JPH1067130A - 感熱記録装置 - Google Patents

感熱記録装置

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Publication number
JPH1067130A
JPH1067130A JP22910796A JP22910796A JPH1067130A JP H1067130 A JPH1067130 A JP H1067130A JP 22910796 A JP22910796 A JP 22910796A JP 22910796 A JP22910796 A JP 22910796A JP H1067130 A JPH1067130 A JP H1067130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
heating resistor
thermal head
thermal
glaze layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP22910796A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Noguchi
秀生 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP22910796A priority Critical patent/JPH1067130A/ja
Publication of JPH1067130A publication Critical patent/JPH1067130A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】サーマルヘッドと記録媒体との間に塵が介在さ
れて良好な印画が得られない。 【解決手段】絶縁基板1の上面に部分グレーズ層2及び
発熱抵抗体3を順次被着させて成るサーマルヘッドTを
具備し、記録媒体PをサーマルヘッドTの発熱抵抗体3
上に搬送しながら発熱抵抗体3の発する熱によって記録
媒体Pに印画を形成する感熱記録装置であって、前記サ
ーマルヘッドTの部分グレーズ層2の表面に記録媒体P
に摺接される2条の突部2a,2bを有し、記録媒体P
の搬送方向下流側に位置する突部2a上に発熱抵抗体3
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドを
用いて記録媒体に感熱記録を行う感熱記録装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感熱記録装置に用いられるサーマ
ルヘッドは、例えば図4に示す如く、アルミナセラミッ
クス等から成る絶縁基板11上に断面山型の部分グレー
ズ層12を被着させるとともに該グレーズ層12上に発
熱抵抗体13及び一対の電極14を順次被着させ、更に
これらを保護膜15によって被覆した構造を有してい
る。尚、前記部分グレーズ層12はその頂部付近に被着
される発熱抵抗体13の発する熱を適当な温度となるよ
うに蓄積してサーマルヘッドの熱応答特性を良好に維持
するためのものであり、熱伝導率が低く、耐熱性に優れ
た材料、例えばガラスやポリイミド樹脂等によって形成
される。また前記保護膜15は大気中に含まれている水
分の接触や記録媒体Pの摺接等から発熱抵抗体13を保
護するためのものであり、例えば、窒化珪素や酸化珪素
等により形成される。
【0003】かかるサーマルヘッドを具備した従来の感
熱記録装置は、インクリボンや感熱紙等の記録媒体Pを
プラテンローラ等によってサーマルヘッドの発熱抵抗体
13上に押圧・搬送させながら、サーマルヘッドの発熱
抵抗体13を印画信号に基づいて選択的にジュール発熱
させるとともに該発熱した熱を記録媒体Pに伝導させ、
記録媒体Pに所定の印画を形成することによって感熱記
録装置として機能する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
感熱記録装置においては、記録媒体Pの搬送中に静電気
等によって記録媒体Pの表面に鉄粉、砂等の大きな塵を
吸着することがある。このような大きな塵を吸着したま
ま記録媒体Pをサーマルヘッドの発熱抵抗体13上に搬
送すると、サーマルヘッドと記録媒体Pとの間に塵が介
在されて良好な印画が得られなくなるばかりか、プラテ
ンローラの押圧力等によって塵が保護膜15に対して強
く摺接され、保護膜15の表面を傷つけるとともに発熱
抵抗体13の電気抵抗値を大きく変動させる欠点が誘発
される。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点に鑑み
案出されたもので、絶縁基板の上面に部分グレーズ層及
び発熱抵抗体を順次被着させて成るサーマルヘッドを具
備し、記録媒体をサーマルヘッドの発熱抵抗体上に搬送
しながら発熱抵抗体の発する熱によって記録媒体に印画
を形成する感熱記録装置であって、前記サーマルヘッド
の部分グレーズ層は、その表面に記録媒体に摺接される
2条の突部を有し、記録媒体の搬送方向下流側に位置す
る突部上に発熱抵抗体を設けることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づい
て詳細に説明する。
【0007】図1は本発明の感熱記録装置に用いられる
サーマルヘッドTの断面図であり、1は絶縁基板、2は
部分グレーズ層、2a,2bは部分グレーズ層2の突
部、3は発熱抵抗体、Pは記録媒体である。
【0008】前記絶縁基板1はアルミナ等の電気絶縁性
材料により形成されており、その上面で部分グレーズ層
2及び発熱抵抗体3等を支持する作用を為す。
【0009】前記絶縁基板1は、アルミナ、シリカ、マ
グネシア等のセラミックス原料粉末に適当な有機溶剤、
溶媒を添加混合して泥漿状と成すとともにこれを従来周
知のドクターブレード法やカレンダーロール法等を採用
することによってセラミックグリーンシートを形成し、
しかる後、前記セラミックグリーンシートを所定形状に
打ち抜き加工するとともに高温で焼成することによって
製作される。
【0010】また前記絶縁基板1の上面には、部分グレ
ーズ層2が被着されている。前記部分グレーズ層2は、
ガラスやポリイミド樹脂等により形成されており、その
突部2a付近に被着される発熱抵抗体3の発する熱を適
当な温度となるように蓄積してサーマルヘッドTの熱応
答特性を良好に維持する作用を為す。
【0011】また前記部分グレーズ層2は、その表面
に、印画に際して記録媒体Pに摺接される2条の突部2
a,2bを有しており、これら突部のうち記録媒体Pの
摺接方向下流側に位置する高さの高い突部2a上に発熱
抵抗体3を設けている。
【0012】このため、記録媒体Pの搬送中等に記録媒
体Pの表面に付着した鉄粉や砂等の大きな塵は、記録媒
体Pの摺接方向上流側に位置する突部2bとの摺接によ
って発熱抵抗体3の近傍で良好に除去され、塵の付着が
殆どない良好な記録媒体Pを突部2a上の発熱抵抗体3
に摺接させることができるようになる。しかも、突部2
bとの摺接によって除去された塵は、2条の突部2a−
2b間に形成される窪みZに落ち込み、窪みZの中に溜
まることから、一旦除去された塵が記録媒体Pに再付着
するこもない。よって、印画の際にサーマルヘッドTと
記録媒体Pとの間に大きな塵が介在されたり、或いは、
発熱抵抗体3上の保護膜5aが記録媒体Pに付着した塵
によって傷ついたりするのが有効に防止されることとな
り、発熱抵抗体3の電気抵抗値を長期にわたり略一定に
維持して記録媒体Pに常に良好な印画を形成することが
可能となる。尚、窪みZの中に溜まった塵はクリーニン
グ用のリボンなどを用いることにより簡単に取り除くこ
とができ、このようなクリーニングを定期的に行うこと
で印画品質を長期にわたって良好に維持することができ
る。
【0013】またこの場合、発熱抵抗体3上に搬送され
る記録媒体Pは搬送方向上流側の突部2bによって良好
に支持されることから、記録媒体Pを発熱抵抗体3上に
突部2bを用いて安定的に案内することができ、記録媒
体Pにしわ等が出来るのを有効に防止することもでき
る。
【0014】尚、前述のような2条の突部2a,2bを
有した部分グレーズ層2は、まず図2(a)に示すよう
に、所定のガラスペースト2’を従来周知のスクリーン
印刷等によって絶縁基板1の上面に30〜200μmの
厚みに塗布するとともにこれを高温(1000℃〜12
00℃)で焼き付け、次に図2(b)に示すように、先
の工程で焼き付けたガラス2’の頂部付近を一部、エッ
チングにて除去し、最後に図2(c)に示すように、ガ
ラス2’の全体を800〜1000℃の温度でアニール
し、外形を滑らかになすことによって所定形状に形成さ
れる。このとき、部分グレーズ層2の突部2a,2bは
その間の距離Lを0.7〜0.9mmの範囲に設定する
のが好ましく、この範囲に設定することで塵を捕獲する
のに十分な深さの窪みZを設けることができる。
【0015】そして、このような部分グレーズ層2の突
部2a上に設けられる発熱抵抗体3は、窒化タンタル等
の電気抵抗材料により形成され、一対の電極4を介して
外部電源からの電力が印加されるとジュール発熱を起こ
し、記録媒体Pに印字画像を形成するのに必要な所定の
温度(例えば200℃〜350℃)に発熱する。
【0016】また、前記発熱抵抗体3の両端に接続され
る一対の電極4は、アルミニウム等の金属から成り、前
記発熱抵抗体3にジュール発熱を起こさせるために必要
な所定の電力を印加する。
【0017】これら発熱抵抗体3及び一対の電極4は、
従来周知のスパッタリング法及びフォトリソグラフィー
技術を採用することにより、それぞれ所定の厚みをもっ
て被着形成されることとなる。
【0018】かかるサーマルヘッドTを具備する感熱記
録装置は、図3に示すように、部分グレーズ層2の表面
に形成した2条の突部2a,2bが、プラテンローラA
の中心軸Oから略等しい距離となるように配置され、こ
れによってプラテンローラAを部分グレーズ層2の2条
の突部2a,2bに略等しい圧力で接触させることがで
きる。
【0019】かくして上述した感熱記録装置は、記録媒
体Pを、部分グレーズ層2の突部2b,2aに順次、押
圧・搬送させながら、発熱抵抗体3を印画信号に基づい
て選択的にジュール発熱させるとともに、該発熱した熱
を記録媒体Pに伝導させ、記録媒体Pに所定の印画を形
成することによって感熱記録装置として機能する。
【0020】尚、本発明は上記形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の
変更、改良等が可能であり、例えば、上記形態の感熱記
録装置において、部分グレーズ層2の突部2a上の発熱
抵抗体3を窒化珪素等から成る保護膜5aによって被覆
し、突部2b上の電極4をポリイミド樹脂等から成る保
護膜5bによって被覆しておけば、突部2a上の発熱抵
抗体3を耐磨耗性及び封止性に優れた窒化珪素等によっ
て記録媒体Pの摺接による磨耗や大気中に含まれている
水分等の接触による腐食から良好に保護し、且つ、突部
2b上の電極4を記録媒体Pと共に搬送される塵の摺接
から良好に保護することができる。従って部分グレーズ
層2の突部2a上の発熱抵抗体3を窒化珪素等から成る
保護膜5aによって被覆し、突部2b上の電極4をポリ
イミド樹脂等から成る保護膜5bによって被覆しておく
ことが好ましい。
【0021】
【発明の効果】本発明の感熱記録装置によれば、サーマ
ルヘッドの部分グレーズ層の表面に記録媒体に摺接され
る2条の突部を有し、記録媒体の搬送方向下流側に位置
する突部上に発熱抵抗体を設けるようにしたことから、
記録媒体の搬送中等に記録媒体の表面に付着した鉄粉や
砂等の大きな塵は、記録媒体の搬送方向上流側に位置す
る突部との摺接によって発熱抵抗体の近傍で良好に除去
され、発熱抵抗体に塵の付着が殆どない良好な記録媒体
を摺接させることができる。しかも、突部との摺接によ
って除去された塵は2条の突部間に形成される窪みに落
ち込み、窪みの中に溜まることから、一旦除去された塵
が記録媒体に再付着することもない。よって、印画の際
にサーマルヘッドと記録媒体との間に塵が介在された
り、或いは、発熱抵抗体上の保護膜が記録媒体に付着し
た塵によって傷ついたりするのが有効に防止されること
となり、発熱抵抗体の電気抵抗値を長期にわたり略一定
に維持して記録媒体に常に良好な印画を形成することが
可能となる。
【0022】また本発明の感熱記録装置によれば、発熱
抵抗体上に搬送される記録媒体は搬送方向上流側の突部
によって良好に支持されることから、記録媒体を発熱抵
抗体上に前記突部を用いて安定的に案内することがで
き、記録媒体にしわ等が出来るのを有効に防止すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱記録装置に用いられるサーマルヘ
ッドTの断面図である。
【図2】部分グレーズ層2の形成工程を説明するための
工程毎の断面図である。
【図3】本発明の感熱記録装置の一形態を模式的に示す
図である。
【図4】従来の感熱記録装置に用いられるサーマルヘッ
ドの断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 部分グレーズ層 2a,2b 突部 3 発熱抵抗体 P 記録媒体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板の上面に部分グレーズ層及び発熱
    抵抗体を順次被着させて成るサーマルヘッドを具備し、
    記録媒体をサーマルヘッドの発熱抵抗体上に搬送しなが
    ら発熱抵抗体の発する熱によって記録媒体に印画を形成
    する感熱記録装置であって、 前記サーマルヘッドの部分グレーズ層は、その表面に記
    録媒体に摺接される2条の突部を有し、記録媒体の搬送
    方向下流側に位置する突部上に発熱抵抗体を設けること
    を特徴とする感熱記録装置。
JP22910796A 1996-08-29 1996-08-29 感熱記録装置 Pending JPH1067130A (ja)

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JP22910796A JPH1067130A (ja) 1996-08-29 1996-08-29 感熱記録装置

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JP22910796A JPH1067130A (ja) 1996-08-29 1996-08-29 感熱記録装置

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ID=16886858

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JP22910796A Pending JPH1067130A (ja) 1996-08-29 1996-08-29 感熱記録装置

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Cited By (6)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006035723A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Kyocera Corp サーマルヘッド及びそれを用いたサーマルプリンタ
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