JP3483032B2 - 添加剤及びそれを用いたインクジェット用記録媒体 - Google Patents

添加剤及びそれを用いたインクジェット用記録媒体

Info

Publication number
JP3483032B2
JP3483032B2 JP2000582472A JP2000582472A JP3483032B2 JP 3483032 B2 JP3483032 B2 JP 3483032B2 JP 2000582472 A JP2000582472 A JP 2000582472A JP 2000582472 A JP2000582472 A JP 2000582472A JP 3483032 B2 JP3483032 B2 JP 3483032B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
soluble dye
recording medium
fixing agent
dye fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000582472A
Other languages
English (en)
Inventor
真 長谷川
納里子 熊澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Paper Industries Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Paper Industries Co Ltd filed Critical Nippon Paper Industries Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP3483032B2 publication Critical patent/JP3483032B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G73/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule, not provided for in groups C08G12/00 - C08G71/00
    • C08G73/02Polyamines
    • C08G73/0206Polyalkylene(poly)amines
    • C08G73/0213Preparatory process
    • C08G73/022Preparatory process from polyamines and epihalohydrins
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/025Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein by transferring ink from the master sheet
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5245Macromolecular coatings characterised by the use of polymers containing cationic or anionic groups, e.g. mordants
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/20Macromolecular organic compounds
    • D21H17/33Synthetic macromolecular compounds
    • D21H17/46Synthetic macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D21H17/54Synthetic macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing nitrogen
    • D21H17/56Polyamines; Polyimines; Polyester-imides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、水溶性染料を耐水化させる、カチオン性樹
脂からなる水溶性染料定着剤、及び、該水溶性染料定着
剤を基材の表面及び/又は基材内部に含有させてなるイ
ンクジェット用記録媒体に関する。
背景技術 インクジェット記録方式は、水系あるいは非水系の溶
媒に溶解あるいは分散させた有色染料あるいは有色顔料
を、1個またはそれ以上のノズルから独立した微小な液
滴として射出させ、記録媒体上に電子制御によって個々
の液滴を任意の文字あるいは画像として結像させるもの
である。
この記録方式の記録媒体としては、静電転写方式に用
いられる紙や筆記に用いられる紙のような普通紙を使用
することが可能であるが、良好な記録画像を得るために
は、記録媒体が次の二つの性能を備えていることが必要
である。第一の性能は、インク吸収性が良く、媒体表面
に付着したインク滴が速やかに媒体内部に浸透し、速や
かに見かけ上乾いた状態となり、記録装置や他の媒体、
或いは手などとの接触により汚染を生じないというもの
であり、第二の性能は、インク滴が媒体の内部あるいは
表面に必要以上に拡散浸透し、インク滴により記録され
るドットが大きくなりすぎたり、歪んだ形状にならない
というものである。
一方、インクに用いられる有色成分としては、直接染
料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、各
種の顔料などが利用されている。通常、水溶性の染料が
最も良く使用されているので、インクジェット記録の場
合には、一般に記録画像が耐水性に欠けるという非常に
大きな問題を抱えている。例えば、インクジェット記録
方式で画像を記録した記録物を屋外に掲示した場合に
は、雨水により染料が溶け出し記録画像が判読不能な状
態になることがある。また、高湿環境下に長時間曝され
るような場合においては、滲みを生じ画質を著しく低下
させることがある。
そこで、インクジェット記録による記録画像を耐水化
するために、例えば特開昭55−150396号公報に
は、水性染料インクを用いて印字した後に、染料とレー
キを形成して耐水化する薬剤を使用する発明が提案され
ている。
また、あらかじめインクジェット記録媒体のインク受
容層にインク耐水化剤として様々な化合物を添加する方
法が知られている。例えば特開昭56−59239号公
報にはポリカチオン高分子電解質を、特開昭61−68
788号公報にはポリアリルアミンの弱酸塩を、特開昭
60−49990にはポリアルキレンポリアミンジシア
ンジアミドアンモニウムを、特開平1−157884号
公報にはキトサンを、特開平6−92011号公報には
カチオン変性コロイダルシリカを、そして特開平6−9
2012号公報にはジメチルアミンとエピクロルヒドリ
ンの共重合体を、それぞれ予めインク受容層に添加する
方法が提唱されている。
前記の化合物以外にも、インク耐水化剤としては、例
えば、ジシアンジアミド・ホルムアルデヒド樹脂、ジエ
チレントリアミン・ジシアンジアミド・アンモニウムク
ロライド縮合物、(メタ)アクリロイルオキシアルキル
トリアルキルアンモニウムクロライドの重合物、ジメチ
ルジアリルアンモニウムクロライドの重合物、エチレン
イミン重合物、ジアリルアミン重合物、アンモニア・エ
ピクロルヒドリン・ジメチルアミン共重合物等のカチオ
ン性樹脂がすでに知られている。
上述した水溶性カチオン性樹脂は、アニオン性である
水溶性の直接染料、酸性染料、反応染料等を含有する水
性インク中の染料分子とイオン結合によるコンプレック
スを作るので、水溶性塗料を耐水化すること及び上記水
溶性染料で染色した糸や布などの色落ちを防止すること
が知られている。しかしながら、これらの水溶性カチオ
ン性樹脂は染料分子とのコンプレックスを作った状態で
も水等の媒体が周囲に存在すると、コンプレックスが被
染着物から容易に移動するので、見かけ上耐水性の効果
が小さく、インクジェット記録用記録媒体に利用しても
未だ満足すべき記録品質を得ることができなかった。
従って本発明の第1の目的は、水溶性染料で染色又は
記録された画像等への耐水性付与効果が大きい、前記水
溶性染料を定着することのできるカチオン性樹脂からな
る水溶性染料定着剤を提供することにある。本発明の第
2の目的は、従来のインクジェット記録媒体の欠点であ
る記録された文字や画像の耐水性不足のみならず、解像
度や色調をも向上させ、記録された文字や画像が銀塩写
真のように高解像度であると共に、記録された文字や画
像の色相とインクに使用されている染料本来の色相との
差が小さい、インクジェット記録方式による多色記録に
適した被記録用媒体を提供することにある。
発明の開示 本発明は、水溶性染料によって形成された画像の耐水
性を向上させるための水溶性染料定着剤であって、該定
着剤が少なくとも、二級アミン、アンモニア、エピハロ
ヒドリン及び架橋剤を反応させて得られるカチオン性樹
脂からなる水溶性染料定着剤、及び、基材の表面及び/
又は内部に該水溶性染料定着剤を含有してなるインクジ
ェット用記録媒体である。本発明の水溶性染料定着剤
は、一部に架橋構造を有するカチオン性樹脂を主成分と
するため、周囲に水等の媒体が存在しても、染料分子と
のコンプレックスは被染着物から容易には動かず、画像
の耐水性を大きく向上させることができる。本発明の水
溶性染料定着剤は、水性インクによる画像の耐水性を向
上させる効果を有するだけでなく、画像の解像度や色調
をも改善することができる。従って、この水溶性染料定
着剤を記録媒体の基材表面及び/又は内部に含有させる
事により、耐水性に優れると共にドットのにじみが少な
い上、染料の発色色相が染料本来のものと同一であっ
て、高解像度で高品質の画像を得ることのできるインク
ジェット記録用記録媒体とすることができる。
発明を実施するための最良の形態 本発明のカチオン性樹脂は、二級アミン、アンモニ
ア、エピハロヒドリン及び架橋剤を必須成分とし、それ
らを反応させて得ることができる。これらの各成分は、
単独成分であっても、2種以上の混合物であっても良
い。
本発明に用いられる二級アミンとしては、脂肪族二級
アミン、芳香族二級アミン、環式二級アミンが挙げられ
るが、本発明においては特に脂肪族二級アミンが好まし
い。脂肪族二級アミンとしては、ジメチルアミン、ジエ
チルアミン、ジプロピルアミン、ジベンジルアミン、エ
チルメチルアミン、メチルプロピルアミン、ブチルメチ
ルアミン、メチルオクチルアミン、メチルラウリルアミ
ン等が挙げられる。これらのジアルキルアミンの中でも
特にジメチルアミン、ジエチルアミン及びエチルメチル
アミンが好ましい。
本発明に用いられるアンモニアは、液体アンモニア、
アンモニアガス、アンモニア水溶液のいずれであっても
良く、また、アンモニア水溶液の濃度には特に制限はな
い。
本発明に用いられるエピハロヒドリンとしては、エピ
クロルヒドリン、エピヨードヒドリン、エピブロモヒド
リン等を挙げることができるが、これらの中でも特にエ
ピクロルヒドリンが好ましい。
本発明に用いられる架橋剤としては、アルデヒド基、
エポキシ基、イソシアナート基などの架橋性官能基を2
個以上持った化合物を利用することができるが、特にエ
ポキシ基を持った化合物が好ましい。例えば、ポリエチ
レングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレン
グリコールジグリシジルエーテル、ポリブタジエンジグ
リシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、
ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6
−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ビスフェノ
ールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリ
シジルエーテル、ビスフェノールAポリエチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、ビスフェノールAポリプロ
ピレングリコールジグリシジルエーテル、水添ビスフェ
ノールAジグリシジルエーテル、ヒドロキノンジグリシ
ジルエーテル、テレフタル酸ジグリシジルエーテル、ソ
ルビトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロール
ポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグ
リシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエー
テル、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチ
ロールプロパンポリグリシジルエーテル等のような多官
能エポキシ化合物が好ましく用いられる。
カチオン性樹脂の合成方法については、特開平10−
152544号公報において、アンモニアとアミン類及
びエピハロヒドリン類とをどのような反応順序で反応さ
せても良いということが開示されている。しかしなが
ら、本発明のカチオン性樹脂の合成においては、二級ア
ミン及びアンモニアを予め反応溶媒中で混合した後にエ
ピハロヒドリン類を徐々に滴下し、次いで架橋剤を徐々
に滴下する方法を用いる。架橋剤と二級アミンあるいは
アンモニアを先に反応させると、反応が不均一となるの
で、目的とする化合物は得られない。
本発明のカチオン性樹脂の好ましい合成方法として
は、二級アミンとアンモニアを常温以下の温度で水或い
は有機溶媒、例えばメタノール、エタノール、2−プロ
パノール、ブタノール、エチレングリコール、ジオキサ
ン、ジメチルホルムアミド、2−エトキシエタノール、
ジメチルスルホキシド等に溶解し、エピハロヒドリンを
滴下した後加熱して30〜100℃に昇温し、さらに架
橋剤を加えた後10〜20時間反応させる方法がある。
二級アミン、アンモニア、エピハロヒドリン及び架橋
剤を反応させて得られる本発明のカチオン性樹脂におけ
る各モノマー成分の好ましいモル比(二級アミン:アン
モニア:エピハロヒドリン:架橋剤)は、1:(0.0
1〜2):(0.5〜2.5):(0.00005〜
0.05)であり、特に好ましくは、1:(0.02〜
1):(0.8〜2.2):(0.0001〜0.0
1)である。
エピハロヒドリンを0.5モル未満とした場合には、
二級アミン及びアンモニアがエピハロヒドリンと十分に
反応することができないので、このようにして得られた
化合物を記録媒体に用いても、記録画像の耐水性に優れ
たインクジェット記録物を得ることは困難である。ま
た、エピハロヒドリンを2.5モルを越える程増やした
場合には、得られた樹脂が水に難溶あるいは不溶となる
ので水系での記録媒体製造には不向きとなり、溶剤系で
製造せざるを得なくなる。
また、架橋剤を0.05モルを越える程増やすと、理
由は定かではないが、好ましい化合物が得られず、本発
明の記録媒体の製造に利用することが困難となる。ま
た、架橋剤を0.00005モル未満に減らした場合に
は、架橋が不十分となるので良好な画像耐水性を有する
インクジェット用記録媒体を製造することができない。
本発明のカチオン性樹脂の平均分子量は、重量平均で
10,000〜500,000であることが好ましく、
特に50,000〜250,000であることが好まし
い。重量平均分子量が500,000より大きいと染料
分子との反応性が低下するため、記録画像の耐水性を向
上させることができない。また、重量平均分子量が1
0,000より小さいと染料分子との反応性が高くなり
すぎるため、インクと接触したときにインク中の染料分
子と急激に反応して沈殿を生じ、この場合には記録媒体
のインク吸収性が低下する。
本発明のカチオン性樹脂は、二級アミン、アンモニ
ア、エピハロヒドリン及び架橋剤が共重合して生成され
ると考えられるが、本発明者らの検討によっても、未だ
このカチオン性樹脂の分子構造等については明らかとな
っていない。
このカチオン性樹脂の合成終了段階における反応系の
状態は、溶液状あるいはコロイド状であり、そのpHは
4〜9である。また、その色は、淡黄色、黄色、黄褐
色、赤褐色、あるいは褐色である。
本発明のカチオン性樹脂からなる水溶性染料定着剤
(以下単に本発明の水溶性染料定着剤とする)として
は、本発明のカチオン性樹脂合成終了時の溶液、あるい
はコロイドの状態のものをそのまま使用することができ
る。勿論、溶媒や未反応モノマーを適宜除去しても良
い。また、本発明の水溶性染料定着剤には、本発明の効
果を損なわない程度に安定化剤や防腐剤等の薬剤を更に
加えることができる。
本発明において用いられるインクジェット記録媒体の
基材としては、紙が代表的であるが、布、不織布、樹脂
シート、フィルム、合成紙、金属板等、インクジェット
記録が可能な物の中から適宜選択することができる。
本発明の水溶性染料定着剤を含有するインクジェット
記録媒体の製造方法としては、本発明の水溶性染料定着
剤を含む含浸液に基材を浸漬して乾燥する方法、本発明
の水溶性染料定着剤を含む層を記録媒体の表面に設ける
ために、塗工液中に本発明の水溶性染料定着剤を含有さ
せ、その塗工液を基材に塗布した後乾燥する方法、或い
は、基材が特に紙である場合には、基材の製造工程にお
いて本発明の水溶性染料定着剤を、パルプ、その他の材
料と共に混合して得られた紙料から抄紙することにより
製造する方法等が挙げられ、これらの方法を組み合せる
こともできる。また、これらの方法は、公知の含浸方
法、塗工方法、内添方法を適宜組み合せて実施すること
ができる。
上記の含浸液や塗工液中には、充填材やバインダーの
他、染料、顔料、保水剤、耐水化剤、蛍光増白剤、pH
調整剤、消泡剤、潤滑剤、防腐剤、界面活性剤、導電剤
など、一般に使用されている添加剤を更に含有させても
よい。
乾燥方法としては、例えば蒸気加熱ヒーター、ガスヒ
ーター、赤外線ヒーター、電気ヒーター、熱風加熱ヒー
ター、マイクロウェーブ、シリンダードライヤー等の通
常の方法が挙げられる。また、乾燥後には、必要に応じ
て、後加工であるスーパーカレンダー、ソフトカレンダ
ー等の仕上げ工程によって光沢を付与することが可能で
ある。その他、一般的な加工手段を適宜実施することも
可能である。
上記のようにして得られるインクジェット記録媒体
は、本発明の水溶性染料定着剤を任意の量含有すること
ができるが、特に0.1〜25g/m2の範囲で含有す
ることが好ましい。含有量が0.1g/mより少ない
と,インク吐出量の多いインクジェット記録装置を用い
る場合に画像耐水性が不十分となり、25g/mより
多いと製造コストが高くなる上、染料本来の色相と記録
画像の色相とがずれて画質が低下する傾向となる。
インクジェット記録に用いられる水性インクとして
は、通常の如く、着色剤として水溶性の直接染料、酸性
染料、塩基染料、反応染料等が使用され、溶媒としては
水、低級アルコールおよびそれらのアルキルエーテル等
が用いられる。上記低級アルコールとしては、例えばエ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、グリセリン等の多価アルコールが好まし
く、それらのアルキルエーテルとしては、例えばジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノ
メチルエーテル等の低級アルキルエーテル等が好まし
い。その他のインク添加剤としては、例えば防黴剤、殺
菌剤、酸化防止剤、pH調整剤、分散剤、防錆剤、キレ
ート剤、界面活性剤及び粘度調整剤等が挙げられる。
本発明の水溶性染料定着剤をインクジェット記録媒体
用添加剤としてインクジェット記録媒体に使用すると、
インク中に含まれる着色成分である水溶性染料分子のア
ニオンと本発明の水溶性染料定着剤とが相互作用し、水
溶性染料が水に不溶性あるいは難溶性となる。これによ
って、記録媒体上に絵や文字として記録された画像が耐
水化されるとともに、滲みが少なく高解像度で、色相の
変化が小さい優れた画像が得られる。
尚、上記の相互作用の作用機構については明らかでな
いが、二級アミン、アンモニア、エピハロヒドリン及び
架橋剤の共重合により得られるカチオン性樹脂が網目構
造を程良く形成するため、反応後は溶媒和しているが、
乾燥した後は水に難溶となり従来のカチオン性樹脂より
も優れた効果を奏するものと考えられる。
また、本発明の水溶性染料定着剤は、水溶性染料を用
いて染色した糸や布の色落ちを防止することもできる
が、これも上記の理由によるものと考えられる。
実施例 以下、本発明を実施例によって更に詳述するが、本発
明はこれらによって限定されるものではない。尚、実施
例中の「部」及び「%」は、特に断らない限り重量部及
び重量%とする。
(合成例1) 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備え
た反応容器中に、ジメチルアミン(50%)水溶液20
2.9g、24重量%のアンモニア水17.6g及び水
310gを入れ、撹拌して均一に溶解させた後、この混
合物に、滴下ロートを用いてエピクロルヒドリン23
8.6gを滴下した。滴下終了後70℃にて15時間反
応させた。次に、ビスフェノールAプロポキシレート
(1プロピレンオキサイド/フェノール)ジグリシジル
エーテルを、滴下ロートを用いて0.3gを加え、90
℃で5時間反応させて固形分が45%の黄色液状水溶液
を得た。得られた重合物の高速液体クロマトグラフィー
により求めた重量平均分子量は、約1.8万であった。
これを水溶性染料定着剤1とする。
(合成例2) 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備え
た反応容器中に、ジメチルアミン(50%)水溶液20
2.9g、24重量%のアンモニア水17.6g及び水
310gを入れ、撹拌して均一に溶解させた後、この混
合物に、滴下ロートを用いてエピクロルヒドリン23
8.6gを滴下した。滴下終了後70℃にて15時間反
応させた。次に、ネオペンチルグリコールジグリシジル
エーテルを滴下ロートを用いて0.2g加え、90℃で
5時間反応させて固形分45%の淡黄色水溶液を得た。
得られた重合物の高速液体クロマトグラフィーにより求
めた重量平均分子量は約1.8万であった。これを水溶
性染料定着剤2とする。
(合成例3) 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備え
た反応容器中に、ジメチルアミン(50%)水溶液20
2.9g、24重量%のアンモニア水17.6g及び水
310gを入れ、撹拌して均一に溶解させた後、この混
合物に、滴下ロートを用いてエピクロルヒドリン23
8.6gを滴下した。滴下終了後70℃にて15時間反
応させた。次に、1,6−ヘキサンジオールジグリシジ
ルエーテルを、滴下ロートを用いて0.2g加え、90
℃で5時間反応させて固形分45%の淡黄色水溶液を得
た。得られた重合物の高速液体クロマトグラフィーによ
り求めた重量平均分子量は約1.8万であった。これを
水溶性染料定着剤3とする。
(合成例4) 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備え
た反応容器中に、ジメチルアミン(50%)水溶液20
2.9g、24重量%のアンモニア水17.6g及び水
310gを入れ、撹拌して均一に溶解させた後、この混
合物に、滴下ロートを用いてエピクロルヒドリン23
8.6gを滴下した。滴下終了後70℃にて15時間反
応させた。次に、水添ビスフェノールAジグリシジルエ
ーテルを、滴下ロートを用いて0.3g加え、90℃で
5時間反応させて固形分45%の淡黄色水溶液を得た。
得られた重合物の高速液体クロマトグラフィーにより求
めた重量平均分子量は、約1.8万であった。これを水
溶性染料定着剤4とする。
(合成例5) 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備え
た反応容器中に、エチルメチルアミン(50%)水溶液
273.9g、25重量%のアンモニア水17.5g及
び水314.4gを入れ、撹拌して均一に溶解させた
後、この混合物に、滴下ロートを用いてエピクロルヒド
リン238.6gを滴下した。滴下終了後80℃にて1
5時間反応させた。次に、ビスフェノールAプロポキシ
レート(1プロピレンオキサイド/フェノール)ジグリ
シジルエーテルを、滴下ロートを用いて1.0g加え、
90℃で5時間反応させて固形分45%の黄色液状水溶
液を得た。得られた重合物の高速液体クロマトグラフィ
ーにより求めた重量平均分子量は約3.0万であった。
これを水溶性染料定着剤5とする。
(合成例6) 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備え
た反応容器中に、ジメチルアミン(50%)水溶液15
0.6g、20重量%のアンモニア水35.1g及び水
460.1gを入れ、撹拌して均一に溶解させた後、こ
の混合物に、滴下ロートを用いてエピクロルヒドリン2
38.6gを滴下した。滴下終了後90℃にて15時間
反応させた。次に、ビスフェノールAプロポキシレート
(1プロピレンオキサイド/フェノール)ジグリシジル
エーテルを、滴下ロートを用いて1.0g加え、90℃
で5時間反応させて固形分45%の黄色液状水溶液を得
た。得られた重合物の高速液体クロマトグラフィーによ
り求めた重量平均分子量は、約4.0万であった。これ
を水溶性染料定着剤6とする。
(合成例7) 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備え
た反応容器中に、ジメチルアミン(50%)水溶液18
5.7g、25重量%のアンモニア水35.1g及び水
391.3gを入れ、撹拌して均一に溶解させた後、こ
の混合物に、滴下ロートを用いてエピクロルヒドリン2
38.6gを滴下した。滴下終了後70℃にて15時間
反応させた。次に、水添ビスフェノールAジグリシジル
エーテルを、滴下ロートを用いて1.0g加え、60℃
で7時間反応させて固形分40%の黄色液状水溶液を得
た。得られた重合物の高速液体クロマトグラフィーによ
り求めた重量平均分子量は約5.0万であった。これを
水溶性染料定着剤7とする。
(合成例8) 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備え
た反応容器中に、ジメチルアミン(50%)水溶液11
6.1g、25重量%のアンモニア水87.7g及び水
354.3gを入れ、撹拌して均一に溶解させた後、こ
の混合物に、滴下ロートを用いてエピクロルヒドリン2
38.6gを滴下した。滴下終了後80℃にて15時間
反応させた。次に、水添ビスフェノールAジグリシジル
エーテルを、滴下ロートを用いて2.0g加え、80℃
で8時間反応させて固形分40%の黄色液状水溶液を得
た。得られた重合物の高速液体クロマトグラフィーによ
り求めた重量平均分子量は約10.0万であった。これ
を水溶性染料定着剤8とする。
(比較合成例1) 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備え
た反応容器中に、ジメチルアミン(50%)水溶液20
2.9g、アンモニア水17.6g及び水310gを入
れ、撹拌して均一に溶解させた後、この混合物に、滴下
ロートを用いてエピクロルヒドリン238.6gを滴下
した。滴下終了後70℃にて20時間反応させ、固形分
45%の淡黄色液状水溶液を得た。得られた重合物の高
速液体クロマトグラフィーにより求めた重量平均分子量
は約2万であった。これを比較添加剤1とする。
(比較合成例2) 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備え
た反応容器中に、ジメチルアミン(50%)水溶液23
2.2g及び水317.4gを入れ、撹拌して均一に溶
解させた後、この混合物に、滴下ロートを用いてエピク
ロルヒドリン238.6gを滴下した。滴下終了後80
℃にて15時間反応させ、固形分45%の黄色液状水溶
液を得た。得られた重合物の高速液体クロマトグラフィ
ーにより求めた重量平均分子量は約4.0万であった。
これを比較添加剤2とする。
(比較合成例3) 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備え
た反応容器中に、モノアリルアミン塩酸塩(60%)水
溶液500.0g及び2,2−アゾビス−(2−アミジ
ノプロパン)ジ塩酸塩1.5gを加えて70℃にて15
時間反応させ、モノアリルアミン重合体の2,2−アゾ
ビス−(2−アミジノプロパン)架橋物を得た。次に水
165.2gで希釈し固形分45%の黄色液状水溶液を
得た。得られた重合物の高速液体クロマトグラフィーに
より求めた重量平均分子量は約1.8万であった。これ
を比較添加剤3とする。
(比較合成例4) 撹拌装置、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備え
た反応容器中に、ジシアンジアミド(DCDA)70
0.0g、ジエチレントリアミン(DETA)600.
0g、水400.0g及び塩化アンモニウム(NH
l)100gを入れ、140℃に加熱し4時間反応させ
た。反応中にはアンモニアが激しく発生した。アンモニ
アの発生が収まったところで加熱を止め、水を600g
加え、さらに塩酸を270g加えて反応物を中和し、固
形分47%の黄色液状水溶液を得た。得られた重合物の
高速液体クロマトグラフィーにより求めた重要平均分子
量は約1.0万であった。これを比較添加剤4とする。
(インクジェット記録媒体への応用例) ・インクジェット記録媒体の基材の作製 広葉樹漂白クラフトパルプ(濾水度350mlcs
f)からなるパルプスラリー100部に対して、填料と
してカオリン12部、ロジンサイズ剤(商品名:サイズ
パインNT−76;荒川化学社製)0.1部、硫酸アル
ミニウム0.3部、カチオン化でんぷん0.3部、歩留
まり向上剤(商品名:パールフロックFR−C;星光化
学工業社製)0.01部を添加して紙料を調製した。得
られた紙料からツインワイヤー型の抄紙機で抄造乾燥
し、マシンカレンダー仕上げをして、坪量72g/m
の原紙を作製した。
(実施例1) 上記の如くして作製した基材に、合成例1で合成した
水溶性染料定着剤1を乾燥固形分で0.8g/m2とな
るように、サイズプレス装置を用いて、含浸塗工、乾燥
し、カレンダー処理を行って実施例1のインクジェット
記録媒体を作製した。尚、塗工に際しては、水を加えて
樹脂の濃度を調整し、基材の付着量を適宜調整した。
(実施例2〜8と比較例1〜4) 実施例1で使用した水溶性染料定着剤1の代りに合成例
2〜8で合成した水溶性染料定着剤2〜8及び比較合成
例1〜4で作製した比較添加剤1〜4をそれぞれ用いた
他は、実施例1と全く同様にしてインクジェット記録媒
体を作製した。
(比較例5) 実施例1で使用した水溶性染料定着剤1を塗工する代り
に水を塗工した他は、実施例1と全く同様にしてインク
ジェット記録媒体を作製した。
(評価) ・透過率測定 上記合成例1〜8で合成された水溶性染料定着剤1〜
8及び比較合成例1〜4により合成した比較添加剤1〜
4について、インク(商品名:サイテックス1007、
サイテックス社製黒インク;サイテックス1011、サ
イテックス社製赤インク;サイテックス1012、サイ
テックス社製青インク;BCI21、キヤノン製カラー
プリンター用インク)と添加剤の相互作用の度合いを、
島津製作所製の自記分光光度計UV3100PC(測定
波長域:300〜800nm、スリット幅:2nm、サ
ンプリング間隔:0.5nm)を用いて透過率を測定す
ることにより評価した。0.5%濃度に調整した水溶性
染料定着剤溶液又は比較添加剤溶液0.5mlに対して
インクμlを滴下し、良く撹拌した後一晩静置した。次
いで孔径0.2μmのフィルターで濾過した後、濾液の
透過率を測定した。添加剤と染料の相互作用によって得
られた物質の不溶性が高い場合には、沈殿となって濾過
される。従って、濾液の透過率が高いほど水溶性染料定
着剤又は比較添加剤を含有した記録媒体の画像耐水性が
高いと判断することができる。この結果を表1に示し
た。
・インクジェット記録適性評価 実施例1〜8と比較例1〜5により作製したインクジ
ェット記録媒体について、多色インクジェットプリンタ
ー(商品名:BJC−400J、キヤノン社製)、単色
インクジェットプリンティングシステム(商品名:64
20J、サイテックスジャパン社製)を用いて画像を記
録し、下記の方法によって評価した結果を表2に示し
た。
(画像耐水性) プリンターで記録した30秒後に20℃の脱イオン水
に30秒間浸し、放置して乾燥した後、滲みの程度を目
視で判定した。評価結果の◎は滲みが無く良好、○は滲
みが見られるが実用上問題ない範囲で良好、△は滲みが
あり実用上問題あり、×は滲みが大きく不良であること
を示す。
(解像度) プリンターで細線を記録し、目視で判定した。評価結
果の◎は滲みが少なく線の太りが極めて少ないので良
好、○は滲み、線の太りがわずかに見られるが実用上問
題ない範囲で良好、△は滲み、線の太りが有り実用上問
題あり、×は滲み、線の太りとも大きく不良であること
を示す。
本発明によれば、二級アミン、アンモニア、エピハロ
ヒドリン及び架橋剤を必須成分とし、それらを反応させ
て得られるカチオン性樹脂からなる水溶性染料定着剤
を、記録媒体の基材表面及び/又は内部に含有させる事
により、耐水性がある上滲みの少ない高解像度のインク
ジェット記録画像を得ることができる。
産業上の利用可能性 本発明の水溶性染料定着剤を利用すれば、インクジェ
ット記録方式による多色記録に適した、染料色相のずれ
の小さい、高解像度で色再現性を含めた画像再現性に優
れた記録媒体が得られる。また、本発明の水溶性染料定
着剤は、水溶性染料を用いて染色した糸や布の色落ちを
防止することもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−147057(JP,A) 特開 平10−152544(JP,A) 特開 平6−340163(JP,A) 特開 平9−48173(JP,A) 特開 平9−109544(JP,A) 特開 平10−157283(JP,A) 特開 昭63−162275(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 59/10 B41M 5/00 - 5/26 C08G 73/02 - 73/04 D21H 27/00 - 27/42

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性染料によって記録媒体上に形成さ
    れた画像の耐水性を向上させるための水溶性染料定着剤
    であって、該定着剤が少なくとも、二級アミン、アンモ
    ニア及びエピハロヒドリン並びに架橋剤を反応させて得
    られる、重量平均分子量が10,000〜500,00
    0のカチオン性樹脂であることを特徴とする水溶性染料
    定着剤。
  2. 【請求項2】 シート状基材の表面及び/又はその内部
    に、請求項1に記載された水溶性染料定着剤を含有させ
    てなる事を特徴とするインクジェット用記録媒体。
  3. 【請求項3】 インク吸収性に乏しいシート状基材表面
    にインク吸収層を設けてなる記録媒体であって、前記イ
    ンク吸収層に請求項1に記載された水溶性染料定着剤が
    含有されていることを特徴とする請求項2に記載された
    インクジェット用記録媒体。
  4. 【請求項4】 シート状基材が、普通紙、又は、基紙の
    表面に水性インクによる記録に好適な記録層を有する塗
    工紙である、請求項2に記載されたインクジェット用記
    録媒体。
  5. 【請求項5】 普通紙又は塗工紙に、請求項1に記載さ
    れた水溶性染料定着剤を含有する溶液を含浸させてなる
    ことを特徴とする、請求項4に記載されたインクジェッ
    ト用記録媒体。
  6. 【請求項6】 普通紙、又は、塗工紙の基紙が、請求項
    1に記載された水溶性染料定着剤を含有するパルプスラ
    リーから抄紙してなる、請求項4に記載されたインクジ
    ェット用記録媒体。
  7. 【請求項7】 普通紙又は塗工紙の基紙が、請求項1に
    記載された水溶性染料定着剤を含有する、請求項5に記
    載されたインクジェット用記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記請求項1に記載されたインク定着剤
    の使用量が0.1〜2.5g/mである、請求項2に
    記載されたインクジェット用記録媒体。
  9. 【請求項9】 カチオン性樹脂合成時の二級アミン:ア
    ンモニア:エピハロヒドリン:架橋剤のモル比が1:
    (0.01〜2):(0.5〜2.5):(0.000
    05〜0.05)である、請求項1に記載された水溶性
    染料定着剤。
  10. 【請求項10】 二級アミン及びアンモニアを予め反応
    溶媒中で混合した後にエピハロヒドリンを徐々に滴下
    し、次いで架橋剤を徐々に滴下することを特徴とする、
    請求項1に記載された水溶性染料定着剤の製造方法。
JP2000582472A 1999-03-31 2000-02-10 添加剤及びそれを用いたインクジェット用記録媒体 Expired - Fee Related JP3483032B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-90970 1999-03-31
JP9097099 1999-03-31
PCT/JP2000/000752 WO2000059980A1 (fr) 1999-03-31 2000-02-10 Additif et support d'impression a jet d'encre le contenant

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3483032B2 true JP3483032B2 (ja) 2004-01-06

Family

ID=14013371

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000582472A Expired - Fee Related JP3483032B2 (ja) 1999-03-31 2000-02-10 添加剤及びそれを用いたインクジェット用記録媒体

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6861111B1 (ja)
EP (1) EP1172392B1 (ja)
JP (1) JP3483032B2 (ja)
KR (1) KR100435294B1 (ja)
CN (1) CN1313510C (ja)
AT (1) ATE304566T1 (ja)
DE (1) DE60022639T2 (ja)
WO (1) WO2000059980A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI120510B (sv) * 2004-12-23 2009-11-13 M Real Oyj Tryckpapper och förfarande för framställning därav
CN110892010B (zh) * 2017-07-12 2022-07-01 优泊公司 记录用纸及其制造方法
JP2019056050A (ja) * 2017-09-20 2019-04-11 ソマール株式会社 カチオン性填料処理剤
CN113026396B (zh) * 2021-04-08 2023-02-24 绍兴盛鑫印染有限公司 一种固色剂及应用该固色剂的棉布轧染染色工艺

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3954680A (en) 1974-05-06 1976-05-04 Nalco Chemical Company Stabilized electroconductive polymers
JPS61152731A (ja) 1984-12-26 1986-07-11 Dick Hercules Kk 紙塗工用樹脂の製造方法
US5137773A (en) 1990-03-02 1992-08-11 Xerox Corporation Transparencies
JPH07290818A (ja) 1994-03-04 1995-11-07 Mitsubishi Paper Mills Ltd インクジェット記録用タックシート
JPH0890900A (ja) * 1994-09-28 1996-04-09 Asahi Glass Co Ltd インクジェット記録媒体および記録物
US5614597A (en) * 1994-12-14 1997-03-25 Hercules Incorporated Wet strength resins having reduced levels of organic halogen by-products
JPH10147057A (ja) * 1996-11-15 1998-06-02 Senka Kk インクジェット記録紙用添加剤
JPH10152544A (ja) * 1996-11-22 1998-06-09 Nippon P M C Kk 塗工用カチオン性樹脂、インクジェット記録用紙及びインクジェット記録用紙の製造方法
US6150289A (en) * 1997-02-14 2000-11-21 Imerys Pigments, Inc. Coating composition for ink jet paper and a product thereof
EP0947350B1 (en) * 1998-03-31 2003-06-04 Oji Paper Co., Ltd. Ink jet recording material

Also Published As

Publication number Publication date
DE60022639D1 (de) 2005-10-20
CN1313510C (zh) 2007-05-02
EP1172392A4 (en) 2003-03-26
WO2000059980A1 (fr) 2000-10-12
KR100435294B1 (ko) 2004-06-10
KR20010112367A (ko) 2001-12-20
EP1172392B1 (en) 2005-09-14
US6861111B1 (en) 2005-03-01
CN1345346A (zh) 2002-04-17
ATE304566T1 (de) 2005-09-15
EP1172392A1 (en) 2002-01-16
DE60022639T2 (de) 2006-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69918289T2 (de) Verfahren und zusammensetzung zum drucken von textilien
US4564560A (en) Recording sheets for water base ink and process for making the same
US4576867A (en) Ink jet recording paper
DE69918287T2 (de) Behandlung von Substraten, um die Qualität von darauf gedruckten Bildern zu verbessern, unter Anwendung einer Mischung einer Polysäure mit einer Polybase
KR100375978B1 (ko) 폴리비닐 알코올-알킬화된 폴리아민 혼합물을 함유하는잉크젯 종이용 도료
DE69918286T2 (de) Behandlung von substraten um die qualität von darauf gedruckten bildern zu verbessern unter anwendung von azetidinium- und/oder guanidinpolymeren
US6811839B2 (en) Recording medium and image forming process using the same
JPS6049990A (ja) インクジエツト記録用紙
JP3483032B2 (ja) 添加剤及びそれを用いたインクジェット用記録媒体
JP3946193B2 (ja) インクジェット印刷法に用いられる記録材料
JPH09254529A (ja) インクジェット記録媒体
JPH0692012A (ja) インクジェット記録用紙
JP4015460B2 (ja) オフセット印刷/インクジェット印刷併用紙
JPH0791495B2 (ja) 水性インク組成物
JP2000053765A (ja) 水溶性重縮合物及びインクジェット記録用紙
JP3130806B2 (ja) インクジェット印刷用染料定着剤及びこれを用いた記録紙
JPH10147057A (ja) インクジェット記録紙用添加剤
JP4582432B2 (ja) インクジェット記録媒体用耐水性向上剤及びそれを用いて製造されるインクジェット記録媒体
JPH11254809A (ja) インクジェット記録用紙用耐水性向上剤及びインクジェット記録用紙
JPH0686142B2 (ja) フイルムまたは成型物の染色方法
JPH07242053A (ja) インクジェット記録シート
JP2002096549A (ja) インクジェットインク受容層形成用インクおよびそれを用いた記録用シート
JPH11222588A (ja) 記録紙用耐水化剤
JPH05124329A (ja) インクジエツト用被記録材およびその製造方法
JP2002086894A (ja) インクジェット記録紙用ガス変色防止剤

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031001

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees