JP3483996B2 - データ受信装置および受信データ管理方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明はデータ受信装置お
よび受信データ管理方法に関し、特に放送信号に多重化
されて送信される番組データを受信および表示可能なデ
ータ受信装置およびその受信装置で受信した番組データ
を管理する受信データ管理方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、テレビ文字多重放送やＦＭ多重放
送など、放送局から電波で送信される画像や音声などの
信号に、ディジタルデータを多重化させて送信する方法
が開発されている。これに伴い、最近では、テレビやラ
ジオなどの受信装置も、受信信号を画像や音声信号部分
とそれに多重化したデータ部分とに分離して、多重化し
たデータを表示する製品が数多く開発されている。

【０００３】これらの多重放送のデータはニュースなど
の複数の番組から構成されており、放送局ではこれらの
番組データを逐次更新しながら送信している。受信装置
では送信されてくる番組データをメモリなどの受信バッ
ファに蓄えておき、ユーザから番組データの表示要求を
受けると、その番組データを画面に表示する仕組みにな
っている。もしメモリ上に番組データが存在しない場合
は、送信されてくるまで表示が待たされる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯型電子
情報端末などメモリの限られている受信装置では、受信
したすべてのデータを保存しておくだけのメモリ容量が
ない場合が多い。このため、この種の受信装置において
は、メモリの内容を最新の番組データの保存のために書
き替えて、古い番組データについてはメモリ上から削除
するというデータ管理が必要となる。

【０００５】しかし、この方法では、古い番組データは
消去されてしまうので、後から表示することはできな
い。ＦＭ多重放送の場合には、番組データの内容が一旦
更新されると、それ以降は、更新前の番組データが再び
送信されることはない。このため、メモリ上から消滅し
た番組データは二度と見ることができなかった。

【０００６】この対策として、メモリ上の番組データを
ユーザ操作などによってフラッシュメモリなどの二次記
憶装置に保存することも考えられる。しかし、受信装置
が受信モードに設定されている限り番組データは逐次受
信されてしまうため、二次記憶装置への保存をユーザ操
作によって行ったのでは、必要なデータが既にメモリ上
に存在しないなどの不具合か発生する危険がある。

【０００７】この発明はこのような点に鑑みてなされた
ものであり、メモリ容量の少ない携帯型電子情報機器に
おいても受信した番組データを効率良く保存できるよう
にし、放送信号によって提供される番組データの有効利
用を図ることが可能なデータ受信装置および受信データ
管理方法を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明は、放送信号に
多重化されて送信される番組データを受信および表示可
能なデータ受信装置において、この受信装置で受信され
た番組データを一時的に記憶する第１の記憶手段であっ
て、前記受信装置で受信された新たな番組データの記憶
のために記憶内容の書き換えが行われることによって前
記新たな番組データが前記第１の記憶手段内に既に記憶
されている番組データに代えて記憶されるように構成さ
れた第１の記憶手段と、前記番組データを永続的に記憶
する第２の記憶手段と、前記新たな番組データを前記第
１の記憶手段内に既に記憶されている番組データに代え
て記憶するとき、その記憶のために前記第１の記憶手段
から削除される番組データが予め指定された保存条件に
合致する番組データであるか否かを決定し、保存条件に
合致する番組データであれば、その番組データを前記第
２の記憶手段に保存する保存手段と、表示要求に応じ
て、前記第１の記憶手段に記憶されている番組データお
よび前記第２の記憶手段に記憶されている番組データを
それぞれ表示する表示手段とを具備することを特徴とす
る。

【０００９】このデータ受信装置においては、第１の記
憶手段に記憶されている番組データが新たな番組データ
の受信のために削除されるとき、その削除対象の番組デ
ータが予め指定された保存条件を満たすか否かが判断さ
れ、満たす場合には自動的に第２の記憶手段に保存され
る。したがって、利用者などが保存条件を設定しておけ
ば、必要な番組データが抹消されることなく、新たな番
組データを逐次受信することが可能となる。よって、第
１の記憶手段として使用されるメモリ容量が少ない携帯
型電子情報機器においても受信した番組データを二次記
憶装置などの第２の記憶手段に効率良く保存できるよう
になり、放送信号によって提供される番組データの有効
利用を図ることが可能となる。

【００１０】また、番組データには、番組名またはその
番組データによって提供する情報の分野を示す分野名を
インデックス情報として付加しておき、その番組名また
は分野名を保存条件として使用することが好ましい。

【００１１】また、この発明のデータ受信装置は、新た
に番組データが受信されたとき、その番組データに付加
された番組名および更新日時を示すインデックス情報に
基づいて、その番組データと同一番組名で且つ更新日時
の古い番組データを前記第１の記憶手段から検索する検
索手段と、前記新たに受信された番組データと同一番組
名で且つ更新日時の古い番組データが検索できたとき、
その検索された番組データを前記第１の記憶手段から削
除して前記新たに受信された番組データを前記第１の記
憶手段に記憶する手段をさらに具備することを特徴とす
る。

【００１２】この構成によれば、第１の記憶手段に記憶
されている番組データの中で、新たに受信された番組デ
ータと同一の番組名の番組データであって、しかも新た
に受信された番組データよりも古い番組データが削除対
象として選択される。したがって、放送局などから送信
される各種番組データそれぞれについて、最新の内容を
第１の記憶手段に残すことが可能となり、表示要求に素
早く応答することが可能となる。また、古い番組データ
についても保存条件に合致すれば自動的に保存されるの
で、後にその番組データを参照する事もできる。

【００１３】また、この発明は、放送信号に多重化され
て送信される番組データを受信および表示可能なデータ
受信装置において、この受信装置で受信された番組デー
タを一時的に記憶する記憶手段であって、前記受信装置
で受信された新たな番組データの記憶のために記憶内容
の書き換えが行われる記憶手段と、前記番組データを前
記受信装置で受信したときに通知すべき番組データの分
野名を設定する手段と、前記受信装置で受信された番組
データに含まれその番組データによって提供する情報の
分野を示す分野名と前記設定された分野名との一致の有
無を判定し、一致したときに前記設定された分野名の番
組データを受信したことを利用者に通知する手段とを具
備することを特徴とする。

【００１４】この構成によれば、予め利用者が設定した
分野に属する番組データが受信されると、それが利用者
に通知される。したがって、その段階で利用者が番組デ
ータを表示して内容を確認することができるため、その
時に必要に応じて番組データの保存操作を行うことが可
能となる。よって、利用者が知らないうちに必要な番組
データが記憶手段上から抹消されるという事態を防止で
きるようになる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態を説明する。図１には、この発明の第１の実施
形態に係る携帯型電子情報機器１１の基本構成が示され
ている。この携帯型電子情報機器１１は、テレビ放送信
号やＦＭ放送信号に多重化されて送信される文字放送番
組を受信および表示可能な装置であり、図示のように、
データ受信部１０１、データ受信バッファ１０２、デー
タ保存部１０３、データ管理部１０４、データ表示要求
部１０５、データ表示部１０６、および保存データ指定
部１０７から構成されている。

【００１６】データ受信部１０１は、放送信号に多重化
されて送信される番組データを受信するためのものであ
る。番組データは、放送局によって作成され、且つ周期
的に内容が更新されて送信される。この番組データは、
図２（ａ）に示されているように、インデックス２０１
とコンテンツ２０２から構成されている。ここで、イン
デックス２０１はデータを識別するための情報であり、
またコンテンツ２０２は文字情報、図形情報などを含む
番組データ本体である。

【００１７】インデックス２０１には、識別子２０３、
番組データ名２０４、更新情報２０５などが含まれてい
る。識別子２０３および番組データ名２０４は番組デー
タ固有のものであり、番組データ名には、「ニュー
ス」、「天気予報」などがある。更新情報２０５は、対
応する番組データの更新日時を示す。また、図２（ｂ）
に示されているように、インデックス２０１には、さら
にコンテンツ２０２によって提供される情報の分野を示
す分野情報２０６を含めてもよい。例えば、番組データ
名が「天気予報」の番組データについては、分野情報２
０６は「天気」となる。

【００１８】この実施形態１では、以降、番組データ名
２０４が同一であり、且つ更新情報２０５が異なる２つ
の番組データがあるとき、更新日時が新しい番組データ
を新しいデータ、更新日時が古い番組データを古いデー
タと称することにする。

【００１９】データ受信バッファ１０２は、受信した番
組データを一時的に格納しておくためのバッファであ
り、このデータ受信バッファ１０２は携帯型電子情報機
器１１のメインメモリの一部に割り当てられている。こ
のデータ受信バッファ１０２には、複数の番組データを
記憶することができるが、同一番組データ名を持つ番組
データについては最新のデータ更新情報２０５を持つ番
組データのみが保持され、古いものは新しい番組データ
の受信の度に随時削除される。

【００２０】データ受信部１０１で受信した番組データ
と同一番組データ名の番組データが受信バッファ１０２
上に存在しない場合、あるいはデータ受信バッファ１０
２上の同一番組データ名の番組データよりも新しい番組
データを受信した場合には、その受信した番組データは
データ受信部１０１からデータ受信バッファ１０２に送
られて記憶されるが、それ以外の番組データは記憶され
ない。

【００２１】データ管理部１０３はデータ受信バッファ
１０２で受信したデータを管理するためのものであり、
このデータ管理部１０３はデータ保存部１０４で保存す
べきデータ名のリストを保存データ指定テーブル３０１
で保持している。また、現在データ保存部１０４で保存
しているデータのリストを、保存データテーブル３０２
で保持している。これら保存データ指定テーブル３０１
および保存データテーブル３０２それぞれの内容の一例
を図３（ａ），（ｂ）に示す。

【００２２】図３（ａ），（ｂ）は、それぞれ番組デー
タのインデックス部２０１が図２（ａ）の場合に相当す
るものであり、保存データ指定テーブル３０１には保存
指定された番組データの番組データ名が、保存データテ
ーブル３０２には保存されている番組データのインデッ
クスの内容（識別子、番組データ名、更新情報）が登録
される。番組データのインデックス部２０１が図２
（ｂ）の場合には、保存データ指定テーブル３０１に
は、番組データ名の代りに分野情報を登録する事もでき
る。これにより、番組データ名よりも広い範囲で保存す
べきデータを指定することが可能となる。

【００２３】データ管理部１０３は、データ表示要求部
１０５からデータ表示要求を受けた時に、データ受信バ
ッファ１０２に対して表示要求のあった番組データ名２
０４を送る。データ受信バッファ１０２内に表示要求を
受けた番組データが存在する場合は、その番組データが
データ表示部１０６に送られて表示される。データ受信
バッファ１０２内に表示要求を受けた番組データが存在
しない場合は、表示要求されたデータがデータ受信部１
０１によって受信されてデータ受信バッファ１０２に格
納されるまで、その表示が待たされる。

【００２４】また、データ表示要求部１０５から保存デ
ータに対する表示要求があった時には、データ表示要求
部１０５によって指定された番組データ名２０４と更新
情報２０５がデータ保存部１０４に通知される。。

【００２５】データ保存部１０４は、受信した番組デー
タをファイルなどとして永続的に保持する二次記憶装置
であり、ここには、保存データ指定部１０７で指定した
データ名の番組データが保存されている。この場合、同
じ番組データ名でも更新情報２０５が異なる番組データ
は別なデータとして格納される。データ管理部１０３か
ら保存データの表示要求があった場合、指定されたデー
タはデータ表示部１０６に送られる。

【００２６】データ表示要求部１０５はデータの表示を
要求する手段である。この概略を図４に示す。図４
（ａ）に示されているデータ表示要求ボタン４０１は番
組データの表示を要求する時にクリックするボタンであ
る。このボタンをクリックすると、図４（ｂ）に示され
ているように、データ名入力ウインドウ４０２が表示さ
れる。ここで表示したいデータ名を入力すると、データ
管理部１０３に対して表示したいデータ名が送られる。
図４（ｂ）では、“天気予報”というデータ名の番組デ
ータが要求されている場合が示されている。

【００２７】また保存したデータを表示する場合は、図
４（ｃ）に示されているように、保存データ表示要求ボ
タン４０３がクリックされる。この時、データ名入力ウ
インドウ４０２が表示されるので、表示したいデータ名
をそこに入力する。データ名を入力すると、図４（ｄ）
に示されているように保存データ更新時刻リスト４０４
が表示される。この保存データ更新時刻リスト４０４で
は、保存データテーブル３０２に登録されているデータ
のリストが、更新時間順に表示される。ここでは、“天
気予報”という番組データ名を持つ番組データについて
の更新情報が更新時間順に表示されている。

【００２８】ここで表示したい番組データの更新時刻を
クリックすると、データ管理部１０３に対して表示した
い番組データ名と更新時刻が送られる。図４（ｄ）で
は、“天気予報”というデータ名の、更新時刻が１９９
５年７月２０日１８：００のデータが表示要求された場
合が示されている。

【００２９】データ表示部１０６はデータを表示する手
段である。表示要求があった場合、データ受信バッファ
１０２からデータを受けとり表示する。また保存したデ
ータの表示要求があった場合は、データ保存部１０４か
らデータを受けとり表示する。表示例を図５に示す。こ
こでは天気予報の番組データが表示されている様子が示
されている。

【００３０】保存データ指定部１０７は保存したいデー
タ名を入力するための手段である。概略を図６に示す。
図６（ａ）に示されている保存データ設定ボタン６０１
は保存したいデータ名を設定する時にクリックするボタ
ンである。このボタンをクリックすると、図６（ｂ）に
示されているように、保存データ名入力ウインドウ６０
２が表示される。ここに保存しておきたい番組データ名
を入力すると、データ管理部１０３に対してその番組デ
ータ名が送られる。データ管理部１０３では、送られた
番組データ名を保存データ指定テーブル３０１に登録す
る。登録された番組データ名と同一の番組データ名を持
つ新たな番組データがデータ受信部１０１で受信された
場合、受信バッファ１０２から削除される古いデータは
データ保存部１０４に保存される。

【００３１】次に、図７のフローチャートを参照して、
図１の電子情報機器１１における番組データの受信処理
手順を説明する。データ受信部１０１が放送信号に多重
化されて送信される番組データを受信する受信モードに
設定されている場合（ステップＳ１１）、データ受信部
１０１によって番組データが逐次受信される。そして、
今回受信した番組データと同じ番組データ名を持つ番組
データがデータ受信バッファ１０２上に存在するか否か
を調べるために、データ管理部１０４によってデータ受
信バッファ１０２の検索が行われる（ステップＳ１
２）。今回受信した番組データと同じ番組データ名を持
つ番組データがデータ受信バッファ１０２上に存在しな
いならば、今回受信した番組データかそのままデータ受
信バッファ１０２上に格納される（ステップＳ１７）。

【００３２】一方、今回受信した番組データと同じ番組
データ名を持つ番組データがデータ受信バッファ１０２
上に存在するならば、今回受信した番組データがデータ
受信バッファ１０２上に既に格納されている番組データ
よりも更新日時が新しいか否かが更新情報を用いてデー
タ管理部１０４によって調べられる（ステップＳ１
３）。受信した番組データが新しくない場合には、その
番組データは廃棄され、受信バッファ１０２には格納さ
れない。一方、受信した番組データが新しい場合には、
データ受信バッファ１０２上の古い番組データがデータ
保存部１０４に保存するよう指定してある番組データで
あるか否かが、データ管理部１０３が保持している保存
データ指定テーブル３０１のデータ名リストを参照する
ことによって調べられる（ステップＳ１４）。指定して
あるデータの場合は、データ受信バッファ１０２の古い
データはデータ保存部１０４に保存され（ステップＳ１
５）、その後、データ受信バッファ１０２上からその古
いデータが消去される（ステップＳ１６）。そして、今
回受信した番組データがデータ受信バッファ１０２に格
納される（ステップＳ１７）。

【００３３】このように、この実施形態１によれば、デ
ータ受信バッファ１０２に記憶されている番組データが
新たな番組データの受信のために削除されるとき、その
削除対象の番組データが予め指定された番組データ名を
有するものであるか否かが判断され、予め指定された番
組データ名を有するものであれば、データ保存部１０３
に保存される。したがって、利用者が保存することが必
要な番組データ名を設定しておけば、必要な番組データ
が抹消されることなく、新たな番組データを逐次データ
受信バッファ１０２に格納することが可能となる。

【００３４】なお、前述したように番組データ名の代り
に分野情報を保存条件として使用することもできる。こ
の場合でも、必要な分野の番組データを自動的に保存す
ることができる。

【００３５】図８には、この発明の第２の実施形態に係
る携帯型電子情報機器１１の基本構成が示されている。
この携帯型電子情報機器１１においては、図１の構成に
加え、受信通知分野設定部１０８、受信通知判定部１０
９、および受信通知部１１０が設けられている。

【００３６】この実施形態２においては、図２（ｂ）の
インデックスが用いられ、受信通知分野設定部１０８に
よって設定された分野に属する番組データが受信された
か否かが受信データの分野情報２０６を参照することに
よって受信通知判定部１０９によって判定され、それが
受信通知部１１０によって利用者に通知される。

【００３７】受信通知分野設定部１０８は、番組データ
を受信したことを通知すべき分野を設定するための手段
であり、その概略を図９に示す。受信通知分野設定部１
０８は受信通知分野設定ボタン７０１、分野入力部７０
２、通知表示切替ボタン７０３から構成されている。分
野を設定する時には受信通知分野設定ボタン７０１をク
リックする。この時分野入力部７０２がウインドウ表示
され、そこに分野情報が入力される。ここでは、“天
気”という分野が入力された様子が示されている。

【００３８】通知表示切替ボタン７０３は通知表示を切
替えるボタンであり、このボタンをクリックすると交互
にＯＮ，ＯＦＦになる。ＯＮの場合は、設定した分野の
番組データを受信している時は図１０に示されているよ
うな受信通知表示画面７０１によってデータ受信を通知
し、ＯＦＦの場合は通知しない。分野を設定した結果は
受信通知判定部１０９に通知される。

【００３９】受信通知判定部１０９はデータ受信の通知
をすべきか否かを判断する手段である。受信通知判定部
１０９は受信通知分野設定部１０６でＯＮに設定した分
野情報のリストを保持している。データ受信部１０１か
らデータ受信の通知を受けた時、その受信した番組デー
タの分野情報２０６が受信通知分野設定部１０８で設定
した分野と一致するかを、分野情報リストで調べる。一
致した場合には受信通知表示画面７０１に対してデータ
を受信したことを通知する。

【００４０】受信通知部１１０はデータを受信したこと
を通知する手段である。受信通知分野設定部１０８で設
定した分野のデータを受信した場合、受信通知判定部１
０９からデータ受信の通知を受ける。その時、受信通知
表示画面７０１に受信通知分野設定部１０８で設定した
分野のデータを受信したことを表示する。その表示画面
例を図１０（ａ），（ｂ），（ｃ）にそれぞれ８０１，
８０２，８０３として示す。

【００４１】この構成によれば、予め利用者が設定した
分野に属する番組データが受信されると、それが利用者
に通知される。したがって、その段階で利用者が番組デ
ータを表示してその内容を確認することが可能となり、
必要があればその番組データをデータ保存部１０３に保
存する事もできる。よって、利用者が知らないうちに必
要な番組データがデータ受信バッファ１０２上から抹消
されるという事態を防止できるようになる。

【００４２】なお、設定した分野に属する番組データを
受信したときにすぐに通知するのではなく、その番組デ
ータが、データ受信バッファ１０２に既に格納されてい
る同一番組データ名または同一分野名の番組データより
も更新日時が新しいデータであるか否かを調べ、新しい
時のみ通知するように構成しても良い。これにより、無
駄な通知を防止できるようになる。

【００４３】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、メモリ容量の少ない携帯型電子情報機器においても
受信した番組データを効率良く保存できるようになり、
放送信号によって提供される番組データの有効利用を図
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１の実施形態に係る携帯型電子情
報機器の基本構成を示すブロック図。

【図２】同実施形態１の携帯型電子情報機器で使用され
る番組データのデータ構造を示す図。

【図３】同実施形態１の携帯型電子情報機器で使用され
る保存データ指定テーブルおよび保存データテーブルの
内容を示す図。

【図４】同実施形態１の携帯型電子情報機器におけるデ
ータ表示要求操作時の表示画面例を示す図。

【図５】同実施形態１の携帯型電子情報機器における番
組データの表示画面例を示す図。

【図６】同実施形態１の携帯型電子情報機器における保
存データ設定操作時の表示画面例を示す図。

【図７】同実施形態１の携帯型電子情報機器におけるデ
ータ受信処理の手順を示すフローチャート。

【図８】この発明の第２の実施形態に係る携帯型電子情
報機器の基本構成を示すブロック図。

【図９】同実施形態２に係る携帯型電子情報機器におけ
るデータ通知分野設定時の表示画面例を示す図。

【図１０】同実施形態２に係る携帯型電子情報機器にお
けるデータ受信通知時の表示画面例を示す図。

【符号の説明】

１０１…データ受信部、１０２…データ受信バッファ、
１０３…データ管理部、１０４…データ保存部、１０５
…データ表示要求部、１０６…データ表示部、１０７…
保存データ指定部、１０８…受信通知分野設定部、１０
９…受信通知判定部、１１０…受信通知部、２０１…イ
ンデックス、２０２…コンテンツ、２０３…識別子、２
０４…データ名、２０５…更新情報、２０６…分野情
報、３０１…保存データ指定テーブル、３０２…保存デ
ータテーブル。

Claims (6)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 放送信号に多重化されて送信される番組
   データを受信および表示可能なデータ受信装置におい
   て、 この受信装置で受信された番組データを一時的に記憶す
   る第１の記憶手段であって、前記受信装置で受信された
   新たな番組データの記憶のために記憶内容の書き換えが
   行われることによって前記新たな番組データが前記第１
   の記憶手段内に既に記憶されている番組データに代えて
   記憶されるように構成された第１の記憶手段と、 前記番組データを永続的に記憶する第２の記憶手段と、 前記新たな番組データを前記第１の記憶手段内に既に記
   憶されている番組データに代えて記憶するとき、その記
   憶のために前記第１の記憶手段から削除される番組デー
   タが予め指定された保存条件に合致する番組データであ
   るか否かを決定し、保存条件に合致する番組データであ
   れば、その番組データを前記第２の記憶手段に保存する
   保存手段と、 表示要求に応じて、前記第１の記憶手段に記憶されてい
   る番組データおよび前記第２の記憶手段に記憶されてい
   る番組データをそれぞれ表示する表示手段と を具備する
   ことを特徴とするデータ受信装置。
2. 【請求項２】 前記番組データには、番組名またはその
   番組データによって提供する情報の分野を示す分野名が
   インデックス情報として付加されており、 前記保存手段は、 前記第１の記憶手段から削除される番組データのインデ
   ックス情報に基づいて、その削除対象の番組データが前
   記保存条件として指定される番組名または分野名と合致
   する番組データであるか否かを決定し、合致するとき、
   その番組データを前記第２の記憶手段に保存することを
   特徴とする請求項１記載のデータ受信装置。
3. 【請求項３】 放送信号に多重化されて送信される番組
   データを受信および表示可能なデータ受信装置におい
   て、 この受信装置で受信された番組データを一時的に記憶す
   る第１の記憶手段と、 前記番組データを永続的に記憶する第２の記憶手段と、 前記受信装置で新たに番組データが受信されたとき、そ
   の番組データに付加された番組名および更新日時を示す
   インデックス情報に基づいて、その番組データと同一番
   組名で且つ更新日時の古い番組データを前記第１の記憶
   手段から検索する検索手段と、 前記新たに受信された番組データと同一番組名で且つ更
   新日時の古い番組データが検索できたとき、その検索さ
   れた番組データを前記第１の記憶手段から削除して前記
   新たに受信された番組データを前記第１の記憶手段に記
   憶する手段と、 前記検索された番組データが予め指定された保存条件に
   合致する番組データであるか否かを決定し、保存条件に
   合致する番組データであれば、その番組データを前記第
   ２の記憶手段に保存する手段とを具備することを特徴と
   するデータ受信装置。
4. 【請求項４】 放送信号に多重化されて送信される番組
   データを受信および表示可能なデータ受信装置におい
   て、 この受信装置で受信された番組データを一時的に記憶す
   る記憶手段であって、前記受信装置で受信された新たな
   番組データの記憶のために記憶内容の書き換えが行われ
   る記憶手段と、 前記番組データを前記受信装置で受信したときに通知す
   べき番組データの分野名を設定する手段と、 前記受信装置で受信された番組データに付加されている
   分野名と前記設定された分野名との一致の有無を判定
   し、一致したときに前記設定された分野名の番組データ
   を受信したことを利用者に通知する手段とを具備するこ
   とを特徴とするデータ受信装置。
5. 【請求項５】 放送信号に多重化されて送信される番組
   データを受信および表示可能なデータ受信装置において
   受信した番組データを管理する受信データ管理方法であ
   って、 前記受信装置で受信された番組データを第１の記憶手段
   に蓄積するステップと、 前記受信装置で受信された新たな番組データを前記第１
   の記憶手段内に既に記憶されている番組データに代えて
   蓄積するとき、前記新たな番組データの蓄積のために前
   記前記第１の記憶手段から削除される番組データが予め
   指定された保存条件に合致する番組データであるか否か
   を決定するステップと、 保存条件に合致する番組データであれば、その番組デー
   タを第２の記憶手段に保存するステップと、 表示要求に応じて、前記第１の記憶手段に記憶されてい
   る番組データおよび前記第２の記憶手段に記憶されてい
   る番組データをそれぞれ表示する表示ステップとを具備
   する ことを特徴とする受信データ管理方法。
6. 【請求項６】 放送信号に多重化されて送信される番組
   データを受信および表示可能なデータ受信装置におい
   て、 前記番組データには、番組名またはその番組データによ
   って提供する情報の分野を示す分野名がインデックス情
   報として付加されており、 前記受信装置で受信された番組データを一時的に記憶す
   る記憶手段であって、前記受信装置で受信された新たな
   番組データの記憶のために記憶内容の書き換えが行われ
   る記憶手段と、 前記番組データを前記受信装置で受信したときに通知す
   べき番組データの分野を設定する手段と、 前記受信装置で受信された番組データが前記設定された
   分野に属する番組データであるか否かを前記受信された
   番組データに付加されたインデックス情報から判定する
   ことによって、前記設定された分野に属する番組データ
   を受信したことを利用者に通知する手段とを具備するこ
   とを特徴とするデータ受信装置。