JP4878214B2 - 画像表示装置の駆動方法、および画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置の駆動方法、および画像表示装置 Download PDF

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本発明は、表示電極に印加した書き込み電圧に応じて表示単位の表示状態が変化する画像表示装置、詳しくは交流電圧を印加して表示単位の元の表示状態をリセットする駆動方法に関する。
隔壁で仕切られた移動空間内で帯電粒子を移動させて表示単位(ピクセルまたはサブピクセル)の表示を行う画像表示装置が実用化されている。画像表示装置は、表示画面を構成する多数の表示単位のそれぞれの濃度階調を制御してモノクロ、複数色、またはカラーで画像を表示する。
一般的な画像表示装置は、表示単位ごとのスイッチング素子を制御して、走査線に沿った多数の表示電極にそれぞれ書き込み電圧を印加して走査線の画像を形成する。書き込み電圧を印加されたそれぞれの移動空間では、表示電極と共通電極との間に帯電粒子を駆動する電界が形成される。
帯電粒子を用いて表示メモリ性を実現した画像表示装置では、移動空間の界面に帯電粒子が凝集したり、書き込み電圧によって形成した帯電粒子の分布が以前の表示状態に影響されたりする。そこで、表示電極にリセット信号を入力して表示単位を一様な濃度階調に揃えた後に、表示電極に書き込み電圧を印加することが提案されている。
特許文献1には、隔壁の起立面に共通電極を配置し、表示電極を配置した表示面と隔壁の起立面との間で帯電粒子を移動させる電気泳動表示装置が示される。ここでは、背面側基板上に、多数の書き込み信号線と多数の走査信号線とを立体交差させて配置し、書き込み信号線と走査信号線との交差位置に表示単位ごとのスイッチング素子が配置される。スイッチング素子を通じて入力された書き込み電圧は、表示電極ごとの補助容量(コンデンサ)に保持される。すべての表示単位の補助容量の接地側端子は、共通に束ねて接地電位に接続される。すべての表示単位の共通電極もまた、共通に束ねて接地電位に接続されている。
特許文献2には、書き込み信号線からスイッチング素子を通じてリセット電圧を表示電極に印加する電気泳動表示装置が示される。ここでは、すべての表示単位を一括して表示リセットした後に、書き込み信号線からスイッチング素子を通じて個別の書き込み電圧を表示電極に印加する。これにより、走査信号を供給された走査信号線に対応する1走査線上の多数の表示単位にそれぞれの濃度階調が書き込まれる。
特許文献3には、帯電粒子を封入した多数のカプセルを上下に挟んで透明電極を配置した電気泳動表示装置が示される。ここでは、透明電極に書き込み電圧を印加する書き込みに先立たせて、書き込みとは反対極性の直流電圧を印加するリセットを行って、それ以前の表示状態の残像を残さない。そして、リセットおよび書き込みの電圧印加に先立たせて、高い周波数の交流電圧を上下の電極間に印加して、帯電粒子同士、または帯電粒子と表示面との間の凝集や拘束を確実に解除させている。
特開2005−351993号公報 特開2004−163596号公報 国際特許公開WO−2003−100757号公報
特許文献1に示される画像表示装置では、表示面から隔壁へ帯電粒子を集めた際に、隔壁の起立面における帯電粒子分布が元の表示面における帯電粒子分布に影響される可能性がある。その結果、画面全体を白表示とした際に、うっすらと元の画像が残ってしまう可能性がある。そして、元の階調に影響されたリセット階調から、表示電極に書き込み電圧を印加して新たな書き込みを行うと、同じ書き込み電圧に対する表示単位の書き込み階調がばらつく可能性がある。従って、表示画像の部分的な色調や輝度が画像データと少しずれて、画像品質が低下する可能性がある。
そこで、書き込み電圧の印加の直前に表示電極に交流電圧を印加して、元の表示階調の影響を除去したリセット階調を表示させる駆動方法が提案された。元の表示階調の影響を除去したリセット階調から、新たに表示電極に書き込み電圧を印加することで、書き込み電圧と表示された濃度階調との再現性を高めている。
表示電極と共通電極との間に交流電圧を印加する駆動方法としては、走査信号線の1走査ごとに書き込み信号線の書き込み電圧を反転させる方法がある。しかし、走査信号の走査周期でしか交流電圧を印加できないので、交流電圧の周期を表示単位の構造やリセット動作に最適化することが難しい。
また、走査線に沿ったスイッチング素子をオンさせた状態で書き込み信号線を通じて交流電圧を書き込み信号線に供給する方法もある。しかし、走査線ごとに交流電圧を印加するので膨大な時間がかかる。1000本の走査線でそれぞれ200msecの交流電圧を印加すると、1画面のリセットに3分以上を要してしまう。
そこで、画面全体のすべてのスイッチング素子をオンさせた状態ですべての書き込み信号線に一斉に交流電圧を供給することが検討された。しかし、スイッチング素子を通じて補助容量に交流電圧を供給すると、スイッチング素子の電流負担が大きくなって、交流電圧の振幅を十分に確保できない。振幅を大きくすると、すべてのスイッチング素子が発熱状態となって背面側基板の温度が上昇するし、書き込み信号線に書き込み電圧(交流電圧)を供給するドライバの電流負担も大きい。スイッチング素子の発熱に費やされる電力の無駄も大きい。
本発明は、書き込み信号線に書き込み電圧を供給するドライバやスイッチング素子に負担をかけること無く、表示電極と共通電極との間に効率的に交流電圧を印加できる画像表示装置の駆動方法を提供することを目的としている。
請求項1に示す駆動方法を適用される画像表示装置は、表示単位ごとに配置されて書き込み電圧を印加される表示電極と、前記表示電極ごとに配置されて前記書き込み電圧の入力を制御するスイッチング素子と、接地側端子を複数の表示単位で共通に接続されて、前記スイッチング素子を通じて入力された前記書き込み電圧を保持する補助容量と、前記複数の表示単位で共通に接続されて、前記表示電極との間に前記書き込み電圧に応じた電界を形成する共通電極と、前記表示電極と前記共通電極との間を前記電界に応じて移動する帯電粒子とを備える。そして、前記スイッチング素子を遮断した状態で、前記接地側端子と前記共通電極との間に交流電圧を印加することにより、前記複数の表示単位における前記帯電粒子の表示状態を揃える画像表示装置の駆動方法である。
請求項1の画像表示装置の駆動方法は、特許文献1の電気泳動表示装置では一体に束ねて接地電位に接続されているに過ぎない補助容量の接地側端子と共通電極との間に交流電圧を印加する。スイッチング素子を遮断した状態で、表示電極と共通電極とが形成する容量と補助容量とを直列接続した回路に交流電圧を印加する。
従って、交流電圧の印加に伴ってスイッチング素子には電流が流れない。スイッチング素子を介して表示電極に書き込み電圧を印加する回路(書き込み信号線ドライバ)にも電流が流れない。
従って、大きな電圧を印加してもスイッチング素子や書き込み電圧を印加する回路の電力負担が発生しない。スイッチング素子や書き込み電圧を印加する回路は、表示リセットのような揃った表示を行うための変更や補強を要しない。接地側端子と共通電極との間に交流電圧を印加する回路の負担だけで、大きな電圧を印加して短時間でリセットを完了できる。発熱を伴わないので、接地側端子と共通電極との間に交流電圧を印加する回路の負担も、帯電粒子が表示電極と共通電極との間で交流電圧に応じて双方向移動する際のわずかな電力消費を大きくは越えないで済ませ得る。
ところで、補助容量の接地側端子と共通電極との間に交流電圧を印加する場合、共通電極と表示電極との間に形成される容量(キャパシタンス)が補助容量に比較して無視できる程度に小さいことが望ましい。表示単位の構造上、共通電極と表示電極との間に形成される容量が無視できない場合、接地側端子を接地電位に保って共通電極に交流電圧を印加したのでは表示電極と共通電極との間に十分な交流電圧を生じ得ない可能性がある。このような場合、共通電極に印加する交流電圧とは逆相の交流電圧を接地側端子に印加すれば、表示電極と共通電極との間に十分な振幅の交流電圧を確保できる。
共通電極に交流電圧を印加した際の表示電極の電位変動量ΔVpは、以下の式(1)で計算できる。表示電極と共通電極との間に形成される容量の値をCep、補助容量の値をCs、共通電極の電位変動量をΔVcomとしている。
ΔVp=(Cep/(Cs+Cep))×ΔVcom (1)
一方、補助容量の接地側端子に交流電圧を印加した際の表示電極の電位変動量ΔVpは以下の式(2)で与えられる。補助容量の接地側端子に交流電圧を印加した際の接地側端子の電位変動量をΔVcsとしている。
ΔVp=(Cs/(Cs+Cep))×ΔVcs (2)
ここで、表示電極の電位変動量ΔVpが0となるためには、式(1)と式(2)の和が0であればよく、式(3)の条件式が得られる。
ΔVcs=−(Cep/Cs)×ΔVcom (3)
従って、式(3)に示される条件で補助容量の接地側端子に交流電圧を印加すれば、表示電極の電位変動を抑えて、共通電極に印加しただけの交流電圧を表示電極と共通電極との間に印加できる。これにより、接地側端子を接地電位に保って共通電極に交流電圧を印加した場合よりも小さい電圧振幅で表示電極と共通電極との間に必要な交流電圧を確保して、表示単位のリセット等を速やかに実行できる。
以下、本発明の画像表示装置の一実施形態である電気泳動表示装置について、図面を参照して詳細に説明する。本発明の画像表示装置は、以下に説明する実施形態の限定的な構成には限定されない。表示電極に印加された書き込み電圧に応じて観察側から見た表示単位の濃度階調を変化させる限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実現可能である。
本実施形態では、表示面を囲む隔壁構造の起立面全体に共通電極を形成しているが、隔壁構造の一部分に、あるいは表示電極と隣接させて表示面に共通電極を形成してもよい。
本実施形態では、観察側から入射した外光によって表示単位の照明を賄う反射型装置を説明するが、バックライトを用いる透過型装置、バックライトと外光とを併用する半透過型装置としてもよい。
本実施形態では、電気泳動表示装置の表示リセットについて説明するが、本実施形態のアクティブマトリックス基板の構成を用いて表示単位に印加される交流電圧は、表示リセット以外の他の用途にも利用可能である。
本実施形態では、電気泳動表示装置について説明するが、本発明の画像表示装置の構成は、トナーディスプレイ、液晶表示装置等、補助容量とスイッチング素子とを用いて走査線画像を表示するアクティブマトリックス方式の画像表示装置に遍く利用可能である。
なお、特許文献1〜3に示される電気泳動表示装置の構成部材、材料、製造方法、駆動方法等については、繰り返しの煩雑を回避すべく一部図示を省略し、詳細な説明も省略する。
<第1実施形態>
図1は第1実施形態の電気泳動表示装置の断面構成の説明図、図2は電気泳動表示装置の駆動回路の説明図、図3は電気泳動表示装置の駆動信号の説明図である。
図1に示すように、第1実施形態の電気泳動表示装置100は、表示画面に格子配列した多数の画素20を用いて画像表示を行う。画素20は、赤(R)、緑(G)、青(B)の表示単位20A、20B、20Cの濃度階調バランスを変化させることによりフルカラー表示が可能である。
背面側基板1と観察側基板2との間に隔壁6を配置して、背面側基板1と観察側基板2との間隔を所定距離に保っている。隔壁6は、背面側基板1上の表示単位20A、20B、20Cを仕切って、帯電粒子4を分散させた分散液体3をそれぞれの移動空間に閉じ込めている。観察側基板2は、例えば透明ガラスや透明樹脂フィルム等の光透過性板で構成してある。しかし、観察側基板1は、必ずしも透明である必要はなく、不透明な樹脂フィルム基板や金属基板等で構成してもよい。
表示電極12は、観察側基板2から入射した外光を折り返す反射面を兼ねている。表示電極12は、背面側基板1に形成した微細で緻密な凹凸13の上に形成して、表面に凹凸パターンを形成している。凹凸13としては、例えば、感光性樹脂を塗布した後、露光およびウェット現像を行うことで形成することができる。また、ガラスに微細な凹凸を作る方法でも良い。凹凸13上に形成された表示電極12の材料としては、アルミニウムや銀など、反射率の高い導電性材料が望ましい。
このような構成にすることによって、表示電極12に、入射光を拡散反射させる機能を持たせている。凹凸13の傾斜角度の分布を制御して、視野角を拡大させるとともに外光を効率良く反射させ、これにより、均一で明るい照明による良好な画像表示を得ている。
表示電極12上には、赤、緑、青の着色層10a、10b、10cが形成されている。着色層10a、10b、10cとしては、それぞれ赤色、緑色、青色の顔料を分散させた紫外線硬化型アクリル樹脂レジストで構成する。着色層10a、10b、10cの膜厚は、通常0.1μm〜4μm程度である。
隔壁6としては、一般に使用されているレジスト材料、或いは熱可塑性材料、紫外線硬化材料などを使用できる。隔壁6の厚さは通常5μm〜30μm程度である。隔壁6の起立面には共通電極7が形成されている。共通電極7は、Al、Tiと言った金属膜だけでなく、透明なITO膜で構成しても良い。
隔壁6と表示電極12とを覆うように表面コート層9が形成されている。表面コート層9としては、光透過性の材料で、アクリル樹脂などの有機絶縁膜、または、SiOなどの無機絶縁膜を採用できる。ポリシラン、ポリシロキサン、ポリアセチレンなどの有機膜、もしくはそれの複合体、共重合体、または、カーボン含有膜、インジウム−スズ酸化物(ITO)などの無機膜でもよい。さらに、シリコンなどの半導体膜、または導電性のフィラ(充填物)、例えば金属粉、カーボン粒子等をエポキシ樹脂、ポリプロピレン樹脂等に配合して得る導電性樹脂膜も利用できる。分散液体3との界面部材として、これらの膜の積層膜でもよい。
背面側基板1、観察側基板2、隔壁6で囲まれる移動空間には、帯電粒子4を分散させた分散液体3が封入されている。分散液体3としては、水、メタノール、エタノール、アセトン、ヘキサン、トルエン等を利用できる。長鎖アルキル基を有するベンゼン類等の芳香族炭化水素も利用できる。または、その他の種々の油類等の単独又はこれらの混合物に界面活性剤等を配合したものを利用してもよい。
帯電粒子4は、移動空間に形成された電界に応答して、分散液体3中を電気泳動により移動する性質を有する有機あるいは無機の粒子である。帯電粒子4としては、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料、二酸化チタン、三酸化アンチモン等の白色顔料、アゾ系顔料、その他着色顔料等の1種又は2種以上を用いることができる。
さらに、これらの顔料には、必要に応じて、電解質、界面活性剤、樹脂、ゴム、油等の粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤等を添加できる。
表示電極12下の背面側基板1には、図2に示す走査信号線41、書き込み信号線42、薄膜トランジスタ素子40、補助容量46が形成されている。背面側基板1は、薄膜トランジスタ素子40を通じて表示電極12に書き込んだ書き込み電圧を補助容量46で保持するアクティブマトリックス基板である。図2は、電気泳動表示素子を表示パネル35として用いた電気泳動表示装置100のシステム構成を示すブロック図である。
図2に示すように、パネルコントローラ30は、入力される画像データに基づいて、フィールド同期信号、水平同期信号、データ取り込みクロックなどの制御信号、および表示データを生成する。書き込み信号線駆動回路31、走査線信号駆動回路32、補助容量線駆動回路33、及び共通電極駆動回路34は、パネルコントローラ30より受信した制御信号および表示データに従って表示パネル35にそれぞれの駆動電圧信号を出力する。表示パネル35は、これらの駆動電圧信号に応じて表示を行う。
パネルコントローラ30で形成された走査線画像データが書き込み信号線駆動回路31で表示単位20A、20B、20Cごとの書き込み電圧に変換される。パネルコントローラ30から走査線画像データに同期して送出される制御信号に応答して走査線信号駆動回路32が該当する走査線上の表示単位20A、20B、20Cの薄膜トランジスタ素子40をオンさせる。
パネルコントローラ30は、書き込み信号線駆動回路31、走査線信号駆動回路32を用いて表示電極12に書き込み電圧を印加する直前に、補助容量線駆動回路33と共通電極駆動回路34とを作動させて表示単位20A、20B、20Cを白リセットする。
表示パネル35には、多数の走査信号線41群が一定間隔で配線され、走査信号線41群と立体交差させて多数の書き込み信号線42群が一定間隔で配置される。図2の表示パネル35中に記載されている等価回路は、表示単位20Bの等価回路を示している。
走査信号線41と書き込み信号線42との交点に表示単位20Bを制御する薄膜トランジスタ素子(TFT)40が配置される。薄膜トランジスタ素子40のソース電極が書き込み信号線42に、ドレイン電極が表示電極12および補助容量46に、そして、ゲートが走査信号線41にそれぞれ接続されている。
表示パネル35上の全画素の補助容量46の接地側端子47は、補助容量線44に束ねて、電圧Vcsである補助容量線駆動回路33に接続される。表示パネル35上の全画素の共通電極7は共通電極線43に束ねて、電圧Vcomである共通電極駆動回路34に接続される。
なお、薄膜トランジスタ素子40は、n型トランジスタとした。薄膜トランジスタ素子40のドレイン電極には補助容量46が補助容量線44との間に形成されており、全画素の補助容量は、電圧Vcsに接続される。
次に、このように構成された電気泳動表示素子の動作について説明する。なお、以下の説明では、帯電粒子4が正に帯電している場合を例に挙げるが、負に帯電している場合でも、帯電粒子4の動く方向が逆になることを考慮すれば同様に説明できる。
図3に第1実施形態における表示単位20Bの駆動波形を示す。波形Vcom、Vcs、Vp、Vgate、Vsigは、それぞれ、共通電極7電位、補助容量線44電位、表示電極12電位、走査信号線41電位、書き込み信号線42電位である。期間T1が以前の表示状態を消去して画素20を白リセット(表示単位20Bを緑の最高輝度表示)するための期間で、続く期間T2が所望の表示階調を得るための書込み期間である。
期間T1では、共通電極駆動回路34のスイッチング素子34Bを交流電源33A側に切り替えて、共通電極7に交流電圧を印加する。交流電圧の振幅と周波数とは素子構造、素子寸法、材料等によって調整されるが、一般的には10〜100Hz、10〜20Vである。交流電圧に応答して帯電粒子4が表示電極12と共通電極7との間を往復移動することにより、以前の表示階調に依存しない白表示が実現される。
このとき、共通電極7の電位だけを変動させると、表示電極12の電位も変動して所望の振幅の交流電圧が分散液体3に印加されなくなってしまう。そこで、補助容量線駆動回路33のスイッチング素子33Bを交流電源33A側に切り替えて、表示電極12の電位の変動を打ち消すように補助容量線44にも交流電圧を印加する。表示電極12の電位変動を抑えるためには、共通電極線43に供給する電位波形と補助容量線44に供給する電位波形とが同期していることが重要である。
また、共通電極線43に供給する交流電圧の振幅と補助容量線44に供給する交流電圧の振幅は、前述した
ΔVcs=−(Cep/Cs)×ΔVcom (3)
の関係に設定してある。式(3)に示される条件で補助容量線44を駆動すれば表示電極12の電位変動は抑えられるので、所望の電圧が分散液体3に印加されて、補助容量線44を接地電位にした場合と比べて小さい共通電極線43の電圧振幅で表示単位20Bのリセットが可能になる。
期間T2は表示期間である。薄膜トランジスタ素子40のゲート電極がオンになったときに、書き込み信号線42の書き込み電圧が表示電極12に書き込まれる。補助容量線駆動回路33のスイッチング素子33Bは、共通電極駆動回路34のスイッチング素子34Bとともに接地電位側に切り替えられる。共通電極4と接地側端子47とを接地電位に接続した状態で、書き込み信号線駆動回路31から書き込み信号線42に書き込み電圧が出力される。書き込み電圧は、表示単位20Bの表示内容によって、画素20毎に異ならせてある。
電気泳動表示装置100の帯電粒子4の応答速度は、一般的に100ms〜1sと遅いので、表示単位20Bの表示電極12には、数回同じ書き込み電圧を書き込むことが通常行われる。その後、帯電粒子4の必要な移動が終了して、表示単位20Bに画像データどおりの濃度階調が表示されると、分散液体3に書き込み電圧を印加する必要がなくなる。そこで、表示電極12に0Vを書き込んで、一連の表示切替動作を完了する。
第1実施形態における駆動方法によれば、共通電極線43のみならず、補助容量線44にも交流電圧を印加して、表示電極12と共通電極7との間に必要な振幅の交流電圧を印加することができる。このような駆動方法によれば、交流電界の印加によるリセットを行う際に、表示電極12の電位変動を抑えることができる。従って、In−plane型電気泳動表示装置においても、所望の電圧が分散液体3に印加され、共通電極線43のみに交流電圧を印加した場合よりも低い電圧でリセットを行うことができる。
また、共通電極7と補助容量線44の変調だけで済むので、変調周波数は薄膜トランジスタ素子40の駆動周波数に依存せず、交流電圧の印加に伴う濃度階調の変化が人間に視認できない周波数を設定することで、リセットが目立たなくなる。これにより、良好な表示切替特性を有する電気泳動表示装置100が得られる。
さらに、補助容量線44の変調電圧を大きくすることで、共通電極7の変調幅よりも大きい振幅の交流電圧を分散液体3に印加することも可能である。
<第2実施形態>
図4は第2実施形態の電気泳動表示装置の断面構成の説明図である。第2実施形態の電気泳動表示装置110は、表示単位21Bの構成が部分的に異なる以外は第1実施形態と同様に構成され、同様なシステム構成を用いて同様に駆動制御される。従って、図2、図3を随時参照して説明を行い、図4中、図1と共通する構成には共通の符号を付して詳細な説明を省略する。
図4に示すように、第2実施形態の電気泳動表示装置110は、赤、緑、青の表示単位21A、21B、21Cの濃度階調バランスを変化させて、画素21をフルカラー表示する。
隔壁6に形成された共通電極7の表面と、着色層10a、10b、10cの表面とを一体に覆って高い比抵抗の抵抗層9Bが形成されている。そして、表示単位21A、21B、21Cの平面中央に配置したコンタクトホール11によって、抵抗層9Bは表示電極12に接続されている。
従って、図2に示す表示単位20Bの等価回路表示において、表示電極12と共通電極7との間には抵抗が接続される。また、図3に示す表示単位20Bの駆動波形において、表示電極12電位Vpは、走査信号線41の走査間隔において、抵抗を通じた漏れ電流による若干の電圧ダウンを伴う。
しかし、この場合も、補助容量線駆動回路33、共通電極駆動回路34を用いて補助容量線44、共通電極線43に交流電圧を印加すれば、表示電極12と共通電極7との間に必要な振幅の交流電圧を印加できる。そして、補助容量線44、共通電極線43を接地電位に接続して表示単位21Bに画像データに応じた濃度階調を書き込む前に交流電圧を用いた表示リセットを行うことができる。
ところで、図2に示す駆動回路は、パネルコントローラ30にタイミングを制御されて、薄膜トランジスタ素子40を用いることなく、表示電極12と共通電極7との間に交流電圧を印加する回路である。従って、単に表示単位における濃度階調の書き込み前のリセットのみならず、別の用途での表示単位20Bに対する交流電圧印加にも利用可能である。例えば、製造過程で帯電粒子と分散液体とを攪拌する用途や、長期放置や凍結/解凍で帯電粒子が凝集した際に帯電粒子を再分散させる用途にも利用できる。
また、薄膜トランジスタ素子40を用いることなく、表示電極12と共通電極7との間に交流電圧を印加する観点から見れば、電気泳動表示装置ではない画像表示装置でも利用できる。分散液体3中を帯電粒子4が移動して画素表示を行う電気泳動表示装置のみならず、同様なアクティブマトリクス基板を用いた種々の画像表示装置に利用可能である。
例えば、隔壁の起立面と表示単位の底面との間で帯電粒子を平面方向に移動させるIn−plane型以外の電気泳動表示装置にも利用できる。観察側基板に形成した透明な共通電極と背面側基板に形成した表示電極との間で表示単位の厚み方向に帯電粒子を移動させる電気泳動表示装置、トナーディスプレイ等でも利用できる。補助容量と薄膜トランジスタ素子とを用いて表示単位の濃度階調を書き込む画像表示装置において、薄膜トランジスタ素子やドライバ素子に負担を及ぼすことなく、表示電極と共通電極との間に交流電圧を印加できる。
対向する表示電極と共通電極との間に書き込み電圧に応じた電界を形成して、表示電極と共通電極との間に配置された変調媒体の光学的性質を変化させることにより画素表示を行う液晶表示装置でも利用できる。
<比較例の電気泳動表示装置>
非発光型の表示デバイスとして、電気泳動現象を利用した電気泳動表示装置が知られている。ここで、電気泳動とは、分散液体中(分散媒)に帯電粒子(荷電泳動粒子)を分散させたものに、電界を印加したときに帯電粒子がクーロン力により泳動する現象である。
図5は比較例の電気泳動表示装置における断面構成の説明図、図6は画素の駆動回路の等価回路図、図7は共通電極を表示電極にオーバーラップさせた電気泳動表示装置の構成の説明図である。
図5の(a)に示すように、電気泳動表示装置は、観察側基板101および背面側基板102を共通電極(隔壁)106で支持して所定間隙を開けた状態に配置する。観察側基板101と背面側基板102との間隙には、帯電粒子104を分散させた分散液体103が注入されている。分散液体103に近接するように、共通電極106と表示電極105とが配置され、表示電極105、共通電極106を覆うように絶縁層107、108を形成してある。このような構成の表示装置をIn−plane型電気泳動表示装置と称する。
表示電極105が形成された背面側基板102には、図2を参照して説明したように、走査信号線、書き込み信号線、補助容量線、共通電極線が配置される。スイッチング素子として機能する薄膜トランジスタ素子(Thin Film Transistor:以下、TFTと称する)も形成されている。
次に、表示電極105に電圧を印加した場合の作用について説明する。表示電極105と共通電極106間に適切な電圧を印加すると、帯電粒子104による表示電極105の被覆率を制御することができる。
図5の(a)に示すように、黒色の帯電粒子104を白色の表示電極105の広い面積に配置した場合、観察側基板101を通して画素は黒く観察される。しかし、図5の(b)に示すように、黒色の帯電粒子104を共通電極(隔壁)106の起立面に集めて白色の表示電極105の全面を露出させると、観察側基板101を通して画素は白く観察される。そして、図5の(b)に示す白色表示の状態から表示電極105に書き込み電圧を印加する。この書き込み電圧の電圧と印加時間とを制御することにより、表示電極105の周辺部を帯電粒子104で被覆した中間階調(グレースケール)も表示できる。つまり、図5の(a)に示す表示状態と帯電粒子104を狭い面積に集積させた図5の(b)に示す表示状態との色の違いを利用して種々の表示を行う。中間調表示については表示電極105を覆う帯電粒子104量を調節することによって可能である。
一般的に帯電粒子104の分布状態は印加電圧の履歴に依存しやすく、前の表示状態が残るという欠点がある。この残像の問題については交流電界を印加することで改善されることが特許文献3に開示されている。特許文献3は、マイクロカプセル型の電気泳動表示装置の残像を軽減する駆動方法を開示しており、帯電粒子位置をリセットするための電圧パルスの前または後に交流電界を印加する。
図6に示すように、薄膜トランジスタ素子200のドレイン電極は、表示電極205に接続され、ソース電極は書き込み信号線202に、ゲート電極は走査信号線201に接続されている。共通電極208と表示電極205の間には分散液体207が配置されている。また、補助容量線204と表示電極205との間には補助容量206が形成されている。
薄膜トランジスタ素子200を使用して分散液体207に交流電界を印加する方法としては、共通電極208の電位を一定にして、走査信号線201を順次走査しながら各画素に書き込み信号線202の電圧を書き込む方法がある。この方法では、非走査の薄膜トランジスタ素子200のソース・ドレイン間に電位差が生じることがあるため、高い交流電界を印加すると薄膜トランジスタ素子200が劣化する可能性がある。また、交流電圧の周波数が走査線本数と走査期間とで決まってしまうため、交流電圧の周波数を高くできない。低い周波数の交流電圧の印加では、白表示と黒表示が交互に現れて、ちらついて見えてしまい、見栄えが著しく低下する。
これに対して、第1実施形態で説明したように、共通電極線203に交流電圧を印加する場合には、交流電圧の周波数を任意に設定できる。ただし、共通電極208と表示電極205が容量を形成するため、表示電極205の電位が変動し、所望の電圧が分散液体207に印加されないという懸念がある。
特許文献3に示されるマイクロカプセル型の電気泳動表示装置の場合、一般的に共通電極が観察側基板に設けられている。観察側基板と背面側基板との距離200μm〜400μmで、液層の比誘電率は2である。表示電極のサイズを50μ×150μmとすると、表示電極と共通電極との間の容量は0.44fFとなる。薄膜トランジスタ素子が形成された背面側基板に搭載される補助容量の大きさは約200fFであることから、表示電極の電位変動量は共通電極の電位変動量の0.2%程度となり、ほとんど問題にならない。
これに対して、図7に示すように、背面側基板101上で共通電極107が表示電極105とオーバーラップしている場合、共通電極107と表示電極105との間に形成される容量が大きくなって交流電圧を印加する際の影響を無視できなくなる。
表示電極105は反射板としても機能し、高開口率を得るために共通電極107と絶縁層109との下に形成されている。そのため、共通電極107と表示電極105とは重畳し、フォトリソ工程時の合わせずれとパターン形成ばらつきを考慮すると約4μmほど重畳させる必要がある。このような構成では、反射板を工夫して反射角を制御できるので、マイクロカプセル型電気泳動表示装置よりも2倍以上の反射率を得ることが可能である。
ここで、表示電極サイズを50μ×150μm、絶縁層の膜厚を0.5μm、絶縁層109の比誘電率を4とすると、共通電極107と表示電極105間の容量は113fFと計算される。補助容量を200fFとして式(1)に代入すると、表示電極105の電位変動量は共通電極107の電位変動量の36.1%と計算される。従って、分散液体103には共通電極107に印加した交流電圧の63.9%の電圧しか印加されないこととなり、前状態を消去して確実に残像を消すためには、図5の電気泳動表示装置よりも1.6倍の交流電圧が必要である。
<発明との対応>
第1実施形態の電気泳動表示装置100は、表示単位20A、20B、20Cごとに配置されて書き込み電圧を印加される表示電極12と、表示電極12ごとに配置されて書き込み電圧の入力を制御する薄膜トランジスタ素子40と、接地側端子47を複数の表示単位20A、20B、20Cで共通に接続されて、薄膜トランジスタ素子40を通じて入力された書き込み電圧を保持する補助容量46と、複数の表示単位20A、20B、20Cで共通に接続されて、表示電極12との間に書き込み電圧に応じた電界を形成する共通電極7と、表示電極12と共通電極7との間を前記電界に応じて移動する帯電粒子4とを備える。そして、薄膜トランジスタ素子40を遮断した状態で、接地側端子と共通電極7との間に交流電圧を印加することにより、複数の表示単位20A、20B、20Cにおける帯電粒子4の表示状態を白リセット状態に揃える。
電気泳動表示装置100は、特許文献1の電気泳動表示装置では一体に束ねて接地電位に接続されているに過ぎない補助容量(46)の接地側端子(47)と共通電極(7)との間に交流電圧を印加する。薄膜トランジスタ素子40を遮断した状態で、表示電極12と共通電極7とが形成する容量と補助容量46とを直列接続した回路に交流電圧を印加する。
従って、交流電圧の印加に伴って薄膜トランジスタ素子40には電流が流れない。薄膜トランジスタ素子40を介して表示電極12に書き込み電圧を印加する書き込み信号線駆動回路31にも電流が流れない。
従って、大きな電圧を印加しても薄膜トランジスタ素子40や書き込み信号線駆動回路31の電力負担が発生しない。薄膜トランジスタ素子40や書き込み信号線駆動回路31は、表示リセットのような揃った表示を行うための変更や補強を要しない。接地側端子47と共通電極7との間に交流電圧を印加する共通電極駆動回路34、補助容量線駆動回路33の負担だけで、大きな電圧を印加して短時間でリセットを完了できる。発熱を伴わないので、共通電極駆動回路34、補助容量線駆動回路33の負担も、帯電粒子4が表示電極12と共通電極7との間で交流電圧に応じて双方向移動する際のわずかな電力消費を大きくは越えないで済ませ得る。
ところで、補助容量46の接地側端子47と共通電極7との間に交流電圧を印加する場合、共通電極7と表示電極12との間に形成される容量(キャパシタンス)が補助容量46に比較して無視できる程度に小さいことが望ましい。表示単位20Bの構造上、共通電極7と表示電極12との間に形成される容量が無視できない場合、接地側端子47を接地電位に保って共通電極7に交流電圧を印加したのでは表示電極12と共通電極7との間に十分な交流電圧を印加できない可能性がある。このような場合、共通電極7に印加する交流電圧とは逆相の交流電圧を接地側端子47に印加すれば、表示電極12と共通電極7との間に十分な振幅の交流電圧を確保できる。
共通電極7に交流電圧を印加した際の表示電極12の電位変動量ΔVpは、以下の式(1)で計算できる。表示電極12と共通電極7との間に形成される容量の値をCep、補助容量46の値をCs、共通電極7の電位変動量をΔVcomとしている。
ΔVp=(Cep/(Cs+Cep))×ΔVcom (1)
一方、補助容量の接地側端子に交流電圧を印加した際の表示電極の電位変動量ΔVpは以下の式(2)で与えられる。補助容量46の接地側端子47に交流電圧を印加した際の接地側端子47の電位変動量をΔVcsとしている。
ΔVp=(Cs/(Cs+Cep))×ΔVcs (2)
ここで、表示電極12の電位変動量ΔVpが0となるためには、式(1)と式(2)の和が0であればよく、式(3)の条件式が得られる。
ΔVcs=−(Cep/Cs)×ΔVcom (3)
従って、式(3)に示される条件で補助容量46の接地側端子47に交流電圧を印加すれば、表示電極12の電位変動ΔVpを抑えて、共通電極7に印加しただけの交流電圧を表示電極12と共通電極7との間に印加できる。これにより、接地側端子47を接地電位に保って共通電極7に交流電圧を印加した場合よりも小さい電圧振幅で表示電極12と共通電極7との間に必要な交流電圧を確保して、表示単位20Bのリセット等を速やかに実行できる。
第1実施形態の電気泳動表示装置100は、表示単位20A、20B、20Cごとに配置されて書き込み電圧を印加される表示電極12と、接地側端子を複数の表示単位20A、20B、20Cで共通に接続されて、表示電極12に印加された書き込み電圧を保持する補助容量46と、複数の表示単位20A、20B、20Cで共通に接続されて、表示電極12との間に書き込み電圧に応じた電界を形成する共通電極7と、表示電極12と共通電極7との間に配置され、前記電界に応じて表示単位20A、20B、20Cの表示階調を変化させる帯電粒子4とを備える。そして、共通電極7に接続して配置され、共通電極7を接地電位に接続可能であるとともに、接地電位から切り離して共通電極7へ交流電圧を出力可能な共通電極駆動回路34を備える。
電気泳動表示装置100は、表示電極12ごとに配置されて書き込み電圧の入力を制御する薄膜トランジスタ素子40と、薄膜トランジスタ素子40と共通電極駆動回路34とを連繋させて制御するパネルコントローラ30とを備える。パネルコントローラ30は、共通電極7を接地電位に接続させた状態で薄膜トランジスタ素子40を通じて表示電極12に書き込み電圧を印加させる。そして、書き込み電圧の印加に先立たせて、薄膜トランジスタ素子40を遮断した状態で、共通電極駆動回路34から共通電極7へ交流電圧を出力させる。
電気泳動表示装置100は、接地側端子47に接続して配置され、表示電極12に書き込み電圧を印加する際には接地側端子47を接地電位に接続し、共通電極7へ交流電圧を出力する際には接地側端子47を接地電位から切り離して接地側端子47へ交流電圧を出力する補助容量線駆動回路33を備える。接地側端子47へ出力される交流電圧は、共通電極7へ出力される交流電圧と同期して逆相である。
電気泳動表示装置100の帯電粒子4は、前記電界に応じて前記表示電極12と前記共通電極7との間を移動する。表示電極12は、帯電粒子4の移動空間の底側を占めて配置され、共通電極7は、表示電極12を囲む隔壁6の起立面に配置され、前記移動空間には、帯電粒子4を分散させた絶縁性液体が配置されている。
電気泳動表示装置100は、背面側基板1上に立体交差させて配置された多数の走査信号線41および書き込み信号線42と、走査信号線41と書き込み信号線42との交点に対応して配置されて書き込み電圧を印加される表示電極12と、表示電極12ごとに配置されて書き込み電圧の入力を制御する薄膜トランジスタ素子40と、接地側端子47を複数の表示単位20A、20B、20Cで共通に接続されて、薄膜トランジスタ素子40を通じて入力された書き込み電圧を保持する補助容量46と、表示電極12との間に書き込み電圧に応じた電界を形成する共通電極7と、電界に応答して光学的性質を変化させる帯電粒子4と、薄膜トランジスタ素子40を制御して書き込み電圧を表示電極12に印加させるパネルコントローラ30、書き込み信号線駆動回路31、走査線信号駆動回路32とを備える。そして、共通電極7を接地電位に接続可能であるとともに、パネルコントローラ30に制御されたタイミングで、交流電圧を共通電極7へ出力する共通電極駆動回路34を備える。
電気泳動表示装置100は、接地側端子47を接地電位に接続可能であるとともに、パネルコントローラ30に制御されたタイミングで、共通電極7の交流電圧と同期した逆相の交流電圧を接地側端子へ出力する補助容量線駆動回路33を備える。
第1実施形態の電気泳動表示装置の断面構成の説明図である。 電気泳動表示装置の駆動回路の説明図である。 電気泳動表示装置の駆動信号の説明図である。 第2実施形態の電気泳動表示装置の断面構成の説明図である。 比較例の電気泳動表示装置における断面構成の説明図である。 画素の駆動回路の等価回路図である。 共通電極を表示電極にオーバーラップさせた電気泳動表示装置の構成の説明図である。
符号の説明
1 背面側基板
2 観察側基板
3 分散液体
4 変調媒体(帯電粒子)
6 隔壁
7 共通電極
10a、10b、10c 着色層
12 表示電極
20 画素
20A、20B、20C 表示単位
30、31、32 表示制御回路(パネルコントローラ、書き込み信号線駆動回路、走査線信号駆動回路)
33 接地側端子駆動回路(補助容量線駆動回路)
33A、34A 交流電源
33B、34B スイッチング素子
34 共通電極駆動回路
35 表示パネル
40 スイッチング素子(薄膜トランジスタ素子)
41 走査信号線
42 書き込み信号線
43 共通電極線
44 補助容量線
46 補助容量
47 接地側端子
100 電気泳動表示装置

Claims (6)

  1. 表示単位ごとに配置されて書き込み電圧を印加される表示電極と、
    前記表示電極ごとに配置されて前記書き込み電圧の入力を制御するスイッチング素子と、
    接地側端子を複数の表示単位で共通に接続されて、前記スイッチング素子を通じて入力された前記書き込み電圧を保持する補助容量と、
    前記複数の表示単位で共通に接続されて、前記表示電極との間に前記書き込み電圧に応じた電界を形成する共通電極と、
    前記表示電極と前記共通電極との間を前記電界に応じて移動する帯電粒子と、を備えた画像表示装置の駆動方法において、
    前記スイッチング素子を遮断した状態で、前記接地側端子と前記共通電極との間に交流電圧を印加することにより、前記複数の表示単位における前記帯電粒子の表示状態を揃えることを特徴とする画像表示装置の駆動方法。
  2. 表示単位ごとに配置されて書き込み電圧を印加される表示電極と、
    接地側端子を複数の表示単位で共通に接続されて、前記表示電極に印加された前記書き込み電圧を保持する補助容量と、
    前記複数の表示単位で共通に接続されて、前記表示電極との間に前記書き込み電圧に応じた電界を形成する共通電極と、
    前記表示電極と前記共通電極との間に配置され、前記電界に応じて前記表示単位の表示階調を変化させる変調媒体と、を備えた画像表示装置において、
    前記共通電極に接続して配置され、前記共通電極を接地電位に接続可能であるとともに、接地電位から切り離して前記共通電極へ交流電圧を出力可能な共通電極駆動回路と、
    前記表示電極ごとに配置されて前記書き込み電圧の入力を制御するスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子と前記共通電極駆動回路とを連繋させて制御する表示制御回路と、を備え、
    前記表示制御回路は、前記共通電極を接地電位に接続させた状態で前記スイッチング素子を通じて前記表示電極に前記書き込み電圧を印加し、前記書き込み電圧の印加に先立たせて、前記スイッチング素子を遮断して前記共通電極へ交流電圧を出力させることを特徴とする画像表示装置。
  3. 前記接地側端子に接続して配置され、前記表示電極に前記書き込み電圧を印加する際には前記接地側端子を接地電位に接続し、前記共通電極へ交流電圧を出力する際には前記接地側端子を接地電位から切り離して前記接地側端子へ交流電圧を出力する接地側端子駆動回路を備え、
    前記接地側端子へ出力される交流電圧は、前記共通電極へ出力される交流電圧と同期して逆相であることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 表示単位ごとに配置されて書き込み電圧を印加される表示電極と、
    接地側端子を複数の表示単位で共通に接続されて、前記表示電極に印加された前記書き込み電圧を保持する補助容量と、
    前記複数の表示単位で共通に接続されて、前記表示電極との間に前記書き込み電圧に応じた電界を形成する共通電極と、
    前記表示電極と前記共通電極との間に配置され、前記電界に応じて前記表示単位の表示階調を変化させる変調媒体と、を備えた画像表示装置において、
    前記共通電極に接続して配置され、前記共通電極を接地電位に接続可能であるとともに、接地電位から切り離して前記共通電極へ交流電圧を出力可能な共通電極駆動回路と、
    前記接地側端子に接続して配置され、前記表示電極に前記書き込み電圧を印加する際には前記接地側端子を接地電位に接続し、前記共通電極へ交流電圧を出力する際には前記接地側端子を接地電位から切り離して前記接地側端子へ交流電圧を出力する接地側端子駆動回路と、を備え、
    前記接地側端子へ出力される交流電圧は、前記共通電極へ出力される交流電圧と同期して逆相であることを特徴とする画像表示装置。
  5. 前記変調媒体は、前記電界に応じて前記表示電極と前記共通電極との間を移動する帯電粒子を有することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  6. 表示単位ごとに配置されて書き込み電圧を印加される表示電極と、
    接地側端子を複数の表示単位で共通に接続されて、前記表示電極に印加された前記書き込み電圧を保持する補助容量と、
    前記複数の表示単位で共通に接続されて、前記表示電極との間に前記書き込み電圧に応じた電界を形成する共通電極と、
    前記表示電極と前記共通電極との間に配置され、前記電界に応じて前記表示単位の表示階調を変化させる変調媒体と、を備えた画像表示装置において、
    前記共通電極に接続して配置され、前記共通電極を接地電位に接続可能であるとともに、接地電位から切り離して前記共通電極へ交流電圧を出力可能な共通電極駆動回路を備え、
    前記変調媒体は、前記電界に応じて前記表示電極と前記共通電極との間を移動する帯電粒子を有し、
    前記表示電極は、前記帯電粒子の移動空間の底側を占めて配置され、
    前記共通電極は、前記表示電極を囲む隔壁の起立面に配置され、
    前記移動空間には、前記帯電粒子を分散させた絶縁性液体が配置されていることを特徴とする画像表示装置。
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