JP3481809B2 - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JP3481809B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ワードプロセッサ
やファクシミリ等のプリンタ機構として組み込まれるサ
ーマルヘッドの改良に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ワードプロセッサ等のプリンタ機
構として組み込まれるサーマルヘッドは、例えば図2に
示す如く、アルミナセラミックス等から成る基板11の
上面に、蓄熱層としての部分グレーズ層12を被着させ
るとともに、該グレーズ層12上に発熱抵抗体13及び
一対の電極14を順次、被着させた構造を有しており、
インクリボンi及び記録紙pを外部のプラテンローラR
等を用いて発熱抵抗体13上に順次搬送させながら前記
発熱抵抗体13を印画信号に基づいて選択的にジュール
発熱させるとともに、該発熱した熱をインクリボンiに
伝導させてインクリボンiのインクを加熱・溶融させ、
これを記録紙pに押圧・転写させることによって印画を
形成するようになっている。 【0003】またこのような従来のサーマルヘッドは、
部分グレーズ層12の断面形状が山型であることから、
インクリボンi及び記録紙pは部分グレーズ層12の頂
部付近でサーマルヘッド側に最も強く押圧される。この
ため、発熱抵抗体13上に搬送されるインクリボンi及
び記録紙pは部分グレーズ層12の頂部を起点として互
いに引き剥がされるようになっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、インクリボ
ンiのインクは発熱抵抗体13の加熱によって約120
℃の温度まで上昇した後、少し冷却してから(例えば6
0〜80℃の温度まで下がってから)記録紙pより引き
剥がすのが良いとされている。その理由は、インクの温
度が高いときにインクリボンiを記録紙pより引き剥が
すと、記録紙pに一旦転写されたインクが再度インクリ
ボンi側に戻ってしまうことがあり、またインクの温度
が低いときにインクリボンiを記録紙pより引き剥がす
と、インクの切れが悪くなって印画ドットを所定形状に
なすことが困難になるからである。しかしながら、上述
した従来のサーマルヘッドにおいては、インクリボンi
及び記録紙pが部分グレーズ層12の頂部付近でサーマ
ルヘッド側に最も強く押圧され、発熱抵抗体13上に搬
送されたインクリボンi及び記録紙pは前記押圧部を起
点に引き剥がされるようになっている。このため、イン
クリボンiが加熱・溶融されてから記録紙pより引き剥
がされるまでの間、インクリボンiが走行する距離は極
めて短く、高速印画を行うにあたってインクリボンi等
の搬送速度を上げると、インクリボンiのインクが十分
冷却されないうちに記録紙pより引き剥がされるここと
なり、この場合、記録紙pに一旦転写されたインクが再
度インクリボンi側に戻ってしまい、所期の印画を形成
することができなくなるという欠点を有していた。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点に鑑み
案出されたもので、本発明のサーマルヘッドは、基板の
上面に断面山型の部分グレーズ層を被着させるとともに
該グレーズ層上に発熱を取着させてなり、インクリボ
ン及び記録紙を発熱部上に順次搬送しながらインクリボ
ン及び記録紙を基板側に押圧し、この状態で発熱部の発
する熱によってインクリボンのインクを溶融させ、該溶
融したインクを記録紙に転写させることにより印画を形
成するサーマルヘッドであって、前記部分グレーズ層
は、発熱部近傍で、且つ発熱部に対してインクリボン及
び記録紙の搬送方向下流側に先端部が発熱部よりも背高
の突部を有していることを特徴とする。 【0006】 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明のサーマルヘッドの一
形態を示す断面図であり、1は基板、2は部分グレーズ
層、2aは部分グレーズ層2の突部、3は発熱部として
の発熱抵抗体、iはインクリボン、pは記録紙である。 【0008】前記基板1はアルミナ等の電気絶縁性材料
により形成されており、その上面で部分グレーズ層2及
び発熱抵抗体3等を支持する作用を為す。 【0009】前記基板1は、アルミナ、シリカ、マグネ
シア等のセラミックス原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒
を添加混合して泥漿状と成すとともにこれを従来周知の
ドクターブレード法やカレンダーロール法等を採用する
ことによってセラミックグリーンシートを形成し、しか
る後、前記セラミックグリーンシートを所定形状に打ち
抜き加工するとともに高温で焼成することによって製作
される。 【0010】また前記基板1の上面には断面山型の部分
グレーズ層2が被着されている。前記部分グレーズ層2
は、ガラスやポリイミド樹脂等の低熱伝導性材料により
形成されており、その頂部付近に被着される発熱抵抗体
3の発する熱を適当な温度となるように蓄積し、サーマ
ルヘッドの熱応答特性を良好に維持する蓄熱層としての
作用を為す。 【0011】また前記部分グレーズ層2の頂部付近には
発熱抵抗体3が被着されており、その両端には一対の電
極4が接続されている。 【0012】前記発熱抵抗体3は、窒化タンタル等の電
気抵抗材料から成っているため、一対の電極4を介して
外部電源からの電力が印加されるとジュール発熱を起こ
し、インクリボンiのインクを加熱・溶融させるのに必
要な温度となる。 【0013】また一方、前記発熱抵抗体3の両端に接続
される一対の電極4は、前記発熱抵抗体3にジュール発
熱を起こさせるのに必要な所定の電力を印加するための
ものであり、例えばアルミニウムや銅等の金属により形
成される。 【0014】尚、これら発熱抵抗体3及び一対の電極4
は、従来周知のスパッタリング法及びフォトリソグラフ
ィー技術等を採用することにより、それぞれ所定の厚み
をもって被着・形成される。 【0015】そして、このような発熱抵抗体3等が取着
されている部分グレーズ層2の表面には、発熱抵抗体3
に対してインクリボンi及び記録紙pの搬送方向下流側
に先端部が発熱抵抗体3よりも背高の突部2aを有して
いる。 【0016】前記突起2aは、発熱抵抗体3の近傍に、
前記部分グレーズ層2の一部を隆起させて形成したもの
で、その幅は50〜200μm、高さ(部分グレーズ層
2の頂部と突部2aの先端部との高さの差)は2〜10
μmに設定され、印画に際してインクリボンi及び記録
紙pが押圧される被押圧部としての作用を為す。 【0017】このように、印画に際してインクリボンi
等が押圧される部分グレーズ層2の突部2aを適当な
幅、高さになしておくことで、発熱抵抗体3によって加
熱・溶融されたインクの温度がインクリボンiを記録紙
pより引き剥がすのに適した温度(例えば60〜80
℃)となるまでの間、インクリボンi及び記録紙pを部
分グレーズ層2に対して押圧させ続けることができる。
従って、高速印画を行うにあたりインクリボンi等の搬
送速度を上げる場合であっても、インクリボンiのイン
クが十分に冷却されてからインクリボンiを記録紙pよ
り引き剥がすことができ、記録紙pに良好で鮮明な印画
を形成することが可能になる。 【0018】また前記突部2aの高さを2〜10μmの
範囲に設定しておけば、印画に際してインクリボンiを
突部2aに対して十分な強さで押圧させながら発熱抵抗
体3の発する熱をインクリボンi側に良好に伝導させる
ことができ、これによって、より鮮明な印画の形成が可
能になる。従って突部2aの高さは2〜10μmの範囲
に設定しておくことが好ましい。 【0019】更に前記突部2aの上面及び側面間に曲率
半径5〜20μmのR面を形成しておけば、印画の際、
インクリボンiや記録紙pの突部2aに対する摺接がよ
り滑らかになり、インクリボンi及び記録紙pを良好か
つ安定的に搬送させることができる。従って突部2aの
上面及び側面間に曲率半径5〜20μmのR面を形成し
ておくことが好ましい。 【0020】尚、前述のような突部2aを有した部分グ
レーズ層2は、例えばガラスから成る場合、まず所定の
ガラスペーストを従来周知のスクリーン印刷法等によっ
て基板1の上面に30〜200μmの厚みに印刷・塗布
し、これを高温(1000〜1200℃)で焼き付けた後、その
表面に突部2aが形成される箇所を除くようにしてエッ
チング処理し、最後にガラス全体を800〜1000℃
の温度で溶融させ外形を滑らかになすことにより形成さ
れる。 【0021】かくして上述した本発明のサーマルヘッド
は、インクリボンi及び記録紙pを外部のプラテンロー
ラR等を用いて発熱抵抗体3上に順次搬送させながら、
インクリボンi及び記録紙pを基板1側に押圧し、この
状態で前記発熱抵抗体3を印画信号に基づいて選択的に
ジュール発熱させるとともに、該発熱した熱によってイ
ンクリボンiのインクを加熱・溶融させ、これを記録紙
pに押圧・転写させることによって記録紙に所定の印画
が形成される。 【0022】尚、本発明は上記形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の
変更、改良等が可能であり、例えば、上記形態のサーマ
ルヘッドにおいて、サーマルヘッドの耐磨耗性及び耐腐
食性を向上させるために部分グレーズ層2上に取着させ
た発熱抵抗体3等の表面に窒化珪素等から成る保護膜を
被着させておいても良い。この場合、保護膜がインクリ
ボンiに直に摺接されることとなり、発熱抵抗体3の発
する熱は発熱抵抗体3上の保護膜を介してインクリボン
iに伝導される。 【0023】また上記形態のサーマルヘッドにおいて
は、突部2aを部分グレーズ層2と同一材料で形成した
が、これに代えて、突部2aを部分グレーズ層中に銅や
ニッケル等の金属材料を埋め込んで形成しても良い。こ
の場合、突部2aの中に埋め込まれる金属材料はガラス
に比し熱伝導率が大きいので、インクリボンiが突部2
aに摺接するとき、インクリボンiが速やかに冷却され
るようになる。 【0024】 【発明の効果】本発明のサーマルヘッドによれば、発熱
部近傍で、かつ発熱部に対してインクリボン及び記録紙
の搬送方向下流側に先端部が発熱部よりも背高の突部を
設けたことから、印画の際、発熱部によって加熱・溶融
されたインクの温度がインクリボンを記録紙より引き剥
がすのに適した温度となるまでの間、インクリボン及び
記録紙を部分グレーズ層に対し押圧させ続けることがで
きる。従って、高速印画を行うにあたりインクリボン等
の搬送速度を上げる場合であっても、インクリボンのイ
ンクが十分に冷却されてからインクリボンを記録紙より
引き剥がすことができ、記録紙に良好で鮮明な印画を形
成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のサーマルヘッドの一形態を示す断面図
である。 【図2】従来のサーマルヘッドの断面図である。 【符号の説明】 1 基板 2 部分グレーズ層 2a 突部 3 発熱抵抗体(発熱部) i インクリボン p 記録紙

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】基板の上面に断面山型の部分グレーズ層を
    被着させるとともに該グレーズ層上に発熱を取着させ
    てなり、インクリボン及び記録紙を発熱部上に順次搬送
    しながらインクリボン及び記録紙を基板側に押圧し、こ
    の状態で発熱部の発する熱によってインクリボンのイン
    クを溶融させ、該溶融したインクを記録紙に転写させる
    ことにより印画を形成するサーマルヘッドであって、 前記部分グレーズ層は、発熱部近傍で、且つ発熱部に対
    してインクリボン及び記録紙の搬送方向下流側に先端部
    発熱部よりも背高の突部を有していることを特徴とす
    るサーマルヘッド。
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JP5918049B2 (ja) * 2012-06-28 2016-05-18 京セラ株式会社 サーマルヘッドおよびこれを備えるサーマルプリンタ
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