JP2001356374A - 電気泳動型表示装置 - Google Patents

電気泳動型表示装置

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JP2001356374A
JP2001356374A JP2000178690A JP2000178690A JP2001356374A JP 2001356374 A JP2001356374 A JP 2001356374A JP 2000178690 A JP2000178690 A JP 2000178690A JP 2000178690 A JP2000178690 A JP 2000178690A JP 2001356374 A JP2001356374 A JP 2001356374A
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barrier
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display device
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Yojiro Matsuda
陽次郎 松田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高コントラストで単純マトリックス駆動を可
能にする。 【解決手段】 第1基板1と、該第1基板1上に配置さ
れた第1表示電極3および第2表示電極4と、第1基板
1に対向して配置された第2基板2と、該第2基板2上
に配置された制御電極5と、各電極に所望の電圧を印加
する手段と、第1基板1および第2基板2間に充填され
た透明絶縁性液体8と、該絶縁性液体8中に分散された
複数の着色帯電泳動粒子7とを備え、第1表示電極3と
第2表示電極4間における、帯電泳動粒子7の直接的な
水平移動を、少なくとも一方向に対してほぼ禁止する機
能を有する障壁6を備え、該障壁6がスロープ形状であ
り、着色帯電泳動粒子7を第1および第2表示電極3,
4間で移動させることにより表示の切り換えを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯電泳動粒子を移
動させて表示を行う電気泳動型表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】デジタル技術の目覚しい進歩により、個
人が扱うことのできる情報量は飛躍的に増大している。
これに伴い、情報の出力手段として、低消費電力かつ薄
型の表示装置の開発が盛んに行われるようになった。中
でも液晶表示装置は、こうしたニーズに対応できる表示
装置として活発な開発が行われ商品化されている。しか
しながら、現在の液晶表示装置には、画面を見る角度
や、反射光により、画面上の文字が見ずらく、また光源
のちらつき・低輝度等から生じる視覚への負担が重いと
いう問題があり、この問題が未だ十分に解決されていな
い。このため、低消費電力、視覚への負担軽減等の観点
から反射型表示装置が期待されている。
【0003】その一つとして、Harold D.Lee等により発
明された電気泳動型表示装置(米国特許第361275
8号公報参照)が知られている。他にも、特開平9−1
85087号公報に電気泳動型表示装置が開示されてい
る。
【0004】この表示装置は、絶縁性液体中に着色帯電
泳動粒子を分散させてなる分散系と、この分散系を挟ん
で対峙する一対の電極からなっている。電極を介して分
散系に電圧を印加することにより、着色帯電泳動粒子の
電気泳動性を利用して、その着色帯電泳動粒子を粒子自
身が持つ電荷と反対極性の電極側にクーロン力により吸
着させるものである。表示は、この着色帯電泳動粒子の
色と染色された絶縁性液体の色の違いを利用して行われ
る。つまり、着色帯電泳動粒子を観測者に近い光透過性
の第1の電極表面に吸着させた場合には、着色帯電泳動
粒子の色が観察され、逆に観測者から遠い第2の電極表
面に吸着させた場合には、着色帯電泳動粒子と光学的特
性が異なるように染色された絶縁性液体の色が観察され
る。
【0005】しかしながら、このような電気泳動型表示
装置では、絶縁性液体に染料やイオン等の発色材を混合
しなくてはならず、このような発色材の存在は、新たな
電荷の授受をもたらすために電気泳動動作において不安
定要因として作用しやすく、表示装置としての性能や寿
命、安定性を低下させる場合があった。
【0006】かかる問題を解決するために、第1表示電
極および第2表示電極からなる電極対を同一基板上に配
置し、観察者から見て着色帯電泳動粒子を水平に移動さ
せる表示装置が、特開昭49−5598号公報、および
特開平11−202804号公報において提案された。
電気泳動特性を利用して、透明な絶縁性液体中で着色帯
電泳動粒子を電圧印加により、第1表示電極面および第
2表示電極面間を、基板面と水平に移動させることによ
って表示を行うものである。
【0007】水平移動型電気泳動型表示装置において
は、絶縁性液体は透明であって、観察者側から見て、第
1表示電極と第2表示電極が異なる着色を呈し、いずれ
か一方の色を泳動粒子の色と一致させてある。例えば、
第1表示電極の色を黒色、第2表示電極の色を白色、泳
動粒子の色を黒色とすると、泳動粒子が第1電極上に分
布する場合には、第2表示電極が露出して白色を呈し、
泳動粒子が第2表示電極上に分布する場合には泳動粒子
色である黒色を呈する。
【0008】このような水平移動型電気泳動型表示装置
は、低消費電力表示や、視覚への負担軽減が可能な反射
型表示等の観点から優れた表示装置となりうるが、一方
で、書き込み電圧に対して明確な閾値特性を持たないた
めに、単純マトリックス駆動が困難であるという問題を
もっていた。
【0009】第1表示電極および第2表示電極からなる
電極対をそれぞれストライプ状に形成し、一方をX列、
他方をY列として互いに直交するように配列する。任意
のX−Y点で与えられる画素(選択点)に書き込み信号
を印加すると、その選択点と同一のX列上にある画素お
よび同一Y列上にある画素では、一方の電極のみが選択
状態である半選択点となる。このため半選択点では、選
択点の約半分の電圧が印加されてしまうために、閾値特
性を持たない泳動粒子はかかる電圧により移動し、一部
書き込みが行われてしまう(クロストーク現象)。
【0010】前記問題に対して、水平移動型電気泳動型
表示装置において、単純マトリックス駆動を行う提案
が、特許第02740048号に係る公報においてなさ
れている。
【0011】図10に特許第02740048号に係る
公報で開示された表示装置の構成の概要図を示す。陽極
素子18と、陰極素子17がフェースプレート15上に
形成される。陽極素子18には、クロム層19とフォト
レジスト層20が付与され、その結果、陽極素子18と
陰極素子17の境界に約0.3μmの段差が形成されて
いる。グリッドライン21は、フェースプレート15に
対してスペーサ22により25〜116μmの間隔で対
向配置された後方プレート16上に形成されている。
【0012】次に、特許第02740048号に係る公
報に開示された装置における基本動作について図11を
参照しながら説明する。黄色の負に表面荷電した顔料粒
子23を仮定し、グリッドライン21に0V、陽極素子
18に0V、陰極素子17に約+12Vの電圧を印加し
て、すべての顔料を陰極素子17に移動させて黄色表示
状態とする(図11(a))。次に、書き込まれるべき
画素においては、グリッドライン21に0V、陽極素子
18に+15V、陰極素子17に0Vを印加し、負帯電
した顔料を陰極素子17から陽極素子18に移動させる
(図11(b))。一方、書き込まれるべきでない画素
においては、グリッドライン21に0Vではなく負電圧
を印加する。この負電圧は顔料粒子23が陰極素子17
から陽極素子18に移動するのを防止し、その画素は書
き込まれないままとなる(図11(c))。
【0013】このような基本動作原理に基づく、水平移
動型電気泳動型表示装置における単純マトリックス駆動
法が、特許第02740048号に係る公報に開示され
ている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特許第
02740048号に係る公報で開示された水平移動型
電気泳動型表示装置は次のような問題点を抱えていた。
該水平移動型電気泳動型表示装置の構成では、顔料粒子
23の移動において、一部の顔料粒子23が段差を越え
られずに、特に段差底部に残留し易く、表示コントラス
トが低下してしまう(図12(a))。段差を乗り越え
られない顔料粒子数は当然、段差を高くするほど多くな
る。このため、段差の高さを顔料粒径前後に制限する必
要がある。
【0015】段差の高さが制限されてしまうため、グリ
ッドライン21に電圧を印加して顔料粒子23の移動を
防止する場合に、段差が低いために一部の顔料粒子23
が段差を乗り越えて移動してしまい、結果としてクロス
トーク現象を引き起こし、表示コントラストが劣化する
という重大な間題が発生する(図12(b))。
【0016】グリッドライン21の電圧を十分に大きく
すれば、ある程度顔料粒子23の移動を防止することは
可能であるが、この場合は、印加電圧が上昇してしまう
という弊害とともに、素子内の絶縁部材中に高電圧によ
って注入された電荷が電圧解除後も残留し、この残留電
荷のもたらす意図せぬ電界によって顔料粒子23の動作
状態が不安定になる、という新たな問題が発生する。
【0017】段差の高さが制限される弊害は他にもあ
る。段差の高さが十分でないため、陽極素子18と陰極
素子17との間の面積差をあまり大きく設定できない。
面積差を大きく設定すると、面積の小さい電極面上に顔
料粒子23を集めようとしても顔料粒子23が溢れ出て
しまうからである(図12(c))。表示コントラスト
は、 陽極素子18と陰極素子17の面積比で決定される
ため、結果として表示コントラストが制限されてしま
う。
【0018】さらに、図10に示す構成においては、段
差による移動抑制効果は下段側から上段側への方向に限
定され、上段側から下段側への移動はむしろ加速され
る。従って、書き込み方向は一方向のみに限られ、まず
最初に全画面の顔料粒子23を下段側に集め全面リセッ
トした後に、一方向への書き込みを行うという駆動法に
限定されてしまう。書き込みを双方向に対して行うこと
はできず、画面の一部のみを選択的に書き換えるような
駆動はできない。
【0019】本発明の目的は、上記問題点を解決し、高
コントラストで単純マトリックス駆動が可能な水平移動
型の電気泳動型表示装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1基板と、
該第1基板上に配置された第1表示電極および第2表示
電極と、前記第1基板に対向して配置された第2基板
と、該第2基板上に配置された制御電極と、前記各電極
に所望の電圧を印加する手段と、前記第1基板および第
2基板間に充填された透明絶縁性液体と、該絶縁性液体
中に分散された複数の着色帯電泳動粒子とを備え、該着
色帯電泳動粒子を前記第1および第2表示電極間で移動
させることによって表示の切り換えを行う電気泳動型表
示装置において、前記第1表示電極と第2表示電極間に
おける、前記帯電泳動粒子の直接的な水平移動を、少な
くとも一方向に対してほぼ禁止する機能を有する障壁を
備え、且つ、前記障壁がスロープ形状部分を有すること
を特徴とする。
【0021】前記障壁は、第1表示電極面および第2表
示電極面のうちの少なくとも一方の面より突出した前記
帯電泳動粒子の粒径の数倍〜数十倍の高さを有する幾何
学的な段差によって構成され、その段差はスロープ形状
であることが好ましい。
【0022】前記障壁の底部のスロープ形状は、障壁の
片方の面または両方の面に形成されることが好ましい。
前記障壁は、光学的に透明であるような物質によって形
成されることが好ましい。前記障壁の底部にスロープ形
状が形成され、表示時においては、前記帯電泳動粒子に
よって覆い被されて不可視であるように形成されること
が好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。(基本構成の説明)図
1は、本発明の実施の形態に係る電気泳動型表示装置の
代表的な一例を示す概略断面図である。第1基板1上に
形成された第1表示電極3と第2表示電極4との間に、
スロープ形状部分を有することを特徴とする障壁6(以
下、スロープ障壁という)が形成されている。隔壁11
を介して第2基板2が対向配置されており、第2基板2
上には、制御電極5が形成されている。両基板1,2と
隔壁11によって形成される空間内には、透明な絶縁性
液体8が充填され、該絶縁性液体8中には着色された帯
電泳動粒子7が分散されている。この着色された帯電泳
動粒子は、以下において単に「泳動粒子」と略記する。
なお、図1において、一画素内に2つの第1表示電極3
が形成されている構成を示したが、本発明において、一
画素内の電極数について特に限定はない。
【0024】スロープ障壁6は、泳動粒子7の粒径の数
倍から数十倍程度の高さとし、好ましくは3〜10倍の
高さを有する。十分に高いスロープ障壁6を設けること
によって、泳動粒子7が電極面に沿って両表示電極3,
4間を直接的に水平移動することをほぼ禁止することが
できる。また、高いスロープ障壁6によって、表示電極
3,4の面積が小さい場合でも泳動粒子7を溢れ出るこ
となく保持することができるため、第1表示電極3と第
2表示電極4間に大きな面積差を設定でき、表示コント
ラストを大幅に向上できる。着色された泳動粒子7の粒
径は、0.1〜20μm、好ましくは0.5〜10μm
が望ましい。
【0025】第1表示電極3と第2表示電極4の面積比
は大きいほど望ましいが、面積が小さい方の表示電極
(図1の場合、第1表示電極3)とスロープ障壁6で囲
まれる空間に画素内の泳動粒子7が全部収納されること
が必要である。従って、スロープ障壁6の幅が小さく、
また高くなるほど面積比を大きく、表示コントラストを
大きくすることができる。
【0026】スロープ障壁6は、底部に凹曲面からなる
スロープ形状部分を備え、このスロープ形状部分に先端
側の直立形状部分が続いているという大きな特徴を有
し、スロープ形状部分の根元が太く裾拡がり状の先細り
になっており、直立形状部分の幅が小さい。これにより
スロープ障壁6は底部での泳動粒子7の残留を抑制する
効果がある。障壁がスロープ形状部分のない場合を図2
に示す。図中、矢印は電界べクトルの概要を表わしてい
る。泳動粒子7の移動に際して、全体が直立形状の障壁
36の底部において泳動粒子7の残留が起こり易い。こ
れは、障壁36の底部に、泳動粒子7が捕らわれ易いよ
うな電界が形成されることにも起因している。
【0027】また、スロープ形状を有する障壁6である
ことによる、もう一つの大きな効果とし、スロープ障壁
6の衝撃に対する耐久性の向上がある。障壁は、幅が小
さく、また高くなるほど面積比を大きく、表示コントラ
ストを大きくすることができる。図2に示す障壁36は
幅が小さく、高くなるほど衝撃に対して倒れ易くなる。
そこで、図1に示すスロープ障壁6は、スロープ形状と
し、強度補強される。画素サイズを小さくするほど、輻
が小さく、高い障壁が必要となってくるため、高精細な
表示装置となるほど、スロープ障壁6による耐久性の向
上が効果的である。
【0028】スロープの高さ・幅・曲面等、その形状は
特に限定されるものではないが、好ましくは、スロープ
障壁6の底部にスロープ形状が形成され、白・黒表示時
に泳動粒子7によってすべて覆い被される程度のものが
良い(図3(a))。スロープの一部が泳動粒子7によ
って覆い被されていない場合、表示コントラストをその
分損してしまう(図3(b))。また、スロープ障壁6
の底部にスロープ形状を形成し、スロープ障壁6上部の
幅を小さくすることによって、泳動粒子7の収納され
る、表示電極3とスロープ障壁6によって囲まれた空間
の体積を大きく設定できるようになる。これによって、
コントラストの向上が図れる。
【0029】セル構成部材の配色は任意の組み合わせが
可能であり、例えば、泳動粒子7を黒、第1表示電極3
を黒、第2表示電極4を白、スロープ障壁6を透明、制
御電極5を透明に組み合わせた場合、白表示と黒表示の
切り換えが行える。第2表示電極4の着色が赤緑青(R
GB)である画素を並べることによってカラー化表示を
行うことも可能である。
【0030】図1に本発明の実施の形態に係る表示装置
の代表的な一例を示し説明してきたが、本発明における
スロープ障壁6はこれに限定されたものではない。図4
に、スロープ障壁6が段差であるものを示す。スロープ
障壁6の高さは、泳動粒子7の粒径の数倍〜数十倍、好
ましくは3〜10倍と大きく、泳動粒子7の水平移動を
ほぼ禁止する機能を有していることが特徴であり、特許
第02740048号に係る公報において提案された段
差とは、高さおよび機能が異なるものである。また、ス
ロープ障壁6がスロープ形状であるという大きな特徴を
有する。なお、図中、9,10は絶縁膜である。
【0031】(駆動の説明)図7は、図1に示した表示
装置を1画素として持つ、2×2マトリックス状画素を
示した図である。X電極ライン12,13とY電極ライ
ン14が直交するように配置されており、X電極ライン
は、XA電極ライン12とXB電極ライン13の2本の
ラインからなっている。各電極ラインは各画素におい
て、XA電極ライン12が第1表示電極3、XB電極ラ
イン13が第2表示電極4、 Y電極ライン14が制御電
極5に配線されている。このようにマトリックス状の画
素に配線された各電極ラインに、所望の電圧を印加する
ことによって、X−Yアドレッシング可能な単純マトリ
ックス駆動を実現する。図7に2×2マトリックス状画
素を示したが、本発明においては、画素の数や配線方法
は、これに制限されるものではない。
【0032】図5を用いて本発明の実施の形態に係る表
示装置における駆動方法について説明する。泳動粒子7
は正帯電しているとし、また、図中の矢印は電界ベクト
ルの概要を表わすものとする。泳動粒子7は、正帯電し
ているため、最も低い電圧の電極に集まる。よって、
「第1表示電極3の電位(−50V)<制御電極5の電
位(+30V)<第2表示電極4の電位(+50
V)」、 といった電圧がそれぞれの電極に印加されてい
る場合、泳動粒子7は、第1表示電極3上にある。この
とき、表示装置は白表示状態となる(図5(a))。
【0033】次に、書き込みを行う画素(選択画素)に
ついて考える。本発明に係る表示装置においては、第1
表示電極3と第2表示電極4の間にスロープ障壁6を有
するため、泳動粒子7の直接的な水平移動は禁止されて
いる。そのため書き込みの際には、泳動粒子7がスロー
プ障壁6を乗り越える必要がある。そこで、「第1表示
電極3の電位(+50V)>制御電極5の電位(+30
V)>第2表示電極4の電位(−50V)」、といった
電圧をそれぞれの電極に印加することによって、泳動粒
子7がスロープ障壁6を乗り越えるような電界を形成さ
せる。この形成された電界プロファイルにより、泳動粒
子7がスロープ障壁6を乗り越えるように泳動し(図5
(b))、全ての泳動粒子7が最終的に第2表示電極4
上に集まり、書き込みを行うことができる(図5
(c))。
【0034】本発明の表示装置における書き込み方法
は、泳動粒子7をスロープ障壁6の先端よりも制御電極
5側に移動することが重要であって、一旦泳動粒子7が
制御電極5上にまで移動するような駆動をとってもよ
い。図5では特に、泳動粒子7が最短距離でスロープ障
壁6を乗り越えて移動する場合を示した。このような駆
動を行うことで、書き込み時間を短縮することができ
る。
【0035】また、図5において、白表示から→黒表示
への書き込みについて示した。しかし、図1に示すよう
な構成においては、白表示から→黒表示へおよび黒表示
から→白表示への双方向に対して書き込みを行うことが
できる。この双方向の書き込み駆動は、特許第0274
0048号に係る公報で開示された構造では困難であっ
た。
【0036】次に、書き込まない画素(非選択画素)に
ついて考える。図7に示したようなマトリックス状画素
の場合、選択画素と同一のX電極ライン12,13上に
ある非選択画素にも、選択画素と同じ書き込み電圧が、
第1表示電極3と第2表示電極4に印加されてしまう。
そこで、「制御電極5の電位(+100V)>>第1表
示電極3の電位(+50V)>第2表示電極4の電位
(−50V)」、といったように、制御電極5に泳動粒
子7と同極性の大きな電圧(書き込み禁止電圧)を印加
する。これによって、泳動粒子7の上方向移動を電気的
に抑制する効果と、スロープ障壁6によって泳動粒子7
の水平方向移動を物理的に禁止する効果によって、泳動
粒子7をスロープ障壁6で囲まれた空間に閉じ込めるこ
とができ、この結果、非選択画素において書き込みが行
われず、表示を保持することができる(図6(a))。
図6(a)に白表示保持の場合を示したが、黒表示保持
の場合についても図6(b)に示すように、同様にして
行うことができる。
【0037】以上示してきたように、選択画素において
は、泳動粒子7が正帯電の場合に、「移動先でない表示
電極の電位>制御電極の電位>移動先である表示電極の
電位」の電圧をそれぞれの電極に印加し、泳動粒子7が
負帯電の場合には、「移動先でない表示電極の電位<制
御電極の電位<移動先である表示電極の電位」の電圧を
それぞれの電極に印加することによって、泳動粒子7が
スロープ障壁6を乗り越え、書き込みを行うことができ
る。
【0038】一方、非選択画素においては、制御電極5
に泳動粒子7と同極性の大きな電圧(書き込み禁止電
圧)を印加することによって、泳動粒子7の上方向移動
を電気的に抑制する効果と、スロープ障壁6によって泳
動粒子7の水平方向移動を物理的に禁止する効果によっ
て、泳動粒子7をスロープ障壁6で囲まれた空間に閉じ
込め、表示を保持することができる。
【0039】以上の動作原理により、図1に示した表示
装置において、X電極ライン12,13とY電極ライン
14の交点で、選択画素と非選択画素をアドレッシング
していくことで1行ずつ書き換えを行い、双方向書き込
みによる単純マトリックス駆動が可能となる。
【0040】次に、図4に示した表示装置による単純マ
トリックス駆動を考える。この場合の動作原理も、図1
に示した表示装置と同様にして考えることができる。選
択画素においては、泳動粒子7が正帯電の場合に、「移
動先でない表示電極の電位>制御電極の電位>移動先で
ある表示電極の電位」の電圧をそれぞれの電極に印加
し、泳動粒子7が負帯電の場合には、「移動先でない表
示電極の電位<制御電極の電位<移動先である表示電極
の電位」の電圧をそれぞれの電極に印加することによっ
て、泳動粒子7がスロープ障壁6を乗り越え、書き込み
を行うことができる(図13)。
【0041】また、非選択画素においては、制御電極5
に泳動粒子7と同極性の大きな電圧(書き込み禁止電
圧)を印加することによって、泳動粒子7の上方向移動
を電気的に抑制する効果と、スロープ障壁6によって泳
動粒子7の水平方向移動を物理的に禁止する効果によっ
て、泳動粒子7をスロープ障壁6で囲まれた空間に閉じ
込め、表示を保持することができる(図14)。
【0042】図4に示した表示装置の場合、段差による
移動抑制効果は下段側から上段側への方向に限定され、
上段側から下段側への移動はむしろ加速される。従っ
て、書き込み方向は一方向のみに限られ、まず最初に全
画面の泳動粒子7を下段側に集め全面リセットしたの
ち、一方向への書き込みを行うという駆動法に限定され
てしまう。書き込みを双方向に対して行うことはでき
ず、画面の一部のみを選択的に書き換えるような駆動は
できない。
【0043】以上の動作原理により、図4に示した表示
装置において、X電極ライン12,13とY電極ライン
14の交点で、選択画素と非選択画素をアドレッシング
していくことで1行ずつ書き換えを行い、一方向書き込
みによる単純マトリックス駆動が可能となる。
【0044】(製造方法の説明)次に、本実施形態にお
ける表示装置の製造方法の一例について図1を用いて説
明する。まず、第1基板1上に、第2表示電極4を形成
しパターンニングする。同様に、第2基板2上に制御電
極5を形成しパターンニングする。基板1,2の材料と
しては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
エーテルサルフォン(PES)等のポリマーフィルムあ
るいはガラス、石英等の無機材料を使用することができ
る。第2表示電極4の材料は、パターンニング可能な導
電性材料ならどのようなものを用いてもよく、制御電極
5の材料としては、酸化インジウムスズ(ITO)等の
透明電極を用いる。
【0045】次に、第2表示電極4上および制御電極5
上に絶縁膜9,10を形成する。絶縁膜9,10の材料
としては、薄膜でピンホールが形成されにくい低誘電率
の材料が好ましく、例えば、アモルファスフッ素樹脂、
高透明ポリイミド、PET等を使用できる。
【0046】次に、第1表示電極3を形成しパターンニ
ングする。この表示電極3の材料は、第2表示電極4と
同様のものが使用できる。第1表示電極3上にはさらに
絶縁膜9を形成する。
【0047】表示電極3,4の面の着色は、電極材料、
あるいは電極材料の上に形成される絶縁膜9,10の材
料そのものの色を利用してもよく、または所望の色の材
料層を電極上、絶縁膜上、基板面上に形成してもよい。
また、絶縁膜等に着色材料を混ぜ込んでもよい。
【0048】次に、第1基板1上にスロープ障壁6を形
成する。スロープ障壁6の材料としてはポリマ樹脂を使
用する。また、スロープ障壁6の材料は光学的に透明で
あることが好ましい。スロープ障壁6の形成はどのよう
な方法を用いてもよい。以下に、具体的なスロープ障壁
6の形成方法についていくつか述べる。
【0049】例えば、ネガ型レジストを塗布し、露光お
よび現像によりスロープ障壁6を形成する。このとき、
通常よりも露光オーバとし、また、現像時間を調整する
ことにより、スロープ障壁6にスロープ形状を形成す
る。また、ポジ型レジストを塗布し、露光および現像に
よりスロープ障壁6を形成することもできる。このと
き、通常よりも露光を少なめとし、また、現像時間を調
整することによって、スロープ障壁6にスロープ形状を
形成する。
【0050】また、レジストを塗布し、露光および現像
する工程を繰り返すことによってスロープ障壁6を形成
することもできる。このとき、スロープ障壁6の幅が少
しずつ小さいマスクパターンを用いることによって、ス
ロープ障壁6にスロープ形状を形成する。
【0051】また、光学的に透明であるような適当なレ
ジストがない場合、エッチング方法を利用することもで
きる。透明な障壁用材料をまず第1基板1上の全面に形
成し、その上にさらにレジストを塗布する。その後、最
上面のレジストをパターンニングし、障壁用材料をドラ
イエッチングまたはウエットエッチングすればよい。こ
のとき、エッチング方法および条件を調整することによ
って、スロープ障壁6にスロープを形成する。
【0052】この他にも、別に作製したスロープ障壁6
を接着する方法、印刷法によって形成する方法、モール
ドによって形成する方法等を用いることによって、スロ
ープ障壁6を形成することができる。
【0053】次に、第1基板1または第2基板2上に隔
壁11を形成する。隔壁11の配置に制限はないが、画
素間で泳動粒子7が移動しないように、各画素の周囲を
取り囲むように配置するのが好ましい。隔壁11の材料
としては、ポリマ樹脂を使用する。隔壁11の形成は、
どのような方法を用いてもよい。例えば、光感光性樹脂
層を塗布した後、露光およびウエット現像を行う方法、
または別に作製した隔壁11を接着する方法、印刷法に
よって形成する方法、あるいはモールドによって形成す
る方法等を用いることができる。
【0054】次に、隔壁11で囲まれた各画素空間に透
明な絶縁性液体8および泳動粒子7を充填する。絶縁性
液体8としては、シリコーンオイル、イソパラフィン、
トルエン、キシレン、高純度石油等の無色透明液体を使
用する。黒色帯電泳動粒子7としては、絶縁性液体8中
で良好な帯電特性を示す材料を用いる。例えば、ポリエ
チレン、ポリスチレン等の樹脂にカーボン等を混ぜたも
のを使用する。泳動粒子7の粒径に制限はないが、通常
は0.1μm〜20μm、好ましくは0.5μm〜10
μm位のものを使用する。
【0055】次に、第1基板1の第2基板2との接合面
に接着層を形成した後、第1基板1および第2基板2の
位置合わせを行い、熱をかけて接着する。これに、電圧
印加手段を接続して表示装置が完成する。
【0056】また、図4に示すような構成の場合、第2
表示電極4はスロープ障壁6上面に形成する必要があ
る。この場合、例えば障壁用厚膜、第2表示電極膜、レ
ジスト膜を順次全面に形成した後、最上面のレジスト膜
をパターンニングし、第2表示電極膜、障壁用厚膜を順
次ドライエッチングまたはウエットエッチングずればよ
い。このとき、エッチング方式および条件を調整するこ
とによって、スロープ障壁6の底部にスロープ形状を形
成する。第2表示電極膜は、マグネトロンスパッタ法に
よってITOを低温成膜してもいいし、ポリアニリン等
の有機導電性材料を印刷法によって形成してもよい。
【0057】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を用い
て詳細に説明する。 (実施例1)本実施例では、図1に示した構成でマトリ
ックス状画素を作製し、双方向書き込みによる単純マト
リックス駆動を行った。図8に作製した4×4マトリッ
クス状画素の平面構成図を示す。第1表示電極3の幅3
5μm、第2表示電極4の幅85μm、泳動粒子7の径
5μm、第1基板1と第2基板2の間隔80μmとし
た。障壁6は、幅5μm、高さ50μmとし、その底部
にスロープ形状を形成した。また、このスロープ形状
は、白・黒表示時に泳動粒子7により、全て覆い被され
るようにすることで、スロープの一部が泳動粒子7によ
って覆い被されていないために、表示コントラストをそ
の分損してしまうことを防止した。また、スロープ障壁
6の底部をスロープ形状とし、スロープ障壁6の上部の
幅を小さくすることによって、泳動粒子7が収納される
表示電極3とスロープ障壁6とにより囲まれた空間の体
積を大きく設定できるようにした。これによって、コン
トラストの向上を図った。
【0058】厚さ125μmのPETフィルムからなる
第1基板1上に、第2表示電極4としてITOを成膜
し、図8に示す形状にパターンニングした。次に、絶縁
膜9として、アルミナを分散させ白色化させたアクリル
樹脂からなる絶縁着色層を全面に形成した。次に、第1
表示電極3として暗黒色の炭化チタン膜を成膜し、フォ
トリソグラフィおよびドライエッチングにより、図8に
示す形状にパタ−ニングした。この上に、さらに絶縁膜
9として、アクリル樹脂からなる絶縁層を全面に形成し
た。
【0059】次に、厚膜用ネガ型レジスト(JSR
(株):THB234N)を厚さ50μmで塗布し、露
光およびウエット現像によりスロープ障壁6を形成し
た。またこのとき、通常より露光オーバーとし、また現
像時間を調整することによって、スロープ障壁6の底部
にスロープ形状を形成した。
【0060】続いて、PETフィルムからなる第2基板
2上に制御電極5としてITOを低温成膜した後、図8
に示す形状にパターンニングし、次に、全面にアモルフ
ァスフッ素樹脂からなる絶縁膜10を200nm形成し
た。この上に、隔壁11を形成した。隔壁11は、光感
光性エポキシ樹脂を塗布した後、露光およびウエット現
像を行うことによって形成し、80μmの高さとした。
形成された隔壁11内に絶縁性液体8および黒色の泳動
粒子7を充填した。
【0061】絶縁性液体8としては、シリコーンオイル
を使用した。黒色の泳動粒子7としては、ポリスチレン
とカーボンの混合物であって、平均粒径が約5μmのも
のを使用した。シリコーンオイル中での泳動粒子7は正
帯電極性を示した。次に、第1基板1の第2基板2との
接着面に熱融着性の接着層パターンを形成し、第2基板
2の隔壁11上に、位置合わせを行いながら第1基板1
を置き、熱をかけて張り合わせた。これに不図示の電圧
印加回路を接続し、表示装置を作製した。
【0062】次に、作製したマトリックス状表示装置に
おいて、X電極ライン12,13とY電極ライン14に
より選択画素と非選択画素をアドレッシングしていき、
1行ずつ書き換えを行っていった。また、本実施例で
は、選択画素においては図5で説明した駆動方法により
書き換えを行い、非選択画素においては図6で説明した
駆動方法により表示保持を行っていった。泳動粒子7の
詳しい動作や印加電圧については、図5および図6で説
明したものと同様であるので省略する。
【0063】得られた表示には、クロストーク現象、お
よび泳動粒子7の移動不良、保持不良によるコントラス
トの劣化は全く認められず、高コントラストな双方向書
き込みによる単純マトリックス駆動が可能であった。
【0064】(実施例2)本実施例では、図4に示した
構成でマトリックス状画素を作製し、一方向書き込みに
よる単純マトリックス駆動を行った。図9に作製した4
×4マトリックス状画素の平面構成図を示す。第1表示
電極3の幅35μm、第2表示電極4の幅85μm、泳
動粒子7の径5μm、第1基板1と第2基板2の間隔8
0μmとした。スロープ障壁6は、高さ50μmの段差
状とし、その底部にスロープ形状を形成した。また、こ
のスロープ形状は、白表示時に泳動粒子7によって、全
て覆い被されるようにすることで、スロープの一部が泳
動粒子7によって覆い被されていないために、表示コン
トラストをその分損してしまうことを防止した。
【0065】厚さ200μmのPESフィルムからなる
第1基板1上に、まず、酸化チタン微粒子を混合して白
色化したアクリル樹脂からなる絶縁着色層を全面に形成
した。次に、第1表示電極4として、暗黒色の炭化チタ
ン膜を成膜し、フォトリソグラフィおよびドライエッチ
ングによって、図9に示す形状にパターニングした。こ
の上に、さらに絶縁膜9として、アクリル樹脂からなる
絶縁層を全面に形成した。
【0066】次に、エポキシ樹脂を50μmの膜厚で塗
布し、続いて第2表示電極4としてITO薄膜をマグネ
トロンスパッタ法によって低温成膜した。続いてレジス
ト膜を塗布し、図9に示すような形状にパターンニング
し、最後にCF4 およびO2ガスによる反応性ドライエ
ッチングを行い、高さ50μmのステップ上にITOか
らなる第2表示電極4が配置されたスロープ障壁6を形
成した。またこのとき、ドライエッチングを通常より短
めにするなどの条件調整を行うことにより、スロープ障
壁6の底部に、図9に示すようなスロープ形状を形成し
た。次に、全面にアモルファスフッ素樹脂からなる絶縁
膜10を厚さ200nmにて形成した。以後のプロセス
は実施例1と全く同様であるので説明を省略する。
【0067】次に、作製したマトリックス状表示装置に
おいて、X電極ライン12,13とY電極ライン14に
より選択画素と非選択画素をアドレッシングしていき、
1行ずつ書き換えを行っていった。泳動粒子7の動作の
概略や印加電圧については、図13および図14に示し
た。
【0068】得られた表示には、クロストーク現象、お
よび泳動粒子7の移動不良、保持不良によるコントラス
トの劣化は全く認められず、高コントラストな一方向書
き込みによる単純マトリックス駆動が可能であった。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により、水
平移動型電気泳動型表示装置における高コントラストな
単純マトリックス駆動を可能にした。これは、本発明に
係る表示装置の新規な構成による効果である。以下に、
本発明に係る表示装置による効果を挙げた。
【0070】第1に、高いスロープ障壁を導入すること
によって、従来問題であった、非選択画素において泳動
粒子が障壁を乗り越えてしまうことによる、クロストー
クの発生を抑制できるようになった。
【0071】第2に、高いスロープ障壁を導入すること
によって、第1表示電極と第2表示電極との面積比を大
きく設定できるようになった。これによって、コントラ
ストの向上が実現された。
【0072】第3に、高いスロープ障壁を導入すること
によって、泳動粒子の水平方向移動を禁止できるように
なった。これによって、制御電圧を低減できるようにな
った。
【0073】第4に、スロープ障壁を導入することによ
って、障壁底部における泳動粒子の残留を抑制すること
ができるようになった。これによって、コントラストの
向上が実現された。
【0074】第5に、スロープ障壁において、障壁上部
の幅を小さくすることによって、泳動粒子の収納され
る、表示電極とスロープ障壁によって囲まれた空間の体
積を大きく設定できるようになった。これによって、コ
ントラストの向上が実現された。また、障壁の上部の幅
を小さくしても、障壁の底部をスロープ形状とすること
で、障壁の外部衝撃による耐久性を向上することができ
た。
【0075】第6に、双方向の書き込み駆動ができるよ
うになった。このため、初期全面リセットの必要がな
く、また表示画面の一部分のみを書き換える部分書き換
え駆動ができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る表示装置の代表的
な一例を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る表示装置の効果を
示すための説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る表示装置の効果を
示すための説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る表示装置の他の例
を示す断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係る表示装置の駆動方
法および動作状態を示す図である。
【図6】 本発明の実施の形態に係る表示装置の駆動方
法および動作状態を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係る表示装置による2
×2マトリックス画素を示す図である。
【図8】 本発明の実施例1において作成した4×4マ
トリックスを示す平面構成図である。
【図9】 本発明の実施例2において作成した4×4マ
トリックスを示す平面構成図である。
【図10】 従来例における表示装置を示す断面図であ
る。
【図11】 従来例における表示装置の駆動方法および
動作状態を示す図である。
【図12】 従来例における表示装置の問題点を示す説
明図である。
【図13】 本発明の実施例に係る表示装置の駆動方法
および動作状態を示す図である。
【図14】 本発明の実施例に係る表示装置の駆動方法
および動作状態を示す図である。
【符号の説明】
1:第1基板、2:第2基板、3:第1表示電極、4:
第2表示電極、5:制御電極、6:障壁、7:泳動粒
子、8:透明絶縁性液体、9,10:絶縁膜、11:隔
壁、12:X電極ライン(XA電極ライン)、13:X
電極ライン(XB電極ライン)、14:Y電極ライン、
15:フェースプレート、16:後方プレート、17:
陰極素子、18:陽極素子、19:クロム層、20:フ
ォトレジスト層、21:グリッドライン、22:スペー
サ、23:顔料粒子。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1基板と、該第1基板上に配置された
    第1表示電極および第2表示電極と、前記第1基板に対
    向して配置された第2基板と、該第2基板上に配置され
    た制御電極と、前記各電極に所望の電圧を印加する手段
    と、前記第1基板および第2基板間に充填された透明絶
    縁性液体と、該絶縁性液体中に分散された複数の帯電泳
    動粒子とを備え、該帯電泳動粒子を前記第1および第2
    表示電極間で移動させることによって表示の切り換えを
    行う電気泳動型表示装置において、前記第1表示電極と
    第2表示電極間における、前記帯電泳動粒子の直接的な
    水平移動を、少なくとも一方向に対してほぼ禁止する機
    能を有する障壁を備え、且つ、前記障壁がスロープ形状
    部分を有することを特徴とする電気泳動型表示装置。
  2. 【請求項2】 前記障壁は、前記第1表示電極の面およ
    び第2表示電極の面のうちの少なくとも一方の面より突
    出し、前記帯電泳動粒子の粒径の数倍〜数十倍の高さを
    有する幾何学的な段差によって構成され、その段差がス
    ロープ形状部分を有することを特徴とする請求項1に記
    載の電気泳動型表示装置。
  3. 【請求項3】 前記障壁のスロープ形状は、該障壁の少
    なくとも片方の面に形成されることを特徴とする請求項
    1または2に記載の電気泳動型表示装置。
  4. 【請求項4】 前記障壁は、光学的に透明であるような
    物質によって形成される請求項1〜3のいずれかに記載
    の電気泳動型表示装置。
  5. 【請求項5】 前記障壁の底部にスロープ形状が形成さ
    れ、表示時においては、該スロープ形状が前記帯電泳動
    粒子によって覆い被されて不可視であるように形成され
    る請求項1〜4のいずれかに記載の電気泳動型表示装
    置。
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