JPH10152544A - 塗工用カチオン性樹脂、インクジェット記録用紙及びインクジェット記録用紙の製造方法 - Google Patents

塗工用カチオン性樹脂、インクジェット記録用紙及びインクジェット記録用紙の製造方法

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JPH10152544A
JPH10152544A JP8312447A JP31244796A JPH10152544A JP H10152544 A JPH10152544 A JP H10152544A JP 8312447 A JP8312447 A JP 8312447A JP 31244796 A JP31244796 A JP 31244796A JP H10152544 A JPH10152544 A JP H10152544A
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JP
Japan
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coating
amines
cationic resin
ink
jet recording
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JP8312447A
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English (en)
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Kiyoshi Iwai
瀏 岩井
Satoru Iwata
岩田  悟
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NIPPON P M C KK
Japan PMC Corp
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NIPPON P M C KK
Japan PMC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字されたドットのにじみ出しが少なく、印
字濃度が高く、耐水性に優れたインクジェット記録用紙
を提供する。 【解決手段】アンモニア(a)と、アミン類(b)と、
エピハロヒドリン類(c)とを反応させてなる塗工用カ
チオン性樹脂及びこれを塗工してなるインクジェット記
録用紙である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗工用カチオン性
樹脂に関する。更に詳しくは、アンモニアと、アミン類
と、エピハロヒドリン類とを反応させてなる塗工用カチ
オン性樹脂、特に、原紙に塗布することによって、水性
インクで印字されたドットのにじみ出しが少なく、かつ
印字濃度が高く、耐久性に優れたインクジェット記録用
紙を製造し得る塗工用カチオン性樹脂に関する。
【0002】本発明は、又、インクジェット記録用紙に
関し、中でも、前記塗工用カチオン性樹脂を原紙に塗布
してなるインクジェット記録用紙に関し、特に、このよ
うなインクジェット記録用紙において、水性インクで印
字されたドットのにじみ出しが少なく、かつ印字濃度が
高く、耐久性に優れたインクジェット記録用紙に関す
る。
【0003】加えて、本発明は、インクジェット記録用
紙の製造方法に関し、中でも、前記塗工液を原紙に塗布
する工程を包含するインクジェット記録用紙の製造方法
に関する。
【0004】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、種々の作動
原理によりインクの微少液滴を飛ばして紙などの記録用
紙に付着させ、画像・文字などの記録を行うものであ
り、騒音の発生が少なく、高速印字、多色印字が容易で
あり、記録パターンの融通性が大きく、現像定着のプロ
セスがないので、各種図形及びカラー画像等の記録装置
として種々の用途に向けて急速に普及している。
【0005】一般にインクジェット記録方式においては
普通紙の使用が可能であるが、良好な記録を得るために
は、記録用紙自体が次の条件を備えていることが必要で
ある。即ち、第一にインクの吸収がよく、記録媒体表面
に付着したインク滴が速やかに紙層内部に浸透し、手に
触れても汚れず、見かけ上乾いた状態になること、第二
にインク液滴が記録媒体上で拡散し、インクドットの径
が必要以上に大きくならないことである。
【0006】ところで、インクジェット記録用インクと
しては、通常、水性インクが使用されているので、記録
画像が耐水性に欠けるという大きな問題を抱えている。
例えば、インクジェット記録を施した記録物を野外に提
示した場合、雨水により、前記記録物に滲みが生じて記
録画像が色あせたり、前記記録画像そのものが消失した
りすることがある。また、高湿環境下で長時間保存する
だけで記録物が滲み、前記記録物上に形成された記録画
像が色あせてしまうこともある。こうした傾向は、特に
カラーインクジェット記録物に多く見られる。
【0007】インクジェット記録物を耐水化するための
方法としては、特開昭55−150396号公報で、記
録シートに水性インクを用いて記録した後、該水性イン
ク中の染料とレーキを形成する耐水化剤を付与するイン
クジェット記録の耐水化方法が、特開昭56−8499
2号公報で、ポリカチオン高分子電解質を少なくともそ
の表面に含有する記録媒体に、水性インクを用いて記録
する方法が、特開昭56−99693号公報で、陽イオ
ン性界面活性剤を少なくともその表面に含有する記録媒
体に、水性インクを用いて記録する方法が、それぞれ提
案されている。また、特開平6−92012号公報、特
開平6−234268号公報では、ジメチルアミンやジ
エチルアミン等の2級アミンとエピハロヒドリンとを反
応させて得られるカチオン性樹脂を記録紙表面に含有す
るインクジェット記録用紙が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようなインクジェット記録物を耐水化する方法では、ま
だ耐水性の効果が小さく、インクジェット記録用紙とし
て使用した場合に良好な印字品質が得られなかった。
【0009】本発明は、従来のインクジェット記録用紙
の欠点を克服し、水性インクで記録された印字のにじみ
出しが少なく、かつ印字濃度が高く、耐水性に優れたイ
ンクジェット記録用紙を提供する塗工用カチオン性樹
脂、前記塗工用カチオン性樹脂を原紙の表面に塗布して
なり、インクジェット方式で印字を行う場合に印字のに
じみ出しが少なく、高い印字濃度で、耐水性に優れた印
字を記録することのできるインクジェット記録用紙、及
び前記インクジェット記録用紙の製造方法を提供するこ
とを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すること
を目的とする手段は、(1) アンモニア(a)と、ア
ミン類(b)と、エピハロヒドリン類(c)とを反応さ
せてなることを特徴とする塗工用カチオン性樹脂であ
り、(2) 前記(1)に記載のアミン類(b)が、第
一級アミン、第二級アミン、第三級アミン、ポリアルキ
レンポリアミン、及びアルカノールアミンよりなる群か
ら選択された1種以上のアミンである前記(1)に記載
の塗工用カチオン性樹脂であり、(3) アンモニア
(a)とアミン類(b)の仕込み割合(a:b)が、モ
ル比で20〜80:80〜20であり、アンモニア
(a)とアミン類(b)との合計窒素原子に対して、エ
ピハロヒドリン類(c)の仕込みモル数が0.5〜3当
量である前記前記(1)に記載の塗工用カチオン性樹脂
であり、(4) 固形分10%の水溶液についてB型粘
度計(60rpm/測定温度25℃)で測定した粘度が
1〜30センチポイズである前記(1)〜(3)のいず
れかに記載の塗工用カチオン性樹脂であり、(5) 前
記(1)〜(4)の何れかに記載の塗工用カチオン性樹
脂が原紙に塗布されてなることを特徴とするインクジェ
ット記録用紙であり、(6) 前記(1)〜(4)の何
れか1項に記載の塗工用カチオン性樹脂の塗布量は、前
記塗工液中に含まれる固形分の量に換算して0.01〜
5g/m2 である前記5に記載のインクジェット記録用
紙、及び(7) 前記(1)〜(4)のいずれかに記載
の塗工用カチオン性樹脂を含有する塗工液を原紙に塗布
することにより前記(5)または(6)に記載のインク
ジェット記録用紙を製造することを特徴とするインクジ
ェット記録用紙の製造方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の塗工用カチオン性樹脂
は、上述のように、アンモニア(a)と、アミン類
(b)と、エピハロヒドリン類(c)とを反応させてな
ることを特徴とする塗工用カチオン性樹脂である。
【0012】本発明者らの検討によっても未だこの塗工
用カチオン性樹脂の分子構造等については明確になって
いないのであるが、第一級アミノ基、第二級アミノ基、
第三級アミノ基、第四級アンモニウム基、アミノクロロ
ヒドリン基、アミノアルコール基、ジアミノアルコール
基等を有する多官能性多分岐樹脂である。
【0013】本発明者らの検討では、この塗工用カチオ
ン性樹脂は水溶性であり、この塗工用カチオン性樹脂を
水に溶解した場合、そのpHは4〜9であり、この塗工
用カチオン性樹脂をその固形分が10%になるように水
に溶解して得られた水溶液の粘度をB型粘度計(60r
pm/測定温度25℃)で測定した場合に、この塗工用
カチオン性樹脂は、その水溶液の粘度が1〜30センチ
ポイズである。
【0014】本発明の塗工用カチオン性樹脂において、
アンモニア(a)としては、アンモニア及びアンモニア
水の何れも用いることができる。アンモニアとしては、
気体状のアンモニアの他、液体アンモニアも用いること
ができる。又、アンモニア水を用いる場合は、アンモニ
ア水中のアンモニア濃度には特に制限はない。
【0015】本発明の塗工用カチオン性樹脂において、
アミン類(b)として用いることのできるアミンは、分
子中に少なくとも1個のエピハロヒドリンと反応可能な
アミノ基を有するアミンであれば特に制限はないが、第
一級アミン、第二級アミン、第三級アミン、ポリアルキ
レンポリアミン、及びアルカノールアミンからなる群か
ら選択された1種以上のアミンが好ましい。
【0016】前記アミン類(b)は、少なくとも1種類
の第二級アミン(b1 )を含有してもよく、又、前記第
二級アミン(b1 )と、第二級アミン(b1 )以外のア
ミン類、例えば、第一級アミン、第三級アミン、ポリア
ルキレンポリアミン、及びアルカノールアミンからなる
群から選択された1種以上のアミン(以下「第一級アミ
ン等」という)(b2 )とを含有してもよい。
【0017】前記第二級アミン(b1 )としては、例え
ば脂肪族第二級アミン、芳香族第二級アミン、脂環式第
二級アミン、及び環式第二級アミンが挙げられ、中でも
脂肪族第二級アミンを好ましい例として挙げることがで
きる。これらの第二級アミンは、1種のみ用いてもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0018】脂肪族第二級アミンとしては、例えば炭素
数1〜20のアルキル基又は炭素数7〜20のフェニル
アルキル基を有するジアルキルアミンが挙げられ、具体
的には、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピル
アミン、メチルエチルアミン、メチルプロピルアミン、
メチルブチルアミン、メチルオクチルアミン、メチルラ
ウリルアミン、及びジベンジルアミン等が挙げられる。
これらのジアルキルアミンの内では、ジメチルアミン及
びジエチルアミンが特に好ましい。
【0019】芳香族第二級アミンとしては、例えば炭素
数1〜20のアルキル基又は炭素数7〜20のフェニル
アルキル基が窒素原子に結合してなる、N−アルキルア
ニリン、N−アルキルトルイジン、若しくはN−アルキ
ルナフチルアミン等が挙げられ、具体的には、N−メチ
ルアニリン、N−エチルアニリン、N−プロピルアニリ
ン、N−ブチルアニリン、N−ペンチルアニリン、N−
ヘキシルアニリン、N−オクチルアニリン、N−デシル
アニリン、N−ラウリルアニリン、N−ベンジルアニリ
ン、N−メチルトルイジン、N−エチルトルイジン、N
−プロピルトルイジン、N−ブチルトルイジン、N−ペ
ンチルトルイジン、N−ヘキシルトルイジン、N−オク
チルトルイジン、N−デシルトルイジン、N−ラウリル
トルイジン、N−ベンジルトルイジン、N−メチルナフ
チルアミン、N−エチルナフチルアミン、N−プロピル
ナフチルアミン、N−ブチルナフチルアミン、N−ペン
チルナフチルアミン、N−ヘキシルナフチルアミン、N
−オクチルナフチルアミン、N−デシルナフチルアミ
ン、N−ラウリルナフチルアミン、及びN−ベンジルナ
フチルアミン等が挙げられる。これらのN−アルキルア
ニリンの内、とくにN−メチルアニリン及びN−エチル
アニリンが好ましい。
【0020】芳香族第二級アミンとして、他には、芳香
環が窒素原子に2個結合してなるアミンを挙げることが
でき、具体的には、ジフェニルアミン、N−フェニル−
o−トルイジン、N−フェニル−m−トルイジン、N−
フェニル−p−トルイジン、N−トルイル−o−トルイ
ジン、N−トルイル−m−トルイジン、N−トルイル−
p−トルイジン、N−フェニルアミノピリジン、N−ト
ルイルアミノピリジン、N−フェニルナフチルアミン、
及びN−トルイルナフチルアミン等を挙げることができ
る。これらのアミンの内では、ジフェニルアミンが特に
好ましい。
【0021】脂環式第二級アミンとしては、炭素環が1
個又は2個窒素原子に結合してなるアミンを挙げること
ができ、具体的には、N−メチルシクロヘキシルアミ
ン、N−エチルシクロヘキシルアミン、N−プロピルシ
クロヘキシルアミン、N−ブチルシクロヘキシルアミ
ン、N−ヘキシルシクロヘキシルアミン、N−オクチル
シクロヘキシルアミン、N−デシルシクロヘキシルアミ
ン、及びN−ラウリルシクロヘキシルアミン等のN−ア
ルキルシクロヘキシルアミン、N−メチルシクロオクチ
ルアミン、N−エチルシクロオクチルアミン、N−プロ
ピルシクロオクチルアミン、N−ブチルシクロオクチル
アミン、N−ヘキシルシクロオクチルアミン、N−オク
チルシクロオクチルアミン、N−デシルシクロオクチル
アミン、及びN−ラウリルシクロオクチルアミン等のN
−アルキルシクロオクチルアミン、並びにジシクロヘキ
シルアミン及びジシクロオクチルアミン等のジシクロア
ルキルアミンを挙げることができる。これらの脂環式第
二級アミンの内では、ジシクロヘキシルアミンが特に好
ましい。
【0022】環式第二級アミンとしては、ピペラジン、
ピペリジン、メチルピペリジン等が挙げられる。
【0023】前記第一級アミン等(b2 )については以
下の通りである。
【0024】第一級アミン等(b2 )として使用し得る
第一級アミン、第三級アミン、ポリアルキレンポリアミ
ン、及びアルカノールアミンについては以下の通りであ
る。第一級アミン類としては、例えば、脂肪族第一級ア
ミン、芳香族第1級アミン、及び脂環式第一級アミンを
挙げることができ、これらの第一級アミンは、1種のみ
用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0025】脂肪族第一級アミンとしては、例えば炭素
数1〜20のアルキル基又は炭素数7〜20のフェニル
アルキル基が窒素原子に結合してなる第一級アミンを挙
げることができ、具体的には、メチルアミン、エチルア
ミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、アリルア
ミン、n−ブチルアミン、sec−ブチルアミン、te
rt−ブチルアミン、ペンチルアミン、2−ペンタンア
ミン、ヘキシルアミン、2−アミノヘキサン、3−アミ
ノヘキサン、モノオクチルアミン、及びベンジルアミン
を挙げることができる。これらの脂肪族第一級アミンの
内では、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミ
ン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、sec−
ブチルアミン、及びtert−ブチルアミンが特に好ま
しい。
【0026】芳香族第一級アミンとしては、ベンゼン
環、縮合ベンゼン環、又は複合芳香環が窒素原子に結合
してなる第1級アミンを挙げることができ、具体的に
は、アニリン、トルイジン、ビフェニルアミン、ナフチ
ルアミン、アミノピリジン、アミノピコリン等が挙げら
れる。
【0027】脂環式第一級アミン類としては、窒素原子
に炭素環が結合してなる第1級アミンであり、具体的に
はシクロヘキシルアミン、シクロオクチルアミン等が挙
げられる。
【0028】第三級アミン類としては、脂肪族第三級ア
ミン、芳香族第三級アミン、脂環式第三級アミンを挙げ
ることができ、これらの第三級アミンは、1種のみ用い
てもよく、2種以上を併用してもよい。
【0029】脂肪族第三級アミンとしては、例えば炭素
数1〜20のアルキル基又は炭素数7〜20のフェニル
アルキル基が窒素原子に3個結合してなるアミンを挙げ
ることができ、具体的には、トリメチルアミン、トリエ
チルアミン、トリプロピルアミン、トリイソプロピルア
ミン、トリ−n−ブチルアミン、トリ−sec−ブチル
アミン、トリ−tert−ブチルアミン、トリペンチル
アミン、トリヘキシルアミン、トリオクチルアミン、及
びトリベンジルアミンを挙げることができる。これらの
脂肪族第三級アミンの内では、トリメチルアミン及びト
リエチルアミンが特に好ましい。
【0030】芳香族第三級アミンとしては、ベンゼン
環、縮合ベンゼン環、又は複合芳香環が窒素原子に少な
くとも1個結合してなる第三級アミンを挙げることがで
き、具体的には、ジメチルアニリン、ジエチルアニリ
ン、ジメチルトルイジン、ジエチルトルイジン、N−メ
チルジフェニルアミン、N−エチルジフェニルアミン、
N−メチルジトリルアミン、N−エチルジトリルアミ
ン、トリフェニルアミン等が挙げられる。
【0031】脂環式第三級アミン類としては、窒素原子
に炭素環が少なくとも1個結合してなる第三級アミンを
挙げるころができ、具体的にはジメチルアミノシクロヘ
キサン、ジシクロヘキシルアミノメタン、ジメチルアミ
ノシクロオクタン、ジシクロオクチルアミノメタン、ト
リシクロヘキシルアミン、トリシクロオクチルアミン等
が挙げられる。
【0032】ポリアルキレンポリアミン類としては、分
子中に少なくとも2個以上の第1アミノ基と少なくとも
1個以上の第2アミノ基とを有する化合物が挙げられ、
その代表的な例を挙げると、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペ
ンタエチレンヘキサミン、ヘブタエチレンオクタミン、
ノナンエチレンデカミン、トリエチレンビス(トリメチ
レン)ヘキサミンである。これらのポリアルキレンポリ
アミン類は1種のみ用いてもよく2種以上を併用しても
よい。
【0033】アルカノールアミン類としては、水酸基を
有するアミン類を挙げることができ、具体的には、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、N−メチルエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジエ
チルエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールア
ミン、N−メチルジエタノールアミン、N,N−ジブチ
ルエタノールアミン、N−(2−アミノエチル)エタノ
ールアミン等が挙げられる。これらのアルカノールアミ
ン類は1種のみ用いてもよく2種以上を併用してもよ
い。
【0034】第一級アミン等(b2 )としては、前記の
第一級アミン、第三級アミン、ポリアルキレンポリアミ
ン、及びアルカノールアミンの他、1以上の炭素環を有
するジアミンも用いることができる。このようなジアミ
ンとしては、例えば1,3−ジアミノシクロヘキシル、
1,4−ジアミノシクロヘキシル、4,4’−ジアミノ
−3,3’−ジメチルジシクロヘキサン、4,4’−ビ
ス(パラアミノシクロヘキシル)メタン、イソホロンジ
アミン、1,3(または2,4)−ビス−(アミノメチ
ル)シクロヘキサン、N−アミノプロピルシクロヘキシ
ルアミン、オクタヒドロ−4,7−メタノインデン−1
(2),5(6)−ジメタンアミン、2,2’−ビス−
(4−アミノシクロヘキシル)メタン、4,4’−オキ
シビス(シクロヘキシルアミン)、4,4’−スルホン
ビス(シクロヘキシルアミン)、1,3,5−トリアミ
ノシクロヘキサン、及び2,4’−または4,4’−ジ
アミノ−3,3’,5,5’−テトラアルキルジシクロ
ヘキシルアルカンを挙げることができる。
【0035】第一級アミン等(b2 )としては、更にア
ルキレンジアミンも用いることができる。アルキレンジ
アミンの例としては、エチレンジアミン、トリメチレン
ジアミン、及びプロピレンジアミン等を挙げることがで
きる。
【0036】本発明の塗工用カチオン性樹脂において、
エピハロヒドリン類(c)としては、エピクロルヒドリ
ン、エピブロモヒドリン、メチルエピクロルヒドリン等
を用いることができ、これらを単独でまたは2種以上を
混合して用いることができる。これらエピハロヒドリン
類の中でも、エピクロルヒドリンが最も好ましい。
【0037】以下、本発明の塗工用カチオン性樹脂の合
成方法について説明する。
【0038】本発明の塗工用カチオン性樹脂の合成にお
いては、アンモニア(a)とアミン類(b)とエピハロ
ヒドリン類(c)とをどのような順序で反応させてもよ
い。例えば、アンモニア(a)とアミン類(b)とを予
め反応器に仕込んでおき、この中にエピハロヒドリン類
(c)を徐々に滴下する等の方法をとることができる。
【0039】アミン類(b)として第二級アミン(b
1 )と第一級アミン等(b2 )とを併用する場合も、ア
ンモニア(a)と第二級アミン(b1 )と第一級アミン
等(b2 )とを予め反応器に仕込んでおき、この中にエ
ピハロヒドリン類(c)を徐々に滴下すればよい。
【0040】又、別法として、アンモニア(a)と過剰
量のエピハロヒドリン類(c)とを反応させ、得られた
反応混合物中にアミン類(b)を添加してもよい。
【0041】アミン類(b)として第二級アミン(b
1 )と第一級アミン等(b2 )とを併用する場合は、更
に別の方法として、アンモニア(a)と、第二級アミン
(b)及び第一級アミン等(b )の何れか一方
と、エピハロヒドリン類(c)とを先ず反応させ、次い
で、第二級アミン(b1 )及び第一級アミン等(b2
の残りの一方を反応させる方法をとることができる。
【0042】これらの反応は、アンモニア(a)とアミ
ン類(b)との両方を溶解する溶媒、例えば水、メタノ
ール又はエタノール中で行うことができる。
【0043】本発明の塗工用カチオン性樹脂において、
アンモニア(a)と、アミン類(b)との仕込み割合
は、モル比で、アンモニア(a):アミン類(b)が1
0〜90:90〜10で、好ましくは20〜80:80
〜20である。但し、アンモニア(a)のモル数とアミ
ン類(b)のモル数との合計を100とする。
【0044】アンモニア(a)のモル数とアミン類
(b)のモル数との合計量に対してアンモニア(a)の
仕込み割合が10モル%より少ない場合は、アンモニア
(a)とエピハロヒドリン類(c)により分岐状樹脂の
生成が少なくなり、このような塗工用カチオン性樹脂を
用いた場合には、水性インクで印字されたドットのにじ
み出しが少なく、かつ印字濃度が高く、画像の耐水性に
優れてなるインクジェット記録紙が得られないことがあ
る。
【0045】一方、アンモニア(a)の仕込み割合が9
0モル%より多い場合は、アンモニア(a)と、アミン
類(b)と、エピハロヒドリン類(c)とを反応させて
前記塗工用カチオン性樹脂を合成する際、アンモニア臭
が強く作業環境上好ましくない。
【0046】尚、エピハロヒドリン(c)の仕込み割合
は、モル比で、アンモニア(a)の窒素原子とアミン類
(b)の窒素原子との合計に対して0.5〜3当量の範
囲が好ましい。
【0047】エピハロヒドリン(c)の仕込み割合が、
アンモニア(a)の窒素原子とアミン類(b)の窒素原
子との合計に対して0.5当量よりも少ない場合は、や
はりエピハロヒドリン類(c)により十分に架橋されて
なるとともにカチオン性が十分であるような塗工用カチ
オン性樹脂が得られず、したがって、このような塗工用
カチオン性樹脂を用いた場合には、水性インクで印字さ
れたドットのにじみ出しが少なく、かつ印字濃度が高
く、画像の耐水性に優れてなるインクジェット記録紙が
得られないことがある。
【0048】一方、エピハロヒドリン(c)の仕込み割
合が、3.0当量よりも多い場合は、前記カチオン樹脂
を合成する際にエピハロヒドリンの刺激臭が強いから、
作業環境上好ましくない。
【0049】塗工用カチオン性樹脂の合成において、ア
ミン類(b)として、第二級アミン(b1 )と、第一級
アミン等(b2 )とを併用する場合には、アンモニア
(a)と、第二級アミン(b1 )と、第一級アミン等
(b2 )との仕込み割合は、モル比で(a):(b
1 ):(b2 )が10〜90:5〜75:5〜75で、
好ましくは20〜80:10〜70:10〜70であ
る。但し、アンモニア(a)と、第二級アミン(b1
と、第一級アミン等(b2 )とのモル数の合計量を10
0とする。
【0050】アンモニア(a)と、第二級アミン(b
1 )と、第一級アミン等(b2 )とのモル数の合計量に
対してアンモニア(a)の仕込み割合が10モル%より
少ない場合は、アンモニア(a)とエピハロヒドリン類
(c)により十分に架橋されてなるとともにカチオン性
が十分であるような塗工用カチオン性樹脂が得られず、
したがって、このような塗工用カチオン性樹脂を用いた
場合には、水性インクで印字されたドットのにじみ出し
が少なく、かつ印字濃度が高く、画像の耐水性に優れて
なるインクジェット記録紙が得られないことがある。
【0051】一方、アンモニア(a)の仕込み割合が9
0モル%より多い場合は反応を開始する際にアンモニア
臭が強く作業上好ましくない。
【0052】更に、第一級アミン等(b2 )を、アンモ
ニア(a)と、第二級アミン(b1)と、第一級アミン
等(b2 )とのモル数の合計量に対して30モル%を越
えて使用した場合も、水性インクで印字されたドットの
にじみ出しが少なく、かつ印字濃度が高く、画像の耐水
性に優れてなるインクジェット記録紙が得られないこと
があるから好ましくない。
【0053】塗工用カチオン性樹脂の粘度は、固形分1
0%におけるB型粘度計(60rpm/測定温度25
℃)で10センチポイズ以下が好ましく、30センチポ
イズを越えると製品粘度の経時的な上昇が著しくなるこ
ともあり、製品製造時及び製品の保存において好ましく
ない。
【0054】本発明のインクジェット記録用紙は、前記
塗工用カチオン性樹脂を各種原紙に塗工することにより
製造することができる。前記塗工用カチオン性樹脂は、
この塗工用カチオン性樹脂を含有する水溶液又は有機溶
媒溶液である塗工液として原紙に塗布することができ
る。
【0055】前記塗工液中の塗工用カチオン性樹脂の含
有量は、0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量
%である。
【0056】前記塗工液の溶媒としては、前記塗工用カ
チオン性樹脂を溶解し得る溶媒であればどのような溶媒
でも用いることができるが、安全性、価格、及び作業環
境の点から水が好ましい。
【0057】前記塗工液には、前記塗工用カチオン性樹
脂の他、必要に応じて、酸化澱粉、燐酸エステル化澱
粉、自家変性澱粉、カチオン化澱粉などの澱粉類、カル
ボキシメチルセルロース等のセルロース類、ポリビニル
アルコール類、ポリアクリルアミド類、及び/又はアル
ギン酸ソーダ等の水溶性高分子を添加してもよい。又、
アルミナ、シリカ、クレー、タルク、酸化チタン、軽質
又は重質炭酸カルシウム等の顔料を添加しても良い。
又、表面サイズ剤、防滑剤、防腐剤、防錆剤、消泡剤、
粘度調整剤、染料等の添加物を添加してもかまわない。
【0058】前記塗工液を塗布する原紙としては、クラ
フトパルプ若しくはサルファイトパルプなどの晒又は未
晒化学パルプ、砕木パルプ、機械パルプ若しくはサーモ
メカニカルパルプなどの晒又は未晒高収率パルプ、又
は、新聞古紙、雑誌古紙、段ボール古紙若しくは脱墨古
紙などの古紙パルプのいずれもパルプを抄紙してなる原
紙も使用できる。
【0059】各々の紙種に要求される物性に応じて、填
料、染料、酸性抄紙用ロジン系サイズ剤、アルキルケテ
ンダイマー系あるいはアルケニルコハク酸無水物系中性
抄紙用サイズ剤、中性抄紙用ロジン系サイズ剤等のサイ
ズ剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増強剤、歩留り向上
剤、濾水性向上剤、消泡剤などの添加物も、必要に応じ
て前記パルプに添加してもよい。
【0060】填料としては、クレー、タルク、酸化チタ
ン、重質または軽質炭酸カルシウム等が挙げられる。こ
れらを単独であるいは併用して用いてもよい。
【0061】原紙としては、酸性、中性系のいずれの条
件で抄紙された原紙も好ましく用いることができるが、
中性抄紙によって得られた原紙が好ましい。
【0062】前記塗工液を原紙に塗工する塗工機として
は、サイズプレス、フィルムプレス、ゲートロールコー
ター、ブレードコーター、キャレンダー、バーコータ
ー、ナイフコーター、エアーナイフコーターを用いるこ
とができる。また、スプレー塗工機により原紙表面に塗
工することもできる。
【0063】前記塗工液を原紙に塗工する塗工量は、塗
工液中の固形分として0.01〜5g/m2 の範囲が好
ましく、特に0.1〜2g/m2 の範囲が好ましい。
【0064】見方を変えると、原紙に塗工用カチオン性
樹脂が0.01〜5g/m2 含まれるように、塗工液の
濃度及び塗工量を決定することができる。
【0065】前記塗工液を塗工する前、塗工する際、及
び/又は塗工した後に、酸化澱粉、燐酸エステル化澱
粉、自家変性澱粉、カチオン化澱粉などの澱粉類、カル
ボキシメチルセルロース等のセルロース類、ポリビニル
アルコール類、ポリアクリルアミド類、及び/又はアル
ギン酸ソーダ等の水溶性高分子を塗工してもよく、又、
表面サイズ剤、防滑剤、防腐剤、防錆剤、消泡剤、粘度
調整剤、染料、及び/又は顔料等の添加物を塗工しても
かまわない。これらの水溶性高分子及び添加物は、水溶
液又は懸濁液として塗工することができる。尚、より高
い品質を確保する場合には、表面サイズ剤及び/又はポ
リアクリルアミド類を塗布することが好ましい。但し、
顔料は、前記塗工液を塗工した後に塗工することが好ま
しい。
【0066】上記のようにして得られた本発明のインク
ジェット記録用紙は、本発明の塗工用カチオン性樹脂を
0.01〜5g/m2 の範囲で含有する。
【0067】前記塗工用カチオン性樹脂を原紙に塗工し
たインクジェット記録用紙に、インクジェット記録方式
により水性インクを印字すると、水性インク中のアニオ
ン性染料と塗工用カチオン性樹脂とが相互作用し、水に
不溶となり、画像・文字の耐水性が付与されることで、
にじみの少ない、耐水性に優れたインクジェット記録用
紙が得られる。作用機構についてはさだかではないが、
アンモニアが他の1〜3級アミン類等よりエピハロヒド
リン類と反応点が多く、分岐構造を形成し易い故に、本
発明の塗工用カチオン性樹脂を用いることにより、従来
のカチオン性樹脂よりも優れた効果が奏される。
【0068】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるも
のではない。なお、%、部は特に断わりがない限りそれ
ぞれ重量%、重量部を意味する。
【0069】実施例、比較例で用いたインクジェット記
録用紙の評価試験は、得られたインクジェット記録用紙
にインクジェットプリンターで印字を行った後、以下の
測定方法に準じて行った。
【0070】インクジェットプリンターはキャノンのB
JC−600Jを使用した。
【0071】インクのにじみ(フェザーリング) インクジェット記録用紙に黒、青、赤色で印刷を行った
後、にじみを肉眼で観察し、優5〜劣1に至る等級を段
階的に判定した。
【0072】印刷濃度 インクジェット記録用紙に黒、青、赤、黄色で印刷を行
った後、印刷濃度を肉眼で観察し、優5〜劣1に至る等
級を段階的に判定した。
【0073】耐水性 インクジェット記録用紙に黒、青、赤色で印刷を行った
後、印刷物を水に1分間浸漬した後、印字した文字のに
じみを肉眼で観察し、優5〜劣1に至る等級を段階的に
判定した。
【0074】(合成例1)撹拌機、温度計、還流冷却管
および窒素ガス導入管を付した1リットルの四つ口フラ
スコに水120.5部、28%アンモニア水30.4部
(0.5モル)、50%ジメチルアミン45部(0.5
モル)、n−ブチルアミン18.3部(0.25モル)
を仕込み、40℃を越えないように90分間かけてエピ
クロルヒドリン115.6部(1.25モル)を滴下
し、40℃に昇温し1時間保持した後、80℃に昇温
し、1.5時間保持した後、室温まで冷却した。
【0075】得られた反応生成物は、固形分52.6
%、粘度23.0cps、pH5.5であった。これを
塗工用カチオン性樹脂aとする。
【0076】(合成例2〜7)アンモニア(a)、アミ
ン類(b)、エピハロヒドリン類(c)の種類および使
用量を表1の通り適宜変えること以外は、合成例1と同
様に行い、塗工用カチオン性樹脂b〜fを得た。得られ
た塗工用カチオン性樹脂の性状を表2に示す。
【0077】(比較合成例1)アンモニア(a)を使用
しなかった以外は表1の組成で、合成例1と同様に行
い、塗工用カチオン性樹脂gを得た。得られた塗工用カ
チオン性樹脂の性状を表2に示す。
【0078】(実施例1)合成例で得られた塗工用カチ
オン性樹脂aを水で希釈し、固形分濃度5%になるよう
に塗工液を調整した。
【0079】この塗工液を原紙(坪量75.6g/m
2 )にNo.12バーコーターを用いて塗工量1.0g
/m2 を片面塗工し、ドラムドライヤー(90℃、90
秒間)にて乾燥した。乾燥後、20℃、相対湿度65%
で24時間調湿してインクジェット記録用紙を得た。こ
のインクジェット記録用紙を各種評価試験に供した。結
果を表3に示す。
【0080】(実施例2〜6、比較例1)塗工用カチオ
ン性樹脂aを塗工用カチオン性樹脂b〜g変えた以外
は、実施例1と同様の方法により塗工、評価を行った。
結果を表3および表4に示す。
【0081】(比較例2)塗工用カチオン性樹脂aを水
に変えた以外は、実施例1と同様の方法により塗工、評
価を行った。結果を表4に示す。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】
【表4】
【0086】
【発明の効果】この発明によると、従来のインクジェッ
ト記録用紙の欠点を克服し、水性インクで記録された印
字のにじみ出しが少なく、かつ印字濃度が高く、耐水性
に優れたインクジェット記録用紙にすることのできる塗
工用カチオン性樹脂を提供することができる。この発明
によると、前記塗工用カチオン性樹脂を原紙の表面に塗
布してなり、インクジェット方式で印字を行う場合に印
字のにじみ出しが少なく、高い印字濃度で、耐水性に優
れた印字を記録することのできるインクジェット記録用
紙を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 163/00 C09D 163/00 179/02 179/02 D21H 19/24 D21H 1/34 M

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンモニア(a)と、アミン類(b)
    と、エピハロヒドリン類(c)とを反応させてなること
    を特徴とする塗工用カチオン性樹脂。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のアミン類(b)
    が、第一級アミン、第二級アミン、第三級アミン、ポリ
    アルキレンポリアミン、及びアルカノールアミンよりな
    る群から選択された1種以上のアミンである請求項1に
    記載の塗工用カチオン性樹脂。
  3. 【請求項3】 アンモニア(a)とアミン類(b)の仕
    込み割合(a:b)が、モル比で20〜80:80〜2
    0であり、アンモニア(a)とアミン類(b)との合計
    窒素原子に対して、エピハロヒドリン類(c)の仕込み
    モル数が0.5〜3当量である前記請求項1に記載の塗
    工用カチオン性樹脂。
  4. 【請求項4】 固形分10%の水溶液についてB型粘度
    計(60rpm/測定温度25℃)で測定した粘度が1
    〜30センチポイズである請求項1〜3のいずれかに記
    載の塗工用カチオン性樹脂。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1項に記載の塗工
    用カチオン性樹脂が原紙に塗布されてなることを特徴と
    するインクジェット記録用紙。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4の何れか1項に記載の塗工
    用カチオン性樹脂の塗布量は、前記塗工液中に含まれる
    固形分の量に換算して0.01〜5g/m2 である請求
    項5に記載のインクジェット記録用紙。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載の塗工用
    カチオン性樹脂を含有する塗工液を原紙に塗布すること
    により前記請求項5または6に記載のインクジェット記
    録用紙を製造することを特徴とするインクジェット記録
    用紙の製造方法。
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