重合法により作製した。帯電泳動粒子には、スチレン樹脂を主成分とする黒色トナーを使用した。粒子の平均粒径は約2μmであった。泳動用分散液には染料を含まないアイソパー(商品名、エクソン社製)を使用した。カプセル壁材料としてはゼラチンを使用した。作製したマイクロカプセルの平均粒径は約100μmであった。
【0038】
次に、作製したマイクロカプセルをシリコーン樹脂及びその架橋剤と共に混合し、これを第2電極上にマイクロカプセルが単粒子層になるように塗布した。
【0039】
塗布後、塗布面を表面がフッ素加工されたローラーで押し付けることによりマイクロカプセルを偏平させ、偏平させた状態でシリコーン樹脂を固化させた。この操作により、マイクロカプセルの基板から垂直方法の厚さは約50μm、水平方向の長さは約120μmとなった。
第1、第2電極に電圧印加回路を接続して表示装置を得た。
【0040】
表示は電極間に電圧を印加することにより行った。印加電圧は±30Vとした。正に帯電した泳動粒子に対して、第1電極と第2電極のそれぞれに正及び負の電圧を印加したところ、帯電泳動粒子は負の電極上に集まった。この電圧駆動により、個々のマイクロカプセル内に線幅20μmの高精細な情報をコントラストよく表示することができた。
【0041】
【発明の効果】
以上、詳細に述べたように、本発明の表示装置を用いると、次のような効果を得ることができる。
第1に、球状のマイクロカプセルを使用したものに比べて、コントラスト低下をもたらすカプセル間の部分を少なくできるため、高コントラスト、高精細な表示が可能となる。
第2に、マルチカラー表示に有利な片側の基板に一対の電極が形成された構成の表示装置に対してマイクロカプセル技術を適用できるため、帯電泳動粒子及び泳動用分散液の注入工程が必要なく作製が容易であり、隔壁を特別に必要としないため表示装置のフレキシブル性を高くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の一実施態様を示す断面図である。
【図2】本発明の表示装置の製造方法の一例を示す工程図である。
【図3】本発明の表示装置の他の実施態様を示す断面図である。
【図4】本発明の表示装置の製造方法の他の例を示す工程図である。
【図5】従来の電気泳動型表示装置を示す断面図である。
【図6】従来の電気泳動型表示装置を示す断面図である。
【図7】従来の電気泳動型表示装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1a,1b 基板
1c,1d 電極
1e 帯電泳動粒子
1f 泳動用分散液
1h マイクロカプセル
1h’ マイクロカプセル
1i バインダー
1j,1k 表示画素電極
2a,2b 基板
2c,2d 電極
2e 帯電泳動粒子
2f 泳動用分散液
2h マイクロカプセル
2h’ マイクロカプセル
2i バインダー
2j 絶縁層
5a,5b 基板
5c,5d 電極
5e 帯電泳動粒子
5f 泳動用分散液
5h マイクロカプセル
6a,6b 基板
6c,6d 電極
6e 帯電泳動粒子
6f 泳動用分散液
6h マイクロカプセル
7a,7b 基板
7c,7d 電極
7e 帯電泳動粒子
7f 泳動用分散液
7g 隔壁

Claims (3)

  1. 第1の基板と、第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板の間に設けられた帯電泳動粒子と泳動用分散液を封入した複数のマイクロカプセルと、前記第1の基板と前記マイクロカプセルの間に設けられた複数の第1電極と、前記第2の基板と前記マイクロカプセルの間に設けられた複数の第2電極と、を有し、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加することによって前記帯電泳動粒子を泳動させること表示動作を行う表示装置であって、 前記第1電極と前記第2電極のそれぞれは、1つの前記マイクロカプセルに対して複数あり、かつ隣接する前記マイクロカプセル間に対して少なくとも1つあり、前記マイクロカプセルは前記第1の基板に対して垂直方向の長さよりも水平方向の長さの方が長い形状を有することを特徴とする表示装置。
  2. 前記泳動用分散液が着色成分を含まないことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. ラーフィルター層を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
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