JPH11203533A - 紙幣収納装置 - Google Patents

紙幣収納装置

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Publication number
JPH11203533A
JPH11203533A JP10006979A JP697998A JPH11203533A JP H11203533 A JPH11203533 A JP H11203533A JP 10006979 A JP10006979 A JP 10006979A JP 697998 A JP697998 A JP 697998A JP H11203533 A JPH11203533 A JP H11203533A
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JP
Japan
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JP10006979A
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English (en)
Inventor
Minoru Ota
太田  実
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Ikegami Tsushinki Co Ltd
Original Assignee
Ikegami Tsushinki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ほぼ水平姿勢のまま搬入されてくる多量の紙
幣を姿勢を揃えて確実に収納することができる紙幣収納
装置を提供すること。 【解決手段】 ほぼ水平姿勢のまま紙幣が搬入される搬
入位置P0の下方に下側収納部21を備えて、その搬入
位置P0に搬入された紙幣を押し込み部材22によって
下側収納部21内に収納する際に、押し込み部材22の
下面に備えたすべり止め部材24,24によって紙幣の
すべりを防止した上、押し込み部材22と共に下降する
移動支持部材23,23によって紙幣を挟むことによ
り、上下方向に大きい下側収納部21内に、その上方か
ら多量の紙幣をほぼ水平姿勢に揃えて収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、上方から紙幣を
集積可能な収納空間内に、多量の紙幣を姿勢を揃えて収
納可能な紙幣収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙幣の収納装置としては、例えば、特開
昭63−170798号公報に記載のものが知られてい
る。
【0003】かかる装置は、紙幣を金種毎に収納する複
数の紙幣収納部を上下方向に並ぶように備えており、水
平方向から投入された紙幣の金種を判定した後、その紙
幣を多数のベルトやゴムローラなどによって構成された
搬送路を通して、その金種に対応する紙幣収納部内に搬
入するようになっている。ところが、このような従来の
装置では、複数のベルトやゴムローラなどによって構成
された複雑な紙幣搬送路を備えるために装置全体が大型
化し、例えば、遊技場における遊技台の台間のような狭
小な場所に設置することができず、しかもメンテナンス
が面倒であり耐久性においても問題があった。
【0004】そこで、本出願人は、先に、このような問
題を解決した紙幣収納装置を提案した(特願昭9−22
6260号)。
【0005】その既提案の紙幣収納装置は、紙幣をほぼ
水平姿勢のまま搬入する搬入部の下側と上側のそれぞれ
に紙幣収納部が配備され、その搬入部に搬入された紙幣
の金種に応じて、その搬入部に位置する紙幣を押し下げ
て下側の紙幣収納部内に収納したり、その搬入部に位置
する紙幣を押し上げて上側の紙幣収納部内に収納する構
成となっている。このような装置では、搬入部に搬入さ
れた紙幣を押し上げたり押し下げたりする簡単な構成に
よって、紙幣を金種に応じて収納することが可能とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な既定案の紙幣収納装置に関連してなされたものであ
り、その目的は、ほぼ水平姿勢のまま紙幣が搬入されて
くる搬入位置の下側に大容量の紙幣収納部を備えて、そ
の下側の紙幣収納部内に、多量の紙幣を姿勢を揃えて確
実に収納することができる紙幣収納装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の形態
は、ほぼ水平姿勢のまま搬入位置に搬入される紙幣を収
納する紙幣収納装置において、前記搬入位置に搬入され
た紙幣の両側縁部を支持する左右の支持部材と、前記搬
入位置の下方に配備されて、紙幣をほぼ水平姿勢のまま
上方から集積して収納可能な下側収納部と、前記左右の
支持部材の間を通る軌跡を描くように昇降可能に配備さ
れ、前記搬入位置の上方から下降するときに、前記左右
の支持部材の間に支持された紙幣を前記下側収納部内に
押し込む押し込み部材と、前記押し込み部材の下面に配
備されて、前記下側収納部内に押し込められる紙幣の上
面との間のすべりを防止するすべり止め部材とを備えた
ことを特徴とする。
【0008】この発明の第2の形態は、ほぼ水平姿勢の
まま搬入位置に搬入される紙幣を収納する紙幣収納装置
において、前記搬入位置に搬入された紙幣の両側縁部を
支持する左右の支持部材と、前記搬入位置の下方に配備
されて、紙幣をほぼ水平姿勢のまま上方から集積して収
納可能な下側収納部と、前記左右の支持部材の間を通る
軌跡を描くように昇降可能に配備され、前記搬入位置の
上方から下降するときに、前記左右の支持部材の間に支
持された紙幣を前記下側収納部内に押し込む押し込み部
材と、前記下側収納部内に昇降可能に配備され、前記下
側収納部内に押し込められる紙幣を前記押し込み部材と
の間にてほぼ水平姿勢に挟持しつつ下降する移動支持部
材とを備えたことを特徴とする。
【0009】この発明の第3の形態は、ほぼ水平姿勢の
まま搬入位置に搬入される紙幣を収納する紙幣収納装置
において、前記搬入位置に搬入された紙幣の両側縁部を
支持する左右の支持部材と、前記搬入位置の下方に配備
されて、紙幣をほぼ水平姿勢のまま上方から集積して収
納可能な下側収納部と、前記左右の支持部材の間を通る
軌跡を描くように昇降可能に配備され、前記搬入位置の
上方から下降するときに、前記左右の支持部材の間に支
持された紙幣を前記下側収納部内に押し込む押し込み部
材と、前記押し込み部材の下面に配備されて、前記下側
収納部内に押し込められる紙幣の上面との間のすべりを
防止するすべり止め部材と、前記下側収納部内に昇降可
能に配備され、前記下側収納部内に押し込められる紙幣
を前記押し込み部材との間にてほぼ水平姿勢に挟持しつ
つ下降する移動支持部材とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。本実施形態は、低額紙幣(千円
紙幣M1)と高額紙幣(5千円紙幣M2、1万円紙幣M
3)とを分けて収納した上、高額紙幣を低額紙幣に両替
すべく、低額紙幣を払い出す機能をも備えた紙幣収納装
置としての適用例である。
【0011】図1は、紙幣収納装置の一部切り欠きの側
面図である。同図1において、Aは搬入機構、Bは下側
収納機構、Cは上側収納機構、Dは払い出し機構であ
り、本例の紙幣収納装置は、これらの機構A,B,C,
Dを主要素として構成されている。そこで、それらの機
構A,B,C,Dの構成を分けて説明する。
【0012】(搬入機構Aの構成)この搬入機構Aは、
図1における投入口11から投入された紙幣M(M1,
M2,M3)の真偽および金種を判別した上、その紙幣
Mをほぼ水平姿勢のまま装置本体内の定位置まで搬入す
る構成となっている。
【0013】すなわち、投入口11の奥方に搬送機構部
12が配備されており、投入口11に投入された紙幣M
は、搬送ベルト12Aと搬送ローラ12Bとの間に挟ま
れたまま図1の右方に搬送されて、装置本体内の搬入位
置P0に備わる左右の支持部材13,13(図2参照)
の間に搬入される。支持部材13,13は、図2のよう
に左右対称的な断面略コ字状に形成されており、これら
の間にて紙幣Mの両側縁部が支持される。搬送機構部1
2には、紙幣の真偽および金種を判別するための識別セ
ンサ14(図1参照)が備えられている。
【0014】(下側収納機構Bの構成)下側収納機構B
は、搬入位置P0に搬入された千円紙幣M1を下側収納
部21内に上方から収納する構成となっている。
【0015】すなわち、下側収納部21は、搬入位置P
0の下方に千円紙幣M1の収納空間R1を形成してお
り、その内部底面21A上に、最大400枚程度の多量
の千円紙幣を上方から集積できるようになっている。下
側収納部21内には、押し込み部材22と、左右の移動
支持部材23,23が昇降可能に備えられており、後述
するように、これらの協働によって搬入位置P0の千円
紙幣M1が下側収納部21内に収納される。
【0016】押し込み部材22は、図4のように平面略
長方形とされており、同図中の右側の連結部22A,2
2Aが収納空間R1の外方に延在して、第1の昇降機構
部30の昇降ブロック31に連結されている。昇降ブロ
ック31は、装置本体の定位置にて上下方向に延在する
ガイドレール32によって昇降自在にガイドされ、かつ
上下のプーリー33,34(図3参照)の間に掛け渡さ
れたベルト35に連結されている。上側のプーリー33
にはモータ36が連結されている。したがって、このモ
ータ36を正転、逆転駆動することによって、昇降ブロ
ック31と共に押し込み部材22が昇降することにな
る。装置本体の定位置には5つの光センサS1,S2,
S3,S4,S5が備えられており、それらのセンサ内
の光路を昇降ブロック31に固定された遮蔽板37が遮
ることによって、押し込み部材22の5つの昇降位置P
1,P2,P3,P4,P5が検出される。後述するよ
うに、P1は、押し込み部材22による高額紙幣M2、
M3の押し込み完了位置、P2は、押し込み部材22の
通常時および千円紙幣M1の投入時の待機位置、P3
は、押し込み部材22の高額紙幣M2、M3の投入時の
待機位置、P4は、収納空間S1内に千円紙幣M1が満
収納されたときのFULL検出位置、P5は、収納空間
S1内に千円紙幣M1が所定量以下の少量となったとき
のEMPTY検出位置である。
【0017】また、押し込み部材22の両側部の下面に
は、千円紙幣M1の両側部分との間のすべりを防止する
ための左右のすべり止め部材24,24が取り付けられ
ている。同様に、押し込み部材22の両側部の上面に
は、後述する高額紙幣(5千円紙幣M2、1万円紙幣M
3)の両側部分との間のすべりを防止するための左右の
すべり止め部材25,25が取り付けられている。これ
らのすべり止め部材24,24および25,25として
は、例えば、摩擦係数の大きいネオプレンゴムなどを張
り付けてもよい。さらに、押し込み部材22の図1中右
側の下面には、突出部26と左右のストッパ27が設け
られている。ストッパ27は、後述するように、搬入位
置P0において千円紙幣M1を位置決めするためのもの
である。
【0018】一方、左右の移動支持部材23,23は、
図2のように左右対称的な断面L字状に形成されてい
る。左側の移動支持部材23には、図4中の下方に延出
する連結部23A,23Aが形成されており、これらの
連結部23A,23Aは、下側収納部21の左側壁に形
成された2つの縦溝21B,21Bから収納空間R1の
外方に延出して、第2の昇降機構部40における平面略
コ字状の左側昇降ブロック41の下面に連結されてい
る。同様に、右側の移動支持部材23には、図4中の上
方に延出する連結部23A,23Aが形成されており、
これらの連結部23A,23Aは、下側収納部21の右
側壁に形成された2つの縦溝21B,21Bから収納空
間R1の外方に延出して、第2の昇降機構部40におけ
る平面略コ字状の右側昇降ブロック42の下面に連結さ
れている。図1において21Cは、下側収納部21の側
壁に延在して設けられたストッパであり、後述するよう
に、搬入位置P0において5千円紙幣M2と1万円紙幣
M3を位置決めする。
【0019】左右の昇降ブロック41,42は、装置本
体の定位置にて上下方向に延在する左右のガイドレール
43,43(図4参照)によって昇降自在にガイドさ
れ、さらに、左側の昇降ブロック41は、上下のプーリ
ー44,45および駆動プーリー46の間に掛け渡され
たベルト47に連結され、右側の昇降ブロック42は、
上下のプーリー48,49の間に掛け渡されたベルト5
0に連結されている。下側のプーリー45,49は、シ
ャフト51(図4参照)によって連結され、また駆動プ
ーリー46にはモータ52が連結されている。したがっ
て、このモータ52を正転、逆転駆動することによっ
て、昇降ブロック41,42と共に左右の移動支持部材
23,23が同期的に昇降することになる。装置本体の
定位置には光センサS6(図1参照)が備えられてお
り、そのセンサS6内の光路を昇降ブロック41に固定
された遮蔽板53が遮ることによって、後述する待機位
置P11が検出されるようになっている。
【0020】(上側収納機構Cの構成)上側収納機構C
は、搬入位置P0に搬入された高額紙幣(5千円紙幣M
2、1万円紙幣M3)を上側収納部61内に下方から収
納する構成となっている。
【0021】すなわち、上側収納部61には、搬入位置
P0の上方に選択的に移動可能な収納空間R2,R3が
形成されている。本例の場合は、図2のように、水平の
軸線O1を中心として回転可能な上側収納部61に、径
方向外方に開口する収納空間R2,R3が周方向に18
0°離間して形成されている。収納空間R2の開口部に
は、札押さえ部61A,61Aが形成されており、後述
するように、この札押さえ部61A,61Aの間から、
収納空間R2内に5千円紙幣M2が押し込められて集積
されるようになっている。同様に、収納空間R3の開口
部には、札押さえ部61B,61Bが形成されており、
後述するように、この札押さえ部61B,61Bの間か
ら、収納空間R3内に1万円紙幣M3が押し込められて
集積されるようになっている。62は収納空間R2の底
部を成す底板、63は収納空間R3の底部を成す底板で
あり、これらの間には圧縮スプリング64が介在されて
いる。これらの底板62,63は、紙幣の収納量に応じ
てスライドするようになっている。
【0022】図2においては空の状態の収納空間R2、
R3に紙幣M2、M3が収納された場合は、後述するよ
うに、収納空間R2内への5千円紙幣M2の収納量に応
じて底板62が図2中の右側に移動し、また収納空間R
3内への1万円紙幣M3の収納量に応じて底板63が図
2中の左方に移動する。つまり、紙幣M2、M3の収納
量に応じて収納空間R2、R3の大きさが変化する。し
かも、上側収納部61の内部には、軸線O1を通るよう
な回転軸が存在しないため、底板62は軸線O1を越え
て図2中の右方に大きく移動可能であり、同様に、底板
63は軸線O1を越えて図2中の左方に大きく移動可能
である。このように、上側収納部61内の総容量は一定
であるものの、その総容量内において、収納空間R2、
R3の大きさが紙幣M2、M3の収納量に応じて変化す
る。
【0023】(払い出し機構Dの構成)払い出し機構D
は、5千円紙幣M2または1万円紙幣M3を千円紙幣M
1に両替すべく、下側収納部21内に収納された千円紙
幣M1を払い出し口71(図5参照)から所定枚数まと
めて払い出す構成となっている。
【0024】すなわち、下側収納部21の底部21Aに
は、図5のように、最下位置の千円紙幣M1を同図中の
右方に搬出するピックアップローラ72が時計回りに回
転可能に配備されており、このピックアップローラ72
によって搬出された千円紙幣M1は、対の分離ローラ7
3A,73Bによって1枚ずつ分離されてから、搬送ロ
ーラ74によって、その時計回りの回転方向に搬送され
る。そして、その搬送ローラ75の下側から図5中の左
方に搬出される千円紙幣M1は、反時計回りに回転する
叩きローラ75によって払い出しステージ76上に押さ
え付けられて集積される。叩きローラ75には、その周
囲に8個の弾性片が取付けられている。このような叩き
ローラ75と払い出しステージ76は、図2のように左
右に備えられており、左右の払い出しステージ76上
に、千円紙幣M1の両側縁部が支えられることになる。
【0025】図5において、77は複数のガイドロー
ラ、S7は、搬送ローラ75によって搬送される千円紙
幣M1の端部の通過、およびその厚さを検出する光学式
のセンサである。79は紙幣搬送用モータであり、駆動
プーリー79Aおよびベルト80を介して、ピックアッ
プローラ72、分離ローラ73B、および搬送ローラ7
4を時計回りに回転駆動する。72A,73C,74A
は従動プーリー、81はガイドプーリーである。また、
ピックアップローラ72には、その回転時期を制御する
ためのクラッチが内蔵されている。また、叩きローラ7
5は、搬送ローラ74との間を連結する図示しないギヤ
列によって、反時計回りに回転駆動される。
【0026】払い出しステージ76上に集積された所定
枚数の千円紙幣M1は、押し出し部材85によって図5
中の左方に押されて、払い出し口71から一括して払い
出される。押し出し部材85は、図5のように前後のプ
ーリー86,87の間に掛け渡されたベルト88に連結
されている。後側のプーリー87は、ギヤ列を介して払
い出し用モータ89によって時計回りおよび反時計回り
に回転駆動され、これにより、押し出し部材85が図5
中実線の待機位置と同図中2点鎖線の押し出し位置との
間を往復動するようになっている。また、この押し出し
部材85は、図2のように左右に2組配備されている。
90は払い出しガイドであり、払い出しステージ76上
に所定枚数の千円紙幣M1が払い出されるときに下降し
て、その千円紙幣M1の上面をガイドする。
【0027】また、払い出しステージ76上に所定枚数
の千円紙幣M1が搬出されないとき、例えば、複数枚重
なっての千円紙幣M1の搬送がセンサS7によって検出
されたときは、払い出しガイド90が払い出しステージ
76の下側まで下降する。この払い出しガイド90の下
降により、それまで払い出しステージ76上に集積され
た千円紙幣M1は、収納部91の収納空間R4内に回収
される。すなわち、収納空間R4の開口部には、左右の
札押さえ部91A,91A(図2参照)が形成されてお
り、この札押さえ部91A,91Aの間から、収納空間
R4内に千円紙幣M1が押し込められて集積されるよう
になっている。92は、収納空間R4の底部を成す底
板、93は、底板92を上方に付勢する圧縮スプリング
64であり、千円紙幣M1の収納量に応じて底板92が
上下にスライドするようになっている。
【0028】次に、このように構成された装置の動作を
(1.紙幣の搬入動作)、(2.千円紙幣の収納動
作)、(3.1万円紙幣の収納動作)、(4.5千円紙
幣の収納動作)、(5.千円紙幣の払い出し動作)に分
けて説明する。
【0029】(1.紙幣の搬入動作)投入口11から投
入された紙幣Mは、識別センサ14によって、真偽およ
び金種が判別されてから左右の支持部材13,13の間
の搬入位置P0に搬入される。
【0030】その際、識別センサ14は、紙幣Mの先端
が支持部材13,13の間にわずかに入り込んだ段階に
おいて、その紙幣Mの金種を判別する。そして、その紙
幣Mが搬入位置P0に完全に搬入される前に、その紙幣
Mの金種に応じて、押し込み部材22が後述するように
搬入位置P0の上方または下方の待機位置P2,P3に
移動する。そのため、紙幣Mの先端が支持部材13,1
3の間にわずかに入り込む金種の判別段階において、搬
入位置P0を上下に横切るような押し込み部材22の昇
降を許容すべく、図1中の所定距離L1だけ、押し込み
部材22の先端部が支持部材13,13の先端部から同
図中右方にずらされている。
【0031】(2.千円紙幣の収納動作)図7から図1
1、および図16は、千円紙幣M1の収納動作を説明す
るための概略正面図である。
【0032】投入口11から投入された紙幣が千円紙幣
M1と判別されたときは、図7のように、押し込み部材
22は、搬入位置P0の上方の待機位置P2に待機した
まま移動せず、また移動支持部材23,23は、搬入位
置P0の直下の待機位置P11に待機したまま移動しな
い。前者の待機位置P2はセンサS2(図3参照)によ
って検知され、後者の待機位置P11はセンサS6(図
1参照)によって検知される。このような待機状態にお
いて搬入位置P0に搬入される千円紙幣M1は、惰性に
よって左右の支持部材13,13間に入り込み、その先
端が図1のように左右のストッパ27,27に当たるこ
とによって、収納空間R1の真上の位置P21に止めら
れて位置決めされる。
【0033】そして、搬送機構部12が千円紙幣M1を
搬入位置P0に送り込む動作中に、識別センサ14が千
円紙幣M1の通過による紙幣無しを検知したときは、そ
の後の所定時間の経過をまって図16(a)の千円札入
金信号が出力される。つまり、この千円札入金信号は、
投入口11から投入された千円紙幣M1が投入口11に
戻されることなく正規に搬入されて、その千円紙幣M1
の収納空間R1内への収納が確実となった段階で出力さ
れる。このように、搬送機構部12の駆動状態や識別セ
ンサ14の検出信号などから、左右のストッパ27、2
7によって規制される定位置まで、千円紙幣M1が確実
に搬入されたことの想定ができたことを条件として、千
円札入金信号が出力されることになる。
【0034】このような千円札入金信号が出力されたと
きは、図16(b)、(c)のように、第1の昇降機構
部30のモータ36が250msecだけ正転駆動され
ることによって押し込み部材22が下降し、同時に、第
2の昇降機構部30のモータ52が180msecだけ
正転駆動されることによって移動支持部材23,23が
下降する。押し込み部材22と移動支持部材23,23
の下降速度はほぼ同一に設定されており、図8、図9の
ような下降の初期段階を経て、図10のように、収納空
間S1内に収容された千円紙幣M1に圧接して止められ
る。それらの下降段階の動作については後述する。押し
込み部材22と移動支持部材23,23は、このような
モータ52の正転駆動期間の終了時点T1(図16参
照)までの間に、収納空間S1内に集積された千円紙幣
M1によって、その集積量に応じた位置に強制的に止め
られる。したがって、押し込み部材22と移動支持部材
23,23が止められてから、モータ36,52の正転
駆動期間が経過する時点T2,T1までは、モータ3
6,52が強制的に止められて、図10のように、押し
込み部材22と移動支持部材23,23が収納空間S1
内の千円紙幣M1を下方にプレスすることになる。
【0035】押し込み部材22と移動支持部材23,2
3の下降段階においては、次のように動作する。
【0036】まず、図8のような押し込み部材22と移
動支持部材23,23の下降初期の時点において、押し
込み部材22は、支持部材13,13の間に支持されて
いる千円紙幣M1の中央部分を下方に押す。その千円紙
幣M1は、下方に湾曲しつつ、その両側縁部が支持部材
13,13の間から外され、そして図9のように、支持
部材13,13の下の収納空間R1内に押し込められて
から、移動支持部材23,23上に受けられる。その
際、その千円紙幣M1は、押し込み部材22の左右のす
べり止め部材24,24によって下方に押されるため、
図8のように下方に湾曲されるときにおいも左右方向の
ずれることがない。つまり、千円紙幣M1の両側縁部
は、ほぼ同時に、左右の支持部材13,13から離され
て、左右の移動支持部材13,13上に移動する。した
がって、千円紙幣M1は、変形を伴いながら直下に移動
し、結果的に、移動支持部材23,23上にほぼ水平姿
勢に受けられることになる。
【0037】また、千円紙幣M1が支持部材13,13
の間から下方に外されるときは、その千円紙幣M1の中
央部分が押し込み部材22によって下方に湾曲されるた
め、その際における千円紙幣M1のすべりを防止する上
においては、すべり止め部材24,24を確実に千円紙
幣M1に接触させるように、それを押し込み部材22の
下面の左右部分から下方に突出させるように配備するこ
とが有効である。したがって、そのすべり止め部材2
4,24は突出部26の下面に配備してもよい。ところ
で、押し込み部材22は、その下面に設けられた突出部
26によっても千円紙幣M1を下方に押すことになる。
しかし、その突出部26は、図1のように千円紙幣M1
の同図中右端と対向して、その右端を部分的に下方に押
すだけであるため、千円紙幣M1の姿勢を大きく崩すこ
とはなく、それを移動支持部材23,23上に支障なく
ほぼ水平に移すことができた。
【0038】そして、このように移動支持部材23,2
3上に受けられた千円紙幣M1は、押し込み部材22と
移動支持部材23,23によって上下方向から挟まれた
まま、つまりほぼ水平姿勢に保たれたまま、それらと共
に収納空間S1内を下降する。したがって、本例のよう
に、千円紙幣M1を多量に収納すべく、収納空間R1を
上下方向に大きく設定した場合には、その収納空間R1
の上下方向の距離の長さに拘わらず、千円紙幣M1を安
定的に集積位置まで搬送できることになる。通常、上方
から千円紙幣M1を集積して収納するための収納空間R
1は、300枚収納用の場合に70mm、800枚収納
用の場合に130mm〜140mmの上下方向の寸法が
必要となる。また、本例の場合は、押し込み部材22の
下降速度が移動支持部材23,23よりも若干大きく設
定されており、それらの間において千円紙幣M1を挟む
ための空間が徐々に狭くなる。この結果、それらの間に
挟まれたまま下降する千円紙幣M1は、その姿勢がより
水平に規制されることになる。また、押し込む部材22
と移動支持部材23,23の下降速度は、収納速度の向
上のために、千円紙幣M1の自由落下速度よりも大きく
設定されている。
【0039】このように、押し込み部材22と移動支持
部材23,23とによって上下方向から挟まれたまま、
千円紙幣M1が下降する際、基本的には、前者の押し込
み部材22におけるすべり止め部材24,24が千円紙
幣M1を半固定したまま下方に強制搬送し、そのときに
受ける風圧などによって千円紙幣M1の位置がずれない
ように、移動支持部材23,23が千円紙幣M1を規制
することになる。したがって、このような千円紙幣M1
のずれを防止できる限りにおいて、押し込み部材22と
移動支持部材23,23の下降時の対向間隔は、後者が
千円紙幣M1の下面に接触しない間隔であってもよい。
その場合、押し込み部材22と移動支持部材23,23
の両者間に挟まれる千円紙幣M1が折れ曲がったりした
癖札のときは、それらの両者に紙幣M1が接することが
想定される。
【0040】その後、押し込み部材22と移動支持部材
23,23は、図1のように収納空間R1内における千
円紙幣M1の収容量に応じた位置にて止められてから、
前述したように、正転駆動期間が経過する時点T2,T
1までの間、モータ36,52の回転力を利用して収納
空間R1内の千円紙幣M1を下方にプレスする。
【0041】その後、図16(b)のように、モータ5
2の正転駆動期間の終了時点T1から100msec経
過後の時点T3にて、そのモータ52を逆転駆動して、
移動支持部材23,23を上昇させる。その際、移動支
持部材23,23は、図11中の2点鎖線のように、先
ほど収納した千円紙幣M1の両側部を若干変形させつ
つ、その側方をすり抜けて上昇する。そして、移動支持
部材23,23が図11中の実線のように待機位置P1
1まで復帰した時点、つまりセンサS6の検出時点T4
において、モータ52を停止させると共に、モータ36
を逆転駆動して、押し込み部材22を上昇させる。そし
て、押し込み部材22が待機位置P2まで復帰した時
点、つまりセンサS2の検出時点T5にて、モータ36
を停止させる。このように、押し込み部材22と移動支
持部材23,23を元の待機位置P2、P11に復帰さ
せて、次の紙幣Mの投入をまつ。
【0042】(3.1万円紙幣の収納動作)図12から
図15は、1万円紙幣M3の収納動作を説明するための
要部の概略正面図である。
【0043】1万円紙幣M1が搬入位置P0に搬入され
るときは、図12のように、押し込み部材22が搬入位
置P0の下方の待機位置P3にて待機する。その待機位
置P3は、センサS3(図3参照)によって検知され
る。このような待機状態において搬入位置P0に搬入さ
れる1万円紙幣M3は、惰性によって左右の支持部材1
3,13間に入り込み、その先端がストッパ21C(図
1参照)に当たることによって、上側収納部61の真下
の位置P22(図1参照)に止められて位置決めされ
る。
【0044】このような1万円紙幣M3の搬入に前後し
て、上側収納部61が図12の待機位置から図13およ
び図14のように90°だけ右回転し、収納空間R3が
搬入位置P0の上方に位置する。
【0045】その後、押し込み部材22が図15中の実
線のように、高額紙幣プレス位置P1まで上昇して、支
持部材13,13の間に支持されている1万円紙幣M3
の中央部分を上方に押す。高額紙幣プレス位置P1まで
の上昇は、センサS1(図3参照)によって検知され
る。
【0046】このような押し込み部材22の上昇によ
り、搬入位置P0の1万円紙幣M3は、上方に湾曲しつ
つ、その両側縁部が支持部材13,13の間から上方に
外され、そして図15中の2点鎖線のように湾曲されて
札押さえ61B,61Bの間を通り抜ける。そして、そ
の1万円紙幣M3は、図15中の実線のように底板63
の上昇およびスプリング64の圧縮を伴って、収納空間
R3内にほぼ水平姿勢に押し込められて収納される。こ
のような1万円紙幣M3の収納に際しては、その下面が
押し込み部材22の左右のすべり止め部材25,25に
よって上方に押される。そのため、1万円紙幣M3は、
それが上方に湾曲されるとき、つまり支持部材13,1
3の間から上方に外されたり、図15中の2点鎖線のよ
うに札押さえ61B,61Bの間を通り抜けるときにお
いも左右方向にずれることなく、結果的に、水平姿勢に
揃えられて収納空間R3内に収納されることになる。
【0047】このように1万円紙幣M3を収納した後
は、押し込み部材22が上側収納部61と干渉しない位
置まで下降してから、上側収納部61が90°左回転し
て図12の元の待機位置に戻ると共に、押し込み部材2
2が待機位置P2に戻る。
【0048】(4.5千円紙幣の収納動作)5千円紙幣
M2を収納する場合には、1万円紙幣M3を収納すると
きとは逆に、上側収納部61が図12の待機位置から9
0°だけ左回転して、収納空間R2が搬入位置P0の上
方に位置する。それ以外は、前述した1万円紙幣M3の
収納動作と同様であるため、説明は省略する。
【0049】ところで、上側収納部61内における収納
空間R2,R3の大きさは、それぞれの底板62,63
上における紙幣M2、M3の収容量に応じて変化する。
そのため、上側収納部61内に2つの収容空間R2、R
3を固定的に設定する場合に比して、紙幣M2,M3の
収納割合の変化などに柔軟に対応して、上側収納部61
の内部空間を有効に利用できることになる。さらに、本
例においては、スプリング64として円すいコイルばね
を用いているため、その最大圧縮時における圧縮方向の
厚さがスプリング素材の線径に収まることになる。この
結果、上側収納部61の内部空間がより有効に利用でき
ることにもなる。
【0050】(5.千円紙幣の払い出し動作)下側収納
部21内に収納された千円紙幣M1は、下側収納機構B
と払い出し機構Dとの協働によって、払い出し口71か
ら所定枚数まとめて払い出される。
【0051】図17は、高額紙幣(5千円紙幣M2、1
万円紙幣M3)を千円紙幣M1に両替して払い出す動作
を説明するためのタイムチャートである。
【0052】投入口11から投入された高額紙幣(M
2、M3)が搬入位置P0に搬入されるときは、それを
上側収納部61に収納する場合と同様に、押し込む部材
22が搬入位置P0の下方の待機位置P3にて待機す
る。そして、図17(a)の千円札払い出し信号の入力
時点T00にて、図17(b)のように、モータ79の
駆動回路がONとなって払い出し機構Dが動作を開始
し、同時に、図17(c)のように、モータ36が正転
駆動されて押し込み部材22が下降する。
【0053】押し込み部材22は、その下降途中におい
て、センサS4(図3参照)によって検出される千円紙
幣M1の満収納位置P3を通過する。その時点T11か
ら250msecだけモータ36が正転駆動され、その
250msecの間に、前述した千円紙幣M1の収納動
作の場合と同様に、押し込み部材22が収納空間R1内
に集積された千円紙幣M1に圧接して、それを下方にプ
レスする。押し込み部材22は、モータ36の正転駆動
がストップした時点T12からは、その自重や駆動系の
抵抗力によって千円紙幣M1の姿勢を規制すべく、その
プレス状態を維持する。また、押し込み部材22は、そ
の下面に設けられた突出部26(図5参照)によって、
特に、ピックアップローラ72の上方に位置する千円紙
幣M1の集積部分を集中的にプレスすることになる。
【0054】このように下方にプレスされる収納空間R
1内の千円紙幣M1は、モータ79の駆動力による払い
出し機構Dの動作によって、収納空間R1の最下位置の
ものから1枚ずつ搬出される。その際、押し込み部材2
2の突出部26がピックアップローラ72の上方に位置
する千円紙幣M1の部分を強くプレスしているため、最
下位置の千円紙幣M1がピックアップローラ72によっ
て確実に搬出されることになる。ピックアップローラ7
2によって搬出された千円紙幣M1は、分離ローラ73
A、73Bによって1枚だけ分離されてから、図6中の
矢印Xのように搬送ローラ74の周面に沿って搬送され
て、払い出しステージ76上に順次集積される。
【0055】そして、払い出し相当分の複数枚の千円紙
幣M1の内、最後の1枚の後端がセンサS7(図5参
照)によって検知された時点T13から、その最後の1
枚が払い出しステージ76上に確実に払い出されるまで
の間の200msecの経過をまつ。その経過後の時点
T14にて、図17(b)のように、モータ79の駆動
回路がOFFとなって払い出し機構Dが動作を停止し、
同時に、図17(c)のように、モータ36が逆転駆動
されて押し込み部材22が上昇する。
【0056】押し込み部材22は、前述した高額紙幣の
収納動作と同様に、上側収納機構Cと協働して、収納空
間R2,R3内に5千円紙幣M2、1万円紙幣M2を収
納する。図17(c)中のT15は、押し込み部材22
が高額紙幣プレス位置P1まで上昇した時点であり、そ
の後の時点T16からモータ36が正転駆動され、押し
込み部材22が待機位置P2に戻った時点T17にてモ
ータ36がストップする。
【0057】そして、このような高額紙幣の収納動作に
前後して、押し出し部材85が図5中の2点鎖線のよう
に左方に移動して、払い出しステージ76上に集積され
た所定枚数の千円紙幣M1を払い出し口71から一括し
て払い出す。このように払い出される千円紙幣M1は、
前述したように、収納空間R1内に上方からほぼ水平姿
勢に揃えて集積され、さらにプレスされた最下位置のも
のであるため、いわゆる先入れ先出しによって札癖が充
分に矯正された上、確実に払い出されることなる。
【0058】ところで、払い出しステージ76上に所定
枚数の千円紙幣M1が搬出されないとき、例えば、複数
枚重なっての千円紙幣M1の搬送がセンサS7によって
検出されたときは、前述したように、払い出しガイド9
0が払い出しステージ76の下側まで下降し、それまで
払い出しステージ76上に集積された千円紙幣M1をに
収納空間R4内に回収する。その後、再度、千円紙幣M
1の払い出し動作を開始する。また、本例においては、
収納空間R4の底板92を付勢するスプリング64とし
て円すいコイルばねを用いているため、その最大圧縮時
における上下方向の厚さがスプリング素材の線径に収ま
ることになる。この結果、収納空間R4が無駄なくより
有効に利用できることになる。
【0059】また、本例の場合、千円紙幣M1の払い出
しは、収納空間R1内における千円紙幣M1の収容量が
所定量以下となるときには禁止される。例えば、千円紙
幣M1の払い出し中に、収納空間R1内の残量が30枚
程度にまで減少したときは、その残量に相当する少量収
納位置P5(図3参照)まで押し込み部材22が下降し
たことをセンサS5によって検知し、次回の払い出しを
禁止する。また、図17(c)中のT11からT12の
期間中に、センサS5が押し込み部材22の少量収納位
置P5までの下降を検知したときは、今回の払い出し動
作を禁止する。結局、収納空間R1内に収納された千円
紙幣M1の最後の1枚、つまり押し込み部材22の直下
の1枚までは、払い出されることはない。そのため、押
し込み部材22と、その直下の最後の千円紙幣M1との
間の摩擦力が払い出し動作に悪影響を与えることはな
い。
【0060】(他の実施形態)次に、この発明の他の実
施形態として、上記の実施形態の変形例について説明す
る。
【0061】千円紙幣M1の収納動作中において、図1
1中の2点鎖線のように移動支持部材23,23が千円
紙幣M1の側方をすり抜けて上昇した後に、直ちに、そ
の移動支持部材23,23を下降させて千円紙幣M1を
下方にプレスし、それから押し込み部材22を上昇させ
る。このように、押し込み部材22および移動支持部材
23,23は、その機能を損なわない限りにおいて、千
円紙幣M1を下方にプレスする期間を長く設定すること
ができる。そのプレスは、千円紙幣M1の札癖の矯正、
および千円紙幣M1の払い出しを補助することになる。
【0062】また、千円紙幣M1の収納動作中におい
て、図9のように、押し込み部材22と移動支持部材2
3,23が千円紙幣M1を挟んだまま下降する際に、そ
の千円紙幣M1を中央部分が下方に湾曲する図8のよう
な姿勢に保つように、押し込み部材22と移動支持部材
23,23の対向間隔を設定する。これにより、千円紙
幣M1を風圧の影響を受けにくい形態に保ったまま、よ
り安定的に下降させることができる、また、千円紙幣M
1の収納動作中において、図9のように押し込み部材2
2と移動支持部材23,23とが千円紙幣M1を挟んだ
まま共に下降する間に、移動支持部材23,23のみを
停止させることにより、押し込み部材22が図10のよ
うな千円紙幣M1のプレス位置に到達する前に、移動支
持部材23,23を収納中の千円紙幣M1の上方に位置
させるようにしてもよい。これにより、収納中の千円紙
幣M1の中央部分が押し込み部材22によって下方にプ
レスされた後に、直ちに、移動支持部材23,23によ
って収納中の千円紙幣M1の両側部分をプレスすること
ができる。また、移動支持部材23,23を千円紙幣M
1のプレス位置まで下降させる必要がなく、その分、千
円紙幣M1を効率よく収納することが可能となる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、ほぼ
水平姿勢のまま紙幣が搬入される搬入位置の下方に下側
収納部を備えて、その搬入位置に搬入された紙幣を押し
込み部材によって下側収納部内に収納する際に、押し込
み部材の下面に備えたすべり止め部材によって紙幣のす
べりを防止したり、押し込み部材と共に下降する移動支
持部材によって紙幣を挟んだり、または、押し込み部材
の下面に備えたすべり止め部材によって紙幣のすべりを
防止した上、押し込み部材と共に下降する移動支持部材
によって紙幣を挟むことにより、上下方向に大きい下側
収納部内に、その上方から多量の紙幣をほぼ水平姿勢に
揃えて確実に収納することができる。
【0064】また、紙幣の搬入位置の上方位置に選択的
に移動可能な複数の収納空間を形成することにより、搬
入位置に搬入された3種以上の紙幣を分けて収納するこ
とができる。
【0065】また、下側収納部の下側に、その下側収納
部に一旦収納された紙幣を払い出す払い出し機能を備
え、さらに、その下側収納部内に集積された紙幣を押し
込み部材によって下方にプレスすることにより、その下
側収納部に多量の紙幣を確実に揃えて収納した上、その
紙幣の札癖を矯正して確実に払い出すことができる。
【0066】その払い出し機構に、下側収納部内に収納
された最下位置の紙幣をほぼ水平方向に搬出するピック
アップローラを備え、さらに、そのピックアップローラ
の上方に位置する押し込み部材の下面に突出部を設ける
ことにより、下側収納部内の紙幣をピックアップローラ
に向かって強く押し付けて、紙幣の払い出しをより確実
なものとすることができる。
【0067】さらに、押し込み部材の下面に、搬入位置
に搬入されてくる紙幣の先端の位置を規制するストッパ
を設けることにより、そのストッパによって紙幣の位置
を規制しつつ、その紙幣を押し込み部材によってより確
実に収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の要部の概略側面図であ
る。
【図2】図1の一部省略したII矢視図である。
【図3】図1のIII矢視図である。
【図4】図1のIV矢視図である。
【図5】図1における払い出し機構部分のの拡大図であ
る。
【図6】図1の紙幣収納装置における紙幣の移動形態の
説明図である。
【図7】図1の紙幣収納装置による千円紙幣の収納動作
の初期段階を説明するための概略側面図である。
【図8】図1の紙幣収納装置による千円紙幣の収納動作
の中途段階を説明するための概略側面図である。
【図9】図1の紙幣収納装置による千円紙幣の収納動作
の中途段階を説明するための概略側面図である。
【図10】図1の紙幣収納装置による千円紙幣の収納動
作の中途段階を説明するための概略側面図である。
【図11】図1の紙幣収納装置による千円紙幣の収納動
作の中途段階を説明するための概略側面図である。
【図12】図1の紙幣収納装置による1万円紙幣の収納
動作の初期段階を説明するための概略側面図である。
【図13】図1の紙幣収納装置による1万円紙幣の収納
動作の中途段階を説明するための概略側面図である。
【図14】図1の紙幣収納装置による1万円紙幣の収納
動作の中途段階を説明するための概略側面図である。
【図15】図1の紙幣収納装置による1万円紙幣の収納
動作の中途段階を説明するための概略側面図である。
【図16】図1の紙幣収納装置による千円紙幣の収納動
作を説明するためのタイムチャートである。
【図17】図1の紙幣収納装置による千円紙幣の払い出
し動作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
A 搬入機構 B 下側収納機構 C 上側収納機構 D 払い出し機構 P0 搬入位置 M1 千円紙幣 M2 5千円紙幣 M3 1万円紙幣 13,13 支持部材 21 下側収納部 22 押し込み部材 24,24 すべり止め部材 23,23 移動支持部材 26 突出部 27 ストッパ 61 上側収納部 72,72 ピックアップローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ水平姿勢のまま搬入位置に搬入され
    る紙幣を収納する紙幣収納装置において、 前記搬入位置に搬入された紙幣の両側縁部を支持する左
    右の支持部材と、 前記搬入位置の下方に配備されて、紙幣をほぼ水平姿勢
    のまま上方から集積して収納可能な下側収納部と、 前記左右の支持部材の間を通る軌跡を描くように昇降可
    能に配備され、前記搬入位置の上方から下降するとき
    に、前記左右の支持部材の間に支持された紙幣を前記下
    側収納部内に押し込む押し込み部材と、 前記押し込み部材の下面に配備されて、前記下側収納部
    内に押し込められる紙幣の上面との間のすべりを防止す
    るすべり止め部材とを備えたことを特徴とする紙幣収納
    装置。
  2. 【請求項2】 ほぼ水平姿勢のまま搬入位置に搬入され
    る紙幣を収納する紙幣収納装置において、 前記搬入位置に搬入された紙幣の両側縁部を支持する左
    右の支持部材と、 前記搬入位置の下方に配備されて、紙幣をほぼ水平姿勢
    のまま上方から集積して収納可能な下側収納部と、 前記左右の支持部材の間を通る軌跡を描くように昇降可
    能に配備され、前記搬入位置の上方から下降するとき
    に、前記左右の支持部材の間に支持された紙幣を前記下
    側収納部内に押し込む押し込み部材と、 前記下側収納部内に昇降可能に配備され、前記下側収納
    部内に押し込められる紙幣を前記押し込み部材との間に
    てほぼ水平姿勢に挟持しつつ下降する移動支持部材とを
    備えたことを特徴とする紙幣収納装置。
  3. 【請求項3】 ほぼ水平姿勢のまま搬入位置に搬入され
    る紙幣を収納する紙幣収納装置において、 前記搬入位置に搬入された紙幣の両側縁部を支持する左
    右の支持部材と、 前記搬入位置の下方に配備されて、紙幣をほぼ水平姿勢
    のまま上方から集積して収納可能な下側収納部と、 前記左右の支持部材の間を通る軌跡を描くように昇降可
    能に配備され、前記搬入位置の上方から下降するとき
    に、前記左右の支持部材の間に支持された紙幣を前記下
    側収納部内に押し込む押し込み部材と、 前記押し込み部材の下面に配備されて、前記下側収納部
    内に押し込められる紙幣の上面との間のすべりを防止す
    るすべり止め部材と、 前記下側収納部内に昇降可能に配備され、前記下側収納
    部内に押し込められる紙幣を前記押し込み部材との間に
    てほぼ水平姿勢に挟持しつつ下降する移動支持部材とを
    備えたことを特徴とする紙幣収納装置。
  4. 【請求項4】 前記搬入位置の上方に上側収納部を配備
    し、 前記上側収納部に、前記搬入位置との対向位置に選択的
    に移動しかつ下方から紙幣を収納可能な複数の収納空間
    を形成し、 前記押し込み部材は、前記搬入位置の下方から上昇する
    ことによって、前記搬入位置との対向位置に移動した前
    記上側収納部の収納空間内に、前記左右の支持部材の間
    に支持された紙幣を押し込み可能であることを特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載の紙幣収納装置。
  5. 【請求項5】 前記下側収納部の下側に、該下側収納部
    内に集積された最下位置の紙幣を順次払い出し可能な払
    い出し機構を備え、 前記押し込み部材は、前記払い出し機構による紙幣の払
    い出し時に下降して、前記下側収納部内に集積された紙
    幣を下方にプレス可能であることを特徴とする請求項1
    から4のいずれかに記載の紙幣収納装置。
  6. 【請求項6】 前記払い出し機構は、前記下側収納部内
    に集積された最下位置の紙幣に接して、該紙幣をほぼ水
    平方向に搬出するピックアップローラを有し、 前記押し込み部材の下面に、前記ピックアップローラの
    上方に位置する突出部を設けたことを特徴とする請求項
    5に記載の紙幣収納装置。
  7. 【請求項7】 前記押し込み部材の下面に、前記搬入位
    置に搬入されてくる紙幣の先端の位置を規制するストッ
    パを設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれか
    に記載の紙幣収納装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009020546A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 紙葉類収納装置
WO2009113377A1 (ja) * 2008-03-11 2009-09-17 アルゼ株式会社 紙葉類処理装置

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US8167301B2 (en) 2008-03-11 2012-05-01 Universal Entertainment Corporation Paper sheet handling device

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