JP3485499B2 - 車両用電動格納式補助ステップ - Google Patents

車両用電動格納式補助ステップ

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JP3485499B2
JP3485499B2 JP19118399A JP19118399A JP3485499B2 JP 3485499 B2 JP3485499 B2 JP 3485499B2 JP 19118399 A JP19118399 A JP 19118399A JP 19118399 A JP19118399 A JP 19118399A JP 3485499 B2 JP3485499 B2 JP 3485499B2
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connecting rod
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孝一 東
幸司 井上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バス、トラック等
の車両のステップにおいて、地上面とステップ間に配置
される車両用電動格納式補助ステップに関する。
【0002】
【従来の技術】図9に上記補助ステップの従来例を示
す。この補助ステップは、車両ステップaの下部に回転
軸b、b1を取付け、該回転軸b、b1にリンク腕c、c1の
上端を固設すると共に、該リンク腕c、c1の下端にステ
ップ板dを枢着している。そして、車両ステップaの後
方空間に配設したトルクリミッター付の駆動エンジンe
を駆動アームf、コネクティングロッドg及び従動アー
ムhを介して上記回転軸b1に連結している。そして、駆
動エンジンeの作動により、駆動アームf、コネクティ
ングロッドg及び従動アームhを介して回転軸b1を回転
させ、リンク腕c、c1を平行運動させてステップ板dを
車両ステップaの前方下部に張り出したり、又車両ステ
ップaの下部に格納する様に成している。又、駆動エン
ジンeには、クラッチレバーiが装備され、故障時には
これを操作することでステップ板dを手動で格納できる
様にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の補助ステッ
プにおいては、ステップ板dの張出時には、駆動エンジ
ンeのトルクリミッターでステップ板dの変位を防止し
ているが、ステップ板dに乗降者が載った際には、ステ
ップ板dが沈み込み変位しない様に、更に駆動エンジン
eの回転トルクを増大させる必要があるため、駆動エン
ジンeを大型化せねばならなかった。又、ステップ板d
の格納時は、図9中、1点斜線で示す様に、ステップa
の下方に格納され、かかる状態を維持するために、駆動
エンジンe内にウォームギア等によるセルフロック機構
が装備されており、かかる機構が装備されてなければス
テップ板dの自重及び車両走行時の振動等によりステッ
プ板dが勝手に張り出すため、このセルフロック機構が
故障した時には、車両が走行できない課題を有してい
た。又、上記の様に、駆動エンジンeは、ステップaの
後方空間に設置されているため、手動操作時において、
先ずクラッチレバーiに容易に手が届かず、クラッチレ
バーiを手さぐりで探して操作せねばならないといった
課題を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
み、車両ステップの下部に、上下に平行移動する様に2
組一対の平行なリンク腕で以て連結した補助ステップで
あって、前記リンク腕に連繋した従動アームと駆動源に
連繋したクランクとを連接杆を介して枢着連結し、補助
ステップの張出状態でクランクと連接杆の枢軸がその軌
道上のデットポイントを越えて位置する様に設定し、又
補助ステップの格納状態で前記枢軸がその軌道上のデッ
トポイントを越えて位置する様に設定することにより、
張出及び格納の各状態で倍力作用を具有させ、各状態を
強固に維持し、従来に比し、特に張出時における駆動源
の負担を軽減し、その小型化等を図る。又、クランク軸
に軸着した伝動歯車に対し、駆動源に連繋した駆動歯車
を移動手段にて係脱自在に設け、該移動手段は、握り手
を車両ステップの前端下部に配設した手動操作杆に連繋
し、又クランクを前後のリンク腕間に配設し、補助ステ
ップの張出状態で、デットポイントを越えて位置するク
ランクと連接杆の枢着端部が、前方のリンク腕の近傍に
位置する様に構成し、かかる状態の枢着端部をデットポ
イントを越えた位置から離脱する方向へ押圧するロック
アウトレバーを、車両ステップ前端下部近傍に配設する
ことにより、万一、補助ステップが張出状態で故障して
も、手動で補助ステップを格納できると共に、手動操作
の切り換えを車両ステップの手前で行える様にして、上
記課題を解決する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明する。1はバス、トラック等の大型車両の乗
降用の車両ステップであり、該車両ステップ1と地上面
とは相当な高低差があり、車両ステップ1の下部に電動
格納式の補助ステップ2を装備している。補助ステップ
2は、これを車両ステップ1の前方下部へ張り出し及び
車両ステップ1下部に格納する作動機構部3と、これの
伝動機構部4を装備している。
【0006】作動機構部3は、図1、2に示す様に、車
両ステップ1の下部に固定したフレーム5に設置してい
る。フレーム5の左右には、ブラケット6、6aが設けら
れ、該ブラケット6、6aの前後には水平に平行配置した
回転軸7、7a、8を回転自在に設けている。尚、前方の
回転軸7、7aは、左右で独立している。そして、前方の
独立した回転軸7、7aの夫々と、後方の回転軸8の左右
に、2組一対の平行なリンク腕9、9a、10、10aを下方
突設し、該リンク腕9、9a、10、10aの下端を補助ステ
ップ2の側部に枢着連結している。これにより、リンク
腕9、9a、10、10aの揺動で補助ステップ2を上下に平
行移動する様にして、車両ステップ1の前方下部に張り
出し及びステップ1下部に格納する様に成している。
尚、図中、11はブラケット6、6a間に架設したブームで
あり、該ブーム11の前面適所よりL字板状の当止め12を
垂設し、補助ステップ2の格納時にこれが当止め12下端
に当接する様に成している。
【0007】又、後方の回転軸8の左側(図1、2にお
いて)には、略L字状の従動アーム13を下方突設し、図
3、4に示す様に、前後のリンク腕9、9a、10、10aの
間に配設した伝動機構部4のクランク14を、連接杆15を
介して従動アーム13の先端に枢着連結し、該従動アーム
13をリンク腕9、9a、10、10aに連繋している。そし
て、クランク14の回転を連接杆15及び従動アーム13を介
してリンク腕9、9a、10、10aが揺動する様に伝動し、
これにより、補助ステップ2が上下に平行移動する様に
成している。又、補助ステップ2の張出状態では、図3
に示す様に、従動アーム13と連接杆15との枢軸Xとクラ
ンク軸14aとを結ぶ延長線αと、クランク14と連接杆15
の枢軸Yの軌跡Zとの交点であるデッドポイントAを越
えて前記枢軸Yが位置する様に設定しており、かかる状
態において、クランク14と連接杆15の枢着端部(枢軸Y
を有する端部)は、前方のリンク9、9aの近傍に位置し
ている。又、補助ステップ2の格納状態では、図4に示
す様に、上記枢軸Xとクランク軸14aとを結ぶ線βと、
枢軸Yの軌跡Zとの交点であるデッドポイントBを越え
て枢軸Yが位置する様に設定している。これにより、張
出、格納のいずれの状態においても、枢軸Yがデッドポ
イントA、Bを越えて位置して、クランク14が回転しな
いロック状態のため、補助ステップ2は張出、格納状態
を強固に維持する。
【0008】又、補助ステップ2の張出状態において、
クランク14と連接杆15の枢軸端部のの近接位置にロック
アウトレバー16を配設している。このロックアウトレバ
ー16は、図3に示す様に、略L字板状にして、その1辺
(水平辺)16aを上記状態の連接杆15の枢軸端部上方に
水平配置し、他辺(垂直辺)16bの背部を、上記回転軸
7の左側(図1、6において)に隣接して設けた回転軸
17に固定し、ロックアウトレバー16を揺動自在に設けて
いる。又、ロックアウトレバー16の回転軸17には、ねじ
りコイルばね18を捲装し、該ばね18により、ロックアウ
トレバー16の水平辺16aが水平状態を維持する方向に付
勢している。そして、補助ステップ2の張出状態におい
て、ロックアウトレバー16の垂直辺16bを上記ばね18の
弾性力に抗して前方へ引き上げる様に揺動させることに
より、水平辺16aが、デッドポイントAを越えて位置す
る枢軸Yを、かかる位置より離脱する様に、クランク14
と連接杆15の枢軸端部をデッドポイントAを越えた位置
から離脱する方向(下方)へ押圧し、クランク14のロッ
ク状態を解除する様に成している。
【0009】伝動機構部4は、作動機構部3を介してフ
レーム5の側部に設置して成り、その駆動部19をケーシ
ング20内に配設している。ケーシング20内には、図6に
示す様に、その内部を左右に2分する隔壁21を設けてい
る。そして、フレーム5側に配したケーシング20の側壁
20aと上記隔壁21間にクランク軸14aを回転自在に架設
し、該クランク軸14aに伝動歯車22を軸着固定してい
る。又、隔壁21において、伝動歯車22に面しない反対面
には、モータベース23を介して駆動源24を設置してい
る。駆動源24は、電動モータ25とこれに連繋したギヤボ
ックス26をモータベース23に固定して成り、ギヤボック
ス26からモータベース23及び隔壁21を貫通突出した駆動
歯車27を伝動歯車22に噛合している。又、駆動歯車27
は、モータベース23に設けた移動手段28により、伝動歯
車22に対し係脱(噛合及び離脱)自在と成す様に、モー
タベース23を伝動歯車22に対し遠近移動自在に設けてい
る。
【0010】以下、かかる構成について具体的に説明す
る。先ず、モータベース23は、その四隅に設けた摺動軸
29、29a…で以て隔壁21に固定されており、該隔壁21に
おける前記摺動軸29、29a…の挿通孔30、30a…を図
7、8において、斜め上方へ延びた長円状に形成し、挿
通孔30、30a…内を摺動軸29、29a…が摺動すること
で、伝動歯車22より駆動歯車27を係脱自在と成してい
る。従って、隔壁21において、駆動歯車27を挿通したギ
ヤホール31も上記挿通孔30、30a…と同方向に延びた長
円状に形成している。又、モータベース23において、電
動モータ25、ギヤボックス26の設置部位以外の余地(図
においてモータベース23の左上隅側)にベルクランク32
を設置している。
【0011】ベルクランク32は、その屈曲部にベルクラ
ンク軸33を貫通固定し、該ベルクランク軸33は、その一
方ではモータベース23及び隔壁21を、他方ではモータベ
ース23に対向するケーシング20の側壁20bを、夫々貫通
して回転自在に設けている。そして、ベルクランク23の
長腕32a先端に突設した摺動ピン34をモータベース23及
び隔壁21に貫設した案内穴35、36に摺動自在に装着して
いる。尚、モータベース23に設けたベルクランク軸33の
軸穴37は、上記した挿通孔30、30a…と同方向に延びた
長円状に形成している。又、隔壁21に設けた案内穴36
は、ベルクランク軸33を中心とした円弧状の穴であり、
モータベース23に設けた案内穴35は、上記と同一曲率の
円弧状にして、その曲率中心をずらして設けて成り、駆
動歯車27と伝動歯車22の噛合状態で、両案内穴35、36の
上端35a、36aが重なり、又駆動歯車27と伝動歯車22の
離隔状態で、両案内穴35、36の下端35b、36bが重なる
様に成している。従って、ベルクランク32の摺動ピン34
が案内穴35、36の上端35a、36aに位置した時に、両歯
車22、27が噛合し、下端35b、36bに位置した時に、駆
動歯車27が伝動歯車22から離脱する。又、ベルクランク
32の短腕32b先端には、ねじりコイルばね38の一端を枢
着し、該ばね38の他端をモータベース23の適所に設けた
長穴39に摺動自在に装着している。このばね38により、
ベルクランク32の各揺動(摺動ピン34が案内穴35、36の
上端35a、36a及び下端35b、36bの夫々に位置した)
状態を保持する様に成している。
【0012】ベルクランク軸33において、ケーシング20
より外部へ突出した端部には、操作レバー40の基端を垂
直に固着し、該操作レバー40を前後方向に揺動自在に設
け、該操作レバー40の揺動により、ベルクランク32を揺
動させて、駆動歯車27を伝動歯車22に係脱自在と成して
いる。そして、上記操作レバー40には、握り手41aを車
両ステップ1の前端下部に配設すると共に、ケーシング
20の側壁20bの側部に平行に配置した手動操作杆41を連
結している。手動操作杆41は、その軸を中心に回転自在
となる様に、その基端側を操作レバー40の先端に挿通し
て成り、手動操作杆41の基端には、これを所定角度回転
した状態で進退可能と成したストッパー42を設けてい
る。
【0013】このストッパー42は、横長矩形板状に形成
した基体を、手動操作杆41の基端に垂直に固定して成
り、基体において、ケーシング20側の側端部を上下に二
分する様に、横手に切り込んで、その上端部42aを前方
へ直角に屈曲形成している。そして、操作レバー40の先
端が後方に位置した(駆動歯車27と伝動歯車22の噛合)
状態で、手動操作杆41のストッパー42の上端部42aがケ
ーシング20の側壁20bに当接し、下端部42bがケーシン
グ20の後部側壁20cに当接する様に成すことで、手動操
作杆41の前方への引き出しを防止している。
【0014】かかる状態より、手動操作杆41を側壁20b
の反対(図1、2、5(a) において矢印)の方向へ回転
して、ストッパー42の下端部42bの側壁20cに対する当
接係合を解除し、手動操作杆41を前方へ引き出すことに
より、操作レバー40が前方へ揺動し、伝動歯車22より駆
動歯車27が離脱する。又、駆動歯車27を伝動歯車22に噛
合するには、手動操作杆41を後方へ押し戻すことによ
り、操作レバー40を後方へ揺動することで成し得る。こ
の際、手動操作杆41の基端側に捲装したねじりコイルば
ね43により、自動的に手動操作杆41が前記とは逆回転
し、ストッパー42の上端部42a及び下端部42bがケーシ
ング20の側壁20b及び後部側壁20cに当接する。尚、図
中、44、44aは、手動操作杆41において、操作レバー40
との連結部位(先端)の前後に貫通固定した手動操作杆
41の摺動防止用のスプリングピンである。又、45は手動
操作杆41の前方部位を摺動自在に挿通したガイドフレー
ムであり、該ガイドフレーム45はL字板状にして、ケー
シング20の側壁20bより突設している。
【0015】次に、補助ステップ2の作動について説明
する。通常は、伝動歯車22に駆動歯車27は噛合してお
り、電動モータ25の回転力はギヤボックス26で減速され
て、駆動歯車27を介して伝動歯車22に伝動される。又、
補助ステップ2の格納状態では、枢軸Yがデッドポイン
トBを越えて位置すると共に、駆動歯車27が伝動歯車22
に噛合しているため、その状態が維持されている。
【0016】補助ステップ2の張出にあっては、電動モ
ータ25の作動で回転する伝動歯車22及びクランク軸14a
の回転により、デッドポイントBを越えて位置する枢軸
Yを引き下げる様(図3において反時計回り)に、クラ
ンク14を回転させ、これにより連接杆15、従動アーム13
を介して回転軸8を同方向に回転させてリンク腕9、9
a、10、10aを下方揺動させる。補助ステップ2は格納
位置から平行移動して、車両ステップ1の前方下部に張
り出し、枢軸YがデッドポイントAを越えて位置するこ
とで、その張出状態を維持する。又、補助ステップ2の
格納にあっては、上記と逆回転する電動モータ25によ
り、デッドポイントAを越えて位置する枢軸Yを引き下
げる様に、クランク14を時計回りに回転させ、リンク腕
9、9a、10、10aを上方へ揺動させて枢軸Yがデッドポ
イントBを越えて位置することで成し得る。
【0017】又、補助ステップ2の張出状態で、万一、
伝動機構部4に故障が発生した場合、手動操作杆41を、
図5(a) において矢印の方向に回転させ、ストッパー42
の下端部42bによるケーシング20の後部側壁20cとの当
接状態を解除し、その後に、図5(b) に示す様に、手動
操作杆41を前方へ引き出し、伝動歯車22より駆動歯車27
を離脱させる。次いで、ロックアウトレバー16の垂直辺
16bを前方へ引き上げ、その水平辺16aでクランク14の
連接杆15との連結部位を下方へ押圧し、デッドポイント
Aを越えて位置する枢軸Yを引き下げて、クランク14の
ロック状態を解除する。これにより、クランク14を手動
で回転可能な状態と成し、補助ステップ2を手動で格納
位置へ復帰させる。この時、当然ながら、クランク14の
枢軸Yは、デッドポイントAを越えて位置させるこの
後、手動操作杆41を押し戻して復帰させることにより、
伝動歯車22に駆動歯車27を噛合させる。
【0018】
【発明の効果】要するに本発明は、車両ステップ1の下
部に、上下に平行移動する様に2組一対の平行なリンク
腕で以て連結した補助ステップであって、前記リンク腕
に連繋した従動アーム13と駆動源24に連繋したクランク
14とを連接杆15を介して枢着連結し、補助ステップ2の
張出状態でクランク14と連接杆15の枢軸Yがその軌道Z
上のデットポイントAを越えて位置する様に設定したの
で、クランク14と連接杆15による倍力作用により、補助
ステップ2の張出状態を強固にして安定的に維持でき、
よって、駆動源24の出力を増大させる必要がないため、
駆動源24を小型化できる。又、補助ステップ2の格納状
態で前記枢軸Yがその軌道Z上のデットポイントBを越
えて位置する様に設定したので、クランク14と連接杆15
による倍力作用により、補助ステップ2の格納状態を強
固にして安定的に保持でき、例え伝動機構部4が故障し
たとしても、補助ステップ2の自重及び車両走行時の振
動によって、勝手に張り出すことがない。
【0019】又、クランク軸14aに軸着した伝動歯車22
に対し、駆動源24に連繋した駆動歯車27を移動手段28に
て係脱自在に設けたので、補助ステップ2の張出状態
で、万一、伝動機構部4が故障しても、伝動機構部4と
作動機構部3との連繋を解除して、手動で補助ステップ
2を格納位置へ移動できる。又、補助ステップ2の張出
状態で、クランク14と連接杆15の枢着端部をデットポイ
ントAを越えた位置から離脱する方向へ押圧するロック
アウトレバー16を設けたので、上記の状況で、補助ステ
ップ2を格納するに際し、ロックアウトレバー16により
枢軸YをデッドポイントAを越えた位置から離脱させ、
クランク14のロック状態を解除でき、手動による補助ス
テップ2の格納を簡単容易に行うことができる。
【0020】又、クランク14を前後のリンク腕9、9a、
10、10a間に配設し、補助ステップ2の張出状態でデッ
トポイントAを越えて位置するクランク14と連接杆15の
枢着端部が前方のリンク腕9、9aの近傍に位置する様に
構成することで、前記枢着端部を押圧するロックアウト
レバー16は、車両ステップ1前端下部近傍に位置設定さ
れるので、上記の様な状況において、ロックアウトレバ
ー16を操作するに際し、補助ステップ2の奥方へ手さぐ
りで操作することなく、車両ステップ1の手前から容易
に操作できる。又、移動手段28は、握り手41aを車両ス
テップ1の前端下部に配設した手動操作杆41に連繋した
ので、上記と同様にして、車両ステップ1の手前から移
動手段28を容易に操作できる。
【0021】又、移動手段28は、伝動歯車22に対し駆動
歯車27を係脱自在に移動させる操作レバー40を前後に揺
動自在に設け、該操作レバー40には、これを前後揺動操
作する手動操作杆41をその軸を中心に回転自在に連結
し、該手動操作杆41には、これを所定角度回転した状態
で進退可能と成したストッパー42を設けたので、手動操
作杆41を一動作で単純に進退移動させることを防止で
き、車両走行中の振動等によって勝手に操作されること
や、第三者による悪戯を防止できる等その実用的効果甚
だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】張出状態の補助ステップの平面図である。
【図2】張出状態の補助ステップの正面図である。
【図3】張出状態の補助ステップの簡略側面図である。
【図4】格納状態の補助ステップの簡略側面図である。
【図5】手動操作杆の通常状態と引出状態を示す図であ
る。
【図6】手動操作杆の引出状態における作動機構部及び
伝動機構部を示す図である。
【図7】駆動歯車と伝動歯車が噛合状態のケーシング内
部を示す断面図である。
【図8】駆動歯車と伝動歯車が離隔状態のケーシング内
部を示す断面図である。
【図9】従来の補助ステップを示す側面図である。
【符号の説明】
1 車両ステップ 2 補助ステップ 7、7a 回転軸 8 回転軸 9、9a リンク腕 10、10a リンク腕 13 従動アーム 14 クランク 14a クランク軸 15 連接杆 16 ロックアウトレバー 22 伝動歯車 24 駆動源 27 駆動歯車 28 移動手段 40 操作レバー 41 手動操作杆 41a 握り手 42 ストッパー A デットポイント B デットポイント Y 枢軸 Z 軌道
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 3/00 B62D 25/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両ステップ (1) の下部に、上下に平行
    移動する様に2組一対の平行なリンク腕 (9 9a) (10
    10a) で以て連結した補助ステップ (2) であって、前
    記リンク腕 (9 9a) (10 10a) に連繋した従動アーム
    (13) と駆動源 (24) に連繋したクランク (14) とを連接杆 (1
    5) を介して枢着連結し、補助ステップ (2) の張出状態で
    クランク (14) と連接杆 (15) の枢軸 (Y) がその軌道 (Z)
    のデットポイント (A) を越えて位置する様に設定し、又
    補助ステップ (2) の格納状態で前記枢軸 (Y) がその軌道
    (Z) 上のデットポイント (B) を越えて位置する様に設定
    して成り、クランク軸 (14a) に軸着した伝動歯車 (22)
    対し、駆動源 (24) に連繋した駆動歯車 (27) を移動手段 (2
    8) にて係脱自在に設け、又補助ステップ (2) の張出状態
    で、クランク (14) と連接杆 (15) の枢着端部をデットポイ
    ント (A) を越えた位置から離脱する方向へ押圧するロッ
    クアウトレバー (16) を設けたことを特徴とする車両用電
    動格納式補助ステップ。
  2. 【請求項2】 クランク (14) を前後のリンク腕 (9 9a)
    (10 10a) 間に配設し、補助ステップ (2) の張出
    状態でデットポイント (A) を越えて位置するクランク (1
    4) と連接杆 (15) の枢着端部が前方のリンク腕 (9 9a)
    近傍に位置する様に構成し、又移動手段 (28) は、握り手
    (41a) を車両ステップ (1) の前端下部に配設した手動操
    作杆 (41) に連繋したことを特徴とする請求項1記載の車
    両用電動格納式補助ステップ。
  3. 【請求項3】 移動手段 (28) は、伝動歯車 (22) に対し駆
    動歯車 (27) を係脱自在に移動させる操作レバー (40) を前
    後に揺動自在に設け、該操作レバー (40) には、これを前
    後揺動操作する手動操作杆 (41) をその軸を中心に回転自
    在に連結し、該手動操作杆 (41) には、これを所定角度回
    転した状態で進退可能と成したストッパー (42) を設けた
    ことを特徴とする請求項2記載の車両用電動格納式補助
    ステップ。
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