JP4532938B2 - 電気泳動表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、帯電泳動粒子を移動させることに基づき表示を行うようにした電気泳動表示装置及びその駆動方法に関する。
近時、電界を印加して帯電泳動粒子を移動させることにより表示を行うようにした電気泳動表示装置が、非発光型の表示デバイスとして注目されている。
この電気泳動表示装置は、特許文献1によれば、所定間隙を開けた状態に配置された一対の基板と、その基板間隙に注入された絶縁性液体と、該絶縁性液体に分散された多数の帯電泳動粒子と、該絶縁性液体に近接するように配置された一対の電極と、を備えている。そして、例えば、帯電泳動粒子3を広い面積に配置した場合(図12の左側の画素参照)と帯電泳動粒子3を狭い面積に集積させた場合(右側の画素参照)との色の違いを利用して種々の表示を行うようになっている。なお、図中の符号44aは一方の電極を示し、符号44bは他方の電極を示す。他方の電極44bは画素を仕切るように配置されている。また、符号2は絶縁性液体を示す。
米国特許第6144361号明細書
ところで、上述のような電気泳動表示装置において同じ表示を長時間行っていると(例えば、1つの画素について図12の左側に示す表示を長時間行ったり、右側に示す表示を長時間行っていると)、画素には同じ電界が長時間作用することとなって、分散液中に存在するイオンなどにより空間電荷分布が形成され、残留DC成分として蓄積される。その結果、他の表示を行うとき、その残留DC成分によって電界が変調を受け、所望の書き込みレベルからのズレ(即ち表示焼きつき)が発生するという問題があった。なお、このような問題は“同じ表示”を長時間連続して行った場合だけでなく、断続的でも長時間行った場合にも発生する。
そこで、本発明は、表示焼き付きを防止する電気泳動表示装置及びその駆動方法を提供することを目的とするものである。
本発明は上記事情を考慮してなされたものであり、所定間隙を隔てて配置される第1の基板と第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置される絶縁性液体複数の帯電泳動粒子と、前記絶縁性液体と前記複数の帯電泳動粒子よりも前記第1の基板側に配置される第1電極と第2電極と、を備え、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加することによって、前記帯電泳動粒子を移動させて表示を行う電気泳動表示装置であって、前記第1電極と前記第2電極の間に交流電圧を印加して前記帯電泳動粒子が前記絶縁性液体中に分散た第1の状態と、前記第1電極と前記第2電極の間に直流電圧を印加して前記帯電泳動粒子を前記第1電極の側に移動させた第2の状態と、前記第1電極と前記第2電極の間に前記第2の状態で印加した直流電圧とは逆極性の直流電圧を印加して前記帯電泳動粒子を前記第2電極の側に移動させた第3の状態とを表示状態として有し、前記第2の状態と前記第3の状態とが同一の階調表示状態であり、同一の階調表示状態を保持する過程で、(1)前記第1の状態、(2)前記第2の状態、(3)前記第1の状態、(4)前記第3の状態の順で各表示状態が形成されることを特徴とする。
本発明によると、同じ表示を長時間行う場合であっても、各画素においては、交流電圧による分散動作を挟んで、一方極性の直流電圧による第1コレクト動作や他方極性の直流電圧による第2コレクト動作が順次行われていて、帯電泳動粒子の空間に異なる方向の電界が作用し、残留DC成分としての蓄積が回避される結果、表示焼き付きを防止できる。
以下、図1乃至図11を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
本発明に係る電気泳動表示装置は、図1(a)〜(c)に示すように、所定間隙を開けた状態に配置された一対の基板1a,1bと、これらの基板1a,1bの間隙に配置された絶縁性液体2及び複数の帯電泳動粒子3と、該絶縁性液体2に近接するように配置された第1電極4a及び第2電極4bと、を備え、これらの電極4a,4bに電圧を印加して前記帯電泳動粒子3を移動させることに基づき表示を行うように構成されている。
ところで、基板1a,1bの間隙には隔壁5を配置しても良い。また、各電極4a,4bを覆うように絶縁層6を配置しても良い。この絶縁層には、電極の近傍に凹部を設けても良い。凹部を設けた場合には、電極に収容可能な帯電泳動粒子数の増加、帯電泳動粒子3が効率的に移動できる電界形成、開口率の向上が期待できる。
また、この電気泳動表示装置は反射型としても良く、バックライトを使用した透過型としても良い。
一方、第1電極4a及び第2電極4bの配置位置は、図1に示す位置に限定されるものではない。例えば、図3に示すように、第1電極14aを画素の中央部に配置し、第2電極14bを画素の境界部に配置しても良い。その場合、第2電極14bは、図4に示すように、画素を囲むように配置すると良い。画素を囲むように第2電極14bを配置した場合、各画素の第2電極14bは電気的に接続されるので、画素毎に異なる電圧を印加することはできず同じ電圧を印加する必要がある。かかる場合は、第2電極14bの電圧は分散動作、第1コレクト動作及び第2コレクト動作を行うに際して一定(基準電圧)とし、第1電極14aの電圧を該基準電圧に対して高い電圧や低い電圧とすれば良い。このような構成とした場合には、画素の境界部の電圧は、一定の基準電圧で変化しないため画素間の電界干渉を抑制できる、という利点がある。
なお、図4に示す第1電極14aは正方形状であって画素中央部に配置されているが、他の形状としても、画素中央部以外に配置しても良い。例えば、図5に示すように、第1電極24aをL字形状とし、画素中央部以外の部分に配置しても良い。なお、同図において符号24bは第2電極を示す。この場合、第1電極24aと第2電極24bの収容可能な帯電泳動粒子数を等しくすることができる。また、各画素における第1電極の個数は1つに限定されるものではない。例えば、図6に符号34aで示すように2つ配置しても良く、それ以上配置しても良い。各画素における第2電極の個数も同様であって、1つでも複数でも良い。
また、図1や図3に示す電気泳動表示装置では、第1電極4a,14a及び第2電極4b,14bは同じ基板に支持されている(すなわち、水平移動型である)が、これに限られるものではなく、別々の基板に支持させても良い(すなわち、上下移動型としても良い)。例えば、図3に示す第2電極14bを隔壁5と基板1bとの間ではなく、隔壁5と基板1aとの間に配置しても良い。また、第1電極4a,14aを凸状形状としても良く、該電極が基板1aに突き当たるような高さとしても良い。さらに、図1及び図3では隔壁5の一部に第2電極4b,14bを配置しているが、隔壁全体を第2電極としても良い。
それから、画素の平面形状については特に限定はなく、正方形、長方形、六角形などの多角形、円形など任意の形状が含まれる。
ところで、図1や図3に示す隔壁5は、基板1a,1bの法線方向に配置された板状部材であるが、もちろんこれに限られるものではなく、図7に符号15で示すようにマイクロカプセル状(つまり、基板1a,1bの法線方向のみならず基板1a,1bの面に沿って配置された殻状形状)としても良い。この場合、マイクロカプセル状隔壁15は透明材料で形成する必要がある。また、両基板1a,1bとマイクロカプセル状隔壁15の空隙部に透明樹脂バインダー17を充填すると良い。両基板によりマイクロカプセル状隔壁15を圧迫し扁平化したのち樹脂バインダー17を硬化させることにより扁平形状を固定することができる。
樹脂バインダー1としては紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂などを用いるのがよい。このようなマイクロカプセル状隔壁15の各画素における個数は、1つでなくても良く、複数配置しても良い。また、樹脂バインダー1(マイクロカプセル状隔壁15を固定する樹脂バインダー1)を基板1bと平行な板状に固化させ、基板として用いても良い。かかる場合の板状バインダーには電極や絶縁層を形成しても良い。但し、電極は、有機導電体膜の印刷など真空処理が不要な低温プロセスで形成するとよい。
ところで、上述した電気泳動表示装置はアクティブマトリックス型にすると良い。具体的には、図8に示すように、マトリクス状に配置された走査ライン50及びデータライン51と、各画素に配置された状態でそれらのライン50,51及び前記第1電極4aに接続されて走査ライン50から入力される信号に応じて前記データライン51と前記第1電極4aとを導通又は非導通状態にするスイッチング素子52と、を配置すると良い。
スイッチング素子52には、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、TFTと称する)などを用いると良い。このスイッチング素子52は各画素に配置されてそのドレイン電極が第1電極4aに接続され、該電極4aに信号を印加するようにすると良い。スイッチング素子52は第1電極4aの底部に接続すると良い。スイッチング素子52のゲート電極は走査ライン50に接続し、ソース電極はデータライン51に接続すると良い。また、走査ドライバ55やデータドライバ56を配置し、上述した走査ライン50は走査ドライバ55に接続し、データライン51はデータドライバ56に接続すると良い。走査ドライバ55、及びデータドライバ56は、ドライバICとしてパッケージ化されたものを実装しても良いし、スイッチング素子52と共通の製造プロセスで形成しても良い。
また、第1電極4aに補助容量53を接続すると良い。スイッチング素子52をオンにして補助容量53を一旦充電すれば、その後にスイッチング素子52をオフにしても補助容量53の蓄積電荷によって帯電泳動粒子3の移動を継続させることができる。
上述のアクティブマトリックス型電気泳動表示装置において、ある走査ライン50がアクティブになると、その走査ライン50に接続された全スイッチング素子52はオン状態となり、このときデータドライバ56から出力された電圧が、スイッチング素子52を介して第1電極4aに印加される。各画素の第2電極4bは少なくとも走査ライン毎に互いに接続されて同一の信号が供給される。そして、第1電極4a及び第2電極4bの間に発生する電界により帯電泳動粒子3が移動することになる。
本発明に係る電気泳動表示装置は、第1電極や第2電極の配置や構成を調整することにより、図2に示すような特性曲線を示すようにすると良い。すなわち、第1電極に印加する電圧が第2電極に印加する電圧より大きい場合又は小さい場合のいずれであっても、その電圧差の絶対値|V1|が等しければ表示される階調S1も略等しくなるようにすると良い(詳細は後述)。
次に、本発明に係る電気泳動表示装置の駆動方法について説明する。
本発明に係る電気泳動表示装置の駆動方法は、
(1) 前記第1電極4a及び前記第2電極4bの間に交流電圧を印加して前記帯電泳動粒子3を前記絶縁性液体2中に分散させる分散動作(図1(a)参照)
(2) 前記帯電泳動粒子3を前記第1電極4aの側に引き付ける第1コレクト動作(図1(b)参照)
(3) 前記第1電極4a及び前記第2電極4bの間に交流電圧を印加して前記帯電泳動粒子3を前記絶縁性液体2中に分散させる分散動作(図1(a)参照)
(4) 前記帯電泳動粒子3を前記第2電極4bの側に引き付ける第2コレクト動作(図1(c)参照)
を、(1)(2)(3)(4)の順で実施するものである。なお、上述した第1コレクト動作は第1電極4aと第2電極4bとの間に帯電泳動粒子3を第1電極4a側に移動させる電圧を印加することにより行い、上述した第2コレクト動作は第1電極4aと第2電極4bとの間に帯電泳動粒子3を第2電極4b側に移動させる電圧を印加することにより行う。つまり、第1コレクト動作と第2コレクト動作とにおいて、その電界方向は逆となる。
本発明に係る駆動方法の具体的態様としては下記[1]〜[3]のように第1〜第3の態様を挙げることができる。図9は、本発明に係る電気泳動表示装置の駆動方法の第1の態様を模式的に示す図であり、図10は、本発明に係る電気泳動表示装置の駆動方法の第2の態様を模式的に示す図であり、図11は、本発明に係る電気泳動表示装置の駆動方法の第3の態様を模式的に示す図である。いずれの図においても、(a)は一のフィールドにおける各画素の動作状態を示す図で、(b)は次のフィールドにおける各画素の動作状態を示す図で、(c)は次のフィールドにおける各画素の動作状態を示す図で、(d)は次のフィールドにおける各画素の動作状態を示す図である。それらの図において、1つの升目が画素を示し、全体では8×8個=64個の画素を有しているものとする。また、図中の符号Aは分散動作を行っている画素を示し、符号Bは第1コレクト動作を行っている画素を示し、符号Cは第2コレクト動作を行っている画素を示す。さらに、いずれの駆動方法においても、フィールドを図(a)→(b)→(c)→(d)の順番に繰り返すのであれば、どのフィールドから始めても良い。図(a)(b)、及び図(c)(d)で1つの表示が完了するので、これが1フレームとなる。
[1] 第1の態様
第1の態様は、前記分散動作、前記第1コレクト動作、前記分散動作及び前記第2コレクト動作を、ほぼ全ての画素に対して同じタイミングで実施するものである。すなわち、一のフィールドではほぼ全ての画素で分散動作Aを行い(図9(a)参照)、次のフィールドではほぼ全ての画素で第1コレクト動作Bを行い(同図(b)参照)、次のフィールドではほぼ全ての画素で分散動作Aを行い(同図(c)参照)、次のフィールドではほぼ全ての画素で第2コレクト動作Cを行う(同図(d)参照)ものである。
なお、上述のように、図(a)及び(b)が1つのフレームを示し、図(c)及び(d)が1つのフレームを示すことから、この第1の態様(駆動方法)を“電気泳動フレーム反転駆動法”とする。
[2]第2の態様
第2の態様は、前記分散動作、前記第1コレクト動作、前記分散動作及び前記第2コレクト動作を、同じ走査ラインに接続された画素に対しては同じタイミングで実施するものである。
図10は、そのような駆動方法の一例を示すものであり、
・ 前記分散動作Aはほぼ全ての画素に対して同じタイミングで実施し(同図(a)及び(c)参照)、
・ 一の走査ラインに接続された画素において前記第1コレクト動作Bを実施するタイミングと、該走査ラインに隣接する他の走査ラインに接続された画素において前記第2コレクト動作Cを実施するタイミングとを同期させ、かつ、
・ 一の走査ラインに接続された画素において前記第2コレクト動作Cを実施するタイミングと、該走査ラインに隣接する他の走査ラインに接続された画素において前記第1コレクト動作Bを実施するタイミングとを同期させる、
ものである。つまり、図示の場合には、
・ 2つ目のフィールド(図10(b))においては、奇数行の画素では第1コレクト動作Bを行い、偶数行の画素では第2コレクト動作Cを行い、
・ 4つ目のフィールド(図10(d))においては、奇数行の画素では第2コレクト動作Cを行い、偶数行の画素では第1コレクト動作Bを行う、
ようになっている。この第2の駆動方法(態様)は、図10(b)と図10(d)において画素内に形成される電界方向は走査ラインごとに反転していることから、電気泳動ライン反転駆動法と称する。
[3] 第3の態様
第3の態様は、
・ 前記分散動作はほぼ全ての画素に対して同じタイミングで実施し、
・ 一の画素において前記第1コレクト動作を実施するタイミングと、該画素に隣接する他の画素において前記第2コレクト動作を実施するタイミングとを同期させ、かつ、
・ 一の画素において前記第2コレクト動作を実施するタイミングと、該画素に隣接する他の画素において前記第1コレクト動作を実施するタイミングとを同期させる、
ものである。
図11は、そのような駆動方法の一例を示すものであり、互いに隣接する画素においては、(分散動作Aは図11(a)及び(c)に示すように同じタイミングで行うものの)コレクト動作B,Cの異なるタイミングで行っている。この第3の駆動方法は、図11(b)と図11(d)において画素内に形成される電界方向は画素(ドット)ごとに反転していることから、電気泳動ドット反転駆動法と称する。
ところで、上述した第1コレクト動作においては前記第1電極4aに引き付ける帯電泳動粒子3の量を制御することに基き中間調を表示すると良く、上述した第2コレクト動作においては前記第2電極4bに引き付ける帯電泳動粒子3の量を制御することに基き中間調を表示すると良い。中間調表示は、帯電泳動粒子3を移動させるための電圧の印加時間や、その電圧の大きさを調整し、第1電極4aや第2電極4bに引き付ける帯電泳動粒子3の量を調整することにより可能となる。
前記第1コレクト動作を行わせるために前記第1電極と前記第2電極との間に印加する電圧と、前記第2コレクト動作を行わせるために前記第1電極と前記第2電極との間に印加する電圧とは、表示する階調が等しい場合にはそれらの電圧の絶対値を略等しくさせると良い。その点を図2に沿って詳しく説明する。
表示する階調が等しい場合に上述した電圧の絶対値を略等しくさせるには、図2のような特性曲線を示す電気泳動表示装置を用いれば良い。この図は、電気泳動表示装置に印加する電圧と光強度(この光強度には、透過型電気泳動表示装置の場合の透過光強度と、反射型電気泳動表示装置の場合の反射光強度とがあり、図に示すものは後者である)との関係の一例を示したものであり、横軸には電圧(前記第1電極と前記第2電極との間に印加する電圧差)を取り、縦軸にはその光強度を取っていて、特性曲線は左右対称である。また、この特性曲線は傾きが緩やかであるため、電圧を変化させて光強度を制御することができ、それによって中間調表示を可能としている。
例えば、第1電極4aと第2電極4bとの電圧差が+V1となるように電圧を印加すると第1コレクト動作が行われてS1の階調が表示され、第1電極4aと第2電極4bとの電圧差が−V1となるように電圧を印加すると第2コレクト動作が行われてS1の階調が表示される。特性曲線が左右対称なので、電圧の絶対値|V1|が等しい場合には表示階調も等しくなる。
なお、分散動作の場合には、交流電圧(正確には、正負の振幅の等しい交流電圧)が印加されるので、第1電極と第2電極との電圧差(時間積分値)は0Vとなり、原点Oの表示を行うこととなる。
このような特性曲線は、画素や電極構成によって変わる。つまり、上述のような特性曲線を示すように第1電極や第2電極等を配置すれば良い。
仮に、絶縁性液体2を透明とし、第1電極4aを配置した領域を白色とし、帯電泳動粒子3を黒色とした場合、上述した分散動作を行った場合には画素は黒表示をし(図1(a)参照)、上述した第1コレクト動作や第2コレクト動作を行った場合、
・ 帯電泳動粒子3のほとんどを第1電極4aや第2電極4bに引き付けた場合には白表示がなされ(図1(b)(c)参照)、
・ 上述のように電圧印加時間や電圧の大きさにより電極への帯電泳動粒子3の集積量を調整した場合には、その集積量に応じた中間調が表示される、
こととなる。黒表示のままでよい画素に関しては第2電極4bと同電圧を第1電極4aに印加してすることになる。
次に、本実施の形態の効果について説明する。
本実施の形態によれば、同じ表示を長時間行う場合であっても、各画素においては分散動作や第1コレクト動作や第2コレクト動作が順次行われていて、異なる方向の電界が作用している。例えば、分散動作の場合には、交流電圧が印加されるために画素に印加される実効電圧は平均的にゼロとなり、第1コレクト動作及び第2コレクト動作においても電界の向きが逆となって、平均的に実効電圧がゼロとなる。そのため、分散液中に存在するイオンなどのカウンターチャージの偏在を防ぎ、帯電泳動粒子の画素内壁への貼り付き、あるいは帯電泳動粒子同士の凝集といった表示の焼きつきを回避することできる。よって繰り返し安定に表示することが可能となる。
また、本来、電気泳動表示装置では極性があり、液晶表示素子のようなフレーム反転駆動法、ライン反転駆動法、ドット反転駆動法を実現するのは困難だったが、上述のように電気泳動表示装置をアクティブマトリックス型にして電気泳動フレーム反転駆動法、電気泳動ライン反転駆動法、電気泳動ドット反転駆動法という形で可能とし、貼り付き、凝集を無くして繰り返し安定に表示することが可能となる。しかも、表示書き換えを速く行うことが可能ならば動画表示も可能となる。一般的に電気泳動ライン反転駆動法、及び電気泳動ドット反転駆動法では、画像の表示の際にデータラインの電圧の変動がプラス、マイナスと交互に切り換わるため、補助容量の電圧変動が平均的に小さくなり、走査ライン間でのクロストークを抑制することが可能となる。さらに電気泳動ドット反転駆動法では、データライン間でのクロストークを抑制することが可能となる。
図13は、本発明の電気泳動表示装置等を用いたペーパーディスプレイ、およびペーパーディスプレイを用いた機器システムの機能を示したブロック図である。
機能ブロックは、大きくは2つに分かれ、一つはペーパーディスプレイモジュール131、もう一つはペーパーディスプレイシステムモジュール132である。
ペーパーディスプレイモジュール131は、ペーパーディスプレイ素子アレイ133、駆動バックプレーン134および駆動回路(X)135、駆動回路(Y)136から成り、これに加えて駆動バックプレーン134および駆動回路135,136に対して電源および信号を供給するパネルコントローラ(不図示)を備える場合もある。パネルコントローラはパネルインターフェースモジュール137がこれを兼ねる場合もある。また、温度補償制御のために、熱電対、サーミスタなどの温度検知素子(不図示)を備える場合もある。ペーパーディスプレイモジュール131にはディジタイザ138が含まれる場合がある。ディジタイザは各種方式が利用でき、例えば電磁誘導方式、抵抗膜方式、ペンに撮像素子とデータ処理機能、データ転送機能を持たせた光学読み取り方式等がある。
ペーパーディスプレイシステムモジュール132は、中央処理コントローラ139(一般的には、Micro Processor Unit:MPUが用いられる)を中心に、グラフィックコントローラ1310、パネル制御ブロック1311、入力データプロセッサ1312等のペーパーディスプレイを制御するための主なパネル制御機能ブロック、外部メモリ1317を管理するメモリインターフェイス1313、有線インターフェイス1314、および無線インターフェイス1315の外部通信インターフェイス等の外部データとのやり取りをつかさどる通信機能ブロック、電源管理機能ブロック1316等から成る。ペーパーディスプレイシステムモジュール132上には、各種アプリケーションが動作するためのオペレーションシステム(OS)や、アプリケーションソフトが実装されるが、ここではペーパーディスプレイ共通部分についてのみ詳細を説明するに留める。
本図は機能を示したブロック図であり、ハード構成としては様々なバリエーションが考えられる。
例えば、駆動回路(X)135や駆動回路(Y)136は駆動バックプレーン134上にモノリシックに形成する場合もある。ディジタイザ138についても同様である。
ペーパーディスプレイモジュール131とペーパーディスプレイシステムモジュール132間のデータ送受信は有線/無線のどちらでも良い。無線の場合はペーパーディスプレイモジュール113に電源または発電機能、あるいは無線でのエネルギー授受機能を持つ必要が生じる。
また、ここではペーパーディスプレイモジュール131とペーパーディスプレイシステムモジュール132は1:1の関係で示しているがペーパーディスプレイモジュール131とペーパーディスプレイシステムモジュール132はn:1の関係でも良い。
本実施例のペーパーディスプレイは、携帯情報端末(Personal Digital Assistance:PDA)の表示部に用いることができる。また、この他、TabletPCの表示部、電子ノート、電子教科書、ドキュメントビューワ、電子ブック、電子新聞等の表示部に用いることも出来る。
(a)は分散動作を行った様子を示す断面図であり、(b)は第1コレクト動作を行った様子を示す断面図であり、(c)は第2コレクト動作を行った様子を示す断面図。 電気泳動表示装置に印加する電圧と光強度との関係の一例を示す図。 本発明が適用される電気泳動表示装置の構造の一例を示す断面図。 本発明が適用される電気泳動表示装置の構造の一例を示す平面図。 本発明が適用される電気泳動表示装置の構造の一例を示す平面図。 本発明が適用される電気泳動表示装置の構造の一例を示す平面図。 本発明が適用される電気泳動表示装置の構造の一例を示す断面図。 アクティブマトリックス型電気泳動表示装置の構造を示す回路図。 本発明に係る電気泳動表示装置の駆動方法の第1の態様を模式的に示す図。 本発明に係る電気泳動表示装置の駆動方法の第2の態様を模式的に示す図。 本発明に係る電気泳動表示装置の駆動方法の第3の態様を模式的に示す図。 従来の電気泳動表示装置の構造の一例を示す平面図。 本発明の電気泳動表示装置を用いた機器システムの機能を示すブロック図。
符号の説明
1a,1b 基板
2 絶縁性液体
3 帯電泳動粒子
4a 第1電極
4b 第2電極
14a 第1電極
14b 第2電極
24a 第1電極
24b 第2電極
34a 第1電極
34b 第2電極
50 走査ライン
51 データライン
52 スイッチング素子

Claims (2)

  1. 所定間隙を隔てて配置される第1の基板と第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置される絶縁性液体複数の帯電泳動粒子と、前記絶縁性液体と前記複数の帯電泳動粒子よりも前記第1の基板側に配置される第1電極と第2電極と、を備え、
    前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加することによって、前記帯電泳動粒子を移動させて表示を行う電気泳動表示装置であって、
    前記第1電極と前記第2電極の間に交流電圧を印加して前記帯電泳動粒子が前記絶縁性液体中に分散た第1の状態と、前記第1電極と前記第2電極の間に直流電圧を印加して前記帯電泳動粒子を前記第1電極の側に移動させた第2の状態と、前記第1電極と前記第2電極の間に前記第2の状態で印加した直流電圧とは逆極性の直流電圧を印加して前記帯電泳動粒子を前記第2電極の側に移動させた第3の状態とを表示状態として有し、
    前記第2の状態と前記第3の状態とが同一の階調表示状態であり、
    同一の階調表示状態を保持する過程で、(1)前記第1の状態、(2)前記第2の状態、(3)前記第1の状態、(4)前記第3の状態の順で各表示状態が形成されることを特徴とする電気泳動表示装置。
  2. 所定間隙を隔てて配置される第1の基板と第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に配置される絶縁性液体複数の帯電泳動粒子と、前記絶縁性液体と前記複数の帯電泳動粒子よりも前記第1の基板側に配置される第1電極と第2電極と、を備え、
    前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加することによって、前記帯電泳動粒子を移動させて表示を行う電気泳動表示装置の駆動方法であって、
    前記第1電極と前記第2電極との間に交流電圧を印加して前記帯電泳動粒子前記絶縁性液体中に分散した第1の状態を形成するステップと、前記第1電極と前記第2電極の間に直流電圧を印加して前記帯電泳動粒子を前記第1電極の側に移動させた第2の状態を形成するステップと、前記第1電極と前記第2電極の間に前記第2の状態で印加した直流電圧とは逆極性の直流電圧を印加して前記帯電泳動粒子を前記第2電極の側に移動させた第3の状態を形成するステップとを有し、
    前記第2の状態と前記第3の状態とが同一の階調表示状態であり、
    同一の階調表示状態を保持する過程で、(1)前記第1の状態を形成するステップ、(2)前記第2の状態を形成するステップ、(3)前記第1の状態を形成するステップ、(4)前記第3の状態を形成するステップの順で前記第1電極と前記第2電極との間に電圧が印加されることを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法。
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