JP3667041B2 - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿や記録紙等のシートを供給するシート給送装置、及び該シート給送装置から送り出されたシートに画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術における、複写機等の画像形成装置に装備されるシート給送装置100に関して図9を参照して説明する。
【0003】
図9においてシート給送装置の上面には公知のレーザービームプリンタ等の画像形成装置が搭載されており、シート給送装置100は、不図示の画像形成装置に対してシートSを送り込むものである。
【0004】
シート給送装置は、シートSを積載して昇降可能なトレイ101と、該トレイを内蔵しシートSをトレイ101上に積載するために引き出し可能な収納庫102と、収納庫102を支え該収納庫の出し入れのためのガイド103と、トレイ101上のシートSを給送する給送手段(ピックアップローラ、リタードローラ対等であり、この図においては図示されない)及び画像形成装置にシートSを送り込む搬送部を装備したフレームFと、を備えている。
【0005】
また、収納庫102の内側には、シートSを積載するトレイ101が四隅近辺に固定されたワイヤー104a,104b,104c,104d(以下ワイヤー104)によって収納庫102内に吊り下げられており、各ワイヤーの他端は収納庫に固定されたプーリー軸105(複数)に回転自在に係合しているプーリー106(複数)を経由して収納庫102の前後(引き出し方向の手前側と奥側)に設けられた巻取ウインチ107a,107b(以下巻取ウインチ107)に夫々連結している。
【0006】
巻取ウインチ107は、収納庫102に回転自在に固定された一本の巻取軸108に固定されており、収納庫102がフレームFに装着された状態では、巻取軸108に設けられた歯車109がフレームFに設けられた歯車110に接続し、フレームFに設けられている不図示のモーターを駆動することで巻取ウインチ107を回転させ、該巻取ウインチ107の胴体に各ワイヤー104を巻き付けてトレイ101の上昇を行う。
【0007】
また、収納庫102をフレームFから引き出すことで収納庫102に取り付けられた巻取軸108の歯車109とフレームFに設けられた歯車110との接続が解除される。そして、トレイ101は自重およびシートSの重さによって下降する。
【0008】
フレームFには、上昇してきたシートSの上面を検知する検知手段が設けられており、上昇してきたシートSの上面を検知すると巻取ウインチを駆動するモータを止める。
【0009】
また、フレームFに設置された給送手段によってトレイ101上のシートSが順次送り出されて、最上位のシートの位置が低くなると検知手段がシートSの上面を検知するまでトレイ101を上昇させる。
【0010】
各ワイヤーが経由するプーリー106は、トレイ101とワイヤー104の固定点の垂直線上にプーリー106とワイヤー104の接点がくるように設置されており、トレイは収納庫に接触しないようにワイヤー104によって吊り下げられている。
【0011】
あるいは、巻取ウインチ107の軸方向にワイヤー104が巻き取られ、ワイヤー104が巻取ウインチ107の軸方向に移動してもワイヤー104にストレスが加わらないように、プーリー106はプーリー軸105の軸方向に移動可能に取り付けられている。
【0012】
また、シートSの搬送方向に対して、直角方向のシート位置基準となるシート基準板111は、トレイ101の昇降の邪魔にならないように、トレイ101にあけられた穴を通って収納庫102に取り付けられている。
【0013】
シート規制板112も、シート基準板11と同様にトレイ101の昇降の邪魔にならないようにトレイ101にあけられた穴を通って、収納庫102に取り付けられている。従って、トレイ101に積載されたシートSはトレイ101の昇降に係わりなく、シート規制板111とシート基準板112により位置決めされている。
【0014】
尚、この従来技術においては巻取軸108は収納庫102の前板102aと後板102bに固定された軸受(不図示)により収納庫102に対して固定されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成において、収納庫102をフレームFに収納した場合の位置決めは、ガイド103により後方に移動する収納庫102と共に巻取軸108の先端部がフレームFの後板Faに設けられている軸受113に挿入されることで行なわれる。
【0016】
このため、装置自体の組み立て精度やガイド103のガタ及び経年変化等により巻取軸108の位置と軸受113の位置に偏差が生じてしまうことがある。
【0017】
左右方向の偏差に関してはガイド103の水平方向の移動により吸収することができるが、上下(高さ)方向の偏差は、収納庫102自体が傾斜したり、あるいは巻取軸108が撓み変形している状態となる場合がある。
【0018】
このような状態では、巻取軸108は曲げモーメントが負荷されたり、また変形してしまうため、巻取軸108が回転しにくい状態となる。従って巻取軸108を回転させるために大きな駆動力を必要としたり、軸受に与える偏荷重により装置寿命を短くするといった問題が生じてしまう。
【0019】
この状態を回避するため、フレームFに設けられた軸受113を上下方向に延びた長穴にしている場合(図9)がある。この場合には上下方向の位置決めが不十分であるため、上下方向で巻取軸108の歯車109とフレームF側に設けられた歯車110との噛み合い精度が低下する。このことが原因で駆動ユニットの負荷が増えたり、歯車の破損が生じる場合がある。
【0020】
また、シート規制板111とシート基準板112に関しては、異なるサイズのシートをトレイ101上に載置させる場合には、シートの大きさに合わせて、取り付け位置をオペレータにより変更する必要がある。
【0021】
しかしながら、これらのシート規制板111とシート基準板112は板金部品または薄いシート状のプラスチック成形品であるために、撓みや曲がりが発生し易く、該板に設けられた差し込み部を収納庫102側のスリットに挿入させる操作をスムーズに行なうことが困難となったり、また、シートのサイズが大きくなりスリットの位置が離れた場合には挿入し易い別のスリットに挿入してしまう等の誤操作を誘発する恐れもあった。
【0022】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、フレーム(装置筐体)から引き出される収納庫(シート積載手段)に備えられている巻取軸(駆動軸)とフレームとの位置決めを正確に行なうと共に巻取軸に不要な負荷を与えることがないシート給送装置と、シート規制板の取り付け作業性を向上することの可能なシート給送装置、及びこれらのシート給送装置を備える画像形成装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
ガイド手段により装置筐体から引き出すことが可能であり、シートの積載量に応じて移動するトレイと、このトレイを移動させるための駆動力を伝達する引き出し方向に略平行な駆動軸を有するシート積載手段を備え、
前記シート積載手段の装置筐体からの引き出し動作に連動して、前記駆動軸の一方の端部側の駆動力伝達部材と前記装置筐体の駆動力伝達部材の接続・解除が行なわれるシート給送装置において、
前記シート積載手段は、駆動軸の他方の端部側を支持する軸受部と、この軸受部を揺動中心として前記駆動軸の一方の端部側を揺動可能に支持する支持部とを備え、
前記装置筐体に、前記シート積載手段が装置筐体に収納された状態で前記駆動軸の一方の端部が嵌合して位置決めする軸受部を備えることを特徴とする。
【0024】
前記駆動軸のシート積載手段の支持部の位置に、軸受を備えることも良い。
【0025】
前記シート積載手段の支持部は、前記駆動軸の一方の端部側を上下方向に揺動可能に支持する長穴であることを特徴とする。
【0026】
前記トレイは、シート積載手段にワイヤにより吊り下げられ、
前記駆動軸は、前記ワイヤを巻取り・巻き戻すことにより前記トレイを昇降可能とし、
前記トレイに積載されているシートを給送するシート給送手段を備えることを特徴とする。
【0027】
また、積載されるシートの位置を規制するシート規制板を、シート積載手段に着脱可能に取り付けるシート給送装置において、
前記シート規制板またはシート積載手段の一方に備えられ、先端から根元に向かって拡がるガイド部を備えた差し込み部と、
前記シート規制板またはシート積載手段の他方に備えられ、両端部に前記差し込み部の厚みとほぼ同じ開口幅の挟持部と、中央部に前記差し込み部の厚みよりも大きい開口幅の拡幅部と、この拡幅部と前記挟持部とを斜めに接続するガイド幅部とを備えたスリットと、を備え、
前記差し込み部のガイド部と前記スリットのガイド幅部の大きさ及び相対位置関係を、前記差し込み部とスリットがズレて差し込まれる際に互いに当接するように設定したことを特徴とする。
【0028】
画像形成装置においては、上記記載のシート給送装置と、該シート給送装置から送り出されたシートに画像を形成する画像形成手段と、を有することを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下に本発明に係るシート給送装置の一実施の形態について図面を参照して説明する。尚、本実施の形態はシート給送装置をオプションとして装備した画像形成装置としてのレーザービームプリンタを用いて説明するものとする。
【0030】
図1はシート給送装置13の収納庫15と装置筐体としてのフレーム16の構成を示す斜視図であり、図1(a)は収納庫15を引き出した状態、図1(b)は収納庫15を収納した状態である。
【0031】
図2は図1のAA断面図、図3は図1のBB断面図、図8はレーザービームプリンタ1及びシート給送装置13の全体構成を示す断面図である。
【0032】
先ず、図8を参照してレーザービームプリンタ及びシート給送装置の概略構成について説明する。1は画像形成装置としてのレーザービームプリンタ(以下LBPと略称する)であり、以下の構成を備えている。
【0033】
2はシートSを積載収納したカセットであり、装置下部に上下2段に装置手前側に着脱可能に装備されている。3はピックアップローラでありカセット2に積載されたシートSを最上位側より送り出す。4はリタードローラ対であり、送り出されたシートSを1枚ずつ分離搬送する。
【0034】
5は送りローラ対であり、分離されたシートSを搬送する。6はレジストローラ対であり、シートSの先端をニップ部に突き当てて斜行を補正した後、所定のタイミングでシートSを画像形成部に搬送する。
【0035】
7は画像形成に関する公知のプロセス手段を内蔵したプロセスカートリッジであり、装置本体より着脱可能に装備されている。上記プロセスカートリッジ7内には感光体ドラム7a、帯電器7b、現像器7c、クリーニング器7d等が内蔵されており、上記感光体ドラム7aに対してレーザ露光装置8より画像情報に応じてレーザー光が照射されて書き込みが行われる。
【0036】
また上記感光体ドラム7aには転写ローラ9が押圧しており、該感光体ドラム7aと転写ローラ9間を通過する際にシートSに現像画像(トナー像)が転写される。
【0037】
10は定着装置であり、画像転写後のシートSに対して熱及び圧力を印加することで転写画像の定着を行う。画像転写後のシートSは反転パスを搬送されて、排出ローラ対11により装置上面に形成された排出トレイ12に画像面を下側にして(フェースダウン)排出される。
【0038】
次にシート供給装置について説明すると、シート供給装置13は上記のLBP1の架台を兼用しており、LBP1の下部に配置されている。シート供給装置13は、カセット2では収納できない比較的大サイズのシートSを積載収納可能としており、該シートSをLBP1に対して大量に供給することができる。
【0039】
14はシートSを積載して昇降可能なトレイであり、シートSをトレイ14に積載するために引き出し可能なシート積載手段としての収納庫15内に装備されている。
【0040】
収納庫15は、収納庫15の左右に設けられ後方に車輪を設けた収納庫レール15bと、フレーム16内の左右に設けられ手前に車輪を設けたガイド17により支持され、夫々の車輪が回転することで該ガイド17に沿って装置手前側に引き出し可能に構成されている。
【0041】
フレーム16には、トレイ14上のシートSを最上側より送り出すピックアップローラ18、送り出されたシートSを一枚ずつ分離搬送するリタードローラ対19、分離されたシートSをLBP1に送り込む搬送部20を備えている。
【0042】
また、図8においてトレイ14は、懸下手段としてのワイヤ21a,21b,21c,21dが四隅近辺に固定され、収納庫15内に吊り下げられている。
【0043】
上記各ワイヤの他端は収納庫15に固定されたプーリー軸22a,22b,22c,22dに回転自在に係合しているプーリー23a,23b,23c,23dを経由して前後に設けられた巻取ウインチ24に夫々連結している。
【0044】
上記プーリー23a,23b,23c,23dはプーリー軸22a,22b,22c,22dに対して夫々回転自在に取り付けられているが、軸方向に移動することはできない。
【0045】
巻取ウインチ24は、駆動力伝達部材としての歯車27(図1参照)が取り付けられている駆動軸としての巻取軸30に固定されており、収納庫15がフレーム16に装着された状態では、該フレーム16に設けられた駆動力伝達部材としての駆動ギア41に接続し、モータMを駆動することで巻取ウインチ24を回転させ、該巻取ウインチ24の胴体に各ワイヤを巻き付けてトレイ14の上昇を行う。
【0046】
また、上記収納庫15をフレーム16から引き出すことで巻取ウインチ24の歯車27とフレーム16に固定された駆動ギア41との接続が切れ、トレイ14は、トレイ14自体及びシートSの重さによって下降する。
【0047】
ここで、本実施形態に係る収納庫15のフレーム16に対する引き出し/収納動作について詳細に説明する。
【0048】
まず、構成について説明する。巻取ウインチ24、歯車27が固定されている巻取軸30は、図中の手前側の端部において軸受31(軸受部)に挿嵌されている。尚、軸受31は収納庫の前側板に取り付けられている。
【0049】
巻取軸30の他端側(図において後ろ側)は収納庫15の支持部としての上下方向に延びる長穴15aに挿入されている。巻取軸30は、手前側の軸受31を支点として長穴15aの領域で揺動可能な構成をとる。
【0050】
収納庫15は、車輪15cを備えた収納庫レール15bとフレーム16に設けられ車輪17aを備えたガイド17により左右を支持され、夫々の車輪15c,17aが回転することでガイド17に沿って装置手前側に引き出し可能に構成され、また、収納庫レール15bの幅はガイド17の幅より小さくクリアランスを持って構成されているため、そのクリアランスの範囲内で水平方向に移動可能としている。
【0051】
次に、図1〜3に基づいて収納庫15をフレーム16に挿入する動作を詳細に説明する。図2及び図3は、(a)→(b)→(c)の順に収納庫15を引き出した状態から収納した状態へと変化する状態を説明している。
【0052】
収納庫15を引き出した状態では、巻取軸30の歯車27側は上下方向に関しては、長穴15aの下端にあり、挿入方向と直角方向(水平方向)については長穴15aの短軸方向のクリアランスの範囲の任意位置にある。
【0053】
図1の矢印A1方向に収納庫15を挿入し始め、巻取軸30の先端(流線型状や鋭角となっている)が、フレーム16に設けられた軸受40(軸受部)に入り始めた状態(図2(b)図3(b))においては、上下方向では巻取軸ギア側の先端が軸受40に挿入されることで巻取軸30に取り付けられた軸受部31を回転中心に歯車27側の端部が上方向にわずかに揺動しながらフレーム16に設けられた軸受40に挿入されていく。
【0054】
左右方向は巻取軸30の端部が軸受40に挿入されると共に、収納庫15がフレーム16に設けられた軸受40にならいながら移動していく。このとき、収納庫レール15bとフレームのガイド17のクリアランスは巻取軸30の歯車27側の先端のテーパでフレーム16に固定された軸受40に案内されて挿入可能な範囲で構成されている。
【0055】
可能な限りクリアランスは小さくし、巻取軸先端のテーパの角度をゆるやかにし、先端は球形状にすることが望ましい。
【0056】
収納庫15が完全にフレーム16に装着された状態(図2(c)図3(c))での巻取軸30は、上下方向は収納庫15に設けられた軸受31とフレーム16に設けられた軸受40に支えられた状態となる。
【0057】
このときフレーム16に設けられた軸受40と駆動ギア41の位置関係は正確に位置決めされているので、巻取軸30に固定された歯車27とフレーム16に設けられた駆動ギア41とは正確な噛み合い状態で接続されている。
【0058】
左右方向は、巻取軸30がフレーム16に設けられた軸受40に挿入されることにより、収納庫15の位置もこれらの関係により決定される。
【0059】
このような構成により、収納庫15の歯車27と駆動ギア41が確実に接続されるとともに、巻取軸30を収納庫16の挿入方向と直角方向の位置決め手段としても使用することができるため、他に位置決め手段を追加する必要が無い。
【0060】
また、歯車の噛み合いが大きくなりすぎる場合に生じる歯飛び現象や、小さすぎる場合に起こる破損、負荷トルクの増大といった問題を解決できる。また、巻取軸30自体に無理な力が掛からないため、負荷トルクも安定し軸受31,40の偏摩耗なども無くなる。
【0061】
上記フレーム16には、上昇してきたトレイ14の上面(紙面)を検知する図示しない検知手段が設けられており、上昇してきたトレイ14の上面(紙面)を検知すると巻取ウインチ24を回転させているモータMの駆動を停止させる。
【0062】
また、上記フレームに設置されたピックアップローラ18、リタードローラ19によってトレイ14上のシートSが送り出されて、紙面が低くなると検知手段が紙面を検知するまで再度モータMを駆動させてトレイ14を上昇させる。
【0063】
(実施の形態2)
図1において、収納庫15のシートSの搬送方向に対して直角方向のシート位置基準となるシート規制板としてのシート基準板25が設けられている。このシート基準板25は、トレイ14の昇降の邪魔にならないように、該トレイ14にあけられた穴を通って収納庫15に取り付けられている。
【0064】
また上記収納庫15のシート基準板25に対向する側には、シートSのシート基準板25と反対側の端部を押圧してシート基準板25に寄せるためのシート寄せ板26(シート規制板)が設けられている。
【0065】
このシート寄せ板26も、シート基準板25と同様にトレイ14の昇降の邪魔にならないように該トレイ14にあけられた穴を通って、収納庫15に取り付けられている。
【0066】
従って、トレイ14に積載されたシートSは、トレイ14の昇降に係りなく、シート寄せ板26とシート基準板25により位置決めされる。
【0067】
ここで図1のD1部を拡大した図4に基づき第2の実施の形態に係るシート基準板25の収納庫16に対する固定方法について詳細に説明する。
【0068】
図4はシート基準板25を収納庫15に装着する前の状態でシート基準板25を収納庫15に対して上方向に持ち上げている状態である。シート基準板25には、先端にガイド部としてのC面形状部C1を備えた垂直方向に延びる差込み部25aが設けられている。
【0069】
収納庫15の前側板の上端面の位置決め部Pには、中央部に差込み部25aの板厚の1.5倍より大きい拡幅部H1、両端部は該板厚とほぼ同じか若干幅の広い挟持部H2が設けられ、拡幅部H1と挟持部H2の間は斜めに接続したガイド幅部H3を備えたスリットHが備えられている。
【0070】
ここで各部分の寸法の関係を示す。シート基準板25の差込み部25aの根元の幅をL1、先端の幅をL2、板厚をT、収納庫15のスリットHの挟持部H2の幅をt1、拡幅部H1の幅をt2、左右の挟持部H2間の長さをl1、スリットHの幅が拡大し始めるガイド幅部H3の区間を12と定義する。
【0071】
ここでそれぞれの寸法の関係は、t1≧T、L1≧L2、t2≧t1、l1≧L1、L2≧l2、の関係となっている。
【0072】
次に差込み動作について説明する。図4の状態からオペレータがシート基準板25を下方向に降ろすと、まずシート基準板25の差込み部25aの先端部(L2部)が収納庫15のスリットHの拡幅部H1の幅の部分に挿入される。
【0073】
この状態ではシート基準板25の板厚Tに対してスリットHの拡幅部H1の幅t2は十分に広いため容易に挿入できる。そのままシート基準板25を押し下げる(または手を離して落下させる)と、スリットHと差込み部25aの位置関係に多少のズレが生じていても、差込み部25aの先端のC面形状部C1がスリットHのガイド幅部H3にガイドされて位置ズレを補正しながら、差込み部25aがスリットHに装着される。
【0074】
このような手段によりシート基準板25の収納庫15へのセットは非常に容易となり、セット途中で引っかかったりするような不具合は解消され、シート基準板25の取り付け作業性が向上する。
【0075】
また、この構成はシート基準板25に限定されるものではなく、シート寄せ板26や図示しない後端規制板にも適用できる。
【0076】
本実施の形態では、シート基準板25側に差込み部25a、収納庫15側にスリットHを設けたが、逆に収納庫15側に差込み部、シート基準板25a側にスリットを設けても良く、同様の効果が得られる。
【0077】
(実施の形態3)
図5,6に本発明の第3の実施の形態を示す。図5は、本発明の第3の実施の形態で有る収納庫15とフレーム16の関係を説明する斜視図であり、図6は図5のCC断面図で収納庫15をフレーム16に押し込む際の状態を説明する断面構成図である。尚、前述した実施の形態と同様の機能を有する部材には、同一符号を付しその説明は省略する。
【0078】
図5に示すように、本実施の形態に係るシート給送装置の収納庫15とフレーム16は、前述した第1の実施形態の構成と略同等の構成であり、該構成において巻取軸30の歯車27側の収納庫15に対する支持部の穴が、長穴から巻取軸30の直径より大きい丸穴15eに変更されている。
【0079】
この構成によれば、上下方向に関しては第1の実施の形態と同様な動作を示す。挿入方向と直角方向(水平方向)に関しては、巻取軸ギア27側先端がフレーム16に設けてある軸受40に挿入された状態であっても、巻取軸30は収納庫15内で丸穴15eと巻取軸30のクリアランスにより移動可能なため、巻取軸30が収納庫15内で移動可能な範囲内では収納庫15はフレーム16に対してガイドされない。
【0080】
クリアランス以上に収納庫15がフレーム16に関して傾いている場合のみその分の補正するようにガイドされて移動する。この構成によれば巻取軸30がフレームの軸受40にガイドされて収納庫15を移動させる量が小さいため、巻取軸30にかかるストレスが少なくできるため、特に大容量のシートSを収納可能な収納庫などの重量の大きい収納庫の引き出し動作を、比較的小さい直径の巻取軸を使用することができる。また、収納庫の出し入れに要するオペレータの力も第1の実施の形態と比較して小さくて済む。
【0081】
(実施の形態4)
図7に本発明の第4の実施の形態を示す。図7(a)は、本発明の第4の実施の形態である収納庫15とフレーム16の関係を説明する斜視図であり、図7(b)は、図7(a)のDD断面図である。尚、前述した実施の形態と同様の機能を有する部材には、同一符号を付しその説明は省略する。
【0082】
図7に示すように、本実施形態に係るシート給送装置の収納庫15のフレーム16に対する位置決め手段は、前述した第1及び第3の実施の形態の構成と略同等の構成である。第4の実施の形態においては、収納庫15の奥行き方向の寸法が小さく、フレームの軸受40と中央部の巻取ウインチ24の距離が他の実施の形態と比較して大きくなっている。
【0083】
該構成において巻取軸30の、ギア側の収納庫に対する支持部の丸穴15fの位置で巻取軸に軸受42が設けられ、収納庫15は軸受42をクリアランスを持って保持可能で軸受42の直径より大きい内径の丸穴15fを備えている。収納庫15の引き出し動作は実施の形態2と同じである。
【0084】
この構成によれば、シートSを持ち上げるために巻取軸30に非常に大きいトルクがかかり、巻取ウインチ24にワイヤからテンションが掛かって巻取軸30が変形しやすい構成や、巻取ウインチ24とフレームの軸受40までの距離が大きい場合において、巻取軸30が多少変形した状態であっても、軸受42が収納庫15の丸穴部15fの内面に当接して支えることが可能となり、巻取軸30の過度の変形が押さえられ、モータ負荷の安定化が実現できる。
【0085】
【発明の効果】
本発明によると、シート積載手段を装置筐体に挿入した状態において、シート積載手段の駆動軸の駆動力伝達部材と、装置筐体の駆動力伝達部材の接続が確実に行なわれることになり、駆動軸の負荷トルクの増加や駆動力伝達部材の破損が防止される。また、駆動軸自体に無理な力がかからないため、負荷トルクも安定し軸受の偏摩耗なども防止することができる。
【0086】
また、シート規制板のシート給送装置への取り付けや位置変更を行なう際の作業性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係るシート給送装置の構成を説明する斜視図。
【図2】図2は図1のAA断面図。
【図3】図3は図1のBB断面図。
【図4】図4は本発明の第2の実施の形態に係るシート基準板の取り付け方法を説明する図。
【図5】図5は本発明の第3の実施の形態に係るシート給送装置の構成を説明する斜視図。
【図6】図6は図5のCC断面図。
【図7】図7(a)は本発明の第4の実施の形態に係るシート給送装置の構成を説明する斜視図であり、図7(b)は図7(a)のDD断面図。
【図8】図8は画像形成装置及びシート給送装置の断面構成説明図。
【図9】図9は従来のシート給送装置のシート積載手段の斜視図。
【符号の説明】
1 レーザープリンタ(画像形成装置)
2 カセット
3 ピックアップローラ
4 リタードローラ対
5 ローラ対
6 レジストローラ対
7 プロセスカートリッジ
8 レーザー露光装置
9 転写ローラ
10 定着装置
11 排出ローラ対
12 排出トレイ
13 シート給送装置
14 トレイ
15 収納庫(シート積載手段)
16 フレーム(装置筐体)
17 ガイド
17a 車輪
18 ピックアップローラ
19 リタードローラ対
20 搬送部
21a,21b,21c,21d ワイヤ
22a,22b,22c,22d プーリー軸
23a,23b,23c,23d プーリー
24 巻取ウィンチ
25 シート基準板(シート規制板)
25a 差込み部
26 シート寄せ板(シート規制板)
27 歯車(駆動力伝達部材)
30 巻取軸(駆動軸)
31 軸受(軸受部)
40 軸受(軸受部)
41 駆動ギア(駆動力伝達部材)
C1 C面形状部(ガイド部)
H スリット
H1 拡幅部
H2 挟持部
H3 ガイド幅部
M モータ
P 位置決め部
S シート

Claims (6)

  1. ガイド手段により装置筐体から引き出すことが可能であり、シートの積載量に応じて移動するトレイと、このトレイを移動させるための駆動力を伝達する引き出し方向に略平行な駆動軸を有するシート積載手段を備え、
    前記シート積載手段の装置筐体からの引き出し動作に連動して、前記駆動軸の一方の端部側の駆動力伝達部材と前記装置筐体の駆動力伝達部材の接続・解除が行なわれるシート給送装置において、
    前記シート積載手段は、駆動軸の他方の端部側を支持する軸受部と、この軸受部を揺動中心として前記駆動軸の一方の端部側を揺動可能に支持する支持部とを備え、
    前記装置筐体に、前記シート積載手段が装置筐体に収納された状態で前記駆動軸の一方の端部が嵌合して位置決めする軸受部を備えることを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記シート積載手段の支持部は、前記駆動軸の一方の端部側を上下方向に揺動可能に支持する長穴であることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記駆動軸のシート積載手段の支持部の位置に、軸受を備えることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のシート給送装置。
  4. 前記トレイは、シート積載手段にワイヤにより吊り下げられ、
    前記駆動軸は、前記ワイヤを巻取り・巻き戻すことにより前記トレイを昇降可能とし、
    前記トレイに積載されているシートを給送するシート給送手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  5. 積載されるシートの位置を規制するシート規制板を、シート積載手段に着脱可能に取り付けるシート給送装置において、
    前記シート規制板またはシート積載手段の一方に備えられ、先端から根元に向かって拡がるガイド部を備えた差し込み部と、
    前記シート規制板またはシート積載手段の他方に備えられ、両端部に前記差し込み部の厚みとほぼ同じ開口幅の挟持部と、中央部に前記差し込み部の厚みよりも大きい開口幅の拡幅部と、この拡幅部と前記挟持部とを斜めに接続するガイド幅部とを備えたスリットと、を備え、
    前記差し込み部のガイド部と前記スリットのガイド幅部の大きさ及び相対位置関係を、前記差し込み部とスリットがズレて差し込まれる際に互いに当接するように設定したことを特徴とするシート給送装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート給送装置と、該シート給送装置から送り出されたシートに画像を形成する画像形成手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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