JP4370762B2 - 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気泳動粒子を含有する分散系を封入した複数の分割セルから構成された電気光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
非発光型の表示デバイスとして、電気泳動現象を利用した電気泳動表示装置が知られている。ここで、電気泳動現象とは、液体中(分散媒)に微粒子(電気泳動粒子)を分散させた分散系に、電界を印加したときに粒子がクーロン力により泳動する現象である。
【0003】
このような電気泳動表示装置は、一方の電極と他方の電極とを所定の間隔で対向させ、その間に分散系を封入した分割セルを配置して構成されている。そして、電気泳動表示装置は、分散系に電界を印加するための周辺回路を備えている。まず、図10に示す電気泳動表示パネルの部分断面図を用いて説明する。
【0004】
図10に示すように電気泳動表示パネルは、画素電極104等が形成された半導体等の素子基板100と、平面状の共通電極201等が形成された対向基板200とから構成されている。素子基板100と対向基板200とは一定の間隙を保って各々の電極形成面が対向するように貼り合わされている。この間隙には、画像の表示単位である画素に対して所定の大きさに分けられ、分散系10を内包する分割セル15が設けられている。本実施形態では、分割セル15はマイクロカプセルで実現されている。
【0005】
この分散系10は、分散媒11に電気泳動粒子12を分散させたものである。分散媒11の着色は染料でもよいが、顔料に相当する電気泳動粒子12を複数種類使ってもよい。例えば、電気泳動粒子12として、負電荷を有する黒色泳動粒子12bと、正電荷を有する白色泳動粒子12wとを用いる。分散媒11は、界面活性剤等の添加剤が必要に応じて添加されている。分散系10では、電気泳動粒子12の重力による沈降等を避けるため、分散媒11の比重と電気泳動粒子12の比重とがほぼ等しくなるように設定されている。
【0006】
このように分散系10では、電気泳動粒子12が泳動可能な領域が分割セル15の内部に制限される。これにより、分散系10内の電気泳動粒子12の分散が偏ったりする現象や、複数の粒子が結合して大きな塊になったりする凝集を防止することができる。
【0007】
素子基板100の表面には、表示領域と周辺回路を設けた周辺領域とが設けられている。表示領域は上述した画素電極104の他に、後述する走査線、データ線およびスイチッング素子として機能する薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、TFTと称する)が形成されている。一方、素子基板100の周辺領域には、後述する走査線駆動回路やデータ線駆動回路等が形成される。
【0008】
次に、画素電極104に電圧を印加した場合の作用を説明する。画素電極104と共通電極201との電極間に電位差を与えると、電界の方向によって帯電した電気泳動粒子12がどちらか一方の電極に引き寄せられる。ここで、電気泳動粒子12を着色粒子で構成し、共通電極201および対向基板200として透過性を有する材料を用いた場合、対向基板200側に引き寄せられた電気泳動粒子12の色が見えることになる。したがって、各電極に印加する電圧を制御することによって画像を表示することができる。
【0009】
次に、階調表示の原理を説明する。まず、電気泳動表示装置のリセット動作を行なう。このリセット動作では、電気泳動粒子12をどちらかの電極に寄せる。共通電極201の電圧を基準として負極性の電圧を画素電極104に印加すると、正に帯電した白色泳動粒子12wは画素電極104に、負に帯電した黒色泳動粒子12bは共通電極201に引き寄せられる。
【0010】
次に、表示すべき階調に応じた極性の電圧を画素電極104に印加する。すると、電界によって電気泳動粒子12は両電極間を移動する。所定時間の経過後に両電極間の電位差をゼロにすると電界が作用しなくなり、電気泳動粒子12は分散媒11の粘性抵抗によって停止する。この場合、電気泳動粒子12の移動速度は、電界強度、すなわち印加電圧に応じて定まる。そして、電気泳動粒子12の移動距離は、印加電圧と印加時間に応じて定まることになる。したがって、印加時間を一定にすれば、印加電圧を調整することによって、電気泳動粒子12の厚さ方向の位置を制御できる。
【0011】
共通電極201側から入射した光は電気泳動粒子12によって反射され、この反射光が共通電極201を通過して観測される。入射光と反射光は分散媒11によって吸収され、その吸収の程度は光路長に比例する。したがって、共通電極201から観察した場合、電気泳動粒子12の位置によって階調を定めることができる。上述したように、印加時間を一定にしたとき電気泳動粒子12の位置は印加電圧に応じて定まるから、印加電圧を調整することにより所望の階調表示を行なうことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、表示状態を変えるためには、分散媒11の粘性抵抗に対抗して電気泳動粒子12を一方の電極に泳動させる必要がある。このためには、比較的高い駆動電圧が必要である。もし、駆動電圧が低すぎる場合には、電気泳動粒子12が電極表面上に残ってしまい、表示品質の低下を招く。しかしながら、一概に駆動電圧を高くすると、低電圧化、低消費電力化を図ることができない。
【0013】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、電圧化、低消費電力化を図りながら、表示品質を維持できる電気光学装置、その駆動方法および電子機器を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明における電気光学装置は、共通電極と、前記共通電極に対向した画素電極と、画素電極に接続されたスイッチング素子とを有し、前記共通電極と前記画素電極との間に電気泳動粒子を含有する分散系を備え、前記共通電極又は前記画素電極に蓄積された電荷により生成された電界を用いて前記電気泳動粒子を移動させる駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段とを有する電気光学装置であって、前記制御手段が、前記共通電極に第1の対向電圧を印加して第1極性のリセット処理を行ない、その後で、第2の対向電圧を印加して第2極性の書込処理を行なう。
【0015】
これによれば、リセット及び書込処理を行なう場合、リセット及び書込処理に適した極性の異なる対向電圧を利用することができる。従って、第1、第2の対向電圧を用いることにより、リセット及び書込処理に要する電圧を有効に利用できる。従って、より低電圧化、低消費電力化を図ることができる。
【0016】
この電気光学装置において、前記駆動手段は、前記電気泳動粒子を移動させるために、第1の信号電圧と第2の信号前記電圧とを前記スイッチング素子に印加し、前記第1の信号電圧は前記第2の対向電圧と一致し、前記第2の信号電圧は前記第1の対向電圧と一致する。
【0017】
これによれば、リセット及び書込処理に要する電圧をさらに有効利用することが可能であり、より低電圧化、低消費電力化を図ることができる。
この電気光学装置において、前記スイッチング素子には、保持容量の一端に接続され、前記保持容量の他端は前記共通電極に接続されている。
【0018】
これによれば、保持容量へのリセット及び書込処理に要する電圧についても有効に利用できる。
この電気光学装置において、前記制御手段が、前記第2極性の書込処理の実行前に、すべての前記画素電極に対して、所定の電圧を印加してリセット動作を実行する。
【0019】
これによれば、リセット動作により電気泳動粒子の初期状態化を図れるので、中間調を用いた階調表示を実現できる。
本発明における電気光学装置の駆動方法は、共通電極と、前記共通電極に対向した画素電極と、画素電極に接続されたスイッチング素子とを有し、前記共通電極と前記画素電極との間に電気泳動粒子を含有する分散系を備え、前記共通電極又は前記画素電極に蓄積された電荷により生成された電界を用いて前記電気泳動粒子を移動させる駆動手段と、前記駆動手段を制御する制御手段とを有する電気光学装置の駆動方法であって、前記制御手段が、前記共通電極に第1の対向電圧を印加して第1極性のリセット処理を行ない、その後で、第2の対向電圧を印加して第2極性の書込処理を行なう。
【0020】
これによれば、リセット及び書込処理を行なう場合、リセット及び書込処理に適した極性の異なる対向電圧を利用することができる。従って、第1、第2の対向電圧を用いることにより、リセット及び書込処理に要する電圧を有効に利用できる。従って、より低電圧化、低消費電力化を図ることができる。
【0021】
この電気光学装置の駆動方法において、前記駆動手段は、前記電気泳動粒子を移動させるために、第1の信号電圧と第2の信号前記電圧とを前記スイッチング素子に印加し、前記第1の信号電圧は前記第2の対向電圧と一致し、前記第2の信号電圧は前記第1の対向電圧と一致する。
【0022】
これによれば、リセット及び書込処理に要する電圧をさらに有効利用することが可能であり、より低電圧化、低消費電力化を図ることができる。
この電気光学装置の駆動方法において、前記スイッチング素子には、保持容量の一端に接続され、前記保持容量の他端は前記共通電極に接続されている。
【0023】
これによれば、保持容量へのリセット及び書込処理に要する電圧についても有効に利用できる。
この電気光学装置の駆動方法において、前記制御手段が、前記第2極性の書込処理の実行前に、すべての前記画素電極に対して、所定の電圧を印加してリセット動作を実行する。
【0024】
これによれば、リセット動作により電気泳動粒子の初期状態化を図れるので、中間調を用いた階調表示を実現できる。
本発明における電子機器は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の電気光学装置を実装した。
【0025】
これによれば、電子機器は低消費電力と十分な表示品位を両立することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を、図1〜図7に従って説明する。本実施形態における電気光学装置としての電気泳動表示装置は電気泳動表示パネルと周辺回路とを備えている。
【0027】
図1は電気泳動表示装置の電気的な構成を示すブロック図である。素子基板100の表面には、電気泳動表示パネルAとその周辺領域とが設けられている。この図は、移動度の高い素子(低温ポリシリコン等)を想定して周辺領域にある駆動回路を一体としているが、もちろん移動度の低い素子(アモルファスシリコン等)でも本発明は適用できる。その場合の駆動回路は、移動度の高い素子(単結晶シリコン等)で構成されて、電気泳動表示パネルAとデータ線駆動回路140や走査線駆動回路130は別部品となる。この例の電気泳動表示パネルAは複数の画素から構成されており、この画素は、後述するスイッチング素子としてのTFT103や、このTFT103に接続された画素電極104を含んで構成されている。一方、素子基板100の周辺領域には、走査線駆動回路130やデータ線駆動回路140が形成されている。
【0028】
電気泳動表示装置の周辺回路には、コントローラ300が設けられている。このコントローラ300は画像信号処理回路およびタイミングジェネレータを含んでいる。ここで、画像信号処理回路は、リセットデータDrestや画像データDを生成し、データ線駆動回路140に入力する。このリセットデータDrestは画像データDを出力する前の所定期間に出力される。このリセットデータDrestは、分散系10中を泳動している電気泳動粒子12を画素電極104又は共通電極201に引き寄せ、空間的な状態を初期化するために用いられる。
【0029】
また、タイミングジェネレータは、リセットデータDrestや画像データDが画像信号処理回路から出力されるときに、走査線駆動回路130やデータ線駆動回路140を制御するための各種タイミング信号を生成する。
【0030】
素子基板100の電気泳動表示パネルAには、X方向に沿って平行に複数本の走査線101が形成されている。また、これと直交するY方向に沿って平行に複数本のデータ線102が形成されている。そして、各画素は走査線101とデータ線102との交差に対応してマトリクス状に配列されている。
【0031】
この画素の構造を、図2を用いて説明する。この画素はTFT103、画素電極104及び保持容量110を含んで構成されている。TFT103のゲート端子が走査線101に接続される一方、そのソース端子がデータ線102に接続されている。さらに、TFT103のドレイン端子が画素電極104及び保持容量110に接続されている。
【0032】
ところで、画素は、画素電極104と共通電極201との間に分散系10を挟持して構成されているので、電極面積、電極間の距離、および分散系10の誘電率に応じた画素容量111を形成している。また、保持容量110の他方は対向線106に接続されている。そして、共通電極201及び対向線106は、図1に示す対向電極変調回路150に接続されている。なお、配線の簡略のために、対向線106が前段のゲート線に接続される方式でもよい。但し、後述する対向電圧の切替え時に電圧が乱れるため、電気泳動粒子の応答が1フィールド期間に対して遅い場合に適用できる。つまり、複数フィールドの累積で書き込みが行われ電気泳動粒子が応答し、1フィールドの切替え時の乱れが誤差として吸収されるような場合に使用できる。
【0033】
このような電気泳動表示パネルAにおいて、ある走査線信号Yiがアクティブになると、i番目の走査線101のTFT103がオン状態になる。このため、i番目の走査線101のTFT103に接続された画素電極104に、データ線信号X1、X2、…、Xnが供給される。一方、対向基板200の共通電極201には、対向電極変調回路150から、対向電圧としての共通電極電圧Vcomが印加されるようになっている。これにより、画素電極104と共通電極201との間に電位差が生じ、分散系10中の電気泳動粒子12が泳動して画像データDに応じた階調あるいは2値レベルが画素毎に表示される。
【0034】
(駆動回路)
次に、走査線101およびデータ線102を駆動する駆動回路について説明する。
【0035】
まず、走査線駆動回路130は、シフトレジスタを有しており、タイミングジェネレータからのクロック信号に基づいて、走査線信号Y1〜Ymを生成する。これにより、アクティブ期間(Hレベル期間)が順次シフトしていく走査線信号Y1〜Ymが生成され、各走査線101に出力される。
【0036】
次に、駆動動作を図3、図4を用いて説明する。図3はデータ線駆動回路140のブロック図である。同図に示すようにデータ線駆動回路140は、Xシフトレジスタ141、6ビットの画像データDが供給されるバスBUS、スイッチSW1〜SWn、第1ラッチ142、第2ラッチ143、選択回路144およびD/Aコンバータ145を備えている。図4は走査線駆動回路130およびデータ線駆動回路140のタイミングチャートである。
【0037】
まず、Xシフトレジスタ141は、XクロックXCKおよび反転XクロックXCKBにしたがって、X転送開始パルスDXを順次シフトして、図4に示すサンプリングパルスSR1、SR2、…、SRnを順次生成するようになっている。
【0038】
次に、バスBUSは、スイッチSW1〜SWnを介して第1ラッチ142の各ラッチに接続されており、スイッチSW1〜SWnの各制御入力端子には、サンプリングパルスSR1、SR2、…、SRnが供給されるようになっている。また、あるスイッチSWjは、6ビットの画像データDに対応して6個で1組の構成となっている。したがって、サンプリングパルスSR1、SR2、…、SRnに各々同期して、画像データDが第1ラッチ142に同時に取りこまれることになる。
【0039】
次に、第1ラッチ142は、スイッチSW1〜SWnから供給される画像データDをラッチし、点順次画像データDa1〜Danとして出力する。また、第2ラッチ143は、第1ラッチ142の各点順次画像データDa1〜Danをラッチパルスによってラッチする。ここで、ラッチパルスは1水平走査期間毎にアクティブとなる信号である。したがって、この第2ラッチ143は、点順次画像データDa1〜Danから線順次画像データDb1〜Dbnを生成する。
【0040】
次に、選択回路144には、画像信号処理回路で生成される共通電圧データDcomとタイミングジェネレータで生成される無バイアスタイミング信号Cbとが供給されている。ここで、共通電圧データDcomは共通電極201に給電される電圧値を指示するデータである。また、無バイアスタイミング信号Cbは、図4に示すように1水平走査期間中の途中からその終了までの期間においてアクティブ(Hレベル)となる信号である。選択回路144は、無バイアスタイミング信号Cbがアクティブの期間に共通電圧データDcomを選択する一方、これが非アクティブの期間に線順次画像データDb1〜Dbnを選択して図4に示すデータDc1〜Dcnを出力する。本図は、1選択期間で完結する高速動作する電気泳動表示素子としている。nフィールドで完結するような低速な電気泳動表示素の場合は、選択期間中の状態は、1〜n−1フィールドまではDのみを出力することになり、最後のnフィールドにDcomを選択することになる。Cbの信号は、1〜n−1フィールドまで「L」で、nフィールドで「H」となる。
【0041】
そして、D/Aコンバータ145は、6ビットのデータDc1〜Dcnをデジタル信号からアナログ信号に変換して、データ線信号X1〜Xnとして各々生成し、これを各データ線102に供給している。
【0042】
(電気泳動表示装置の動作)
次に、図5を用いて電気泳動表示装置の動作について説明する。図5は画像信号処理回路の出力データを示すタイミングチャートである。
【0043】
まず、時刻t0において、電気泳動表示装置の電源がオフ状態からオン状態に切り替わると、画像信号処理回路、タイミングジェネレータおよび電気泳動表示パネルAに駆動電源が供給される。以下、リセット動作(t1〜t2)、書込動作(t2〜t3)、保持動作(t3〜t4)の順に説明する。さらに、時刻t4〜時刻t5〜時刻t6の期間は画像を書き換えるための期間であり、時刻t1から時刻t3までの期間と同様に、リセット動作と書込動作とが行われる。
【0044】
(1)リセット動作及び書込動作
電源がオンされてから所定期間が経過し、回路動作が安定した時刻t1において、画像信号処理回路は、リセットデータDrestを1フィールド(遅い応答速度の電気泳動素子の場合はnフィールド)の期間にわたって出力する。このリセット期間Trにあっては、電気泳動粒子12が画素電極104側に引き寄せられ、その空間的な状態が初期化される。データ線駆動回路140が、リセットデータDrestのデータ値に応じた所定の電圧(リセット電圧Vrest)を各データ線102に出力する。同時に、走査線駆動回路130が各走査線101を順次選択することにより、画素電極104に電圧が供給され、すべての画素電極104と共通電極201の間にリセット電圧Vrestが印加されることになる。なお中間調を表示する階調表示を行なう際には、すべての画素に対してリセット動作が必須である。本発明においては、表示濃度が飽和状態である2値表示であれば、書き込む色と同じ色の画素(黒ならば黒画素)ではリセット動作を省略できる。
【0045】
次に、時刻t2に至ると書き込みを開始する。この書込期間Twにあっては、画像信号処理回路は1フィールド(遅い応答速度の電気泳動素子の場合はnフィールド)期間にわたって画像データDを出力する。各画素電極104には表示すべき階調に対応した階調電圧Vが書き込まれ、1枚の表示画像が完成する。
【0046】
以下、図6及び図7を用いて、さらに詳細に動作を説明する。図6はリセット処理、書込処理の動作フローである。そして、図7は各動作時の電気泳動表示装置のタイミングチャートである。ここで、リセット期間Trのリセット処理は、ステップ(S1−1)及び(S1−2)の工程に相当する。また、書込期間Twの書込処理はステップ(S1−3)及び(S1−4)の工程に相当する。本実施形態は、2値表示を行なう応答速度の遅い電気泳動素子の場合を例として説明する。1フレームは、前半nフィールド(Tr)と後半nフィールド(Tw)とから構成され、それぞれn回の走査を行なう。すなわち、1〜mの走査線101に2n回のデータ走査が行なわれることにより一つの画像が完成する場合を想定する。
【0047】
ここでは、i行j列(以下、(i、j)とする)及び(i+1)行j列(以下、(i+1、j)とする)の画素における書込動作を説明するが、他の画素においても同様の書き込みがなされる。なお、以下の説明では、(i、j)の画素に印加される電圧をV1と、(i+1、j)の画素に印加される電圧をV2と表す。また、共通電極201側より視認される構成として、黒画素とは黒色泳動粒子12bが白色泳動粒子12wより共通電極201側に存在する画素を意味する。一方、白画素とは白色泳動粒子12wが黒色泳動粒子12bより共通電極201側に存在する画素を意味する。
【0048】
リセット動作の準備を行なう。まず、共通電極201の対向電極電位を設定する(S1−1)。具体的には、コントローラ300は、対向電極変調回路150に対して、対向電極電位の設定を指示する。ここでは、共通電極電圧Vcomを、第1の対向電圧(Vcoml)に設定する。このVcomlには、黒画素を書き込むための電圧(第2の信号電圧)と同じ電圧を用いる。もちろん完全に同じでなくてもよいが、一般的には構成が簡単になり好ましい。この場合、対向電極変調回路150は、共通電極201及び対向線106を介して保持容量110にVcomlを提供する。
【0049】
次にリセット動作を実行する(S1−2)。i番目の走査線101がアクティブになり、j番目のデータ線にデータ線信号Xjとして第1の信号電圧(Vcomh)が出力される場合を想定する。この場合、保持容量110、画素容量111に電荷が蓄積され、(i、j)の画素で電気泳動粒子12の移動が始まる。
【0050】
次に、(i+1)番目の走査線101がアクティブになり、j番目のデータ線にデータ線信号Xjとして第2の信号電圧(Vcoml)が出力される場合を想定する。この場合、(i+1、j)の画素電極104に印加される第2の信号電圧と、共通電極201に印加されている第1の対向電圧(Vcoml)とが一致するため、電荷は蓄積されず電気泳動粒子12の移動は生じない。この場合、2値表示を行なう場合には、電気泳動粒子12の空間的な初期化が行なわれないため、この画素の特定の表示状態を示すものではなく不安定になる。もちろん、この画素にも初期化を行なうことも可能である。
【0051】
次に、(i、j)の画素における電気泳動粒子12の挙動について詳細に説明する。上述したリセット動作が行われているので、行列(i、j)の画素の電気泳動粒子12は初期状態になる。ここでは、仮に白表示とする。このとき、画素電極104に共通電極201に対して負電圧が印加されると電界が生じ、電気泳動粒子12は移動を開始する。負電荷を持つ黒色泳動粒子12bは共通電極201から画素電極104へ移動し、正電荷を持つ白色泳動粒子12wは画素電極104から共通電極201へ移動し、画素が白になっていく。ここで、行列(i、j)の画素における表示濃度はその画素における電気泳動粒子の平均的な移動量により決定される。以下、白画素の表示に必要なn回の走査を実行する。図7では第1フィールドの走査のみが図示されているが、第2フィールド以降も同様に走査される。
【0052】
次に書込動作の準備を示す。まず対向電極電位を変更する(S1−3)。具体的には、コントローラ300は、対向電極変調回路150に対して、対向電極電位の変更を指示する。ここでは、共通電極電圧Vcomを、第2の対向電圧(Vcomh)に設定する。このVcomhには、白画素を書き込むための電圧(第1の信号電圧)と同じ電圧を用いる。この場合、対向電極変調回路150は、共通電極201及び対向線106を介して保持容量110にVcomhを提供する。
【0053】
次に、書込動作を行なう(S1−4)。i番目の走査線101がアクティブになった場合、j番目のデータ線にデータ線信号Xjとして第1の信号電圧(Vcomh)が出力される。この場合、(i、j)の画素電極104に印加される第1の信号電圧と、共通電極201に印加されている第2の対向電圧(Vcomh)とが一致するため、電荷は蓄積されず電気泳動粒子12の移動は生じない。従って、白表示が保持されている。
【0054】
一方、(i+1)番目の走査線101がアクティブになった場合、j番目のデータ線にデータ線信号Xjとして第2の信号電圧(Vcoml)が出力される。この場合、保持容量110、画素容量111に電荷が蓄積され、(i+1、j)の画素で電気泳動粒子12の移動が始まる。
【0055】
以下、黒画素の表示に必要なn回の走査を実行する。この場合も、白画素のリセット処理時と同様に電気泳動粒子12が泳動し、表示濃度を生じる。このように、共通電極電圧Vcomとして第2の対向電圧(Vcomh)が設定されている場合には、黒画素のみの電気泳動粒子12の移動が行なわれる。2値表示はこのように表示が可能である。
【0056】
2値でなく階調表示を行なう場合は次のような手順を加える必要がある。各画素は保持容量110及び画素容量111を有する。したがって、TFT103をオフ状態にして画素電極104への電荷の供給を停止したとしても、画素容量には電荷が蓄積されているので、両電極間には一定の電界が継続して発生することになる。電界が付与される限り黒色泳動粒子12bや白色泳動粒子12wは泳動を続ける。中間濃度を得るためには、電界の発生を停止させる必要がある。つまり画素容量に蓄積されている電荷を取り去る工程が必要となる。この工程では、共通電極電圧Vcomが画素電極104に印加される。
【0057】
画素電極104と共通電極201とが等電位になる。ここで、分散媒11の粘性抵抗がある程度大きいとすれば、電気泳動粒子12は外力が作用しなくなくなる時刻において泳動を停止する。この結果、表示濃度は任意の中間濃度を取ることになる。このような機構であるため、初期化が必要であることは前述の通りである。
【0058】
(2)保持動作
次に、図5に示す時刻t3から時刻t4までの保持期間Thは、直前の書込期間Twで書き込まれた画像を保持する期間であり、その長さは任意に設定できる。この期間において、画像信号処理回路は動作を停止し、画素電極104と共通電極201との間には電界が発生しない。電気泳動粒子12は、電界がなければ移動せず、時刻t3における空間的状態を保持する。したがって保持期間Thにあっては、静止画像が表示されることになる。
【0059】
以上、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
・ 上記実施形態では、まず共通電極電圧VcomをVcomlに設定し、白画素をリセットする書き込みを行なう。白画素の書き込み終了後、共通電極電圧VcomをVcomhに変更し、黒画素の書き込みを行なう。電気泳動表示装置では、一度、書き込みを完了した電気泳動粒子12の空間分布は、分散媒11の粘性抵抗によりその状態を保持できるので、他の電気泳動粒子12の空間分布を書き込むことができる。この性質を利用して、共通電極電圧Vcomを基準として、書込動作に必要な電圧を有効に利用することができる。従って、書込動作に必要な電圧を維持しながら、全体として低電圧化を図り、低消費電力化を実現することができる。特に、上記実施形態のように、第1の信号電圧と第2の対向電圧、第2の信号電圧と第1の対向電圧とを一致させることにより、それぞれの書き込みに必要な電圧を、より有効に利用することができ、電源回路の構成も簡素にできる。
【0060】
・ 上記実施形態では、保持容量110の一端はTFT103のドレイン端子に、他端は対向線106を介して対向電極変調回路150に接続する。このため、保持容量110に対しても、共通電極電圧Vcomを基準として書込処理が行なわれるため、書込電圧を有効に利用することができる。
【0061】
(第2の実施形態)
次に、第1の実施形態で説明した電気光学装置としての電気泳動表示装置を搭載した電子機器の適用について説明する。
【0062】
(1)電子書籍
まず、電気泳動表示装置を電子書籍に適用した例について説明する。図8は、この電子書籍を示す斜視図である。図において、電子書籍1000は、電気泳動表示パネル1001、電源スイッチ1002、第1ボタン1003、第2ボタン1004、およびCD−ROMスロット1005を備えている。
【0063】
利用者が電源スイッチ1002を押して、CD−ROMスロット1005にCD−ROMを装着すると、CD−ROMの内容が読み出され、電気泳動表示パネル1001にメニューが表示される。利用者が第1ボタン1003と第2ボタン1004を操作して、所望の書籍を選択すると電気泳動表示パネル1001に第1頁が表示される。頁を進める場合には第2ボタン1004を押し、頁を戻す場合には第1ボタン1003を押す。
【0064】
この電子書籍1000にあっては、書籍の内容を表示した後は、第1ボタン1003および第2ボタン1004を操作したときだけ表示画面を更新する。上述したように電気泳動粒子12は電界が印加されなければ泳動しない。換言すれば、表示画像を維持するためには給電が不要である。このため、表示画面を更新するときだけ、駆動回路に電圧を印加して電気泳動表示パネル1001を駆動している。この結果、液晶表示装置と比較して消費電力を大幅に削減することができる。
【0065】
また、電気泳動表示パネル1001の表示画像は、顔料粒子である電気泳動粒子12によって表示されるので、表示画面が光ることがない。したがって、電子書籍1000は印刷物と同様の表示が可能であり、これを長時間読んでも目の疲労が少ないといった利点がある。
【0066】
(2)携帯電話
さらに、電気泳動表示装置を、携帯電話に適用した例について説明する。図9は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図において、携帯電話1300は、複数の操作ボタン1302のほか、受話口1304、送話口1306とともに、電気泳動表示パネル1308を備えるものである。液晶表示装置にあっては偏光板が必要であり、これにより表示画面が暗くなっていたが、電気泳動表示パネル1308は偏光板が不要である。このため、携帯電話1300は明るくて見やすい画面を表示することができる。
【0067】
なお、電子機器としては、図8〜図9を参照して説明した他にも、パーソナルコンピュータ、屋外の標識、カーナビゲーション装置、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器に対して、各実施形態の電気光学装置を適用することができる。電気泳動表示装置を、これらの機器に適用した場合でも、前記実施形態と同様な効果を発揮する。透過型・半透過型の液晶表示装置で必要とされるバックライトが不要であるため、各電子機器を小型軽量化することができる。そして、その消費電力を大幅に削減することが可能である。その結果、各機器は、低消費電力と十分な表示品位の両立を実現することができる。
【0068】
なお、上記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・ 上記実施形態では、2値表示の電気泳動表示装置を想定して説明した。これに代えて、階調表示の電気泳動表示装置に適用してもよい。この場合、全画素でリセット動作を行なう必要があるが、より高品位に表示を行なうことができる。
【0069】
・ 上記実施形態では、保持容量110の一端はTFT103のドレイン端子に、他端は対向線106を介して対向電極変調回路150に接続する。これに代えて、保持容量110の他端を隣の走査線101に接続してもよい。これによっても、書き込むための電圧を有効に利用することができる。
【0070】
・ 上記実施形態では、白黒表示の電気泳動表示装置について説明した。この電気泳動表示パネルAは、フルカラー表示が可能である。この場合には、各画素において原色(RGB)のうち1色を表示できるようにするため、分散系10としては、赤色、緑色、青色に対応する3種類が用いる。すなわち、電気泳動粒子12として表示色を反射するものを用いる一方、分散媒11として表示色を吸収する色(上述した例では補色)に対応したものを用いる。この場合にも、印加する電界の強度によって、分散系10における電気泳動粒子12の分布を制御でき、カラー表示可能な電気泳動表示装置を提供できる。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、電気光学装置を駆動して、低電圧化、低消費電力化を図り、より表示品位の高い所望の画像を提供することができる。また低電圧化により、ドライバIC等の低コスト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を説明するための電気泳動装置の回路構成を示すブロック回路図。
【図2】1画素の等価回路。
【図3】同装置のデータ線駆動回路のブロック図。
【図4】走査線駆動回路およびデータ線駆動回路のタイミングチャート。
【図5】画像信号処理回路の出力データを示すタイミングチャート。
【図6】書込動作時の処理フロー図。
【図7】書込動作におけるタイミングチャート。
【図8】電子機器の一例たる電子書籍の概観斜視図。
【図9】電子機器の一例たる携帯電話の概観斜視図。
【図10】電気泳動表示装置の部分断面図。
【符号の説明】
A 電気泳動表示パネル
10 分散系
11 分散媒
12 電気泳動粒子
15 分割セル
100 素子基板
103 スイッチング素子としてのTFT
104 画素電極
110 保持容量
130 走査線駆動回路
140 駆動手段としてのデータ線駆動回路
150 対向電極変調回路
201 共通電極
300 制御手段としてのコントローラ
Y1〜Ym 走査線
X1〜Xn データ線
Claims (9)
- 共通電極と、前記共通電極に対向した画素電極と、画素電極に接続されたスイッチング素子とを有し、前記共通電極と前記画素電極との間に、互いに正又は負の異なる電荷を有した2色の泳動粒子と、分散媒と、を含有する分散系を備え、
前記共通電極又は前記画素電極に蓄積された電荷により生成された電界を用いて前記2色の泳動粒子を移動させる駆動手段と、
前記駆動手段を制御する制御手段とを有する電気光学装置であって、
前記制御手段が、前記共通電極に第1の対向電圧を印加して第1極性のリセット処理を行ない、
その後で、第2の対向電圧を印加して第2極性の書込処理を行ない、
前記リセット処理及び前記書込処理は、複数のフィールドの期間にわたって行われることを特徴とする電気光学装置。 - 前記駆動手段は、前記2色の泳動粒子を移動させるために、第1の信号電圧と第2の信号電圧とを前記スイッチング素子に印加し、
前記第1の信号電圧は前記第2の対向電圧と一致し、
前記第2の信号電圧は前記第1の対向電圧と一致することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。 - 前記スイッチング素子には、保持容量の一端に接続され、
前記保持容量の他端は前記共通電極に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。 - 前記制御手段が、前記第2極性の書込処理の実行前に、すべての前記画素電極に対して、所定の電圧を印加してリセット動作を実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気光学装置。
- 共通電極と、前記共通電極に対向した画素電極と、画素電極に接続されたスイッチング素子とを有し、前記共通電極と前記画素電極との間に、互いに正又は負の異なる電荷を有した2色の泳動粒子と、分散媒と、を含有する分散系を備え、
前記共通電極又は前記画素電極に蓄積された電荷により生成された電界を用いて前記2色の泳動粒子を移動させる駆動手段と、
前記駆動手段を制御する制御手段とを有する電気光学装置の駆動方法であって、
前記制御手段が、前記共通電極に第1の対向電圧を印加して第1極性のリセット処理を行ない、
その後で、第2の対向電圧を印加して第2極性の書込処理を行ない、
前記リセット処理及び前記書込処理は、複数のフィールドの期間にわたって行うことを特徴とする電気光学装置の駆動方法。 - 前記駆動手段は、前記2色の泳動粒子を移動させるために、第1の信号電圧と第2の信号電圧とを前記スイッチング素子に印加し、
前記第1の信号電圧は前記第2の対向電圧と一致し、
前記第2の信号電圧は前記第1の対向電圧と一致することを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置の駆動方法。 - 前記スイッチング素子には、保持容量の一端に接続され、
前記保持容量の他端は前記共通電極に接続されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の電気光学装置の駆動方法。 - 前記制御手段が、前記第2極性の書込処理の実行前に、すべての前記画素電極に対して、所定の電圧を印加してリセット動作を実行することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の電気光学装置の駆動方法。
- 請求項1〜4のいずれか1つに記載の電気光学装置を実装したことを特徴とする電子機器。
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