JP2001125512A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2001125512A
JP2001125512A JP30855899A JP30855899A JP2001125512A JP 2001125512 A JP2001125512 A JP 2001125512A JP 30855899 A JP30855899 A JP 30855899A JP 30855899 A JP30855899 A JP 30855899A JP 2001125512 A JP2001125512 A JP 2001125512A
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electrode
main electrode
electrodes
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charged particles
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JP30855899A
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Hiroshi Matsuda
宏 松田
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Canon Inc
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁性液体中に帯電粒子を分散してなる分散
系に電圧を印加して帯電粒子を移動させることにより表
示を行う表示装置において、アクティブマトリクス回路
を用いることなくX−Yマトリクス駆動を行う。 【解決手段】 絶縁性液体1と帯電粒子2からなる分散
系3を、光透過性のマイクロカプセル4に充填し、第1
主電極8を形成した第1基板6と、ストライプ状の第2
主電極9を形成した第2基板7との間に狭持し、第2主
電極9上には、該第2主電極9とは直交配置するストラ
イプ状の第3電極11を絶縁層10を介して配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁性液体中に帯
電粒子を分散してなる分散系に電圧を印加して帯電粒子
を移動させることによって表示を行う表示装置に関し、
特に、X−Yアドレスが可能な表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器の発達に伴い、各種情報
のデータ量は拡大の一途をたどり、情報の出力も様々な
形態をもってなされている。情報出力の形態は、一般
に、ブラウン管や液晶などを用いたディスプレイ画面に
よる表示と、プリンタなどによる紙へのハードコピー表
示とに大別できる。ところで、上述したブラウン管や液
晶は種々の利点を有するものの、いくつかの問題点を有
しており、かかる問題点のないハードコピー表示が依然
頻繁に使用されている。以下、この点について詳述す
る。
【0003】ディスプレイ画面については、低消費電力
且つ薄型の表示装置が求められており、中でも液晶表示
装置は、こうした要望に対応できる表示装置として活発
な開発が行われ、商品化されている。しかしながら、現
在の液晶表示装置には、画面を見る角度や反射光によ
り、画面上の文字が見づらく、また光源のちらつき・低
輝度等から生じる視覚への負担が、未だ十分に解決され
ていないという問題がある。また、ブラウン管は、コン
トラストや輝度は液晶表示装置と比較して十分であるも
のの、ちらつきが発生するなど後述するハードコピー表
示と比較して十分な表示品位があるとは言えない。ま
た、装置が大きく重いため携帯性が極めて低い。
【0004】一方、ハードコピー表示は、情報の電子化
により不要になるものと考えられていたが、実際には依
然膨大な量のハードコピー出力が行われている。その理
由としては、情報をディスプレイ画面で表示した場合、
前述した表示品位に関わる問題点に加えて、その解像度
も一般的には最大でも120dpi程度と紙へのプリン
ト・アウト(通常300dpi以上)と比較して相当に
低い。従って、ディスプレイ画面による表示では、ハー
ドコピー表示と比較して視覚への負担が大きくなる。そ
の結果、ディスプレイ上で確認可能であっても、一旦ハ
ードコピー出力するということがしばしば行われること
になる。また、ハードコピーされた情報は、ディスプレ
イ表示のように表示領域がディスプレイ画面のサイズに
制限されることなく多数並べたり、また複雑な機器操作
を行わずに並べ替えたり、順に確認してゆくことができ
ることも、ハードコピー表示が併用される大きな理由で
ある。さらには、ハードコピー表示は、表示を保持する
ためのエネルギーは不要であり、情報量が極端に大きく
ない限り、いつでもどこでも情報を確認することが可能
であるという優れた携帯性を有する。
【0005】ところで、上述のハードコピー表示は、上
述のような種々の利点を有するものの、紙を大量消費す
るという問題がある。従って、最近では、このハードコ
ピー表示に代わるものとして、リライタブル記録媒体
(視認性の高い画像の記録・消去サイクルが多数回可能
であり、表示の保持にエネルギーを必要としない記録媒
体)の開発が盛んに進められている。こうしたハードコ
ピーの持つ特性を継承した書き換え可能な第3の表示方
式をペーパーライクディスプレイと呼ぶこととする。
【0006】ペーパーライクディスプレイの必要条件
は、書き換え可能であること、表示の保持にエネルギー
を要さないかもしくは十分に小さいこと(メモリー
性)、携帯性に優れること、表示品位が優れているこ
と、等である。かかるペーパーライクディスプレイの従
来例について説明する。
【0007】現在、ペーパーライクディスプレイと見な
せる表示方式としては、例えば、サーマルプリンタヘッ
ドで記録・消去する有機低分子・高分子樹脂マトリクス
系(例えば、特開昭55−154198号公報、特開昭
57−82086号公報)を用いた可逆表示媒体を挙げ
ることができる。この系は、一部プリペイドカードの表
示部分として利用されているが、コントラストがあまり
高くないことや、記録・消去の繰り返し回数が150〜
500回程度と比較的少ないなどの課題を有している。
【0008】また、別のペーパーライクディスプレイと
して利用可能な表示方式として、ハロルド D.リーズ
(Harold D.Lees)等により発明された電
気泳動表示装置(アメリカ特許第3612758号)が
知られている。他にも特開平9−185087号公報に
電気泳動表示装置が開示されている。
【0009】図12に、上記電気泳動表示装置の構造及
び動作原理を示す。該表示装置は、所定間隙を介して配
置された一対の基板126,127を備えており、該間
隙には、電気泳動用の絶縁性液体121と正極性または
負極性に帯電された帯電粒子122からなる分散系12
3が狭持されている。また、基板126,127にはそ
れぞれ分散系123に電圧を印加するための電極12
8,129がそれぞれ形成されている。さらに、帯電粒
子122と絶縁性液体121とは光学的特性が異なるよ
うに互いに異なる色に着色されている。
【0010】このような電気泳動表示装置において、図
12(a)に示すように、電極129に負の電圧を印加
すると共に電極128を接地すると、負極性に帯電した
帯電粒子122は電極128に吸着され、基板126側
から観察すると帯電粒子122の色が認識される。ま
た、(b)に示すように、電極129に正の極性の電圧
を印加すると、帯電粒子122は電極129側に吸着さ
れて、基板126側からは絶縁性液体121の色が認識
される。多数画素構成においてこのような駆動を画素単
位で行うことにより、任意の画像表示を行うことができ
る。
【0011】上記のような帯電粒子の電気泳動を利用し
た表示方法は、応答時間(画素書き込みまたは消去に要
する時間)が数十ミリ秒以下と比較的速く、書き換え回
数も108回以上可能である。また、電圧印加により電
極上に吸着された帯電粒子は駆動電圧を取り除いても長
期にわたって安定に存在する(メモリ性を有する)た
め、同じ表示を保持する期間は電力を必要としない。さ
らに、反射型のディスプレイであるため、光源のちらつ
き等にて生じる視覚の負担を抑えることができる。
【0012】しかしながら、従来の電気泳動表示装置に
おいては、いくつかの問題点を有していた。即ち、絶縁
性液体と帯電粒子からなる分散系を、単に一定の間隙を
有する一対の基板間に保持せしめて駆動した場合、長時
間の繰り返し駆動に伴って帯電粒子が偏在化し、表示ム
ラが顕在化することがある。そこで、例えば、特開昭5
9−34518号公報や特開平2−284124号公報
に開示されているように、前記基板間の間隙を適当な隔
壁材料を用いて面内方向に微小分割することによって、
帯電粒子の偏在化を防止し、表示品位を向上せしめる方
法が提案されている。しかしながら、かかる構成におい
ては、隔壁構造を形成するための工程が付加されること
に加えて、分散系を隔壁で分割された多数の区画内に均
一に注入することが比較的困難である。
【0013】かかる問題(一対の基板間隙に微小分割さ
れた分散系を均一に配置する)を解決する方法として、
特許第2551783号公報及び特開平10−1491
18号公報には、分散系をマイクロカプセル化し、かか
るマイクロカプセルを複数個、前記一対の基板間隙に保
持させる方法が提案されている。図13を用いてその構
成を簡単に説明すると、帯電粒子122と絶縁性液体1
21からなる分散系123を、直径50μm程度の透明
なマイクロカプセル124に封入したものを適当な支持
材125に分散させて、一対の電極128,129間に
狭持したものである。図12に示した表示装置と同じ
く、電極128,129に印加する電圧の極性を切り替
えることにより、絶縁性液体121或いは帯電粒子12
2の色を表示することができる。
【0014】このようなマイクロカプセルを用いた電気
泳動表示装置は、帯電粒子の偏在化に伴う表示品位の低
下が少なく、また基板の曲げに対しても破損が起こりに
くいため、特に可撓性に優れた表示装置となりうる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気泳
動表示装置では、一般に下記式(1)で示されるよう
に、帯電粒子の移動速度uに関して、電界Eに対する明
確なしきい値特性がないため、二次元(X−Y)マトリ
クス表示を行おうとすると、半選択点問題が浮上する。
【0016】u=DζE/4πη …(1) 上記式(1)において、 u:帯電粒子の移動速度 D:絶縁性液体の誘電率 ζ:帯電粒子のゼータ電位 E:電界強度 η:絶縁性液体の粘度
【0017】図12,図13に示したいずれの方式の電
気泳動表示装置においても、一対の電極をそれぞれスト
ライプ状に形成し、一方をX列、他方をY行として互い
に直交するように配置し、任意のX−Y点で定義される
画素(選択点)に表示のための信号を印加するため、対
応するX列電極とY行電極とを選択し、これらに書き込
み或いは消去信号を印加すると、該X列電極に対応する
他の画素及びY行電極に対応する他の画素では、一方の
電極のみが選択状態である半選択点となる。かかる半選
択点においては、選択点の約半分の電圧が印加されてし
まうため、しきい値特性を持たない帯電粒子はかかる電
圧に応じて移動し、画面の書き換え中に好ましからざる
画質の変動が生じてしまう。
【0018】このような問題を解決するため、選択点の
画素のみに有効な電圧が印加されるように、各画素毎
に、印加電圧に対して非線形的に抵抗値が変化するよう
な抵抗素子を付加的に設けた構成や、トランジスタを用
いたスイッチング回路(いわゆるアクティブマトリクス
駆動回路)を設けた構成が採用されている。実際、この
ような付加回路、特に薄膜トランジスタ(TFT)を用
いたアクティブマトリクス駆動回路の利用は、期待通り
の安定な表示動作をもたらすが、表示装置の製造コスト
を上昇させ、また、かかる非線形性付与にかかるトラン
ジスタなどの電子素子を安定に再現性良く基板上に作製
するためのプロセスは、シリコンベースの技術であるた
め、一般に高温過程を要し、表示装置を樹脂主体で製造
しようとする場合には大きな障害となってしまう。
【0019】一方、マイクロカプセルを用いない従来の
電気泳動表示装置においては、アメリカ特許第4203
106号(対応日本出願:特開昭54−85699号公
報)に開示されるように、一対の主電極の間に網状電極
を配して、かかる網状電極に適切な電圧を印加すること
により、半選択点における帯電粒子の移動を制限する方
法が提案されている。しかしながら、類似の構成をマイ
クロカプセルを用いた表示装置に応用した例はない。そ
の理由として、網状電極を用いる構成においては、網状
電極或いは一対の主電極のうちの一方とマイクロカプセ
ルとの電気的接触(即ち接触或いは空間的接近)が不十
分であり、網状電極を用いて主電極間の電界分布を制御
することによるX−Yマトリクス駆動表示は困難である
ことが予想される。
【0020】本発明の目的は、上記問題点を解決し、マ
イクロカプセルを用いた構成において、アクティブマト
リクス回路を用いることなく、良好なX−Yアドレスが
可能な電気泳動表示装置を実現することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の表示装置は、互
いに対向配置する第1の基板及び第2の基板と、互いに
対向配置する第1の基板に支持された第1主電極と第2
の基板に支持された第2主電極と、上記基板間に複数個
配置された絶縁性材料からなる光透過性のマイクロカプ
セル内に充填された絶縁性液体中に帯電粒子を分散して
なる分散系と、第1主電極及び第2主電極から絶縁状態
で上記基板間に配置された第3電極と、を備え、上記分
散系に印加した電圧によって上記帯電粒子を第1主電極
或いは第2主電極の方向に移動させることによって表示
を行う表示装置であって、上記第1主電極と第2主電極
間に電圧を印加して発生させた電界を、上記第3電極に
電圧を印加することによって調整し、上記帯電粒子の移
動を制御することを特徴とする。
【0022】上記本発明は、第1主電極、第2主電極及
び第3電極にそれぞれ印加した電圧によって、所定の帯
電粒子の移動に必要な電界が分散系の90%以上に形成
されること、第3電極が、第1主電極上或いは第2主電
極上に絶縁層を介して形成されていること、絶縁層の厚
さと第3電極の厚さの合計が、マイクロカプセルの基板
に垂直な方向の最大幅の1/2以下であり、帯電粒子の
粒径以上であること、第1主電極及び第2主電極の少な
くとも一方がストライプ状に形成され、第3電極が該ス
トライプに直交する方向のストライプ状に形成されてい
ること、隣接する2つの第3電極間の中心間距離がマイ
クロカプセルの基板に平行な方向の最大幅よりも小さい
こと、少なくとも一部の第3電極が、隣接する2つの第
3電極間の間隔が、マイクロカプセルの基板に平行な方
向の最大幅の1/2よりも小さくなるように配置された
こと、隣接する2つの第3電極の間隔が、帯電粒子の粒
径以上であること、を好ましい態様として含むものであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0024】先ず、本発明の表示装置の基本構造につい
て、図1、図2を参照して説明する。
【0025】図1は、本発明の表示装置の実施形態の断
面概略構成図であり、図中、3は絶縁性液体1と分散粒
子2からなる分散系、4は光透過性のマイクロカプセ
ル、5は支持材、6は第1基板、7は第2基板、8は第
1主電極、9は第2主電極、10は絶縁層、11は第3
電極である。
【0026】図1(a)に示すように、本発明の表示装
置は、互いに対向配置する第1の基板6及び第2の基板
7と、互いに対向配置する第1の基板6に支持された第
1主電極8と第2の基板7に支持された第2主電極9
と、上記基板間に複数個配置された絶縁性材料からなる
光透過性のマイクロカプセル4内に充填された絶縁性液
体中1に帯電粒子2を分散してなる分散系3と、第1主
電極8及び第2主電極9から絶縁状態で上記基板間に配
置された第3電極11と、を備えている。
【0027】本実施形態の表示装置においては、第3電
極11は絶縁層10を介して第2主電極9上にストライ
プ状に形成されている。また、第2主電極9も紙面に平
行な方向のストライプ状に形成されて第3電極11とは
直交配置しており、その幅は一画素の幅以下である。一
方、第1主電極8は第1基板6全面に連続的に形成され
ている。
【0028】絶縁層10の厚さと第3電極11の厚さの
合計(以下、第3電極11の高さと記す)hは、マイク
ロカプセル4の基板6,7に垂直な方向の最大幅H(マ
イクロカプセルがほぼ球状の場合にはその直径)の1/
2以下、帯電粒子2の粒径以上の範囲で選択される。マ
イクロカプセル4は、必要に応じて適当な支持材(バイ
ンダー)5によって基板6,7間の間隙内に保持させて
も良い。また、図1(a)においては、基板6,7とマ
イクロカプセル4との間及び隣接する2個のマイクロカ
プセル4の間に間隙を持たせているが、特に該間隙は必
要ではなく、互いに密着させて配置しても良い。
【0029】マイクロカプセル4の形状は、図1(a)
に示すような球形に限定されるものではなく、後述する
製造工程において変形し、その結果として断面が楕円形
或いは矩形化したものであっても良い。
【0030】本発明の表示装置においては、第1主電極
8、第2主電極9、第3電極11にそれぞれ電圧を印加
することによって、分散系3に所定の電界を印加し、帯
電粒子2を移動させる。従って、本発明においては、第
1主電極8、第2主電極9及び第3電極11にそれぞれ
印加した電圧によって、所定の帯電粒子2の移動に必要
な電界が分散系3の90%以上に形成されるように、各
マイクロカプセル4が、直接、或いは各電極上に保護等
の目的で形成された電界形成に支障がない程度の絶縁層
(不図示)もしくは支持材5を介して、各電極と接する
ように、各電極の寸法、配置を適切に選択することが重
要である。
【0031】即ち、第2主電極9への電圧印加が有効と
なるように、第3電極11の電極幅wceは、マイクロカ
プセル4の基板6,7に平行な方向の最大幅d(マイク
ロカプセル4がほぼ球状の場合にはその粒径)よりも十
分に小さい。かかる第3電極11の電極幅wceの最小値
については特に制限はない。
【0032】また、第3電極11による電界制御効果を
得る上では、隣接する2つの第3電極11の中心間距離
ceは、マイクロカプセル4の基板6,7間に平行な方
向の最大幅d以下とする。第3電極11の中心間距離d
ceがマイクロカプセル4の最大幅dと等しい場合には、
第3電極11とマイクロカプセル4との位置関係につい
て、場合によっては、図1(b)に示したような配置と
なることもある。この場合、図1(a)の配置と比較し
て、マイクロカプセル4内に形成される電界に対する第
3電極11への電圧印加の影響が異なるため、帯電粒子
2の移動に差異が発生し、表示装置全体で(a)の配置
と(b)の配置が混在している場合には、表示ムラが発
生する恐れがある。
【0033】よって、第3電極11とマイクロカプセル
4との位置関係の差異に基づく表示品位低下を防止する
観点から、図2に示すように、第3電極11の中心間距
離d ceは、マイクロカプセル4の基板6,7に平行な方
向の最大幅dの1/2以下とすることが好ましい。この
場合、部分的にdceがdの1/2を超える配置が含まれ
ていても、その領域がごく一部であれば、影響は小さい
と考えられる。逆に、dceを小さくし過ぎた場合には、
マイクロカプセル4を変形して図1,図2に示すように
マイクロカプセル4内に第3電極11を食い込ませる際
に、マイクロカプセル4の変形が不十分となり、分散系
3が第2主電極9と十分な電気的接触を取ることができ
なくなる恐れがあるため、注意を要する。
【0034】また、隣接する2つの第3電極11間の間
隔dn(=dce−wce)は、少なくとも帯電粒子2の粒
径以上である。
【0035】以上述べた第3電極11の寸法及び配置に
ついては、実際に駆動表示を行う際に用いる電圧波形に
も依存するため、最適な表示が得られるように適宜選択
する必要があるが、例えば、平均粒径1.5μmの帯電
粒子2を封入した平均粒径(d=H=)50μmのマイ
クロカプセル4を用いる場合、h=10μm、wce=4
μm、dn=20μm(dce=24μm)である。
【0036】図3は、本発明の表示装置の一例の第2主
電極9と第3電極11との位置関係を示す概略図であ
る。図3(a)は、かかる構成の表示装置の一部を示す
平面図であって、第1基板6を取り外して見た状態であ
る。また、図3(b)は、第2主電極9の長尺方向に垂
直な方向の断面図である。図中の符号は図1、図2と同
じである。
【0037】図3に示されるように、当該構成において
は第2電極9はストライプ状に形成され、各々Y1〜Y4
のY行電極32を構成している。これら第2電極9と直
交する方向に、1画素に対して6本の第3電極11が使
用されているが、1本以上で、且つ前述した寸法及び配
置に対する制約を満足するものであれば、何本使用して
もかまわない。これら6本の第3電極11は、電気的に
1本にまとめられて、各々X1〜X4のX列電極31を構
成している。当該構成において、任意のX列電極31と
Y行電極32の交点が、X−Yアドレッシング可能な一
つの画素に対応する。尚、本図では4行×4列の16画
素分の構成を示したが、特にこれに限定されるものでは
ない。
【0038】次に、図3に示す構成を有する表示装置の
表示動作について図4を用いて説明する。以下の説明に
おいては、第1主電極8が全画素に対応して連続的に形
成されており、帯電粒子2が負極性に帯電しているもの
とする。また、図4に表記した第1主電極8、X列電極
31(第3電極11)、Y行電極32(第2主電極9)
は、各々図3に表記した部材に対応している。図4中、
(a)は第1主電極8に印加される電圧波形、(b)は
X列電極31に印加される電圧波形、(c)はY行電極
32に印加される電圧波形を示す。
【0039】まず最初に、第1主電極8に−30Vのパ
ルス電圧(パルス幅30ms)、全X列電極31に0
V、全Y行電極32に+30Vのパルス電圧(パルス幅
30ms)を印加すると、マイクロカプセル4中の全て
の帯電粒子2は、Y行電極32側、即ち、第2主電極9
側に引き寄せられ、第1基板6側から表示装置を見てい
る観察者には、全画素が絶縁性液体1の色にリセットさ
れる。
【0040】次に、第1主電極8と全Y行電極32に+
40Vの電圧を印加し、全X列電極31に0Vを印加し
て、ホールド状態とする。かかるホールド状態において
は、第1主電極8側、Y行電極32側、いずれに存在す
る帯電粒子2も移動することなく、その状態を保持す
る。従って、この場合、リセット動作により作られた表
示(全帯電粒子2がY行電極32側、即ち第2基板7側
に存在する状態)が保持される。
【0041】次に、所望のパターンを有する表示(書き
込み)を行うために、いずれか1行のY行電極32を選
択し、選択されたY行に関して、X列電極31の各々に
書き込み信号または非書き込み信号を印加し、選択した
Y行に対して書き込み動作を行わしめる。この時、非選
択状態にある残りのY行に対しては、上記書き込み信号
印加または非書き込み信号印加の如何に関わらず、現在
の状態を保持する(表示が変動しない)ように、マイク
ロカプセル4内の電界状態を調整する。同様に、選択Y
行を順次切り替えながら、書き込み動作を行うことによ
って、画面全体を書き換えることができる。
【0042】書き込み動作は具体的には、例えば、第1
主電極8に+40V(ホールド状態の電圧と同じ)の電
圧を印加し、選択Y行電極32には0Vのパルス電圧
(パルス幅30ms)を印加し、非選択Y行電極32に
は+40Vの電圧(ホールド状態の電圧と同じ)を印加
する。選択Y行電極32に対して、書き込み画素に対応
するX列電極31にはY行電極32へのパルス電圧印加
と同期させて、+10Vのパルス電圧(パルス幅30m
s)の書き込み信号を、非書き込み画素に対応するX列
電極31には−30Vのパルス電圧(パルス幅30m
s)の非書き込み信号を、それぞれ印加すると、選択Y
行で且つ書き込み信号印加点、即ち選択点では、帯電粒
子2は第1主電極8側に引き寄せられて、観察者には帯
電粒子2の色が観察されるようになる。一方、選択Y行
で且つ非書き込み信号印加点では、X列電極31に対し
て第1主電極9側では+70V、選択Y行電極32側で
は+30Vの電位差が形成されるので、いずれの主電極
に引きつけられている帯電粒子2も移動できない。即ち
書き込みは行われない。
【0043】他方、非選択Y行の画素については、X列
電極31に書き込み信号が印加されている画素、即ち半
選択点では、X列電極31に対して第1主電極9側では
+30V、非選択Y行電極32側では+30Vの電位差
が形成されるので、いずれの主電極に引きつけられてい
る帯電粒子2も移動できない。即ち、半選択点におい
て、書き込み信号印加による表示の変動は発生せず、先
の表示状態が保持される。
【0044】以上の構成において、X列電極31とY行
電極32とを入れ替えて使用しても良い。即ち、簡単に
は、図3で示した構成を持つ表示装置を90°回転させ
て利用することを想定すればよい。従って、概略構成は
図5に示すものとなり、第2電極9をX列電極51、第
3電極11をY行電極52として、X−Yアドレッシン
グ表示を行うことが可能である。この場合、基板面法線
方向に関するX列電極51とY行電極52との位置関係
(上下関係)が、図3に示した構成の表示装置とは入れ
替わっているので、かかる構成を有する表示装置の駆動
方法、及び表示動作の一例について図6を用いて説明す
る。
【0045】今、第1主電極8が全画素に対応して連続
的に形成されており、帯電粒子2が負極性に帯電してい
るとする。また、図6中に表記した第1主電極9、X列
電極51(第2主電極9)、Y行電極52(第3電極1
1)は、各々図5に表記した部材に対応している。
【0046】先ず最初に、例えば、第1主電極8に−3
0Vのパルス電圧(パルス幅30ms)、全Y行電極5
2に0V、全X列電極51に+30Vのパルス電圧(パ
ルス幅30ms)を印加すると、マイクロカプセル4中
の全ての帯電粒子2は、X列電極51側、即ち第2基板
7側に引き寄せられ、第1基板6側から見ている観察者
には、全画素が絶縁性液体1の色にリセットされる。
【0047】次に、第1主電極8と全X列電極51に+
45Vの電圧を印加し、全Y行電極52に−20Vの電
圧を印加して、ホールド状態とする。かかるホールド状
態においては、第1主電極8側、X列電極51側、いず
れに存在する帯電粒子2も移動することなく、その状態
を保持する。従って、この場合、リセット動作により作
られた表示(全帯電粒子2がX列電極51側、即ち第2
基板7側に存在する状態)が保持される。
【0048】次に、所望のパターンを有する表示(書き
込み)を行うため、いずれか1行のY行電極52を選択
し、選択されたY行に関して、X列電極51の各々に書
き込み信号または非書き込み信号を印加し、選択Y行に
対して書き込み動作を行わしめる。この際、非選択状態
にある、残りのY行に対しては、上記書き込み信号印加
または非書き込み信号印加の如何に関わらず、現在の状
態を保持する(表示が変動しない)ように、マイクロカ
プセル4内の電界状態を制御する。同様にして、選択Y
行を順次切り替えながら、書き込み動作を行うことによ
って、画面全体を書き換えることができる。
【0049】書き込み動作は具体的には、例えば、第1
主電極8に+45Vの電圧(ホールド状態の電圧と同
じ)を印加し、選択Y行電極52には+15Vのパルス
電圧(パルス幅30ms)を印加し、非選択Y行電極5
2には−20Vの電圧(ホールド状態の電圧と同じ)を
印加する。選択Y行に対して、書き込み画素に対応する
X列電極51にY行電極52へのパルス電圧印加と同期
させて、+10Vのパルス電圧(パルス幅30ms)の
書き込み信号を、非書き込み画素に対応するX列電極に
+45Vのパルス電圧(ホールド状態の電圧と同じ)の
非書き込み信号を、それぞれ印加すると、選択Y行で且
つX列電極に対して書き込み信号印加点、即ち選択点で
は、帯電粒子2は第1電極8側に引き寄せられて、観察
者には帯電粒子2の色が観察されるようになる。一方、
選択Y行で且つX列電極に対して非書き込み信号印加点
では、選択Y行電極52に対して第1主電極8側では+
30V、X列電極51側では+30Vの電位差が形成さ
れるので、いずれの主電極に引きつけられている帯電粒
子2も移動できない。即ち、書き込みは行われない。
【0050】他方、非選択Y行については、X列電極5
1に書き込み信号が印加されている画素、即ち半選択点
では、非選択Y行電極52に対して第1主電極8側では
+65V、X列電極51側では+30Vの電位差が形成
されるので、いずれの主電極に引きつけられている帯電
粒子2も移動できない。即ち、半選択点において、書き
込み信号印加による表示の変動は発生することなく、先
の表示状態が保持される。また、X列電極51に非書き
込み電圧が印加されている画素では、非選択Y行電極5
2に対して第1主電極8側では+65V、X列電極51
側も+65Vの電位差が形成されるので、やはりいずれ
の主電極に引きつけられている帯電粒子2も移動できな
い。つまり、先の表示状態が保持される。
【0051】以上、図4及び図6を用いて述べた本発明
の表示装置の駆動方法は、選択画素における書き込み動
作及び非書き込み画素における保持動作を説明するため
の一例であって、表示動作の構造などに依存して、適
宜、適切な書き込み動作、保持動作が可能であるように
その駆動電圧、波形、印加タイミング等の条件を選択す
るが、動作原理には変わりはない。
【0052】また、図4及び図6を用いた駆動方法の説
明では、表示画面を更新する(書き換える)手法とし
て、最も一般的と思われる、1行ずつ選択して順次書き
換えていくものとして説明を行ったが、1列ずつ選択し
て順次書き換えるように駆動することも可能である。
【0053】また、リセット動作は、第1主電極8側に
帯電粒子2を引きつけることにより行い、書き込み動作
はかかる帯電粒子2を第2主電極9側に引きつけること
によって行っても良い。この場合、図4及び図6を用い
て説明した駆動方法による場合と比較して、観察者から
見てリセット及び書き込み時の色が反転する。
【0054】また、第1主電極8と第2主電極9の両方
を分割電極群として形成しても良い。この場合、例え
ば、第1主電極8に対向するY行電極に対応するよう
に、パターニングすると、リセット動作をY行毎に行う
ことができるので、画像全体を1度にリセットすること
なく選択Y行のみリセットしながら、表示を書き換えて
いくことが可能となる。
【0055】また、図3〜図6を用いた説明では、観察
者は第1基板6側から表示装置を観察するものとして説
明を行ったが、逆に第2基板7側から観察するものとし
て表示装置を構成しても良い。いずれの基板側から表示
装置を観察するにしても、少なくとも観察側に位置する
基板や電極材料を適宜光透過性の材料に変更する必要が
あることはいうまでもない。
【0056】次に、本発明の表示装置の製造方法の一例
を図7を用いて説明する。同図の符号は、図1と同じで
あり、(a−1)〜(d−1)は第2主電極9の長尺方
向に平行な方向の断面の概略構成図を、(a−2)〜
(d−2)は第2主電極9の長尺方向に垂直な方向の断
面の概略構成図を示している。
【0057】先ず、第1基板6上に第1主電極8を形成
する。観察者が第1基板6側から表示を観察する場合に
は、第1基板6と第1主電極8とはいずれも光透過性の
材料を用いる必要がある。基板材料としては、一般的な
ガラスや石英も使用できるが、フレキシブルな表示装置
とする場合には、プラスチックフィルムを使用する。材
料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリエーテルサルフォン(PES)等が使用可能であ
る。また、第1主電極8の材料としては透明性が必要で
ある場合には、ITO(インジウム・チン・オキサイ
ド)、ZnO、SnO2等の金属酸化物を用いる。ま
た、透明性を必要としない場合には、Al、Au、P
t、Ag、Ni、Ti、Crなどの金属材料を用いるこ
とができ、必要に応じてパターニングして電極を形成す
る。
【0058】第1主電極8上には、絶縁性液体1と帯電
粒子2からなる分散系3を充填した複数本のマイクロカ
プセル4が二次元的に複数個配置される。かかるマイク
ロカプセル4の形成方法については後述する。該マイク
ロカプセル4の粒径は、小さすぎるとコントラストが低
下するため、要求するコントラストにもよるが、20μ
m以上が望ましい。分散系3を充填したマイクロカプセ
ル4は、必要に応じてシリコーン樹脂やアクリル樹脂な
どの支持材5と混合して第1主電極8上に塗布し、配置
する(a−1、a−2)。
【0059】次に、第2基板7上に第2主電極9を形成
する。基板材料としては、先に示した第1基板6と同様
である。また、第2主電極9の材料も前記第1主電極8
の材料と同様である。かかる第2主電極はストライプ状
にパターニングしてY行電極群を形成する。
【0060】上記第2主電極9を形成した第2基板7上
に、絶縁層10を介して第3電極11を形成する。絶縁
層10としては、フォトレジスト材料を用いることがで
きるが、厚さを厚くしたい場合には、特に厚膜フォトレ
ジスト材料が好ましく用いられる。第3電極11の材料
としては、ITO、Al、Ti、Cr等が用いられる。
絶縁層10及び第3電極11の形成方法としては、一旦
第2基板7上に全面に均一に絶縁層材料及び第3電極材
料を堆積せしめた後、ウエットエッチング或いはドライ
エッチングにより、第2主電極9とは直交する方向のス
トライプ状にパターニングし、X列電極群を形成する
(b−1、b−2)。
【0061】上記工程でそれぞれ作製した、マイクロカ
プセル4を配置した第1基板6と、互いに直交する第2
主電極9と第3電極11とを形成せしめた第2基板7と
を、各々の主電極が対向するように貼り合わせる。この
際、貼り合わせた一対の基板が剥がれないように、表示
を損なわない位置に適宜光硬化性或いは熱硬化性の接着
剤71を塗布しても良い(c−1、c−2)。
【0062】次に、貼り合わせた基板に上面から圧力を
かけ、マイクロカプセル4を一部変形せしめて、各電極
の電圧印加によって各マイクロカプセル4内の電界強度
分布が制御できるように、マイクロカプセル4と各電極
(8、9、11)とを接触或いは十分近い位置に近づけ
る。この際、製造中の装置が破壊されない程度に加熱し
ながら加圧しても良い。加圧後、接着剤71がある場合
には、これを硬化させて接着層72を形成する(d−
1、d−2)。図7では、便宜上マイクロカプセル4の
変形は第3電極11の形状に追従した分に加えて、その
断面形状が矩形に変形したものを示しているが、実際に
は断面形状の変化の度合いに関する制限はない。
【0063】以上の工程により作製した表示装置に、X
−Yアドレッシング可能な電気回路を接続することによ
って図4または図6に例示したようなX−Yマトリクス
表示を行うことが可能となる。
【0064】本発明に用いられるマイクロカプセル4
は、球状或いはそれを変形したものであり、マイクロカ
プセル4の材料としては、絶縁性材料であり、可視光の
透過率が高いアクリル樹脂、ポリスチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)、ポリエーテルサルフォン
(PES)等の樹脂、ゼラチンが用いられる。また、マ
イクロカプセル4の径は表示画素の大きさに応じて適宜
決定される。また、マイクロカプセル4の厚さは素材に
よるが、好ましくは0.1μm〜50μmである。
【0065】本発明に用いられる絶縁性液体1として
は、シリコーンオイル、オリーブオイルなどの油類、ト
ルエン、キシレン等芳香族炭化水素、パラフィン系炭化
水素(ノルマルパラフィン、イソパラフィン)等脂肪族
或いはハロゲン化炭化水素、高純度石油等、帯電粒子が
良好且つ安定に帯電することができ、且つ低粘度の液体
が好ましく使用される。中でもシリコーンオイルやイソ
パラフィンが好ましく用いられ、イソパラフィンとして
は、シェルジャパン(株)製「シェルゾール70,7
1,72」、エクソン化学(株)製「アイソパーG,
H,L,M」、出光石油(株)製「IPソルベント16
20,2028,2835」などが上市されている。ま
た、絶縁性液体1と帯電粒子2との比重を合わせるため
に、必要に応じて比重の大きい絶縁性液体を混合する。
また、絶縁性液体1を着色してカラー表示を行う場合に
は、着色剤として、染料等を上記液体中に溶解または分
散させて使用する。
【0066】本発明で用いられる帯電粒子2としては、
絶縁性液体1中で帯電しうる材料が用いられ、その色
は、材料自身の色でも適宜着色剤を添加したものでもよ
く、また粒子表面に他の材料を積層、混合したものでも
よい。また、帯電粒子2は、1種類或いは2種類以上の
材料で構成されていても良い。具体的には、例えば、酸
化チタン(白)、酸化アルミニウム(白)、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、アクリル樹脂等の樹脂に着色剤を混
合したものが好ましく使用される。また、着色剤として
は、カーボン(黒)を始め、公知の染顔料、例えばフタ
ロシアニンブルー、インダスレンブルー、ピーコックブ
ルー、パーマネントレッド、レーキレッド、ローダミン
レーキ、ハンザイエロー、パーマネントイエロー、ベン
ジンイエロー等広く使用することができる。また、必要
に応じて荷電制御剤を付与しておく。
【0067】尚、帯電粒子2の大きさとしては、粒径が
0.1μm〜50μmのものが好ましく用いられ、さら
に好ましくは0.1μm〜10μmである。
【0068】また、本発明にかかる分散系3において帯
電粒子2の混合割合としては、通常0.2質量%〜10
質量%程度であるが、帯電粒子2の色が視認できる程度
の必要な量を含有していれば特に制限されない。
【0069】本発明において、マイクロカプセル4に帯
電粒子2及び絶縁性液体1を充填する方法としては、従
来公知の界面重合法、不溶化反応、相分離法或いは界面
沈殿法などを用いることができる。
【0070】
【実施例】(実施例1)帯電粒子として平均粒径が約
1.5μmの酸化チタン微粒子と、絶縁性液体として青
色色素を溶解したエクソン社製「アイソパー」を用い
て、帯電粒子が3質量%分散した分散系を調整し、マイ
クロカプセル壁材としてはゼラチンを用いて、平均粒径
が約50μmの上記分散系を充填したマイクロカプセル
を作製した。
【0071】上記マイクロカプセルをシリコーン樹脂及
びその架橋剤からなる支持材に混合し、これを第1主電
極として厚さ0.2μmのITO透明電極が形成された
厚さ120μmのPETフィルムからなる第1基板の上
記第1主電極上にマイクロカプセルが単粒子層になるよ
うに一様に塗布した。
【0072】一方、厚さ100μmのPETフィルムか
らなる第2基板上に、厚さ200nmのAlを堆積し、
これを線幅96μm、ピッチ100μm、100本のス
トライプ状になるようにパターニングして第2主電極を
形成し、Y行電極とした。次いで、かかる第2主電極を
含む第2基板上に厚膜レジスト(東京応化社製「PME
−ACR2000」)を厚さ10μmに堆積し、さらに
その上にAlを厚さ200nmに堆積したものを、スト
ライプ状の第2主電極とは直交する方向に、幅4μm、
400本のストライプ状にフォトリソグラフィによりパ
ターニングして、第3電極を形成した。該第3電極は末
端部において4本ずつ電気的に接続し、これら4本の第
3電極をまとめて1列のX列電極とした。各X列電極に
おいて、第3電極のピッチは24μmとした。従って、
1本のX列電極の幅は76μmであった。また、隣接す
る2列のX列電極間のピッチは100μmとした。
【0073】以上のように作製した一対の基板を貼り合
わせてローラーで押しつけることにより、マイクロカプ
セルを局所的に変形せしめて各電極とマイクロカプセル
とが十分に接近するようにした。かかる状態で支持材を
硬化させた。
【0074】以上の工程を経て形成した各電極に電圧印
加回路を接続し、表示装置を作製した。尚、本表示装置
は上記説明から容易に理解されるように、観察者は第1
基板側から観察するものとした。
【0075】本表示装置において、以下の駆動方法を用
いることにより、X−Yマトリクス表示動作を確認し
た。以下、図8を用いてその表示動作を説明するが、全
表示画素(100×100)について説明することは紙
面の制約上困難であるので、Y行電極に関しては最初の
3行(Y1〜Y3行)、及びX列電極については最初の3
列(X1〜X3列)で指定される画素における表示動作を
主体に説明する。
【0076】図8において、(a)は第1主電極に印加
される電圧波形、(b)〜(d)はY1〜Y3行電極にそ
れぞれ印加される電圧波形、(e)〜(g)はX1〜X3
列電極にそれぞれ印加される電圧波形である。また、
(h)はT1〜T5の各期間における当該3×3画素の表
示状態を示す。さらに、T1〜T5の期間はいずれも30
msである。
【0077】最初に、T1期間において、第1主電極に
−30V、全X列電極(第3電極)に0V、全Y行電極
(第2主電極)に+30Vの電圧を印加し、マイクロカ
プセル中の全ての帯電粒子をY行電極側、即ち第2基板
側に引き寄せ、全画素を絶縁性液体の色(青色)にリセ
ットした。
【0078】次に、T2期間に、第1主電極と全Y行電
極に+40Vの電圧を印加し、全X列電極に0Vを印加
して、ホールド状態とした。かかるホールド状態におい
ては、先のリセット動作により作られた青色表示に変動
は見られなかった。
【0079】T3期間では、第1主電極に+40Vの電
圧を印加したまま、Y1行電極に0Vのパルス電圧を印
加した。残りのY行電極(Y2〜Y100行電極)にはホー
ルド状態で印加した+40Vの電圧をそのまま印加し続
けた。Y1行電極に上記0Vのパルス電圧を印加するの
に同期して、X1列電極及びX3列電極に書き込み信号と
して+10Vのパルス電圧を印加し、X2列電極を含む
他のX列電極に非書き込み信号として−30Vのパルス
電圧を印加すると、X1−Y1及びX3−Y1で指定される
画素、即ち選択点では、帯電粒子が第1主電極側に引き
寄せられて、観察者には、帯電粒子の色、即ち白色が観
察された。一方、残りの全ての画素ではT 2期間の表示
状態に変化は見られなかった。
【0080】T4期間では、第1主電極に+40Vの電
圧を印加したまま、Y2行電極に0Vのパルス電圧を印
加した。残りのY行電極(Y1及びY3〜Y100行電極)
には、ホールド状態で印加した+40Vの電圧を印加し
た。Y2行電極に上記0Vを印加するのに同期して、X2
列電極に+10Vのパルス電圧を印加し、X1列電極及
びX3列電極を含む他のX列電極に−30Vのパルス電
圧を印加すると、X2−Y 2で指定される画素、即ち選択
点では帯電粒子が第1主電極側に引き寄せられて、観察
者には帯電粒子の色、即ち白色が観察された。一方、残
りの全ての画素では、T3期間での表示状態に変化は見
られなかった。
【0081】T5期間では、第1主電極に+40Vを印
加したまま、Y3行電極に0Vのパルス電圧を印加し
た。残りのY行電極(Y1,Y2及びY4〜Y100行電極)
には、ホールド状態と同じ+40Vを印加した。Y3
電極に上記0Vのパルス電圧を印加するのに同期して、
2列電極及びX3列電極に+10Vのパルス電圧を印加
し、残りのX列電極には−30Vのパルス電圧を印加す
ると、X2−Y3及びX3−Y3で指定される画素、即ち選
択点では帯電粒子が第1主電極主電極側に引き寄せられ
て、観察者には帯電粒子の色、即ち白色が観察された。
一方、残りの全ての画素では、T4期間での表示状態に
変化は見られなかった。
【0082】以降、順次Y行電極を選択しながら、X列
電極に書き込み信号或いは非書き込み信号を印加するこ
とにより、全画素(100×100)の任意の選択点に
青または白の表示が可能であることを確認した。この
間、表示ムラの発生は見られなかった。
【0083】尚、上記実施例においては、選択Y行電極
を切り替える際に、途中ホールド状態を経由せずに切り
替えを行った場合を示したが、途中にホールド状態を挿
入しても問題なく任意の表示を行うことが可能であっ
た。
【0084】(実施例2)第2主電極をX列電極とし、
第3電極をY行電極とした以外は実施例1と同様にして
表示装置を作製した。
【0085】本表示装置において、以下の駆動方法を用
いることにより、X−Yマトリクス表示動作を確認し
た。以下、図9を用いて表示動作を説明するが、説明は
実施例1と同様に、Y行電極に関しては最初の3行(Y
1〜Y3行)、及びX列電極については最初の3列(X1
〜X3列)で指定される画素における表示動作を主体に
説明する。
【0086】図9において、(a)は第1主電極に印加
される電圧波形、(b)〜(d)はY1〜Y3行電極にそ
れぞれ印加される電圧波形、(e)〜(g)はX1〜X3
列電極にそれぞれ印加される電圧波形である。また、
(h)はT1〜T5の各期間における当該3×3画素の表
示状態を示す。T1〜T5の期間はいずれも30msであ
る。
【0087】最初に、T1期間において、第1主電極に
−30V、全Y行電極(第3電極)に0V、全X列電極
(第2主電極)に+30V、の電圧を印加し、マイクロ
カプセル中の全ての帯電粒子をX列電極側、即ち第2基
板側に引き寄せ、全画素を絶縁性液体の色(青色)にリ
セットした。
【0088】次に、T2期間に、第1主電極と全X列電
極に+45Vの電圧を印加し、全Y行電極に−20Vを
印加して、ホールド状態とした。かかるホールド状態に
おいては、先のリセット動作により作られた青色表示に
変動は見られなかった。
【0089】T3期間では、第1主電極に+45Vの電
圧を印加したまま、Y1行電極に+15Vのパルス電圧
を印加した。残りのY行電極(Y2〜Y100行電極)には
ホールド状態で印加した−20Vの電圧をそのまま印加
し続けた。Y1行電極に上記+15Vのパルス電圧を印
加するのに同期して、X1列電極及びX3列電極に書き込
み信号として+10Vのパルス電圧を印加し、X2列電
極を含む他のX列電極に非書き込み信号として+45V
のパルス電圧を印加すると、X1−Y1及びX3−Y1で指
定される画素、即ち選択点では、帯電粒子が第1主電極
側に引き寄せられて、観察者には、帯電粒子の色、即ち
白色が観察された。一方、残りの全ての画素ではT2
間の表示状態に変化は見られなかった。
【0090】T4期間では、第1主電極に+45Vの電
圧を印加したまま、Y2行電極に+15Vのパルス電圧
を印加した。残りのY行電極(Y1及びY3〜Y100行電
極)には、ホールド状態で印加した−20Vの電圧を印
加した。Y2行電極に上記+15Vを印加するのに同期
して、X2列電極に+10Vのパルス電圧を印加し、X1
列電極及びX3列電極を含む他のX列電極に+45Vの
パルス電圧を印加すると、X2−Y2で指定される画素、
即ち選択点では帯電粒子が第1主電極側に引き寄せられ
て、観察者には帯電粒子の色、即ち白色が観察された。
一方、残りの全ての画素では、T3期間での表示状態に
変化は見られなかった。
【0091】T5期間では、第1主電極に+45Vを印
加したまま、Y3行電極に+15Vのパルス電圧を印加
した。残りのY行電極(Y1,Y2及びY4〜Y100行電
極)には、ホールド状態と同じ−20Vを印加した。Y
3行電極に上記+15Vのパルス電圧を印加するのに同
期して、X1列電極及びX3列電極に+10Vのパルス電
圧を印加し、残りのX列電極には+45Vのパルス電圧
を印加すると、X1−Y3及びX3−Y3で指定される画
素、即ち選択点では帯電粒子が第1主電極主電極側に引
き寄せられて、観察者には帯電粒子の色、即ち白色が観
察された。一方、残りの全ての画素では、T4期間での
表示状態に変化は見られなかった。
【0092】以降、順次Y行電極を選択しながら、X列
電極に書き込み信号或いは非書き込み信号を印加するこ
とにより、全画素(100×100)の任意の選択点に
青または白の表示が可能であることを確認した。この
間、表示ムラの発生は見られなかった。
【0093】尚、上記実施例においては、選択Y行電極
を切り替える際に、途中ホールド状態を経由せずに切り
替えを行った場合を示したが、途中にホールド状態を挿
入しても問題なく任意の表示を行うことが可能であっ
た。
【0094】(実施例3)第1主電極を線幅96μm、
ピッチ100μm、100本のストライプ状にパターニ
ングした以外は実施例1と同様にして表示装置を作製し
た。
【0095】本表示装置において、以下の駆動方法を用
いることにより、X−Yマトリクス表示動作を確認し
た。以下、図10,図11を用いてその表示動作を説明
するが、説明は実施例1と同様に、Y行電極に関しては
最初の3行(Y1〜Y3行)、及びX列電極については最
初の3列(X1〜X3列)で指定される画素における表示
動作を主体に説明する。
【0096】図10において、(a)〜(c)は第1主
電極1〜3にそれぞれ印加される電圧波形、(d)〜
(f)はY1〜Y3行電極にそれぞれ印加される電圧波
形、(g)〜(i)はX1〜X3列電極にそれぞれ印加さ
れる電圧波形である。また、図11はT1〜T7の各期間
における当該3×3画素の表示状態を示す。T1〜T7
間はいずれも30msである。
【0097】最初に実施例1で示した方法により、図1
1のT1に示す表示パターンを形成した後、T1期間にお
いて、全第1主電極に+40Vのパルス電圧を、全Y行
電極(第2主電極)に+40Vのパルス電圧を、全X列
電極(第3電極)に−30Vの電圧パルスを印加してホ
ールド状態とした。
【0098】T2期間において、ホールド状態にある表
示装置に対して、Y1行電極に対向する第1主電極1に
−30V、残りの第1主電極(第1主電極2〜100)
に+40V、全X列電極に0V、Y1行電極に+30
V、残りのY行電極(Y2〜Y100行電極)に+40V、
の各パルス電圧を印加し、Y1行電極上のマイクロカプ
セル中の帯電粒子をY1行電極側、即ち第2基板側に引
き寄せ、Y1行の画素を絶縁性液体の色(青色)にリセ
ットした。
【0099】T3期間において、全第1主電極に+40
Vのパルス電圧を印加し、Y1行電極に0Vのパルス電
圧を印加した。残りのY行電極(Y2〜Y100行電極)に
はホールド状態で印加した+40Vの電圧を印加した。
1行電極に上記0Vのパルス電圧を印加するのに同期
させて、X2列電極に書き込み信号として+10Vのパ
ルス電圧を印加し、他のX列電極に非書き込み信号とし
て−30Vのパルス電圧を印加すると、X2−Y1で指定
される画素、即ち選択点では、帯電粒子が第1主電極側
に引き寄せられて、観察者には帯電粒子の色、即ち白色
が観察された。一方、残りの画素では表示状態に変化は
見られなかった。
【0100】T4期間において、Y2電極に対向する第1
主電極2に−30V、残りの第1主電極(第1主電極
1、3〜100)に+40V、全X列電極に0V、Y2
行電極に+30V、残りのY行電極(Y1及びY3〜Y
100行電極)に+40V、の各パルス電圧を印加し、Y2
行電極上のマイクロカプセル中の帯電粒子をY2行電
極、即ち第2基板側に引き寄せ、Y2行を絶縁性液体の
色(青色)にリセットした。
【0101】T5期間において、全第1主電極に+40
Vのパルス電圧を印加し、Y2行電極に0Vのパルス電
圧を印加した。残りのY行電極(Y1及びY3〜Y100
電極)にはホールド状態で印加した+40Vの電圧を印
加した。Y2行電極に上記0Vのパルス電圧を印加する
のに同期させて、X1及びX3列電極に書き込み信号とし
て+10Vのパルス電圧を印加し、他のX列電極に非書
き込み信号として−30Vのパルス電圧を印加すると、
1−Y2及びX3−Y2で指定される画素、即ち選択点で
は、帯電粒子が第1主電極側に引き寄せられて、観察者
には帯電粒子の色、即ち白色が観察された。一方、残り
の画素では表示状態に変化は見られなかった。
【0102】T6期間において、Y3電極に対向する第1
主電極3に−30V、残りの第1主電極(第1主電極
1、2、4〜100)に+40V、全X列電極に0V、
3行電極に+30V、残りのY行電極(Y1,Y2及び
4〜Y100行電極)に+40V、の各パルス電圧を印加
し、Y3行電極上のマイクロカプセル中の帯電粒子をY3
行電極、即ち第2基板側に引き寄せ、Y3行を絶縁性液
体の色(青色)にリセットした。
【0103】T7期間において、全第1主電極に+40
Vのパルス電圧を印加し、Y3行電極に0Vのパルス電
圧を印加した。残りのY行電極(Y1,Y2及びY4〜Y
100行電極)にはホールド状態で印加した+40Vの電
圧を印加した。Y3行電極に上記0Vのパルス電圧を印
加するのに同期させて、X1電極に書き込み信号として
+10Vのパルス電圧を印加し、他のX列電極に非書き
込み信号として−30Vのパルス電圧を印加すると、X
1−Y3で指定される画素、即ち選択点では、帯電粒子が
第1主電極側に引き寄せられて、観察者には帯電粒子の
色、即ち白色が観察された。一方、残りの画素では表示
状態に変化は見られなかった。
【0104】以下、順次第1主電極とY行電極を選択し
ながら、リセットの後にX列電極に書き込み信号或いは
非書き込み信号を印加することにより、画像全体に同じ
リセット動作を行うことなく、1行ずつ書き換えを行
い、全画素(100×100)の表示パターンを更新で
きることが可能であることを確認した。この間、表示ム
ラの発生は見られなかった。
【0105】尚、上記実施例においては、選択Y行電極
を切り替える際に、途中ホールド状態を経由せずに切り
替えを行った場合を示したが、途中にホールド状態を挿
入しても問題なく任意の表示を行うことが可能であっ
た。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、カラー
化が容易で帯電粒子の偏在化も防止された、マイクロカ
プセルを用いた電気泳動表示装置において、アクティブ
マトリクス回路を用いることなく、良好なX−Yマトリ
クス駆動を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の断面構造を示す概略図であ
る。
【図2】本発明の表示装置の他の構成例の断面構造を示
す概略図である。
【図3】本発明の表示装置の一例の電極構成を示す概略
図である。
【図4】図3に示した本発明の表示装置のX−Yマトリ
クス駆動方法の一例を示す図である。
【図5】本発明の表示装置の他の例の電極構成を示す概
略図である。
【図6】図5に示した本発明の表示装置のX−Yマトリ
クス駆動方法の一例を示す図である。
【図7】本発明の表示装置の製造方法の一例を模式的に
示す図である。
【図8】本発明の実施例1の表示装置の駆動に用いた駆
動波形と表示状態を示す図である。
【図9】本発明の実施例2の表示装置の駆動に用いた駆
動波形と表示状態を示す図である。
【図10】本発明の実施例3の表示装置の駆動に用いた
駆動波形を示す図である。
【図11】本発明の実施例3の表示装置を図10の駆動
波形で駆動した際の表示状態を示す図である。
【図12】従来の電気泳動表示装置の表示原理を示す図
である。
【図13】従来のマイクロカプセルを用いた電気泳動表
示装置の表示原理を示す図である。
【符号の説明】 1 絶縁性液体 2 帯電粒子 3 分散系 4 マイクロカプセル 5 支持材 6 第1基板 7 第2基板 8 第1主電極 9 第2主電極 10 絶縁層 11 第3電極 71 接着剤 72 接着層 121 絶縁性液体 122 帯電粒子 123 分散系 124 マイクロカプセル 125 支持材 126,127 基板 128,129 電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向配置する第1の基板及び第2
    の基板と、互いに対向配置する第1の基板に支持された
    第1主電極と第2の基板に支持された第2主電極と、上
    記基板間に複数個配置された絶縁性材料からなる光透過
    性のマイクロカプセル内に充填された絶縁性液体中に帯
    電粒子を分散してなる分散系と、第1主電極及び第2主
    電極から絶縁状態で上記基板間に配置された第3電極
    と、を備え、上記分散系に印加した電圧によって上記帯
    電粒子を第1主電極或いは第2主電極の方向に移動させ
    ることによって表示を行う表示装置であって、上記第1
    主電極と第2主電極間に電圧を印加して発生させた電界
    を、上記第3電極に電圧を印加することによって調整
    し、上記帯電粒子の移動を制御することを特徴とする表
    示装置。
  2. 【請求項2】 第1主電極、第2主電極及び第3電極に
    それぞれ印加した電圧によって、所定の帯電粒子の移動
    に必要な電界が分散系の90%以上に形成される請求項
    1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 第3電極が、第1主電極上或いは第2主
    電極上に絶縁層を介して形成されている請求項1または
    2に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 絶縁層の厚さと第3電極の厚さの合計
    が、マイクロカプセルの基板に垂直な方向の最大幅の1
    /2以下であり、帯電粒子の粒径以上である請求項3記
    載の表示装置。
  5. 【請求項5】 第1主電極及び第2主電極の少なくとも
    一方がストライプ状に形成され、第3電極が該ストライ
    プに直交する方向のストライプ状に形成されている請求
    項1〜4のいずれかに記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 隣接する2つの第3電極間の中心間距離
    がマイクロカプセルの基板に平行な方向の最大幅よりも
    小さい請求項5記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも一部の第3電極が、隣接する
    2つの第3電極間の間隔が、マイクロカプセルの基板に
    平行な方向の最大幅の1/2よりも小さくなるように配
    置された請求項5記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 隣接する2つの第3電極の間隔が、帯電
    粒子の粒径以上である請求項1〜7のいずれかに記載の
    表示装置。
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