JP2021070363A - 車両のステップ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】乗降用ステップの安全性及び信頼性を向上させることができる縦リンク式の車両のステップ装置を提供する。【解決手段】アクチュエータ(10)に備えられ、車体固定部材(11)と第1リンクアーム(12)とを回動可能に支持する支持軸と同軸または一体に配置された駆動軸(111)と、駆動軸に設けられ、アクチュエータの作動に応じて回動可能に支持されたスイッチレバー(112)と、乗降用ステップ(3)を格納位置に移動させた場合にスイッチレバーにより押下される位置に配置される格納スイッチ(113)と、を具備し、アクチュエータは、乗降用ステップを格納位置に保持する場合であってスイッチレバーにより格納スイッチが押下されていない場合、格納スイッチが押下されるまで乗降用ステップを格納位置に移動する回転方向に駆動軸を自動的に回転駆動する。【選択図】図4
Description
本発明は、車両に備えられたステップ装置に関する。
フロア位置の高い自動車等の車両において、乗員の乗降性を向上させるためにステップ装置が備えられたものがある。例えば、特許文献1には、車両のサイドドアの下部に備えられた可動式のサイドステップ装置が開示されている。特許文献1に記載されたサイドステップ装置は、車体の下部に平行リンクを介して乗降用ステップ(サイドステップ)が連結されており、車体に対して縦方向(上下方向及び車幅方向)に乗降用ステップが移動可能な構造になっている。当該サイドステップ装置は、アクチュエータを作動させることで、車体下部に格納される格納位置と、車体より側方に突出した展開位置との間を、乗降用ステップが移動可能に構成されている。
ところで、上記特許文献1のような車両のステップ装置は、乗降用ステップの存在位置を把握可能な構成を備えていない。例えば、走行時の振動等により、意図せず乗降用ステップが展開した場合、上記ステップ装置が道路に設置された附属物、他車又は通行人等に接触する虞がある、さらに、当該接触により上記ステップ装置が破損する虞がある。また、上記乗降用ステップが正しく展開できていない状態で、上記乗降用ステップを用いて乗員が車両に搭乗しようとする場合、乗降用ステップが急に下降する等の要因により、乗員が転倒する虞がある。これらの要因により、車両のステップ装置における乗降用ステップの安全性及び信頼性が低下するという問題がある。このため、車両のステップ装置において、上記乗降用ステップの存在位置を把握することは非常に重要である。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、乗降用ステップの安全性及び信頼性を向上させることができる縦リンク式の車両のステップ装置を提供することにある。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様として実現することができる。
本態様に係る車両のステップ装置は、乗降用ステップと、車体に固定された車体固定部材と、一端部に前記乗降用ステップが支持され車幅方向に延びるステップ支持部材と、一端部が前記車体固定部材に回動可能に支持され、他端部が前記ステップ支持部材の他端部に回動可能に支持された第1リンクアームと、一端部が前記第1リンクアームと車幅方向外側に離間して前記車体固定部材に回動可能に支持され、他端部が前記ステップ支持部材の他端部に回動可能に支持された第2リンクアームと、前記第1リンクアームを回転駆動するアクチュエータと、を有し、前記アクチュエータにより前記第1リンクアームを回転駆動することで、前記乗降用ステップを前記車体より外方に位置する展開位置と前記車体の下部に位置する格納位置との間で車幅方向に移動させる縦リンク式の車両のステップ装置であって、前記車体固定部材と前記第1リンクアームとを回動可能に支持する支持軸と同軸または一体に配置された駆動軸と、前記駆動軸に設けられ、前記アクチュエータの作動に応じて回動可能に支持されたスイッチレバーと、前記乗降用ステップを前記格納位置に移動させた場合に前記スイッチレバーにより押下される位置に配置される格納スイッチと、を具備し、前記アクチュエータは、前記乗降用ステップを前記格納位置に保持する場合であって前記スイッチレバーにより前記格納スイッチが押下されていない場合、前記格納スイッチが押下されるまで前記乗降用ステップを前記格納位置に移動する回転方向に前記駆動軸を自動的に回転駆動する。
本態様に係る車両のステップ装置は、乗降用ステップと、車体に固定された車体固定部材と、一端部に前記乗降用ステップが支持され車幅方向に延びるステップ支持部材と、一端部が前記車体固定部材に回動可能に支持され、他端部が前記ステップ支持部材の他端部に回動可能に支持された第1リンクアームと、一端部が前記第1リンクアームと車幅方向外側に離間して前記車体固定部材に回動可能に支持され、他端部が前記ステップ支持部材の他端部に回動可能に支持された第2リンクアームと、前記第1リンクアームを回転駆動するアクチュエータと、を有し、前記アクチュエータにより前記第1リンクアームを回転駆動することで、前記乗降用ステップを前記車体より外方に位置する展開位置と前記車体の下部に位置する格納位置との間で車幅方向に移動させる縦リンク式の車両のステップ装置であって、前記車体固定部材と前記第1リンクアームとを回動可能に支持する支持軸と同軸または一体に配置された駆動軸と、前記駆動軸に設けられ、前記アクチュエータの作動に応じて回動可能に支持されたスイッチレバーと、前記乗降用ステップを前記格納位置に移動させた場合に前記スイッチレバーにより押下される位置に配置される格納スイッチと、を具備し、前記アクチュエータは、前記乗降用ステップを前記格納位置に保持する場合であって前記スイッチレバーにより前記格納スイッチが押下されていない場合、前記格納スイッチが押下されるまで前記乗降用ステップを前記格納位置に移動する回転方向に前記駆動軸を自動的に回転駆動する。
また、本態様に係る車両のステップ装置は、前記乗降用ステップを前記展開位置に移動させた場合に前記スイッチレバーにより押下される位置に配置される展開スイッチをさらに具備し、前記アクチュエータは、前記乗降用ステップを前記展開位置に保持する場合であって前記スイッチレバーにより前記展開スイッチが押下されていない場合、前記展開スイッチが押下されるまで前記乗降用ステップを前記展開位置に移動する回転方向に前記駆動軸を自動的に回転駆動してもよい。
また、本態様に係る車両のステップ装置において、前記アクチュエータは、モータであってもよい。
本態様に係る車両のステップ装置は、乗降用ステップの安全性及び信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る車両のステップ装置について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態は以下に説明する内容に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において任意に変更して実施することが可能である。また、実施形態の説明に用いる図面は、いずれも構成部材を模式的に示すものであって、理解を深めるべく部分的な強調、拡大、縮小、または省略などを行っており、構成部材の縮尺や形状等を正確に表すものとはなっていない場合がある。
図1は、本実施形態に係るステップ装置1を備える車両2を示す外形図である。図1では、車両2の左側(助手席側)のフロントドア及びリヤドアの図示を省略しており、ステップ装置1は展開状態である。
図1に示すように、本実施形態に係るステップ装置1は、例えば、1BOX型の車両2の助手席側の下部に備えられる、可動式のステップ装置である。ステップ装置1は、ステッププレート(乗降用ステップ)3と、ステッププレート3を縦方向(車幅方向及び上下方向)に移動可能に支持する2個のリンク機構4、5を備えている。
図1に示すように、本実施形態に係るステップ装置1は、例えば、1BOX型の車両2の助手席側の下部に備えられる、可動式のステップ装置である。ステップ装置1は、ステッププレート(乗降用ステップ)3と、ステッププレート3を縦方向(車幅方向及び上下方向)に移動可能に支持する2個のリンク機構4、5を備えている。
ステッププレート3は、車両2の助手席側のフロントドアの開口部6及びスライド式のリヤドアの開口部7の下方を車両前後方向に延び、乗員の足を載せることが可能な車幅方向長さに設定されている。ステッププレート3は、2個のリンク機構4、5を介して、車体の下部、詳しくは車両2の助手席側のサイドシル8の下部に支持されている。2個のリンク機構4、5は、車両前後方向に互いに間隔をおいて配置されている。
ステップ装置1は、ステッププレート3が、車両2の下部に格納される格納位置と、サイドシル8より車幅方向外側に突出した展開位置との間で、車幅方向に移動可能に構成されている。
2個のリンク機構4、5のうち、車両後方側のリヤリンク機構5は、リンク(後述するドライブリンク12)を駆動させる駆動モータ(アクチュエータ)10を備えている。車両前方側のフロントリンク機構4は、駆動モータを備えておらず、ステッププレート3の移動に追従して作動する。
2個のリンク機構4、5のうち、車両後方側のリヤリンク機構5は、リンク(後述するドライブリンク12)を駆動させる駆動モータ(アクチュエータ)10を備えている。車両前方側のフロントリンク機構4は、駆動モータを備えておらず、ステッププレート3の移動に追従して作動する。
駆動モータ10は、車両2の助手席側のフロントドア及びリヤドアの開閉に伴って自動的に作動するよう制御される。例えば、フロントドア及びリヤドアが閉状態では、ステッププレート3が格納位置に位置し、フロントドア及びリヤドアの少なく一方が開操作された場合に、ステッププレート3が展開位置に移動するように駆動モータ10が作動制御される。
ここで、上記駆動モータ10を備えたリヤリンク機構5について図2及び図3を参照して説明する。ここで、フロントリンク機構4は、リヤリンク機構5と駆動モータ10が備えられていない点が異なり、リンク機構4、5における各リンクの長さ、車両2における車幅方向位置及び上下位置等については、同一の構成になっていることとする。図2は、格納状態におけるリヤリンク機構5の概略構成図である。図3は、展開状態におけるリヤリンク機構5の概略構成図である。なお、図2及び図3は、リヤリンク機構5及びその周辺部を車両後方から視た図である。
図2及び図3に示すように、リヤリンク機構5は、リンクブラケット11(車体固定部材)、ドライブリンク12(第1リンクアーム)、ドリブンリンク13(第2リンクアーム)及びリンクアーム14(ステップ支持部材)を備えている。
リンクブラケット11は、車両前後方向に間隔をおいて配置され車幅方向及び上下方向に延びる2枚の厚板状の縦板部材を有し、下方が開口した箱型に形成されている。リンクブラケット11は、車体20の下部に前後左右4か所でボルトによって固定されている。
リンクブラケット11は、車両前後方向に間隔をおいて配置され車幅方向及び上下方向に延びる2枚の厚板状の縦板部材を有し、下方が開口した箱型に形成されている。リンクブラケット11は、車体20の下部に前後左右4か所でボルトによって固定されている。
リンクアーム14は、車幅方向に延びるように配置されたアーム状の部材であり、車両前後方向に間隔をおいて配置された2枚の厚板状の縦板部材を有し、当該縦板部材が車幅方向外側の部位等で連結されて構成されている。リンクアーム14の車幅方向外側となる端部には、ステッププレート3が固定されている。リンクブラケット11とリンクアーム14とは、同一の車両前後位置に配置されている。詳しくは、リンクブラケット11の前側の縦板部材とリンクアーム14の前側の縦板部材、リンクブラケット11の後側の縦板部材とリンクアーム14の後側の縦板部材は、夫々同一の車両前後位置に配置されている。
ドライブリンク12及びドリブンリンク13は、断面が箱型のアーム状の部材であって、各々、一端がリンクブラケット11に他端がリンクアーム14に、車両前後方向に軸線が延びるように配置されたリンクピン21、22、23、24によって回動可能に支持されている。したがって、ドライブリンク12及びドリブンリンク13は、車体20に対して車幅方向に揺動可能に配置されている。
ドライブリンク12は、ドリブンリンク13の車幅方向内側(車両右側)に配置されている。また、ドライブリンク12はドリブンリンク13よりも短く形成されている。
リンクブラケット11とドライブリンク12とを支持する第1リンクピン21(支持軸、第1の回動中心)は、駆動モータ10の駆動軸と一体に構成されている。駆動モータ10はリンクブラケット11に固定されている。
リンクブラケット11とドライブリンク12とを支持する第1リンクピン21(支持軸、第1の回動中心)は、駆動モータ10の駆動軸と一体に構成されている。駆動モータ10はリンクブラケット11に固定されている。
リンクブラケット11とドリブンリンク13とを支持する第2リンクピン22は、第1リンクピン21に対して車幅方向外側に離間して配置されると共に、第1リンクピン21よりも下方にオフセットして配置されている。
一方、車幅方向に延びるリンクアーム14において、リンクアーム14とドライブリンク12とを支持する第3リンクピン23(第3の回動中心)は、リンクアーム14の車幅方向内側端部に配置されている。リンクアーム14とドリブンリンク13とを支持する第4リンクピン24(第2の回動中心)は、リンクアーム14の車幅方向内側端部近傍に配置されるとともに、第3リンクピン23よりも車幅方向外側かつ下方に離間して配置されている。
一方、車幅方向に延びるリンクアーム14において、リンクアーム14とドライブリンク12とを支持する第3リンクピン23(第3の回動中心)は、リンクアーム14の車幅方向内側端部に配置されている。リンクアーム14とドリブンリンク13とを支持する第4リンクピン24(第2の回動中心)は、リンクアーム14の車幅方向内側端部近傍に配置されるとともに、第3リンクピン23よりも車幅方向外側かつ下方に離間して配置されている。
図2に示すように、ステッププレート3が格納位置に位置する格納状態では、ドライブリンク12及びドリブンリンク13は車幅方向内側に回転移動し、第3リンクピン23及び第4リンクピン24が、第1リンクピン21及び第2リンクピン22よりも車幅方向内側に位置する。
また、図3に示すように、ステッププレート3が展開位置に位置する展開状態では、ドライブリンク12及びドリブンリンク13は車幅方向外側に回転移動し、第3リンクピン23及び第4リンクピン24が、第1リンクピン21及び第2リンクピン22よりも車幅方向外側に位置する。
また、図3に示すように、ステッププレート3が展開位置に位置する展開状態では、ドライブリンク12及びドリブンリンク13は車幅方向外側に回転移動し、第3リンクピン23及び第4リンクピン24が、第1リンクピン21及び第2リンクピン22よりも車幅方向外側に位置する。
さらに、図2及び図3に示すリンクブラケット11に内蔵されるその他の構成について、図4から図6を参照して説明する。図4は、格納状態における、リンクブラケット11に内蔵される構成を示す概略構成図である。図5は、展開状態における、リンクブラケット11に内蔵される構成を示す概略構成図である。なお、図4及び図5は、リンクブラケット11の内部及びその周辺部を車両前方から視た図である。図6は、図4及び図5に示す格納スイッチ113及び展開スイッチ114各々から出力される信号を伝達するための信号用ハーネス115を示す概略構成図である。
図4及び図5に示すように、リンクブラケット11には、上記駆動モータ10の他に、モータシャフト(駆動軸)111、スイッチレバー112、格納スイッチ113、展開スイッチ114、信号用ハーネス115及び電力供給用ハーネス116が内蔵されている。
モータシャフト111は、リンクブラケット11とドライブリンク12とを回動可能に支持する支持軸と同軸または一体に配置されている。スイッチレバー112は、モータシャフト111に設けられ、駆動モータ10の作動に応じて回動可能に支持されている。具体的には、スイッチレバー112は、図示しない駆動モータ10とドライブリンク12との間に、駆動モータ10の作動に応じて回動可能なように、モータシャフト111に固設されている。
モータシャフト111は、リンクブラケット11とドライブリンク12とを回動可能に支持する支持軸と同軸または一体に配置されている。スイッチレバー112は、モータシャフト111に設けられ、駆動モータ10の作動に応じて回動可能に支持されている。具体的には、スイッチレバー112は、図示しない駆動モータ10とドライブリンク12との間に、駆動モータ10の作動に応じて回動可能なように、モータシャフト111に固設されている。
格納スイッチ113は、ステッププレート3を上記格納位置に移動させた場合に、図4に示すように、スイッチレバー112により押下される位置に配置される。展開スイッチ114は、ステッププレート3を上記展開位置に移動させた場合に、図5に示すように、スイッチレバー112により押下される。
ここで、駆動モータ10は、ステッププレート3を上記格納位置に保持する場合であって上記スイッチレバー112により格納スイッチ113が押下されていない場合、格納スイッチ113が押下されるまでステッププレート3を格納位置に移動する回転方向にモータシャフト111を自動的に回転駆動する。
ここで、駆動モータ10は、ステッププレート3を上記格納位置に保持する場合であって上記スイッチレバー112により格納スイッチ113が押下されていない場合、格納スイッチ113が押下されるまでステッププレート3を格納位置に移動する回転方向にモータシャフト111を自動的に回転駆動する。
また、駆動モータ10は、ステッププレート3を上記展開位置に保持する場合であって上記スイッチレバー112により展開スイッチ114が押下されていない場合、展開スイッチ114が押下されるまでステッププレート3を展開位置に移動する回転方向にモータシャフト111を自動的に回転駆動する。
すなわち、スイッチレバー112が自動的に回転駆動し、格納スイッチ113又は展開スイッチ114のいずれか一つを押下する。さらに、ステッププレート3が格納位置又は展開位置に移動する。これにより、本実施形態に係る車両のステップ装置1は、ステッププレート3を本意の位置に移動することができる。例えば、当該駆動モータ10が電源オフの状態(例えば、車両走行中であって意図せず乗降用ステップが展開する可能性がある状態)であっても、当該ステッププレート3の格納作動を実行することができる。すなわち、本実施形態に係る車両のステップ装置1が道路に設置された附属物、他車又は通行人等に接触することを防止することができる。また、上記ステッププレート3が正しく展開できていない状態を解消することができる。したがって、本実施形態に係る車両のステップ装置1は、乗降用ステップの安全性及び信頼性を向上させることができる。また、本実施形態に係る車両のステップ装置1は、駆動モータ10の回転位置(すなわち、ステッププレート3の位置)を格納スイッチ113及び展開スイッチ114により検出することができる。
すなわち、スイッチレバー112が自動的に回転駆動し、格納スイッチ113又は展開スイッチ114のいずれか一つを押下する。さらに、ステッププレート3が格納位置又は展開位置に移動する。これにより、本実施形態に係る車両のステップ装置1は、ステッププレート3を本意の位置に移動することができる。例えば、当該駆動モータ10が電源オフの状態(例えば、車両走行中であって意図せず乗降用ステップが展開する可能性がある状態)であっても、当該ステッププレート3の格納作動を実行することができる。すなわち、本実施形態に係る車両のステップ装置1が道路に設置された附属物、他車又は通行人等に接触することを防止することができる。また、上記ステッププレート3が正しく展開できていない状態を解消することができる。したがって、本実施形態に係る車両のステップ装置1は、乗降用ステップの安全性及び信頼性を向上させることができる。また、本実施形態に係る車両のステップ装置1は、駆動モータ10の回転位置(すなわち、ステッププレート3の位置)を格納スイッチ113及び展開スイッチ114により検出することができる。
また、本実施形態に係る車両のステップ装置1は、電源投入直後において、ステッププレート3の状態(位置)を検出することで、正常な作動への移行が容易となる。また、本実施形態に係る車両のステップ装置1は、作動途中の反転動作による蛇走があっても、格納スイッチ113及び展開スイッチ114のオンオフにより、ステッププレート3の存在位置を正確に検出することができ、かつ精密な領域設定が可能となる。
ところで、上記駆動モータ10に搭載されるパルスセンサ(図示せず)でステッププレート3の位置を検知し、自動的に格納作動又は展開作動を実行することも考えられる。しかしながら、上記パルスセンサを常時通電する必要があるため、暗電流が大きくなるという問題がある。一方、本実施形態に係る車両のステップ装置1は、格納スイッチ113及び展開スイッチ114を常時通電する必要はないため、上記パルスセンサを採用する場合と比較して、省電力化を図ることができる。また、本実施形態に係る車両のステップ装置1は、格納スイッチ113及び展開スイッチ114によるステッププレート3の位置検出により、駆動モータ10に搭載されるパルスセンサを1相化することができ、安価なモータを採用することができる。また、本実施形態に係る車両のステップ装置1は、格納スイッチ113及び展開スイッチ114と1相のパルスセンサとの組み合わせにより、容易に断線検知を実行することができる。
次に、押下する形式の格納スイッチ113及び展開スイッチ114の代わりに、赤外線センサ又はレーザセンサを用いることも考えられる。しかしながら、赤外線センサ又はレーザセンサのサイズが格納スイッチ113及び展開スイッチ114のサイズより大きく、かつ高価であるため、リヤリンク機構5のサイズが増大し、かつリヤリンク機構5の製造コストが増大する虞がある。また、省スペース化を求めた場合、リヤリンク機構5の構造が複雑になる虞がある。さらに、リヤリンク機構5に雪又は氷が付着する可能性があるため、正しい検知動作を実行できない虞がある。一方、本実施形態に係る車両のステップ装置1は、押下する形式の格納スイッチ113及び展開スイッチ114を用いることで、リヤリンク機構5のサイズ縮小、コスト削減及び構造の単純化を図ることができる。
ここで、図6に示すように、上記格納スイッチ113及び展開スイッチ114各々から出力される信号を伝達するための信号用ハーネス115は、図示しない駆動モータ10の電力供給用ハーネス116より長くし、上記信号用ハーネス115を這わせる位置を、コネクタ117の脱着作業の際に当該信号用ハーネス115に負荷が掛からない位置とする。
これにより、本実施形態における車両のステップ装置1は、信号用ハーネス115が断線することを防止することができる。また、本実施形態における車両のステップ装置1は、信号用ハーネス115が断線することを防止する施策により、断線保護用のプロテクタ等を設置する必要がなくなるため、より安価なハーネスを設置することが可能になる、
また、本実施形態に係る車両のステップ装置1は、格納スイッチ113又は展開スイッチ114のいずれか一つが押下されていない場合に、車両2の乗員に対して警告を出力する警告出力部をさらに備えていてもよい。
また、本実施形態に係る車両のステップ装置1は、格納スイッチ113又は展開スイッチ114のいずれか一つが押下されていない場合に、車両2の乗員に対して警告を出力する警告出力部をさらに備えていてもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 ステップ装置
3 ステッププレート(乗降用ステップ)
5 リヤリンク機構
10 駆動モータ(アクチュエータ)
11 リンクブラケット(車体固定部材)
12 ドライブリンク(第1リンクアーム)
13 ドリブンリンク(第2リンクアーム)
14 リンクアーム(ステップ支持部材)
111 モータシャフト(駆動軸)
112 スイッチレバー
113 格納スイッチ
114 展開スイッチ
115 信号用ハーネス
116 電力供給用ハーネス
3 ステッププレート(乗降用ステップ)
5 リヤリンク機構
10 駆動モータ(アクチュエータ)
11 リンクブラケット(車体固定部材)
12 ドライブリンク(第1リンクアーム)
13 ドリブンリンク(第2リンクアーム)
14 リンクアーム(ステップ支持部材)
111 モータシャフト(駆動軸)
112 スイッチレバー
113 格納スイッチ
114 展開スイッチ
115 信号用ハーネス
116 電力供給用ハーネス
Claims (3)
- 乗降用ステップと、車体に固定された車体固定部材と、一端部に前記乗降用ステップが支持され車幅方向に延びるステップ支持部材と、一端部が前記車体固定部材に回動可能に支持され、他端部が前記ステップ支持部材の他端部に回動可能に支持された第1リンクアームと、一端部が前記第1リンクアームと車幅方向外側に離間して前記車体固定部材に回動可能に支持され、他端部が前記ステップ支持部材の他端部に回動可能に支持された第2リンクアームと、前記第1リンクアームを回転駆動するアクチュエータと、を有し、前記アクチュエータにより前記第1リンクアームを回転駆動することで、前記乗降用ステップを前記車体より外方に位置する展開位置と前記車体の下部に位置する格納位置との間で車幅方向に移動させる縦リンク式の車両のステップ装置であって、
前記車体固定部材と前記第1リンクアームとを回動可能に支持する支持軸と同軸または一体に配置された駆動軸と、
前記駆動軸に設けられ、前記アクチュエータの作動に応じて回動可能に支持されたスイッチレバーと、
前記乗降用ステップを前記格納位置に移動させた場合に前記スイッチレバーにより押下される位置に配置される格納スイッチと、を具備し、
前記アクチュエータは、前記乗降用ステップを前記格納位置に保持する場合であって前記スイッチレバーにより前記格納スイッチが押下されていない場合、前記格納スイッチが押下されるまで前記乗降用ステップを前記格納位置に移動する回転方向に前記駆動軸を自動的に回転駆動する、
車両のステップ装置。 - 前記乗降用ステップを前記展開位置に移動させた場合に前記スイッチレバーにより押下される位置に配置される展開スイッチをさらに具備し、
前記アクチュエータは、前記乗降用ステップを前記展開位置に保持する場合であって前記スイッチレバーにより前記展開スイッチが押下されていない場合、前記展開スイッチが押下されるまで前記乗降用ステップを前記展開位置に移動する回転方向に前記駆動軸を自動的に回転駆動する、
請求項1に記載の車両のステップ装置。 - 前記アクチュエータは、モータである、請求項1又は請求項2に記載の車両のステップ装置。
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JP2019196855A Pending JP2021070363A (ja) | 2019-10-30 | 2019-10-30 | 車両のステップ装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2021070363A (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60171763U (ja) * | 1984-04-25 | 1985-11-14 | シンワオ−トマチツク株式会社 | 車両の補助ステツプ装置 |
JPH0891126A (ja) * | 1994-09-28 | 1996-04-09 | Araco Corp | 車両用ドア及び補助ステップのための電気制御装置 |
JP2001018721A (ja) * | 1999-07-06 | 2001-01-23 | Tooshintekku Kk | 車両用電動格納式補助ステップ |
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-
2019
- 2019-10-30 JP JP2019196855A patent/JP2021070363A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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