JP2001143851A - 加熱体 - Google Patents

加熱体

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JP2001143851A
JP2001143851A JP32694399A JP32694399A JP2001143851A JP 2001143851 A JP2001143851 A JP 2001143851A JP 32694399 A JP32694399 A JP 32694399A JP 32694399 A JP32694399 A JP 32694399A JP 2001143851 A JP2001143851 A JP 2001143851A
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heating element
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Daisaku Kato
大策 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リライタブル感熱記録媒体等の表面を傷つける
ことの少ない高信頼性の加熱体を提供する。 【解決手段】絶縁基板1の上面に、該基板1の長手方向
に沿って保温層2及び発熱抵抗体層3を順次、被着させ
るとともに該発熱抵抗体層3の両端に一対の電極層4
a,4bを接続し、これらを絶縁基板1の長手方向両端
部に形成したスルーホール6a,6b内の導体7a,7
bを介して絶縁基板下面の接続端子8a,8bに電気的
に接続して成る加熱体であって、前記保温層2は、その
長手方向両端域で、かつ幅方向中央域に切り欠き部を有
しており、該切り欠き部に電極層4a,4bと導体7
a,7bの各一端を導出して両者を積層させることによ
り電極層4a,4bを接続端子8a,8bに電気的に接
続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リライタブル感熱
記録媒体に形成されている可視像を消去するための消去
手段等として用いられる加熱体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、リライタブル感熱記録媒体の
可視像を消去するための消去手段として加熱体が使用さ
れている。
【0003】リライタブル感熱記録媒体は、例えば13
0℃〜170℃の温度領域で短時間(例えば0.001
秒程度)加熱されることにより発色し、この温度領域よ
りも低い100〜110℃の温度領域で長時間(例えば
0.1秒程度)加熱されることにより色が消えるという
可逆的な性質を有していることから、可視像の記録と消
去を繰り返すことができ、省資源やリサイクルに適した
ものとして注目されている。
【0004】このようなリライタブル加熱記録媒体の可
視像を消去するための加熱体は、例えば図5に示す如
く、矩形状をなす絶縁基板21の長手方向に沿ってガラ
スから成る保温層22と発熱抵抗体層23とを順次、被
着させるとともに、該発熱抵抗体層23の両端に一対の
電極層24a,24bを接続し、これらを窒化珪素等か
ら成る保護膜でもって被覆した構造を有しており、可視
像が形成されているリライタブル感熱記録媒体を絶縁基
板21の長手方向と直交する方向(図中の矢印A方向)
に搬送しながら、一対の電極層24a,24b間に所定
の電力を印加し、発熱抵抗体層23をジュール発熱させ
るとともに、該発熱した熱によってリライタブル感熱記
録媒体を加熱し、リライタブル感熱記録媒体の可視像を
消去することによって消去手段として機能するものであ
る。
【0005】尚、上述した加熱体には、絶縁基板21の
上面側に接続端子25a,25bが設けられており、該
端子25a,25bにはフレキシブル配線基板やリード
線等の接続部材Fが接続される。前記接続部材Fは更に
外部の電源回路等に電気的に接続され、加熱体の使用
時、この接続部材Fによって電源電力を発熱抵抗体層2
3に供給するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現在使用さ
れているリライタブル感熱記録媒体の多くは、その一
部、例えば幅方向の中央付近のみを使って可視像の記録
を行うようになっており、かかる可視像の消去に使用さ
れる加熱体の長さは、可視像の記録領域をカバーできれ
ばそれで足りることから、リライタブル感熱記録媒体の
幅よりも短く設定されるのが一般的であり、このように
加熱体の長さを短く設定することで加熱体の小型化を図
っていた。
【0007】しかしながら、このような従来の加熱体に
おいては接続端子25a,25bが絶縁基板21の上面
側で接続部材Fに接続されていることから、加熱体の長
さをリライタブル感熱記録媒体の幅よりも短く設定する
と、リライタブル感熱記録媒体を加熱体の上面に摺接さ
せた際、リライタブル感熱記録媒体が接続部材Fにも接
触することとなり、それ故、リライタブル感熱記録媒体
の走行が不安定になるという欠点を有していた。
【0008】そこで上記欠点を解消するために、加熱体
の接続端子25a,25bを絶縁基板21の下面側に設
け、接続部材Fを絶縁基板21の下面側で加熱体に接続
するようになすことで、リライタブル感熱記録媒体と接
続部材Fとを非接触に保つことが検討されている。
【0009】しかしながら、接続部材Fを絶縁基板21
の下面側で加熱体に接続させるには、絶縁基板上面側の
電極層24a,24bと絶縁基板下面側の接続端子25
a,25bとを絶縁基板21に形成されるスルーホール
内の導体等を介して電気的に接続させておく必要があ
り、前記電極層24a,24bとスルーホール内の導体
等を電気的に接続するのに両者を絶縁基板21上で積層
させると、この積層部が絶縁基板21の上面側に大きく
突出する形となる。従って、リライタブル感熱記録媒体
をプラテン等を用いて加熱体の上面に摺接させると、前
記突出部がリライタブル感熱記録媒体に強く押圧され、
リライタブル感熱記録媒体の表面に傷が形成されるとい
う欠点を有している。
【0010】またこの場合、上述の加熱体は前記突出部
でリライタブル感熱記録媒体に強く摺接されることか
ら、この部分に被着されている保護膜の磨耗が極めて速
く進行する。このため、前述の磨耗が電極層24a,2
4bと導体等との積層部まで到達すると、この部分に断
線等の不具合が生じ、加熱体としての機能が比較的早期
に喪失されてしまうという欠点が誘発される。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点に鑑み
案出されたもので、本発明の加熱体は、矩形状をなす絶
縁基板の上面に、該基板の長手方向に沿ってガラスから
成る保温層及び発熱抵抗体層を順次、被着させるととも
に該発熱抵抗体層の両端に一対の電極層を接続し、これ
ら電極層を絶縁基板の長手方向両端部に形成したスルー
ホール内の導体を介して絶縁基板下面の接続端子に電気
的に接続して成る加熱体であって、前記保温層は、その
長手方向両端域で、かつ幅方向中央域に切り欠き部を有
しており、該切り欠き部に前記電極層と前記導体の各一
端を導出して両者を積層させることにより前記電極層を
スルーホール内の導体を介して前記接続端子に電気的に
接続したことを特徴とするものである。
【0012】また本発明の加熱体は、前記電極層と前記
導体の積層部の合計厚みが保温層の厚みよりも薄いこと
を特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明の一形態に係る加熱体
の平面図、図2は図1のX−X線断面図、図3は図1の
Y−Y線断面図であり、1は絶縁基板、2は保温層、2
a,2bは切り欠き部、3は発熱抵抗体層、4a,4b
は一対の電極層、6a,6bはスルーホール、7a,7
bは導体、8a,8bは接続端子である。
【0014】前記絶縁基板1はアルミナセラミックス等
のセラミック材料によって矩形状をなすように形成さ
れ、その長さはリライタブル感熱記録媒体の幅よりも短
く設定される。
【0015】前記絶縁基板1は、その上面で保温層2、
発熱抵抗体層3、一対の電極層4a,4b及び保護膜5
を、下面で接続端子5a,5bを支持するための支持母
材として機能するものであり、その長手方向両端部には
スルーホール6a,6bが設けられる。
【0016】前記スルーホール6a,6bは、例えば径
0.5mm〜1.5mmの円形をなすように形成され、
その内部で後述する導体7a,7bの一部を収容するよ
うになっている。
【0017】尚、前記絶縁基板1は、例えばアルミナセ
ラミックスからなる場合、アルミナ、シリカ、マグネシ
ア等のセラミックス原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を
添加混合して泥漿状になすとともに、これを従来周知の
ドクターブレード法やカレンダーロール法等を採用する
ことによってセラミックグリーンシート(セラミック生
シート)を得、しかる後、該グリーンシートを所定形状
に打ち抜いた上、高温(約1600℃)で焼成すること
により製作され、前記スルーホール6a,6bは、絶縁
基板1を前述の製法によって製作する際、セラミックグ
リーンシートの状態で所定箇所を円形に打ち抜いたり、
或いは、セラミックグリーンシートを焼成した後、所定
箇所にレーザー加工を施して穴あけを行うことにより形
成される。
【0018】また前記絶縁基板1の上面には、その長手
方向に沿って保温層2が帯状に被着され、その長手方向
両端域で、かつ幅方向中央域には切り欠き部2a,2b
が設けられている。
【0019】前記保温層2は、厚み50μm〜200μ
m程度のガラスにより形成されているため、リライタブ
ル感熱記録媒体の可視像を消去する際、発熱抵抗体層3
の発する熱を蓄熱及び放散して加熱体の表面温度を短時
間で可視像の消去に必要な所定の温度まで上昇させる作
用を為す。
【0020】また前記保温層2の切り欠き部2a,2b
は、幅1.0mm〜4.0mm、長さ2.0mm〜5.
0mmのU字状をなしており、該切り欠き部2a,2b
には、その中央付近に前述のスルーホール6a,6bが
配置され、後述する電極層4a,4bと導体7a,7b
の各一端が導出されている。
【0021】尚、前記保温層2は、ガラス粉末に適当な
有機溶媒、溶剤を添加・混合して得た所定のガラスペー
ストを従来周知のスクリーン印刷等によって絶縁基板1
の上面に所定パターンに印刷・塗布し、これを高温(約
900℃)で焼き付けることによって略一定(±10μ
m以内)の厚みに被着・形成される。
【0022】また前記保温層2の上面には絶縁基板1の
長手方向に沿って発熱抵抗体層3が帯状に被着され、そ
の長手方向の両端には一対の電極層4a,4bが電気的
に接続される。
【0023】前記発熱抵抗体層は、TaSiOやTaS
iNO,TiSiO,TiSiCO,NbSiO等の電
気抵抗材料から成っているため、一対の電極層4a,4
bを介して電源電力が印加されるとジュール発熱を起こ
し、リライタブル感熱記録媒体の可視像を消去するのに
必要な所定の温度、例えば100℃〜110℃の温度と
なる。
【0024】また前記一対の電極層4a,4bは、Al
(アルミニウム)やCu(銅)等の金属により例えば
0.7μm〜1.4μmの厚みをもって形成されてお
り、その一端が切り欠き部2a,2bまで、具体的には
切り欠き部2a,2bに露出する絶縁基板1の上面まで
導出されるとともに、該導出部で導体7a,7bの一端
に電気的に接続される。
【0025】尚、前記発熱抵抗体層3及び一対の電極層
4a,4bは、TaSiO等の電気抵抗材料とAl等の
金属とを従来周知の薄膜手法、具体的にはスパッタリン
グ法やフォトリソグラフィー技術,エッチング技術等を
採用し、所定厚み、所定パターンに加工することによっ
て保温層2及び絶縁基板1の上面に被着・形成される。
【0026】そして前記電極層4a,4bはスルーホー
ル6a,6b内の導体7a,7bを介して絶縁基板下面
の接続端子8a,8bに電気的に接続される。
【0027】前記導体7a,7bは、例えばAg(銀)
等の金属から成り、その一端(絶縁基板1の上面側)を
切り欠き部2a,2bまで導出するとともに、該導出部
で電極層4a,4b上に積層させておくことにより電極
層4a,4bと電気的に接続され、また他端(絶縁基板
1の上面側)を後述する接続端子8a,8b上まで導出
し、該導出部で接続端子8a,8b上に積層させておく
ことにより接続端子8a,8bと電気的に接続される。
【0028】この場合、前記電極層4a,4bと前記導
体7a,7bの積層部は保温層2の存在しない切り欠き
部2a,2bに位置しており、しかもこの積層部に対し
てリライタブル感熱記録媒体の搬送方向(図中の矢印A
方向)上流側及び下流側には積層部を挟むようにして保
温層2が配されているため、リライタブル感熱記録媒体
の幅よりも長さの短い小型の加熱体を用いて可視像の消
去を行う場合にプラテン等を用いてリライタブル感熱記
録媒体を加熱体の上面に対し長手方向にわたって摺接さ
せても、リライタブル感熱記録媒体は加熱体の長手方向
全域にわたって保温層2上で良好に支持されることから
リライタブル感熱記録媒体が積層部に強く当たることは
ない。従ってリライタブル感熱記録媒体の表面に傷が形
成されるのを有効に防止することができる。
【0029】また前記電極層4a,4bと前記導体7
a,7bの積層部の合計厚みを保温層2の厚みよりも薄
くなしておけば、積層部に対しリライタブル感熱記録媒
体の搬送方向上流側及び下流側には積層部よりも背高の
保温層2が配されることとなるため、リライタブル感熱
記録媒体の幅よりも長さの短い小型の加熱体を用いて可
視像の消去を行う場合にリライタブル感熱記録媒体をプ
ラテン等を用いて加熱体の上面に摺接させても、リライ
タブル感熱記録媒体が積層部に摺接されることは殆どな
く、リライタブル感熱記録媒体の走行を保温層2上で極
めて良好に支持することによりリライタブル感熱記録媒
体の表面に傷が形成されるのを確実に防止することがで
きる。従って、電極層4a,4bと導体7a,7bの積
層部の合計厚みを保温層2の厚みよりも薄くなしておく
ことが好ましい。
【0030】尚、前記導体7a,7bは、例えば銀等の
金属粉末に適当な有機溶媒、溶剤を添加・混合して得た
導電ペーストを従来周知のスクリーン印刷等によって絶
縁基板1の上面側よりスルーホール6a,6bの開口部
周辺と内部にそれぞれ印刷・塗布し、これを絶縁基板1
の下面側から吸引して導電ペーストをスルーホール6
a,6b内に導入した後、導電ペーストを高温(約40
0℃)で焼き付けることによって形成される。
【0031】この場合、電極層4a,4bと導体7a,
7bの電気的接続を確実なものとするには、両者の積層
部の幅を0.1mm〜1.0mm程度、確保しておくこ
とが好ましい。
【0032】一方、前記絶縁基板1の下面に被着される
接続端子8a,8bには、フレキシブル配線基板やリー
ド線等の接続部材Fの端子tが半田等の導電性接着剤s
を介して接続されるようになっており、加熱体の使用
時、この接続部材Fを外部の電源回路等に電気的に接続
させておくことにより、一方の接続端子8aが外部電源
のプラス側の端子に、また他方の接続端子8bが外部電
源のマイナス側の端子に電気的に接続され、これによっ
て電源電力が接続部材Fを介して発熱抵抗体層3に供給
されるようになっている。
【0033】このように前記接続端子8a,8bを絶縁
基板1の下面側に設け、接続部材Fを絶縁基板1の下面
側で接続端子8a,8bと接続するようになしておくこ
とにより、リライタブル感熱記録媒体の幅よりも長さの
短い小型の加熱体を用いて可視像の消去を行う場合であ
っても、リライタブル感熱記録媒体と接続部材Fとを常
に非接触の状態に保ち、リライタブル感熱記録媒体を安
定的に走行させることが可能となる。
【0034】尚、前記接続端子8a,8bは、Al(ア
ルミニウム)やCu(銅),Au(金)等の金属から成
り、先に述べた電極層4a,4bと同様の形成法、即
ち、薄膜手法等を採用することにより、例えば1μm〜
10μmの厚みをもって所定パターンに被着・形成され
る。
【0035】また更に加熱体の上面側、即ち、前記発熱
抵抗体層3や一対の電極層4a,4b等の上面には、S
3 4 (窒化珪素)やSiC(炭化珪素)等の硬質で
緻密な無機質材料から成る保護膜5が被着されており、
該保護膜5でもって発熱抵抗体層3や一対の電極層4
a,4bをリライタブル感熱記録媒体の摺接による磨耗
や大気中に含まれる水分等の接触による腐食から保護す
るようになっている。
【0036】この場合、電極層4a,4bと導体7a,
7bの積層部の高さを保温層2の高さよりも低くなして
おけば、加熱体の使用時、積層部上に被着される保護膜
5がリライタブル記録媒体に強く摺接されることはない
ことから、この部分の磨耗量を少なく抑えることがで
き、加熱体を長期にわたって良好に機能させることが可
能となる。
【0037】尚、前記保護膜5は、例えばSi3 4
発熱抵抗体層3や一対の電極層4a,4bの上面に従来
周知のスパッタリング法やプラズマCVD法等を採用し
4μm〜12μmの厚みに被着させることにより形成さ
れる。
【0038】かくして上述した加熱体は、リライタブル
感熱記録媒体を発熱抵抗体層3と直交する方向に搬送し
ながら、外部からの電力を接続端子8a,8b及び導体
7a,7bを介して電極層4a,4b間に印加し、リラ
イタブル感熱記録媒体が発熱抵抗体層3上を通過してい
る間、発熱抵抗体層3をジュール発熱させるとともに、
該発熱した熱でリライタブル感熱記録媒体を加熱し、リ
ライタブル感熱記録媒体の可視像を消去することによっ
て消去手段として機能する。
【0039】尚、本発明は上述した形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々の変更、改良等が可能である。
【0040】例えば、上述の形態においては円形のスル
ーホール6a,6bを用いて導体7a,7bの一部を収
容するようにしたが、これに代えて、図4に示す如き半
円形の端面スルーホール6c,6dを用いて導体7a,
7bの一部を収容するようにしても構わない。この場
合、スルーホール6c,6dは絶縁基板1の長手方向両
端面を切り欠いた形で設けられ、導体7a,7bはディ
スペンサーを用いた導電ペーストの塗布及び焼き付けに
よって端面スルーホール6c,6dの内部に充填され
る。かかる図4の形態においては上述した図1〜図3の
形態に比し絶縁基板1の長さが短縮されるため、加熱体
の更なる小型化が実現される。
【0041】
【発明の効果】本発明の加熱体によれば、電極層と導体
の積層部が保温層の存在しない切り欠き部に位置してお
り、しかもこの積層部に対してリライタブル感熱記録媒
体の搬送方向上流側及び下流側には積層部を挟むように
して保温層が配されていることから、リライタブル感熱
記録媒体の幅よりも長さの短い小型の加熱体を用いて可
視像の消去を行う場合にプラテン等を用いてリライタブ
ル感熱記録媒体を加熱体の上面に対し長手方向にわたっ
て摺接させても、リライタブル感熱記録媒体は加熱体の
長手方向全域にわたって保温層上で良好に支持されるこ
とからリライタブル感熱記録媒体が積層部に強く当たる
ことはない。従ってリライタブル感熱記録媒体の表面に
傷が形成されるのを有効に防止することができるように
なる。
【0042】また本発明の加熱体によれば、接続端子が
絶縁基板の下面側に設けられており、フレキシブル配線
基板やリード線等の接続部材は絶縁基板の下面側で接続
端子に接続されることから、リライタブル感熱記録媒体
の幅よりも長さの短い小型の加熱体を用いて可視像の消
去を行う場合であっても、リライタブル感熱記録媒体と
接続部材とを常に非接触の状態に保ち、リライタブル感
熱記録媒体を安定的に走行させることが可能となる。
【0043】更に本発明の加熱体によれば、電極層と導
体の積層部の合計厚みを保温層の厚みよりも薄くなして
おくことにより、積層部に対しリライタブル感熱記録媒
体の搬送方向上流側及び下流側には積層部よりも背高の
保温層が配されることとなるため、リライタブル感熱記
録媒体の幅よりも長さの短い小型の加熱体を用いて可視
像の消去を行う場合にリライタブル感熱記録媒体をプラ
テン等を用いて加熱体の上面に摺接させても、リライタ
ブル感熱記録媒体が積層部に摺接されることは殆どな
く、リライタブル感熱記録媒体の走行を保温層上で極め
て良好に支持することによりリライタブル感熱記録媒体
の表面に傷が形成されるのを確実に防止することができ
る。
【0044】また更に本発明の加熱体によれば、電極層
と導体の積層部の高さを保温層の高さよりも低くなして
おくことにより、加熱体の使用時、積層部上に被着され
る保護膜がリライタブル記録媒体に強く摺接されること
はないことから、この部分の磨耗量を少なく抑えること
ができ、加熱体を長期にわたって良好に機能させること
も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態に係る加熱体の平面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】図1のY−Y線断面図である。
【図4】本発明の他の形態に係る加熱体の平面図であ
る。
【図5】従来の加熱体の平面図である。
【符号の説明】
1・・・絶縁基板、2・・・保温層、2a,2b・・・
切り欠き部、3・・・発熱抵抗体層、4a,4b・・・
一対の電極層、6a,6b・・・スルーホール、7a,
7b・・・導体、8a,8b・・・接続端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形状をなす絶縁基板の上面に、該基板の
    長手方向に沿ってガラスから成る保温層及び発熱抵抗体
    層を順次、被着させるとともに該発熱抵抗体層の両端に
    一対の電極層を接続し、これら電極層を絶縁基板の長手
    方向両端部に形成したスルーホール内の導体を介して絶
    縁基板下面の接続端子に電気的に接続して成る加熱体で
    あって、 前記保温層は、その長手方向両端域で、かつ幅方向中央
    域に切り欠き部を有しており、該切り欠き部に前記電極
    層と前記導体の各一端を導出して両者を積層させること
    により前記電極層をスルーホール内の導体を介して前記
    接続端子に電気的に接続したことを特徴とする加熱体。
  2. 【請求項2】前記電極層と前記導体の積層部の合計厚み
    が保温層の厚みよりも薄いことを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の加熱体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013536699A (ja) * 2010-08-31 2013-09-26 ジェメラ・リミテッド ヘアスタイリング器具
CN117676941A (zh) * 2023-12-08 2024-03-08 东莞市卡邦斯科技有限公司 建筑采暖发热体

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