JP3439961B2 - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JP3439961B2 JP30096797A JP30096797A JP3439961B2 JP 3439961 B2 JP3439961 B2 JP 3439961B2 JP 30096797 A JP30096797 A JP 30096797A JP 30096797 A JP30096797 A JP 30096797A JP 3439961 B2 JP3439961 B2 JP 3439961B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ワードプロセッサ
やファクシミリ等のプリンタ機構として組み込まれるサ
ーマルヘッドに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ワードプロセッサ等のプリンタ機
構として組み込まれるサーマルヘッドは、例えば図3に
示す如く、断面山状(厚み20〜100 μm )のガラス製グ
レーズ層12やこのグレーズ層12の頂部付近に配置さ
れる複数個の発熱抵抗体13,電極としての薄膜導体1
4a,14b,この薄膜導体14bを介して発熱抵抗体
13に印加される電力のオン・オフを制御するドライバ
ーIC15等が取着されているアルミナセラミックス製
の基板11を、エポキシ樹脂等から成る接着剤16を介
して金属製の放熱板17上に載置・固定した構造を有し
ており、前記ドライバーIC15の駆動に伴い薄膜導体
14a−14b間に電力を印加し、発熱抵抗体13を個
々に選択的にジュール発熱させるとともに該発熱した熱
によってインクリボンのインクを加熱・溶融させ、これ
を記録媒体に転写させることによって記録媒体に所定の
印画を形成するようになっている。 【0003】また近年では、上述のサーマルヘッドを用
いてプラスチックカードのような曲げることが困難な硬
質の記録媒体にも感熱記録を良好に行えるように、記録
媒体と接するサーマルヘッドの表面を出来るだけ平坦に
なす試みがなされている。具体的には、発熱抵抗体13
等が取着される基板11の上面に穴部11aを設け、こ
の穴部11a内にドライバーIC15を埋設させること
によってサーマルヘッドの表面を平坦化し、これによっ
て記録媒体のフラットパス、即ち、記録媒体を略フラッ
トな形状に維持したまま発熱抵抗体13上に搬送するよ
うにしている。尚、前記薄膜導体14a,14bは、そ
の一方が発熱抵抗体12の各一端に共通接続されて共通
電極として機能するようになっている。そのため、全て
の発熱抵抗体13に同時に電力を印加するような場合で
あっても薄膜導体14aにおける電圧降下の発生が有効
に防止されるように、前述の基板11上には厚み10〜10
0 μm 程度の厚膜電極18が設けられ、この厚膜電極1
8を薄膜導体14aに電気的に接続させておくことによ
って薄膜導体14aを電気的に補強するようにしてい
る。このような厚膜電極18は、銅等の金属を含んだ導
電ペーストを従来周知のスクリーン印刷等によって基板
上面の所定領域に印刷・塗布し、これを高温で焼き付け
ることによって被着・形成される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のサーマルヘッドにおいては、薄膜導体14aの電
気的補強のために基板11上に厚み10〜100 μm 程の厚
膜電極18が設けられており、該厚膜電極18が発熱抵
抗体13に対して記録媒体の搬送方向(図中の矢印P)
下流側で上方に突出しているため、プラスチックカード
等の硬質の記録媒体に対して印画を行う場合に記録媒体
をフラットパスさせようとすると、発熱抵抗体13上を
通過した記録媒体が厚膜電極18上の保護膜等に対して
強く当たってしまい、記録媒体を安定走行させることが
不可になるとともに、記録媒体に傷が形成される欠点を
有している。 【0005】また上記欠点を解消するために記録媒体の
フラットパスを邪魔しない程度に厚膜電極18の厚みを
薄くし、その代わりに被着面積を広げるといったことも
考えられる。しかしながら、前述の如く厚膜電極18の
被着面積を広げた場合、基板11上には大面積の厚膜電
極18を被着させておくための広いスペースが必要とな
り、基板11の大型化を招く欠点を有している。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点に鑑み
案出されたもので、本発明のサーマルヘッドは、上面
に、直線状に配列された複数個の発熱抵抗体と、該各発
熱抵抗体に共通接続される薄膜導体とが取着されている
セラミック製の基板を、金属製の放熱板上に載置させて
成るサーマルヘッドであって、前記基板の厚み方向に発
熱抵抗体の配列に沿って貫通孔を形成し、かつ該貫通孔
内に長尺状の導電材を前記薄膜導体に電気的に接続させ
た状態で固定させるとともに、前記放熱板上面と前記導
電材との間に熱伝導率が18×10-4 cal/sec ・cm・℃以
上の絶縁層を配設させたことを特徴とするものである。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明のサーマルヘッドの一
形態を示す平面図、図2は図1のX−X線断面図であ
り、1は基板、1aは貫通孔、3は発熱抵抗体、4aは
薄膜導体、5は導電材、6は絶縁層としての絶縁性接着
剤、10は放熱板である。 【0008】前記基板1は、アルミナセラミックス等の
セラミック材料によって略矩形状に形成されており、そ
の上面で後述するグレーズ層2や発熱抵抗体3,薄膜導
体4a〜4c等を支持する支持母材としての作用を為
す。この基板1は、例えばアルミナセラミックスから成
る場合、Al2 3 ,SiO2 ,MgO等のセラミック
材料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合して泥漿状
に成すとともにこれを従来周知のドクターブレード法を
採用することによってセラミックグリーンシートを形成
し、しかる後、前記セラミックグリーンシートを所定形
状に打ち抜き加工を施して高温(約1600℃)で焼成する
ことによって例えば、0.5 〜1.5mm の厚みをもって製作
される。 【0009】また前記基板1の上面には、断面山状の帯
状グレーズ層2と、複数の発熱抵抗体3と、薄膜導体4
a〜4cとが夫々、被着される。 【0010】前記グレーズ層2はガラス等の低熱伝導性
材料から成り、その頂部付近に被着される複数の発熱抵
抗体3を上方に突出させて記録媒体に対する発熱抵抗体
3の押圧力(印圧)を有効に高めるとともに、これら発
熱抵抗体3の発する熱を適当な温度となるように蓄積及
び放散してサーマルヘッドの熱応答特性を良好に維持す
る作用を為す。 【0011】また前記発熱抵抗体3はグレーズ層2の頂
部付近に該グレーズ層2の長さ方向に沿って一定のピッ
チで被着・配列される。前記発熱抵抗体3はその各々が
TaSiOやTiSiO,TaN等の電気抵抗材料によ
り形成されているため、後述する薄膜導体4a,4bを
介して外部からの電力が印加されると、個々に選択的に
ジュール発熱を起こし、記録媒体に印画を形成するのに
必要な温度、例えば150 〜250 ℃の温度に発熱する作用
を為す。 【0012】更に前記薄膜導体4a〜4cは、発熱抵抗
体3の各一端に共通接続される共通電極としての薄膜導
体4aと、発熱抵抗体3の各他端と後述するドライバー
IC7の出力端子7aとを個々に接続する個別電極とし
ての薄膜導体4bと、ドライバーIC7の入力端子(図
示しない)に接続されて基板1の後端側のエッジ付近ま
で導出される信号配線としての薄膜導体4cとで構成さ
れる。これらの薄膜導体4a〜4cはアルミニウムや
銅,銀等の金属から成り、薄膜導体4a,4bは前述の
発熱抵抗体3に外部電源からの電力を印加する作用を、
また薄膜導体4cは外部からの印画信号等をドライバー
IC7に供給する作用を為す。 【0013】尚、前記部分グレーズ層2は、所定のガラ
ス粉末に適当な有機溶剤、有機溶媒を添加・混合して得
たガラスペーストを従来周知のスクリーン印刷等によっ
て帯状に印刷・塗布し、これを約1000℃〜1200℃の温度
で焼き付けることによって基板1の上面に断面山状をな
すように20〜100 μm の厚みでもって帯状に被着・形成
され、また前記発熱抵抗体3及び薄膜導体4a〜4c
は、従来周知の薄膜形成技術、例えば、スパッタリング
法及びフォトリソグラフィー技術を採用することによっ
て基板1の上面に所定厚み、所定パターンをなすように
被着・形成される。 【0014】そしてこのような基板1の発熱抵抗体3に
対して記録媒体の搬送方向(図中の矢印P)の下流側に
は長尺状の導電材5等を埋設するための帯状の貫通孔1
aが、また上流側にはドライバーIC7を埋設するため
の穴部1bが夫々設けられる。 【0015】前記貫通孔1aは、部分グレーズ層2に近
接して発熱抵抗体3の配列領域の両側まで延在されるよ
うに形成されており、その内部には長尺状を成す金属製
の導電材5を前記薄膜導体4aに電気的に接続された状
態で埋設・固定させるとともに、熱伝導率18×10-4 cal
/sec ・cm・℃以上の絶縁性接着剤6でもって貫通孔1
aの内壁及び後述する放熱板10の上面に対して接着さ
せている。 【0016】よって、導電材5等が記録媒体の搬送方向
下流側でサーマルヘッドの表面より大きく突出すること
はなく、プラスチックカード等の硬質の記録媒体に対し
て印画を行う場合であっても、発熱抵抗体3上に搬送さ
れてくる記録媒体をその後も安定的に走行させることが
できる。 【0017】また前記導電材5は、例えば、純度99%以
上、比抵抗1〜5μΩ・cm、熱伝導率600 〜1000×10-3
cal/sec ・cm・℃の金属、例えば、銅やニッケル,
銀,金等を長尺状に加工したもので、薄膜導体4aを電
気的に補強し得るようになっている。このため、全ての
発熱抵抗体3に同時に電力を印加するような場合であっ
ても薄膜導体4aにおける電圧降下の発生が確実に防止
され、記録媒体に濃度むらの無い良好な印画を形成する
ことができる。尚、この場合、前記導電材5は基板1の
貫通孔1a内に埋設されていることから、導電材5を基
板1に取着させておくのに基板面積を拡大させる必要は
ない。 【0018】また前記導電材5は熱伝導率600 〜1000×
10-3 cal/sec ・cm・℃の金属によって形成されてお
り、基板1中の熱、特に発熱抵抗体3の近傍に蓄積され
ている熱を短時間で良好に吸収するようになっているた
め、これを熱伝導率18×10-4 cal/sec ・cm・℃以上の
良熱伝導性の絶縁性接着剤6を介して放熱板10側に速
やかに伝達させることができる。従って、高速印画を行
う場合であっても、基板1を良好な温度状態に維持する
ことができ、記録媒体に不要な印画が形成されるのを有
効に防止することができる。 【0019】尚、前記絶縁性接着剤6としては、エポキ
シ樹脂やポリイミド樹脂,ポリエーテルアミド等の樹脂
材料にアルミナやジルコニウムを50〜80重量%の範囲で
添加・混合させて成るものが用いられ、この場合、絶縁
性接着剤6は前述の良熱伝導性に加え、電気絶縁性も兼
ね備えているため、導電材5と放熱板10との間でショ
ートを起こすことはない。 【0020】また前記貫通孔1aは、レーザー加工やブ
ラスト加工,或いは、基板1を製作する際にセラミック
グリーンシートに打ち抜き加工を施しておくことにより
基板1の厚み方向に形成される。 【0021】更に前記導電材5と貫通孔1aの内壁との
接着は、まず貫通孔1a内の所定箇所に導電材5を上端
部が基板1の上面と同一平面内に配置されるようにして
仮留めし、しかる後、基板1の下面側より絶縁性接着剤
6となるワニスをディスペンサー等を用いて貫通孔1a
内に充填し、これを熱硬化させることによって行われ
る。 【0022】また更に前記導電材5と薄膜導体4aとの
電気的接続は、薄膜導体4a〜4c等を前述の薄膜形成
技術によって形成する際に薄膜導体4aの一端を絶縁性
接着剤6によって固定された貫通孔1a内の導電材5上
まで延在させておくことにより行われる。 【0023】一方、記録媒体の搬送方向上流側に設けら
れる穴部1bはグレーズ層2から所定の距離だけ離れた
位置に部分グレーズ層2と略平行に設けられる。 【0024】この穴部1bに埋設されるドライバIC7
は、その上面に前記発熱抵抗体3に電気的に接続される
出力端子7aを有しており、これらの端子7aを前述の
薄膜導体4bを介して対応する発熱抵抗体3に接続させ
ておくことにより各出力端子7aからの出力を対応する
発熱抵抗体3に所定のタイミングで印加し、発熱抵抗体
3を個々に選択的にジュール発熱させるようになってい
る。 【0025】尚、前記薄膜導体4bと端子7aとの接続
は、薄膜導体4bを前述の薄膜形成技術によって基板1
の上面に被着させる際に、薄膜導体4bの一端をドライ
バーIC上面の出力端子7a上まで延在させておくこと
により行われる。 【0026】また、このようなドライバーIC7や導電
材5,発熱抵抗体3等が取着されている基板1の表面に
は更に窒化珪素等から成る保護膜9が従来周知のスパッ
タリング等によって1〜20μmの厚みに被着され、この
保護膜9によって記録媒体の摺接による磨耗や大気中に
含まれている水分等の接触による腐食等から発熱抵抗体
3や薄膜導体4a〜4c等を保護するようにしている。 【0027】そして、前述した基板1は金属製の放熱板
10上に載置・固定される。前記放熱板10は、アルミ
ニウムやSUS等の金属から成り、基板1中の熱を前述
した導電材5及び接着剤6を介して、或いは基板1の下
面を介して直接、吸収することによって基板1を常に良
好な温度状態に維持する作用を為す。 【0028】この場合、放熱板10は絶縁性接着剤6に
よって基板1(貫通孔1aの内壁)や導電材5に対して
強固に接着されているため、基板1を放熱板10上に固
定するのに別途、接着剤等を用いる必要がなく、その固
定構造も極めて簡単なものとなる。 【0029】前記放熱板10は、例えば、アルミニウム
から成る場合、アルミニウムから成るインゴット(塊)
を従来周知の金属加工法を採用し、所定形状になすこと
によって製作される。 【0030】また前記基板1の放熱板10への固定は、
基板1上で前述した導電材5と薄膜導体4aとの電気的
接続を行った後、導電材5が埋設されている貫通孔1a
内の残りの空間に基板1の下面側より、導電材5と貫通
孔1aの内壁との接着に用いたものと同じワニスを充填
させ、このような基板1を放熱板10上に載置させて前
記ワニスを放熱板10の上面にも付着させた上、これを
熱硬化させることによって行われる。この場合、絶縁性
接着剤6は、導電材5を貫通孔1aの内壁に接着する際
と、基板1を放熱板10上に固定する際の2度に分けて
貫通孔1a内に充填されることとなるが、この2つの工
程で用いる接着剤6は同質であるため、両者の接合状態
は良好となる。 【0031】かくして上述した本発明のサーマルヘッド
は、例えば、インクリボンを用いて印画を行う場合、記
録媒体をサーマルヘッドの表面に沿って(ドライバーI
C7上を経て発熱抵抗体3上に)搬送しながら、ドライ
バーIC7の駆動に伴い薄膜導体4a,4bを介して発
熱抵抗体3に電力を印加し、発熱抵抗体3を個々に選択
的にジュール発熱させるとともに、該発熱した熱によっ
てインクリボンのインクを加熱・溶融させ、これを所定
の記録媒体に転写させることによって記録媒体に所定の
印画が形成される。 【0032】尚、本発明は上述の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の変更、改良等が可能である。 【0033】例えば、絶縁性接着剤6が充填される貫通
孔1aの両端部の内壁に曲率半径0.05〜0.2 mm程度のR
面を設けて貫通孔1aの内壁から鋭利な角部をなくすよ
うにしておけば、サーマルヘッドの製造工程や使用時な
どに基板1や絶縁性接着剤6に熱が印加されても、基板
1や絶縁性接着剤6に対して大きな応力が局所的に印加
されることはなく、貫通孔1aの両端部における基板1
の割れや絶縁性接着剤6の剥離を有効に防止することが
できる。従って絶縁性接着材6が被着される貫通孔1a
の両端部の内壁に曲率半径0.05〜0.2 mm程度のR面を設
けて貫通孔1aの内壁から鋭利な角部をなくすようにし
ておくことが好ましい。 【0034】 【発明の効果】本発明のサーマルヘッドによれば、基板
の厚み方向に発熱抵抗体の配列に沿って貫通孔を形成
し、この貫通孔内に長尺状の導電材を前記薄膜導体に電
気的に接続させた状態で固定させるとともに、前記放熱
板上面と前記導電材との間に熱伝導率が18×10-4 cal/
sec ・cm・℃以上の絶縁層を配設させたことから、前述
の導電材等が記録媒体の搬送方向下流側でサーマルヘッ
ドの表面より大きく突出することはなく、プラスチック
カード等の硬質の記録媒体に対して印画を行う場合であ
っても、発熱抵抗体上に搬送されてくる記録媒体をその
後も安定的に走行させることができる。 【0035】また本発明のサーマルヘッドによれば、貫
通孔内の導電材によって薄膜導体を電気的に補強し得る
ようになっているため、全ての発熱抵抗体に同時に通電
するような場合であっても薄膜導体における電圧降下の
発生が有効に防止され、記録媒体に濃度むらの無い良好
な印画を形成することができる。 【0036】更に本発明のサーマルヘッドによれば、前
記導電材を金属で形成することにより、基板中の熱、特
に発熱抵抗体の近傍に蓄積されている熱を短時間で良好
に吸収し、これを熱伝導率18×10-4 cal/sec ・cm・℃
以上の良熱伝導性の絶縁性接着剤を介して放熱板側に速
やかに伝達させることができる。従って、高速印画を行
う場合であっても、基板を常に良好な温度状態に維持す
ることができ、記録媒体に不要な印画が形成されるのを
有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のサーマルヘッドの一形態を示す平面図
である。 【図2】図1のサーマルヘッドのX−X線断面図であ
る。 【図3】従来のサーマルヘッドの断面図である。 【符号の説明】 1・・・基板 1a・・貫通孔 3・・・発熱抵抗体 4a・・薄膜導体 5・・・導電材 6・・・絶縁層 10・・放熱板

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】上面に、直線状に配列された複数個の発熱
    抵抗体と、該各発熱抵抗体に共通接続される薄膜導体と
    が取着されているセラミック製の基板を、金属製の放熱
    板上に載置させて成るサーマルヘッドであって、 前記基板の厚み方向に発熱抵抗体の配列に沿って貫通孔
    を形成し、かつ該貫通孔内に長尺状の導電材を前記薄膜
    導体に電気的に接続させた状態で固定させるとともに、
    前記放熱板上面と前記導電材との間に熱伝導率が18×10
    -4 cal/sec ・cm・℃以上の絶縁層を配設させたことを
    特徴とするサーマルヘッド。
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