JPH11157111A - サーマルヘッド - Google Patents
サーマルヘッドInfo
- Publication number
- JPH11157111A JPH11157111A JP32898097A JP32898097A JPH11157111A JP H11157111 A JPH11157111 A JP H11157111A JP 32898097 A JP32898097 A JP 32898097A JP 32898097 A JP32898097 A JP 32898097A JP H11157111 A JPH11157111 A JP H11157111A
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- JP
- Japan
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- recording medium
- heating resistor
- protective layer
- thermal head
- heat
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Abstract
(57)【要約】
【課題】熱着現象によって感熱記録媒体が保護層表面に
固着しようとし、その結果、スティック現象が発生して
感熱記録媒体を安定的に搬送することが不可となってい
た。 【解決手段】絶縁基板1上に複数個の発熱抵抗体3から
成る発熱抵抗体列を設けるとともに該発熱抵抗体列を保
護層5で被覆してなり、感熱記録媒体を前記保護層表面
に摺接させながら発熱抵抗体列と略直交する方向に搬送
させるサーマルヘッドにおいて、各発熱抵抗体3の直上
に位置する保護層表面に、感熱記録媒体の摺接方向に沿
って、複数の溝5aもしくは凸条を形成する。
固着しようとし、その結果、スティック現象が発生して
感熱記録媒体を安定的に搬送することが不可となってい
た。 【解決手段】絶縁基板1上に複数個の発熱抵抗体3から
成る発熱抵抗体列を設けるとともに該発熱抵抗体列を保
護層5で被覆してなり、感熱記録媒体を前記保護層表面
に摺接させながら発熱抵抗体列と略直交する方向に搬送
させるサーマルヘッドにおいて、各発熱抵抗体3の直上
に位置する保護層表面に、感熱記録媒体の摺接方向に沿
って、複数の溝5aもしくは凸条を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワードプロセッサや
ファクシミリ等のプリンタ機構として組み込まれるサー
マルヘッドに関するものである。
ファクシミリ等のプリンタ機構として組み込まれるサー
マルヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワードプロセッサ等のプリンタ機
構として組み込まれるサーマルヘッドは、アルミナ製の
絶縁基板上に、複数個の発熱抵抗体からなる発熱抵抗体
列と、各発熱抵抗体に接続される電極層とを設け、これ
らを保護層によって被覆した構造を有している。
構として組み込まれるサーマルヘッドは、アルミナ製の
絶縁基板上に、複数個の発熱抵抗体からなる発熱抵抗体
列と、各発熱抵抗体に接続される電極層とを設け、これ
らを保護層によって被覆した構造を有している。
【0003】尚、前記保護層は、記録媒体の摺接による
磨耗や大気中に含まれる水分等の接触による酸化腐食等
から発熱抵抗体等を保護するためのもので、例えば、S
i3N4 (窒化珪素)等を発熱抵抗体や電極層の上面に
スパッタリングすることによって形成されており、この
場合、各発熱抵抗体の直上に位置する保護層の表面は極
めて平滑であった。
磨耗や大気中に含まれる水分等の接触による酸化腐食等
から発熱抵抗体等を保護するためのもので、例えば、S
i3N4 (窒化珪素)等を発熱抵抗体や電極層の上面に
スパッタリングすることによって形成されており、この
場合、各発熱抵抗体の直上に位置する保護層の表面は極
めて平滑であった。
【0004】かかるサーマルヘッドを用いて印画を行う
場合、外部のプラテンローラによって感熱記録媒体を発
熱抵抗体列と略直交する方向に搬送し感熱記録媒体を発
熱抵抗体列上の保護層表面に摺接させながら、前記電極
層を介して発熱抵抗体に外部電源からの電力を印加し、
発熱抵抗体を個々に選択的にジュール発熱させるととも
に、これを感熱記録媒体に伝導させることによって所定
の印画を形成するようになっている。
場合、外部のプラテンローラによって感熱記録媒体を発
熱抵抗体列と略直交する方向に搬送し感熱記録媒体を発
熱抵抗体列上の保護層表面に摺接させながら、前記電極
層を介して発熱抵抗体に外部電源からの電力を印加し、
発熱抵抗体を個々に選択的にジュール発熱させるととも
に、これを感熱記録媒体に伝導させることによって所定
の印画を形成するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のサーマルヘッドによれば、各発熱抵抗体の直
上に位置する保護層の表面が極めて平滑であることか
ら、印画動作時、保護層表面の大部分が感熱記録媒体と
接触するようになっており、このため、感熱記録媒体は
保護層の表面に対して一旦密着すると離れにくく、また
発熱抵抗体をジュール発熱させると、感熱記録媒体が発
熱抵抗体の発する熱によって熱着現象を起こし、保護層
表面に固着しようとする。この結果、感熱記録媒体のス
ティック現象が発生して感熱記録媒体を安定的に搬送す
ることが不可となる欠点を有していた。
うな従来のサーマルヘッドによれば、各発熱抵抗体の直
上に位置する保護層の表面が極めて平滑であることか
ら、印画動作時、保護層表面の大部分が感熱記録媒体と
接触するようになっており、このため、感熱記録媒体は
保護層の表面に対して一旦密着すると離れにくく、また
発熱抵抗体をジュール発熱させると、感熱記録媒体が発
熱抵抗体の発する熱によって熱着現象を起こし、保護層
表面に固着しようとする。この結果、感熱記録媒体のス
ティック現象が発生して感熱記録媒体を安定的に搬送す
ることが不可となる欠点を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点に鑑み
案出されたもので、本発明のサーマルヘッドは、絶縁基
板上に複数個の発熱抵抗体から成る発熱抵抗体列を設け
るとともに該発熱抵抗体列を保護層で被覆してなり、感
熱記録媒体を前記保護層表面に摺接させながら発熱抵抗
体列と略直交する方向に搬送させるサーマルヘッドにお
いて、各発熱抵抗体の直上に位置する保護層表面に、感
熱記録媒体の摺接方向に沿って、複数の溝、もしくは、
複数の凸条が形成されていることを特徴とするものであ
る。
案出されたもので、本発明のサーマルヘッドは、絶縁基
板上に複数個の発熱抵抗体から成る発熱抵抗体列を設け
るとともに該発熱抵抗体列を保護層で被覆してなり、感
熱記録媒体を前記保護層表面に摺接させながら発熱抵抗
体列と略直交する方向に搬送させるサーマルヘッドにお
いて、各発熱抵抗体の直上に位置する保護層表面に、感
熱記録媒体の摺接方向に沿って、複数の溝、もしくは、
複数の凸条が形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明のサーマルヘッドを
添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明のサ
ーマルヘッドの一形態を示す斜視図、図2は図1のサー
マルヘッドの縦断面図、図3は図1のサーマルヘッドの
横断面図であり、1は絶縁基板、3は発熱抵抗体、5は
保護層、5aは保護層表面の溝である。
添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明のサ
ーマルヘッドの一形態を示す斜視図、図2は図1のサー
マルヘッドの縦断面図、図3は図1のサーマルヘッドの
横断面図であり、1は絶縁基板、3は発熱抵抗体、5は
保護層、5aは保護層表面の溝である。
【0008】前記絶縁基板1はアルミナセラミックス等
のセラミック材料から成り、その上面でグレーズ層2や
発熱抵抗体3,電極層4,保護層5等を支持するための
支持母材としての作用を為す。
のセラミック材料から成り、その上面でグレーズ層2や
発熱抵抗体3,電極層4,保護層5等を支持するための
支持母材としての作用を為す。
【0009】前記絶縁基板1は、アルミナセラミックス
から成る場合、アルミナ、シリカ、マグネシア等のセラ
ミックス原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合し
て泥漿状と成すとともにこれを従来周知のドクターブレ
ード法やカレンダーロール法等を採用することによって
セラミックグリーンシートを形成し、しかる後、前記セ
ラミックグリーンシートを所定形状に打ち抜き加工する
とともに高温で焼成することにより製作される。
から成る場合、アルミナ、シリカ、マグネシア等のセラ
ミックス原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合し
て泥漿状と成すとともにこれを従来周知のドクターブレ
ード法やカレンダーロール法等を採用することによって
セラミックグリーンシートを形成し、しかる後、前記セ
ラミックグリーンシートを所定形状に打ち抜き加工する
とともに高温で焼成することにより製作される。
【0010】また前記絶縁基板1の上面にはグレーズ層
2が20〜60μmの厚みに被着・形成される。前記グ
レーズ層2はガラスやポリイミド樹脂等の低熱伝導性材
料により形成されており、発熱抵抗体3の発する熱が適
当な温度となるようにその内部で熱を蓄積及び放散し、
これによってサーマルヘッドの熱応答特性を良好な状態
に維持する作用を為す。
2が20〜60μmの厚みに被着・形成される。前記グ
レーズ層2はガラスやポリイミド樹脂等の低熱伝導性材
料により形成されており、発熱抵抗体3の発する熱が適
当な温度となるようにその内部で熱を蓄積及び放散し、
これによってサーマルヘッドの熱応答特性を良好な状態
に維持する作用を為す。
【0011】尚、前記グレーズ層2は、例えばガラスに
よって形成する場合、ガラス粉末に適当な有機溶媒、溶
剤を添加混合して得たガラスペーストを従来周知のスク
リーン印刷法によって絶縁基板上面の全体もしくは部分
的に所定の厚みでもって印刷・塗布し、これを高温(約
900℃)で焼き付けることによって絶縁基板1の上面
に被着・形成される。
よって形成する場合、ガラス粉末に適当な有機溶媒、溶
剤を添加混合して得たガラスペーストを従来周知のスク
リーン印刷法によって絶縁基板上面の全体もしくは部分
的に所定の厚みでもって印刷・塗布し、これを高温(約
900℃)で焼き付けることによって絶縁基板1の上面
に被着・形成される。
【0012】また前記グレーズ層2上には、複数個の発
熱抵抗体3を直線状に被着・配列させてなる発熱抵抗体
列と、各発熱抵抗体3の両端に接続される一対の電極層
4a,4bとが形成される。
熱抵抗体3を直線状に被着・配列させてなる発熱抵抗体
列と、各発熱抵抗体3の両端に接続される一対の電極層
4a,4bとが形成される。
【0013】前記発熱抵抗体3は、TaSiOやTaS
iNO,TiSiO,TiSiCO,NbSiO系の抵
抗材料から成り、それ自体が所定の電気抵抗率を有して
いるため、一対の電極層4a,4bを介して外部電源か
らの電力が印加されるとジュール発熱を起こし、感熱記
録媒体Pに印画を形成するのに必要な所定温度、例えば
300〜400℃の温度にジュール発熱する。
iNO,TiSiO,TiSiCO,NbSiO系の抵
抗材料から成り、それ自体が所定の電気抵抗率を有して
いるため、一対の電極層4a,4bを介して外部電源か
らの電力が印加されるとジュール発熱を起こし、感熱記
録媒体Pに印画を形成するのに必要な所定温度、例えば
300〜400℃の温度にジュール発熱する。
【0014】また前記発熱抵抗体3の両端に接続される
一対の電極層4a,4bはAlやCu等の金属から成
り、その一方(4a)を共通電極として、また他方(4
b)を個別電極として作用させることにより発熱抵抗体
3にジュール発熱を起こさせるために必要な所定の電力
を印加するようになっている。
一対の電極層4a,4bはAlやCu等の金属から成
り、その一方(4a)を共通電極として、また他方(4
b)を個別電極として作用させることにより発熱抵抗体
3にジュール発熱を起こさせるために必要な所定の電力
を印加するようになっている。
【0015】尚、前記複数個の発熱抵抗体3及び一対の
電極4a,4bは、従来周知のスパッタリング法及びフ
ォトリソグラフィー技術を採用することによってグレー
ズ層2の上面に所定パターン、所定厚み(発熱抵抗体3
は0.01〜0.5 μmの厚み、一対の電極層4a,4bは0.
5 〜2.0 μmの厚み)をもって被着される。
電極4a,4bは、従来周知のスパッタリング法及びフ
ォトリソグラフィー技術を採用することによってグレー
ズ層2の上面に所定パターン、所定厚み(発熱抵抗体3
は0.01〜0.5 μmの厚み、一対の電極層4a,4bは0.
5 〜2.0 μmの厚み)をもって被着される。
【0016】そして前記発熱抵抗体3及び一対の電極層
4a,4bの上面には保護層5が被着される。前記保護
層5は、Si3 N4 やガラス等により4〜20μmの厚
みをもって形成され、前述した発熱抵抗体3や一対の電
極4a,4b等を大気中に含まれている水分等の接触に
よる腐食や感熱記録媒体Pの摺接による磨耗等から保護
する作用を為す。
4a,4bの上面には保護層5が被着される。前記保護
層5は、Si3 N4 やガラス等により4〜20μmの厚
みをもって形成され、前述した発熱抵抗体3や一対の電
極4a,4b等を大気中に含まれている水分等の接触に
よる腐食や感熱記録媒体Pの摺接による磨耗等から保護
する作用を為す。
【0017】そして、このような保護層5の表面には、
図4,図5に示す如く、各発熱抵抗体3の直上に、感熱
記録媒体Pの摺接方向Aに沿って複数の溝5aが形成さ
れている。これらの溝5aは、互いに平行に、例えば、
0.1〜1.0μmの深さでもって各発熱抵抗体3上に
2〜50個程度設けられており、感熱記録媒体Pの摺接
方向Aに対し±15°以内の範囲内となるように形成さ
れる。
図4,図5に示す如く、各発熱抵抗体3の直上に、感熱
記録媒体Pの摺接方向Aに沿って複数の溝5aが形成さ
れている。これらの溝5aは、互いに平行に、例えば、
0.1〜1.0μmの深さでもって各発熱抵抗体3上に
2〜50個程度設けられており、感熱記録媒体Pの摺接
方向Aに対し±15°以内の範囲内となるように形成さ
れる。
【0018】このように各発熱抵抗体3の直上に位置す
る保護層表面に感熱記録媒体Pの摺接方向Aに沿って複
数の溝5aを形成するようにしたことから、印画動作
時、保護層5と感熱記録媒体Pとの間には空気が介在す
るようになっており、保護層表面と感熱記録媒体Pとが
密着してもこれらを比較的容易に分離することができる
上に、感熱記録媒体Pと保護層表面との接触面積を溝5
aを設けた分だけ小さくすることにより感熱記録媒体P
の熱着現象が起こりにくくなっている。これにより、感
熱記録媒体Pのスティック現象を有効に防止することが
できるようになり、感熱記録媒体Pを発熱抵抗体列上に
安定的に搬送させることが可能となる。
る保護層表面に感熱記録媒体Pの摺接方向Aに沿って複
数の溝5aを形成するようにしたことから、印画動作
時、保護層5と感熱記録媒体Pとの間には空気が介在す
るようになっており、保護層表面と感熱記録媒体Pとが
密着してもこれらを比較的容易に分離することができる
上に、感熱記録媒体Pと保護層表面との接触面積を溝5
aを設けた分だけ小さくすることにより感熱記録媒体P
の熱着現象が起こりにくくなっている。これにより、感
熱記録媒体Pのスティック現象を有効に防止することが
できるようになり、感熱記録媒体Pを発熱抵抗体列上に
安定的に搬送させることが可能となる。
【0019】またこれらの溝5aは感熱記録媒体Pの摺
接方向Aに沿って形成されているため、印画動作時、前
述の溝5aが感熱記録媒体Pを所定の方向に案内するた
めのガイド溝としても作用し、感熱記録媒体Pが蛇行状
態で搬送されるのを有効に防止することができる。従っ
て、これによっても感熱記録媒体Pを安定的に搬送させ
ることが可能となる。
接方向Aに沿って形成されているため、印画動作時、前
述の溝5aが感熱記録媒体Pを所定の方向に案内するた
めのガイド溝としても作用し、感熱記録媒体Pが蛇行状
態で搬送されるのを有効に防止することができる。従っ
て、これによっても感熱記録媒体Pを安定的に搬送させ
ることが可能となる。
【0020】尚、このような保護層5は、例えばSi3
N4 から成る場合、まずSi3 N4を従来周知のスパッ
タリング法によって発熱抵抗体3等の上面に被着させた
後、その表面をSUS製のブラシや粒径0.1〜5.0
μmのラッピングフィルム等を用いて感熱記録媒体Pの
摺接方向Aに0.05〜1.00kg/cmの押圧力で
数回擦り付けることによって形成される。このとき、前
記溝5aは、保護層全体にわたって形成する必要はな
く、少なくとも、感熱記録媒体Pと保護層5の摺接域
(ニップ領域)にのみ形成すれば良い。
N4 から成る場合、まずSi3 N4を従来周知のスパッ
タリング法によって発熱抵抗体3等の上面に被着させた
後、その表面をSUS製のブラシや粒径0.1〜5.0
μmのラッピングフィルム等を用いて感熱記録媒体Pの
摺接方向Aに0.05〜1.00kg/cmの押圧力で
数回擦り付けることによって形成される。このとき、前
記溝5aは、保護層全体にわたって形成する必要はな
く、少なくとも、感熱記録媒体Pと保護層5の摺接域
(ニップ領域)にのみ形成すれば良い。
【0021】また前記溝5aが感熱記録媒体Pの摺接方
向Aに沿って形成されていない場合(溝5aの形成方向
が摺接方向Aに対して±15°の範囲を越えている場
合)、感熱記録媒体Pと保護層表面との摩擦が大きくな
って感熱記録媒体Pのスティック現象を発生する恐れが
あり、好ましくない。従って溝5aは感熱記録媒体Pの
摺接方向Aに沿って形成することが重要である。
向Aに沿って形成されていない場合(溝5aの形成方向
が摺接方向Aに対して±15°の範囲を越えている場
合)、感熱記録媒体Pと保護層表面との摩擦が大きくな
って感熱記録媒体Pのスティック現象を発生する恐れが
あり、好ましくない。従って溝5aは感熱記録媒体Pの
摺接方向Aに沿って形成することが重要である。
【0022】かくして上述したサーマルヘッドは、外部
のプラテンローラによって感熱記録媒体Pを発熱抵抗体
列と略直交する方向に搬送しこれを発熱抵抗体列上の保
護層表面に摺接させながら、一対の電極層4a,4b間
に外部からの印画信号に基づいて所定の電力を印加し、
発熱抵抗体3を個々に選択的にジュール発熱させるとと
もに、該発熱した熱を感熱記録媒体Pに伝導させること
によって所定の印画を形成する。
のプラテンローラによって感熱記録媒体Pを発熱抵抗体
列と略直交する方向に搬送しこれを発熱抵抗体列上の保
護層表面に摺接させながら、一対の電極層4a,4b間
に外部からの印画信号に基づいて所定の電力を印加し、
発熱抵抗体3を個々に選択的にジュール発熱させるとと
もに、該発熱した熱を感熱記録媒体Pに伝導させること
によって所定の印画を形成する。
【0023】尚、本発明は上述の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の変更、改良等が可能であり、例えば、上述の形態にお
いては各発熱抵抗体3の直上に位置する保護層表面に複
数の溝5aを形成するようにしたが、これに代えて各発
熱抵抗体の直上に位置する保護層表面に複数の凸条を形
成するようにしても良い。この場合、凸条と凸条の間に
は溝が形成されることとなるため、上述の形態と殆ど同
様の構成となり、効果もまた同様となる。
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の変更、改良等が可能であり、例えば、上述の形態にお
いては各発熱抵抗体3の直上に位置する保護層表面に複
数の溝5aを形成するようにしたが、これに代えて各発
熱抵抗体の直上に位置する保護層表面に複数の凸条を形
成するようにしても良い。この場合、凸条と凸条の間に
は溝が形成されることとなるため、上述の形態と殆ど同
様の構成となり、効果もまた同様となる。
【0024】
【発明の効果】本発明のサーマルヘッドによれば、各発
熱抵抗体の直上に位置する保護層表面に複数の溝、もし
くは、複数の凸条が感熱記録媒体の摺接方向に沿って形
成されていることから、印画動作時、保護層と感熱記録
媒体との間には空気が介在するようになっており、保護
層表面と感熱記録媒体とが密着してもこれらを比較的容
易に分離することができる上に、感熱記録媒体と保護層
表面との接触面積を溝を設けた分だけ小さくすることに
より感熱記録媒体の熱着現象が起こりにくくなってい
る。これにより、感熱記録媒体のスティック現象を有効
に防止することができるようになり、感熱記録媒体を発
熱抵抗体列上に安定的に搬送させることが可能となる。
熱抵抗体の直上に位置する保護層表面に複数の溝、もし
くは、複数の凸条が感熱記録媒体の摺接方向に沿って形
成されていることから、印画動作時、保護層と感熱記録
媒体との間には空気が介在するようになっており、保護
層表面と感熱記録媒体とが密着してもこれらを比較的容
易に分離することができる上に、感熱記録媒体と保護層
表面との接触面積を溝を設けた分だけ小さくすることに
より感熱記録媒体の熱着現象が起こりにくくなってい
る。これにより、感熱記録媒体のスティック現象を有効
に防止することができるようになり、感熱記録媒体を発
熱抵抗体列上に安定的に搬送させることが可能となる。
【0025】また本発明のサーマルヘッドによれば、保
護層表面の溝や凸条は感熱記録媒体の摺接方向に沿って
形成されているため、印画動作時、前述の溝や凸条が感
熱記録媒体を所定の方向に案内するためのガイド溝とし
ても作用し、感熱記録媒体が蛇行状態で搬送されるのを
有効に防止することができる。従って、これによっても
感熱記録媒体を安定的に搬送させることが可能となる。
護層表面の溝や凸条は感熱記録媒体の摺接方向に沿って
形成されているため、印画動作時、前述の溝や凸条が感
熱記録媒体を所定の方向に案内するためのガイド溝とし
ても作用し、感熱記録媒体が蛇行状態で搬送されるのを
有効に防止することができる。従って、これによっても
感熱記録媒体を安定的に搬送させることが可能となる。
【図1】本発明のサーマルヘッドの一形態を示す斜視図
である。
である。
【図2】図1のサーマルヘッドの縦断面図である。
【図3】図1のサーマルヘッドの横断面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】図4を上方から見た平面図である。
1・・・絶縁基板 3・・・発熱抵抗体 5・・・保護層 5a・・溝
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁基板上に複数個の発熱抵抗体から成る
発熱抵抗体列を設けるとともに該発熱抵抗体列を保護層
で被覆してなり、感熱記録媒体を前記保護層表面に摺接
させながら発熱抵抗体列と略直交する方向に搬送させる
サーマルヘッドにおいて、各発熱抵抗体の直上に位置す
る保護層表面に、感熱記録媒体の摺接方向に沿って、複
数の溝、もしくは、複数の凸条が形成されていることを
特徴とするサーマルヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32898097A JPH11157111A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | サーマルヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32898097A JPH11157111A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | サーマルヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11157111A true JPH11157111A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18216267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32898097A Pending JPH11157111A (ja) | 1997-11-28 | 1997-11-28 | サーマルヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11157111A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005070682A1 (ja) * | 2004-01-26 | 2005-08-04 | Rohm Co., Ltd. | サーマルプリントヘッド |
JP2010005896A (ja) * | 2008-06-26 | 2010-01-14 | Kyocera Corp | 記録ヘッドおよび該記録ヘッドを備える記録装置 |
EP3461644A1 (en) * | 2017-09-29 | 2019-04-03 | Kyocera Corporation | Thermal head and thermal printer |
CN114379239A (zh) * | 2021-07-16 | 2022-04-22 | 山东华菱电子股份有限公司 | 表面抗纸屑积累的热敏打印头用发热基板及其制造方法 |
-
1997
- 1997-11-28 JP JP32898097A patent/JPH11157111A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005070682A1 (ja) * | 2004-01-26 | 2005-08-04 | Rohm Co., Ltd. | サーマルプリントヘッド |
KR100811383B1 (ko) | 2004-01-26 | 2008-03-07 | 로무 가부시키가이샤 | 감열 프린트 헤드 |
US7554567B2 (en) | 2004-01-26 | 2009-06-30 | Rohm Co., Ltd. | Thermal printhead |
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