JPH08150750A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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Publication number
JPH08150750A
JPH08150750A JP29722194A JP29722194A JPH08150750A JP H08150750 A JPH08150750 A JP H08150750A JP 29722194 A JP29722194 A JP 29722194A JP 29722194 A JP29722194 A JP 29722194A JP H08150750 A JPH08150750 A JP H08150750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermal head
heating resistor
recording medium
resistor
heating
Prior art date
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Pending
Application number
JP29722194A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kato
浩二 加藤
Tetsuharu Hyodo
徹治 兵頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
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Publication of JPH08150750A publication Critical patent/JPH08150750A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感熱記録媒体に発熱抵抗体の大きさに近い大き
な印字ドットを形成して鮮明で良好な印字画像を得るこ
とが可能なサーマルヘッドを提供する。 【構成】絶縁基板1の上面に、所定幅の発熱抵抗体3を
複数個、配列して成り、前記発熱抵抗体3上に、所定温
度に加熱されることにより印字ドットを形成する感熱記
録媒体を搬送して印字を行うサーマルヘッドであって、
前記感熱記録媒体の搬送方向上流側に、前記発熱抵抗体
3よりも幅広で、且つ、感熱記録媒体を前記所定温度よ
りも低い温度に加熱する予熱用抵抗体6を前記発熱抵抗
体3と直列接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワードプロセッサやフ
ァクシミリ等のプリンタ機構に組み込まれるサーマルヘ
ッドの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワードプロセッサ等のプリンタ機
構に組み込まれるサーマルヘッドは、図4に示す如く、
アルミナセラミックス等の電気絶縁性材料からなる絶縁
基板11上に、窒化タンタル等からなる複数個の発熱抵
抗体12(電気抵抗値:1.5kΩ)を被着配列すると
ともに、該各発熱抵抗体12に個別電極13及び共通電
極14を接続した構造を有しており、前記発熱抵抗体1
2上に、感熱記録紙やインクリボン等の感熱記録媒体を
接触させた状態で搬送しながら、前記個別電極13及び
共通電極14間に所定の電力を印加し、発熱抵抗体12
を選択的にジュール発熱させるとともに、該発熱した熱
を感熱記録媒体に伝導させ、感熱記録媒体に所定の印字
画像を形成することによってサーマルヘッドとして機能
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のサーマルヘッドにおいては、個別電極13と共通電
極14との間に所定の電力(0.2mJ)を印加して発
熱抵抗体12をジュール発熱させた際、発熱抵抗体12
の表面温度は、発熱抵抗体12の中央域と周辺域とで大
きく相違し、最も高温となる中央域(表面温度:約15
0℃)と最も低温となる周辺域(表面温度:約90℃)
とでは約60℃もの大きな温度差が発生する。かかるサ
ーマルヘッドの発熱抵抗体12上に、例えば120℃以
上の温度に加熱されると印字ドットを形成するような感
熱記録紙(例えば、富士写真フィルム株式会社製TSP-F5
0US )を搬送して印字を行うと、前記感熱記録紙は発熱
抵抗体12の中心域では発色するものの、周辺部では発
色せず、感熱記録紙に形成される印字ドットの大きさが
発熱抵抗体12の大きさに比し極端に小さくなって鮮明
な印字画像を形成することができないという欠点を有し
ていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は上記欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的は、感熱記録媒体に発熱抵抗体の大きさに
近い大きな印字ドットを形成して鮮明で良好な印字画像
を得ることが可能なサーマルヘッドを提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のサーマルヘッド
は、絶縁基板の上面に、所定幅の発熱抵抗体を複数個、
配列して成り、該発熱抵抗体をジュール発熱させるとと
もに、感熱記録媒体を接触させた状態で搬送することに
よって印字を行うサーマルヘッドであって、前記感熱記
録媒体の搬送方向上流側に、前記各発熱抵抗体よりも幅
広で、且つ、発熱抵抗体よりも低い温度にジュール発熱
する予熱用抵抗体を配置させるとともに前記発熱抵抗体
に対し直列に接続させたことを特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。
【0007】図1は本発明のサーマルヘッドの一実施例
を示す平面図、図2は図1のサーマルヘッドのX−X線
断面図であり、1は絶縁基板、2はグレーズ層、3は発
熱抵抗体、4は個別電極、5は共通電極、6は加熱手段
としての予熱用抵抗体、7は保護膜である。
【0008】前記絶縁基板1はアルミナセラミックス等
の電気絶縁性材料から成っており、アルミナ、シリカ、
マグネシア等のセラミックス原料粉末に適当な有機溶
剤、溶媒を添加混合して泥漿状と成すとともにこれを従
来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法等を
採用することによってセラミックグリーンシートを形成
し、しかる後、前記セラミックグリーンシートを所定形
状に打ち抜き加工するとともに高温(約1600℃)で
焼成することによって製作される。
【0009】また前記絶縁基板1の上面には、ガラスや
ポリイミド樹脂等の低熱伝導性材料から成るグレーズ層
2が、例えば25〜60μmの厚みに被着されており、
該グレーズ層2はその上に被着される発熱抵抗体3の発
する熱の一部を蓄積し、サーマルヘッドの熱応答特性を
良好にする作用を為す。
【0010】尚、前記グレーズ層2は、例えばガラスか
ら成っている場合、所定のガラス粉末に適当な有機溶
媒、溶剤を添加混合して得たガラスペーストを前記絶縁
基板1の上面にスクリーン印刷等によって印刷塗布し、
これを高温で焼き付けることによって被着形成される。
【0011】また前記グレーズ層2上には、直線状に配
列された複数個の発熱抵抗体3と、該各発熱抵抗体3に
接続される個別電極4及び共通電極5とがそれぞれ被着
されている。
【0012】前記発熱抵抗体3は、例えば、幅30μ
m、長さ40μmの大きさに形成され、窒化タンタル等
の電気抵抗材料により形成されているため、個別電極4
及び共通電極5を介して所定の電力が印加されると、感
熱記録媒体に印字ドットを形成し得る所定の温度にジュ
ール発熱する作用を為す。尚、この発熱抵抗体3の電気
抵抗値は、例えば1.5kΩに設定される。
【0013】また前記発熱抵抗体3に接続される個別電
極4及び共通電極5は、アルミニウム等の金属から成っ
ており、前記発熱抵抗体3に印字信号に基づいて所定の
電力を印加する作用を為す。
【0014】前記発熱抵抗体3、個別電極4及び共通電
極5は、まずグレーズ層2が被着された絶縁基板1の上
面に窒化タンタル及びアルミニウムをスパッタリング法
等の薄膜手法によって順次被着し、次にこれらをフォト
リソグラフィー技術によって所定形状にパターンニング
することによって被着形成される。
【0015】また更に前記発熱抵抗体3等が被着された
絶縁基板1の上面には、感熱記録媒体の搬送方向上流側
に、前記各発熱抵抗体3よりも幅広で、且つ、発熱抵抗
体3よりも低い温度にジュール発熱する予熱用抵抗体6
が配置されるとともに、前記発熱抵抗体3に対し直列に
接続されている。
【0016】前記予熱用抵抗体6は、発熱抵抗体3が幅
30μm、長さ40μmの大きさに形成されている場
合、例えば、幅45μm、長さ15μmの大きさを有し
ており、発熱抵抗体3の端部から62.5μm離れた位
置に形成される。尚、この予熱用抵抗体6の電気抵抗値
は、発熱抵抗体3の電気抵抗値が1.5kΩの場合、例
えば500Ωに設定される。
【0017】この予熱用抵抗体6は、前述した発熱抵抗
体3と全く同じ窒化タンタル等の電気抵抗材料から成っ
ているため、所定の電力が印加されると、感熱記録媒体
に印字ドットを形成する温度よりも低い温度、例えば、
感熱記録媒体として、120℃の温度で発色する富士写
真フィルム株式会社製の感熱記録紙(TSP-F50US )を使
用する場合、約110℃の温度に発熱するようになって
いる。
【0018】このため、感熱記録媒体が発熱抵抗体3上
に連続的に搬送されてきた際、この感熱記録媒体は、発
熱抵抗体3上に搬送される前に、発熱抵抗体3よりも幅
広の予熱用抵抗体6によってその全体が約50℃の温度
に予め加熱され、その結果、発熱抵抗体3の全領域にわ
たりその表面温度を高くなすことができ、感熱記録媒体
に発熱抵抗体3と同等の大きな印字ドットを形成して鮮
明で良好な印字画像を得ることができる。しかも、前記
予熱用抵抗体6は各発熱抵抗体3と直列に接続されてお
り、発熱抵抗体3がジュール発熱する際に予熱用抵抗体
6も同時に発熱するため、予熱用抵抗体6を発熱駆動す
るのに別途、駆動素子等を設ける必要はなく、サーマル
ヘッドの回路構成が複雑化することもない。
【0019】図3は、図1に示すサーマルヘッドを用い
て印字を行った場合と、図4に示す従来のサーマルヘッ
ドを用いて印字を行った場合に、感熱記録紙の表面温度
を赤外線温度計を用いて測定した結果を示すグラフであ
る。尚、図1のサーマルヘッドにおいては、予熱用抵抗
体6によって感熱記録紙を所定温度(約50℃)に加熱
した後、これを0.2mJの電力が印加されてジュール
発熱を起こしている発熱抵抗体3上に搬送したときの感
熱記録紙の表面温度を測定し、図4のサーマルヘッドに
おいては、感熱記録紙を0.2mJの電力が印加されて
ジュール発熱を起こしている発熱抵抗体12上に搬送し
たときの感熱記録紙の表面温度を測定した。
【0020】この測定結果によれば、図4に示す従来の
サーマルヘッドにおいては、感熱記録紙が発熱抵抗体1
2の中央域では150℃の温度に達しているものの、発
熱抵抗体12の周辺域では90℃〜100℃程度にしか
温度上昇していないのに対し、図1のサーマルヘッドに
おいては、感熱記録紙が発熱抵抗体3のほぼ全域にわた
り、120℃の温度を超えており、印字に寄与する領域
が大きくなっていることが判る。
【0021】尚、前記予熱用抵抗体6は、発熱抵抗体3
をフォトリソグラフィー技術によって形成する際、同時
に個別電極5の一部をエッチング除去することによって
形成することができる。このとき、予熱用抵抗体6が形
成される部分は幅広となっているため、エッチング除去
する部分の長さ寸法が比較的長くなり、パターンニング
の難易性が緩和されることとなる。
【0022】また前記発熱抵抗体3、予熱用抵抗体6、
個別電極4及び共通電極5は、窒化珪素等により形成さ
れた保護膜7によって被覆されている。
【0023】前記保護膜7は発熱抵抗体3、予熱用抵抗
体6等を大気中に含まれる水分等の接触による酸化腐食
や感熱記録紙の摺接による摩耗から保護する作用を為
す。
【0024】尚、前記保護膜7は、発熱抵抗体3、予熱
用抵抗体6等の上面に従来周知のスパッタリング法等を
採用することによって所定厚みに被着される。
【0025】かくして、本発明のサーマルヘッドは、個
別電極及び共通電極4間に印字信号に基づいて所定の電
力を印加し、該電極4間の発熱抵抗体3を選択的にジュ
ール発熱させるとともに、該発熱した熱を感熱記録紙に
伝導させ、感熱記録紙を発色させて感熱記録紙に印字ド
ットを形成することによってサーマルヘッドとして機能
する。
【0026】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものでは無く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において
種々の変更、改良等が可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明のサーマルヘッドによれば、感熱
記録媒体は、発熱抵抗体上に搬送される前に、発熱抵抗
体よりも幅広の予熱用抵抗体によって所定の温度に予め
加熱されることとなり、その結果、発熱抵抗体の全領域
にわたりその表面温度を高くなすことができ、感熱記録
媒体に発熱抵抗体と同等の大きな印字ドットを形成して
鮮明で良好な印字画像を得ることができる。しかも、前
記予熱用抵抗体は各発熱抵抗体と直列に接続されてお
り、発熱抵抗体がジュール発熱する際に予熱用抵抗体も
同時に発熱するため、予熱用抵抗体を発熱駆動するのに
別途、駆動素子等を設ける必要はなく、サーマルヘッド
の回路構成が複雑化することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーマルヘッドの一実施例を示す平面
図である。
【図2】図1に示すサーマルヘッドのX−X線断面図で
ある。
【図3】発熱抵抗体3表面の温度分布を示すグラフであ
る。
【図4】従来のサーマルヘッドの平面図である。
【符号の説明】
1・・・絶縁基板 2・・・グレーズ層 3・・・発熱抵抗体 4・・・個別電極 5・・・共通電極 6・・・予熱用抵抗体 7・・・保護膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板の上面に、所定幅の発熱抵抗体を
    複数個、配列して成り、該発熱抵抗体をジュール発熱さ
    せるとともに、感熱記録媒体を接触させた状態で搬送す
    ることによって印字を行うサーマルヘッドであって、 前記感熱記録媒体の搬送方向上流側に、前記各発熱抵抗
    体よりも幅広で、且つ、発熱抵抗体よりも低い温度にジ
    ュール発熱する予熱用抵抗体を配置させるとともに前記
    発熱抵抗体に対し直列に接続させたことを特徴とするサ
    ーマルヘッド。
JP29722194A 1994-11-30 1994-11-30 サーマルヘッド Pending JPH08150750A (ja)

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JP (1) JPH08150750A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7352381B2 (en) 2004-01-26 2008-04-01 Rohm Co., Ltd. Thermal print head
CN102529414A (zh) * 2010-11-26 2012-07-04 精工爱普生株式会社 热敏头及热敏打印机
US8711193B2 (en) * 2012-02-17 2014-04-29 Markem-Imaje Limited Printing apparatus and method of operation of a printing apparatus
JP2023030169A (ja) * 2018-02-26 2023-03-07 ローム株式会社 サーマルプリントヘッド

Cited By (5)

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