JP3486109B2 - 媒体収納繰出装置 - Google Patents

媒体収納繰出装置

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JP3486109B2
JP3486109B2 JP19835198A JP19835198A JP3486109B2 JP 3486109 B2 JP3486109 B2 JP 3486109B2 JP 19835198 A JP19835198 A JP 19835198A JP 19835198 A JP19835198 A JP 19835198A JP 3486109 B2 JP3486109 B2 JP 3486109B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣やその他の印
字媒体等を取り扱う媒体収納繰出装置に係り、例えば自
動取引装置等に内蔵され、媒体の収納および繰出を行う
媒体収納繰出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、金融機関
に設置された紙幣入出金装置やその他の自動取引装置に
内蔵された金種カセットが知られている。図8は従来例
を示す外観図であり、紙幣入出金装置に内蔵された金種
カセットの外観を示すものである。図9は従来例を示す
説明図であり、金種カセットの側面から見た説明図とな
っている。
【0003】図において、1は金種カセットであり、2
はその枠体を示す。3は駆動部であり、枠体2に配設さ
れている。駆動部3は、ギアプーリ4,5,6とタイミ
ングベルト7から構成され、後述するステージ部を昇降
させる。8はテンションプーリであり、タイミングベル
ト7の背面に接するように配設される。該タイミングベ
ルト7は、ギアプーリ4,5,6およびテンションプー
リ8により張設されている。
【0004】9はステージ部であり、紙幣を集積状態で
搭載するステージ10および該ステージ10を支持する
支持材11によって構成され、枠体2内に配設されてい
る。その支持材11は駆動部3のタイミングベルト7に
取り付けてある。図示せぬ駆動源によってギアプーリ4
が回転すると、ギアプーリ5,6を介してタイミングベ
ルト7が駆動されるため、該タイミングベルト7ととも
にステージ部9が昇降する。
【0005】金種カセット1の上方には、ピックアップ
ローラ12および分離機構部13が配設されている。ス
テージ部9が上昇すると、ステージ10に搭載された紙
幣14が、ピックアップローラ12の回転によって繰り
出され、分離機構部13で1枚に分離される。15はガ
イド部であり、フロントガイド16、リアガイド17お
よびサイドガイド18,19によって構成されている。
ステージ部9は、このガイド部15に案内されて該ガイ
ド部15内を昇降することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術では、ステージが昇降するとき、該ステージ上に
搭載された紙幣がガイド部に擦れ、摩擦抵抗によりその
紙幣の集積状態が不安定になるという問題があった。図
10はステージ上昇時の紙幣の状態を示す説明図であ
り、図11はステージ下降時の紙幣の状態を示す説明図
である。これらの図に示すように紙幣の集積状態が不安
定になると、ピックアップローラによる繰出時および分
離機構による1枚分離時に、紙幣を折り曲げたり斜行さ
せたりする等の搬送不良を引き起こすことがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、媒体を受入れ
る開口部を有するとともに内部に媒体を収納可能なガイ
ド部と、前記ガイド部内に集積させた媒体を上下方向に
移動させるステージ部と、前記開口部近傍に設けられ、
前記ガイド部内部に集積させた媒体の繰出および分離を
行う繰出分離手段とから成る媒体収納繰出装置におい
、媒体と対向し、前記ガイド部内部に位置する部分が
上下動可能な搬送ベルトと、媒体の集積状態を検知する
センサと、該センサによって媒体の集積状態異常が検知
された場合、前記ステージ部を停止させておくとともに
前記搬送ベルトを動作させるように制御する制御部と
設けたことを特徴とする。
【0008】また、第1の駆動源と、第2の駆動源とを
設け、前記第1の駆動源により前記ステージ部を駆動
し、前記第2の駆動源により前記搬送ベルトを駆動する
ことを特徴とする。また、前記制御部が、前記搬送ベル
を下降させるように制御することを特徴とする。
た、前記ガイド部内部に位置する部分が上下動可能な搬
送ベルトと、前記ステージ部を駆動する第1の駆動源
と、前記搬送ベルトを駆動する第2の駆動源と、媒体の
集積状態を検知するセンサと、該センサによって媒体の
集積状態異常が検知された場合、前記第1の駆動源を制
御してステージ部を停止させておくとともに前記第2の
駆動源を制御して搬送ベルトを下降させる制御部とを設
けたことを特徴とする。また、前記搬送ベルトは、媒体
の周囲に複数設けられたことを特徴とする
【0009】そして、ガイド部の上下方向にステージ部
の昇降範囲に対応した長さを有するガイド溝を設け、ス
テージ部に、ガイド溝に沿って上下動可能にそのガイド
溝と嵌合するステージ突起を設けたことを特徴とする。
さらに、搬送ベルトの媒体と対向する面に、上部斜面と
下部斜面とからなる傾斜突起部を設けたことを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に図を用いて本発明の実施の
形態について説明する。 〔第1の実施の形態〕図1は第1の実施の形態を示す外
観図であり、本発明の媒体収納繰出装置の一例として紙
幣入出金装置等に内蔵された金種カセットの外観を示す
斜視図となっている。図2は第1の実施の形態を示す説
明図(1)であり、金種カセットを側面から見た説明図
となっている。図3は第1の実施の形態を示す説明図
(2)であり、金種カセットの枠体内を示す説明図とな
っている。
【0011】これらの図において、20は金種カセット
であり、21はその枠体を示す。22は駆動部であり、
枠体21に配設されている。駆動部22は、ギアプーリ
23,24,25とタイミングベルト26から構成さ
れ、後述するステージ部を昇降させる。27はテンショ
ンプーリであり、タイミングベルト26の背面に接する
ように配設される。このタイミングベルト26は、ギア
プーリ23,24,25およびテンションプーリ27に
より張設されている。
【0012】28はステージ部であり、媒体としての紙
幣を集積状態で搭載するステージ29および該ステージ
29を支持する支持材30によって構成され、枠体21
内に配設されている。その支持材30は駆動部22のタ
イミングベルト26に取り付けてある。31はガイド部
であり、フロントガイド32、リアガイド33およびサ
イドガイド34,35によって構成されている。ステー
ジ部28は、このガイド部31に案内されて該ガイド部
31により形成された空間内を昇降することになる。
【0013】36はネジギアであり、前記ギアプーリ2
5と同一軸に配設されている。該ギアプーリ25および
ネジギア36の軸には、プーリ37(図3参照)をさら
に配設し、該プーリ37とこれに対応させて上方に配設
したプーリ38とに搬送ベルト39を張設する。40は
ネジギアであり、前記ネジギア36と歯合している。ネ
ジギア40の軸にはプーリ41が配設され、該プーリ4
1とこれに対応させて上方に配設したプーリ42とに搬
送ベルト39を張設する。
【0014】前記ネジギア36を設けた軸の他方の軸端
にも図示せぬネジギアを設けてあり、該ネジギアにもう
ひとつのネジギア43(図3参照)を歯合させ、該ネジ
ギア43の軸にプーリ44(図3参照)を配設し、該プ
ーリ44とこれに対応させて上方に配設したプーリ45
とに搬送ベルト39を張設する。ネジギア40を設けた
軸の他方の軸端にもネジギア46を設けてあり、これに
ネジギア47を歯合させ、該ネジギア47の軸にプーリ
48を配設し、該プーリ48とこれに対応させて上方に
配設したプーリ49とに搬送ベルト39を張設する。
【0015】なお、図1では、フロントガイド32、リ
アガイド33、サイドガイド34およびサイドガイド3
5のそれぞれに対して2本づつ搬送ベルト39を張設し
た場合を例示して説明しているが、これに限定されるも
のではない。本実施の形態では、前記ギアプーリとネジ
ギアにより、ステージ部28と搬送ベルト39の移動方
向および速度が同一になるように構成されている。すな
わち、ステージ部28と搬送ベルト39は同期して昇降
する。
【0016】金種カセット20の上方には、ピックアッ
プローラ12および分離機構部13が配設されている。
該ピックアップローラ12および分離機構部13は繰出
分離手段としてはたらく。以下に本実施の形態の動作に
ついて説明する。図示せぬ駆動源によってギアプーリ2
3が回転すると、ギアプーリ24,25を介してタイミ
ングベルト26が駆動されるため、該タイミングベルト
26とともにステージ部28が昇降する。
【0017】一方、ギアプーリ23が回転することによ
りギアプーリ24とタイミングベルト26を介してギア
プーリ25が回転するため、該ギアプーリ25と同軸に
配設されたネジギア36およびプーリ37が回転する。
また、そのネジギア36が回転することにより、これと
歯合したネジギア40も回転する。従って、該ネジギア
40と同軸に設けられたプーリ41およびネジギア46
も回転する。そして、該ネジギア46と歯合したネジギ
ア47も回転し、これと同軸に配設されたプーリ48が
回転する。さらに、ネジギア36の軸の他端に配設され
た図示しないネジギアが回転することにより、これと歯
合したネジギア43が回転し、該ネジギア40と同軸に
配設されたプーリ44が回転する。
【0018】プーリ37,41,44,48が回転する
ことにより、これらにより張設された搬送ベルト39が
ステージ部28と同一方向かつ同一速度で昇降する。す
なわち、搬送ベルト39はステージ部28と同期して動
作する。ステージ部28のステージ29上に搭載された
紙幣は、フロントガイド32、リアガイド33、サイド
ガイド34,35からなるガイド部31に接することな
く、ステージ29と同期して昇降する搬送ベルト39に
接した状態で昇降するため、摩擦抵抗がかからず、常に
安定した集積状態を保つことができる。すなわち、図1
0や図11に示した状態となることがなく、常に安定し
て動作する。
【0019】このように紙幣の集積状態が安定している
ため、ピックアップローラ12による紙幣繰出および分
離機構部13による1枚分離も安定して確実に実行さ
れ、紙幣を折り曲げたり、斜行させたりする等の搬送不
良を起こすことがなくなる。 〔第2の実施の形態〕本実施の形態は、第1の実施の形
態の構成において、ステージ部を駆動する駆動系と搬送
ベルトを駆動する駆動系とを分離し、それぞれ独立した
駆動源に接続したことを特徴としている。さらに、媒体
の集積状態を検知するセンサを設けたことを特徴として
いる。
【0020】図4は第2の実施の形態を示す外観図であ
り、本発明の媒体収納繰出装置の一例として紙幣入出金
装置等に内蔵された金種カセットの外観を示す斜視図と
なっている。この図において、50は金種カセットであ
り、51はその枠体を示す。52,53,54はギアプ
ーリであり、55はタイミングベルトを示している。5
6はテンションプーリであり、タイミングベルト55の
背面に接するように配設されている。このタイミングベ
ルト55は、ギアプーリ52,53,54およびテンシ
ョンプーリ56により張設されている。ギアプーリ52
は、後述する第1の駆動源に駆動されることにより回転
する。
【0021】ステージ部28は、紙幣を集積状態で搭載
するステージ29と支持材30とから成り、枠体51内
に配設されている。その支持材30はタイミングベルト
55に取り付けてある。31はガイド部であり、フロン
トガイド32、リアガイド33およびサイドガイド3
4,35によって構成されている。ステージ部28は、
このガイド部31に案内されて該ガイド部31により形
成された空間内を昇降することになる。
【0022】57はネジギアであり、第1の実施の形態
(図1,図2,図3)のネジギア36に相当するもので
あるが、ギアプーリとは異なる軸に配設され、後述する
第2の駆動源によって独立して駆動される点が異なって
いる。すなわち、このネジギア57は、ステージ部28
を駆動するギアプーリ52,53,54、タイミングベ
ルト55およびテンションプーリ56から独立し、第2
の駆動源に駆動されて回転する。
【0023】ネジギア57以外のネジギア、プーリおよ
び搬送ベルトの構成は、第1の実施の形態と同様であ
る。図4では、ネジギア57,40,46,47、プー
リ38,41,42,45,48,49および搬送ベル
ト39が見えているが、他のネジギアおよびプーリにつ
いても、第1の実施の形態と同様に配設されている。5
9,60はセンサであり、発光素子および受光素子から
成り、該発光素子と受光素子による光軸がガイド部31
内の空間を通過するように配設され、その光軸を紙幣が
遮った場合にそのことを検知可能である。センサ59は
その光軸がフロントガイド32−リアガイド33間を貫
くように配設されており、センサ60はその光軸がサイ
ドガイド34−サイドガイド35間を貫くように配設さ
れている。
【0024】金種カセット50の上方には、第1の実施
の形態と同様に、ピックアップローラ12および分離機
構部13が配設されている(図4では省略)。図5は第
2の実施の形態を示す簡略ブロック図であり、この図を
併せて参照し、説明する。61は第1の駆動源であり、
ギアプーリ52を駆動して回転させる。62は第2の駆
動源であり、ネジギア57を駆動して回転させる。
【0025】63は制御部であり、センサ59,60か
らの情報を取得するとともに第1の駆動源61、第2の
駆動源62、ピックアップローラ12および分離機構部
13を制御して動作させる。このように、本実施の形態
では、制御部63の制御の下、第1の駆動源61を駆動
することによってステージ部28を昇降させることがで
き、第2の駆動源62を駆動することにより、搬送ベル
ト39を上下動させることができる。
【0026】以下に本実施の形態の動作について説明す
る。制御部63は、装置内に収納している紙幣の集積枚
数を認識しており、紙幣の入出が発生する度にその枚数
分を加算/減算し、常に装置内の集積枚数のデータを保
持している。紙幣が集積すると、その集積枚数によって
厚さを知ることができる。すなわち、予めこの集積枚数
と厚さとの関係を制御部63に記録しておき、該制御部
63が、この集積枚数と厚さとの関係および前記集積枚
数のデータから、ステージ部28上に集積した紙幣の厚
さを算出する。
【0027】なお、ここで算出する厚さとは、紙幣が正
常に集積された状態での厚さである。従って、この算出
された厚さと実際の厚さが異なっていれば、集積状態が
異常と判断することができる。以下に、集積状態の判
定、そして正しい集積状態を保つための処理について詳
述する。
【0028】まず、制御部63の制御の下、第1の駆動
源61を駆動することによってステージ部28を移動さ
せる。ここでは、前記の如く算出された紙幣の厚さを考
慮して、該紙幣がセンサ59,60の光軸を遮らないと
判断される位置まで、ステージ部28を下げて停止させ
る。この状態で、センサ59,60の光軸が遮断されて
いなければ、制御部63は、紙幣が正しく集積されてい
るものと判断するが、センサ59,60の光軸が遮断さ
れている場合には、紙幣の集積状態が異常であると判断
し、センサ59,60の光軸が遮断されない状態となる
まで、第2の駆動源62のみを駆動して搬送ベルト39
を下降方向(内部側すなわち紙幣に向いた側が下降する
方向)に回転させる。
【0029】紙幣の集積状態が正常となったことを確認
したうえで、繰出その他の動作を引き続き実行する。こ
のように、紙幣の集積状態を判定可能とし、集積状態が
異常である場合にはその集積状態を正常に復旧させるこ
ととしたため、常に紙幣を正常に安定した状態で収納
し、繰出その他の処理を行うことができるようになる。
従って、開口した上方から送り込まれてきた紙幣がステ
ージ部28上に集積する際に、ガイド部31の一面側に
片寄ってしまったような場合でも、ステージ部28を停
止させた状態で搬送ベルト39を回転させることによっ
てその集積状態を矯正して正常にすることが可能とな
る。
【0030】〔第3の実施の形態〕本実施の形態は、第
1または第2の実施の形態の構成において、ガイド部に
ガイド溝を設け、これに対応させてステージ部にステー
ジ突起を設けたことを特徴としている。図6は第3の実
施の形態を示す外観図であり、本発明の媒体収納繰出装
置の一例として紙幣入出金装置等に内蔵された金種カセ
ットの外観を示す斜視図となっている。
【0031】この図において、64は金種カセットであ
り、65はその枠体を示す。66はガイド部であり、フ
ロントガイド67、リアガイド68およびサイドガイド
69,70によって構成されている。本実施の形態のガ
イド部66には、ガイド溝71を設けてあり、該ガイド
溝71に対応させてステージ72にステージ突起73を
配設する。このステージ72と支持材30とから、本実
施の形態のステージ部74が構成されている。
【0032】ステージ72のステージ突起73は、ガイ
ド部66のガイド溝71に嵌合し、該ガイド溝71に沿
って昇降する。なお、この図の例では、フロントガイド
67とリアガイド68にそれぞれガイド溝71を3つ設
け、サイドガイド69,70にそれぞれガイド溝71を
1つ設け、これらに対応させた数および配置によりステ
ージ突起73を設けた場合を例として説明したが、この
数および配置に限定されるものではない。
【0033】前述の如く、ステージ突起73を設けたこ
とにより、ステージ72上に集積した紙幣がステージ7
2の下にもぐり込もうとした場合にも、それを防止する
ことができ、常に良好な集積状態を保つことが可能とな
る。 〔第4の実施の形態〕本実施の形態は、第1、第2また
は第3の実施の形態の構成において、傾斜突起部を有す
る搬送ベルトを設けたことを特徴としている。
【0034】図7は第4の実施の形態の搬送ベルトを示
す説明図である。本実施の形態の搬送ベルト75は、前
述の各実施の形態における搬送ベルト39に対応するも
ので、同様にプーリに張設されているが、その背面(紙
幣14に対向する面)に、傾斜突起部76を有する構成
となっている。この傾斜突起部76は、上側の上部斜面
76aと下側の下部斜面76とから成るものである。
【0035】第2の実施の形態にて説明したように、ス
テージ72上の紙幣の集積状態が異常と判定された場
合、ステージ72を停止させた状態で搬送ベルト75の
みを下降させるが、この時、紙幣14に曲げ癖がついて
いると、搬送ベルト稼働時にはその紙幣14は一旦正常
の厚さになるものの、搬送ベルトを停止させた場合に、
その紙幣は元の曲がった状態に戻ろうとする。ここで、
本実施の形態の搬送ベルト75は、傾斜突起部76を有
するので、元に戻ろうとした紙幣14は、その端部が下
部斜面76bに当接してとまり、正常な集積状態が維持
される。
【0036】なお、ステージ72を停止させて搬送ベル
ト75を下降させる場合、下部斜面76bがステージ7
2や紙幣14に接したとしても、その下部斜面76bの
傾斜に沿って搬送ベルト75が逃げることができ、該搬
送ベルト75を正常に下降させることができる。また、
紙幣が上方から送り込まれた時に、紙幣14が上部斜面
76aに触れたとしても、上部斜面76aの傾斜に沿っ
てその紙幣14が落下し、正常に集積することができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、搬送ベルト
を設けて、媒体がガイド部に接することなく移動できる
ようにしたため、摩擦抵抗がかからず、常に安定した集
積状態を保つことができ、媒体繰出および分離動作も安
定して確実に実行され、媒体を折り曲げたり、斜行させ
たりする等の搬送不良を起こすことがなくなる効果を有
する。
【0038】また、媒体の集積状態を判定するセンサ設
け、ステージ部と搬送ベルトとを別々に駆動可能とした
ため、媒体集積に異常が発生したとしても、その集積状
態を正常に復旧させることが可能となる効果を有する。
さらに、ガイド溝およびステージ突起を設けたことによ
り、ステージ上に集積した媒体が下にもぐり込もうとし
た場合にも、それを防止することができ、常に良好な集
積状態を保つことが可能となる。
【0039】また、搬送ベルトに傾斜突起部を設けたこ
とにより、媒体の集積状態を矯正する能力が向上する効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す外観図
【図2】第1の実施の形態を示す説明図(1)
【図3】第1の実施の形態を示す説明図(2)
【図4】第2の実施の形態を示す外観図
【図5】第2の実施の形態を示す簡略ブロック図
【図6】第3の実施の形態を示す外観図
【図7】第4の実施の形態の搬送ベルトを示す説明図
【図8】従来例を示す外観図
【図9】従来例を示す説明図
【図10】ステージ上昇時の媒体の状態を示す説明図
【図11】ステージ下降時の媒体の状態を示す説明図
【符号の説明】
14 媒体 28 ステージ部 31 ガイド部 39 搬送ベルト 59,60 センサ 61 第1の駆動源 62 第2の駆動源 63 制御部 66 ガイド部 71 ガイド溝 73 ステージ突起 74 ステージ部 75 搬送ベルト 76 傾斜突起部 76a 上部斜面 76b 下部斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−40192(JP,A) 特開 平8−73053(JP,A) 特開 平9−58899(JP,A) 特開 平10−138180(JP,A) 特開 昭56−85195(JP,A) 特開 昭63−143136(JP,A) 実開 昭60−162524(JP,U) 実開 平2−79332(JP,U)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体を受入れる開口部を有するとともに
    内部に媒体を収納可能なガイド部と、前記ガイド部内に
    集積させた媒体を上下方向に移動させるステージ部と、
    前記開口部近傍に設けられ、前記ガイド部内部に集積さ
    せた媒体の繰出および分離を行う繰出分離手段とから成
    る媒体収納繰出装置において、 媒体と対向し、前記ガイド部内部に位置する部分が上下
    可能な搬送ベルトと、媒体の集積状態を検知するセン
    サと、該センサによって媒体の集積状態異常が検知され
    た場合、前記ステージ部を停止させておくとともに前記
    搬送ベルトを動作させるように制御する制御部とを設け
    たことを特徴とする媒体収納繰出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、第1の駆動源と、第2の駆動源とを設け、前記第1の駆
    動源により前記ステージ部を駆動し、前記第2の駆動源
    により前記搬送ベルトを駆動 することを特徴とする媒体
    収納繰出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記制御部が、 前記搬送ベルトを下降させるように制御
    することを特徴とする媒体収納繰出装置。
  4. 【請求項4】 媒体を受入れる開口部を有するとともに
    内部に媒体を収納可能なガイド部と、前記ガイド部内に
    集積させた媒体を上下方向に移動させるステージ部と、
    前記開口部近傍に設けられ、前記ガイド部内部に集積さ
    せた媒体の繰出および分離を行う繰出分離手段とから成
    る媒体収納繰出装置において、前記ガイド部内部に位置する部分が上下動可能な搬送ベ
    ルトと、前記ステージ部を駆動する第1の駆動源と、前
    記搬送ベルトを駆動する第2の駆動源と、媒体の集積状
    態を検知するセンサと、該センサによって媒体の集積状
    態異常が検知された場合、前記第1の駆動源を制御して
    ステージ部を停止させておくとともに前記第2の駆動源
    を制御して搬送ベルトを下降させる制御部とを設けた
    とを特徴とする媒体収納繰出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    おいて 記搬送ベルトは、媒体の周囲に複数設けられたことを
    特徴とする媒体収納繰出装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記ガイド部の上下方向に前記ステージ部の昇降範囲に
    対応した長さを有するガイド溝を設け、 前記ステージ部に、前記ガイド溝に沿って上下動可能に
    そのガイド溝と嵌合するステージ突起 を設けたことを特
    徴とする媒体収納繰出装置。
  7. 【請求項7】 請求項において、前記搬送ベルトの媒体と対向する面に、上部斜面と下部
    斜面とからなる傾斜突起部 を設けたことを特徴とする媒
    体収納繰出装置。
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